JPH0459298A - 接着抑制インキ組成物、及び接着力を抑制した感圧接着性シートの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高湿度下に曝されても安定した接着抑制効果
の期待出来る感圧接着性シート用の接着抑制インキ組成
物及びこの接着抑制インキ組成物を用いた感圧接着性シ
ートの製造方法に関する。

〔従来の技術〕

支持体上に接着剤含有層を設けてなる感圧接着性シート
は、そのシートの裏面に情報を印刷した後に、接着剤含
有層同士を対向させて加圧接合することによって表裏に
印刷の施された通常の葉書として、又、そのシートの表
裏面に情報を印刷した後、接着剤含有層同士を対向させ
て加圧接合することによって接合面が再剥離可能な機密
性葉書として使用できることが知られている。

その際、感圧接着性シートは、通常、下地印刷、ミシン
目やマージナル加工が施された後に、第４図の如くＺ折
りしてフオーム用紙として加工され、続いてラインプリ
ンターによる情報の印刷、加圧シーラーによるシートカ
ット及び加圧処理を高速で連続的に受けて葉書となる。

しかし、従来の感圧接着性シートはフオーム用紙として
多量に重ねた場合にミシン目部分或いはマージナル部分
において、接着剤含有層同士が接着する所謂ブロッキン
グを生じ易い。ブロッキング状態のシートをラインプリ
ンターや加圧シーラーで連続的に処理した場合は、紙切
れや紙詰まりを生じ易い。

接着抑制インキは、特願平１−５２７０１号に記載の如
（感圧接着性シートの接着剤含有層上のミシン目部分及
び／又はマージナル部分に塗布することによって上記プ
ロフキングを防止でき、又、特願平１−３８８７４号に
記載の如く感圧接着性シートの接着剤含有層上の一部領
域に塗布して該接着剤含有層を低接着性或いは非接着性
に調整することによって良好な性能を有する再剥離性葉
書用或いは封筒用のシートにすることが出来るものであ
る。

しかし、従来の接着抑制インキは、高湿度下で放置する
とその抑制力が大巾に低下する傾向を有し、例えば梅雨
等の高湿度状態になりやすい時期に、フオーム用紙の状
態で長期間保存すると耐ブロッキングの効果が不充分と
なったり、得られた再剥離性葉書を長期間保存すると剥
離が困難となる等の問題を有する。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明１ま、感圧接着性シートの接着剤含有層上に塗布
した際に優れた接着抑制効果を発揮し、しかも高湿度下
で長期間保存した場合でも安定した抑制効果を示す接着
抑制インキ組成物及び高湿度下で長期間保存しても接着
力の抑制効果の優れた感圧接着性シートの製造方法を提
供するものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、支持体上に接着剤含有層を設けてなる感圧接
着性シートの該層上に塗布して、その接着力を低下させ
る機能を有する接着抑制インキ組成物において、該組成
物が電離放射線硬化型樹脂を主成分として含有すること
を特徴とする接着抑制インキ組成物である。

また、本発明は、支持体上に接着剤含有層を設け、該接
着剤含有層上の少なくとも一部分に電離放射線硬化型樹
脂を主成分として含有する接着抑制インキ組成物を印刷
し、電離放射線を照射処理することを特徴とする接着力
を抑制した感圧接着性シートの製造方法である。

〔作用〕

本発明者等は、検討の結果、電離放射線硬化型樹脂を単
独で或いは主成分として接着抑制インキを調製して接着
剤含有層上に塗布した後に、電子線或いは紫外線等の電
離放射線を照射してこれを硬化することによって、高湿
度下で放置しても接着抑制効果の極めて安定した感圧接
着性シートが得られることを見出した。

本発明に用いられる電離放射線硬化型樹脂としては、電
離放射線で硬化する樹脂であれば特に限定されるもので
はないが、例えば以下に挙げるプレポリマーやモノマー
により構成されるものが挙げられる。

