JP2006003164A - ロール状物の周面形状測定装置 - Google Patents

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    • G01B5/20Measuring arrangements characterised by the use of mechanical techniques for measuring contours or curvatures

Abstract

【課題】ロール状物の周面形状を簡便に且つ高精度に測定できるロール状物の周面形状測定方法を提供する。
【解決手段】磁気テープ原反ロール等のロール状物14の周面形状を測定するロール状物の周面形状測定装置。ロール状物の両端部の軸14Aが載置される一対の受け部62と、受け部のそれぞれをロール状物の軸方向に移動させる受け部水平移動手段と、受け部のそれぞれを昇降させる受け部鉛直移動手段と、プローブの先端部16Aがロール状物の表面に当接する方向に付勢され、検出変位量に基づいてロール状物の周面形状を測定する位置センサ16と、位置センサをロール状物の軸方向に移動させるセンサ移動手段18と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ロール状物の周面形状測定装置に係り、特に、磁気テープ原反ロール等の巨大なロール状物の周面形状を測定してロール状物の周面が湾曲等の不良形状をしていないか否かを測定するロール状物の周面形状測定装置に関する。
磁気テープは、幅広な磁気テープ原反ロールを、幅狭な磁気テープ幅に等分に裁断して作成される。しかし、磁気テープ原反ロールのロール形成において、磁気テープ原反ロールの両端部と中央部とでは巻き付け力が微妙に相違するため、ロール周面がロールの軸方向に沿って中央部が湾曲状に膨らんだ周面形状となることが多い。
このような周面形状となる他の要因として、磁気テープ原反が塗布された後に巻き取られ、その後、長時間保管されることにより、磁気テープ原反が塑性変形することが挙げられる。
この中央部が湾曲状に膨らんだ周面形状の度合いが大きい磁気テープ原反ロールから得られた磁気テープは、直線状にならずにカーブ状を呈する。そして、このようなカーブ状の磁気テープを使用すると、電気的な出力不良等の製品としての信頼性が低下する要因となる。そのため、このような不具合を抑制するために、極力均一厚さに塗布を行なう必要がある。
一方、生産性向上を念頭においた場合、より安定した搬送性を付与するために、特許文献1に開示されているように、意図的に中央部を厚く塗布することも要求される。これにより、磁気テープ原反が巻芯に巻取られる際に、巻取張力が端部において中央部よりも強く作用し、巻取りが安定する。そして、これにより、巻きズレや縦じわ等の欠点の発生をなくすことができる。
以上に述べたように、「均一に」と言う要求と、「中央を厚く」と言う要求の相反する要求を両立させるためには、きわめて精度のよい厚さ調整が必要とされる。そのために、磁気テープ原反ロールの裁断する前に、磁気テープ原反ロールの形状を正確に測る必要がある。
特に、近年、磁気記録媒体の高密度化に伴い、記録トラック幅は非常に狭くなってきており、それに伴い、磁気テープ原反ロール及び媒体(磁気テープ)の寸法精度に対する要求は一層強くなっている。
従来より、このような磁気テープ原反ロールの形状を測定する方法は、各種提案されている(特許文献2、3等。)。
このうち、特許文献2は、磁気テープ原反ロールの軸と平行に走行する接触式のセンサにより磁気テープ原反ロールの形状を測る構成のものである。
また、特許文献3は、磁気テープ原反ロールを両側から挟み込む接触式のセンサによって磁気テープ原反ロールの形状を測る構成のものである。
特開昭61−293577号公報 特開平8−102064号公報 特開2002−168616号公報
しかしながら、特許文献2、3等のような従来の技術では、以下の述べるような課題を解決できていないのが現状である。
