JPH03169596A - 再剥離性の感圧接着性葉書 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、情報量が多く、しかも情報の機密性を守こと
か出来る感圧接着性葉書に関するものである。

〔従来の技術〕

近年、シート上に接着剤含有層を設けたフォーム用紙で
、電子写真方式のプリンター等でその裏面に印刷した後
、接着剤含有層同士を対向させ加圧接合させることによ
って葉書に加工するタイプの感圧接着性シートの受容が
見込まれている。

しかし、こうした接合タイプの葉書は一度の印刷で表裏
の印刷が出来るため便利であるが、それに記録される情
報量に関しては、通常の葉書と変わりなく、又、情報の
機密保持性という点では封筒の様な機能はない。

〔発明の解決しうとする課題〕

本発明は、記録される情報量が極めて多く、且つ情報の
機密性を守ことか出来る再剥離性の感圧接着性葉書の提
供を目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、ｌｋｇ／ｃｎ＋”の圧力を掛けた場合におい
ては実質的な接着性を示さない三枚以上の多重シートを
５　０　ｋｇ／ｃｎ”以上の圧力下で処理して接合させ
たことを特徴とする多重接合タイプの再剥離性感圧接着
性葉書である。

〔作用〕

本発明においては、使用するシートが面を対向させて１
　ｋｇ／ｃｎ”程度の低い圧力を掛けた場合に実質的な
接着を示さないものであるために、葉書の受取り人以外
の人が葉書を剥離して情報を読んだ後に再接合して盗み
見の証拠を漂滅しようとしても特殊な加圧装置を用いな
い限り再接合が不可能であり、そのために通常の粘着シ
ートを用いた場合のような盗み見される心配がない。

本発明は、三枚以上のシートを強圧下で多重形態に接合
して情Ｍｌを極めて多くしたものであり、接合に用いら
れるシートの組合せとしては、例えば、支持体上に接着
剤含有層を設けたシートと紙、合或祇、ラくネート紙等
の非接着性シートの組合せ、或いは支持体上に接着剤含
有層と接着抑！ｌＪ’＃質層を順次積層したシートと支
持体上に接着剤含有層を設けたシートの組合せが有効で
ある。

具体的には、例えば第１図の側面図と第２図の斜視図で
示される三枚或いはそれ以上のシートを上下から加圧し
て多重接合シートに加工した葉書が挙げられる。これは
、支持体（ａ）の下面に接着剤含有層（′ｂ）を設けた
シ一トＡと支持体（ａ）の上下面に接着剤含有層（ｂｌ
を設け、更に上面の接着剤含有層上のエノジを除く部分
に接着抑制物質ｌ，　（Ｃ）を設けたシー｝Ｂと支持体
ｆａ）の上面に接着剤含有層（′ｂ）を設け、更にその
層上のエッジを除く部分に接着抑制物質層（Ｃｌを設け
たシ一トＣからなり、加圧接合後の葉書は非剥離性であ
るエッジ部分をミシン目ｆｄ）から切り取った後に再剥
離出来、その面上の情報を見ることが出来る．本発明の
形態としては更に第３図の側面図と第４図の斜視図で示
される三枚或いはそれ以上のシートを上下から加圧して
多重接合シートに加工した葉書が挙げられる。これは、
支持体＋ａ）の下面に接着剤含有層（′ｂ）を設けたシ
−ｌ−Ｄ及びシ一トＥと非接着性シートのシ一トＦから
なり、加圧接合後の葉書は再剥離してその面上の情報を
見ることが出来る。

本発明の別の形態としては、第５図及び第９図の如く接
合するシートが互いにつながった一枚のシートからなる
ものが挙げられる。第５図に示すシートは、Ａ或いはＢ
の矢印から見た平面図がそれぞれ第６図及び第７図で示
され、又、側面図が第８図で示されるものであり、支持
体（ａ）の上下面の全面に接着剤含有層（ｂｌを設け、
更にその上に図に示す如く接着抑制物質層（Ｃ）を部分
的に設けたもである。このシートを図の如き形態で加圧
接合して得た葉書はミシン目（ｄ）でエッジ部分を切り
離した後に再剥離してその面上の情報を見ることが出来
る。第９図に示すシートは、Ａ或いはＢの矢印から見た
平面図がそれぞれ第１０図及び第１）図で示され、又、
側面図が第１２図で示されるものであり、支持体ｆａ）
の片面の全面に接着剤含有層山）を設け、更にその層上
に図に示す如く接着抑制物質層（Ｃ）を部分的に設けた
ものである。このシートを図の如き形態で加圧接合して
得た葉書は再剥離してその面上の情報を見ることが出来
る。

