JPH09123644A - 複層化葉書及びその製造方法 - Google Patents

複層化葉書及びその製造方法

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JPH09123644A
JPH09123644A JP28619195A JP28619195A JPH09123644A JP H09123644 A JPH09123644 A JP H09123644A JP 28619195 A JP28619195 A JP 28619195A JP 28619195 A JP28619195 A JP 28619195A JP H09123644 A JPH09123644 A JP H09123644A
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JP28619195A
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Osamu Moritomo
修 森友
Takeshi Kanisawa
武史 蟹澤
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】通常葉書の3倍以上の大きさを有する台紙から
なり、宛先面以外の面がフィルムによって保護されてい
る複層化葉書を得る。 【解決手段】通常葉書の3倍以上の大きさを有し、折線
によって通常葉書大の紙葉に分割されいる台紙からな
り、その一方の面には略全面にフィルムを貼着するとと
もに、もう一方の面には、端の1枚の紙葉を除いて略全
面にフィルムを貼着し、該フィルムの貼着されていない
紙葉が表出面となるように、前記折線から断面Z字状に
折り重ね、対向するフィルム間を加熱圧着によって疑似
接着して製造された複層化葉書は、一方の表出面にはフ
ィルムが貼着されていないので、宛先面とすることがで
きる、また、もう一方の面はフィルムによって保護され
ることになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大きさが通常葉書
の3倍もしくはそれ以上の大きさを有する台紙からな
り、全ての伝達情報面がフィルムにより保護されている
複層化葉書及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】葉書の3倍以上の大きさの台紙からなる
葉書は、前記台紙を通常葉書大となるように折り重ね、
折り重なる各紙葉間を接着すれば通常葉書と同様に送付
可能である。また、各紙葉間を疑似接着すれば、一方の
表出面を宛先面とした複層化葉書として使用することが
でき、また該複層化葉書は、宛先面以外の面を送付人か
らの伝達情報記載面とすることができるので、通常葉書
と比較して伝達情報を増やすことができる。
【0003】従来から、葉書の2倍大の台紙を中央から
折り重ね、重なりあう紙片間を疑似接着してなる伝達葉
書は多数使用されているので、これを上記複層化葉書の
疑似接着の方法に応用することは可能であった。そし
て、上記疑似接着の方法としては、以下のものがあっ
た。
【0004】例えば、図6に示すように、中央折線23
によって紙葉21及び21’に分割されている葉書の2
倍大の台紙21と、疑似接着体22とからなる伝達葉書
20があった。疑似接着体22としては、例えば、剥離
可能に接着したフィルム24a,24bとその両側面に
形成されている接着剤層25,25’とからなるものが
あった。
【0005】そして、伝達葉書20は、台紙21を中央
折線23から折り重ね、その間に疑似接着体22を挟
み、接着剤層25,25’によって紙葉21及び紙葉2
1’の対向する面を接着したものであった。そして、剥
離の力を加えると、フィルム24aとフィルム24bと
は容易に剥離するので、紙葉21及び21’の接着面に
記載された情報を読み取ることができた。すなわち、伝
達葉書20は、送付に関しては通常葉書と同様に取り扱
うことができ、一方、情報伝達量は通常葉書の3倍とな
るものであった。
【0006】同様に、伝達情報量が通常葉書よりも多い
葉書としては、図7の伝達葉書26があった。伝達葉書
26は、中央折線23によって紙葉21及び21’に分
割されている台紙の略全面にわたり、透明フィルム27
を貼着し、続いて中央折線23から折り重ね、対向する
透明フィルム27を加熱圧着して剥離可能に接着したも
のであった。伝達葉書26も伝達葉書20と同様に送付
に関しては通常葉書と同様に取り扱うことができ、一
方、情報伝達量は通常葉書の3倍となるものであった。
【0007】上述したように、葉書の2倍大の台紙に対
する疑似接着は一般的に行われているものであるから、
該疑似接着の方法を葉書の3倍大以上の台紙に対して用
い、複層化葉書を製造することも可能であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、伝達葉
