JP3032625B2 - 透明感熱接着シート - Google Patents

透明感熱接着シート

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JP3032625B2 JP3266908A JP26690891A JP3032625B2 JP 3032625 B2 JP3032625 B2 JP 3032625B2 JP 3266908 A JP3266908 A JP 3266908A JP 26690891 A JP26690891 A JP 26690891A JP 3032625 B2 JP3032625 B2 JP 3032625B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は透明感熱接着シートに関
し、特に文字等の情報が記録された二枚の記録材の各々
の記録面を剥離可能に熱接着し、葉書等の郵送情報に機
密性を持たせるに適した透明感熱接着シートに関する。
【0002】
【従来技術】近年、消費生活或いは社会生活が高度化・
複雑化したことに伴い、税金の請求書、証券の満期通知
書、年金の支払い通知書、預貯金の満期通知書、クレジ
ットの請求書、電信電話・ガス・水道・電気の各請求
書、学校の授業料の支払い通知書等の個人情報、即ちプ
ライバシーに係わる書類が郵便により送付される場合が
激増している。このようなプライバシーに係わる書類
は、従来封書により郵送されていたが、これらの書類の
増大に伴い、郵送コストが莫大にならざるを得ないとい
う欠点があった。
【0003】係る欠点を解決するために、文字等の情報
を記録した二枚の記録材の記録面同士を感熱接着シート
を介して熱接着することにより、受信人が、何れか一方
の記録材を剥離することにより内部に記録された情報を
読み取るまでは、記載された情報を秘密に保つことがで
きるようにした葉書等の情報伝達媒体が提案され、良好
な結果を納めている。
【0004】このような情報伝達媒体に使用する感熱接
着シートには、感熱接着シートに熱接着した何れか一方
の記録材を容易に剥離(剥離性という)することができ
ること、及び記録情報の印刷方式や印刷濃度に影響され
ることなく、記録材の記録面(単に記録材という)に対
する感熱接着性が優れていること等が要求される。
【0005】このような記録材に対する感熱接着性を良
好なものとするためには、一般的に、感熱接着シートの
感熱接着剤層に使用する樹脂を、融点・軟化点及びガラ
ス転移点等の熱的物性値が低い、柔軟な樹脂とすること
が必要である。
【0006】しかしながら、このような熱的物性値の低
い樹脂を、溶融押出しラミネートによってシート上に樹
脂被膜(感熱接着剤層)状に設けた場合には、該樹脂被
膜と冷却ロールとの剥離性(リリース性)が悪くなるた
め、高速でラミネート加工することができなくなるのみ
ならず、感熱接着シートを巻き取って保存した場合に、
シート同士が付着するブロッキング現象が発生し、シー
トの製造効率が悪化するという欠点があった。
【0007】所で、既に公知の感熱接着シートとして
は、プラスチックシートの両面にプラスチックシートと
の接着力が互いに異なる感熱接着剤層を設けた積層体、
或いは該積層体のプラスチックシートと感熱接着剤層の
一方の間に離型剤層を設け、接着力により大きな差を持
たせた積層体、又はプラスチックシートの一方の面に熱
可塑性樹脂層を形成させたシートの両面或いは熱可塑性
樹脂層と反対の面に感熱接着剤層を設けた、4層又は3
層の感熱接着シートが提案されている(例えば、透明感
熱接着シート:実開平2−25546号、情報伝達カー
ド:実開平2−142066号、実開平2−14206
7号、実開平2−142068号) 。
【0008】しかしながら、これらの提案においては、
何れも感熱接着剤層に使用することのできる樹脂として
アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系
樹脂或いはそれらの具体例としてEVA(エチレン−酢
酸ビニル共重合体)、PE(ポリエチレン)、EEA
(エチレン−アクリル酸エチル共重合体)、EAA(エ
チレンアクリル酸共重合体)樹脂等を挙げているのみで
あり使用する樹脂の軟化点、融点或いはガラス転移点等
の熱的性質は特に問題とされておらず、例えば、実開平
2−25546号においては、単に100℃以下で透明