本発明の接着剤含有層の形或に用い得る接着剤としては
、例えばエチレンー酢酸ビニル系樹脂、アクリル系樹脂
、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、合或ゴム
系樹脂、天然ゴム系樹脂等が挙げられ、中でもガラス転
移点が−１００℃〜０℃のものが好ましく、特に−１０
０℃〜−３０℃のものが好ましい。

本発明の接着剤含有層には、通常、層の粘着性や摩擦抵
抗を低下させる或いはインキ受理性を高める等のために
顔料が添加され、それにより剥離紙を用いることなくシ
ート同士のプロキングを防止出来、又、印刷機やライン
プリンターによる印刷を高速で、又、安定して行うこと
が出来る。

顔料としては、例えばシリカ、カオリン、タレ、炭酸カ
ルシウム、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化チタン
、メラξン樹脂粒子、ペンゾグアナミン樹脂粒子、澱粉
粒子等が例示される。

顔料の配合比は、使用される顔料の比表面積等によって
変わり一概に言えないが、通常、接着剤に対して１０〜
５００重量％の範囲で使用される。

又、接着剤含有層には必要により更にカゼイン、寒天、
アラビアゴム、アルギン酸ソーダ、デンブン、酸化澱粉
、エーテル化澱粉、エステル化澱粉、カルポキシメチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニル
アルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸等
の水溶性高分子、ロジン系樹脂及びその誘導体、テルペ
ン系樹脂、クマロンインデン樹脂、キシレン樹脂、アル
キルフェノール樹脂、Ｃ，及びＣ，系石油樹脂等の粘着
付与剤、各種パラフィン、ワックス、脂肪酸及びその誘
導体、高級アルコール類、金属石鹸類、シリコーン類等
の離型剤、接着性を高めるための接着剤含有カプセルや
オイルカプセル、帯電防止剤、増粘剤、分散剤、防腐剤
、酸化防止剤、消泡剤等の助剤を添加してもよい。

本発明に用いられる支持体としては、例えば上質紙、合
或祇、コート紙、ラミネート紙、金属蒸着紙等が使用出
来る。

接着剤含有塗液の塗布量は、通常、４〜２０ｇ／ｄであ
り、エアーナイフコーター、ブレードコーター、バーコ
ーター、スクリーン印刷、フレキソ印刷等従来公知の塗
布、印刷方法により設けることが出来る。

本発明に用いられる接着抑制物質としては、上記接着剤
含有層の接着力を制御する物質であれば如何なるもので
もよく、例えばゼラチン、アルブξン、カゼイン、寒天
、アラビャゴム、アルギン酸ソーダ、澱粉、酸化澱粉、
エーテル化澱粉、エステル化澱粉、カルボキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルア
ルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポ
リアクリルア短ド、エチレンー無氷マレイン酸共重合体
、スチレンー無水マレイン酸共重合体、メチルビニルエ
ーテルー無水マレイン酸共重合体、イソプチレンー無水
マレイン酸共重合体等の水溶性高分子：スチレンーブタ
ジエンラテックス、アクリロニトリルーブタジエンラテ
ックス、アクリル酸エステル系ラテックス、酢酸ビニル
系ラテソクス、塩化ビニリデン系ラテックス、メチルメ
タクリレートーブタジエンラテックス及びこれらのカル
ボキシ変性（例えばアクリル酸）ラテックス等のラテッ
クス類：ロジン、コパール、ダマール、シエラフク、エ
チルセルロース、ヒドロキシブロビルセルロース、エチ
ルヒドロキシエチルセルロース、アセチルセルロース、
セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセ
テートブチレート、ニトロセルロース、ポリビニルブチ
ラール、ボリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル
ー酢酸ビニル共重合体、エチレンー酢酸ビニル共重合体
、ポリスチレン、塩素化ポリプロピレンスチレン樹脂、
アクリル樹脂、フェノール樹脂、キシレン樹脂、尿素樹
脂、メラミン樹脂、ケトン樹脂、クロマン・インデン樹
脂、石油樹脂、テルペン樹脂、環化ゴム、塩化ゴム、ア
ルキド樹脂、ボリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレ
タン等の油溶性高分子：ポリエチレングリコールジアク
リレート、プロピレングリコールジメタクリレート、ペ
ンタエリスリトールアクリレート、トリメチロールプロ
パンジアクリレート、トリメチロールプロパントリアク
リレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、
ヘキサンジオールジアクリレート、１，２−ブタンジオ
ールジアクリレート、エポキシ樹脂とアクリル酸との反
応物、メタクリル酸とペンタエリスリトールとアクリル
酸との反応物、マレイン酸とジエチレングリコールとア
クリル酸の縮金物の電離放射線硬化性のビニル化合物、
ポリジメチルシロキサン、ポリフェニルメチルシロキサ
ンの如きシリコーン樹脂：パーフルオロアルキルリン酸
エステル、フルオロアルキル基含有（メタ）アクリレー
トの共重合体の如きフッ素化合物：高級脂肪酸、高級脂
肪金属塩、高級脂肪酸アミド、高級アルコール、ポリエ
チレンヮフクスの如きワックス類二等が挙げられる。

