JPH03178498A

JPH03178498A - 再剥離性の感圧接着性葉書

Info

Publication number: JPH03178498A
Application number: JP31847789A
Authority: JP
Inventors: Kazuyoshi Wakata; 員義若田; Masanao Tajiri; 政直田尻; Shunsuke Shioi; 塩井　俊介
Original assignee: Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Current assignee: Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Priority date: 1989-12-07
Filing date: 1989-12-07
Publication date: 1991-08-02

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、情報量が多く、しかも情報の機密性を守るこ
とが出来る再剥離性の感圧接着性葉書に関するものであ
る。

〔従来の技術］近年、シート上に接着剤含有層を設けたフオーム用紙で
、電子写真方式のプリンター等でその裏面に印刷した後
、接着剤含有層同士を対向させ加圧接合させることによ
って葉書に加工するタイプの感圧接着性シートの需要が
見込まれている。しかし、こうした接合タイプの葉書は
一度の印刷で表裏の印刷が出来るため便利であるが、そ
れに記録される情ｔｌａｆｆｉに関しては、通常の葉書
と変わりなく、又情報の機密保持性という点では封筒の
様な機能はない。

更に、再剥離性の感圧接着性葉書といわれるタイプのも
のがある。これは接合した面を比較的弱い力で再剥離出
来るようにしてその面も情報）閏として利用できるよう
に設計したもので、従ってこの種の葉書は情報量を多く
することができる特徴があり、又、情報の機密を守るこ
とのできる葉書としての可能性を有するものである。

最近、本発明者等が出願した特願平１−３８８７４号、
特願平１−１５９９４８、特願平１−２３９０２８号、
特願平１−２７０８４９号等は、この再剥離性の感圧接
着性葉書の改良に関するものであり、これにより接着性
と剥離性の両面でバランスのとれた葉書が得られるよう
になったが、しかし、これらも完全とは言い難い面を有
する。例えば、接合した葉書を加湿処理した場合に剥離
が徐々に重くなったり、長時間処理では剥離しなくなる
。或いは接合面側にオフセント印刷、活版印刷した場合
に接着剤含有層の表面強度が劣るために、接着剤等がプ
ランケット上或いは版上にパイリングし易く、良好な印
刷が長時間連続して行えない。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明は、良好な接着性と加湿処理下においても安定し
た剥離性を保つことが出来、しかも良好な印刷適性を具
備した再剥離性の感圧接着性葉書の提供を目的とするも
のである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、加圧接合する前のシートの少なくとも一枚が
支持体上に接着剤含有層を設けたシート或いは支持体上
に接着剤含有層と接着抑制物質層を順次積層したシート
からなる再剥離性の感圧接着性葉書において、接着剤含
有層がエマルジョン系接着剤と水溶性高分子と顔料の三
成分を基本成分として含有することを特徴とする再剥離
性の感圧接着性葉書である。

〔作用〕

本発明者等は、接着剤と顔料を基本成分として構成され
ている接着剤含有層を更に検討した結果、接着剤として
特定のエマルジョン系接着剤と水溶性高分子を併用する
ことによって、次の２つの事柄が改良されることが分か
った。第１に接着剤含有層上に接着抑制物質層を設けた
場合に従来の系と比べて接着抑制物質層が良好な皮膜を
形威し易（、これにより接着剤含有層同士の接触を完全
に抑えることが出来るために加湿下での長時間処理にお
いても良好な剥離性が保てる。又、第２に従来の系では
接着性と♀１１離性のバランスをとった場合に接着剤含
有層の表面強度が不足気味となり易く、良好な印刷適性
を有するシートが得られなかったが、この併用によって
表面強度を大巾に改善することが出来、印刷適性を完全
なものに出来る。

本発明は、支持体上に接着剤含有層を設けたシート或い
は支持体上に接着剤含有層と接着抑制物質層を順次積層
してなるシートを用いた再剥離性の感圧接着性葉書に関
するものであり、例えば支持体（ａ）上に接着剤含有層
（ｂ）を設けたシートからなる葉書（Ｃ）に紙、合成紙
等の非接着性シートからなるラベル（ｄ）を接合した形
態の第１図の如き葉書、支持体（ａ）上に接着剤含有層
（ｂ）と接着抑制物質層（ｅ）を順次積層して得られる
第２図或いは第３図の如きシートをミシン目（ｆ）を軸
として対向させた後、加圧接合して得られる葉書等が挙
げられる。

