JP2016132254A - 製本型往復葉書及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 製本型往復葉書のフィルムシートによる製本部分が容易に且つ確実に形成され、完成後に外観がシンプルで美観が著しく向上する製本型往復葉書とその製造方法を提供するものである。【解決手段】 上から上貼付片4、往信葉書本体片3及び下貼付片1の順番で前記各片が疑似接着フィルムシートを介して剥離可能に接着一体化された往信葉書と、前記往信葉書の往信葉書本体片3と連接された返信葉書本体片2からなる製本型往復葉書J1であり、前記上貼付片4と往信葉書本体片3の連接部分に折り兼開封用ミシン7を形成すると共に前記連接部分と逆側の縁辺に沿って形成された段差部分をフィルムシートFで被覆して上貼付片4と往信葉書本体片3同志を前記段差部分に沿って剥離不能に接着し、且つ独立した下貼付片1が前記往信葉書本体片3と返信葉書本体片2の連接部分において疑似接着フィルムシートGにより往信葉書本体片3と連接されることにより、前記各片を剥離開封した際に製本状態に展開することができる。【選択図】図1

Description

本発明は複数の葉片が剥離可能に折り畳まれ或いは切り重ねられた往復葉書及びその製造方法に関する。
詳しくは、最近盛んに使用されている、見掛けは通常の葉書であるにもかかわらず、複数の葉片が剥離可能に積層されているため、多くの情報を隠蔽状態で伝達することができる葉書や封書に代表される情報通信体及びその製造方法の中で、取り分け開封後に製本状態に展開される製本型往復葉書及びその製造方法に関する。
通常、前記剥離可能な情報通信体は開封後平面に展開される。そのような構成だと単に折り畳むことで最終製品にできるため都合がよいからである。しかし各種個人情報をプリントアウトした後に情報通信体として仕上げた際、各面に記載される各種情報の配置や視認性の都合上、最終仕上がり形態にどうしても製本状態を選択したい場合がある。情報量を大量に安価で郵送可能な往復葉書も例外ではなく、例えば特開2013−86507号公報に記載される製本型往復葉書がある。
特開2013−86507号公報
前記引用文献の製本型往復葉書は、製本手段として貫通孔を形成する工程が必要である。前記貫通孔の形成は、長尺シートを使用したビジネスフォーム印刷等であれば比較的容易に形成することができる(それでも工程は増える)が、枚葉シートを使用するオフセット印刷の場合は通称トムソンと称される打ち抜き加工が必要となる。然るにトムソン加工は、打ち抜く形状や大きさに制限があり、薄い用紙に小さな丸窓を複数打ち抜くのは技術上不可能である。
また貫通孔に被覆されたフィルムシート又は疑似接着フィルムシートの前記貫通孔から露出した接着剤により対向面へ製本状態に接着するのであるが、貫通孔の形状や大きさによっては加熱・加圧処理を施すヒートローラ間を通過する際に、用紙の厚みにより貫通孔の中央部で対向面に熱や圧力が十分伝わらず未接着状態になってしまう。
本発明は、上記問題に鑑み、製本型往復葉書を製造する際に製本手段に打ち抜き等の工程を必要とせず、ヒートローラ間を通過中に確実に熱と圧力が伝わるため製本部分に未接着状態が発生しない製本型往復葉書の製造方法と、それにより製造される外観がシンプルで美観が著しく向上した製本型往復葉書を提供するものである。
上記目的を達成するために、本発明の製本型往復葉書は、上から上貼付片、往信葉書本体片及び下貼付片の順番で前記各片が疑似接着フィルムシートを介して剥離可能に接着一体化された往信葉書と、前記往信葉書の往信葉書本体片と連接された返信葉書本体片からなる製本型往復葉書であり、前記上貼付片と往信葉書本体片の連接部分に開封用のミシンを形成すると共に前記連接部分と逆側の縁辺に沿って形成された段差部分をフィルムシートで被覆して上貼付片と往信葉書本体片同志を前記段差部分に沿って剥離不能に接着し、且つ独立した下貼付片が前記往信葉書本体片と返信葉書本体片の連接部分において疑似接着フィルムシートにより往信葉書本体片と連接されることにより、前記各片を剥離開封した際に製本状態に展開することを特徴としている。
また、上記目的を達成するために、本発明の製本型往復葉書の製造方法は、上から上貼付片、往信葉書本体片及び下貼付片の順番で前記各片が疑似接着フィルムシートを介して剥離可能に接着一体化された往信葉書と、前記往信葉書の往信葉書本体片と連接された返信葉書本体片からなる製本型往復葉書の製造方法であり、前記上貼付片と往信葉書本体片の連接部分に開封用のミシンを形成すると共に前記連接部分と逆側の縁辺に沿って形成された段差部分をフィルムシートで被覆して上貼付片と往信葉書本体片同志を前記段差部分に沿って剥離不能に接着し、且つ独立した下貼付片が前記往信葉書本体片と返信葉書本体片の連接部分において疑似接着フィルムシートにより往信葉書本体片と連接されることにより、前記各片を剥離開封した際に製本状態に展開する製本型往復葉書の製造方法であって、下貼付片、返信葉書本体片、往信葉書本体片及び上貼付片が横方向に連接された製本型往復葉書の単位シートが切取線を介して縦方向に連接された長尺シートを繰り出す繰り出し工程、繰り出された長尺シートの下貼付片外側及び/又は上貼付片外側のマージナル部分を切除する第一の切除工程、下貼付片外側及び/又は上貼付片外側のマージナル部分を切除した長尺シートの下貼付片と返信葉書本体片の表面側が対向するように片袖折り状態に折り畳む第一の折り畳み工程、片袖折り状態に折り畳まれた長尺シートの上貼付片の外側縁辺に沿って外方へはみ出しながらフィルムシートを被覆すると共に疑似接着予定面に疑似接着フィルムシートを被覆する被覆工程、フィルムシート及び疑似接着フィルムシートが被覆された長尺シートを前記連接部分から折り畳む第二の折り畳み工程、折り畳まれた長尺シートの残りのマージナル部を切除する第二の切除工程、残りのマージナル部を切除した長尺シートを単位シート毎に断裁する断裁工程、断裁された単位シートの前記上貼付片の外側縁辺に沿って外方へはみ出したフィルムシートを往信葉書本体片に剥離不能に接着すると共に疑似接着予定面同士を剥離可能に疑似接着する一体化工程とからなることを特徴としている。
なお、長尺シートの繰り出しに際して、予め下貼付片及び上貼付片外側に連接しているマージナル部分を両者共に切除しておいて第一の切除工程を省略しても構わない。
また、折り手段形成予定線に予め折り手段が全て形成されていない場合に、被覆工程の前及び/又は後ろに折り手段形成工程を配置して、各種折り手段を形成しても構わない。