上記物質の内、例えば電離放射線硬化性ビニル化合物の
如く常温で液体のもの、或いは加熱により容易に液状化
するワックス類は、そのまま、或いは助剤を添加してイ
ンキ或いは塗液として使用出来るが、通常は水或いは非
水性媒体に溶解或いは分散され、必要により更に助剤が
添加されてインキ或いは塗液が調製される。その際に用
いられる助剤としては、インキ或いは塗液の分野で公知
のシリカ、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、酸化
亜鉛、酸化チタン等の顔料、架橋剤、紫外線吸収剤、酸
化防止剤、蛍光染料、有色染料、光重合開始剤、光増感
剤、ドライヤー、増粘剤、ゲル化剤、界面活性剤、分散
剤、防腐剤、消泡剤等が挙げられる。

非水性媒体としては、例えばベンゼン、トルエン、キシ
レン、シクロヘキサン、ヘキサン、トリクロルエチレン
、リグロイン、メチルイソブチルケトン、酢酸メチル、
酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルセロソルブ、エチルセ
ロソルブ、プチルセロソルプ、ジエチレングリコールモ
ノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエ
ーテルアセテート、メタノール、エタノール、ｎ−プロ
ビルアルコール、イソプロビルアルコール、ｎプタノー
ル、ｎ−ヘキサノール、シクロヘキサノール、２−エチ
ルヘキシルアルコール等カ挙ケラれる。

接着抑制物質含有のインキ或いは塗液は、接着剤含有層
上に例えば凸版、オフセット、グラビア、フレキソ、ス
クリーン等の印刷機或いはグラビアコーター等の塗工機
で塗布される。

塗布量は接着抑制物質によって変わり一概に言えないが
、乾燥重量で０．Ｏｌ〜１０ｇ／ｍ程度である。

情報の印刷はシートの表及び／又は裏に必要に応じて行
われるが、印刷方弐としては、凸版、オフセント、グラ
ビア、フレキソ、スクリーン、電子写真法、熱転写法等
が用いられる。

塗工、印刷の完了したシートには更にミシン目加工が施
された後、必要によっては更に情報を印刷した後、シー
ト面を対向させて４０〜５　０　０　ｋｇ／　ｃｍ　”
の強圧で加圧され、葉書が形戒される。

尚、第３図のシ一トＦに用いられる非接着性シートとし
ては、紙、合戒祇、ラξネート紙、コート紙の他に、上
記接着制御物質を紙等に設けたもの等が用いられる。

以下、本発明の実施例を記載するが、本発明がこれらの
実施例のみに限定されないことは勿論である。尚、実施
例の中で特に断らない限り部とあるのは重量部、％とあ
るのは重量％を意味する。

実施例１ 接着剤としてアクリル酸エステル系エマルジョン（日本
合或ゴム■製　商品名ｒＡＥ−９２３１　）を１００部
（乾燥重量）、顔料として合或シリカ（水沢化学工業■
製、商品名「ミズカシルＰ−８３２Ｊ　）　１０Ｏ部を
混合して固形分濃度を４０％に調節した塗液を米坪８０
ｇ／ｍｚの上質紙の両面に乾燥重量が共に８ｇ／一とな
るように塗布して感圧接着製シートを得た。

続いて、フォーム印刷機を用いて上記シートの表裏面上
に活版印刷とオフセント印刷にて情報を印刷した後、更
に上からの平面図が第６図に、下からの平面図が第７図
に、側面図が第８図になるように接着剤含有層上にエチ
ルセルロース（ハーキュレス社製、「商品名　Ｎ−１４
Ｊ　）１０％エタノール溶液を接着抑制フレキソインキ
として乾燥重量カ１．　２　ｇ／一となるように印刷し
、更にごシン目を入れてＺ折り加工品を得た。

次に、電子写真方式のラインプリンターで第６図の如く
住所と情報を印刷した後、加圧シーラで３００　Ｋｇ／
ｃ一の圧力をかけて第５図の様に接合し、横ミシン目で
切り離して三重接合状の葉書を得た。