書20は、以下の問題点を有していた。まず第一に、台
紙を中央折線から2つ折りして疑似接着した葉書は、そ
の剥離に際して該中央折線に最大の力が引っ張り力とし
て加わる。そして、中央折線は、前記2つ折りによる折
線が形成されているため、台紙の中でも力に対する抵抗
力の小さい所であった。
【0009】そして、伝達葉書20にあっては、中央折
線23の近辺にのみ疑似接着体22が形成されていない
ため、前記剥離に際して加わる最大の力が台紙1枚に加
わるものであった。また、フィルム24aとフィルム2
4bとの剥離のために連続的に加えられた力は、疑似接
着体22の貼着されていない部分では不要な力となり中
央折線23に対して加わるものであった。そのため、伝
達葉書20はその剥離に際して中央折線23から切れる
可能性があった。
【0010】第二に、伝達葉書20は、台紙21の接着
面以外の面、すなわち、フィルムが接着されていない露
出面に記載された情報は水などの汚れに弱く、例えば綺
麗な印刷を施した「お知らせ」であっても、その伝達効
果が減少する可能性があった。
【0011】以上から、前記台紙21を折り重ねて対向
する紙葉間に疑似接着体22を用いた複層化葉書20に
おいては、折線23切れる可能性があり、また、一部の
伝達情報面が露出するため、汚れに弱いという問題点を
有していた。
【0012】一方、伝達葉書26は、台紙の略全面にわ
たって透明フィルム27を貼着したものであるため、中
央折線23に加わる力は台紙21と透明フィルム27の
2層に対して加わるので、伝達葉書20と比較して中央
折線23からの切れは発生する可能性が小さいものであ
った。しかしながら、伝達葉書26も一部の伝達情報面
が露出していることに変わりはなかった。
【0013】すなわち、葉書の3倍もしくはそれ以上の
大きさを有する台紙に対して、葉書の2倍大の台紙に用
いられる疑似接着方法を適用しても、伝達情報面の全面
が保護された複層化葉書を得ることはできないものであ
った。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係わる複層化葉書は、2以上の
折線によって複数の紙葉に分割されている台紙からな
り、該台紙の裏面側には略全面にわたってフィルムが貼
着されており、かつ、表面側には一端の紙葉を除く略全
面にわたってフィルムが貼着されており、前記表面側の
フィルムが貼着されていない紙葉が表出面の一方を構成
するように前記折線からの断面Z字状の折り重ねによっ
て隣接の紙葉と対向する紙葉の面が、該折り重ねによっ
て対向するフィルムの熱融着により剥離可能に接着され
ていることを特徴としている。
【0015】また、請求項2に係わる複層化葉書にあっ
ては、上記台紙において、表出面を構成する紙葉のうち
少なくとも1枚が、他の紙葉よりも小さいことを特徴と
している。
【0016】そして、請求項3に係わる複層化葉書の製
造方法にあっては、2本以上の折線によって複数枚の紙
葉に分割されている台紙に対し、その裏面側には略全面
にわたって1枚のフィルムを貼着するとともに、その表
面側には一端の紙葉を除く略全面に1枚のフィルムを貼
着し、その後、前記一端の紙葉の表面側が表出面の一方
を構成するように前記折線から断面Z字状に台紙を折り
重ねて重合体とし、続いて該折り重ねにより対向するフ
ィルム間が該フィルムの溶融温度未満となる温度で該重
合体の表出面側から加熱することにより、対向するフィ
ルム間を疑似接着することを特徴としている。
【0017】更に、請求項4に係わる複層化葉書の製造
方法にあっては、中央線と、該中央線に平行して左右に
最低2本づつの折線を有し、該折線によって複数枚の紙
葉に分割されている台紙に対し、その裏面側には略全面
にわたってフィルムを貼着するとともに、その表面側に
は両端の紙葉を除く略全面に1枚のフィルムを貼着し、
その後、前記両端の紙葉の表面側が表出面となるように
前記折線から断面Z字状に折り重ねて複数重合体とし、
続いて該折り重ねにより対向するフィルム間が、該フィ
ルムの溶融温度未満となる温度で該重合体の表出面から
加熱することにより対向するフィルム間を疑似接着し、
前記中央線に沿って複数重合体を切断することを特徴と
している。
【0018】
【作用】従って、請求項1に係わる複層化葉書にあって
は、伝達情報記載面が増える。また、伝達情報記載面の
全面をフィルムで保護できる。
【0019】そして、請求項2に係わる複層化葉書にあ
っては、折り重なる紙葉の端部に段差が形成される。
【0020】また、請求項3に係わる複層化葉書の製造
方法にあっては、宛先面である紙葉の表出面以外にフィ
ルムが貼着される。また、折線から断面Z字状に折り重
ねることにより台紙は通常葉書大の重合体となる。そし
て、該折り重ねによって対向するフィルム間を加熱圧着