さらに上記目的を達成するために、本発明の製本型往復葉書の製造方法は、上から上貼付片、往信葉書本体片及び下貼付片の順番で前記各片が疑似接着フィルムシートを介して剥離可能に接着一体化された往信葉書と、前記往信葉書の往信葉書本体片と連接された返信葉書本体片からなる製本型往復葉書の製造方法であり、前記上貼付片と往信葉書本体片の連接部分に開封用のミシンを形成すると共に前記連接部分と逆側の縁辺に沿って形成された段差部分をフィルムシートで被覆して上貼付片と往信葉書本体片同志を前記段差部分に沿って剥離不能に接着し、且つ独立した下貼付片が前記往信葉書本体片と返信葉書本体片の連接部分において疑似接着フィルムシートにより往信葉書本体片と連接されることにより、前記各片を剥離開封した際に製本状態に展開する製本型往復葉書の製造方法であって、下貼付片、返信葉書本体片、往信葉書本体片及び上貼付片が横方向に連接された製本型往復葉書の単位シートが印刷された枚葉シートの下貼付片と返信葉書本体片の表面側が対向するように予め折り畳まれた枚葉シートを繰り出す繰り出し工程、繰り出された枚葉シートの上貼付片の外側縁辺に沿って外方へはみ出しながらフィルムシートを被覆すると共に疑似接着予定面に疑似接着フィルムシートを被覆する被覆工程、フィルムシート及び疑似接着フィルムシートが被覆された枚葉シートの折り手段形成予定線に折り手段を形成する折り手段形成工程、折り手段が形成された枚葉シートを折り畳む折り畳み工程、折り畳まれた枚葉シートの下貼付片と返信葉書本体片を連接する2列の縦方向の余白部分を切除する切除工程、縦方向の余白部分が切除された枚葉シートの横方向の余白部分を断裁して単位シート毎に仕上げる断裁工程、断裁された単位シートの前記上貼付片の外側縁辺に沿って外方へはみ出したフィルムシートを往信葉書本体片に剥離不能に接着すると共に疑似接着予定面同士を剥離可能に疑似接着する一体化工程とからなることを特徴としている。
さらにまた、上記目的を達成するために、本発明の製本型往復葉書の製造方法は、上から上貼付片、往信葉書本体片及び下貼付片の順番で前記各片が疑似接着フィルムシートを介して剥離可能に接着一体化された往信葉書と、前記往信葉書の往信葉書本体片と連接された返信葉書本体片からなる製本型往復葉書の製造方法であり、前記上貼付片と往信葉書本体片の連接部分に開封用のミシンを形成すると共に前記連接部分と逆側の縁辺に沿って形成された段差部分をフィルムシートで被覆して上貼付片と往信葉書本体片同志を前記段差部分に沿って剥離不能に接着し、且つ独立した下貼付片が前記往信葉書本体片と返信葉書本体片の連接部分において疑似接着フィルムシートにより往信葉書本体片と連接されることにより、前記各片を剥離開封した際に製本状態に展開する製本型往復葉書の製造方法であって、下貼付片、返信葉書本体片、往信葉書本体片及び上貼付片が横方向に連接された製本型往復葉書の単位シートが印刷された枚葉シートの下貼付片と返信葉書本体片の表面側が対向するように折り畳みながら枚葉シートを繰り出す繰り出し工程、繰り出された枚葉シートの上貼付片の外側縁辺に沿って外方へはみ出しながらフィルムシートを被覆すると共に疑似接着予定面に疑似接着フィルムシートを被覆する被覆工程、フィルムシート及び疑似接着フィルムシートが被覆された枚葉シートの折り手段形成予定線に折り手段を形成する折り手段形成工程、折り手段が形成された枚葉シートを折り畳む折り畳み工程、折り畳まれた枚葉シートの下貼付片と返信葉書本体片を連接する2列の縦方向の余白部分を切除する切除工程、縦方向の余白部分が切除された枚葉シートの横方向の余白部分を切除して単位シート毎に仕上げる断裁工程、断裁された単位シートの前記上貼付片の外側縁辺に沿って外方へはみ出したフィルムシートを往信葉書本体片に剥離不能に接着すると共に疑似接着予定面同士を剥離可能に疑似接着する一体化工程とからなることを特徴としている。
また、上記目的を達成するために、本発明の製本型往復葉書の製造方法は、上から上貼付片、往信葉書本体片及び下貼付片の順番で前記各片が疑似接着フィルムシートを介して剥離可能に接着一体化された往信葉書と、前記往信葉書の往信葉書本体片と連接された返信葉書本体片からなる製本型往復葉書の製造方法であり、前記上貼付片と往信葉書本体片の連接部分に開封用のミシンを形成すると共に前記折り部と逆側の縁辺に沿って形成された段差部分をフィルムシートで被覆して上貼付片と往信葉書本体片同志を前記段差部分に沿って剥離不能に接着し、且つ独立した下貼付片が前記往信葉書本体片と返信葉書本体片の連接部分において疑似接着フィルムシートにより往信葉書本体片と連接されることにより、前記各片を剥離開封した際に製本状態に展開する製本型往復葉書の製造方法であって、下貼付片、返信葉書本体片、往信葉書本体片及び上貼付片が横方向に連接された製本型往復葉書の単位シートが印刷された枚葉シートを繰り出す繰り出し工程、繰り出された枚葉シートの下貼付片外側及び/又は上貼付片外側の縦方向の余白部分を切除すると共に下貼付片と返信葉書本体片を連接する2列の縦方向の余白部分の連接部分に折り手段を形成する第一の切除及び第一の折り手段形成工程、第一の切除及び折り手段の形成を完了した枚葉シートの下貼付片と返信葉書本体片の表面同士を折り畳み片袖折り状態に重ね合わせる第一の折り畳み工程、片袖折り状態に折り畳まれた枚葉シートの上貼付片の外側縁辺に沿って外方へはみ出しながらフィルムシートを被覆すると共に疑似接着予定面に疑似接着フィルムシートを被覆する被覆工程、フィルムシート及び疑似接着フィルムシートが被覆された枚葉シートの残りの折り手段形成予定線に折り手段を形成する第二の折り手段形成工程、残りの折り手段が形成された枚葉シートを折り畳む折り畳み工程、折り畳まれた枚葉シートの下貼付片と返信葉書本体片を連接する2列の縦方向の余白部分を切除する第二の切除工程、縦方向の余白部分が切除された枚葉シートの横方向の余白部分を断裁して単位シート毎に仕上げる断裁工程、断裁された単位シートの前記上貼付片の外側縁辺に沿って外方へはみ出したフィルムシートを往信葉書本体片に剥離不能に接着すると共に疑似接着予定面同士を剥離可能に疑似接着する一体化工程とからなることを特徴としている。
さらにまた、上記目的を達成するために、本発明の製本型往復葉書の製造方法は、上から上貼付片、往信葉書本体片及び下貼付片の順番で前記各片が疑似接着フィルムシートを介して剥離可能に接着一体化された往信葉書と、前記往信葉書の往信葉書本体片と連接された返信葉書本体片からなる製本型往復葉書の製造方法であり、前記上貼付片と往信葉書本体片の連接部分に開封用のミシンを形成すると共に前記折り部と逆側の縁辺に沿って形成された段差部分をフィルムシートで被覆して上貼付片と往信葉書本体片同志を前記段差部分に沿って剥離不能に接着し、且つ独立した下貼付片が前記往信葉書本体片と返信葉書本体片の連接部分において疑似接着フィルムシートにより往信葉書本体片と連接されることにより、前記各片を剥離開封した際に製本状態に展開する製本型往復葉書の製造方法であって、下貼付片、返信葉書本体片、往信葉書本体片及び上貼付片が横方向に連接された製本型往復葉書の単位シートが印刷された枚葉シートを繰り出す繰り出し工程、繰り出された枚葉シートの下貼付片外側及び/又は上貼付片外側の縦方向の余白部分を切除すると共に各片の連接部分に折り手段を形成する第一の切除及び折り手段形成工程、縦方向の余白部分が切除されると共に折り手段が形成された枚葉シートの下貼付片と返信葉書本体片の表面側が対向するように片袖折り状態に折り畳む第一の折り畳み工程、片袖折り状態に折り畳まれた枚葉シートの上貼付片の外側にはみ出しながらフィルムシートを被覆すると共に疑似接着予定面に疑似接着フィルムシートを被覆する被覆工程、フィルムシート及び疑似接着フィルムシートが被覆された枚葉シートを折り畳む折り畳み工程、折り畳まれた枚葉シートの下貼付片と返信葉書本体を連接する2列の縦方向の余白部分を切除する第二の切除工程、縦方向の余白部分が切除された枚葉シートの横方向の余白部分を断裁して単位シート毎に仕上げる断裁工程、断裁された単位シートの前記上貼付片の外側縁辺に沿って外方へはみ出したフィルムシートを往信葉書本体片に剥離不能に接着すると共に疑似接着予定面同士を剥離可能に疑似接着する一体化工程とからなることを特徴としている。