プレポリマーとしては、 （ａｌ　　脂肪族、脂環族、芳香脂肪族、芳香族２〜６
価の多価アルコール及びポリアルキレングリコールのポ
リ　（メタ）アクリレート； （ｂ）脂肪族、脂環族、芳香脂肪族、芳香族２〜６価の
多価アルコールにアルキレンオキサイドを付加させた形
の多価アルコールのポリ　（メタ）アクリレート； （Ｃ）　　ポリ　（メタ）アクリロイルオキシアルキル
リン酸エステル； （ｄ）　　ポリエステルポリ　（メタ）アクリレート；
（ｅｌ　　エポキシポリ　（メタ）アクリレート；（ｆ
ｌ　　ポリウレタンポリ　（メタ）アクリレート：（ｇ
）　　ポリアミドポリ　（メタ）アクリレート：ｆｈｌ
　　ポリシロキサンポリ　（メタ）アクリレート；（ｉ
）　　側鎖及び／又は末端に（メタ）アクリロイルオキ
シ基を有するビニル系又はジエン系低重合体； Ｕ）　　前記（ａ）〜（１）記載のオリゴエステル（メ
タ）アクリレート変性物； 等が挙げられる。

また、千ツマ−としては、 （ａ）　　エチレン性不飽和モノ又はポリカルボン酸等
で代表されるカルボキシル基含有単量体及びそれらのア
ルカリ金属塩、アンモニウム塩、アミン塩等のカルボン
酸塩基含有単量体； （ｂ）　　エチレン性不飽和（メタ）アクリルアミド又
はアルキル置換（メタ）アクリルアミド、Ｎ−ビニルピ
ロリドンのようなビニルラクタム類で代表されるアミド
基含有単量体； （Ｃ１脂肪族又は芳香族ビニルスルホン酸類で代表され
るスルホン酸基含有単量体及びそれらのアルカリ金属塩
、アンモニウム塩、アミン塩等のスルホン酸塩基含有単
量体； （ｄｌ　　エチレン性不飽和エーテル等で代表される水
酸基含有単量体； （ｅｌ　　ジメチルアミンエチル（メタ）アクリレート
２−ビニルピリジン等のアミノ基含有単量体；（ｆ）４
級アンモニウム塩基含有単量体；（ｇ）　　エチレン性
不飽和カルボン酸のアルキルエステル； （メタ）アクリロニトリル等のニトリル基台（ｈｌ 有単量体； ｆｉｌ　　スチレン； （ｊｌ　　酢酸ビニル、酢酸（メタ）アリル等のエチレ
ン性不飽和アルコールのエステル； （ｋ＞　　活性水素を含有する化合物のアルキレンオキ
シド付加重合体のモノ　（メタ）アクリレート類；（１
１多塩基酸と不飽和アルコールとのジエステルで代表さ
れるエステル基含有２官能単量体；（（２）活性水素を
含有する化合物のアルキレンオキシド付加重合体と（メ
タ）アクリル酸とのジエステルよりなる２官能単量体； （ｎｌＮ、Ｎ−メチレンビスアクリルアミド等のビスア
クリルアミド； （０）　　ジビニルベンゼン、ジビニルエチレングリコ
ール、ジビニルスルホン、ジビニルエーテル、ジビニル
ケトン等の２官能単量体； ｉｐ）　　活性水素を含有する化合物のフルキレンオキ
シド付加重合体と（メタ）アクリル酸とのポリエステル
よりなる多官能単量体； （ｑ）トリビニルベンゼンのような多官能不飽和単量体
； 等が挙げられる。

接着抑制インキは、上記電離放射線硬化型樹脂の他に、
必要に応じてポリジメチルシロキサン、ポリフェニルメ
チルシロキサンの如きシリコーン樹脂；パーフルオロア
ルキルリン酸エステル、フルオロアルキル基含有（メタ
）アクリレートの共重合体の如きフッ素化合物；高級脂
肪酸、高級脂肪酸金属塩、高級脂肪酸アミド、高級アル
コール、ポリエチレンワックスの如きワックス類；シリ
カ、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、酸化亜鉛等
の顔料；ベンゼン、トルエン、キシレン、シクロヘキサ
ン、ヘキサン、リグロイン、メチルイソブチルケトン、
酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルセロソル
ブ、エチルセロソルブ、メタノール、エタノール、ｎ−
プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ｎ−ブ
タノール等の溶剤或いは水；カゼイン、ポリビニルアル
コール、エチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン
−無水マレイン酸共重合体、エチルセルロース、エチル
ヒドロキシエチルセルロース、アセチルセルロース、セ
ルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテ
ートブチレート、ニトロセルロース、ポリビニルブチラ
ール、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン等の成膜性物質；
紫外線吸収剤、酸化防止剤、螢光染料、有色染料、架橋
剤等が添加される。