性を害しないものであれば良いとされている。従って、
従来の感熱接着シートにおいては、良質のものを十分に
効率良く製造することが困難であった。
【0009】特に、プラスチックシートの両面にプラス
チックシートとの接着力が互いに異なる感熱接着剤層を
設けた積層体にあっては、接着力の差が近接している場
合には、該積層体の両面に熱接着することにより設けた
記録材を均一に剥離することができないので、記録材が
部分的に剥がれ、記録材の裏面に記録された情報を読み
取ることが困難となる場合が生じるという欠点があった
(例えば、プラスチックシートとその両面の各感熱接着
剤層との接着強度が、各々25〜30g/15mmの範
囲と5〜20g/15mmの範囲である場合には、係る
欠点が生じる(実開平2−142068号))。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、上記欠
点を解決すべく鋭意検討した結果、熱可塑性樹脂を透明
支持体の一方の面に設けたシートの両面に感熱接着剤層
を設け、感熱接着剤層に特定の成分を含有させることに
より、良好な透明感熱接着シートを得ることができるこ
とを見出し本発明に到達した。従って、本発明の目的
は、情報伝達媒体として使用する場合の熱接着性及び接
着後の剥離性に優れると共に、製造適性に優れた透明感
熱接着シートを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
透明支持体の一方の面に該支持体から剥離可能な熱可塑
性樹脂層を設けてなるシートの両面に感熱接着剤層を設
けた透明感熱接着シートであって、前記感熱接着剤層
形成する感熱接着剤が、酢酸ビニルの共重合比が6〜3
0重量%の範囲であるエチレン酢酸ビニル共重合体、並
びに該エチレン酢酸ビニル共重合体100重量部に対し
て、10〜35重量部の範囲の粘着付与樹脂、0.05
〜10重量部の範囲の離ロール剤並びに0.1〜15重
量部の範囲のブロッキング防止剤及び/又は0.1〜1
重量部の範囲のスリップ剤を含有し、そのメルトフロー
レートが、190℃、2160g荷重において1〜15
0g/10分、ビカット軟化温度が40〜70℃であ
り、又、支持体と熱可塑性樹脂層とのT型剥離強度が、
20℃、65%RHの環境下及び300mm/分の剥離
速度で10〜200g/50mmであると供に、熱可塑
性樹脂と感熱接着剤層、及び、支持体と感熱接着剤層
のT型剥離強度がそれぞれ300g/50mm以上であ
り、感熱接着剤層と各感熱接着剤層に接着させる記録材
とのT型剥離強度が300g/50mm以上となること
を特徴とする透明感熱接着シートによって達成された。
【0012】本発明で熱可塑性樹脂層に使用する樹脂
は、支持体との剥離性を良好にする観点から、20℃、
65%RHの環境下での300mm/分の剥離速度にお
ける支持体からのT型剥離強度が10〜200g/50
mmであると共に感熱接着剤層との接着性が良好な熱可
塑性樹脂である。
【0013】このような熱可塑性樹脂は、ガラス転移温
度が25〜120℃の範囲であるか若しくはビカット軟
化温度が70℃以下、好ましくは40〜68℃の範囲で
ある樹脂の中から適宜選択することができる。上記熱可
塑性樹脂の具体例としては、例えば、アクリル樹脂、ニ
トリルゴム、塩素化ポリオレフィン樹脂、塩化ビニル/
酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル/プロピオン酸ビニ
ル共重合樹脂、アセタール樹脂、ナイロン樹脂、エチレ
ン共重合ポリオレフィン樹脂又はこれらの二種以上の併
用物等を挙げることができる。
【0014】このような熱可塑性樹脂を有する感熱接着
シートの場合には、感熱接着剤層と支持体との接着強度
が熱可塑性樹脂層と支持体との接着強度の約5倍である
ので、それを2枚の記録材の間に挟んで熱接着させ、一
体化させた後、支持体と熱可塑性樹脂層間の界面から
易且つ均一に剥離することができる。
【0015】熱可塑性樹脂層を支持体上に設けること
は、後記する溶融樹脂ラミネート法又は熱可塑性樹脂の
塗工液をロールコーター等の公知の塗工手段を用いて支
持体上にラミネート又は塗工することにより容易に行う
ことができる。
【0016】本発明においては、感熱接着剤層に使用す
るエチレン酢酸ビニル共重合体(以下EVA共重合体と
