JP4575616B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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    • H10B12/02Manufacture or treatment for one transistor one-capacitor [1T-1C] memory cells
    • H10B12/03Making the capacitor or connections thereto
    • H10B12/033Making the capacitor or connections thereto the capacitor extending over the transistor

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体装置およびその製造方法に関し、特に半導体装置の製造工程での容量部の帯電破壊を防止する構造とその形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイスの中で記憶情報の任意な入出力が可能なものにDRAMがある。このようなメモリーデバイスであるDRAMのメモリセルは、1個のトランスファトランジスタと、1個のキャパシタとからなるものが構造的に簡単であり、半導体装置の高集積化に最も適するものとして広く用いられている。
【0003】
また、最近の半導体デバイスではシステムLSIが重要になってきている。このような半導体装置では、ロジック回路とメモリー回路とが半導体チップに搭載されたロジック混載メモリーデバイス、ロジック回路とアナログ回路混載のアナログ混載ロジックデバイス等、種々の混載デバイスが開発検討されている。このような混載デバイスにおいても、メモリセル部は上述したように、1個のトランスファトランジスタと1個のキャパシタとから構成される。
【0004】
上述したメモリセル部のキャパシタでは、半導体デバイスの更なる高集積化に伴い、3次元構造のものが開発され使用されてきている。このキャパシタの3次元化は次のような理由による。すなわち、半導体素子の微細化及び高密度化に伴いキャパシタの占有面積の縮小化が必須となっている。しかし、半導体デバイスのメモリー部の安定動作及び信頼性確保のためには、一定以上の容量値が必要とされる。そこで、キャパシタの電極を平面構造から3次元構造に変えて、縮小した占有面積の中で下部電極(情報蓄積電極)の表面積を拡大することが必要となる。
【0005】
このメモリセル部の3次元構造のキャパシタにはスタック構造のものとトレンチ構造のものとがある。これらの構造にはそれぞれ一長一短があるが、スタック構造のものはアルファー線の入射あるいは回路等からのノイズに対する耐性が高く、比較的に容量値の小さい場合でも安定動作する。このために、半導体素子の設計基準が0.10μm程度となる半導体デバイスにおいても、スタック構造のキャパシタは有効であると考えられている。
【0006】
そして、最近では、このスタック構造のキャパシタ(以下、スタック型キャパシタと呼称する)の場合、微少な面積領域に所定の容量値を確保するために非常に高い誘電率を有する誘電体膜(容量絶縁膜)が必要になってきている。そこで、このような高誘電率膜として、五酸化タンタル(Ta25 )膜、SrTiO3 (以下、STO膜という)、(Ba,Sr)TiO3 (以下、BST膜という)、Pb(Zr,Ti)O3 (以下、PZT膜という)などの絶縁材料が精力的に検討されている。更には、スタック型キャパシタの下部電極として新しい導電体材料が必要になってきている。これは、上記のような高誘電率の絶縁材料と下部電極との適切な組み合わせを通して、キャパシタの高い信頼性を確保するためである。
【0007】
以下、図8と図9とを参照して従来の高誘電率膜で構成されるスタック型キャパシタを有するメモリセルの構造とその製造工程について説明する。ここで、図8はメモリセル端部の平面図である。そして、図9は、図8に記したC−Dで切断したところの断面図である。なお、図8では、課題を明確にするためにメモリセル部のセルプレート電極に斜線を施している。また、図面を簡明にするために、必要な構成物を図示し一部の記載を省略している。
【0008】
図8に示すように、トレンチ素子分離領域でその周りが囲われた素子活性領域101が形成されている。この素子活性領域101には2つのメモリセルが形成される。そして、メモリセルのワード線102,102a,102b,102c,102d,102e,102f,102g等が配設されている。更に、メモリセルのキャパシタ部に容量用コンタクト孔103,103a…がそれぞれ形成され、容量用コンタクト孔103,103a上であって後述する層間絶縁膜に、容量用溝104,104a…がそれぞれのメモリセル部に形成されている。そして、このメモリセル領域の全面を被覆するようにセルプレート電極116が形成されるようになる。
【0009】
次に、図9に基づいて上記メモリセルの製造について概説する。図9(a)に示すように、例えば、P導電型のシリコン基板105上に選択的にトレンチ素子分離領域106,106aを形成し、上述した素子活性領域101を形成する。
そして、メモリセルのトランスファゲートトランジスタになるゲート絶縁膜を介してシリコン基板105上と、トレンチ素子分離領域106,106a上に、それぞれワード線102,102a、ワード線102b,102c,102dを形成する。更に、これらのワード線およびトレンチ素子分離領域に自己整合的に拡散層を形成し、ビット線用拡散層107、容量用拡散層108,108aを形成する。
【0010】
次に、全面に表面を平坦化した第1層間絶縁膜109を形成する。そして、この第1層間絶縁膜109で上記ビット線用拡散層107に達するビット線用コンタクト孔110を形成し、このビット線用コンタクト孔110にビット線用プラグ111を充填する。同様に、上記第1層間絶縁膜109であって容量用拡散層108,108aに達する容量用コンタクト孔103,103aを形成し、この容量用コンタクト孔103,103aに容量用プラグ112,112aをそれぞれ充填する。ここで、ビット線用プラグ111および容量用プラグ112,112aは窒化チタン(TiN)膜をバリア層としたタングステン(W)膜で構成される。
【0011】
次に、上記第1層間絶縁膜109上に表面を平坦化した第2層間絶縁膜113を形成し、所定の領域に容量用溝104,104aを形成する。そして、容量用溝104,104aの側面および底面にキャパシタの下部電極114,114aを形成する。ここで、下部電極114,114aはTiN膜で構成される。
【0012】
