JPH0431088A - 再剥離性葉書 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、再剥離性葉書に関し、詳しくは機密情報部分
を隠蔽するように二種類のシートを接合して得られ、必
要時に該接合面を剥離することにより情報を読むことが
できる感圧接着型の再剥離性葉書に関するものである。

〔従来の技術〕

支持体上に接着剤層を設けてなる感圧接着性シートの接
着剤層同士を対向して加圧接合する方式％式％ 性シートの少なくとも一方のシートの全面或いは一部領
域に接着抑制物質層を設けて接着性を調節して加圧接合
する方式（特願平１−２７６４９２号、同１−１５９９
４８号、同１−２３９０２８号等）、上記感圧接着性シ
ートの接着剤層と非接着性シートの非接着性面を対向し
て加圧接合する方式（特願平１−２２６９０３号、同１
−２７０８４９号等）等の如く、感圧接着性シートを利
用して接合面に記録された個人情報を隠蔽し、必要時に
該接合を剥離することによって再びその面の情報を読む
ことが出来るように設けられた葉書は、葉書料金で機密
情報を郵送出来る或いは情報量が通常の葉書より多い等
のメリットから普及が期待されている。

しかし、いずれの葉書も性能的に未だ充分とは言い難い
面を有しており改善の余地が有る。例えば接合部を剥離
した場合、剥離後の葉書は極端なカール状態となり易い
。このような葉書では、情報の確認をする際、いちいち
シートを伸ばしながら行わなければならない。また、葉
書入れに差し込み難く、たばねることすら困難である。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明は、剥離した際にカールが起こり難い再剥離性葉
書を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明者等は前記の如き感圧接着型の再剥離性葉書の剥
離後のカールを防止することを鋭意研究した結果、接合
する二枚のシートの剛度の違いがカールに極めて太き（
影響し、二枚のシートのガーレー法による剛度の商が３
以上或いは１／３以下の値を示す場合にカール傾向が大
巾に改善されることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。

本発明は、支持体上に接着剤層を設けた或いは更に該接
着剤層上の少な（とも一部領域に接着抑制物質層を設け
た感圧接着性シート同士、或いは感圧接着性シートと非
接着性シートを対向させて加圧することにより接合でき
、且つ接合面を剥離することによって接合面の情報を読
むことができる再剥離性葉書において、接合される二枚
のシートのガーレー法（Ｊ、ＴＡＰＰＩ　　紙パルプ試
験方法ぬ４０）による剛度の商が３以上或いは１／３以
下であることを特徴とする再剥離性葉書である。

〔作用〕

本発明に用いられる感圧接着性シートの支持体或いは非
接着性シートとしては、上質紙、含浸紙、印刷用塗工紙
（微塗工紙、コート紙、アート紙、キャストコート紙等
）、記録用塗工紙（感熱記録紙、感圧複写紙、静電記録
紙、昇華転写受像紙等）合成紙、ラミネート紙、金属蒸
着紙等のシートが使用できるが、本発明は接合する二枚
のシートのガーレーによる剛度測定値の商が３以上或い
は１／３以下の値となるように選択使用することが特徴
である。なかでも商の値が５以上或いは１１５以下の場
合は極めてカールの生じ難い良好な再剥離性葉書が得ら
れる。

本発明に用いられる感圧接着性シートの接着剤層の形成
に用いられる接着剤としては、例えばエチレン−酢酸ビ
ニル系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化
ビニリデン系樹脂、合成ゴム系樹脂、天然ゴム系樹脂等
が挙げられ、中でもガラス転移点が一り００℃〜θ℃の
ものが好ましい。

接着剤層には、通常耐ブロッキング性を向上させるため
の顔料が添加され、具体的にはシリカ、カオリン、クレ
ー、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、
酸化チタン、メラミン樹脂粒子、ヘンゾグアナミン樹脂
粒子、澱粉粒子等が例示される。顔料の配合量は、接着
剤に対し１０〜５００重量％範囲で使用される。