すなわち、特許文献2の装置では、磁気テープ原反ロールの形状を簡便に測定できる利点はあるものの、磁気テープ原反ロールの形状が、磁気テープ原反ロールの軸芯と磁気テープ原反ロールの表面、センサのレール軸との相対位置により得られるため、センサのレール軸と磁気テープ原反ロールの軸芯との平行度が悪いと、正確な値が得られない。同様の理由から、測定装置の精度が高くないと正確な値が得られない。
これらの課題を解決するためには、センサの保持剛性を高めたり、センサと磁気テープ原反ロールの設置方法に工夫を凝らすことが必要になるが、これでは装置の大型化、装置のコストアップとなり、実施上の制約となってしまう。
一方、特許文献3は、特許文献2の上記課題を解決するためになされているものの、磁気テープ原反ロールを両側から挟む構造であるため、生産性向上のために自動化しようとすると、構成が複雑になりやすく、装置のコストアップとなりやすい。
更に、従来の装置では、測定時に磁気テープ原反ロールを正確に位置決めできなかったり、測定時に磁気テープ原反ロールを歪ませたりし、測定が正確に行えないという問題点もあった。
図12は、従来の装置で使用されている保持具1によりロール状物14(磁気テープ原反ロール)を支持している状態を示す斜視図である。このロール状物14は、円筒状の軸14Aに磁気テープ原反14Bが巻回されて構成される。
保持具1は、ベースプレート2の長手方向の両端部に軸受け台3、3が立設されたもので、軸受け台3、3の上端面でロール状物14の軸14Aの両端部を受ける構成のものである。なお、軸受け台3、3に代えてVブロックが採用されることもある。
このような保持具1は、ロール状物14を支持した状態で、ベルトコンベアにより搬送され、測定装置の下方にセットされる。ところが、保持具1とロール状物14を合わせた重量はかなりの値であり、保持具1のベースプレート2を測定装置の下方に正確にセットするのが困難であることが多い。
一方、図13は、従来の装置で使用されているテーパ軸によりロール状物14(磁気テープ原反ロール)を支持している状態を示す断面図である。この構成において、ロール状物14の軸14Aの両端に矢印のようにテーパ軸5、5が挿入されることにより、軸心がテーパ軸5、5の軸心と一致した状態で保持されるようになっている。ところが、このような保持方法によると、ロール状物14に歪みを生じ、正確な測定ができないことが多い。また、このような保持方法とするには、高い精度の装置とする必要があり、装置のコストアップとなり、実施上の制約となってしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ロール状物の周面形状を簡便に且つ高精度に測定できるロール状物の周面形状測定装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、磁気テープ原反ロール等のロール状物の周面形状を測定するロール状物の周面形状測定装置において、前記ロール状物の両端部の軸が載置される一対の受け部と、該一対の受け部のそれぞれを前記ロール状物の軸方向に移動させる受け部水平移動手段と、該一対の受け部のそれぞれを昇降させる受け部鉛直移動手段と、プローブの先端部が前記ロール状物の表面に当接する方向に付勢され、前記ロール状物の周面形状を測定する位置センサと、該位置センサを前記ロール状物の軸方向に移動させるセンサ移動手段と、を備えることを特徴とするロール状物の周面形状測定装置を提供する。
本発明によれば、ロール状物の両端部の軸が載置される一対の受け部と、この受け部をロール状物の軸方向に移動させ、また、それぞれを昇降させる移動手段を備え、ロール状物の自重を両端部で支持するとともに、プローブの先端部がロール状物の表面に付勢される位置センサをロール状物の軸方向に移動させてロール状物の周面形状を測定するので、ロール状物の周面形状を簡便に且つ高精度に測定できる。
すなわち、ロール状物の自重を両端部で支持するので、ロール状物に歪みを生じさせるような不具合は生じない。また、一対の受け部をロール状物の軸方向に移動させ、また、受け部のそれぞれを昇降させる2種類の移動手段を備えているので、ロール状物を正確にセットするのが容易である。
本発明において、前記受け部のそれぞれに前記ロール状物の軸の端面に当接されるフランジ部が延接されており、前記受け部水平移動手段による移動により、該フランジ部で前記ロール状物の軸を挟持できるようになっていることが好ましい。このように、フランジ部によりロール状物の軸を挟持できるようになっていれば、ロール状物の支持状態を一層確実にでき、ロール状物の周面形状を高精度に測定できる。
