JP2610564B2 - 封緘シート及びそれを使用した情報記録体 - Google Patents

封緘シート及びそれを使用した情報記録体

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JP2610564B2
JP2610564B2 JP4193190A JP19319092A JP2610564B2 JP 2610564 B2 JP2610564 B2 JP 2610564B2 JP 4193190 A JP4193190 A JP 4193190A JP 19319092 A JP19319092 A JP 19319092A JP 2610564 B2 JP2610564 B2 JP 2610564B2
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盛雄 松崎
信弘 羽藤
秀城 谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報を隠蔽することの
できる封緘シート及びそれを使用した情報記録体に関
し、特に、公共機関等から大量に発送される各種通知書
等の通信手段として使用するのに適した封緘シート及び
それを使用した情報記録体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、社会保険庁、銀行、証券会社、電
力会社等からの各種支払通知書、受領書及び満期通知書
等のような書類の郵送が激増している。このような通知
書は、個人のプライバシーに係わる書類であり、又、宛
先人毎に通知内容が異なるため、発送作業には細心の注
意が必要である。
【0003】そこで、最近においては、宛先人毎のデー
タをコンピューターによって管理することにより、発送
作業の省力化を図っている。即ち、コンピューターに入
力されたデータは、発送時に宛先人毎に連続してプリン
トアウトされる。このとき、連続記録用紙の片面には、
宛先と通信文が同時に印字され、これを宛先人毎に切り
離し、宛先だけが外から見えるような窓付の封筒に入れ
て発送している。このようにすることによって、宛先と
通信文の不一致を防ぐことができ、又宛名書等の作業を
省略することができる。
【0004】しかしながら、封書は葉書に比べて郵送料
が高いことから、最近、内部に情報を隠蔽することので
きる様々な葉書が提案され、実用化されている。例え
ば、表面に情報を記録することのできる感熱接着剤層
を、紙製支持体の片面に形成せしめた封緘葉書がある
(実開平1−148371号)。この封緘葉書は、2つ
折りにして葉書サイズとなるもので、感熱接着剤層の表
面に情報を記録した後、これを2つ折りにして感熱接着
剤層同士を剥離可能な接着強度で熱圧着するものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような封緘葉書は、通信文を一方の面に印字し、宛先を
他方の面に印字しなければならないため、上述したよう
な大量の通知書を作製しなければならない場合には、か
えって不都合を生じることがある。即ち、通知内容が各
人によって異なる場合に、宛先と通知内容とを別々に印
字することは、宛先と通知内容との不一致をまねき、別
人に通知書が発送されてしまうという危険がある。
【0006】又、上記従来の封緘シートは、感熱接着剤
層の表面、即ち剥離面に情報を記録するため、剥離時に
記録内容が破損したり他面に記録内容が転写されるとい
う欠点がある。そこで、感熱接着剤層の剥離性を良好な
ものとするために、熱圧着の温度と圧力を調整する方法
が考えられるが、この方法による剥離性の調整は極めて
難しく、接着不良により自然剥離を起こすことがある。
【0007】一方、最近、基体シート面の少なくとも一
部に、非剥離性接着剤基剤と、その接着剤基剤に対し非
親和性を示す微粒状充填剤とから成る接着剤組成物の層
を設けた情報担体用シート(特開平4−59395)が
開示されている。これはポリビニルアルコール或いはポ
リエチレンオキシドに小麦デンプンやシリカ等の微粒状