次に、全面に容量絶縁膜115を形成し、セルプレート電極116を形成するためにセルプレート用の金属膜を被覆させる。ここで、容量絶縁膜115は膜厚が10nm程度の五酸化タンタル膜であり、セルプレート用金属膜はTiN膜で構成される。そして、レジストマスク117をエッチングマスクにして上記セルプレート用金属膜をドライエッチングしパターニングしてセルプレート用電極116を形成する。このドライエッチングでのエッチングガスは、塩素(Cl2 )と臭化水素(HBr)の混合ガスをプラズマ励起したものである。なお、このドライエッチングで容量絶縁膜115の一部はエッチング除去される。
【0013】
次に、図9(b)に示すように、表面を平坦化した第3層間絶縁膜118をセルプレート電極116を被覆するように形成する。ここで、第3層間絶縁膜118は、バイアスECR(Electron Cyclotron Resonance)法で成膜したシリコン酸化膜を化学機械研磨(CMP)法で平坦化したものである。
【0014】
次に、図9(c)に示すように、上記第3層間絶縁膜118および第2層間絶縁膜113をドライエッチングし、ビット線用プラグ111に達するスルーホール119を形成する。また、上記ドライエッチング工程では、上記第3層間絶縁膜118にセルプレート電極116の表面に達するセルプレート用開口120を形成する。
【0015】
このようにして、上記スルーホール119内と上記セルプレート用開口120内にそれぞれスルーホール用プラグ121、セルプレート用プラグ122を充填させる。そして、上記スルーホール用プラグ121に接続するビット線123を形成し、上記セルプレート用プラグ122に接続するセルプレート配線124を配設させる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は、上述したような高誘電率材料を容量絶縁膜とするMIM(Metal/Insulator/Metal)構造のキャパシタについて詳細に検討した。その結果、MIM構造のキャパシタにおいて、金属酸化物である五酸化タンタル膜、二酸化ジリコニウム(ZrO2 )膜、二酸化ハフニウム(HfO2 )膜、STO膜、BST膜あるいはPZT膜等を上記の容量絶縁膜とした場合に、半導体装置の製造工程で上記容量絶縁膜の絶縁破壊(帯電破壊)が頻繁に生じることが判明した。そこで、本発明者は半導体装置の製造工程を詳細に調べた。
【0017】
以下、この容量絶縁膜の帯電破壊について図9を参照して説明する。図9(a)で説明したセルプレート用金属膜のドライエッチング工程で、エッチングガスのプラズマ励起で生じる多量のイオンあるいは電子がセルプレート用金属膜に帯電する。このようなドライエッチング工程での帯電により、容量絶縁膜115が絶縁破壊する場合が生じる。
【0018】
また、図9(b)で説明した第3層間絶縁膜118の成膜工程では、HDP(High Density Plasma)でのプラズマ励起・化学気相成長(PECVD)法が用いられる。この場合も、多量のイオンあるいは電子がセルプレート電極116に帯電する。このような成膜工程での帯電により、容量絶縁膜115の絶縁破壊が生じる。
【0019】
更には、図9(c)で説明したスルーホール119およびセルプレート用開口120を形成するためのドライエッチング工程では、エッチングガスとしてフロロカーボン系のハロゲン化合物をプラズマ励起して用いる。この場合でも、プラズマ中のイオンあるいは電子がセルプレート電極116に帯電するようになる。
この場合のスルーホール119の形成では、第3層間絶縁膜118と第2層間絶縁膜113をドライエッチングしなければならない。しかし、セルプレート用開口120は第3層間絶縁膜118のドライエッチングで形成される。このために、上記第3層間絶縁膜118のエッチング後の上記第2層間絶縁膜113のドライエッチング中において、セルプレート電極116は長時間にわたり上記プラズマに曝されることになる。このために、このドライエッチング工程での帯電により、容量絶縁膜115が絶縁破壊するようになる。
【0020】
本発明の主目的は、MIM構造のキャパシタを有する半導体装置の製造工程において、帯電による上記キャパシタの容量絶縁膜の絶縁破壊を防止して、キャパシタの信頼性を向上させることにある。また、本発明の他の目的は、簡便な手法でもって、高誘電率である金属酸化物の材料を容量絶縁膜とするMIM構造のキャパシタを高い歩留まりで量産できるようにすることにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
このために本発明の半導体装置では、半導体基板上の層間絶縁膜上に順に積層する下部電極、容量絶縁膜および上部電極で構成された容量部と、前記容量絶縁膜と前記上部電極を共有する帯電保護部とを有し、前記帯電保護部には前記容量絶縁膜下部で接着する導電体層が設けられ、前記下部電極は第1の導電体材料で形成され前記導電体層は前記第1の導電体材料とは別種の第2の導電体材料で形成され、前記上部電極に帯電する電荷が前記帯電保護部の容量絶縁膜を通して前記導電体層に放電されるようになっている。
【0022】
あるいは、本発明の半導体装置では、半導体基板上の層間絶縁膜上に順に積層する下部電極、容量絶縁膜および上部電極で構成された容量部と、前記容量絶縁膜と前記上部電極を共有する帯電保護部とを有し、前記下部電極が前記層間絶縁膜に設けられた第1のコンタクトプラグを通して最終的に半導体基板表面の第1の拡散層に電気接続され、前記帯電保護部の容量絶縁膜が前記層間絶縁膜に設けられた第2のコンタクトプラグに接着し且つ前記第2のコンタクトプラグは最終的に半導体基板表面の第2の拡散層に電気接続され、前記下部電極は第1の導電体材料で形成され、前記第1および第2のコンタクトプラグは前記第1の導電体材料とは別種の第2の導電体材料で形成されている。ここで、前記容量部および前記帯電保護部は前記層間絶縁膜に設けられたそれぞれ別の容量用溝内に形成される。あるいは、前記第2のコンタクトプラグにおいて、前記第2のコンタクトプラグの上部は第3の導電体材料で置き換えられている。
【0023】
あるいは、本発明の半導体装置では、半導体基板上の層間絶縁膜上に第1の下部電極と第2の下部電極とがこの順に積層接続して形成された容量部下部電極と、容量絶縁膜と上部電極とで構成された容量部と、前記容量絶縁膜と前記上部電極を共有し別の第1の下部電極で形成された帯電保護部下部電極を具備する帯電保護部とを有し、前記容量部の第1の下部電極は前記層間絶縁膜に設けられた第1のコンタクトプラグを通して最終的に半導体基板表面の第1の拡散層に電気接続され、前記帯電保護部の別の第1の下部電極は前記層間絶縁膜に設けられた第2のコンタクトプラグを通して最終的に半導体基板表面の第2の拡散層に電気接続され、前記第2の下部電極は第1の導電体材料で形成され、前記第1の下部電極は前記第1の導電体材料とは別種の第2の導電体材料で形成されている。そして、前記容量部は半導体装置のメモリセルを構成している。
