JP2001353985A - 情報通信体の製造方法 - Google Patents

情報通信体の製造方法

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JP2001353985A
JP2001353985A JP2001101210A JP2001101210A JP2001353985A JP 2001353985 A JP2001353985 A JP 2001353985A JP 2001101210 A JP2001101210 A JP 2001101210A JP 2001101210 A JP2001101210 A JP 2001101210A JP 2001353985 A JP2001353985 A JP 2001353985A
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Yoshikazu Kimura
義和 木村
Masahito Tsuchiya
雅人 土屋
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Arkray Inc
Kyoto Daiichi Kagaku KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の葉片が折り線を介して連接された単位
シートを折り畳み任意の対向面を、疑似接着シートを介
して剥離可能に接着する情報通信体において、トナー中
の樹脂が溶融して解読不能になったり転写等により汚れ
たりすることのない情報通信体の製造方法を提供する。 【解決手段】 特定の紙材の長尺シートSをストッカー
から繰り出し、折り畳むと共に対向面間に特定の感熱接
着剤層を配設した疑似接着シートFを挿入し、特定の温
度及び加圧圧力で単位シートtの各葉片の対向面と疑似
接着シートFを接着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、DMをはじめとして葉
書、往復葉書、封書等に利用可能な情報通信体の製造方
法に関する。さらに詳しくは、本発明は、見掛けは通常
のDM、葉書、往復葉書、封書であるにもかかわらず、
多層に折り畳まれ或いは重ね合わされたシートが剥離可
能、剥離後再接着不能に積層されているために、多量の
情報が隠蔽された情報通信体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、葉書等の郵便物において、情報が
記載された複数の葉片を重ね合わせ或いは折り畳んで郵
送可能にした情報通信体が多用されている。そのような
情報通信体として、例えば特開平3−162996号の
「密書葉書及び密書葉書付き往復葉書」がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記密書葉書は、剥離
可能、剥離後再接着不能に密着(以下、疑似接着とい
う)された2層の透明フィルムの両外側に感熱接着剤層
を設けた4層構成の積層シート(以下、疑似接着シート
という)を、折り畳まれた葉書用紙材の対向紙片間に挿
入し、感熱接着により各紙片を剥離可能に一体化するも
のである。ところで、前記密書葉書のように、受取人の
住所やその他個人情報等をプリンターで打ち込むに当た
って、最近ではレーザープリンター等でトナーを使用す
る形式のものが増えている。しかし、トナーは100℃
をやや上回る温度で定着されているため、100℃を越
える環境下ではトナー中の樹脂が溶融してしまい、印字
された文字の解読が困難になったり、接触物に転移・転
写し汚れの原因となるため作業の温度条件には厳重な注
意を必要とする。そのような問題点を解消するために、
前記密書葉書によれば、疑似接着シートに100℃以下
の温度で感熱接着する素材を使用すると共に100〜1
20℃の熱ロール間に通すことにより解決できるとして
いる。
【0004】しかるに、従来の前記製造方法の場合、前
記温度条件の管理のみではトナーにより派生する前記大