充填剤を混合した混合液からなる再湿型接着剤を、紙に
塗布して剥離可能な封緘シートとしたものであり、この
封緘シートの接着組成物層に情報を印刷した後、熱接着
により一体化して情報記録体とするものである。
【0008】しかしながら、上記の情報担体シートは、
接着剤層の耐水性が劣るため、これを高湿環境下におい
て一体化した場合には、剥離面の接着力が大きくなり、
剥離時に記録内容が破損したり他面に記録内容が転写さ
れて、記録情報の判読が困難になるという欠点がある。
【0009】そこで本発明者等は、上記の欠点を解決す
べく鋭意検討を重ねた結果、3つ折りにして所定のサイ
ズとなる支持体を使用すると共に、弱接着性の感熱接着
剤層と強接着性の感熱接着剤層とを、前記支持体の3分
割された領域の約2/3の所定の箇所に夫々形成せしめ
ることにより、該封緘シートの片面に宛先と通信文を同
時印刷して封緘葉書を作製することができること、及び
弱接着性の感熱接着剤層として、低温シール性を有する
水溶性高分子化合物及びアイオノマー樹脂並びに無機顔
料を主成分とする層を形成させることにより、該接着剤
層の筆記性、捺印性及び接着性が良好であると共に、高
湿環境下においても安定した剥離性を有し、且つ使用後
の再利用も可能な封緘シートとすることができることを
見出し、本発明に到達した。
【0010】従って、本発明の第1の目的は、宛先と通
信文とを片面に同時印刷することにより、内部に情報が
隠蔽された封緘葉書を作製することのできる封緘シート
を提供することにある。本発明の第2の目的は、記録面
の筆記性、捺印性及び接着性が良好であると共に、高湿
環境下においても安定した剥離性を有し、且つ容易に破
ることのできる封緘シートを提供することにある。本発
明の第3の目的は、往復葉書として使用することができ
ると共に、通信文が宛先人毎に異なるような通知書等
を、誤送することなく大量且つ安価に郵送するのに適し
た情報記録体を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の諸目的
は、S字状又はZ字状に3つ折りにして所定のサイズと
なる支持体、該支持体の一方の面の約2/3の面積に積
層せしめた、表面に情報を記録することのできる弱接着
性の感熱接着剤層、及び該支持体の他方の面の約2/3
の面積に積層せしめた強接着性の感熱接着剤層とから成
る封緘シートであって、前記弱接着性の感熱接着剤層
が、100℃以下の低温シール性を有する水溶性高分子
化合物、アイオノマー樹脂及び無機顔料を含有する水溶
液を、支持体に塗布・乾燥せしめて成る層であって、前
記水溶性高分子化合物(A)とアイオノマー樹脂(B)
との混合比(A/B)が、90/10〜40/60の範
囲であり、樹脂成分(A+B)と前記無機顔料(C)と
の混合比((A+B)/C)が、95/5〜80/20
の範囲であると共に、前記支持体の、3つ折りにして3
分割される中央の領域と左右何れか一方の領域とに積層
されており、該弱接着性の感熱接着剤層同士が重なり合
うように隣接する2つの領域を熱圧着せしめることによ
り剥離可能な接着面を形成させた場合の該接着面のT型
剥離強度が、20℃、65%RHの環境下における30
0mm/分の剥離速度の下で、10〜150g/50m
mであり、前記強接着性の感熱接着剤層が、100℃以
下の低温シール性を有する水溶性高分子化合物(A)及
び/又はエチレン/酢酸ビニル共重合物(D)と無機顔
料(C)を主成分として成る層であって、混合比((A
+D)/C)が100/0〜95/5であると共に、前
記支持体の、3つ折りにして3分割される中央の領域
と、前記弱接着性の感熱接着剤層が積層された領域とは
表裏の関係にならない領域とに積層されており、該強接
着性の感熱接着剤層同士が重なり合うように、隣接する
2つの領域を熱圧着せしめて接着面を形成させた場合
に、該接着面が剥離不可能となることを特徴とする封緘
シート、及び、それを使用した情報記録体によって達成
された。
【0012】本発明の封緘シートは、前記弱接着性の感