接着剤層形成に用いられる塗液としては水性系或いは有
機溶剤系のいずれでも構わないが、通常上記接着剤をエ
マルジョンとした水性系の塗液が用いられる。

又、接着剤層には必要に応じて更にカゼイン、寒天、ア
ラビアゴム、アルギン酸ソーダ、澱粉、酸化澱粉、エー
テル化澱粉、エステル化澱粉、カルボキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸等の水溶
性高分子、スチレン−ブタジェンラテックス、アクリロ
ニトリル−ブタジェンラテックス等のラテックス、ロジ
ン系樹脂及その誘導体、テルペン系樹脂、クマロンイン
デン樹脂、キシレン樹脂、アルキルフェノール樹脂、Ｃ
９及びＣ７系石油樹脂等の粘着付与剤、各種パラフィン
、ワックス、脂肪酸及びその誘導体、高級アルカリ土類
金属石鹸類、シリコーン類等の離型剤、接着剤を高めに
ための接着剤含有カプセルやオイルカプセル、帯電防止
剤、増粘剤、分散剤、防腐剤、酸化防止剤、消泡剤等の
助剤を添加してもよい。

接着剤層は上記成分を含有する塗液をエアーナイフコー
ター、ブレードコーター、バーコーター等の塗工法、ス
クリーン印刷、フレキソ印刷等の印刷法により通常乾燥
重量が２〜２０ｇ／ｍ”となるように支持体上に塗布す
ることによって形成される。

このようにして設けられた接着剤層の中でも、接着剤層
の面同士を対向して重ねて１ｋｇ／ａｍ２の圧力をかけ
て接合した場合にＪＩＳ　Ｋ　６８３３−１９８０に基
づく測定でＩＯｇ／２５１１以下のＴ型剥離力を示し、
また、接着剤層の面同士を対向して重ねて３００　ｋｇ
／ｃｎ＋”の圧力をかけて接合した場合に５０ｇ／２５
ｍｍ以上のＴ型剥離力を示す設定のものは、接着性の剥
離性のバランスが極めて良好なため特に好ましい。

また、接着剤層上に必要に応じて設ける接着抑制物質層
は、例えばカゼイン、ポリビニールアルコール、エチレ
ン−無水マレイン酸共Ｍ合体、スチレン−無水マレイン
酸共重合体、エチルセルロース、エチルヒドロキシエチ
ルセルロース、アセチルセルロース、セルロースアセテ
ートプロピオネート、セル口・−スアセテートブチレー
ト、ニトロセルロース、ポリビニルブチラール、ポリ塩
化ビニル、ポリスチレン等の成膜性物質を水或いは有機
溶剤に溶解して得た溶液或いはトリメチロールプロパン
トリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレ
ート、ヘキサンジオールジアクリレート等の電離放射線
硬化性物質をインキとして或いは該インキに更に必要に
して応じて顔料（前記の如き顔料）、光重合開始剤、離
型剤を添加したものをインキとして凸版印刷、オフセン
ト印刷、フレキソ印刷等の方法で、乾燥重量が０．１〜
５ｇ／ｍ”となるように印刷して形成される。

本発明に用いられる感圧接着性シート及び非接着性シー
トは、必要によっては行われる上記接着抑制インキの印
刷の他に、通常己卯印刷、オフセン印刷、フレキソ印刷
等の方式での下地印刷と、ミシン目やマージナル等の加
工、更にラインプリンタでの個人情報の印刷が行なわれ
た後に、シートのスリット、カット、折り、加圧装置等
を具備した加圧シーラーに通すことによって葉書が形成
される。

尚、ラインプリンターでの記録方式としては、湿式及び
乾燥の電子写真法、静電記録法、熱転写記録法、感熱記
録法、インパクト法等の公知の方式が使用出来る。又、
感圧接合処理は、例えば加圧ロールを用いて５０〜１０
００　ｋｇ／ｃｍ２の圧力下で行われている。

以下、本発明の実施例を記載するが、本発明がこれらの
実施例のみに限定されないことが勿論である。尚、実施
例の中で特に断らない限り部とあるのは重量部、％とあ
るのは重量％を意味する。