また、本発明において、前記受け部の上面が、前記ロール状物の軸の内径より径が小さい円柱形状となっていることが好ましい。このような上面形状の受け部であれば、ロール状物の支持を安定した状態で行え、ロール状物の周面形状を高精度に測定できる。
また、本発明において、前記受け部の上面が、前記ロール状物の軸の外径より径が大きい円筒内面形状となっていることが好ましい。このような上面形状の受け部であっても、同様に、ロール状物の支持を安定した状態で行え、ロール状物の周面形状を高精度に測定できる。
また、本発明において、前記ロール状物を下方に押圧する押圧手段が設けられていることが好ましい。このような押圧手段が設けられていれば、ロール状物の浮き上がり、飛び上がり等による測定誤差が防止でき、ロール状物の周面形状を高精度に測定できる。
また、本発明において、前記押圧手段が前記センサ移動手段に設けられていることが好ましい。このようにすれば、装置構成を簡略化できる。
以上説明したように、本発明によれば、ロール状物の周面形状を簡便に且つ高精度に測定できる。
以下添付図面に従って本発明に係るロール状物の周面形状測定装置の好ましい実施の形態について詳説する。
図1は、本発明が適用されるロール状物の周面形状測定装置の全体構成を説明する説明図である。図1に示されるように、周面形状測定装置10は、主として、底部が開放されたケーシング12内に、プローブ(触針)16Aの先端部がロール状物14の直径方向に付勢される位置センサ16と、この位置センサ16をロール状物14の軸方向に移動させる移動手段18(センサ移動手段)とを設けて構成され、ロール状物14の周面形状を測定する際には、ケーシング12がロール状物14に着脱自在に設置される。
なお、図9に示されるように、ロール状物14は、既述したような、ロール周面がロールの軸方向に沿って中央部が湾曲状に膨らんだ周面形状となっているものが多い。このロール状物14は、後述するロール状物支持手段60、60により支持されている。
移動手段18は、水平駆動用モータ20とボールねじ22等より構成される。すなわち、ボールねじ22は、一端が、ケーシング12右端の側板12Aを貫通して水平駆動用モータ20のモータ軸に連結されるとともに、他端が、ケーシング12左端の側板12Bに固定された軸受部材24により支持されている。なお、水平駆動用モータ20は、ケーシング12右端の側板12Aに支持されている。
また、ボールねじ22は、ボールナット26と螺合しており、このボールナット26には位置センサ16が固定されている。
位置センサ16は、パソコン28に接続されており、測定したデータがパソコン28により処理されるようになっている。水平駆動用モータ20は、パソコン29に接続されており、駆動がパソコン29により制御されるようになっている。更に、水平駆動用モータ20には、ロータリーエンコーダ32が連結されており、これによりボールナット26の水平位置が検出可能となっている。なお、パソコン28とパソコン29とは、データ回線を通じて、双方向通信が可能となっている。
以上の構成により、水平駆動用モータ20を回転駆動することにより、ボールねじ22が回転し、位置センサ16が、ロール状物14の軸方向に(一端側又は他端側に)移動されるようになっている。
位置センサ16は、移動手段18(ボールナット26)の移動に伴いロール状物14の周面形状を測定するもので、接触方式の位置センサが採用される。磁気テープ原反ロール等のロール状物14は、最外層が緩めに巻き取られていることが多く、非接触方式の位置センサにより測定した場合には、ロール状物14の真の形状が検出できないことがある。したがって、このように所定の付勢力でプローブの先端部がロール状物14の表面と接触する位置センサ16が採用される。
位置センサ16の形式としては、モアレ縞等の干渉を利用した位置センサ(一般的に、「リニアスケール」又は「モアレスケール」と称呼される)、作動変圧器を利用した位置センサ等、ロール状物14のサイズ、形状、要求精度等に応じて、公知の各種のタイプが採用できる。