いう)の酢酸ビニル(以下VAという)の共重合比は6
〜30重量%とする。
【0017】VA共重合比が6重量%未満のEVA共重
合体を使用すると、支持体或いは印刷紙等の記録材との
接着性が充分でないのみならず、印刷紙等の記録材に熱
接着させる場合に、高温を必要とするので好ましくな
い。VA共重合比が30重量%以上のEVA共重合体を
使用すると、溶融押出しラミネート法により感熱接着シ
ートを製造する場合に、該感熱接着剤層と冷却用ロール
とのリリース性が悪くなるのみならず、感熱接着シート
を巻き取った場合に、感熱接着シート同士が接着すると
いうブロッキングが発生し易くなるので好ましくない。
【0018】本発明において、感熱接着剤層に使用する
粘着性付与樹脂は特に限定されるものではなく、感熱接
着剤層に接着性を付与することのできる公知の樹脂の中
から適宜選択して使用することができる。このような樹
脂としては、各種ロジン、テルペン樹脂、クマロン・イ
ンデン樹脂、脂肪族炭化水素樹脂、脂環族炭化水素樹
脂、芳香族炭化水素樹脂等を挙げることができる。これ
らの中でも、特にEVA共重合体と相溶性が良く且つ無
臭性である脂環族炭化水素樹脂の一種である、水素化芳
香族炭化水素樹脂が好適である。
【0019】本発明においては、感熱接着剤層中にEV
A共重合体100重量部に対して粘着性付与樹脂を10
〜35重量部の範囲で含有させる。粘着性付与樹脂の含
有量を10重量部以下とすると、感熱接着剤層と印刷紙
等の記録材との接着性が劣ることとなり、35重量部以
上とすると該感熱接着剤層と冷却用ロールとのリリース
性が悪くなるのみならず、ブロッキングが発生し易くな
るので、何れも好ましくない。
【0020】本発明においては、感熱接着シートの製造
時に、冷却ロールとのリリース性を良くするために離ロ
ール剤を感熱接着剤層に含有させる。尚、これによりブ
ロッキングの発生を防止する効果も生ずる。上記離ロー
ル剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、水添
ひまし油、ポリエチレンワックス等のワックス類を挙げ
ることができる。
【0021】本発明においては、離ロール剤をEVA共
重合体100重量部に対して0.05〜10重量部、感
熱接着剤層中に含有させることが好ましく、特にポリエ
チレングリコールや水添ひまし油の場合には0.05〜
1重量部、又ワックス類の場合には1〜10重量部、特
に1〜8重量部含有させることが好ましい。離ロール剤
の含有量を少なくし過ぎるとリリース性を良好にするこ
とができず、含有量を多くし過ぎると感熱接着剤層の接
着性が劣ることとなり、溶融押出しラミネート加工が困
難となるので、何れも好ましくない。
【0022】本発明においては、感熱接着シートの製造
時におけるブロッキングを防止したり感熱接着シートを
ロールに巻き取る際の滑り性を良くするために、感熱接
着剤層にブロッキング防止剤及び/又はスリップ剤を含
有させる。上記ブロッキング防止剤としては、例えば、
微粉状のシリカやタルク等の無機化合物を挙げることが
できる。
【0023】本発明においては、ブロッキング防止剤を
感熱接着剤層中にEVA共重合体100重量部に対して
0.1〜15重量部含有させることが好ましく、特に
0.3〜10重量部含有させること好ましい。ブロッ
キング防止剤の含有量を0.1重量部以下とする場合に
は、スリップ剤によって補完する必要がある。又、ブロ
ッキング防止剤の含有量を15重量部以上とした場合に
感熱接着剤層の接着性が劣る上、溶融押出しラミネ
ート加工が困難となるので好ましくない。
【0024】前記スリップ剤としては、エルカ酸アミド
等の飽和又は不飽和の各種の脂肪酸アミド類を挙げるこ
とができる。本発明においては、スリップ剤を、感熱接
着剤層中にEVA共重合体100重量部に対して0.1
〜1重量部含有させることが好ましく、特に0.1〜
0.5重量部含有させることが好ましい。スリップ剤の
含有量を多くし過ぎると、溶融押出しラミネート加工が
困難となり好ましくない。又、スリップ剤の使用量を
0.1重量部以下とする場合には、ブロッキング防止剤
の使用量を調節して補完する必要がある。
【0025】本発明においては、感熱接着剤層中に、必
要に応じて、適宜ポリエチレンやエチレン共重合体を含
有させることもできる。
【0026】
【0027】本発明において使用する透明支持体は、特