量の不良品問題を全て解消することは不可能であるのみ
ならず、熟練した技術を必要とする等の問題があった。
この発明は、上記問題点を解決すべく、本発明者が鋭意
研究の末、技術的に素人でも安心して短時間に不良品の
ない大量の情報通信体を、容易に製造することが可能な
情報通信体の製造方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手投】上記目的を達成するため
に、本発明に係る情報通信体の製造方法は、n葉片(n
=2又は3)が折り線を介して連接された単位シートを
折り線で折り畳むと共に任意の対向面を疑似接着シート
を介して剥離可能に接着する情報通信体の製造方法にお
いて、n葉片が折り線を介して横方向に連接された単位
シートが縦方向に連接されると共に表裏面に印刷が施さ
れ、且つ重量が四六判換算で70〜135kgの上質紙
系、マット紙系、マットコート紙系、コート紙系及びア
ート紙系の何れかである長尺シートを折り線で折り畳む
工程、折り畳まれた長尺シートの任意の対向面間に両外
側の感熱接着剤層が100℃以下で軟化溶融し接着性を
示す疑似接着シートを挿入する工程、疑似接着シートが
挿入された長尺シートを個別の単位シート毎に裁断する
工程、単位シート毎の裁断前又は裁断後に個別の単位シ
ートに挿入された疑似接着シートの感熱接着剤層を70
〜100℃に加熱する工程及び加熱された疑似接着シー
トを挟んだ単位シートを4〜50kg/cm 2の圧力で
加圧して疑似接着シートと単位シートの対向面同士を接
着する工程からなることを特徴としている。本発明に係
る別の情報通信体の製造方法は、n葉片(n=2又は
3)が切取線を介して連接された単位シートを任意の切
取線で切り離し重ね合わせると共に任意の対向面を疑似
接着シートを介して剥離可能に接着する情報通信体の製
造方法において、複数の葉片が切取線を介して横方向に
連接された単位シートが縦方向に連接されると共に表裏
面に印刷が施され、且つ重量が四六判換算で70〜13
5kgの上質紙系、マット紙系、マットコート紙系、コ
ート紙系及びアート紙系の何れかである長尺シートを任
意の切取線で切り離し重ね合わせる工程、重ね合わされ
た長尺シートの任意の対向面間に両外側の感熱接着剤層
が100℃以下で軟化溶融し接着性を示す疑似接着シー
トを挿入する工程、疑似接着シートが挿入された長尺シ
ートを個別の単位シート毎に裁断する工程、単位シート
毎の裁断前又は裁断後に個別の単位シートに挿入された
疑似接着シートの感熱接着剤層を70〜100℃に加熱
する工程及び加熱された疑似接着シートを挟んだ単位シ
ートを4〜50kg/cm2の圧力で加圧して疑似接着
シートと単位シートの対向面同士を接着する工程からな
ることを特徴としている。なお、前記長尺シートの各葉
片は、前記のように、折り線で折り畳まれても、切取線
で切り離されて貼り合わされてもよく、さらに折り畳ま
れる部分と切り離されて貼り合わされる部分が混在して
も構わない。また、加熱、加圧の両工程と裁断工程を必
要に応じて入れ替えることができ、例えば長尺シートの
まま加熱、加圧して疑似接着シートと接着した後に、単
位シート毎に裁断しても構わない。
【0006】長尺シートの材質は、重量と疑似接着シー
トの感熱接着剤層への熱透過性とを併せて考慮すると、
重量が四六判換算で70〜135kgの上質紙系、マッ
ト紙系、マットコート紙系、コート紙系及びアート紙系
から選択できる。この範囲の紙材であれば熱透過率がよ
く、外部からの熱が効率よく伝導されるため、必要以上
の熱を掛けてしまいトナーに影響を与えることはない。
また、長尺シートの表裏面の印刷に感熱接着剤との接着
性が非常に良好な紫外線(UV)硬化系のインクを使用
すれば、さらに加熱の量を制限することができる。
【0007】剥離可能、剥離後再接着不能に形成される
疑似接着シートの両外側の感熱接着剤層は、100℃以
下で軟化溶融し接着性を発揮するものを使用すればよ
く、そのようなものとしてEVA系、EEA系、EAA
系、ポリエステル系、ポリアミド系、アイオノマー系の
樹脂やそれらの混合樹脂が使用できる。前記感熱接着剤