このような位置センサ16としては、一般的には直動タイプのものが好ましく使用できるが、レバー式のプローブのものを使用してもよい。要は、プローブの先端部がロール状物14の直径方向に付勢される位置センサであれば、本発明に適用できる。
なお、一般的に、上記タイプの位置センサ16の最小読取値と作動距離とは、トレードオフの関係にあるので、ロール状物14のサイズ、形状、要求精度に応じて、位置センサ16のタイプを選択することが好ましい。
移動手段18により、ロール状物14の軸方向に位置センサ16が移動することに伴う位置センサ16の検出変位量は、ロール状物14の軸方向における各位置の直径の変化量として測定され、直径の変化がそのまま周面形状を表すことになる。
なお、移動手段18としては、図1の構成に限定されるものではなく、位置センサ16を、ロール状物14の軸方向に沿って直線的に安定的に移動できるものであれば、何でもよい(たとえば、モノレール方式)。
次に、本発明の特徴部分であるロール状物支持手段60の構成について説明する。図2は、ロール状物支持手段60の構成を示す斜視図であり、図3〜図5は、ロール状物支持手段60によりロール状物14を支持する時系列的な状態を示す断面図である。
図2等に示されるように、ロール状物支持手段60は、ロール状物14の両端部の軸が載置される受け部62、62と、受け部62、62のそれぞれに延接されるフランジ部64、64と、フランジ部64、64の中心より延接される軸部66、66と、受け部62、62のそれぞれをロール状物14の軸方向に移動させる受け部水平移動手段(軸部66、66のみ図示)と、受け部62、62のそれぞれを昇降させる受け部鉛直移動手段(図示略)とよりなる。
このロール状物支持手段60は、受け部62、62により、ロール状物14の自重を両端部で支持する装置である。また、受け部水平移動手段による移動により、フランジ部64、64でロール状物14の軸を挟持する機能も有する。そして、受け部鉛直移動手段により、ロール状物14を支持した状態で昇降させ、周面形状測定装置10による測定位置にセットすることができるように構成されている。
受け部62、62の上面は、ロール状物14の軸14Aの内径より径が小さい円柱形状に形成されている。このような上面形状の受け部62、62であれば、ロール状物14の支持を安定した状態で行え、ロール状物14の周面形状を高精度に測定できる。受け部62の円柱形状の径は、たとえば、ロール状物14の軸14Aの内径より2〜10mm小さく形成できる。両者の径の差が小さ過ぎると、セッティングがしにくく、一方、両者の径の差が大き過ぎると、ロール状物14の軸14Aの座りが悪く、いずれも好ましくないからである。
なお、受け部62は、図2に示されるように、上半分のみの半割り円柱形状となっており、下半分の円柱部分は削除された態様となっている。このような形状とすることにより、セッティングが容易になるというメリットがある。ただし、受け部62を単なる円柱形状とすることもできる。
受け部水平移動手段としては、図2及び図3の矢印に示されるように、受け部62をロール状物14の軸方向に移動させる機能があれば、公知の各種手段が採用できる。たとえば、受け部鉛直移動手段の架台上に固定されたナット手段と螺合するボルト手段を回動させ(手動により、又はモータ等による自動により)ボルト手段の先端で軸部66の端面を押圧して駆動する構成が採用できる。
受け部鉛直移動手段としては、図4の矢印に示されるように、受け部62を含む受け部水平移動手段を昇降移動させる機能があれば、公知の各種手段が採用できる。たとえば、受け部水平移動手段の下方に設けられた架台上に固定されたナット手段と螺合するボルト手段を回動させ(手動により、又はモータ等による自動により)、ボルト手段により受け部62を含む受け部水平移動手段を昇降移動させる構成が採用できる。
受け部水平移動手段及び受け部鉛直移動手段に採用できる他の構成としては、シリンダ手段(エアシリンダ、油圧シリンダ等)、ジャッキ手段、超音波モータ等が挙げられる。また、受け部水平移動手段及び受け部鉛直移動手段の移動位置を検出するために、位置センサやリミットスイッチ等の公知の各種検出手段を設けることも任意である。