に限定されるものではなく、公知の透明支持体の中から
適宜選択して使用することができる。上記透明支持体と
しては、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィル
ム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、
アセテートフィルム、ポリカーボネートフィルム等を挙
げることができる。
【0028】本発明においては、以上のようにして各々
調製した感熱接着剤層用の樹脂組成物を加熱溶融混練
し、押出し成形機のダイスより該溶融樹脂組成物を押出
し、熱可塑性樹脂層を一方の面に設けた支持体の両面に
ラミネートする、溶融押し出しラミネート法を採用する
ことが好ましい。
【0029】このようにして設ける感熱接着剤層は、1
90℃、2160gの荷重におけるメルトフローレート
が1〜150g/10分及びビカット軟化温度が40〜
70℃に調整されるが、特にメルトフローレートが3〜
100g/10分及びビカット軟化温度が40〜60℃
に調整されることが好ましい。
【0030】次に、図面に従って更に本発明を詳述す
る。図1は本発明の透明感熱接着シートの断面概略図で
ある。図から明らかな如く、本発明の透明感熱接着シー
トは、透明支持体1の一方の面に熱可塑性樹脂2及び感
熱接着剤層3が順次設けられると共に、透明支持体の他
方の面に感熱接着剤層3’が設けられている。
【0031】図2は本発明の透明感熱接着シートを使用
し、情報を記録した記録材5及び5’を前記シートを介
して熱接着した情報伝達媒体の1例の断面概略図であ
る。図から明らかな如く、該情報伝達媒体の構造は、文
字等の情報が記録された記録材5及び5’の記録面が透
明感熱接着シート4を介して貼り合わされた構造となっ
ている。
【0032】従って、例えば、これを郵便葉書用の媒体
として使用した場合においても、記録材に記録された文
字等の情報が外部から読み取られることがないので、情
報の秘密性が保たれる。又、感熱接着剤層3及び3’に
熱接着されている記録材5及び5’は、熱可塑性樹脂層
2と透明支持体1との間の接着力が弱いのでその間から
容易に剥がされ記録材5’及び記録材5に記録された情
報を容易に読み取ることができる。
【0033】尚、感熱接着剤層3と熱可塑性樹脂層2、
感熱接着剤層3’と支持体1、感熱接着剤層3及び感熱
接着剤層3’と記録材5、5’の間の各々のT型剥離強
度は、20℃、65RH%の環境下及び300mm/分
の剥離速度で、300g/50mm以上の剥離強度であ
るので、本発明の感熱接着シートは、葉書等とした場合
の通常の取扱で必要とされる充分な接着性を有してお
り、又、これらの界面から剥離することはない。
【0034】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明の透明感熱接
着シートは、情報伝達媒体とした場合の感熱接着性及び
接着後の剥離性に優れると共に、製造適性に優れてい
る。
【0035】
【実施例】以下本発明を実施例により、更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0036】実施例1〜3及び比較例1〜8.厚さ16
μmの透明ポリエステルフィルム支持体の一方の面に、
熱可塑性樹脂層として、ガラス転移温度57℃のポリビ
ニルブチラール樹脂(PVB)を、溶融押出しラミネー
トにより厚さが7μmとなるように設けた後、得られた
シートの両面に表1に示した成分の混合物を溶融混合
し、厚さが20μmとなるように溶融押出しラミネート
して感熱接着剤層を設け、実施例1〜3及び比較例1〜
8の透明感熱接着シートを得た。尚、実施例の場合の透
明感熱接着シートの感熱接着剤層は、何れも記録材と良
好に熱接着することのできる接着剤層であった。
【0037】次いで、コンピューター用プリンターで情
報を印字記録した、葉書大で秤量80g/m2 の二枚の
記録紙の記録面の間に、得られた各透明感熱接着シート
を挟み、その積層物を表面温度が100〜110℃の2
つの熱ロール間に通して熱接着した後充分冷却し、一体
化した葉書大の情報伝達媒体を作製した。
【0038】得られた透明感熱接着シート及び情報伝達
媒体について、下記の主な性能試験を行って評価した結