したフィルムは疑似接着し、該疑似接着は通常の取扱い
では剥離しないが、剥離のための力を加えると剥離す
る。
【0021】更に、請求項4に係わる複層化葉書の製造
方法にあっては、1枚の重合体の製造と同工程で複数重
合体を製造できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施例について
図面を用いて説明する。
【0023】図1は本実施例の複層化葉書の説明図、図
2は該複層化葉書を構成する台紙の説明図、図3は該台
紙の説明図、図4は複数重合体の説明図、図4は複層化
葉書の断面図である。
【0024】そして、図中の1は複層化葉書、2は台
紙、3a及び3bはフィルム、4は宛名面、5は中央
線、6は折線、7は紙葉、8は重合体、9は横線、10
は複数重合体である。
【0025】複層化葉書1は、図1に示すように、積層
された台紙が折線6によって折り重ねられ、表出する一
方の面には宛先面4が形成されているものである。
【0026】台紙2は紙からなり、その大きさは、横巾
が通常葉書の横巾の6倍であり、縦長が通常葉書の縦長
の3倍である。フィルム3a及び3bはポリ塩化フィル
ムからなり、フィルム3bは台紙2と略同じ大きさであ
るが、フィルム3aの横巾は後述するようにフィルム3
bよりも小さい。
【0027】宛名面4は、複層化葉書の宛名を記載する
ための面である。中央線5は、台紙2の横巾に対する中
央線である。折線6は、中央線5と平行に形成されてお
り、台紙2を紙葉に分割するための線である。重合体8
は、台紙を断面Z字状に折り重ねたものであって、通常
葉書大のものである。横線9は、台紙2の縦長を3等分
するものである。複数重合体10は重合体8が縦方向も
しくは横方向に多数連なって形成されているものであ
る。
【0028】
【実施例】以下に本発明の実施例を具体的に説明する。
上記構成からなる複層化葉書1は、以下の方法で作成す
る。
【0029】まず、図2に示すように、台紙2の横巾に
対する中央に中央線5を形成する。続いて、中央線5の
左右に折線6を2本ずつ形成し、紙葉7,7’,7”を
形成する。ここで、紙葉7,7’,7”の横巾は、通常
葉書の横巾と同じ巾となるように形成する。また、台紙
の縦長を3等分する横線9を形成する。本実施例にあっ
ては、説明のために横線9を図示したが、必ずしも形成
する必要はない。
【0030】そして、紙葉7には切手貼付欄や郵便番号
記入欄を印刷等によって形成し、宛先面4とする。この
とき、右と左の紙葉7では、上記印刷を上下逆になるよ
うにするとよい。
【0031】続いて、図3の示すように、台紙の裏面側
2bには略全面にフィルムを貼着してフィルム3bを形
成する。また、台紙の表面側2aに対しては、紙葉7及
び7’の略全面を覆ってフィルムを貼着し、フィルム3
aを形成する。フィルム3a及び3bの貼着に際して
は、図示していないが粘着剤や接着剤等を任意に使用で
きる。
【0032】上記フィルムが貼着された台紙2を、折線
6から断面Z字状に折り重ねる。この折り重ねは、紙葉
7の表面側が表出するように行なう。すると、図3に示
すように重合体8が横方向には中央線5を介して2つ、
縦方向には横線9を介して3つ連なった複数重合体10
となる。
【0033】そして、複数重合体10は、加熱したロー
ルとベルトとの間を通過させることによって片面から加
熱し、対向するフィルム間を疑似接着させる。このと
き、対向するフィルム間の温度は、該フィルムの溶融温
度よりも低くする必要があり、フィルムとして、融点が
160〜180℃である硬質ポリ塩化ビニルを用いた場
合には、加熱温度86〜103℃、加熱時間約0.8秒
で疑似接着を形成した。ここで、露出しているフィルム
は、加わる温度が融点以下であるため、何ら損傷するこ
とはなく、また、台紙とフィルムは薄く、熱を伝達する
ので、片面からの加熱でも、2つの疑似接着面は双方と
もに、送付中に剥離することなく、かつ、剥離の力を加
えると容易に剥離できる程度の接着強度で接着してい
る。
【0034】続いて、複数重合体10を中央折線5及び
横線9から切断すると、複層化葉書1が6枚製造される
ことになる。また、複層化葉書1の断面図は図5のよう
になる。
【0035】上記方法にて製造された複層化葉書は、フ
ィルム3a,3bの疑似接着により各紙葉を接着してい
るため、該疑似接着を剥離するとその接着面に記載され
た情報は読み取りが可能である。
【0036】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではない。例えば上記実施例にあっては、縦方向に
3枚分、横方向に2枚分で計6枚分の葉書を製造してい
るが、縦方向及び横方向の枚数を増やすことによって、
更に多数の葉書を一度に作成してもよい。また、上記実
施例にあっては、葉書3倍大の台紙からなる複層化葉書
及びその製造方法について述べたが、4倍大もしくはそ