以上に述べたロール状物14を支持する構成に加え、図5に示されるような押圧手段70が設けられている。この押圧手段70は、ロール状物支持手段60、60の受け部62、62でロール状物14の自重を支持する機能、及び、フランジ部64、64でロール状物14の軸を挟持する機能に加え、ロール状物14を下方に押圧する機能を有する。このように、ロール状物14を下方に押圧する機能を有することにより、ロール状物14の浮き上がり、飛び上がり等による測定誤差が防止でき、ロール状物14の周面形状を高精度に測定できる。
このような押圧手段70としては、公知の各種手段が採用できるが、たとえば、シリンダ手段(エアシリンダ、油圧シリンダ等)が採用できる。また、既述の周面形状測定装置10のケーシング12の側板12A、12Bの下部に押圧手段を延設し、ケーシング12と一体の動きをさせる構成も採用できる。
次に、ガイド手段46について説明する。このガイド手段46は、位置センサ16の移動がロール状物14の中心軸に対して平行に移動し易くするための機構である。図6は、図1の一部を示す右側面図であり、ガイド手段46を説明する図である。
ガイド手段46は、ジャッキ手段48に二股状の支持部52を設けて構成される。そして、ガイド手段46を使用する時には、図1及び図6に示されるように、一対のガイド手段46の二股状支持部52をロール状物14の軸14Aの両側に係合させて固定した後、一対のジャッキ手段48で軸14Aに対するケーシング12(ボールねじ22)の傾きがなくなるように調整する。これにより、ボールねじ22が軸14Aに平行になるので、位置センサ16の移動を、ロール状物14の中心軸線に対して平行移動させることができる。
次に、上記の如く構成された周面形状測定装置10を使用して、ロール状物14の周面形状を測定する方法について説明する。
先ず、ロール状物14をロール状物支持手段60、60により支持する。最初に、周面形状測定装置10の下方に搬送され、既述の図12に示される保持具1等により支持されている状態のロール状物14に対し、図2及び図3に示されるように、ロール状物支持手段60、60を取り付ける。
より詳細な手順としては、受け部62、62がロール状物14の軸14Aの内周部に余裕をもって嵌挿できる高さにロール状物支持手段60、60をセットし、次いで、受け部水平移動手段により、ロール状物支持手段60、60を図2及び図3に示される矢印の方向に水平移動させる。そして、受け部鉛直移動手段により、ロール状物支持手段60、60を図4に示される矢印の方向に上昇させる。最後に、図5に示される押圧手段70により、ロール状物14を下方に押圧する。
以上の手順により、ロール状物14の自重が受け部62、62により支持され、ロール状物14の軸がフランジ部64、64により挟持され、ロール状物14が押圧手段70によりを下方に押圧される。これにより、ロール状物14の支持状態が安定する。
なお、フランジ部64、64を積極的に使用する以下の手順を採用すれば、押圧手段70を使用しなくても済む。
先ず、受け部62、62がロール状物14の軸14Aの内周部に余裕をもって嵌挿できる高さにロール状物支持手段60、60をセットし、次いで、受け部水平移動手段により、ロール状物支持手段60、60を図2及び図3に示される矢印の方向に水平移動させる。これにより、受け部62、62がロール状物14の軸14Aの内周部に嵌挿される。ただし、この時点では、フランジ部64、64は、ロール状物14の軸に接触していない。
次いで、受け部鉛直移動手段により、ロール状物支持手段60、60を図4に示される矢印の方向に上昇させる。これにより、ロール状物14は受け部62、62により持ち上げられ、自重により調芯される。
次いで、受け部水平移動手段により、ロール状物支持手段60、60を図2及び図3に示される矢印の方向に更に水平移動させる。これにより、ロール状物14の軸14Aは、フランジ部64、64により両端部より挟まれ、ロール状物14の支持状態が安定する。
次いで、図1の移動手段18により、位置センサ16をロール状物14の軸方向端部(一端側)に移動させておく。この軸方向端部の水平位置座標は、ロータリーエンコーダ32の読取値により、パソコン29に記憶される。