は、粘着付与樹脂や各種ワックス類、離ロール剤、充填
剤、滑剤、ブロッキング防止剤、酸化防止剤及び他の各
種添加剤等により調整されていてもよい。また、疑似接
着シートの材質や層構成に制限はなく、基本となる2枚
のフィルムの一方又は両方の外側に、直接又はさらに他
の樹脂層を介して複数の層を形成していても構わない。
【0008】加熱されて軟化溶融した感熱接着剤層を介
して、単位シートの対向面と疑似接着シートが加圧によ
り接着一体化される。この時の加圧圧力には、4〜50
kg/cm2の範囲の圧力、好ましくは10〜40kg
/cm2前後の圧力が選択される。前記加圧圧力が4k
g/cm2より低いと自然剥離してしまう恐れがあり、
50kg/cm2を越えるとトナーがローラー等に転移
してしまう恐れがあると共に、単位シートが圧力に耐え
かねて破れてしまう現象、いわゆる紙材破壊を起こす恐
れがある。なお、ヒートローラー以外にヒーターパネル
により加熱し、その後プレスローラーで加圧する公知方
法を採用しても構わない。
【0009】本発明の製造方法は、長尺シートの任意の
対向面に疑似接着シートを挿入することを前提に発明さ
れている。例えば、単位シートが折り線を介して連接さ
れる場合、2葉片が連接された単位シートは2つ折りに
なり1個所の対向面が発生し、また3葉片が連接された
単位シートをZ折り若しくは巻き折りした場合には対向
面が2個所発生する。この2個所の対向面に疑似接着シ
ートを挿入すれば最終的に3葉片が平面に展開される情
報通信体ができ上がる。また、1個所の対向面に疑似接
着シートを挿入し、残る1個所の対向面に両面接着シー
トを挿入すれば、最終的に2つ折りの形態の情報通信体
になる。さらに前記において、残る1個所の対向面には
何も挿入せずフリーな状態のままにしておけば、見開き
2頁で一方の頁が剥離可能となり、往復葉書等の情報通
信体として利用することができる。要は、製造する情報
通信体の用途、目的等に合わせ設計すればよいのであ
る。
【作用】
【0010】重ね合わせた長尺シートの任意の対向面に
疑似接着シートを挿入し、単位シートの裁断前又は裁断
後に加熱・加圧工程で単位シートの対向面と疑似接着シ
ートを感熱接着により接着する。この時に掛ける熱は、
単位シートを透過し疑似接着シートの感熱接着剤層を軟
化溶融させるに必要なだけ加熱すれば足りる。具体的に
は、ヒートローラーやヒーターパネル等の加熱方法によ
り異なるが、本発明の各条件範囲内で、サーモラベル等
により本発明の条件温度の100℃以下で良好な温度を
簡単に拾い出し設定することができる。このようにして
一旦温度を設定すれば、後は本発明の範囲内であればト
ナー中の樹脂の溶融による印字の解読不能や、転写等の
汚れを心配することなく情報通信体の製造を簡単に行う
ことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を葉書に適用した場合の実施例
を説明する。図1は本発明に係る情報通信体の製造方法
を示す概略図を表す。図2(A)、(B)は2葉片が連
接された長尺シートSの表面図と裏面図をそれぞれ表
す。図3は疑似接着シートFの断面図を表す。図4は図
2に示す長尺シートSと図3に示す疑似接着シートFの
組み合わせでできる2つ折り葉書の断面図を表す。図5
は図4に示す層構成で完成した2つ折り葉書としての情
報通信体の斜視図を表す。図6は3葉片が連接された長
尺シートSの表面図を表す。図7は両面接着シートGの
断面図を表す。図8(A)、(B)は図6に示す長尺シ
ートSの折り工程と2個所の対向面への疑似接着シート
F及び両面接着シートGの各挿入工程を分かりやすく説
明する斜視図と断面図をそれぞれ表す。図9は疑似接着
シートF及び両面接着シートGを2個所の対向面に各々
挿入し折り畳まれた長尺シートSの断面図を表す。図1
0は裁断工程で長尺シ一トSが単位シートt毎に裁断さ
れる様子を分かりやすく示す工程図を表す。図11は疑
似接着シートFを2個所の対向面に各々挿入し折り畳ま
れた、図8及び図9に示すものとは別態様の長尺シート