れ以上の大きさを有する台紙を用いてもよい。そして、
葉書の8倍大の台紙を用い、複層化葉書を横方向に2枚
作成する場合には、台紙の裏面側には略全面にフィルム
を貼着し、裏面側には左右端の2枚の紙葉を除く全ての
紙葉にフィルムを貼着すると、2枚の複層化葉書を左右
対称に製造することができ、その製造が容易である。
【0037】もしくは、上記実施例にあっては、紙葉
7,7’,7”の大きさを同一大としているが、紙葉
7’のみを通常葉書と同一大とし、紙葉7もしくは7”
の横巾をそれよりも多少小さくすることも可能である。
紙葉7もしくは7”が小さい場合は、紙葉7’の一部に
他の紙葉が折り重ならない段差部が形成され、該段差部
が剥離のきっかけとなるとともに、該段差部に「ここよ
りはがす」等、剥離を促すものを記載しておくと、受取
人は送付された葉書が複層化葉書であることをより容易
に知ることができる。また、図5においては、紙葉7を
紙葉7’よりも小さくすることによって、フィルム3a
が一部露出しているが、紙葉7の横幅に伴って、紙葉
7’上に貼着するフィルム3aの横幅も小さくし、前記
フィルム3aの露出部分を形成しないようにすることも
できる。
【0038】また、紙葉7”を他の紙葉よりも大きくす
ると、中央線5付近は紙葉7”以外の紙葉が重合されな
いため、前記中央線5からの切断を容易にすることがで
きる。
【0039】上記2枚のフィルム間の疑似接着の接着条
件も上述したものに限定されることはなく、フィルムの
対向する面間をフィルムの溶融温度未満とすることによ
って剥離可能に疑似接着できるのであれば、加熱温度や
加熱時間を任意に変更することができる。また、加熱は
複数重合体の両面側から行うことも可能である。そし
て、両面側から加熱を行う場合は、台紙やフィルムの熱
の伝達性を考慮して加熱温度や加熱時間を少なくするこ
とも可能である。
【0040】また、台紙の表面側と裏面側とに貼着する
計2枚のフィルムは、融点の異なるものであってもよ
い。このように2枚のフィルムの融点を異ならせた場
合、複層化葉書に形成される複数の疑似接着に対し、そ
の接着強度(剥離しやすさ)を調節することができる。
そのため、大事なお知らせや興味をもたせる事柄が記載
されている面の接着強度を小さくすることによって、送
付人の意図する疑似接着からの剥離を受取人に促すこと
ができる。
【0041】もしくは、表面側よりも裏面側に融点のよ
り高いフィルムを貼着して、表出しているフィルム側か
らの加熱による反りを防止することができる。また、裏
面側よりも表面側に融点のより高いフィルムを貼着する
と、多少熱の伝達性の小さい台紙を使用しても表面側か
らの加熱温度を高めに設定することによって、接着強度
の調節が可能となる。
【0042】また、折線は予め目に見える形で形成され
ている必要はない。折線とは折り重ねる工程で折る基準
となる線のことであって、例えば複層化葉書の製造に機
械を用いた場合、折線の場所を予めデータとして前記機
械に設定しておき、そのデータに従って台紙の断面Z字
状の折り重ねを行うことも可能である。
【0043】その他、複層化葉書1は、往復葉書として
使用し、返信用葉書に予め返信先を印刷しておくことも
可能である。この場合は、紙葉7を返信用葉書とし、フ
ィルムの貼着されていない面を、受取人からのメッセー
ジの記入欄とすればよい。もしくは、梨地状のフィルム
を使用した場合、疑似接着の剥離後にフィルム上への記
入が可能なので、紙葉7”を返信用葉書とすることも可
能である。
【0044】また、図2に示すように、フィルム3a及
び3bの形成後、紙葉7’の一部に切取り線11を形成
し、切取り可能な部分を設けてもよい。この場合、該切
り取り可能な部分をクーポン券等に使用してもよい。こ
の場合、切取り線11は紙葉7及び紙葉7”により複層
化葉書の送付中には保護されているため、切取り線11
からの破損は生じない。また、その切取り線11の形成
はフィルムの貼着後、台紙を折り重ねる前に容易に形成
することができる。
【0045】また、台紙2にフィルム7bを貼着した
後、台紙の端部を断裁してもよい。この場合、フィルム
7bの大きさを台紙2と合わせる必要がないので、製造
がより容易となる。
【0046】その他、台紙2よりも小さいフィルム7b
を用いてもよい。この場合、フィルム7bの貼着されて
いない箇所は疑似接着されないので、紙葉の接着されな
い部分を剥離のきっかけとすることができる。
【0047】
【発明の効果】本発明の請求項1に係わる複層化葉書に
あっては、台紙の全面に渡って片面もしくは両面にフィ
ルムが貼着されているため、各折線がフィルムで保護さ
れ、疑似接着の剥離に際して折線に沿って破れてしまう
ことはない。また、情報記載面の全面がフィルムで保護
されるので、送付中の破損が生じずらく、更に、第三者
による偽造を防止の効果もある。そして、折り重ねる前