次いで、ケーシング12をロール状物14に装着する。具体的には、図1及び図6に示されるように、一対のガイド手段46の二股状支持部52をロール状物14の軸14Aの両側に係合させて固定した後、一対のジャッキ手段48で軸14Aに対するケーシング12の傾きがなくなるように調整する。そして、位置センサ16の上下位置を、作動距離の適正範囲になるように調整しておく。
次いで、水平駆動用モータ20を回転駆動し、位置センサ16を他端側に移動させる。これにより、ロール状物14の形状が正確に測定され、実測周面形状データが得られる。
次いで、測定されたロール状物14の表面形状データをパソコン28の画面上に表示する。
次に、周面形状測定装置10を使用して、ロール状物14の周面形状を測定する他の方法について説明する。ただし、ロール状物14をロール状物支持手段60、60により支持する方法は同一なので、説明を省略する。なお、図7は、位置センサ16のプローブ16Aの先端部の移動軌跡(S−1〜S−5)を説明する図である。この測定方法は、ロール状物14の端部周面形状を正確に測定するのに効果がある方法である。
先ず、移動手段18により、位置センサ16をロール状物14の軸方向中央部分に移動させておく。この軸方向中央部分の水平位置座標は、ロータリーエンコーダ32の読取値により、パソコン29に記憶される。
次いで、ケーシング12をロール状物14に装着する。具体的には、図1及び図6に示されるように、一対のガイド手段46の二股状支持部52をロール状物14の軸14Aの両側に係合させて固定した後、一対のジャッキ手段48で軸14Aに対するケーシング12の傾きがなくなるように調整する。そして、位置センサ16の上下位置を、作動距離の適正範囲になるように調整しておく(図7のS−1)。
次いで、水平駆動用モータ20を回転駆動し、位置センサ16を左端側(一端側)に移動させる(図7のS−2)。このとき、位置センサ16がオーバーランして、プローブ16Aの先端部がロール状物14の端部より外側に来る。これにより、ロール状物14の形状が端部まで正確に測定される。
ケーシング12を上昇させ、プローブ16Aの先端部がロール状物14と接触しない位置まで移動させ、水平駆動用モータ20を回転駆動し、位置センサ16をロール状物14の軸方向中央部分に移動させる(図7のS−3)。この際、ロール状物14の軸方向中央の位置座標は、パソコン29に記憶済みなので、位置決めが正確になされる。
次いで、ケーシング12を下降させ、プローブ16Aの先端部がロール状物14と接触し、位置センサ16の上下位置が、作動距離の適正範囲になる位置まで移動させる(図7のS−4)。
次いで、水平駆動用モータ20を回転駆動し、位置センサ16を右端側(他端側)に移動させる(図7のS−5)。このとき、位置センサ16がオーバーランして、プローブ16Aの先端部がロール状物14の端部より外側に来る。これにより、ロール状物14の形状が端部まで正確に測定される。
最後に、測定されたロール状物14の表面形状データをパソコン28の画面上に表示する。図8は、この測定されたロール状物14の表面形状データを示すグラフである。このうち、左半分の表面形状は、図7のS−2の移動の際の測定データが使用され、右半分の表面形状は、図7のS−5の移動の際の測定データが使用されており、合体されて、ロール状物14の全幅Lの表面形状データとなっている。
以上説明したように、周面形状測定装置10によれば、ロール状物14の周面形状を簡便に且つ高精度に測定できる。
以上、本発明に係るロール状物の周面形状測定装置の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、各種の態様が採り得る。
たとえば、本実施形態において、受け部62の上面が、ロール状物14の軸14Aの内径より径が小さい円柱形状に形成されているが、これに代えて、受け部の上面を、ロール状物14の軸14Aの外径より径が大きい円筒内面形状とすることもできる。
図10は、このようなロール状物支持手段の他の態様を示す斜視図である。このロール状物支持手段60’において、フランジ部64よりロール状物14の軸14Aの外径より径が大きい半割り円筒状の受け部62’が延設されている。