【0024】
そして、前記第2の導電体材料および前記第3の導電体材料の導電体材料の仕事関数(Φm)は、前記第1の導電体材料の仕事関数(Φm)よりも小さく設定されている。ここで、前記第1の導電体材料はTiN、Mo、MoN、WN、Ru、RuO2 、Ir、IrO2 、PtあるいはPdであり、前記第2、第3の導電体材料はW,Ti、TaあるいはTaNである。また、前記容量絶縁膜は金属酸化膜で構成され、前記金属酸化膜はTa25 膜、ZrO2 膜、HfO2 膜、SrTiO3 膜、(Ba,Sr)TiO3 膜あるいはPb(Zr,Ti)O3 膜である。また、前記第1の拡散層は前記半導体基板表面と逆導電型の不純物で形成され、前記第2の拡散層は前記半導体基板表面と同導電型あるいは逆導電型の不純物で形成されている。
【0025】
本発明では、帯電保護部の容量絶縁膜のリーク電流が増大するように、容量絶縁膜に接する導電体層、コンタクトプラグあるいは下部電極の材料が選択されている。このために、半導体装置の製造工程において、半導体装置の容量部の上部電極(セルプレート電極)が帯電しても、イオンあるいは電子は、上記共通の上部電極から帯電保護部の容量絶縁膜を容易に通過し最終的に半導体基板あるいは拡散層に放電される。このようにして、容量部の容量絶縁膜の帯電破壊は完全に防止される。
【0026】
あるいは、本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板表面の所定の領域に第1の拡散層と第2の拡散層とを設け全面に第1の層間絶縁膜を形成する工程と、前記第1の拡散層と第2の拡散層にそれぞれ達するコンタクト孔を前記第1の層間絶縁膜に設け前記コンタクト孔に導電体材料を充填し第1のコンタクトプラグと第2のコンタクトプラグとをそれぞれ形成する工程と、全面に第2の層間絶縁膜を形成し前記第1のコンタクトプラグおよび第2のコンタクトプラグにそれぞれ達する第1の容量用溝および第2の容量用溝を形成する工程と、全面に導電体膜を成膜した後に感光性樹脂膜を全面に形成する工程と、前記感光性樹脂膜を全面露光した後に現像し前記第1の容量用溝内にのみ前記感光性樹脂膜を残存させ露出した導電体膜をエッチング除去し前記第2の容量用溝の底面の第2のコンタクトプラグを露出される工程と、前記残存する感光性樹脂膜を除去し前記第1の容量用溝の側面および底面に残存する導電体膜を下部電極とし露出させる工程と、前記露出した下部電極および第2のコンタクトプラグを被覆するように容量絶縁膜を成膜する工程と、前記容量絶縁膜を被覆するように容量の対向電極である上部電極を形成する工程とを含む。
【0027】
上記の製造方法では、フォトリソグラフィ工程のマスク合わせ工程を省いて、帯電保護部の容量用溝の底面にあった導電体膜を簡便に除去できる。また、本発明では、帯電保護キャパシタ部の容量絶縁膜を除去する必要は無く、半導体装置の製造工程が簡便になるという効果が生じる。
【0028】
あるいは、本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板表面の所定の領域に第1の拡散層と第2の拡散層とを設け全面に層間絶縁膜を形成する工程と、前記第1の拡散層と第2の拡散層にそれぞれ達するコンタクト孔を前記層間絶縁膜に設け前記コンタクト孔に導電体材料を充填し第1のコンタクトプラグと第2のコンタクトプラグとをそれぞれ形成する工程と、前記第1のコンタクトプラグと第2のコンタクトプラグとにそれぞれ接続し積層した第1の下部電極と第2の下部電極とを形成する工程と、前記第2のコンタクトプラグ上にある前記第2の下部電極を選択的に除去する工程と、前記第1のコンタクトプラグ上にある第2の下部電極と前記第2のコンタクトプラグ上にある第1の下部電極を被覆するように容量絶縁膜を成膜する工程と、前記容量絶縁膜を被覆するように容量の対向電極である上部電極を形成する工程とを含む。
【0029】
上記の半導体装置の製造方法では、前記下部電極あるいは前記第2の下部電極の導電体材料はTiN、Mo、MoN、WN、Ru、RuO2 、Ir、IrO2 、PtあるいはPdにし、前記第2のコンタクトプラグあるいは前記第1の下部電極の導電体材料はW,Ti、TaあるいはTaNにする。
【0030】
上述したように、本発明のような帯電保護部の構造であると、半導体装置の製造工程でセルプレート電極が帯電しても、従来の技術で説明したイオンあるいは電子は、上記セルプレート電極から容量絶縁膜を通り半導体基板あるいは拡散層帯へと放電する。そして、MIM構造のキャパシタのような容量部の容量絶縁膜の帯電破壊は防止されると共に、キャパシタの信頼性は大幅に向上する。
【0031】
そして、本発明では、帯電保護部の容量絶縁膜を選択的に除去する必要はない。このために、容量絶縁膜を選択的に除去するために容量絶縁膜上にレジスト膜を塗布しレジストマスクを形成する工程および上記容量絶縁膜の選択的なエッチング工程は不要になる。通常、容量絶縁膜上にレジスト膜を塗布すると、容量絶縁膜の品質が劣化する。そして、この劣化は容量絶縁膜の膜厚が薄くなるほど顕著になる。本発明では上述した理由からこのような劣化は皆無となる。このようにして、本発明では、簡便な製造工程でもって、高誘電率である金属酸化物のような材料を容量絶縁膜とするMIM構造のキャパシタを高い品質および歩留まりで量産できるようになる。
【0032】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の第1の実施の形態について図1乃至図4で説明する。ここで、図1はメモリセル端部の平面図である。そして、図2は、図1に記したA−Bで切断したところの断面図である。なお、図1では、図面を簡明にするために、必要な構成物を図示し一部の記載を省略している。
【0033】
図1に示すように、従来の技術で説明したように、トレンチ素子分離領域で囲われた素子活性領域1が形成されている。素子活性領域1には2つのメモリセルが形成される。そして、メモリセルのワード線2,2a,2b…が配設され、メモリセルのキャパシタ部に容量用コンタクト孔3,3aがそれぞれ形成され、容量用コンタクト孔3,3a上であって後述する層間絶縁膜に、容量用溝4,4aがメモリセル部に形成されている。このような構造のものがメモリセル部に多数配列されている。
【0034】
そして、本発明では、帯電保護キャパシタ部が設けられている。すなわち、上述したメモリセル部と同様に、帯電保護用コンタクト孔5が形成され、帯電保護用コンタクト孔5上であって後述する層間絶縁膜に、帯電保護用溝6が形成されている。ここで、帯電保護用溝6は叙述した容量用溝4よりもその専有面積は大きい。そして、セルプレート電極7が上記メモリセル領域の全面および帯電保護キャパシタ部を被覆するように形成されるようになる。なお、この帯電保護キャパシタ部にはダミーワード線8,8aが形成されていてもよい。そして、この帯電保護キャパシタ部は、メモリセル部の周辺に亘って複数備え付けられていてもよい。