なお、枚葉シートの繰り出しに際して、予め下貼付片及び上貼付片外側の縦方向の余白部分を両者共に或いは何れかの縦方向の余白部分を切除しておいて、それぞれの縦方向の余白部分の切除に該当する切除工程を省略しても構わない。
前記長尺シート及び枚葉シートの製造方法における折り手段形成予定線には、折り兼切取りミシンや折り筋等の折り手段は予めシートに施しておいても、また繰り出した後に形成しても、或いは被覆工程の後に形成してもよく、さらに被覆工程の上下流側で段階的に形成しても構わない。
また下貼付片と返信葉書本体片を連接する二列の縦方向の余白部分中央の連接部分に、予め折りミシン等を形成しておいても構わない。その場合前記個所の折り手段形成工程を省略することができる。またすべての折り手段を予め形成しておくことにより折り手段形成工程全てを省略しても構わない。
本発明では、上貼付片と往信葉書本体片の横幅の相違により生じる段差部分に被覆され、両者を製本状態にするためにフィルムシートを使用する。前記フィルムシートは公知のプリントラミネート用のフィルムシートを使用することができ、例えばポリエチレンテレフタレートや二軸延伸ポリプロピレン等を基材としたドライラミネート用のものや、図5(A)に示すように、基材12の一方の面に感熱接着剤層13を形成したサーマルラミネート用のフィルムシートF等があるが、後述する実施例では後者のサーマルラミネート用のフィルムシートFを使用している。
また本発明で使用する、上貼付片と往信葉書本体片及び往信葉書本体片と下貼付片のそれぞれの対向面(疑似接着予定面)間を剥離可能に疑似接着する疑似接着フィルムシートとしては、例えばポリエチレンテレフタレートや二軸延伸ポリプロピレン等を基材として、一方の面に疑似接着層を形成したドライラミネート方式に対応したプリントラミネート用の疑似接着フィルムシートや、図5(B)に示すように、基材12の疑似接着層14と逆側の面に公知の感熱接着剤層13を形成した、サーマルラミネート方式に対応したプリントラミネート用の疑似接着フィルムシートG等があるが、後述する実施例では後者のサーマルラミネート用の疑似接着フィルムシートGを使用している。
前記疑似接着フィルムシートGは、例えば情報通信体を構成する印刷物の疑似接着予定面に被覆して、疑似接着予定面同士を前記疑似接着層同士が対向するように折り合わせたり或いは切重ねたりした後に加圧又は加熱・加圧処理を施すと剥離可能に接着するものである。従って疑似接着後に対向片を引き剥がすと容易に分離することができる。
本発明では、上貼付片と往信葉書本体片の横幅の相違により生じる段差部分に前記フィルムシートFを被覆し、両者を製本状態に接続するために二段階の被覆加工を施す。即ち、最初に幅の狭い上貼付片の表面に段差を形成する縁辺からはみ出した状態でフィルムシートFを被覆しておいて、その後折り畳まれて往信葉書本体片と段差を形成した後に前記はみ出した部分のフィルムシートFを往信葉書本体片面に被覆して両片を分離しないように接着する。従って当初フィルムシートFがはみ出した状態で上貼付片に被覆する際に、前記はみ出したフィルムシートFの感熱接着剤層13がヒートローラ等の被覆手段に接着しないようにする必要がある。
前記被覆手段として例えば一対のヒートローラ、金属性ヒートローラと弾性バックアップローラの組み合わせ、ヒータパネルと加圧ローラの組み合わせ等が採用できるが、既述の接着剤により支障が生じないように表面にフッ素処理を施すことが好ましい。本発明の場合、特にシリコンゴムからなる一対のヒートローラの両方にフッ素チューブを被覆することにより、前記接着剤による通過用紙の巻き込みや、葉片表面に印字された文字等のトナーの溶融による転写が防止でき極めて至便である。
本発明の上貼付片と往信葉書本体片の連接部分に形成される折り兼開封用のミシンは、容易に手で開封される構成であることが好ましい。ミシンを施す用紙にフィルムシートが被覆されているか否により異なるが、フィルムシートが施されていない場合、例えばカットとアンカットの比率をそれぞれ3mm以上と1mm以下の比率にすることが好ましい。具体的には3:0.8或いは4:1等の比率が好適に採用されるがその他の比率でも構わない。またフィルムシートが施されている場合には用紙とフィルムシートの両者を破断して開封する必要があるため、前記用紙単体の場合よりもさらに破断しやすい比率でも構わない。なお、往信葉書本体片と返信葉書本体片の連接部分に施される折り筋の幅や深さに制限はなく、シートの材料(用紙においては種類、銘柄、斤量等)に合わせて適宜選択すればよく、場合によってはミシンと折り筋を同一折り線に併用しても構わない。
本発明の往復葉書の製本手段は、横幅の異なる上貼付片と往信葉書本体片を重ね合わせた際に生じる段差部分に沿ってフィルムシートが被覆されるシンプルな構成のため、前記被覆に際してフィルムシート全域に熱や圧が十分行き渡り、前記両葉片の段差部分に沿っての接着が確実に実行される。また前記フィルムシートは透明又は半透明のものが使用されるのでデザインや美観に支障が生じず見た目すっきりとした外観になり美的感覚が向上する。
また本発明の製本型往復葉書の製造方法は、通常のラミネート装置により一貫した工程で製造が可能である。従って素人でも短時間で大量の製品を製造することができる。
(A)は本発明の製本型往復葉書J1の表面図、(B)は裏面図、(C)は(A)におけるI−I線断面図である。 (A)は本発明の製本型往復葉書J1の斜視図、(B)は往信葉書本体片から上下貼付片を剥離した状態を示す斜視図である。 (A)は本発明の製本型往復葉書J2の表面図、(B)は裏面図、(C)は(A)におけるII−II線断面図である。 (A)は本発明の製本型往復葉書J2の斜視図、(B)は往信葉書本体片から上下貼付片を剥離した状態を示す斜視図である。 (A)はフィルムシートFの断面図、(B)は疑似接着フィルムシートGの断面図である。 (A)は実施例3の製本型往復葉書J1の製造方法に使用する長尺シートS1の表面図、(B)は裏面図である。 長尺シートS1を使用した製本型往復葉書J1の製造方法における前半部の繰り出し工程、第一の切除工程、第一の折り畳み工程、被覆工程及び折り手段形成工程までの要部概略図である。 (A)は繰り出し工程後に長尺シートS1の両外側のマージナル部分11が切除された長尺シートS1の表面図、(B)は裏面図である。 (A)は第一の折り畳み工程で片袖折りされた長尺シートS1の表面図、(B)は裏面図である。 (A)片袖折りされた長尺シートS1の表面側に被覆工程により各種フィルムシートが被覆された状態を示す表面図、(B)は裏面図である。 (A)は被覆工程後に各種折り手段が形成された長尺シートS1の表面図、(B)は裏面図である。 長尺シートS1を使用した製本型往復葉書J1の製造方法における後半部の第二の折り畳み工程から一体化工程までの要部概略図である。 (A)は第二の折り畳み工程における折り畳まれる前の長尺シートS1の断面図、(B)は折り畳まれた後の断面図である。 (A)は断裁工程前の長尺シートS1の表面図、(B)は裏面図である。 実施例3の製本型往復葉書J2の製造方法に使用する枚葉シートS2の表面図である。 実施例3の製本型往復葉書J2の製造方法に使用する枚葉シートS2の裏面図である。 繰り出し工程後に枚葉シートS2の両外側の縦方向の余白部分Xが切除されると共に折り手段形成予定線45′に折りミシン45が形成された枚葉シートS2の表面図である。 繰り出し工程後に枚葉シートS2の両外側の縦方向の余白部分Xが切除されると共に折り手段形成予定線45′に折りミシン45が形成された枚葉シートS2の裏面図である。 (A)は第一の折り畳み工程で片袖折りされた枚葉シートS2の表面図、(B)は(A)におけるIII−III線断面図である。 第一の折り畳み工程で片袖折りされた枚葉シートS2の裏面図である。 枚葉シートS2を使用した製本型往復葉書J2の製造方法における前半部の繰り出し工程から切除及び折り手段形成工程までの要部概略図である。 片袖折りされた枚葉シートS2の表面側に被覆工程により各種フィルムシートが被覆された状態を示す表面図である。 片袖折りされた枚葉シートS2の裏面側に被覆工程により疑似接着フィルムシートGが被覆された状態を示す裏面図である。 被覆工程後に各種折り手段が形成された枚葉シートS2の表面図である。 被覆工程後に各種折り手段が形成された枚葉シートS2の裏面図である。 枚葉シートS2を使用した製本型往復葉書J2の製造方法における後半部の第二の折り畳み工程から一体化工程までの要部概略図である。 (A)は折り畳み工程における折り畳まれる前の枚葉シートS2の断面図、(B)は折り畳まれた後の断面図である。 断裁工程前で各種フィルムシートにより連続状態になった枚葉シートS2の表面図である。 実施例6の製本型往復葉書J2の製造方法において、繰り出し工程から被覆工程の間に片袖折りの折り畳み装置を配置した折り手段形成工程までの要部概略図である。
以下図面に沿って本発明を詳しく説明する。
[実施例1:製本型往復葉書J1]
本実施例の製本型往復葉書J1は、図1(C)に示すように例えば上貼付片4、往信葉書本体片3、下貼付片1及び返信葉書本体片2が上から順番に重なると共に、上貼付片4と往信葉書本体片3及び往信葉書本体片3と下貼付片1が疑似接着フィルムシートGを介して剥離可能に接着されている。
そして上貼付片4と往信葉書本体片3は折り兼開封用ミシン7で連接されると共に、前記折り兼開封用ミシン7と反対側の段差部分に被覆されたフィルムシートFにより接着されており、仮に前記折り兼開封用ミシン7から剥離開封しても両片は分離することなく前記段差部分でフィルムシートFにより連接されている。
また往信葉書本体片3と他の片から独立している下貼付片1は、折り筋6側で折り畳まれた疑似接着フィルムシートGにより剥離可能に接着され、剥離後は前記疑似接着フィルムシートGにより往信葉書片3から分離することなく連接されている。
そして往信葉書本体片3と返信葉書本体片2は折り筋6で連接されており、この形態であれば日本郵便の内国郵便約款に沿って往復葉書と認められるため通常の往復葉書料金で郵送することができるのである。なおフィルムシートF及び疑似接着フィルムシートGの構成は、正しくは図5(A)及び(B)に示すようにそれぞれ2層と3層であるが、複雑化を避けるため両者共に1層で表現している。
また、図1(A)に示すように、上貼付片4には左縁辺に沿って貫通孔からなる複数の窓部P1が打ち抜かれており、往信葉書本体片3に記載されている「郵便往復葉書」の文字が前記複数の窓部P1を通して視認できるようレイアウトされている。また、上貼付片4の左下隅にコーナーカットKが設けられ、この部分を端緒として折り兼開封用ミシン7に沿って上貼付片4と往信葉書本体片3の剥離が開始される。
既述のように構成された製本型往復葉書J1は、図2(A)に示すように見た目すっきりとしており、段差部の外観が全体のデザイン等を邪魔して美観を損ねる原因にはならない。また同図(B)に示すように上貼付片4と往信葉書本体片3はコーナーカットKから折り兼開封用ミシン7に沿って破断、剥離され、往信葉書本体片3と下貼付片1は開封縁辺に沿って形成された非接着域や段差部分を端緒として剥離され全体として見開き製本状態に展開される。
[実施例2:製本型往復葉書J2]
前記実施例1と異なる形態の本実施例の製本型往復葉書J2は、図3(C)に示すように例えば上貼付片44、往信葉書本体片43、下貼付片41及び返信葉書本体片42が上から順番に重なると共に、上貼付片44と往信葉書本体片43及び往信葉書本体片43と下貼付片41が疑似接着フィルムシートGを介して剥離可能に接着されている。
そして上貼付片44と往信葉書本体片43は折り兼開封用ミシン47で連接されると共に、前記折り兼開封用ミシン47と反対側の段差部分に被覆されたフィルムシートFにより前記折り兼開封用ミシン47から剥離開封後も分離することなく前記段差部分で連接されている。
また往信葉書本体片43と他の片から独立している下貼付片41は、折り筋46側で折り畳まれた疑似接着フィルムシートGにより剥離可能に接着され、剥離後は前記疑似接着フィルムシートGにより往信葉書本体片43から分離することなく連接されている。
そして往信葉書本体片43と返信葉書本体片42は折り筋46で連接されており、この構成は前記実施例1とほぼ同じである。相違点としては図3(A)に示すように、上貼付片44には上縁辺に沿って四角形の窓状に切り欠いた窓部P2が形成されており、往信葉書本体片43に記載されている「郵便往復葉書」の文字が前記窓部P2を通して視認できるようレイアウトされている。また、図4に示すように、上貼付片44及び下貼付片41の左下隅にコーナーカットKがそれぞれ設けられている。この部分を剥離の端緒として折り兼開封用ミシン47に沿って上貼付片44と往信葉書本体片43の剥離が、そして往信葉書本体片43と下貼付片41の剥離が開封縁辺側に形成された非接着域に沿って開始される。
なお図1(C)及び図3(C)の両者共、往信葉書本体片43と下貼付片41は開封縁辺に沿って開封の端緒となる非接着域(疑似接着フィルムシートが被覆されていない部分)を形成しているが、前記非接着域の形成は対向する疑似接着フィルムシートGをお互いに或いは一方を開封縁辺から控えることにより形成することができる。また往信葉書本体片43と下貼付片41の幅を変えて開封縁辺側に段差部分を形成することにより開封の端緒とすることもできる。
既述のように構成された製本型往復葉書J2は、図4(A)に示すように見た目すっきりとしており、段差部の外観が全体のデザイン等を邪魔して美観を損ねる原因にはならない。また同図(B)に示すように上貼付片44と往信葉書本体片43はコーナーカットKから折り兼開封用ミシン47に沿って剥離され、往信葉書本体片43と下貼付片41もコーナーカットKから前記非接着域に沿って剥離され全体として見開き製本状態に展開される。
[実施例3:長尺シートS1を使用した製本型往復葉書J1の製造方法]