本発明の接着剤含有層の形成に用いられるエマルジョン
系接着剤としては、例えばエチレン−酢酸ビニル系樹脂
、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン
系樹脂、合成ゴム系樹脂、天然ゴム系樹脂等が挙げられ
る。好ましく用いられるものとしては、ガラス転移点が
一り００℃〜Ｏ℃のもので、中でも特に安定して充分な
接着性が得られる一７０℃〜２０°Ｃのものが好ましい
。

水溶性高分子としては、例えばゼラチン、アルブミン、
カゼイン、寒天、アラビアゴム、アルギン酸ソーダ、澱
粉、酸化澱粉、エーテル化澱粉、エステル化澱粉、カル
ボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース
、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ
アクリル酸、ポリアクリルアミド、エチレン−無水マレ
イン酸共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、
メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体、イソ
ブチレン−無水マレイン酸共重合体等が挙げられる。

顔料としては、例えば、シリカ、カオリン、クレー、炭
酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化チ
タン、メラミン樹脂粒子、ベンゾグアナミン樹脂粒子、
澱粉粒子等が挙げられる。

本発明におけるエマルジョン系接着剤と水溶性高分子と
顔料の配合比率は、通常エマルジョン系接着剤１００重
量部に対して水溶性高分子が１〜１００重量部、顔料が
１０〜３００重量部の範囲にある。

又、接着剤含有層には必要により更にロジン系樹脂及び
その誘導体、テルペン系樹脂、クマロンインデン樹脂、
キシレン樹脂、アルキルフェノール樹脂、０５〜Ｃ７系
石油樹脂等の粘着付与剤、各種パラフィン、ワックス、
脂肪酸及びその誘導体、高級アルカリ土類金属石鹸類、
シリコーン類等の離型剤、接着性を高めるための接着剤
含有カプセルやオイル力ププセル、帯電防止剤、増粘剤
、分散剤、防腐剤、酸化防止剤、消泡剤等の助剤を添加
してもよい。

本発明に用いられる支持体としては、例えば上質紙、合
成紙、コート紙、うξネート祇、金属渾着祇等が使用出
来る。

接着剤含有塗液の塗布１は、通常４〜２０ｇ／ｍ”であ
り、エアーナイフコーク−、ブレードコーターバーコー
ター、スクリーン印刷、フレキソ印刷等従来公知の塗布
、印刷方法により設けることができる。

本発明に用いられる接着抑制物質としては、上記接着剤
層の接着力を抑制する物質であれば如何なるものでもよ
く、例えばゼラチン、アルブミン、カゼイン、寒天、ア
ラビアゴム、アルギン酸ソーダ、澱粉、酸化澱む）、エ
ーテル化澱粉、エステル化澱む）、カルボキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルア
ルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポ
リアクリルアミド、エチレン−無水マレイン酸共重合体
、スチレン−無水マレイン酸共重合体、メチルビニルエ
ーテル−無水マレイン酸共重合体、イソブチレン−無水
マレイン酸共重合体等の水溶性高分子：スチレンーブタ
ジエンラテックス、アクリロニトリルーブタジェンラテ
ックス、アクリル酸エステル系ラテックス、酢酸ビニル
系ラテックス、塩化ビニリデン系ラテックス、メチルメ
タクリレート−ブタジェンラテックス及びこれらのカル
ボギシ変性（例えばアクリル酸）ラテックス等のラテ・
ンクス類：ロジン、コバール、ダマール、シェラツク、
エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、エ
チルヒドロキシエチルセルロース、アセチルセルロース
、セルロースアセテ−１−プロピオネート、セルロース
アセテートブチレート、ニトロセルロース、ポリビニル
ブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、ポリスチレン、塩素化ポリプロピレンスチレン樹
脂、アクリル酸、フェノール樹脂、キシレン樹脂、尿素
じ４脂、メラミン樹脂、ケトン樹脂、クロマン・インデ
ン樹脂、石油樹脂、テルペン樹脂、環化ゴム、塩化ゴム
、アルキド樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリ
ウレタン等の油溶性高分子：ポリエチレングリコールジ
アクリレート、プロピレングリコールジアクリレート、
ペンタエリスリ！・−ルアクリレート、トリメチロール
プロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールテト
ラアクリレート、ヘキサンジオールジアクリレート、１
．２−ブタジオールジアクリレート、エポキシ樹脂とア
クリル酸との反応物、マレイン酸とジエチレングリコー
ルとアクリル酸の縮合物等の電離放射線硬化性のビニル
化合物：ポリジメチルシロキサン、ポリフェニルメチル
シロキサンの如きシリコーン樹脂：パーフルオロアルキ
ルリン酸エステル、フルオロアルキル基含有（メタ）ア
クリレートの共重合体の如きフッ素化合物：高級脂肪酸
、高級脂肪酸金属塩、高級脂肪酸アミド、高級アルコー
ル、ポリエチレンワックスの如きワックス類：等が挙げ
られる。