【0035】
次に、図2に基づいてメモリセル部と本発明の帯電保護部となる帯電保護キャパシタ部の構造について説明する。図2に示すように、シリコン基板9上に選択的にトレンチ素子分離領域10,10aが形成され、上述した素子活性領域1が形成されている。そして、メモリセル部のトランスファゲートトランジスタになるゲート絶縁膜を介してシリコン基板9上と、トレンチ素子分離領域10,10a上に、それぞれワード線2,2a、ワード線2b等が設けられ、ビット線用拡散層11、容量用拡散層12,12aが形成されている。この容量用拡散層12,12aが第1の拡散層となる。
【0036】
同様に、帯電保護キャパシタ部では、ダミーワード線8,8a、帯電保護用拡散層13が形成されている。帯電保護用拡散層13が第2の拡散層となる。
【0037】
そして、全面に表面を平坦化した第1層間絶縁膜14が形成され、メモリセル部では、第1層間絶縁膜14で上記ビット線用拡散層11に達するビット線用コンタクト孔15が形成され、このビット線用コンタクト孔15にビット線用プグ16が埋め込まれている。同様に、上記第1層間絶縁膜14であって容量用拡散層12,12aに達する容量用コンタクト孔3,3aが設けられ、この容量用コンタクト孔3,3aに容量用プラグ17,17aが埋め込まれている。ここで、ビット線用プラグ16および容量用プラグ17,17aは窒化チタン(TiN)膜をバリア層としたタングステン(W)膜で構成される。この容量用プラグ17,17aが第1のコンタクトプラグとなる。
【0038】
同様に、帯電保護キャパシタ部では、第1層間絶縁膜14で帯電保護用拡散層13に達する帯電保護用コンタクト孔5が形成され、この帯電保護用コンタクト孔5に帯電保護用プラグ18が埋め込まれている。ここで、帯電保護用プラグ18はTiN膜をバリア層としたW膜で構成される。この帯電保護用プラグ18が第2のコンタクトプラグとなる。
【0039】
そして、上記第1層間絶縁膜14上に第2層間絶縁膜19が形成され、メモリセル部では、容量用溝4,4aが形成され、容量用溝4,4aの側面および底面に下部電極20,20aが設けられている。ここで、下部電極20,20aはTiN膜で構成される。この容量用溝4,4aが第1の容量用溝となる。
【0040】
これに対して、帯電保護キャパシタ部では、上記メモリセルのキャパシタより専有面積の大きな帯電保護用溝6が形成され、帯電保護用溝6の側面にのみ側壁電極21,21aが形成され底面には電極は全く形成されていない。この帯電保護用溝6が第2の容量用溝となる。
【0041】
そして、全面に容量絶縁膜22が成膜されており、その上に上部電極となるセルプレート電極7が設けられている。そして、第3層間絶縁膜23がセルプレート電極7を被覆するように形成され、メモリセル部では、第3層間絶縁膜23および第2層間絶縁膜19にスルーホール24が設けられている。更に、スルーホール24内にスルーホール用プラグ25が充填され、上記スルーホール用プラグ25に接続するビット線26が設けられている。
【0042】
本発明では、上述したように、メモリセルキャパシタは、上部電極(セルプレート電極7)/容量絶縁膜22/下部電極20の構造となり、下部電極20は容量用プラグ17に接続する。これに対して、帯電保護キャパシタは、上部電極(セルプレート電極7)/容量絶縁膜22の構造となり容量絶縁膜22は帯電保護用プラグ18に接着することになる。
【0043】
帯電保護キャパシタが上記のような構造であると、半導体装置の製造工程でセルプレート電極が帯電しても、従来の技術で説明したイオンあるいは電子は、上記セルプレート電極7から容量絶縁膜22を通り帯電保護用プラグ18を通り帯電保護用拡散層13へと放電する。このようにして、容量絶縁膜22の帯電破壊は完全に防止される。
【0044】
次に、本発明の帯電保護キャパシタ部とメモリセル部の製造方法を図3と図4に基づいて説明する。ここで、図2と同じものは同一符号で記し、重要でないものの説明は省略する。
【0045】
図3(a)に示すように、P導電型のシリコン基板9上に選択的にトレンチ素子分離領域10,10aを形成する。そして、メモリセル部のワード線2,2aを形成し、N導電型のビット線用拡散層11、容量用拡散層12,12aを形成する。同様に、帯電保護キャパシタ部に、ダミーワード線8,8a、N導電型の帯電保護用拡散層13を形成する。
【0046】
次に、図3(b)に示すように、全面に膜厚が500nm程度のシリコン酸化膜で第1層間絶縁膜14を形成し、メモリセル部では、第1層間絶縁膜14で上記ビット線用拡散層11に達するビット線用コンタクト孔15を形成し、このビット線用コンタクト孔15にビット線用プラグ16を充填する。同様に、上記第1層間絶縁膜14であって容量用拡散層12,12aに達する容量用コンタクト孔3,3aを設け、この容量用コンタクト孔3,3aに容量用プラグ17,17aを充填する。同様に、帯電保護キャパシタ部では、第1層間絶縁膜14で帯電保護用拡散層13に達する帯電保護用コンタクト孔5を形成し、この帯電保護用コンタクト孔5に帯電保護用プラグ18を充填する。ここで、ビット線用プラグ16、容量用プラグ17,17aおよび帯電保護用プラグ18はTiN膜をバリア層としたW膜で構成される。
【0047】
次に、図3(c)に示すように、上記第1層間絶縁膜14上に膜厚が1μmのシリコン酸化膜で第2層間絶縁膜19を形成し、メモリセル部では、間口寸法が0.2μm程度の容量用溝4,4aを設け、帯電保護キャパシタ部では、間口寸法が2μm程度の帯電保護用溝6を設け、全面に下部電極用金属膜27を膜厚が20nm程度のTiN膜で形成する。
【0048】
次に、膜厚が0.4μm程度でポジ形のレジスト膜28を塗布する。そして、全面露光した後に現像する。このようにすると、図3(d)に示すように容量用溝4,4aに充填レジスト膜29,29aがそれぞれ残存するようになる。これに対して、帯電保護用溝6内のレジスト膜28は全て除去されるようになる。
【0049】
次に、上記下部電極用金属膜27に異方性の全面ドライエッチング(エッチバック)を施す。このエッチバック工程で、図4(a)に示すように、容量用溝4,4a内には上記充填レジスト膜29,29aによりエッチングされないで下部電極20,20aが形成されるようになる。これに対して、上記エッチング工程で、帯電保護キャパシタ部ではレジスト膜が残存しないために、帯電保護用溝6のの側面に側壁電極21,21aが残存するが底面の下部電極用金属膜27はエッチングされて、帯電保護用プラグ18が露出するようになる。
【0050】