接着抑制インキを紫外線で硬化する場合には、上記イン
キに更にチオキサントン、ベンゾイン、ベンゾインアル
キルエーテルキサントン、ジメチルキサントン、ベンゾ
フェノン、アントラセン、２．２−ジェトキシアセトフ
ェノン、ベンジルジメチルケタール、ベンジルジフェニ
ルジスルフィド、アントラキノン、１−クロロアントラ
キノン、２−エチルアントラキノン、２−ｔｅｒ−ブチ
ルアントラキノン、Ｎ、Ｎ’−テトラエチル−４゜４′
−ジアミノベンゾフェノン、１，１−ジクロロアセトフ
ェノン等の光重合開始剤；更に必要に応じてトリエタノ
ールアミン、２−ジメチルアミノエタノール、ジメチル
アミノ安息香酸、ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、
ジオクチルアミノ安息香酸、ジメチルアミノ安息香酸ラ
ウリル等の増感剤が添加され使用される。尚、光重合開
始剤の使用量は、通常、電離放射線硬化型樹脂に対して
０．２〜１０重量％である。

こうして得られる接着抑制インキ組成物の中で、電離放
射線硬化型樹脂の含有量が３０重量％以上であるインキ
は接着抑制の効果が大きく、特に好ましい。

上記接着抑制インキ組成物は、下記感圧接着性シートの
接着剤含有層上の少なくとも一部分に通常乾燥重量が０
．１〜５　ｇ／ｍとなるように印刷し、電離放射線を照
射することにより、接着力を抑制した感圧接着性シート
を得ることができる。

印刷方法は、特に限定されず、通常、凸版印刷、オフセ
ント印刷、フレキソ印刷等が用いられ、また、照射する
電離放射線も紫外線、電子線、γ線等が使用できる。

本発明に用いられる感圧接着性シートは、通常支持体上
に接着剤含有層を設けて形成されるが、該接着剤として
は、例えばエチレン−酢酸ビニル系樹脂、アクリル系樹
脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、合成ゴ
ム系樹脂、天然ゴム系樹脂等が挙げられ、中でもガラス
転移点が一り００℃〜Ｏ℃のものが好ましい。

接着剤含有層には、上記接着剤の他に、通常耐ブロッキ
ング性を向上させるための顔料が添加され、具体的には
シリカ、カオリン、クレー、炭酸カルシウム、水酸化ア
ルミニウム、酸化亜鉛、酸化チタン、メラミン樹脂粒子
、ベンゾグアナミン樹脂粒子、澱粉粒子等が例示される
。顔料の配合比は、接着剤に対して１０〜５００重量％
範囲で使用される。

接着剤含有層形成に用いられる塗液としては、水性系或
いは有機溶剤系のいずれでも使用可能であるが、通常上
記接着剤をエマルジョンとした水性系の塗液が用いられ
る。

また、必要により更にカゼイン、寒天、アラビアゴム、
アルギン酸ソーダ、澱粉、酸化澱粉、エーテル化澱粉、
エステル化澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルピロリドン、ポリアクリル酸等の水溶性高分子、ス
チレン−ブタジェンラテックス、アクリロニトリルーブ
タジエンラテックス等のラテックス、ロジン系樹脂及び
その誘導体、テルペン系樹脂、クマロンインデン樹脂、
キシレン樹脂、アルキルフェノール樹脂：Ｃ１乃至Ｃ１
系石油樹脂等の粘着付与剤、各種パラフィン、ワックス
、脂肪酸及びその誘導体、高級アルカリ土類金属石鹸類
、シリコーン等の離型剤、接着剤を高めるための接着剤
含有カプセルやオイルカプセル、帯電防止剤、増粘剤、
分散剤、防腐剤、酸化防止剤、消泡剤等の助剤を添加し
てもよい。

接着剤含有層は上記組成物を含有する塗液をエアーナイ
フコーター、ブレードコーター、バーコーター等の塗工
法、スクリーン印刷、フレキソ印刷等の印刷法により通
常乾燥重量が２〜２０ｇ／ｄとなるように支持体上に塗
布することによって形成される。