熱接着剤層の表面に通信文を記録すると共に、該弱接着
性の感熱接着剤層が積層されていない隣接する支持体表
面に宛先を記録した後、弱接着性の感熱接着剤層同士及
び強接着性の感熱接着剤層同士が重なり合うように、S
字状又はZ状に3つ折りにして熱圧着することにより、
内部に情報を隠蔽した情報記録体を作製することができ
るものである。ここで、情報記録体とは、葉書やダイレ
クトメール等の通信手段を意味する。
【0013】以下、本発明の封緘シート及び情報記録体
を図面に基づいて詳述するが、本発明はこれらによって
限定されるものではない。図1は、本発明の封緘シート
の断面構成図である。図2は、図1の封緘シートを使用
して得られる封緘葉書の断面図である。本発明の封緘シ
ートは、S字状又はZ字状に3つ折りにして所定のサイ
ズとなる支持体(1)と、該支持体表裏のそれぞれ約2
/3に相当する所定の領域に積層せしめた弱接着性の感
熱接着剤層(2)、及び強接着性の感熱接着剤層(3)
とから成る。
【0014】本発明における支持体(1)は、上質紙や
コート紙等の公知の紙製材料の中から適宜選択して使用
することができる。又、ワープロやパソコンに使用する
連続記録用紙を支持体として使用することもできる。本
発明における弱接着性の感熱接着剤層(2)は、その表
面に情報を記録することのできる層であり、3つ折りに
して3分割される支持体(1)のおもて面中央の領域
(2a)と、その左右何れか一方の領域(2b)とに積
層される。
【0015】又、弱接着性の感熱接着剤層(2)は、感
熱接着剤層(2)同士を熱圧着せしめた場合のT型剥離
強度が、20℃、65%RHの環境下における300m
m/分の剥離速度の下で10〜150g/50mmの範
囲内にあるものである。T型剥離強度が、10g/50
mm以下の場合には自然剥離することがあり、150g
/50mm以上の場合には、記録内容が破損したり転写
されることがある。
【0016】本発明においては、T型剥離強度を10〜
150g/50mmの範囲にするために、100℃以下
の低温シール性を有する水溶性高分子化合物(A)とア
イオノマー樹脂(B)とを、その混合比(A/B)が9
0/10〜40/60、好ましくは、80/20〜60
/40の範囲で含有する水溶液を調製する。次いでこの
水溶液中の樹脂成分(A+B)に対して、無機顔料
(C)を、混合比((A+B)/C)が95/5〜80
/20、好ましくは、90/10〜85/15の範囲に
なるように混合し、得られた(A+B+C)を含有する
水溶液を支持体(1)に塗布して乾燥させる。
【0017】混合比(A/B)が90/10以上の場合
には、前記条件下におけるT型剥離強度が150g/5
0mm以上となり、剥がしカールが発生したり、印刷面
の損傷により情報の読み取りが困難となる。又、この場
合には、感熱接着剤層の耐水性が低下するため水性イン
ク等で情報記録を行う際に接着剤層がインクで溶け記録
性の低下を招く恐れがある。
【0018】一方、混合比(A/B)が40/60以下
の場合には、T型剥離強度が10g/50mm以下とな
って、郵送時に自然に剥がれてしまうことがあるので好
ましくない。又、混合比((A+B)/C)が95/5
以上の場合には、記録面の筆記性が不十分であるのみな
らず、T型剥離強度が150g/50mm以上となり、
開封時にカールが発生したり印刷面が破損する上、記録
情報の転写も発生する。混合比((A+B)/C)が8
0/20以下の場合には、T型剥離強度を10g/50
mm以とすることができなくなるので好ましくない。
【0019】一方、本発明における強接着性の感熱接着
剤層(3)は、3つ折りにして3分割される支持体
(1)裏面の、中央領域(3a)と、前記の弱接着性の
感熱接着剤層(2)が積層された領域(2b)とは表裏
の関係にならない領域(3b)とに積層される。強接着
性の感熱接着剤層(3)を形成する材料としては、熱圧
着して剥離不可能となる公知の材料を使用することがで
き、特に低温シール性を有する水溶性高分子化合物及び
/又はエチレン/酢酸ビニル共重合物を使用することが
好ましい。