本実施例の製本型往復葉書J1の製造方法に使用される長尺シートS1は、図6に示すように下貼付片1、返信葉書本体片2、往信葉書本体片3及び上貼付片4がマージナル孔10を設けた2列のマージナル部分11、11及び折り手段形成予定線6′、7′を介して横方向に連接された単位シートt1が天地の切取予定線8(ミシン等に代えても構わない)を介して縦方向に連接されている。また、下貼付片1及び上貼付片4外側にはそれぞれ切取予定線9を介してマージナル部分11が連接されている。なお、本実施例3における各葉片の幅は下貼付片1≒返信葉書本2体≒往信葉書本体3>上貼付片4の関係にある。
そして図6(A)に示すように、製本型往復葉書J1の完成後に表出する下貼付片1表面には、例えば宣伝広告等の図示されない一般情報が記載されている。また返信葉書本体片2表面には郵便切手欄や郵便番号欄の他に、図示されない返信先の住所、氏名等が記載されている。さらに製本型往復葉書J1の完成後往信葉書の内部に隠蔽される往信葉書本体片3表面には、図示されない本製本型往信葉書J1の受取人の個人的な情報等が記載されており、さらにまた上貼付片4表面には郵便切手欄や郵便番号欄の他に図示されない本製本型往信葉書J1の受取人の住所、氏名等が記載されている。なお前記上貼付片4の左下隅にコーナーカットKと折り手段形成予定線7′に沿って6個の窓部P1が打ち抜かれている。
また図6(B)に示すように、製本型往復葉書J1の完成後に内部に隠蔽される上貼付片4、往信葉書本体片3及び下貼付片1裏面には、例えば受取人の個人的な情報等が記載されており、特に往信葉書本体片3の折り手段形成予定線7′に沿って「郵便往復葉書」の文字が記載されている。前記文字は、折り手段形成予定線7′から前記上貼付片4裏面と重ね合わせると、前記6個の窓部P1から視認可能な位置に配置されている。そして製本型情報通信体J1の完成後に表出する返信葉書本体片2裏面には、例えば往信葉書を構成する各片に記載されている質問の回答欄等が各種一般情報と共に記載されている。
既述の通り構成された長尺シートS1は、例えば単位シートt1の天地の切取予定線8に形成された折りミシンにより蛇腹に折り畳まれ、ブロック状態で図7に示す工程の最上流になる左下に配置される。そして最上面の単位シートt1から上方のサポートローラ21に引き上げられた後にほぼ水平に向きを変えると、右側に配置されたピントラクタ22のピンとマージナル孔10を嵌合させて、さらに右側の並列に2セット配置されたスリット刃23a、23bとバックアップローラ23cからなる第一の切除工程へと繰り出される。
第一の切除工程では図8(A)及び(B)に示すように、下貼付片1と上貼付片4の外側マージナル部分11が切除される。そして右側に配置された一対のニップローラ24a、24bによりさらに右側に配置された折り畳み装置からなる第一の折り畳み工程へとさらに送り出されるのである。なお、前記両マージナル部分11の切除は、当初工程の最上流左下に配置する段階で予め切除されていても構わない。その場合第一の切除工程を省略することができる。また、下貼付片1側或いは上貼付片4側の何れかのマージナル部分11を予め切除しておいて、残りの何れかのマージナル部分11を第一の切除工程で切除しても構わない。さらに、前記第一の切除工程の両スリット刃をダイカットロール等に代え、第一の切除やコーナーカットKの打ち抜きをここで実行しても構わない。
第一の折り畳み工程では、下側のサポートローラ25から上側のサポートローラ26に引き上げられる間に、長尺シートS1は図9(A)及び(B)に示すように、下貼付片1と返信葉書本体片2の表面同士が対向する状態に折りミシン5から折畳まれて片袖折りの状態になる。なお、前記折りミシン5は当初から形成されていても、或いは長尺シートS1の繰り出し後折り畳み工程までの間に形成しても構わない。片袖折り状態の長尺シートS1は上側のサポートローラ26でほぼ水平に向きを変えると、右側に配置されたピントラクタ27のピンとマージナル孔10を嵌合させて、さらに右側に配置されている一対のヒートローラ28a、28bからなる被覆工程へと送り出される。
被覆工程では、長尺シートS1表面側において、図10(A)及び(B)に示すように、上方から並列に繰り出される各種フィルムシートにより、下貼付片1裏面及び往信葉書本体片3表面のほぼ全面に渡り疑似接着フィルムシートGが、そして上貼付片4の左縁辺からはみ出した状態でフィルムシートFが被覆される。さらに図10(B)に示すように、長尺シートS1裏面側において、上貼付片4のほぼ中央にコーナーカットKに被らないよう、また往信葉書本体片3のやや左寄りに、下方から並列に繰り出されるほぼ同じ幅の疑似接着フィルムシートG、Gが折り手段形成予定線7′から折り合わされた際に対向する状態で被覆される。
各種フィルムシートが被覆された長尺シートS1は、次に右側に並列に配置されている折り兼開封用ミシン刃29a及び折り筋刃29bと前記両刃を支持するバックアップローラ29cからなる折り手段形成工程へ送り出される。折り手段形成工程では、図11(A)及び(B)に示すように、折り手段形成予定線6′に折り筋6が形成され折り手段形成予定線7′に折り兼開封用ミシン7がそれぞれ形成される。その後図7に示す、右側に配置されている一対のニップローラ30a、30bにより更に右側に配置された折り畳み装置による第二の折り畳み工程へ送り出されるのである。
前記第二の折り畳み工程では、図12に示すように下方のサポートローラ31から上方のサポート32へ引き上げられる間に、図13(A)に矢印に示すように下貼付片1及び往信葉書本体片3表面が折り筋6から折り合わされると共に、往信葉書本体片3裏面及び上貼付片4が折り兼開封用ミシン7から折り合わされて全体として図13(B)に示すよう折り畳まれる。その後ほぼ水平に向きを変えると右側に配置されているピントラクタ33のピンと、図13(B)に示す重なり合うマージナル部分11のマージナル孔10、10を嵌合させ、さらに右側に配置されているスリット刃34aとバックアップローラ34bからなる第二の切除工程へと送り出される。
第二の切除工程で前記重なり合うマージナル部分11が同時に切除された長尺シートS1は、右側に配置されている一対のニップローラ35a、35bにより、図14(A)、(B)に示す状態で、さらに右側に配置されているダイカットローラ36aとバックアップローラ36bからなる断裁工程へと送り込まれる。
断裁工程ではダイカットローラ36aに装着された横刃により、長尺シートS1が図14に示す切取予定線8から断裁されて順次単位シートt1が切り出される。そして次に右側に配置された一対の搬送ローラ37a、37bと一対のヒータパネル38a、38bが交互に配置されると共に排出口に一対の加圧ローラ39a、39bを配置した一体化工程へと送り出される。
一体化工程では前記一対のヒータパネル38a、38b間を通過する単位シートt1が十分加熱された後に排出口の一対の加圧ローラ39a、39bで加圧されることにより、対向する疑似接着フィルムシートGの疑似接着層14同士が剥離可能に疑似接着すると共に上貼付片4の縁辺からはみ出したフィルムシートFが往信葉書本体片3の表出面に剥離不能に接着して、図1に示すように往信葉書を構成する各片が全体として剥離可能に一体化されるのである。そして完成した製本型往復葉書J1はベルトコンベア等からなるスタッカ40に順次積載される。
[実施例4:枚葉シートS2を使用した製本型往復葉書J2の製造方法 その1]