感圧接着性シートの形成に用いられる支持体としては、
上質紙、含浸紙、塗工紙（微塗工紙、コート紙、アート
紙、キャスト塗被紙）、ラミネート紙、フィルム、金属
蒸着紙等が挙げられる。

本発明の接着抑制インキ組成物を、例えば感圧接着性シ
ートの接着剤含有層上に第１図の如く印刷（斜線部分）
し、電離放射線の照射処理を施すことにより、接着力を
抑制した感圧接着性シートが得られる。このシートを、
中央部のミシン目で折り曲げて左右の面を対向させ、続
いて強圧下で接合させて第３図の如き再剥離性葉書が形
成される。得られた葉書は、ミシン目の部分を切り取っ
た後に接合している互いのシートを剥離することによっ
て、内部の情報を見ることができ、しかも、高湿度下に
保管しても安定した剥離が行えた。

また、本発明の接着抑制インキ組成物を、例えば感圧接
着性シートの接着剤含有層上のミシン目部分及びマージ
ナル部分に第４図の如く印刷（斜線部分）し、電離放射
線を照射処理を施すことにより、フオーム用の接着力を
抑制した感圧接着性シートが形成される。得られたフオ
ーム用感圧接着性シートはブロッキングを生じることが
無く、その効果は加湿状態で保存した後においても安定
していた。

本発明に用いられる感圧接着性シートは、接着抑制イン
キ組成物の印刷以外に、通常、凸版印刷、オフセント印
刷、フレキソ印刷等による下地印刷、ミシン目とマージ
ナル加工等を施した後、Ｚ折り連続シート或いは巻取り
としてラインプリンター処理、加圧処理されて葉書或い
は再剥離性葉書等が形成される。

尚、感圧接着性シートと接合するシートとしては、感圧
接着性シート以外に、下地印刷や、ミシン目、マージナ
ル加工やラインプリンター処理の施された非接着性シー
トも使用可能である。

使用される非接着性シートとしては、例えば上質紙、含
浸紙、印刷用塗工紙（微塗工紙、コート紙、アート紙、
キャスト紙）、記録用塗工紙（感熱記録紙、感圧複写紙
、熱転写受像シート、静電記録紙）、ラミネート紙、金
属蒸着紙等が挙げられる。

ラインプリンターとしては、湿式或いは乾式の電子写真
法、熱転写法、感熱記録法、静電記録法、電解記録法、
インパクト法等の印字方式の機械が使用でき、又、加圧
シーラーとしては通常シートのスリット及びカフ）、折
り、加圧等の処理を行うことが出来る装置を具備した機
械が用いられる。

尚、加圧処理、通常加圧ロールを用いて５０〜１０００
　ｋｔｒ／ｃｍ２の圧力下で行われる。

以下、本発明の実施例を記載するが、本発明がこれらの
実施例のみに限定されないことは勿論である。なお、実
施例のなかで特に断らない限り部とあるのは重量部、％
とあるのは重量％を意味する。

実施例１ 接着剤としてアクリル酸エステル系エマルジョン（商品
名：　ＡＥ−９４８、日本合成ゴム製、ガラス転移点ニ
ー４７℃）１００部（乾燥重量）、顔料とてし合成シリ
カ（商品名；ミズカシル、Ｐ−８３２、水沢化学工業型
）１００部を混合して固型分濃度を４０％に調整した塗
液を８０ｇ／ｍの上質紙に乾燥重量が８ｇ／ｍとなるよ
うに塗布して感圧接着性シートを得た。

続いて、フオーム印刷機を用いて上記シートの表裏面上
に活版印刷とオフセット印刷で一般情報等の下地印刷を
行った後、ペンタエリスリトールトリアクリレート１０
０部とペンタエリスリトールテトラアクリレート１０部
の混合液にベンゾフェノン５部とトリエタノールアミン
０．５部を添加して調製した紫外線硬化型接着抑制イン
キを第１図の如く接着剤塗布面上の斜’１ｇ　’ｐＭ域
にインキ量が１．５ｇ／ｒｒｌとなるように印刷し、更
にミシン目を入れて第１図の如きシートを得た。

次に、上記シートの表裏面上に電子写真方式により個人
情報を印刷した後、中央のミシン目で折り曲げて左右の
シートの面同士を対向させて加圧用の金属ロールで１０
０　ｋｇ／ａｍ”の圧力を掛けて面を接合させ、第３図
の如き葉書を得た。