Sの断面図を表す。図12は疑似接着シートFを図6に
示す長尺シートSにおける1個所の対向面に挿入し完成
した往復葉書としての情報通信体の斜視図を表す。図1
3は図2に示す長尺シートSを予め折りミシン線で切断
し重ね合わせる工程を含む、本発明に係る別の情報通信
体の製造方法を示す概略図を表す。図14は図13に示
す情報通信体の製造方法を用いて完成した往復葉書とし
ての情報通信体の斜視図を表す。
【0012】(実施例1)まず、四六判換算110kg
の上質紙を用い、2葉片を二つ折りに折り畳む形態の葉
書の製造方法について説明する。図2において、長尺シ
ートSは葉片1、2が横方向に折りミシン3を介して連
接された単位シートtが、縦方向に切り取り兼折りミシ
ン線4を介して連接されている。葉片1、2の外側に
は、移送用のマージナル孔5が等間隔で穿設されている
が、この部分は後述するスリッター等の裁断手段によ
り、切取線6に沿って切断除去される。なお、以下の各
実施例の図面等で、切取線6を便宜上実線で表示してい
るが、切り取り予定線ということで表示されなくてもよ
い。図2(A)に示す如く、葉片1表面には広告、宣伝
等の不変情報8がプリンター等により印字、印刷されて
いる。同様に、葉片2表面には切手欄、郵便番号欄の他
に受取人の住所7等がプリンター等により印字、印刷さ
れている。また、図2(B)に示す如く、葉片1、2裏
面には受取人のプライパシーに係わる督促金額等の可変
情報9がプリンター等により印字、印刷されている。な
お、葉片1、2裏面には可変情報9のみならず、罫線や
記号及び説明や広告等のプライバシーに係わらない情報
が可変情報9と共に印字、印刷されていても構わない。
【0013】また、本実施例で使用される疑似接着シー
トFは、図3に示す如く、例えばポリエステルフィルム
12とポリエチレンフィルム11が疑似接着された積層
体の両外側に、感熱接着剤層13を設けた4層構成の積
層体である。感熱接着剤層13は、EVAをベースポリ
マーとしてほぼ同じ重量比の粘着付与剤、若干のワック
ス類及び充填剤等を配合したもので、約70℃で軟化溶
融し接着性を発揮するよう溶融粘度等を調整されてい
る。そして、この疑似接着シートFはポリエチレンフィ
ルム11とポリエステルフィルム12の間から剥離する
ことができ、一旦剥離すると容易には元の接着状態に復
元することはできない。
【0014】次に、前記長尺シートSと疑似接着シート
Fを使用した2つ折り葉書の製造方法を説明する。図1
に示すように、切り取り兼折りミシン線4で蛇腹状に折
り畳まれ積まれた長尺シートSは、ストッカー14から
順次繰り出され、アングル15等により葉片1、2の裏
面同士が対向するように2つ折りに折り畳まれ、ロール
カッター17に搬送される。そして、アングル15によ
り折り畳まれる最中、若しくは折り畳まれてロールカッ
ター17で単位シートt毎に裁断されるまでの間に葉片
1、2の裏面同士の対向面間に疑似接着シートFが挿入
されると共に、図4に示す如く、マージナル孔5部分が
切取線6からスリッター16等により切断除去され、図
10に示す連接状態で、続く裁断工程のロールカッター
17へ搬送される。
【0015】疑似接着シートFをサンドイッチ状に挟ん
だ状態の長尺シートSは、裁断工程で、ロールカッター
17等により図10に示すように個別に裁断され、続く
加熱・加圧工程へ搬送される。加熱・加圧工程で使用さ
れるヒートローラー18の各種条件は、例えばヒートロ
ーラー18の表面温度90℃、移送速度2.0〜3.0
m/minの環境下で疑似接着シートFの感熱接着剤層
に約70〜80℃の熱が掛かるよう設定されている。こ
の温度では、ヒートローラーに接触する葉片1、2表面
において90℃以上の熱が掛かることはないため、ヒー
トローラー18と接触する受取人住所7や不変情報8の
印字、印刷トナーに影響を与えることはない。また、加
熱と同時に加圧がヒートローラー18で行われるが、こ
の場合約10〜20kg/cm2で加圧される。
【0016】このようにして図4に示す如く剥離可能に