【0020】これらの材料には、適宜無機顔料等、その
他の添加物を混合して使用することもできる。無機顔料
は、接着性の観点から、水溶性高分子化合物(A)及び
/又はエチレン/酢酸ビニル共重合物(D)と無機顔料
(C)との混合比((A+D)/C)が100/0〜
5/5となるように使用する。
【0021】本発明の封緘シートは、上述した如く支持
体(1)の表裏に、弱接着性の感熱接着剤層(2)と強
接着性の感熱接着剤層(3)とを形成した封緘シートで
あり、この封緘シートの弱接着性の感熱接着剤層(2)
及び接着剤層が全く設けられていない領域(即ち、支持
体(1)の表面)に所望の印刷を施した後、S字状又は
Z字状に3つ折りにして弱接着性の感熱接着剤層(2)
同士及び強接着性の感熱接着剤層(3)同士を100℃
以下の温度で熱圧着することにより、封緘葉書とするこ
とができる(図2)。
【0022】図3及び図4は、本発明の封緘シートを封
緘葉書として使用する場合の印刷例を示した図であり、
ワープロやパソコン等の連続記録用紙として使用するこ
とができる。図3において、封緘シートおもて面の3分
割された中央領域(2a)及び左側領域(2b)の弱接
着性の感熱接着剤層(2)の表面には、通信文が印刷さ
れており、該感熱接着剤層(2)が設けられていない右
側の領域には、宛先が印刷されている。又、封緘シート
裏面の中央領域(3a)及び右側領域(3b)には強接
着性の感熱接着剤層(3)が積層されている。
【0023】これをS字状に3つ折りにして熱圧着する
と、封緘シート裏面の中央領域(3a)と右側領域(3
b)とが剥離不可能に接着され、該封緘シートおもて面
の中央領域(2a)と左側領域(2b)とが剥離可能に
接着される。これにより、内部に通信文を隠蔽した封緘
葉書を得ることができる。尚、上記の如く作製された封
緘葉書の裏面には、隠蔽する必要のない一般的事項を記
載することができることは当然である。
【0024】図4において、封緘シートおもて面の3分
割された中央領域(2a)及び右側領域(2b)の弱接
着性の感熱接着剤層(2)の表面には、通信文が印刷さ
れており、該感熱接着剤層(2)が設けられていない左
側の領域には、宛先が印刷されている。又、封緘シート
裏面の中央領域(3a)及び左側領域(3b)には、強
接着性の感熱接着剤層(3)が積層されている。
【0025】これをZ字状に3つ折りにして熱圧着する
と、封緘シート裏面の中央領域(3a)と左側領域(3
b)とが剥離不可能に接着され、該封緘シートおもて面
の中央領域(2b)と右側領域(2a)とが剥離可能に
接着される。これにより、通信文は封緘葉書の内部に隠
蔽されることになる。
【0026】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明の封緘シート
は、宛先と通信文とを片面に同時印刷して封緘葉書を作
製することができるので、宛先毎に通知内容が異なるよ
うな通知書等を大量且つ安価に郵送する場合に有用であ
る。又、本発明の封緘シートは、剥離可能な弱接着性の
感熱接着剤層と剥離不可能な強接着性の感熱接着剤層と
が予め支持体に形成されているので、封緘葉書の作製作
業が容易である。
【0027】又、感熱接着剤層の接着性及び剥離性の調
整は、該接着剤層の組成を調製することによって行うの
で、所望の接着性及び剥離性を有する封緘シートを容易
に再現性良く製造することができる。更に、感熱接着剤
層は耐水性を有するので、高湿下においても安定した剥
離性を示す。従って、本発明の封緘シートで作製された
本発明の情報記録体は、郵送時に接着面が自然剥離した
り、剥離時に印刷内容が破損・転写されるようなことが
ない上、開封後も通常の離解装置で容易に離解すること
ができるので再生紙として利用することができる。尚、
本発明の封緘シートは、剥離面に筆記性を有するので、
往復葉書としても使用することができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0029】実施例1.水溶性高分子化合物(A)〔パ