次に、図4(b)に示すように、膜厚が10nm程度の五酸化タンタル膜で容量絶縁膜22を全面に成膜する。そして、膜厚が200nm程度のTiN膜あるいはW/TiNの積層膜でセルプレート用金属膜を形成し、公知のフォトリソグラフィ技術とドライエッチング技術とで上記セルプレート用金属膜をパターニングしてセルプレート電極7を形成する。
【0051】
ここで、上記容量絶縁膜22である五酸化タンタル膜と帯電保護用プラグ18であるW膜との接着(密着)性は非常に高い。また、上記五酸化タンタル膜と下部電極20,20aであるTiN膜との接着性も非常によい。
【0052】
次に、図4(c)に示すように、HDPのPECVD法により成膜した膜厚が500nm程度のシリコン酸化膜で第3層間絶縁膜23を形成する。そして、メモリセル部では、第3層間絶縁膜23および第2層間絶縁膜19にドライエッチングによりスルーホール24を形成し、スルーホール24内にスルーホール用プラグ25を充填して、上記スルーホール用プラグ25に接続するビット線26を設ける。
【0053】
本発明では、図4(b)で説明したセルプレート電極7を形成するためのセルプレート用金属膜のドライエッチング工程、および、図4(c)で説明した第3層間絶縁膜23を成膜するためのPECVD工程、においてセルプレート電極7に帯電するイオンあるいは電子は、帯電保護キャパシタ部の上記セルプレート電極7から容量絶縁膜22を通り帯電保護用プラグ18を通り帯電保護用拡散層13へと放電する。この理由については後で図5に基づいて詳述する。いずれにしろこのようにして、容量絶縁膜22の帯電破壊は完全に防止されるようになる。
また、従来の技術の課題で説明したスルーホール24等の形成のためのドライエッチング工程での帯電も同様にして放電できるようになる。
【0054】
上記の製造方法では、図4(a)で説明したようにフォトリソグラフィ工程のマスク合わせ工程を省いて、帯電保護キャパシタ部の帯電保護用溝6の底面にあった下部電極用金属膜を除去できる。また、本発明では、半導体装置の製造工程でセルプレート電極7に生じる電荷は、帯電保護キャパシタ部の容量絶縁膜を通り抜け帯電保護用プラグ18を通って帯電保護用拡散層13あるいはシリコン基板9へと放電される。このために、本発明では、帯電保護キャパシタ部の容量絶縁膜を除去する必要は無く、半導体装置の製造工程が簡便になるという効果が生じることになる。
【0055】
次に、図5を参照して上記放電が可能になる理由を説明する。上述したように帯電保護キャパシタでは、上部電極(セルプレート電極7)/容量絶縁膜22/帯電保護用プラグ18の構造は、材料としてはTiN/Ta25 /Wのようになる。そして、メモリセルキャパシタでは、上部電極(セルプレート電極7)/容量絶縁膜22/下部電極20の構造は、材料としてはTiN/Ta25 /TiNのようになる。
【0056】
図5では、横軸に示すセルプレート電極の電圧を変えた時、縦軸に示す容量絶縁膜を流れる単位面積あたりのリーク電流の変化が示されている。ここで、対向電極となる帯電保護用プラグおよび下部電極は接地電位に固定されている。
【0057】
図5から判るように、帯電保護キャパシタのところでは、メモリセルキャパシタのところに比べて容量絶縁膜中の単位面積あたりのリーク電流値は大きい。このリーク電流値の増加は、セルプレート電極の極性に無関係である。このセルプレート電極の電圧は、上述した製造工程で帯電するイオン量あるいは電子量に対応するものである。このように帯電保護キャパシタが上記のような構造であると、イオンあるいは電子は、上記セルプレート電極から容量絶縁膜を通り帯電保護用プラグを通り帯電保護用拡散層へと容易に放電し、容量絶縁膜の帯電破壊は完全に防止されることになる。
【0058】
次に、本発明の第2の実施の形態について図6と図7に基づいて説明する。図6(a)は、メモリセルキャパシタの模式的断面図であり、図6(b)は帯電保護キャパシタ部の略断面図である。ここで、これらのキャパシタは高誘電率材料を容量絶縁膜としたMIM構造のものとなっている。
【0059】
図6(a)に示すように、メモリセルキャパシタでは、シリコン基板31上の所定の領域に容量用拡散層32が形成され、層間絶縁膜33を貫通し上記容量用拡散層32に達する容量用コンタクト孔34が形成されている。そして、この容量用コンタクト孔34には容量用プラグ35が充填されている。
【0060】
更に、この場合には、下部電極は積層する2種類以上の導電体材料で形成されている。図6(a)では、第1下部電極36と第2下部電極37でもって下部電極が構成される。そして、第2下部電極37表面および層間絶縁膜33表面を被覆するように容量絶縁膜38が形成され、上記容量絶縁膜38上にセルプレート電極39が形成されている。
【0061】
これに対して、帯電保護キャパシタ部では、上記メモリセル部のキャパシタ構造で第2下部電極37が除去された構造になっている。すなわち、図6(b)に示すように、シリコン基板31上に帯電保護用拡散層40が形成され、層間絶縁膜33を貫通し上記帯電保護用拡散層40に達する帯電保護用コンタクト孔41が形成され、帯電保護用コンタクト孔41に帯電保護用プラグ42が充填されている。そして、この帯電保護用プラグ42に接続する第1下部電極36が形成され、第1下部電極36表面と層間絶縁膜33表面に容量絶縁膜38が形成され、上記容量絶縁膜38上にセルプレート電極39が形成されている。
【0062】
以上のような構造を有するメモリセルキャパシタと帯電保護キャパシタとが、第1の実施の形態で説明した図1のように半導体チップ上にレイアウトされることになる。
【0063】
上記のメモリセルキャパシタと帯電保護キャパシタとを構成する電極部の製造方法を概説すると次のようである。すなわち、図6に示しているような容量用コンタクト孔34および帯電保護用コンタクト孔41に、TiN膜をバリア層としW膜を充填して容量用プラグ35および帯電保護用プラグ42を充填する。そして、初めに、メモリセルキャパシタ部および帯電保護キャパシタ部に第1下部電極36と第2下部電極37とを積層して形成する。ここで、第1下部電極36にはW膜を第2下部電極37にはTiN膜を用いる。
【0064】
次に、帯電保護キャパシタ部の第2下部電極37のみを選択的にエッチング除去し第1下部電極36を残存させる。そして、全面に容量絶縁膜38を成膜し、セルプレート電極39をW膜/TiN膜の積層膜で形成する。ここで、上記容量絶縁膜38の成膜では原子層化学気相成長(ALCVD)法が非常に効果的である。この方法は、1原子層あるいは数原子層づつ成膜する手法であるために、形成された容量絶縁膜の絶縁性が非常に向上する。
【0065】
ここで、上述したように、五酸化タンタル膜である容量絶縁膜と第1下部電極および第2下部電極との接着(密着)性は良好である。
【0066】