一体化された情報通信体は、葉書として投函される。こ
の葉書の受取人は、図5に示すように、住所面の下側や
コーナー部分に印刷された「ココカラハガス」等の表示
に従って葉書端縁を指で摘み、両側に剥離開封すると、
疑似接着シートFのポリエチレンフィルム11、ポリエ
ステルフィルム12間から剥離が始まり、平面に展開さ
れた後に葉片1、2裏面側はそれぞれの透明フィルムで
ラミネートされた状態になる。そして、受取人は、各透
明フィルムを通して可変情報9を視認することができる
のである。
【0017】(実施例2)次に、四六判換算70kgの
コート紙を用い、3葉片をZ折りに折り畳む形態の葉書
の製造方法について説明する。図6において、長尺シー
トSは葉片21、22、23が横方向に折りミシン線2
4、25を介して連接された単位シートtが縦方向に切
り取り兼折りミシン線26を介して連接されている。葉
片21、23の外側には移送用のマージナル孔27が等
間隔で穿設されているが、この部分は後述するスリッタ
ー等の裁断手段により切取線28に沿って切断除去され
る。葉片21表面には切手欄、郵便番号欄の他に受取人
の住所29等がプリンター等により印字、印刷されてい
る。同様に、葉片22、23表面には受取人の督促内容
等のプライバシーに係わる個人的な可変情報30がプリ
ンター等により印字、印刷されている。なお、葉片2
2、23表面には可変情報30のみならず、罫線や記号
及び説明や広告等のプライバシーに係わらない情報が可
変情報30と共に印字、印刷されていても構わない。
【0018】図1に示すよう、切り取り兼折りミシン線
26で蛇腹状に折り畳まれ積まれた長尺シートSは、ス
トッカー14から順次繰り出され、アングル15等によ
りZ折りに折り畳まれ、ロールカッター17に搬送され
る。そして、アングル15により折り畳まれる最中、若
しくは折り畳まれてロールカッター17へ搬送されるま
でに、葉片21、22の裏面同士の対向面間に図中破線
で表示される両面接着シートGが、また葉片22、23
の表面同士の対向面間には疑似接着シートFがそれぞれ
挿入される(図8(A)、(B)参照)。両面接着シー
トGは、図7に示す如く、例えばポリエステルフィルム
12の両面に感熱接着剤層13を設けたもので、長尺シ
ートSにおける各葉片の対向面間に挿入し剥離不能とす
るものである。
【0019】そして、長尺シートSは、図9に示すよう
に、疑似接着シートF及び両面接着シートGがサンドイ
ッチ状に挿入された状態で、マージナル孔27部分が図
中一点鎖線で示す切取線28からスリッター16により
切断除去される。マージナル孔27を切断除去された長
尺シートSは、図10に示すように、連接状態で裁断工
程へ搬送され、ロールカッター17により単位シートt
毎に裁断される。なお、続く加熱、加圧工程の条件や受
取人の開封方法等は、前記2つ折り葉書の場合と基本的
に同様であるので説明を省略する。
【0020】(実施例3)上記2実施例は、各葉片を折
り畳む態様の情報通信体の製造方法に係るものである
が、次に図2に示す葉片を切り離し、重ね合わせる態様
について説明する。図13において、ストッカー14に
積まれた2つの長尺シートは、図2における長尺シート
S(但し、葉片2表面には可変情報が、葉片1裏面には
受取人の住所等が片面プリンター等により印字、印刷さ
れている)を予め折りミシン線3で切断し、葉片1、2
を各々別々に蛇腹状に積み重ねたものである。そして、
葉片1、2はストッカー14から順次繰り出されると共
に、両者は片方端部のマージナル孔5により同調され位
置を整合されつつ重ね合わされ、ロールカッター17ま
で搬送される間に疑似接着シートFが葉片1表面と葉片
2裏面の対向面間に挿入される。後の工程は前記2実施
例と同様であるので説明を省略する。このようにすれ
ば、両面プリンターを用いずとも、受取人の住所等と可
変情報が印字、印刷できるので至便である。
【0021】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
とはない。例えば、図11に示す如く、図8及び図9に
