JPH03266697A - 機密性葉書の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、感圧接着性シートを用いた機密性葉書の製造
方法に関するものである。

〔従来の技術〕

感圧接着性シート（或いは感圧接着性シートと組み合わ
せて使用される非接着性シート）の接合面側にラインプ
リンター等で情報を記録した後に、強圧下で面同士を加
圧接合して機密性葉書にする方式は、特願平１−２７０
８４９号、同１−３３９９９５号、同１−３８８７４号
、同１−１５９９４８号等に記載され、葉書料金で機密
情報を郵送出来るという経済的メリツトから普及が期待
されている。しかし、特願平１−２７０８４９号、同１
−３３９９９５号の如く接合面全域が同じ強さの剥離性
を有するように設定された機密性葉書は、剥離が容易に
なるように接着を弱めに設定すると郵便局での取り扱い
時等の意図せぬ時に剥離を生じて機密情報が漏れる危険
性がある。一方、意図せぬ時には剥離を全く生しないよ
うに接着を強目に設定すると受取人がそれを剥離する際
に紙破れを生じて情報が読めなくなる危険性がある等、
接着性と剥離性を共に良好な状態にバランスさせること
はかなり難しい要求である。一方、特願平１−３８８７
４号、特願平１−１５９９４８号の如（エツジ部分を強
接着性（非剥離性）とし非エツジ部分を弱接着性に設定
した機密性葉書は意図せぬ時の剥離や剥離する時の祇破
れの危険性はないが、このシートを得るには接着剤含有
層上に接着制御インキ層を部分的に設ける等の接着性の
異なる箇所を精度よく設ける工程が必要である。

（発明が解決しようとする課題〕 本発明は、意図せぬ時には剥離の危険性が無く又受取人
が容易に剥離することができる機密性葉書の製造方法を
提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、接合面となる部分に機密情報が記載されてい
る感圧接着性シート同士又は感圧接着性シートと非接着
性シートを、部分加圧装置と該加圧装置より低圧に設定
された加圧装置（少なくとも上記部分加圧装置による非
加圧部を加圧することの出来る）を組み合わせて加圧処
理することによって、或いは部分的に圧力の異なる箇所
を有する全面加圧装置で加圧処理することによって部分
的に剥離力の異なる状態に接合せしめることを特徴とす
る機密性葉書の製造方法である。

〔作用〕

本発明者等は検討の結果、感圧接着性シートの接着性が
加圧処理時の圧力の強さに依存しており均一な圧力下で
は接合全面が同一の接着性しか示さないシートを使って
部分的に圧力が異なるように加圧処理することよってエ
ツジ部分を非エツジ部分より強接着性にすることが出来
、それによって意図せぬ時の剥離や剥離する時の紙破れ
の危険性の無い良好な設定の葉書となり得ることを見出
した。

感圧接着性シートの接合は、従来の方法では通常、第１
図の如く回転する二本の金属ロールの間に重ねたシート
を通して加圧することによって行われるが、本発明にお
いては、例えば第２図の如き一方のロールの中央部（３
）のロール径が数μｍ〜数十μｍ細くなっているロール
間に重ねたシートを通して加圧して、エツジ部分を強く
、非エツジ部分を弱く接着さた第３図の如き葉書が得ら
れる。

又、ロールの別の形態としては、一方のロールの三箇所
（両側）の周囲に点々と突起部（８）を設けた第４図の
如きものが挙げられ、これを使用すると第５図の如き葉
書が得られる。更に本発明においては、例えば第６図の
如く一方のロールの中央部（３）のロール径が数１細く
なっているロールの間に重ねたシートを通して加圧して
エツジ部分のみを接着させた後、続いて二本の金属ロー
ルの間に通してその圧力より弱い圧力で全面を加圧して
第３図の如き葉書が得られる。