このような半割り円筒状の受け部62’の上面によっても、同様に、ロール状物14の支持を安定した状態で行え、ロール状物14の周面形状を高精度に測定できる。
特に、ロール状物14の軸14Aが中実な軸である場合には、本実施形態の受け部62が使用できないので、このような受け部62’のロール状物支持手段60’の利用価値がある。
図11は、同様のロール状物支持手段の更に他の態様を示す斜視図である。このロール状物支持手段60’において、フランジ部64よりロール状物14の軸14Aの外径より径が大きい半割り円筒状の内周面形状の受け部62’’が延設されている。すなわち、図10のロール状物支持手段60’のように、受け部62’の外周面(下面)まで円筒形状である必要はなく、内周面(上面)さえ円筒状をしていればよい。
また、ロール状物14として、磁気テープ原反ロールが採用されているが、これ以外のロール状物であってもよい。すなわち、本発明は、バルク状の製品を巻き取る分野であれば適用できる。
本発明が適用されるロール状物の周面形状測定装置の全体構成を説明する説明図 ロール状物支持手段の構成を示す斜視図 ロール状物支持手段によりロール状物を支持する状態を示す断面図 ロール状物支持手段によりロール状物を支持する状態を示す断面図 ロール状物支持手段によりロール状物を支持する状態を示す断面図 ロール状物の周面形状測定装置のガイド手段を説明する説明図 位置センサのプローブの先端部の移動軌跡を説明する図 測定されたロール状物の表面形状データを示すグラフ ロール状物の湾曲状の周面形状を説明する説明図 ロール状物支持手段の他の態様を示す斜視図 ロール状物支持手段の更に他の態様を示す斜視図 従来の装置で使用されている保持具によりロール状物(磁気テープ原反ロール)を支持している状態を示す斜視図 従来の装置で使用されているテーパ軸によりロール状物(磁気テープ原反ロール)を支持している状態を示す断面図
符号の説明
10…ロール状物の周面形状測定装置、12…ケーシング、14…ロール状物、14A…軸、14B…磁気テープ原反、16…位置センサ、18…移動手段、20…水平駆動用モータ、22…ボールねじ、24…軸受部材、26…ボールナット、28、29…パソコン、32…ロータリーエンコーダ、34…直径方向線に垂直な垂直面、36…ロール状物の中心軸線、38…レール、40…移動体、44…連結具、46…ガイド手段、48…ジャッキ手段、60…ロール状物支持手段、62…受け部、64…フランジ部、66…軸部、70…押圧手段

Claims (6)

  1. 磁気テープ原反ロール等のロール状物の周面形状を測定するロール状物の周面形状測定装置において、
    前記ロール状物の両端部の軸が載置される一対の受け部と、
    該一対の受け部のそれぞれを前記ロール状物の軸方向に移動させる受け部水平移動手段と、
    該一対の受け部のそれぞれを昇降させる受け部鉛直移動手段と、
    プローブの先端部が前記ロール状物の表面に当接する方向に付勢され、前記ロール状物の周面形状を測定する位置センサと、
    該位置センサを前記ロール状物の軸方向に移動させるセンサ移動手段と、
    を備えることを特徴とするロール状物の周面形状測定装置。
  2. 前記受け部のそれぞれに前記ロール状物の軸の端面に当接されるフランジ部が延接されており、前記受け部水平移動手段による移動により、該フランジ部で前記ロール状物の軸を挟持できるようになっている請求項1に記載のロール状物の周面形状測定装置。
  3. 前記受け部の上面が、前記ロール状物の軸の内径より径が小さい円柱形状となっている請求項1又は2に記載のロール状物の周面形状測定装置。
  4. 前記受け部の上面が、前記ロール状物の軸の外径より径が大きい円筒内面形状となっている請求項1又は2に記載のロール状物の周面形状測定装置。
  5. 前記ロール状物を下方に押圧する押圧手段が設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載のロール状物の周面形状測定装置。
  6. 前記押圧手段が前記センサ移動手段に設けられている請求項5に記載のロール状物の周面形状測定装置。
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