オゲンPP−15:第一工業製薬株式会社製商品名〕7
0部(固形成分として)とアイオノマー樹脂(B)〔ケ
ミパールS100:三井石油化学株式会社製商品名〕3
0部(固形成分として)を混合した後、この混合液中の
樹脂(A+B)85部に対して15部となるように無機
顔料(C)〔サイロイド978:富士デヴィソン株式会
社製商品名〕を混合した。
【0030】次いで米坪量90g/m2 の上質紙(1)
おもて面の、3分割された中央領域(2a)と左側領域
(2b)とに、A、B及びCを含有する上記の混合液
を、乾燥後の厚みが3g/m2 になるように塗工・乾燥
し、弱接着性の感熱接着剤層(2)を形成した。
【0031】次に、前記水溶性高分子化合物(A)97
部(固形成分として)と前記無機顔料(C)3部(固形
成分として)を混合し、このAとを含有する混合水溶
液を上記の上質紙(1)裏面の、中央領域(3a)と左
側領域(3b)とに、乾燥後の厚みが3g/mになる
ように塗工・乾燥し、強接着性の感熱接着剤層(3)を
形成した。
【0032】上記の如く作製した封緘シートに、UVイ
ンク(紫外線硬化型インク)を用いて図3に示した記録
内容を印刷し、破線で示した箇所でZ字状に3つに折り
にし、弱接着性の感熱接着剤層(2a、2b)同士及び
強接着性の感熱接着剤層(3a、3b)同士を折り重ね
た。次に、これを表面温度が100℃の熱ロール間に通
して熱圧着し、封緘葉書を作製した。
【0033】上記の如く仮接着した封緘葉書のT型剥離
強度を測定したところ、60g/50mmと接着性と共
に剥離性も良好であり、剥離後に剥がしカールの発生、
印刷内容の破損・転写は見られなかった。又、剥離した
感熱接着剤層(2)表面は、水性ペンやボールペンでの
記録が容易である上、捺印も可能であることが確認され
た。更に、封緘シートを、30℃、65%RHの環境下
に30日間積み上げて保存したところ、ブロッキング現
象が発生せず、保存性も良好であることが確認された。
尚、開封した情報記録体は手で容易に破ることができ
た。
【0034】比較例1. 強接着性の感熱接着剤層()の形成において、水溶性
高分子化合物(A)を94部(固形分として)及び無機
顔料(C)を6部(固形分として)とした他は、実施例
1と全く同様にして、内部に情報を記録した封緘葉書を
作製した。上記の如くして熱圧着された強接着性の感熱
接着剤層(3a、3b)は、接着が十分でなかった。
【0035】比較例2.弱接着性の感熱接着剤層(2)
の形成において、水溶性高分子化合物(A)を91部
(固形分として)及びアイオノマー樹脂(B)を9部
(固形分として)とした他は、実施例1と全く同様にし
て、内部に情報を記録した封緘葉書を作製した。上記の
封緘葉書のT型剥離強度を測定したところ、300g/
50mmと接着性は充分であったが、剥がしカールの発
生、印字内容の破損・転写が見られ、剥離性は不良であ
った。
【0036】比較例3.弱接着性の感熱接着剤層(2)
の形成において、水溶性高分子化合物(A)を39部
(固形分として)及びアイオノマー樹脂(B)を61部
(固形分として)とした他は、実施例1と全く同様にし
て、内部に情報を記録した封緘葉書を作製した。上記の
封緘葉書のT型剥離強度を測定したところ、5g/50
mmと接着性が不良であった。
【0037】比較例4.弱接着性の感熱接着剤層(2)
の形成において、水溶性高分子化合物(A)を70部
(固形分として)、アイオノマー樹脂(B)を30部
(固形分として)とすると共に、無機顔料(C)の添加
量を、比(A+B)/Cが96/4となるようにした他
は、実施例1と全く同様にして内部に情報を記録した封
緘葉書を作製した。上記の封緘葉書のT型剥離強度を測
定したところ、250g/50mmと接着性は充分良好
であったが、剥がしカールの発生、印字内容の破損・転
写が見られ、剥離性は不良であった。
【0038】比較例5.弱接着性の感熱接着剤層(2)
の形成において、水溶性高分子化合物(A)を70部
(固形分として)、アイオノマー樹脂(B)を30部
(固形分として)とすると共に、無機顔料(C)の添加