得られた葉書は、ミシン目で切り離すことによって何れ
の接合面も再剥離出来、ラインプリンターにより記録さ
れた情報を見ることが出来た。

〔効果〕

本発明の再剥離性の感圧接着性葉書は、５０Ｋｇ／ｃｍ
２以上の圧力下において初めて各シート間で実用的な接
着性を示す三枚以上の多重シートを接合し且つ接合面の
情報を読むことが出来るように各接合面が再剥離可能に
構威した多重接合タイプの感圧接着性葉書であるため、
載せ得る情報量が多くしかも葉書の受取人以外の人が葉
書を剥離して情報を読んだ後に再接合して盗み見の証拠
を浬滅しようとしても特殊な加圧装置を用いない限り再
接着が不可能であることからして、機密性の高い葉書で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図の側面図と第２図の斜視図で示されるものは、支
持体（ａｌの下面に接着剤含有層（′ｂ）を設けたシ一
トＡと支持体（ａｌの上下面に接着剤含有層（ｂ）を設
け、更に上面の接着剤含有層上のエッジを除く部分に接
着抑制物質層（Ｃ）を設けたシ一トＢと支持体（ａ）の
上面に接着剤含有層（ｂ）を設け、更に、その層上のエ
ッジを除く部分に接着抑制物質（Ｃ）を設けたシ一トＣ
からなり、加圧接合後の葉書は非剥離性であるエッジ部
分をミシン目（ｄ）がら切り取った後に再剥離出来、そ
の面上の情報を見ることが出来る。 第３図の側面図と第４図の斜視図で示されるものは、支
持体（ａｌの下面に接着剤含有層（ｂｌを設けたシ一ト
Ｄ及びシ一トＥと非接着性シートのシ一トＦからなり、
加圧接合後の葉書は再剥離してその面上の情報を見るこ
とが出来る。 第５図に示すシートは、Ａ或いはＢの矢印から見た平面
図がそれぞれ第６図及び第７図で示され又、側面図が第
８図で示されるものであり、支持体（ａｌの上下面の全
面に接着剤含有層（ｂｌを設け、更に、その層上に図に
示す如く接着抑制物質Ｎ（ｃ）を部分的に設けたもので
ある。このシートを図の如き形態で加圧接合して得た葉
書はくシン目（ｄｌでエッジ部分を切り離した後に再剥
離してその面上の情報を見ることが出来る。 第９図に示すシートは、Ａ或いはＢの矢印から見た平面
図がそれぞれ第１０図及び第１）図で示され又、側面図
が第１２図で示されるものであり、支持体（ａｌの片面
の全面に接着剤含有層（ｂｌを設け、更にその層上に図
に示す如《接着抑制物質（Ｃ）を部分的に設けたもので
ある。このシートを図の如き形態で加圧接合して得た葉
書は再剥離してその面上の情報を見ることが出来る。 （ａｌ・・・・・・支持体 （ｂｌ・・・・・・接着剤含有層 （Ｃ）・・・・・・接着抑制物質層 （ｄｌ・・・・・・ξシン目 （ｅ）・・・・・・情報

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）１ｋｇ／ｃｍ＾２の圧力を掛けた場合においては
   実質的な接着性を示さない三枚以上の多重シートを５０
   ｋｇ／ｃｍ＾２以上の圧力下で処理して接合した状態を
   なし、且つ接合面の情報を読むことが出来るように各接
   合面が再剥離できることを特徴とする多重接合タイプの
   再剥離性感圧接着性葉書。
2. （２）接合するシートの少なくとも一枚が支持体上に接
   着剤含有層を設けたシート或いは支持体上に接着剤含有
   層と接着抑制物質層を順次積層したシートである請求項
   （１）記載の再剥離性の感圧接着性葉書。
3. （３）接合部のエッジの全域或いは一部分が非剥離性で
   ある請求項（１）乃至（２）記載の再剥離性の感圧接着
   性葉書。
4. （４）支持体上に接着剤含有層を設けたシートが接着剤
   含有層の面同士を対向して重ねて１ｋｇ／ｃｍ＾２の圧
   力を掛けて接合した場合にＪＩＳＫ６８３３−１９８０
   に基づく測定で１０ｇ／２５ｍｍ以下のＴ型剥離力を示
   し、又、接着剤含有層の面同士を対向して重ねて３００
   ｋｇ／ｃｍ＾２の圧力をかけて接合した場合に５０ｇ／
   ２５ｍｍ以上のＴ型剥離力を示すように設定された請求
   項（１）〜（３）記載の再剥離性の感圧接着性葉書。
5. （５）接合するシート同士が互いにつながっている請求
   項（１）乃至（４）記載の再剥離性の感圧接着性葉書。