この実施の形態の場合も、第1の実施の形態で説明したように、製造工程で帯電するセルプレート電極39に帯電する電荷は、容量絶縁膜38を通過し第1下部電極36および帯電保護用プラグ42を通って帯電保護用拡散層40あるいはシリコン基板31に放電することになる。このために、第1下部電極36を構成する導電体材料として、容量絶縁膜38のリーク電流が大きくなるものを選択する必要がある。これに対し、メモリセルキャパシタでは容量絶縁膜38のリーク電流を低減させる必要がある。このような導電体材料を上記第2下部電極として選択する必要がある。
【0067】
そこで、本発明者は、上記第1下部電極および第2下部電極を構成する導電体材料について詳細に検討した。その結果、容量絶縁膜中のリーク電流は、下部電極を構成する導電体材料の仕事関数(Φm)値に大きく依存することを見いだした。すなわち、下部電極のΦm値が小さくなると容量絶縁膜中のリーク電流が増加し、Φm値が大きくなると容量絶縁膜中のリーク電流は減少しその絶縁性が向上する。なお、このような容量絶縁膜中のリーク電流は、成膜方法に強く依存する。
【0068】
次に、上記のリーク電流とΦmとの関係の概略を図7で説明する。図7はMIM構造(セルプレート電極/容量絶縁膜/下部電極)でセルプレート電極が正帯電したときのバンドダイヤグラムである。図7に示すように、容量絶縁膜は伝導帯、禁制帯、価電子帯とを有する。ここで、容量絶縁膜のリーク電流は、下部電極のフェルミレベルと上記伝導帯との間のバリア高さΦbに大きく依存する。すなわち、Φb値が小さくなると容量絶縁膜中のリーク電流が増加し、Φb値が大きくなると容量絶縁膜中のリーク電流は減少する。そして、このΦb値は、容量絶縁膜に依存しているが、Φm値が大きくなると増加し逆に小さくなると減少する。以上のことから、本発明の第1下部電極36には、Φm値の小さな導電体材料を用い、第2下部電極37にはΦm値の大きな導電体材料を用いるとよいことが判った。また、本発明では、上記第1下部電極と容量絶縁膜との接着性が高くなるようにすることも重要である。上述したようなことは第1の実施の形態で説明した場合でも同様に当てはまることである。
【0069】
本発明では、帯電保護キャパシタの下部電極あるいは帯電保護用プラグの導電体材料を上述したように選択し、この領域の容量絶縁膜中のリーク電流が増加するようにしている。このようにすることで、帯電保護部となる帯電保護キャパシタの容量絶縁膜を選択的に除去することは全く不要になる。そして、容量絶縁膜を選択的に除去するために容量絶縁膜上にレジスト膜を塗布しレジストマスクを形成する工程、上記容量絶縁膜の選択的なエッチング工程等は必要なくなる。ここで、容量絶縁膜上にレジスト膜を塗布すると容量絶縁膜の品質は劣化する。本発明では上述した理由からこのような劣化は皆無になる。このようにして、本発明では、高誘電率である金属酸化物のような材料を容量絶縁膜とするMIM構造のキャパシタを高い品質および歩留まりで量産できるようになる。
【0070】
次に、この第1および第2下部電極の導電体材料について下記の表1で具体的に説明する。
【0071】
【表1】
Figure 0004575616
【0072】
表1では、容量絶縁膜の種類によりメモリセル部のキャパシタ(I)とキャパシタ(II)に分けている。キャパシタ(I)では、容量絶縁膜の比誘電率は数十程度であり、キャパシタ(II)では、容量絶縁膜の比誘電率は100以上である。ここで、帯電保護キャパシタの電極構造は、図6で説明したように表1で第2下部電極が除かれたものになる。
【0073】
表1に示すように、どのような種類の容量絶縁膜でも、第1下部電極にはチタン(Ti)膜、タンタル(Ta)膜、窒化タンタル(TaN)膜あるいはW膜のような導電体材料を使用する。ここで、容量絶縁膜はALD法で成膜するとよい。このようにして、帯電保護キャパシタのリーク電流を増加させることができるようになる。
【0074】
これに対して、キャパシタ(I)を構成する容量絶縁膜の場合には、第2下部電極にTiN膜、モリブデン(Mo)膜、窒化モリブデン(MoN)膜あるいは窒化タングステン(WN)膜のような導電体材料を使用する。そして、キャパシタ(II)を構成する容量絶縁膜の場合には、第2下部電極にルテニウム(Ru)膜、二酸化ルテニウム(RuO2 )膜、イリジウム(Ir)膜、二酸化イリジウム(IrO2 )膜、白金(Pt)膜あるいはパラジウム(Pd)膜のような導電体材料を使用する。このような材料を選択することで、メモリセルキャパシタのリーク電流を大幅に低減させることができる。
【0075】
ここで、上記容量絶縁膜としては、表1に示すものをそれぞれ積層して用いてもよい。あるいは、極薄のシリコン酸化膜あるいはシリコン窒化膜との積層膜であってもよい。また、上記第1下部電極あるいは第2下部電極においては、それぞれ積層したものであってもよい。このように積層電極にする場合には、上記第1下部電極の上部、第2下部電極の上部に上述したような導電体材料を選択することになる。
【0076】
また、上述したように、特に容量絶縁膜と第1下部電極との接着性を高くすることが重要になる。ここで、接着性が悪いとリーク電流が低下するからである。
そこで、上述した第1下部電極を構成する導電体材料と容量絶縁膜を構成する高誘電率材料との組み合わせを考える必要がある。
【0077】
以上に説明したように、第2の実施の形態では、メモリセルキャパシタと帯電保護キャパシタの下部電極を互いに異なる導電体材料とすることで、第1の実施の形態で説明したのと同様な効果が生じるようになる。
【0078】
上記の実施の形態では、製造工程での帯電破壊からメモリセルキャパシタを保護する場合について説明した。本発明はこの場合に限定されるものではない。アナログ回路を構成するような面積の大きな容量部を製造工程での帯電破壊から保護する場合にも同様に本発明は適用できるものである。このような場合には、上述したようなコンタクトプラグは必ずしも必要ではない。また、本発明は、FeRAMに使用するような、強誘電体材料を容量部に使用する半導体装置にも同様に適用できるものである。この場合には、コンタクトプラグは配線層等に接続されてから最終的に半導体基板表面の拡散層に電気接続されるようになる。
【0079】
また、上記の実施の形態では、帯電保護用拡散層13,40はシリコン基板と逆導電型となるようにした。本発明では、帯電保護用拡散層13,40の導電型がシリコン基板と同じ導電型となるようにしてもよい。
【0080】
また、第1の実施の形態では、メモリセルキャパシタの下部電極と帯電保護キャパシタの帯電用プラグとの導電体材料が互いに異なるようにした。そして、下部電極をTiN膜とし帯電用プラグをW膜とした。しかし、第1の実施の形態においては、第2の実施の形態で説明した理由から、メモリセルキャパシタの下部電極を構成する導電体材料として、Mo膜、MoN膜あるいはWN膜等を用い、上記帯電用プラグの導電体材料として、Ti膜、TaN膜あるいはTaN膜を用いても同様の効果が生じることに言及しておく。