量を、比(A+B)/Cが79/21となるようにした
他は、実施例1と全く同様にして内部に情報を隠蔽した
葉書を作製した。上記の封緘葉書のT型剥離強度を測定
したところ、5g/50mmと接着性が不良であった。
尚、実施例1及び比較例1〜5における感熱接着剤層の
形成条件を表1に示し、その評価を表2に示した。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の封緘シートの断面図である。
【図2】図2は、図1の封緘シートを使用して得られ
た、本発明の情報記録体の断面図である。
【図3】図3は、本発明の封緘シートを、Z字状に折り
畳んで封緘葉書とする場合の印刷例を示した図である。
【図4】図4は、本発明の封緘シートを、S字状に折り
畳んで封緘葉書とする場合の印刷例を示した図である。
【符号の説明】
1・・・支持体 2・・・弱接着性の感熱接着剤層 3・・・強接着性の感熱接着剤層

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 S字状又はZ字状に3つ折りにして所定
    のサイズとなる支持体、該支持体の一方の面の約2/3
    の面積に積層せしめた、表面に情報を記録することので
    きる弱接着性の感熱接着剤層、及び該支持体の他方の面
    の約2/3の面積に積層せしめた強接着性の感熱接着剤
    層とから成る封緘シートであって、 前記弱接着性の感熱接着剤層が、100℃以下の低温シ
    ール性を有する水溶性高分子化合物、アイオノマー樹脂
    及び無機顔料を含有する水溶液を、支持体に塗布・乾燥
    せしめて成る層であって、前記水溶性高分子化合物
    (A)とアイオノマー樹脂(B)との混合比(A/B)
    が、90/10〜40/60の範囲であり、樹脂成分
    (A+B)と前記無機顔料(C)との混合比((A+
    B)/C)が、95/5〜80/20の範囲であると共
    に、前記支持体の、3つ折りにして3分割される中央の
    領域と左右何れか一方の領域とに積層されており、該
    接着性の感熱接着剤層同士が重なり合うように隣接する
    2つの領域を熱圧着せしめることにより剥離可能な接着
    面を形成させた場合の該接着面のT型剥離強度が、20
    ℃、65%RHの環境下における300mm/分の剥離
    速度の下で、10〜150g/50mmであり、 前記強接着性の感熱接着剤層が、100℃以下の低温シ
    ール性を有する水溶性高分子化合物(A)及び/又はエ
    チレン/酢酸ビニル共重合物(D)と無機顔料(C)を
    主成分として成る層であって、混合比((A+D)/
    C)が100/0〜95/5であると共に、前記支持体
    の、3つ折りにして3分割される中央の領域と、前記弱
    接着性の感熱接着剤層が積層された領域とは表裏の関係
    にならない領域とに積層されており、該強接着性の感熱
    接着剤層同士が重なり合うように、隣接する2つの領域
    を熱圧着せしめて接着面を形成させた場合に、該接着面
    が剥離不可能となることを特徴とする封緘シート。
  2. 【請求項2】 混合比(A/B)が80/20〜60/
    40であり、混合比((A+B)/C)が90/10〜
    85/15の範囲である、請求項1に記載された封緘シ
    ート。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載された封緘シート
    を、弱接着性の感熱接着剤層同士及び強接着性の感熱接
    着剤層同士が重なり合うようにS字状又はZ字状に3
    つ折りにして熱圧着せしめてなる情報記録体であって、 少なくとも、該情報記録体内部にある前記弱接着性の
    感熱接着剤層同士が接着した該感熱接着剤層表面に
    信文が記録されていることを特徴とする情報記録体。
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