果は、表2に示した通りである。 (1)感熱接着剤層の記録材に対する接着性 秤量80g/m2 の2枚の上質紙のUV4色印刷した面
間に透明感熱接着シートを挟み、シールを行った後、前
記上質紙を剥離し、感熱接着剤層の印刷面に対する接着
強さの度合いを評価した。評価基準は以下の通りであ
る。 ○:良好 △:やや劣る ×不良
【0039】(2)耐ブロッキング性 感熱接着剤層面同士を重ねた感熱接着シートに100g
の荷重を掛け、55℃で24時間放置した後、
圧着度合いを評価した。評価基準は以下の通りである。 ○:良好 △:やや劣る ×不良
【0040】(3)冷却ロールからのリリース性 感熱接着シートをロールに巻きつけた後、該シートを剥
がしシートのロールへの接着強さの度合を評価した。評
価基準は以下の通りである。 ○:良好 △:やや劣る ×不良
【0041】(4)支持体との接着性 情報伝達媒体を引き剥がした際に、感熱接着剤層と支持
体間で剥離が生じるか否かを目視により観察した。 ○:全く剥離しない △:やや剥離 ×:剥離部が多く
記録情報の判読に支障がでる。
【0042】(5)シートの巻き取り適性 感熱接着シートをロールに巻き取る際に巻きズレ及び巻
きシワが発生することなく適正に巻き取れるか否かを評
価した。評価基準は以下の通りである。 ○:良好 △:やや劣る ×不良
【0043】(6)剥離力(熱可塑性樹脂層と支持体界
面における) 秤量80g/mの2枚の上質紙のUV4色印刷した面
の間に透明感熱接着シートを挾み、90℃で熱接着を行
い、冷却した後、上質紙同士を、20℃、65%RH
で、300mm/分の剥離速度で剥離した場合のT型剥
離強度を測定し、評価した。
【表1】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の透明感熱接着シートの断面概略図であ
る。
【図2】本発明の透明感熱接着シートを使用した情報伝
達媒体の1例の断面概略図である。
【符号の説明】
1 透明支持体 2 熱可塑性樹脂層 3 感熱接着剤層 3’感熱接着剤層 4 感熱接着シート 5 記録材 5’記録材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−51120(JP,A) 特開 平3−192180(JP,A) 特開 平3−68640(JP,A) 特開 平3−17172(JP,A) 実開 平2−25546(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B42D 15/02 501 B32B 7/06 B32B 27/18 B32B 31/30 B42D 15/00 371 C09J 7/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明支持体の一方の面に該支持体から剥
    離可能な熱可塑性樹脂層を設けてなるシートの両面に感
    熱接着剤層を設けた透明感熱接着シートであって、前記
    感熱接着剤層を形成する感熱接着剤が、酢酸ビニルの共
    重合比が6〜30重量%の範囲であるエチレン酢酸ビニ
    ル共重合体、並びに該エチレン酢酸ビニル共重合体10
    0重量部に対して、10〜35重量部の範囲の粘着付与
    樹脂、0.05〜10重量部の範囲の離ロール剤並びに
    0.1〜15重量部の範囲のブロッキング防止剤及び/
    又は0.1〜1重量部の範囲のスリップ剤を含有し、そ
    メルトフローレートが、190℃、2160g荷重に
    おいて1〜150g/10分、ビカット軟化温度が40
    〜70℃であり、又、支持体と熱可塑性樹脂層とのT型
    剥離強度が、20℃、65%RHの環境下及び300m
    m/分の剥離速度で10〜200g/50mmであると
    共に、熱可塑性樹脂と感熱接着剤層、及び支持体と感熱
    接着剤層とのT型剥離強度がそれぞれ300g/50m
    m以上であり、感熱接着剤層と各感熱接着剤層に接着さ
    せる記録材とのT型剥離強度が300g/50mm以上
    となることを特徴とする透明感熱接着シート。
  2. 【請求項2】 感熱接着剤層が、溶融押出しラミネート
    法により設けられてなる請求項1に記載の透明感熱接着
    シート。
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