【0081】
また、上記第1の実施の形態では、メモリセルキャパシタ部の容量用プラグと帯電保護キャパシタ部の帯電保護用プラグとは同一材料であった。本発明は、これに限定されることはない。すなわち、上記容量用プラグと帯電保護用プラグとで異なる導電体材料を使用してもよい。例えば、帯電保護用プラグの下部では容量用プラグの導電体材料と同じにし、帯電保護用プラグの上部のみ容量用プラグの導電体材料と異なるものにする。このようにすることで、セルプレート電極の帯電時での帯電保護キャパシタ部のリーク電流を大きくすることができ、メモリセルキャパシタの保護能力が向上する。
【0082】
また、上記の実施の形態では、層間絶縁膜をシリコン酸化膜で形成する場合について説明した。本発明はこれに限定されるものではない。その他、層間絶縁膜として、シルセスキオキサン類の絶縁膜、あるいは、Si−H結合、Si−CH3 結合、Si−F結合のうち少なくとも1つの結合を含むシリカ膜で形成してもよい。ここで、シルセスキオキサン類の絶縁膜は、Si−Oベースの誘電体膜であり、そのような絶縁膜としては、シルセスキオキサン類であるハイドロゲンシルセスキオキサン(Hydrogen Silsesquioxane)、メチルシルセスキオキサン(Methyl Silsesquioxane)、メチレーテッドハイドロゲンシルセスキオキサン(Methylated Hydrogen Silsesquioxane)あるいはフルオリネーテッドシルセスキオキサン(Furuorinated Silsesquioxane)のような低誘電率膜がある。
【0083】
本発明は、上記の実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、実施の形態が適宜変更され得る。
【0084】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明では、帯電保護キャパシタ部の容量絶縁膜のリーク電流が増加し易くなるように、この領域の容量絶縁膜に接するコンタクトプラグあるいは下部電極が形成され、そして、これらを構成する導電体材料が選択される。
【0085】
このために、半導体装置の製造工程において、半導体装置のメモリセルキャパシタのような容量部のセルプレート電極(上部電極)がイオンあるいは電子で帯電しても、イオンあるいは電子は、上記帯電保護キャパシタ部上に共通に配設された上記セルプレート電極から帯電保護キャパシタ部の容量絶縁膜を容易に通過し、半導体基板あるいは拡散層に放電される。このようにして、容量部の容量絶縁膜の帯電破壊は完全に防止される。
【0086】
また、本発明では、簡便な手法でもって、高誘電率である金属酸化物の材料を容量絶縁膜とするMIM構造のキャパシタを高い歩留まりで量産できるようになる。そして、半導体装置の超高集積化および高密度化が大幅に促進される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を説明するためのメモリセル部と帯電保護キャパシタ部の平面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を説明するためのメモリセル部と帯電保護キャパシタ部の断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態を説明するためのメモリセル部と帯電保護キャパシタ部の製造工程順の断面図である。
【図4】上記製造工程の続きを示すメモリセル部と帯電保護キャパシタ部の製造工程順の断面図である。
【図5】本発明の帯電保護キャパシタ部とメモリセルキャパシタ部の容量絶縁膜の絶縁性を示すグラフである。
【図6】本発明の第2の実施の形態を説明するためのメモリセル部と帯電保護キャパシタ部の断面図である。
【図7】本発明を説明するためのMIM構造キャパシタのバンドダイヤグラムである。
【図8】従来の技術を説明するためのメモリセル部と平面図である。
【図9】従来の技術を説明するためのメモリセル部の製造工程順の断面図である。
【符号の説明】
1 素子活性領域
2,2a,2b ワード線
3,3a 容量用コンタクト孔
4,4a 容量用溝
5,41 帯電保護用コンタクト孔
6 帯電保護用溝
7,39 セルプレート電極
8,8a ダミーワード線
9,31 シリコン基板
10 トレンチ素子分離領域
11 ビット線用拡散層
12,12a,32 容量用拡散層
13,40 帯電保護用拡散層
14 第1層間絶縁膜
15 ビット線用コンタクト孔
16 ビット線用プラグ
17,17a,35 容量用プラグ
18,42 帯電保護用プラグ
19 第2層間絶縁膜
20,20a 下部電極
21,21a 側壁電極
22,38 容量絶縁膜
23 第3層間絶縁膜
24 スルーホール
25 スルーホール用プラグ
26 ビット線
27 下部電極用金属膜
28 レジスト膜
29 充填レジスト膜
33 層間絶縁膜
36 第1下部電極
37 第2下部電極

Claims (13)

  1. 半導体基板上の層間絶縁膜上に位置し、下部電極、容量絶縁膜および上部電極を下からこの順に積層した容量部と、
    前記層間絶縁膜上に位置し、前記容量絶縁膜および前記上部電極を前記容量部と共有する帯電保護部と、
    を有し、
    前記帯電保護部には前記容量絶縁膜の下部に位置し、前記容量絶縁膜と接着する導電体層が設けられ、
    前記下部電極は第1の導電体材料で形成され前記導電体層は前記第1の導電体材料とは別種の第2の導電体材料で形成され、
    前記第2の導電体材料の仕事関数(Φm)が前記第1の導電体材料の仕事関数(Φm)よりも小さく設定されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 半導体基板上の層間絶縁膜上に位置し、下部電極、容量絶縁膜および上部電極を下からこの順に積層した容量部と、
    前記層間絶縁膜上に位置し、前記容量絶縁膜および前記上部電極を前記容量部と共有する帯電保護部と、
    を有し、
    前記下部電極は前記層間絶縁膜に設けられた第1のコンタクトプラグを通して最終的に半導体基板表面の第1の拡散層に電気接続され、
    前記帯電保護部の前記容量絶縁膜は前記層間絶縁膜に設けられた第2のコンタクトプラグに接着し前記第2のコンタクトプラグは最終的に半導体基板表面の第2の拡散層に電気接続され、
    前記下部電極は第1の導電体材料で形成され前記第2のコンタクトプラグは前記第1の導電体材料とは別種の第2の導電体材料で形成され、
    前記第2の導電体材料の仕事関数(Φm)が前記第1の導電体材料の仕事関数(Φm)よりも小さく設定されていることを特徴とする半導体装置。