上記物質の内、例えば電離放射線硬化性ビニル化合物の
如く常温で液体のもの、或いは加熱により容易に液状化
するワックス類は、そのまま、或いは助剤を添加してイ
ンキ或いは塗液として使用出来るが、通常は水或いは非
水性媒体に溶解或いは分散され、必要により更に助剤が
添加されてインキ或いは塗液が調整される。その際に用
いられる助剤としては、インキ或いは塗液の分野で公知
のシリカ、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、酸化
亜鉛、酸化チタン等の顔料、架橋剤、紫外線吸収剤、酸
化防止剤、蛍光染料、有色染料、光重合開始剤、光１曽
感剤、ドライヤー、増粘剤、ゲル化剤、界面活性剤、分
散剤、防腐剤、消）色剤等が挙げられる。

非水性媒体としては、例えばベンゼン、トルエン、キシ
レン、シクロヘキサン、ヘキサン、トリクロルエチレン
、リグロイン、メチルイソブチルケトン、酢酸メチル、
酢酸エチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルセロソル
ブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、ジエチレン
グリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコール
モノブチルエーテルアセテート、メタノール、エタノー
ル、ｎ−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール
、ｎ−ブタノール、ｎ−ヘキサノール、シクロヘキサノ
ール、２−エチルへキシルアルコール等が挙げられる。

接着抑制物質含有のインキ或いは塗液は、接着剤層上に
例えば凸版、オフセット、グラビア、フレキソ、スクリ
ーン等の印刷或いはエアーナイフコーター、フレードコ
ーター、ロールコータ−ロンドブレードコーター、グラ
ビアコーク−等の塗工機で全面或いは部分塗布される。

塗布機は接着抑制物質によって変わり一概に言えないが
、乾燥重量で０．０１〜１０ｇ／ｍ”程度である。

情報の印刷はシートの表及び／又は裏に必要に応して行
われるが、印刷方式としては、凸版、オフセット、グラ
ビア、フレキソ、スクリーン、電子写真法、熱転写法等
が用いられる。

塗工、印刷の完了したシートには更にミシン目加工が施
された後、必要によっては更に情報を印刷した後、塗布
面同士を対向させて４０〜５００　Ｋｇ／ｃｍ２の強度
で加圧され、葉書が形成される。

尚、第１図のラベルに用いられる非接着性シートとして
は通常、紙、合成紙、う呉ネート祇、コート紙が用いら
れる。

以下、本発明の実施例を記載するが、本発明がこれらの
実施例のみに限定されないことは勿論である。尚、実施
例の中で特に断らない限り部とあるのは重量部、％とあ
るのは重量％を意味する。

実施例１〔感圧接着性シートの作成〕アクリル酸エステル系エマルジョン（日本合成ゴム■製
　商品名ｒＡＥ−９２３Ｊ　）を１００部（乾燥重量）
、台底シリカ（水沢化学工業＠製　商品名「ミズカシル
Ｐ−８３２１）を１３０部、糊化澱粉２０部（乾燥重量
）を混合して固形分濃度を３０％に調整した塗液を米坪
８０ｇ／ｍ”の上質紙に乾燥重量がＬｏｇ／ｍ２となる
ようにエアーナイフコーターで塗布して感圧接着性シー
トを得た。

〔非接着性シートの作成〕

エチルセルロース（バーキュレス社製、商品名「〜１４
］）の１０％エタノール溶液を８０ｇ／ｍ２の上質紙に
乾燥重量が１．２　ｇ／ｍ”となるように塗布して非接
着性シートを得た。

〔感圧接着性葉書の作成〕

フオーム印刷機を用いて上記非接着性シートの非堂被向
にオフセント印刷にて情報を印刷した後、ラベルの寸法
に加工した。

別に、フオーム印刷機を用いて前記感圧接着性シートの
塗布面及び裏面上にオフセント印刷にて情報を印刷した
後、葉書の寸法にごシン目を入れてＺ折り加工した。続
いて、該シートの塗布面上に電子写真法にて更に情報を
印刷した後、非接着性シートからなる上記ラベルをその
隠蔽したい箇所に重ねて加圧用金属ロールで３００　Ｋ
ｇ／ｃｍ２の圧力をかりて接合して第１図に示されるｂ
ｏき機密性葉書を得た。