本実施例の製本型往復葉書J2の製造方法に使用される枚葉シートS2は、例えば図15に示すように、下貼付片41、返信葉書本体片42、往信葉書本体片43及び上貼付片44が、折り手段形成予定線45′の両側に設けられた縦方向の余白部分X、X及び折り手段形成予定線46′、47′を介して横方向に連接された単位シートt2がそれぞれの外周を縦方向の余白部分Xと横方向の余白部分Yに囲まれる形で3丁印刷されている。なお、本実施例における各葉片の幅は下貼付片41≒返信葉書本体43≒往信葉書本体42>上貼付片44の関係にある。
そして図15に示すように、製本型往復葉書J2の完成後に表出する下貼付片41表面には、例えば宣伝広告等の図示されない一般情報が記載されている。また返信葉書本体片42表面には郵便切手欄や郵便番号欄の他に、図示されない返信先の住所、氏名等が記載されている。さらに製本型往復葉書J2の完成後往信葉書の内部に隠蔽される往信葉書本体片43表面には、図示されない本製本型往信葉書J2の受取人の個人的な情報等が記載されており、さらにまた上貼付片44表面には郵便切手欄や郵便番号欄の他に図示されない本製本型往信葉書J2の受取人の住所、氏名等が記載されている。なお前記上貼付片44の左下隅にコーナーカットKと上側縁辺に沿って四角形の窓部P2が打ち抜かれている。
また図16に示すように、製本型往復葉書J2の完成後に内部に隠蔽される上貼付片44、往信葉書本体片43及び下貼付片41裏面には、例えば受取人の個人的な情報等が記載されており、特に往信葉書本体片43の上側縁辺に沿って「郵便往復葉書」の文字が記載されている。前記文字は、折り手段形成予定線47′から前記上貼付片44裏面と重ね合わせると、前記窓部P2から視認可能な位置に配置されている。そして製本型情報通信体J2の完成後に表出する返信葉書本体片42裏面には、例えば往信葉書各片に記載されている質問の回答欄等が各種一般情報と共に記載されている。
既述のように構成された枚葉シートS2は、製本型往復葉書J2の製造に先立ち図17及び図18に示すように、第一葉片41及び第四葉片44外側の縦方向の余白部分Xをそれぞれ切除した後に(第四葉片44外側の縦方向の余白部分Xは後の工程で切除しても構わない)、図19及び図20に示すように第一葉片41及び第二葉片42の表面同士が対向するよう、例えば折り手段形成予定線45′に形成された折りミシン45(折り筋等でも構わない)から片袖折り状態に折り畳まれた後に、図21に示す製本型往復葉書の製造工程の最上流になる左下の用紙載せ台50に積載される。なお、前記折り手段形成予定線45′に必ずしも折りミシン45等を形成する必要はなく、何も施されない状態で折り機にかけて直接折り畳んでも構わない。
そして前記片袖折り状態で用紙載せ台50に積載された枚葉シートS2は、最上面の枚葉シートS2から例えば吸着パッド51等からなる繰り出し装置により、右側の搬送テーブルへ等間隔で或いは前後端を突き合せて又は前後端を重ね合わせながら順次繰り出され、右側に配置された一対のニップローラ52a、52bによりさらに右側に配置されている一対のヒートローラ57a、57bからなる被覆工程へと送り出される。
前記被覆工程では、枚葉シートS2表面側において、図22に示すように、上方から並列に繰り出される各種フィルムシートにより、下貼付片41裏面及び往信葉書本体片43表面においては略全面に渡り疑似接着フィルムシートGが、そして上貼付片44においては左縁辺からはみ出した状態でフィルムシートFが被覆される。さらに図23に示すように、下方から並列に繰り出されるほぼ同じ幅の疑似接着フィルムシートG、Gにより上貼付片44裏面においては略中央にコーナーカットKに被らないよう、また往信葉書本体片43裏面においてはやや左寄りに、前記両片が折り手段形成予定線47′から折り合わされた際に対向する状態で被覆される。
前記被覆工程を通過した枚葉シートS2は、次にスリット刃58aとバックアップローラ58dからなる第二の切除工程及び前記同一のバックアップローラ58d上に前記スリット刃58aと並列に配置されている折り兼開封用ミシン刃58b及び折り筋刃58cからなる第二の折り手段形成工程へと送り込まれる。
前記第二の切除工程及び第二の折り手段形成工程では、図24及び図25に示すように、重なり合う縦方向の余白部分Xが切除されると共に折り手段形成予定線46′に折り筋46が、また折り手段形成予定線47′に折り兼開封用ミシン47が形成される。その後右側に配置されている一対のニップローラ59a、59bにより更に右側に配置された折り畳み装置による第二の折り畳み工程へ送り出されるのである。
第二の折り畳み工程では図26に示すように、下方のサポートローラ60から上方のサポートローラ61へ引き上げられる間に、図27(A)に矢印で示すように下貼付片41及び往信葉書本体片43表面が折り筋46から折り合わされると共に、往信本体片43裏面及び上貼付片44が折り兼開封用ミシン47から折り合わされて全体として図27(B)に示すように折り畳まれる。その後ほぼ水平に向きを変えると右側に配置されている一対のニップローラ62a、62bによりさらに右側に配置されている断裁刃64aと固定刃64bからなる断裁工程へと送り出される。
前記断裁工程では、図28に示すマークM1を断裁刃64aと固定刃64bの上流に配置したセンサ63が読み取ると、辺L1までの距離をエンコーダ等により演算して前記辺L1を断裁する。そして前記演算は継続され辺L2を断裁し最初の単位シートt2を切り出す。次にマークM2及びM3をセンサ63が読み取る毎に前記動作を繰り返し辺L3及びL4とL5及びL6を断裁し横方向の余白Y及びY′を切除して順次単位シートt2を切り出す。このようにして切り出された単位シートt2は右側に配置された一対の搬送ローラ65a、65bと一対のヒータパネル66a、66bが交互に配置されると共に排出口に一対の加圧ローラ67a、67bを配置した一体化工程へと送り出されるが、その後については実施例3と同様なため省略する。
[実施例5:枚葉シートS2を使用した製本型往復葉書J2の製造方法 その2]
前記枚葉シートS2を使用した製本型往復葉書J2の製造方法その1では、事前に片袖折り状態に加工した枚葉シートS2を用紙載せ台に積載しているが、例えば折り機により片袖折り状態に折り畳まれた枚葉シートS2を用紙載せ台上に排出して繰り出すようにしても構わない。この場合、繰り出し工程から被覆工程間の搬送テーブル上へ排出するようにするとさらに簡便になる。
[実施例6:枚葉シートS2を使用した製本型往復葉書J2の製造方法 その3]
本実施例は例えば図15及び図16に示す枚葉シートS2を図29に示す製造工程の最上流の用紙載せ台60に積載して製造するものであり、前記枚葉シートS2は、図15側を上にして最上面の枚葉シートS2から吸着パッド51等からなる繰り出し装置により、右側の搬送テーブルへ等間隔で或いは前後端を突き合せて又は前後端を重ね合わせながら順次繰り出され、右側に配置された一対のニップローラ52a、52bによりさらに右側に配置されている折り畳み装置へと送り出される。
