JP4564367B2 - 両面隠蔽ラベル及びはがきの組み合わせの使用方法 - Google Patents
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しかし、はがき(第2種郵便物)と封書(第1種郵便物)とでは、郵券代が50円、80円と差があるため、少量であればよいが、数多く利用する場合には、大きな差となってしまう。
そこで、はがきの表と裏の両面に記入する方法もあるが、最近は、記入内容を隠蔽したい、というニーズもある。この理由は、パソコンなどの普及に伴い、個人情報の収集が容易となったため、個人情報保護が社会的要請となっているためである。
はがき1通に対して、隠蔽ラベルを2枚(1枚/面)貼ること自体は、郵便規則の点からは問題なく、1通あたりの重量が2g以上6g未満であることが守られていればよい(現時点の郵便規則)。
しかも、3枚をセットにする作業を加えればコストアップになり、特に、従来の隠蔽ラベル付きはがきのような構成で、表裏それぞれに隠蔽ラベルを添付しようとすると、専用設備があれば問題ないものの、通常は、作業性が悪いことからその歩留まりも悪く、結局は、納期もコストも余計にかかるだけ、という状況であった。
請求項1の発明は、両面隠蔽ラベル及びはがきの組み合わせの使用方法において、両面隠蔽ラベルは、前記はがきの記入欄を隠蔽するためのものであって、透明性基材,粘着剤層及び剥離基材が順に積層された2つの積層部と、前記2つの積層部の透明性基材同士を擬似接着し、前記各剥離基材を両面に配置する擬似接着層とを備え、前記剥離基材を剥離して前記粘着剤層を表出させ、その粘着剤層が前記記入欄に粘着するように、前記記入欄を内側に折り畳んだ前記はがきでこの両面隠蔽ラベルを挟み込んで、前記記入欄を隠蔽し、前記擬似接着層による前記透明性基材同士の接着強度が、前記粘着剤層による前記透明性基材及び前記はがきの間の接着強度よりも弱く、前記はがきは、見開き面の1面に設けられたアンケート欄と、折り予定線に対して両側に設けられ、前記見開き面の2面に設けられ、前記折り予定線及び前記両面隠蔽ラベルの縁部を合わせた状態で、前記両面隠蔽ラベルが隠蔽可能な大きさの前記記入欄とを有し、受信側は、前記両面隠蔽ラベル及び前記はがきの組み合わせを、送信者側に提供する工程を備え、送信側は、前記見開き面に設けられた前記アンケート欄を確認して、アンケートの回答を前記記入欄に記入する記入欄記入工程と、一方の前記剥離基材を剥離して、前記両面隠蔽ラベルの端部を前記折り予定線に合わせて、前記両面隠蔽ラベルを前記はがきの見開き面の一方の面に貼り込むラベル貼り込み工程と、他方の前記剥離基材を剥離して、前記はがきの見開き面の他方の面に貼り込んで、前記はがきを2つ折りにして、前記記入欄を隠蔽するはがき折り込み工程とを備え、受信側は、前記擬似接着層による前記透明性基材同士の接着を剥離して前記はがきを開き、前記記入欄の前記回答を確認するはがき開き工程を備えること、を特徴とする両面隠蔽ラベル及びはがきの組み合わせの使用方法である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の両面隠蔽ラベル及びはがきの組み合わせの使用方法において、前記はがきは、重量が四六判換算で90kgであり、の両面隠蔽ラベル及びはがきの組み合わせは、重量が一通当たり6g未満であること、を特徴とする両面隠蔽ラベル及びはがきの組み合わせの使用方法である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の両面隠蔽ラベル及びはがきの組み合わせの使用方法において、前記積層部は、タック紙であること、を特徴とする両面隠蔽ラベル及びはがきの組み合わせの使用方法である。
また、従来、秘匿情報欄が2つあれば、2つ必要であった隠蔽ラベルを1つに削減することができる。
図1は、本発明による両面隠蔽ラベルの実施例を示す図である。
本実施例の両面隠蔽ラベル10は、はがき(所定の情報体)20の記入欄(秘匿情報欄)22を隠蔽するためのラベルであって、2つのラベル部(積層部)11と、擬似接着層15などとを備える。
まず、はがき20の記入欄22L,22Rにアンケートの回答を記入する。
ついで、両面隠蔽ラベル10の剥離紙14を1枚剥離して、その下層の粘着剤13を表出させる。
さらに、図中矢印Aに示すように、右側の記入欄22Rに、表出させた粘着剤13が粘着するように、両面隠蔽ラベル10を貼り込む。