の台紙に対してフィルムを形成しているため、フィルム
の貼着において、ずれ等の欠陥が生じずらく、製造が容
易である。そして、枚葉オフセット印刷による伝達情報
表示が可能であるため、見た目も綺麗である。
【0048】また、請求項2に係わる複層化葉書にあっ
ては、剥離のための段差を容易に形成できる。
【0049】そして、請求項3に係わる複層化葉書の製
造方法にあっては、フィルム貼着時の失敗が生じないた
め、製造される欠損品の数が少ない。また、情報記載面
の全面をフィルムによって保護された葉書であるにもか
かわらず、従来の疑似接着による伝達葉書と同工程で製
造できるので、容易に製造することができる。
【0050】また、請求項4に係わる複層化葉書の製造
方法にあっては、情報記載面の全面をフィルムによって
保護された葉書を一度に多数製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における複層化葉書の説明図
である。
【図2】同実施例における台紙の説明図である。
【図3】同実施例における台紙の断面図である。
【図4】同実施例における複数重合体の説明図である。
【図5】同実施例における複層化葉書の断面図である。
【図6】従来の伝達葉書の説明図である。
【図7】従来の伝達葉書の説明図である。
【符号の説明】
1…複層化葉書 2,28…台紙 3a,3b,24a,24b…フィルム 4…宛名面 5…中央線 23…中央折線 6,29,29’…折線 7,7’,7”,21,21’…紙葉 8…重合体 9…横線 10…複数重合体 20,26…伝達葉書 22…疑似接着体 25…接着剤層 27…透明フィルム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2以上の折線によって複数の紙葉に分割さ
    れている台紙からなり、該台紙の裏面側には略全面にわ
    たってフィルムが貼着されており、かつ、表面側には一
    端の紙葉を除く略全面にわたってフィルムが貼着されて
    おり、前記表面側のフィルムが貼着されていない紙葉が
    表出面の一方を構成するように前記折線からの断面Z字
    状の折り重ねによって隣接の紙葉と対向する紙葉の面
    が、該折り重ねによって対向するフィルムの熱融着によ
    り剥離可能に接着されていることを特徴とする複層化葉
    書。
  2. 【請求項2】上記台紙において、表出面を構成する紙葉
    のうち少なくとも1枚が、他の紙葉よりも小さいことを
    特徴とする請求項1記載の複層化葉書。
  3. 【請求項3】2本以上の折線によって複数枚の紙葉に分
    割されている台紙に対し、その裏面側には略全面にわた
    って1枚のフィルムを貼着するとともに、その表面側に
    は一端の紙葉を除く略全面に1枚のフィルムを貼着し、
    その後、前記一端の紙葉の表面側が表出面の一方を構成
    するように前記折線から断面Z字状に台紙を折り重ねて
    重合体とし、続いて該折り重ねにより対向するフィルム
    間が該フィルムの溶融温度未満となる温度で該重合体の
    表出面側から加熱することにより、対向するフィルム間
    を疑似接着することを特徴とする複層化葉書の製造方
    法。
  4. 【請求項4】中央線と、該中央線に平行して左右に最低
    2本づつの折線を有し、該折線によって複数枚の紙葉に
    分割されている台紙に対し、その裏面側には略全面にわ
    たってフィルムを貼着するとともに、その表面側には両
    端の紙葉を除く略全面に1枚のフィルムを貼着し、その
    後、前記両端の紙葉の表面側が表出面となるように前記
    折線から断面Z字状に折り重ねて複数重合体とし、続い
    て該折り重ねにより対向するフィルム間が、該フィルム
    の溶融温度未満となる温度で該重合体の表出面から加熱
    することにより対向するフィルム間を疑似接着し、前記
    中央線に沿って複数重合体を切断することを特徴とする
    複層化葉書の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002351326A (ja) * 2001-05-30 2002-12-06 Toppan Forms Co Ltd 配送伝票及び配送伝票用シート
JP2014100902A (ja) * 2012-11-19 2014-06-05 K D K Kk 水濡れに強い情報通信体
JP2019014219A (ja) * 2017-07-05 2019-01-31 ケイディケイ株式会社 折り畳み往復葉書及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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