そして図29に二点鎖線で囲まれる前記折り畳み装置の前半の工程Qを構成する第一の切除工程では、スリット刃53a及び53bがバックアップローラ53d上に並列に配置された切除装置により、通過する枚葉シートS2外側の縦方向の余白部分X、Xが切除される。そして同時に第一の折り手段形成工程で、前記バックアップローラ53d上に前記スリット刃53a及び53bと並列に配置された折りミシン刃53cからなる折り手段形成装置により、通過する枚葉シートS2の下貼付片41と返信葉書本体片42を連接する縦方向の余白部分X、X中央の折り手段形成予定線45′に折りミシン45が形成され全体として図17及び図18の状態になる。
なお、前記第一の切除工程或いは第一の折り手段形成工程は、必ずしも同時に行われる必要はなく、例えば第一の切除工程を先に配置しておいて前記縦方向の余白部分X、Xの切除を終えてから、その後に配置された第一の折り手段形成工程で折り手段形成予定線45′に折りミシン45を形成しても構わない。
また、前記第一の切除工程或いは前記第一の折り手段形成工程は、予め枚葉シートS2の積載当初の段階で前記切除や折り手段の形成を行っておくことにより省略することができる。
さらに、前記ミシン刃53a、53b及びミシン刃53cをダイカットロールに代えて、前記切除及び折りミシン45の形成、さらにコーナーカットKや窓部P2をここで完了しても構わない。
そして図29に二点鎖線で囲まれる前記折り畳み装置の後半の工程Rを構成する第一の折り畳み工程では、折りミシン45に沿って配置されている複数の折りローラ54a、54b及び折り用ガイド56等により、枚葉シートS2の下貼付片41が前記折りミシン45に沿って段階的に端部が持ち上げられ、図19及び図20に示すように返信葉書本体片42の表面と対向する状態に折畳まれて片袖折りの状態になる。そしてその状態で右側に配置されている被覆工程へ送り込まれるのであるが以後の工程については既述の実施例4と同様なので省略する。
なお、各実施例の折り手段の形成について、被覆工程の上流側で行われた場合、シート本体に貫通ミシンが形成され各種フィルムシートには形成されない。しかし被覆工程の下流側で形成される場合、各種フィルムシートと本体の両者に貫通ミシンが形成されることになる。
なお前記実施例では、製本型往復葉書J1を長尺シートS1で製造し、また製本型往復葉書J2を枚葉シートS2で製造しているが、製造する製本型往復葉書とその製造に使用するシートの状態には格別な制限はない。即ち製本往復葉書J1を枚葉シートS2の形態で、さらに製本型往復葉書J2を長尺シートS1の形態で製造しても構わない。
J1、J2 製本型往復葉書
S1 長尺シート
S2 枚葉シート
t1、t2 単位シート
F フィルムシート
G 疑似接着シート
M、M1、M2、M3 マーク
L1、L2、L3、L4、L5、L6 辺
X 縦方向の余白部分
Y、Y′ 横方向の余白部分
K コーナーカット
P1、P2 窓部
1、2、3、4、41、42、43、44 片
6′、7′、45′、46′、47′ 折り手段形成予定線
5、45 折りミシン
6、46 折り筋
7、47、58b 折り兼開封用ミシン
8、9、48 切取予定線
10 マージナル孔
11 マージナル部分
12 基材
13 感熱接着剤層
14 疑似接着層
21、25、26、31、32、60、61 サポートローラ
22、27、33 ピントラクタ
23a、23b、29a、34a、53a、53b、58a スリット刃
29a、58b 折り兼開封用ミシン刃
29b、58c 折り筋刃
36a ダイカットローラ
23c、29c、34b、36b、53d、58d バックアップローラ
50 用紙載せ台
51 吸着パッド
53c 折りミシン刃
54a、54b 折りローラ
56 ガイド
28a、28b、57a、57b ヒートローラ
24a、24b、30a、30b、35a、35b、52a、52b、55a、55b、59a、59b、62a、62b ニップローラ
63 センサ
64a 断裁刃
64b 固定刃
37a、37b、65a、65b 搬送ローラ
38a、38b、66a、66b ヒータパネル
39a、39b、67a、67b 加圧ローラ
40、68 スタッカ

Claims (9)

  1. 上から上貼付片、往信葉書本体片及び下貼付片の順番で前記各片が疑似接着フィルムシートを介して剥離可能に接着一体化された往信葉書と、前記往信葉書の往信葉書本体片と連接された返信葉書本体片からなる製本型往復葉書であり、前記上貼付片と往信葉書本体片の連接部分に開封用のミシンを形成すると共に前記連接部分と逆側の縁辺に沿って形成された段差部分をフィルムシートで被覆して上貼付片と往信葉書本体片同志を前記段差部分に沿って剥離不能に接着し、且つ独立した下貼付片が前記往信葉書本体片と返信葉書本体片の連接部分において疑似接着フィルムシートにより往信葉書本体片と連接されることにより、前記各片を剥離開封した際に製本状態に展開することを特徴とした製本型往復葉書。
  2. 上から上貼付片、往信葉書本体片及び下貼付片の順番で前記各片が疑似接着フィルムシートを介して剥離可能に接着一体化された往信葉書と、前記往信葉書の往信葉書本体片と連接された返信葉書本体片からなる製本型往復葉書の製造方法であり、前記上貼付片と往信葉書本体片の連接部分に開封用のミシンを形成すると共に前記連接部分と逆側の縁辺に沿って形成された段差部分をフィルムシートで被覆して上貼付片と往信葉書本体片同志を前記段差部分に沿って剥離不能に接着し、且つ独立した下貼付片が前記往信葉書本体片と返信葉書本体片の連接部分において疑似接着フィルムシートにより往信葉書本体片と連接されることにより、前記各片を剥離開封した際に製本状態に展開する製本型往復葉書の製造方法であって、下貼付片、返信葉書本体片、往信葉書本体片及び上貼付片が横方向に連接された製本型往復葉書の単位シートが切取線を介して縦方向に連接された長尺シートを繰り出す繰り出し工程、繰り出された長尺シートの下貼付片外側及び/又は上貼付片外側のマージナル部分を切除する第一の切除工程、下貼付片外側及び/又は上貼付片外側のマージナル部分を切除した長尺シートの下貼付片と返信葉書本体片の表面側が対向するように片袖折り状態に折り畳む第一の折り畳み工程、片袖折り状態に折り畳まれた長尺シートの上貼付片の外側縁辺に沿って外方へはみ出しながらフィルムシートを被覆すると共に疑似接着予定面に疑似接着フィルムシートを被覆する被覆工程、フィルムシート及び疑似接着フィルムシートが被覆された長尺シートを前記連接部分から折り畳む第二の折り畳み工程、折り畳まれた長尺シートの残りのマージナル部を切除する第二の切除工程、残りのマージナル部を切除した長尺シートを単位シート毎に断裁する断裁工程、断裁された単位シートの前記上貼付片の外側縁辺に沿って外方へはみ出したフィルムシートを往信葉書本体片に剥離不能に接着すると共に疑似接着予定面同士を剥離可能に疑似接着する一体化工程とからなることを特徴とした製本型往復葉書の製造方法。
  3. 請求項2における第一の切除工程を省略したことを特徴とした製本型往復葉書の製造方法。
  4. 請求項2又は3の製本型往復葉書の製造方法において被覆工程の前及び/又は後に折り手段形成工程を配置したことを特徴とした製本型往復葉書の製造方法。