本発明に用いられるシートとしては、シートを重ねて強
圧下で加圧することによって接合出来、且つその接合面
を再剥離することが出来るものであれば、特に限定され
ない。具体的には、例えば接着剤含有層を有する感圧接
着性シート同士の組合せからなるもの、或いは特願平１
−２７０８４９号に同１−３３９９９５号記載の如（感
圧接着性シートと非接着性シートの組合せからなるもの
が挙げられる。

本発明に用いられる感圧接着性シートの接着剤含有層に
用いられる接着剤とし、例えばエチレン−酢酸ビニル系
樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル
デン系樹脂、合成ゴム系樹脂、天然ゴム系樹脂等が挙げ
られ、中でもガラス転移点が一１００°ｃ　−ｏ　’ｃ
のものが好ましい。

接着剤含有層には、通常耐ブロンキング性を向上させる
ための顔料が添加され、具体的にはシリカ、カオリン、
クレー、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化亜
鉛、酸化チタン、メラミン樹脂粒子、ベンゾグアナミン
樹脂粒子、澱粉粒子等が例示される。

顔料の配合比は、接着剤に対し１０〜５００重■％範囲
で使用される。

又、接着剤含有層には必要により、更にカゼイン、寒天
、アラビアゴム、アルギン酸ソーダ、澱粉、酸化澱粉、
エーテル化澱粉、エステル化澱粉、カルボキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルア
ルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸等の
水溶性高分子、ロジン系樹脂及びその誘導体、テルペン
系樹脂、クマロンインデン樹脂、キシレン樹脂、アルキ
ルフェノール樹脂、Ｃ２及びＣ６系石油樹脂等の粘着付
与剤、各種パラフィン、ワックス、脂肪酸及びその誘導
体、高級アルカリ土類金属石鹸類、シリコーン類等の離
型剤、接着剤を高めるための接着剤含有カプセルやオイ
ルカプセル、帯電防止剤、増粘剤、分散剤、防腐剤、酸
化防止剤、消泡剤等の助剤を添加してもよい。

感圧接着性シートの支持体としては、例えば上質紙、含
浸紙、合成紙、コート紙、ラミネート紙、金属蒸着紙等
が使用出来る。

接着剤含有塗液の塗布量は、通常４〜２０ｇ／ボであり
、エアーナイフコーター、ブレードコーター、バーコー
ター、スクリーン印刷、フレキソ印刷等、従来公知の塗
布、印刷方法により設けられる。

本発明に使用される感圧接着性シートとして好ましいも
のは、接着剤層の面同士を対向して重ねて１ｋｇ／Ｃｌ
１２の圧力をかけて接合した場合にＪＩＳＫ　６８３３
−１９８０に基づく測定で１０ｇ／２５ｍ＋以下のＴ型
剥離力を示し、又接着剤層の面同士を対向して重ねて３
００　ｋｇ／ａ＋＋”の圧力をかけて接合した場合に５
０　ｇ／２５■以上のＴ型剥離力を示す設定のものであ
る。

非接着性シートが使用される場合には該シートとして上
質紙、含浸紙、合成紙、コート紙、ラミネート紙、金属
蒸着紙等が使用される。

本発明において安定した剥離性を得るために接着剤含有
層上或いは非接着性シート上に接着制御層を設けること
もあるが、その塗液としては通常、カゼイン、ポリビニ
ルアルコール、エチレン−無水マレイン酸共重合体、ス
チレン−無水マレイン＆ｆ共３１合体、エチルセルロー
ス、エチルヒドロキシエチルセルロース、アセチルセル
ロース、セルロースアセテートプロピオネート、セルロ
ースアセテートブチレート、ニトロセルロース、ポリビ
ニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、トリ
メチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリ
トールテトラアクリレート、ヘキサンジオールジアクリ
レート等のバインダー成分に必要に応じて前記の如き顔
料等の添加されたものが用いられる。