示す前記実施例2の両面接着シートGに代えて疑似接着
シートFを両対向面間に挿入すれば、3葉片が全て展開
できる情報通信体となり、隠蔽情報の記載量をさらに増
やすことが可能になる。また、3葉片の折り形態をZ折
りから巻き折りに変更し、一個所の対向面のみに疑似接
着シートFを挿入し、残る一個所の対向面を接着せずに
フリーにすれば、図12に示す如く往復葉書として使用
することが可能になる。何れの場合においても、製造す
る情報通信体の各条件における最適温度を最初に拾い出
し設定してしまえば、後は容易に製造が可能となるので
ある。
【0022】また、3葉片を折りミシン線で折り畳まず
切り離す場合の他の実施例として、例えば四六判換算1
35kgのマットコート紙を用いた往復葉書が製造でき
る。その場合、図6に示す長尺シートSの葉片23を折
りミシン線25から切り離して葉片22に重ね合わせ、
葉片22表面と葉片23裏面の対向面間に疑似接着シー
トFを挿入すればよく、完成品は、図14に示す如く往
信葉書が2葉片を剥離可能に貼り合わした態様となる。
なお、実施例3においては、各葉片を予め切り離したも
のをストッカーに積んで製造する場合を例に示したが、
その他に、インタースタッカー等により切り離しながら
両葉片を繰り出し、重ね合わせながら続く工程に直結し
ても構わない。
【0023】さらに、前記各実施例では、ストッカー1
4に積まれる長尺シートSは、単位シートt毎に切り取
り兼折りミシン線4、26が設けられ、蛇腹状に折り畳
まれているが、必ずしも単位シートt毎に折り畳まれる
必要はない。例えば、連続する2つの単位シートtの中
間の切り取り兼折りミシン線を省略し、2つの単位シー
トを1つの単位シートと考えて切り取り兼折りミシン線
を設ければ、蛇腹状に折り畳んだ場合に2つの単位シー
ト毎に折り畳まれるため、前記実施例のように1つの単
位シート毎に折り畳む場合と比較して、同じ高さで2倍
の量の単位シートtを積み重ねることができる。また、
切り取り兼折りミシン線を全て省略し、蛇腹状に折り畳
むことなくロール状態の長尺シートSを順次繰り出して
も構わない。
【0024】
【発明の効果】本発明に係る情報通信体の製造方法によ
れば、長尺シートにおける重ね合わせた各葉片の対向面
間に疑似接着シートを挿入し、単位シート毎の裁断前又
は裁断後に加熱・加圧工程で単位シートの対向面と疑似
接着シートを感熱接着により接着する。この製造方法で
外部から掛ける熱は、情報通信体に使用されるトナー中
の樹脂の軟化溶融温度よりも確実に低い温度、すなわち
単位シートを透過し疑似接着シートの感熱接着剤が接着
性を発揮するのに必要なだけ加熱すれば足りる。従っ
て、本件発明の各条件範囲内で、サーモラベル等により
感熱接着剤層に掛かる温度を測定し、一旦温度設定をし
てしまえば、技術的に素人でも簡単にトナー汚れのない
高品質の情報通信体を短時間に大量に製造することが可
能になる。
【0025】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報通信体の製造方法を示す概略
図を表す。
【図2】(A)は2葉片が連接された長尺シートSの表
面図、(B)は裏面図をそれぞれ表す。
【図3】疑似接着シートFの断面図を表す。
【図4】図2に示す長尺シートSと図3に示す疑似接着
シートFの組み合わせでできる2つ折り葉書の断面図を
表す。
【図5】図4に示す層構成で完成した2つ折り葉書とし
ての情報通信体の斜視図を表す。
【図6】3葉片が連接された長尺シートSの表面図を表
す。
【図7】両面接着シートGの断面図を表す。
【図8】(A)は図6に示す長尺シートSの折り工程と
2個所の対向面への疑似接着シートF及び両面接着シー
トGの挿入工程を分かりやすく説明する斜視図、(B)
は断面図をそれぞれ表す。
【図9】疑似接着シートF及び両面接着シートGを2個
所の対向面に各々挿入し折り畳まれた長尺シートSの断
面図を表す。
【図10】裁断工程で長尺シートSが単位シートt毎に
裁断される様子を分かりやすく示す工程図を表す。