得られた葉書は、ラベルを剥怨することによってその箇
所の情報を見ることが出来た。　尚、感圧接着性シート
の塗布面へのオフセット印刷ではブランケット上への接
着剤のパイリングが殆ど発生せず、連続して４０００　
ｍの巻き取りを印刷することが出来た。

実施例２実施例１と同様にして作成した感圧接着シートの塗布面
及び裏面上に活版印刷とオフセット印刷にて情報を印刷
した後、更に第２図の如く接着剤塗布面の半面にエチル
セルロース（バーキュレス社製　商品名ｒＮ−１４１）
の１０％エタノール溶液を接着抑制フレキソインキとし
て乾燥重量が１．２　ｇ／ｍ２となるように印刷し、更
にミシン目を入れてＺ折り加工品を得た。

次に上記シートの接着抑制インキの印刷されていない接
着剤層上に電子写真方式により情報を印刷した後、中央
のごシン目を中心として左右を対向させて加圧用金属ロ
ールで３００　Ｋｇ／ｃｍ２の圧力を加え、更に横ミシ
ン目で切り離して葉書を得た。

尚、感圧接着性シートの塗布面へのオフセソト印刷では
プランケット上への接着剤のパイリングが殆ど発生せず
、連続して４０００　ｍの巻き取りを印刷することが出
来た。

この葉書は接着直後或いは長時間経過後の何れにおいて
も接着している互いのシートを容易に剥離することが出
来、内面の情報を読むことが出来た。又、同葉書を５０
％の加湿条件下で１週間処理したが、処理後も良好な剥
離性を示した。

比較例１塗料を調整するにあたって、糊化澱粉２０部を添加しな
かった以外は実施例１と同様にして感圧接着性シートを
作威し、以後も実施例１と同様にして第１図に示す如き
機密性葉書を得た。

得られた情報は、ラベルを剥離することによってその箇
所の情報を見ることが出来た。　尚、感圧接着性シート
の塗布面へのオフセント印刷ではブランケット上への接
着剤のパイリングが発生して、連続して５００ｍＬか印
刷することが出来なかった。

比較例２塗料を調整するにあたって糊化澱粉２０部を添加しなか
った以外は実施例、１と同様にして感圧接着性シートを
作威し、以後は実施例２と同様にして第２図の如き葉書
を得た。

尚、感圧接着シートの塗布面へのオフセント印刷ではプ
ランケット上への接着剤のパイリングが発生して、連続
して５００ｍＬか印刷することが出来なかった。

この葉書は接着直後或いは長時間経過後の何れにおいて
も接着している互いのシートを剥離することが出来、内
面の情報を読むことが出来た。しかし、同葉書を５０％
のＪＪｌｌ温条件下で１週間処理したところ、処理後は
極めて剥離が重くなっており、部分的には紙破れを生じ
た。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本発明のシートの使用形態を例示した
ものである。第１図は、支持体上に接着剤含有層を設け
たシートからなる葉書に情報を印刷等により記入した後
、隠蔽したい箇所に非接着性シートからなるラヘルを貼
り付けて得られる機密性葉書の斜視図である。第２図及び第３図は、支持体上に接着剤含有層と接着抑
制物質層を順次積層して得られる葉書用シートの斜視図
であり、接着抑制物質の塗抹前或いは後に情報を印刷等
により記入した後、ξシン目を軸として対向させて加圧
接合して葉書となる。ａ）・・・・・・支持体ｂ）・・・・・・接着剤含有層Ｃ）・・・・・・感圧接着性シートｄ）・・・・・・非接着性シートｅ）・・・・・・接着抑制物質層ｆ）・・・・・・累シンロ

Claims

【特許請求の範囲】

（１）加圧接合する前のシートの少なくとも一枚が支持
体上に接着剤含有層を設けたシート或いは支持体上に接
着剤含有層と接着抑制物質層を順次積層したシートから
なる再剥離性の感圧接着性葉書において、接着剤含有層
がエマルジョン系接着剤と水溶性高分子と顔料の三成分
を基本成分として含有することを特徴とする再剥離性の
感圧接着性葉書。