このとき、折りミシン目21に、両面隠蔽ラベル10のエッジ部分(端)を接触させるようにすると、位置合わせが行いやすい。
そして、表出させた粘着剤13に、左側の記入欄22Lが粘着するように、折りミシン目21を用いてはがき20を2つ折りし、記入欄22を内側に折り畳んだはがき20で両面隠蔽ラベル10を挟み込んで、記入欄22を隠蔽する。
受取側で、はがき20を開くと、擬似接着層15部分で開封され、透明紙12で覆われた記入欄22が確認できる。
(1)1つの両面隠蔽ラベル10で、はがき20の内側の2つの記入欄22L,22Rを一度に隠蔽できるので、効率がよく、作業性や取り扱い性に優れる。
(2)従来、記入欄が2つあれば、2つ必要であった隠蔽ラベルを1つに削減することができる。
(3)2つのラベル部11を擬似接着することによって、構成が非常にシンプルとなり、資材に無駄がない。
(5)2つの剥離紙14は、それぞれ別々に剥離できるので、必要に応じた場面で剥離でき、隠蔽作業中の不用意なべたつきがない。
(6)受取側では、はがき20を見開きで使用できる。
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
例えば、ラベル部11には、透明紙,粘着剤及び剥離紙が順に積層されたタック紙を用いるようにして、製造コストを抑えてもよい。
また、所定の情報体は、アンケート用のはがき20の例で説明したが、申込書用のはがきなどであってもよく、また、隠蔽すべき秘匿情報欄を有するものであれば、その種類は問わない。
さらに、はがき20は、折りミシン目21に対して両側に記入欄22が設けられている例で説明したが、片側だけに記入欄が設けられているはがきであっても、本実施例の両面隠蔽ラベル10を使用することができる。
11 ラベル部(積層部)
12 透明紙(透明性基材)
13 粘着剤(粘着剤層)
14 剥離紙(剥離基材)
15 擬似接着層
20 はがき(所定の情報体)
21 折りミシン目(折り予定線)
22 記入欄(秘匿情報欄)
22L 左側の記入欄
22R 右側の記入欄
Claims (3)
- 両面隠蔽ラベル及びはがきの組み合わせの使用方法において、
両面隠蔽ラベルは、
前記はがきの記入欄を隠蔽するためのものであって、
透明性基材,粘着剤層及び剥離基材が順に積層された2つの積層部と、
前記2つの積層部の透明性基材同士を擬似接着し、前記各剥離基材を両面に配置する擬似接着層とを備え、
前記剥離基材を剥離して前記粘着剤層を表出させ、その粘着剤層が前記記入欄に粘着するように、前記記入欄を内側に折り畳んだ前記はがきでこの両面隠蔽ラベルを挟み込んで、前記記入欄を隠蔽し、
前記擬似接着層による前記透明性基材同士の接着強度が、前記粘着剤層による前記透明性基材及び前記はがきの間の接着強度よりも弱く、
前記はがきは、
見開き面の1面に設けられたアンケート欄と、
折り予定線に対して両側に設けられ、前記見開き面の2面に設けられ、前記折り予定線及び前記両面隠蔽ラベルの縁部を合わせた状態で、前記両面隠蔽ラベルが隠蔽可能な大きさの前記記入欄とを有し、
受信側は、前記両面隠蔽ラベル及び前記はがきの組み合わせを、送信者側に提供する工程を備え、
送信側は、
前記見開き面に設けられた前記アンケート欄を確認して、アンケートの回答を前記記入欄に記入する記入欄記入工程と、
一方の前記剥離基材を剥離して、前記両面隠蔽ラベルの端部を前記折り予定線に合わせて、前記両面隠蔽ラベルを前記はがきの見開き面の一方の面に貼り込むラベル貼り込み工程と、
他方の前記剥離基材を剥離して、前記はがきの見開き面の他方の面に貼り込んで、前記はがきを2つ折りにして、前記記入欄を隠蔽するはがき折り込み工程とを備え、
受信側は、前記擬似接着層による前記透明性基材同士の接着を剥離して前記はがきを開き、前記記入欄の前記回答を確認するはがき開き工程を備えること、
を特徴とする両面隠蔽ラベル及びはがきの組み合わせの使用方法。 - 請求項1に記載の両面隠蔽ラベル及びはがきの組み合わせの使用方法において、
前記はがきは、重量が四六判換算で90kgであり、
この両面隠蔽ラベル及びはがきの組み合わせは、重量が一通当たり6g未満であること、
を特徴とする両面隠蔽ラベル及びはがきの組み合わせの使用方法。 - 請求項1又は請求項2に記載の両面隠蔽ラベル及びはがきの組み合わせの使用方法において、
前記積層部は、タック紙であること、
を特徴とする両面隠蔽ラベル及びはがきの組み合わせの使用方法。
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