【図11】疑似接着シートFを2個所の対向面に各々挿
入し折り畳まれた、図8及び図9に示すものとは別態様
の長尺シートSの断面図を表す。
【図12】疑似接着シートFを図6に示す長尺シートS
における1個所の対向面に挿入し完成した往復葉書とし
ての情報通信体の斜視図を表す。
【図13】図2に示す長尺シートSを予め折りミシン線
で切断し重ね合わせる工程を含む、本発明に係る別の情
報通信体の製造方法を示す概略図を表す。
【図14】図13に示す情報通信体の製造方法を用いて
完成した往復葉書としての情報通信体の斜視図を表す。
【符号の説明】
S 長尺シート F 疑似接着シート G 両面接着シート t 単位シート 1、2、21、22、23 葉片 3、24、25 折りミシン線 4、26 切り取り兼折りミシン線 5、27 マージナル孔 6、28 切取線 7、29 受取人住所 8 不変情報 9、30 可変情報 11 ポリエチレンフィルム 12 ポリエステルフィルム 13 感熱接着剤層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n葉片(n=2又は3)が折り線を介し
    て連接された単位シートを折り線で折り畳むと共に任意
    の対向面を疑似接着シートを介して剥離可能に接着する
    情報通信体の製造方法において、n葉片が折り線を介し
    て横方向に連接された単位シートが縦方向に連接される
    と共に表裏面に印刷が施され、且つ重量が四六判換算で
    70〜135kgの上質紙系、マット紙系、マットコー
    ト紙系、コート紙系及びアート紙系の何れかである長尺
    シートを折り線で折り畳む工程、折り畳まれた長尺シー
    トの任意の対向面間に両外側の感熱接着剤層が100℃
    以下で軟化溶融し接着性を示す疑似接着シートを挿入す
    る工程、疑似接着シートが挿入された長尺シートを個別
    の単位シート毎に裁断する工程、単位シート毎の裁断前
    又は裁断後に個別の単位シートに挿入された疑似接着シ
    ートの感熱接着剤層を70〜100℃に加熱する工程及
    び加熱された疑似接着シートを挟んだ単位シートを4〜
    50kg/cm2の圧力で加圧して疑似接着シートと単
    位シートの対向面同士を接着する工程からなる情報通信
    体の製造方法。
  2. 【請求項2】 n葉片(n=2又は3)が切取線を介し
    て連接された単位シートを任意の切取線で切り離し重ね
    合わせると共に任意の対向面を疑似接着シートを介して
    剥離可能に接着する情報通信体の製造方法において、複
    数の葉片が切取線を介して横方向に連接された単位シー
    トが縦方向に連接されると共に表裏面に印刷が施され、
    且つ重量が四六判換算で70〜135kgの上質紙系、
    マット紙系、マットコート紙系、コート紙系及びアート
    紙系の何れかである長尺シートを任意の切取線で切り離
    し重ね合わせる工程、重ね合わされた長尺シートの任意
    の対向面間に両外側の感熱接着剤層が100℃以下で軟
    化溶融し接着性を示す疑似接着シートを挿入する工程、
    疑似接着シートが挿入された長尺シートを個別の単位シ
    ート毎に裁断する工程、単位シート毎の裁断前又は裁断
    後に個別の単位シートに挿入された疑似接着シートの感
    熱接着剤層を70〜100℃に加熱する工程及び加熱さ
    れた疑似接着シートを挟んだ単位シートを4〜50kg
    /cm2の圧力で加圧して疑似接着シートと単位シート
    の対向面同士を接着する工程からなる情報通信体の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 疑似接着シートで剥離可能に接着された
    対向面を除く任意の対向面を両面接着シートで剥離不能
    に接着する請求項1又は2に記載の情報通信体の製造方
    法。
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