実施例 〔隠蔽用ラベルの作成〕 接着剤としてアクリル酸エステル系エマルジョン（日本
合成ゴム■製、商品名：ＡＥ−９２３）を１００部（乾
燥重量）、顔料として合成シリカ（水沢化学工業側型、
商品名：ミズカシルＰ−８３２）１００部、糊化澱粉４
０部を混合して固型分濃度を３０％に調整した塗液を７
０　ｇ／ｍ”の上質紙の片面に乾燥重量が８ｇ／ｍ２と
なろうよに塗布して感圧接着性シートを得た。続いて、
このシートの表裏面に下地印刷した後にマージナルとミ
シン目を入れて葉書の半分の大きさのシートを一単位と
する隠蔽用ラベルの巻取を得た。尚、このシートの剛度
はガーレー法による測定で９０■であった。

〔葉書の作成〕

上記感圧接着性シートの約７倍に当たる６３５■のガー
レー測定値を示す米坪１５０　ｇ／ｍ２の上質紙の表裏
面に下地印刷した後にマージナルとミシン目を入れて葉
書と同寸大のシートを一単位とするＺ折りシートを得た
。

Ｃ再剥離性葉書の作成と評価〕 次に電子写真方式のラインプリンターで上記葉書の表裏
にアドレス、ネーム、データ等の個人情報を印刷し、続
いて該シート上に隠蔽用ラベルを重ねて加圧シーラーに
かけて５００　ｋｇ／ｃｍ”の圧力下での加圧処理と断
裁処理を行って、第１図の斜視図で示される再剥離性の
葉書を得た。

次いで、その葉書の隠蔽用ラベルを剥離したが、剥ｇＩ
後の葉書は若干のカールをしているだけであった。

比較例 隠蔽用ラベルの作成にあたって、感圧接着性シートの支
持体として７０ｇ／ｍ２の上質紙の代わり１５０　ｇ／
ｍ”の上質紙を使用した以外実施例と同様にして再剥離
性葉書を作成した。

因に、この感圧接着性シートの剛度は６５０■であり、
感圧接着性シートと非接着性シートの剛度の商は約１で
あった。

次いで、その葉書の隠蔽用ラベルを剥離したが、剥離後
の葉書は大きくカールしていた。

「効果」 本発明の再剥離性葉書は、剥離後のカールが極めて小さ
いものであった。

【図面の簡単な説明】

第１図は支持体上に接着剤層を設けてなる感圧接着性シ
ートを使って作成した隠蔽用ラベルを非接着性シートか
らなる葉書に接合した構造の再剥離性葉書を示す斜視図
であり、第２図は第１図に示される葉書の側面図である
。第３図及び第４図は本発明の更に別の形態を示すもの
であり、第３図の葉書は感圧接着性シートを使って作成
した隠蔽用ラベルと感圧接着性シートを使って作成した
葉書を接合して得られ、一方、第４図の葉書は感圧接着
性シートを使って作成した隠蔽用ラベルと感圧接着性シ
ートの接着剤層上に接着抑制物質層設けて得た葉書を接
合したものである。 ・・・再剥離性葉書 ・・・葉書 ・・・隠蔽用ラベル ・・・支持体 ・・・接着剤層 ・・・非接着性シート ・・・接着抑制物質層 ・・・個人情報 ・・・機密情報

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 支持体上に接着剤層を設けた或いは更に接着剤層上の少
   なくとも一部に接着抑制物質層を設けた感圧接着性シー
   ト同士、或いは該感圧接着性シートと非接着性シートを
   対向させて加圧することにより接合でき、且つ接合面を
   剥離することによって接合面の情報を読むことができる
   再剥離性葉書において、接合する二枚のシートのガーレ
   ー法（Ｊ．ＴＡＰＰＩ紙パルプ試験方法Ｎｏ．４０）に
   よる剛度の商が３以上或いは１／３以下であることを特
   徴とする再剥離性葉書。