  3. 前記容量部および前記帯電保護部は前記層間絶縁膜に設けられたそれぞれ別の容量用溝内に形成されていることを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記第2のコンタクトプラグにおいて、前記第2のコンタクトプラグの上部が第3の導電体材料で置き換えられており、
    前記第3の導電体材料の仕事関数(Φm)が前記第1の導電体材料の仕事関数(Φm)よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項2または3に記載の半導体装置。
  5. 半導体基板上の層間絶縁膜上に位置し、第1の下部電極と第2の下部電極とがこの順に積層接続して形成された容量部下部電極容量絶縁膜、および、上部電極を下からこの順に積層した容量部と、
    前記層間絶縁膜上に位置し、前記容量絶縁膜および前記上部電極を前記容量部と共有し、さらに、前記容量絶縁膜の下部に、前記容量絶縁膜と接着する前記第1の下部電極を有する帯電保護部と、
    を有し、
    前記容量部の前記第1の下部電極は、前記層間絶縁膜に設けられた第1のコンタクトプラグを通して最終的に半導体基板表面の第1の拡散層に電気接続され、
    前記帯電保護部の前記第1の下部電極は、前記層間絶縁膜に設けられた第2のコンタクトプラグを通して最終的に半導体基板表面の第2の拡散層に電気接続され、
    前記第2の下部電極は第1の導電体材料で形成され前記第1の下部電極は前記第1の導電体材料とは別種の第2の導電体材料で形成され、
    前記第2の導電体材料の仕事関数(Φm)が前記第1の導電体材料の仕事関数(Φm)よりも小さく設定されていることを特徴とする半導体装置。
  6. 前記容量部が半導体装置のメモリセルを構成していることを特徴とする請求項2から5のうちの1つの請求項に記載の半導体装置。
  7. 前記第1の拡散層の導電型は前記半導体基板表面とは逆の導電型であり、前記第2の拡散層の導電型は前記半導体基板表面と同導電型あるいは逆導電型であることを特徴とする請求項2から6のうちの1つの請求項に記載の半導体装置。
  8. 前記第1の導電体材料はTiN、Mo、MoN、WN、Ru、RuO2、Ir、IrO2、PtあるいはPdであり、前記第2の導電体材料はW、Ti、TaあるいはTaNであることを特徴とする請求項1から7のうちの1つの請求項に記載の半導体装置。
  9. 前記第1の導電体材料はTiN、Mo、MoN、WN、Ru、RuO2、Ir、IrO2、PtあるいはPdであり、前記第2、第3の導電体材料はW、Ti、TaあるいはTaNであることを特徴とする請求項4、または、請求項4に従属する請求項6あるいは請求項7に記載の半導体装置。
  10. 前記容量絶縁膜は金属酸化膜で構成され、前記金属酸化膜はTa25膜、ZrO2膜、HfO2膜、SrTiO3膜、(Ba,Sr)TiO3膜あるいはPb(Zr,Ti)O3膜であることを特徴とする請求項1から9のうち1つの請求項に記載の半導体装置。
  11. 半導体基板表面の所定の領域に第1の拡散層と第2の拡散層とを設け全面に第1の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の拡散層と前記第2の拡散層にそれぞれ達するコンタクト孔を前記第1の層間絶縁膜に設け前記コンタクト孔に導電体材料を充填し第1のコンタクトプラグと第2のコンタクトプラグとをそれぞれ形成する工程と、
    全面に第2の層間絶縁膜を形成し前記第1のコンタクトプラグおよび第2のコンタクトプラグにそれぞれ達する第1の容量用溝および第2の容量用溝を形成する工程と、
    全面に導電体膜を成膜した後に感光性樹脂膜を全面に形成する工程と、
    前記感光性樹脂膜を全面露光した後に現像し前記第1の容量用溝内にのみ前記感光性樹脂膜を残存させ露出した導電体膜をエッチング除去し前記第2の容量用溝の底面の第2のコンタクトプラグを露出させる工程と、
    前記残存する感光性樹脂膜を除去し前記第1の容量用溝の側面および底面に残存する導電体膜を下部電極とし露出させる工程と、
    前記露出した下部電極および第2のコンタクトプラグを被覆するように容量絶縁膜を成膜する工程と、
    前記容量絶縁膜を被覆するように容量の対向電極である上部電極を形成する工程と、
    を含み、
    前記下部電極の上部に形成された前記上部電極と、前記第2のコンタクトプラグの上部に形成された前記上部電極とは繋がっており、
    前記下部電極は第1の導電体材料で形成され、前記第2のコンタクトプラグは前記第1の導電体材料とは別種の第2の導電体材料で形成され、
    前記第2の導電体材料の仕事関数(Φm)が前記第1の導電体材料の仕事関数(Φm)よりも小さく設定されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 半導体基板表面の所定の領域に第1の拡散層と第2の拡散層とを設け全面に第1の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の拡散層と前記第2の拡散層にそれぞれ達するコンタクト孔を前記層間絶縁膜に設け前記コンタクト孔に導電体材料を充填し第1のコンタクトプラグと第2のコンタクトプラグとをそれぞれ形成する工程と、
    前記第1のコンタクトプラグと第2のコンタクトプラグとにそれぞれ接続した第1の下部電極を形成し、前記第1の下部電極の上に第2の下部電極を形成する工程と、
    前記第2のコンタクトプラグ上にある前記第2の下部電極を選択的に除去する工程と、
    前記第1のコンタクトプラグ上に露出してある第2の下部電極と前記第2のコンタクトプラグ上に露出してある第1の下部電極とを被覆するように容量絶縁膜を成膜する工程と、
    前記容量絶縁膜を被覆するように容量の対向電極である上部電極を形成する工程と、
    を含み、
    前記第1のコンタクトプラグ上にある前記第2の下部電極の上部に形成された前記上部電極と、前記第2のコンタクトプラグ上にある前記第1の下部電極の上部に形成された前記上部電極とは繋がっており、
    前記第2の下部電極は第1の導電体材料で形成され、前記第1の下部電極は前記第1の導電体材料とは別種の第2の導電体材料で形成され、
    前記第2の導電体材料の仕事関数(Φm)が前記第1の導電体材料の仕事関数(Φm)よりも小さく設定されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 前記第1の導電体材料はTiN、Mo、MoN、WN、Ru、RuO2、Ir、IrO2、PtあるいはPdであり、前記第2の導電体材料はW、Ti、TaあるいはTaNであることを特徴とする請求項11または12に記載の半導体装置の製造方法。
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