この葉書はミシン目の所で切り離された後、接合してい
る互いのシートを容易に剥離することができ、内面の情
報を読むことができた。又、その剥離は、葉書を５０℃
、９０％の加湿条件で３日間処理した後においても安定
していた。

実施例２ 紫外線硬化型接着抑制インキとして、ペンタエリスリト
ールトリアクリレート１００部にベンゾイン５部と２−
ジメチルアミノエタノール２部とＰ−８３２（合成シリ
カ）３０部を添加して調製したインキを用いた以外は実
施例１と同様にしてシートを得た。

このシートを実施例１と同様にして葉書に加工したとこ
ろ、接合している互いのシートを容易に＃１Ｍすること
ができ、内面の情報を読むことができた。又、その剥離
は、葉書を５０℃、９０％の加湿条件で３日間処理した
後においても安定していた。

実施例３ 紫外線硬化型接着抑制インキとして、トリメチロールプ
ロパントリアクリレート１００部にベンゾフェノン５部
を添加して調製したインキを用いた以外は実施例１と同
様にしてシートを得た。

ろ、実施例１と同様の効果を得た。

このシートを実施例１と同様にして葉書に加工したとこ
ろ、接合している互いのシートを容易に剥離することが
でき、内面の情報を読むことができた。又、その剥離は
、葉書を５０℃、９０％の加湿条件で３日間処理した後
においても安定していた。

実施例４ 紫外線硬化型接着抑制インキとして、ペンタエリスリト
ールトリアクリレート１００部とトリメチロールプロパ
ントリアクリレート５０部の混合液にベンゾフェノン５
部とジメチルアミノ安息香酸１部を添加して調製したイ
ンキを用いた以外は実施例１と同様にしてシートを得た
。

このシートを実施例１と同様にして葉書に加工したとこ
ろ、接合している互いのシートを容易に剥離することが
でき、内面の情報を読むことができた。又、その剥離は
、葉書を５０℃、９０％の加湿条件で３日間処理した後
においても安定していた。

比較例 蒸発乾燥型接着抑制インキとしてアサヒガードＡＣ−５
３０（フン素糸耐油剤、旭硝子社製）を用いた以外は実
施例１と同様にして葉書を得た。

この葉書はミシン目の所で切れ離された後、接合してい
る互いのシートを容易に剥離することができ、内面の情
報を読むことができた。しかし、その葉書は５０℃、９
０％の加湿条件下で３日間処理した後において＃Ｉ離が
困難であった。

〔効果〕

本発明の接着抑制インキ組成物は優れた接着抑制効果を
有し、しかも、加湿処理後においてもその効果は安定し
ていた。

【図面の簡単な説明】

第１図は、接着抑制インキを感圧接着性シートの接着剤
含有層上の一部分（斜線領域）に設け、その表裏面に情
報を印刷して得た、再剥離性葉書用のシートを示す説明
図であり、第２図は第１図に示すシートの側面図であり
、第３図は第１図に示すシートを中央ミシン目で折り曲
げて左右のシートの接着剤同士を対向させて面同士を加
圧接合して得られた再剥離性葉書を示す説明図である。 第４図は、フオーム用紙に加工された感圧接着性シート
の接着剤含有層上のミシン目付近とマージナル付近に接
着抑制インキ層を設けた状態を示す説明図である。 １・・・支持体 ２・・・接着剤塗被層 ３・・・接着抑制インキの印刷面 ４・・・接着剤含有層 ５・・・接着抑制インキ層 ６・・・ミシン目 ７・・・マージナル ８・・・情報 ９・・・再剥離性葉書

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）支持体上に接着剤含有層を設けてなる感圧接着性
   シートの該接着剤含有層上に塗布して、その接着力を低
   下させる機能を有する接着抑制インキ組成物において、
   該組成物が電離放射線硬化型樹脂を主成分として含有す
   ることを特徴とする接着抑制インキ組成物。（２）電離
   放射線硬化型樹脂を３０重量％以上成分として含有する
   請求項（１）記載の接着抑制インキ組成物。 （３）支持体上に接着剤含有層を設け、該接着剤含有層
   上の少なくとも一部分に請求項（１）記載の接着抑制イ
   ンキ組成物を印刷し、電離放射線を照射処理することを
   特徴とする接着力を抑制した感圧接着性シートの製造方
   法。