本発明に用いられるシートは、通常凸版、オフセット、
グラビア、フレキソ、スクリーン等によって印刷が行わ
れた後に、マージナル・ミシン目加工が施されてＺ折り
され、続いてノンインパクト方式（電子写真方式、熱転
写方式）、インパクト方式（タイプライタ一方式）で情
報を記録した後、前記の如き加圧ロールを用いて５０〜
１０００ｋｇ／ａ＋＋”の圧力下で処理される。

以下本発明の実施例を記載するが、本発明がこれらの実
施例のみに限定されないことは勿論である。尚、実施例
の中で特に断らない限り部とあるのは重量部、％となる
のは重量％を意味する。

実施例 接着剤としてアクリル酸エステル系エマルジョン（日本
合成コム■製、商品名：　ＡＥ−９２３）を１００部（
乾燥重量）、顔料として合成シリカ（水沢化学工業■製
品、商品名：ミズカシリルＰ−８３２）１００部、澱粉
粒子３０部を混合して固型分濃度を４０％に調節した塗
液を８０ｇ／ｎｆの上質紙の片面に乾燥重量が８ｇ／ｒ
ｒｆとなるように塗布して感圧接着性シートを得た。

続いて、フオーム印刷機を用いて上記シートの原紙面に
オフセットで下印刷し、更にマージナルとミシン目を入
れてＺ折りしてラベルを作成した。

別に１４０　ｇ／ｒｒｆの上質紙の表面にオフセットで
下印刷し、更にマージナルとミシン目を入れてＺ折りし
て葉書を作成した。

次にインパクト方式のラインプリンターで上記葉書に機
密データを記録した後、葉書の記録面を上記ラベルの接
着剤含有層を対向させて重ね、第２図の如き加圧シーラ
ーでエツジ部に８００ｋｇ／Ｃ１ｍ”、中央部に２００
　ｋｇ／　ｃ＋Ｉ！”の圧力が掛かるように加圧処理し
、それをミシン目で切断して第３図の如き強接着領域と
弱接着領域を有する機密性葉書を作成した。

得られた葉書は取り扱い時に剥離を生じることが無く、
又ミシン目を切断して剥離することによって接合部の記
録を見ることが出来た。

比較例 第２図の如き加圧シーラーを用いてシート全面に均一に
２００　ｋｇ／ｃｍ”の圧力を掛けて加圧処理し、それ
をミシン目で切断して機密性葉書を作成した。

しかし、得られた葉書は取り扱い時に部分的な剥離を生
じた。

「効果」 本発明によれば、意図せぬ時には剥離の危険性が無くし
かも受取人が剥離したい場合には容易に剥離することが
出来るバランスのとれた機密性葉書を得ることが出来る
。

【図面の簡単な説明】

第１図は、重ねたシートの全面に均一に加重を掛けるた
めに用いられた従来の加圧用ロールを示す略図である。 第２図及び第４図は本発明に用いられる加圧用ロールを
示すもので、これを用いて得られる機密性葉書は、第３
図及び第５図の如き特定領域が他の場所より強接着とな
っているために意図せぬ時の剥離が抑えられる。 第６図は本発明の別の態様を示すもので、まず部分加圧
ロールでエツジ部分を強く接着した後に従来の加圧用ロ
ールで全面を弱く接着して第３図の如き葉書が得られる
。 （１）・・・接合用シート （２）・・・加圧用ロール （３）・・・中央部（弱加圧領域或いは非加圧領域）（
４）・・・機密性葉書 （５）・・・弱接着領域 （６）・・・強接着領域 （７）・・・ミシン目 （８）・・・突起部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）接合面となる部分に機密情報が記載されている感
   圧接着性シート同士又は感圧接着性シートと非接着性シ
   ートを、部分加圧装置と該加圧装置より低圧に設定され
   た加圧装置（少なくとも上記部分加圧装置による非加圧
   部を加圧することの出来る）を組み合わせて加圧処理す
   ることによって、或いは部分的に圧力の異なる箇所を有
   する全面加圧装置で加圧処理することによって部分的に
   剥離力の異なる状態に接合せしめることを特徴とする機
   密性葉書の製造方法。