  5. 上から上貼付片、往信葉書本体片及び下貼付片の順番で前記各片が疑似接着フィルムシートを介して剥離可能に接着一体化された往信葉書と、前記往信葉書の往信葉書本体片と連接された返信葉書本体片からなる製本型往復葉書の製造方法であり、前記上貼付片と往信葉書本体片の連接部分に開封用のミシンを形成すると共に前記連接部分と逆側の縁辺に沿って形成された段差部分をフィルムシートで被覆して上貼付片と往信葉書本体片同志を前記段差部分に沿って剥離不能に接着し、且つ独立した下貼付片が前記往信葉書本体片と返信葉書本体片の連接部分において疑似接着フィルムシートにより往信葉書本体片と連接されることにより、前記各片を剥離開封した際に製本状態に展開する製本型往復葉書の製造方法であって、下貼付片、返信葉書本体片、往信葉書本体片及び上貼付片が横方向に連接された製本型往復葉書の単位シートが印刷された枚葉シートの下貼付片と返信葉書本体片の表面側が対向するように予め折り畳まれた枚葉シートを繰り出す繰り出し工程、繰り出された枚葉シートの上貼付片の外側縁辺に沿って外方へはみ出しながらフィルムシートを被覆すると共に疑似接着予定面に疑似接着フィルムシートを被覆する被覆工程、フィルムシート及び疑似接着フィルムシートが被覆された枚葉シートの折り手段形成予定線に折り手段を形成する折り手段形成工程、折り手段が形成された枚葉シートを折り畳む折り畳み工程、折り畳まれた枚葉シートの下貼付片と返信葉書本体片を連接する2列の縦方向の余白部分を切除する切除工程、縦方向の余白部分が切除された枚葉シートの横方向の余白部分を断裁して単位シート毎に仕上げる断裁工程、断裁された単位シートの前記上貼付片の外側縁辺に沿って外方へはみ出したフィルムシートを往信葉書本体片に剥離不能に接着すると共に疑似接着予定面同士を剥離可能に疑似接着する一体化工程とからなることを特徴とした製本型往復葉書の製造方法。
  6. 上から上貼付片、往信葉書本体片及び下貼付片の順番で前記各片が疑似接着フィルムシートを介して剥離可能に接着一体化された往信葉書と、前記往信葉書の往信葉書本体片と連接された返信葉書本体片からなる製本型往復葉書の製造方法であり、前記上貼付片と往信葉書本体片の連接部分に開封用のミシンを形成すると共に前記連接部分と逆側の縁辺に沿って形成された段差部分をフィルムシートで被覆して上貼付片と往信葉書本体片同志を前記段差部分に沿って剥離不能に接着し、且つ独立した下貼付片が前記往信葉書本体片と返信葉書本体片の連接部分において疑似接着フィルムシートにより往信葉書本体片と連接されることにより、前記各片を剥離開封した際に製本状態に展開する製本型往復葉書の製造方法であって、下貼付片、返信葉書本体片、往信葉書本体片及び上貼付片が横方向に連接された製本型往復葉書の単位シートが印刷された枚葉シートの下貼付片と返信葉書本体片の表面側が対向するように折り畳みながら枚葉シートを繰り出す繰り出し工程、繰り出された枚葉シートの上貼付片の外側縁辺に沿って外方へはみ出しながらフィルムシートを被覆すると共に疑似接着予定面に疑似接着フィルムシートを被覆する被覆工程、フィルムシート及び疑似接着フィルムシートが被覆された枚葉シートの折り手段形成予定線に折り手段を形成する折り手段形成工程、折り手段が形成された枚葉シートを折り畳む折り畳み工程、折り畳まれた枚葉シートの下貼付片と返信葉書本体片を連接する2列の縦方向の余白部分を切除する切除工程、縦方向の余白部分が切除された枚葉シートの横方向の余白部分を切除して単位シート毎に仕上げる断裁工程、断裁された単位シートの前記上貼付片の外側縁辺に沿って外方へはみ出したフィルムシートを往信葉書本体片に剥離不能に接着すると共に疑似接着予定面同士を剥離可能に疑似接着する一体化工程とからなることを特徴とした製本型往復葉書の製造方法。
  7. 上から上貼付片、往信葉書本体片及び下貼付片の順番で前記各片が疑似接着フィルムシートを介して剥離可能に接着一体化された往信葉書と、前記往信葉書の往信葉書本体片と連接された返信葉書本体片からなる製本型往復葉書の製造方法であり、前記上貼付片と往信葉書本体片の連接部分に開封用のミシンを形成すると共に前記折り部と逆側の縁辺に沿って形成された段差部分をフィルムシートで被覆して上貼付片と往信葉書本体片同志を前記段差部分に沿って剥離不能に接着し、且つ独立した下貼付片が前記往信葉書本体片と返信葉書本体片の連接部分において疑似接着フィルムシートにより往信葉書本体片と連接されることにより、前記各片を剥離開封した際に製本状態に展開する製本型往復葉書の製造方法であって、下貼付片、返信葉書本体片、往信葉書本体片及び上貼付片が横方向に連接された製本型往復葉書の単位シートが印刷された枚葉シートを繰り出す繰り出し工程、繰り出された枚葉シートの下貼付片外側及び/又は上貼付片外側の縦方向の余白部分を切除すると共に下貼付片と返信葉書本体を連接する2列の縦方向の余白部分の連接部分に折り手段を形成する第一の切除及び第一の折り手段形成工程、第一の切除及び折り手段の形成を完了した枚葉シートの下貼付片と返信葉書本体片の表面同士を折り畳み片袖折り状態に重ね合わせる第一の折り畳み工程、片袖折り状態に折り畳まれた枚葉シートの上貼付片の外側縁辺に沿って外方へはみ出しながらフィルムシートを被覆すると共に疑似接着予定面に疑似接着フィルムシートを被覆する被覆工程、フィルムシート及び疑似接着フィルムシートが被覆された枚葉シートの残りの折り手段形成予定線に折り手段を形成する第二の折り手段形成工程、残りの折り手段が形成された枚葉シートを折り畳む折り畳み工程、折り畳まれた枚葉シートの下貼付片と返信葉書本体片を連接する2列の縦方向の余白部分を切除する第二の切除工程、縦方向の余白部分が切除された枚葉シートの横方向の余白部分を断裁して単位シート毎に仕上げる断裁工程、断裁された単位シートの前記上貼付片の外側縁辺に沿って外方へはみ出したフィルムシートを往信葉書本体片に剥離不能に接着すると共に疑似接着予定面同士を剥離可能に疑似接着する一体化工程とからなることを特徴とした製本型往復葉書の製造方法。
  8. 上から上貼付片、往信葉書本体片及び下貼付片の順番で前記各片が疑似接着フィルムシートを介して剥離可能に接着一体化された往信葉書と、前記往信葉書の往信葉書本体片と連接された返信葉書本体片からなる製本型往復葉書の製造方法であり、前記上貼付片と往信葉書本体片の連接部分に開封用のミシンを形成すると共に前記折り部と逆側の縁辺に沿って形成された段差部分をフィルムシートで被覆して上貼付片と往信葉書本体片同志を前記段差部分に沿って剥離不能に接着し、且つ独立した下貼付片が前記往信葉書本体片と返信葉書本体片の連接部分において疑似接着フィルムシートにより往信葉書本体片と連接されることにより、前記各片を剥離開封した際に製本状態に展開する製本型往復葉書の製造方法であって、下貼付片、返信葉書本体片、往信葉書本体片及び上貼付片が横方向に連接された製本型往復葉書の単位シートが印刷された枚葉シートを繰り出す繰り出し工程、繰り出された枚葉シートの下貼付片外側及び/又は上貼付片外側の縦方向の余白部分を切除すると共に各片の連接部分に折り手段を形成する第一の切除及び折り手段形成工程、縦方向の余白部分が切除されると共に折り手段が形成された枚葉シートの下貼付片と返信葉書本体片の表面側が対向するように片袖折り状態に折り畳む第一の折り畳み工程、片袖折り状態に折り畳まれた枚葉シートの上貼付片の外側にはみ出しながらフィルムシートを被覆すると共に疑似接着予定面に疑似接着フィルムシートを被覆する被覆工程、フィルムシート及び疑似接着フィルムシートが被覆された枚葉シートを折り畳む折り畳み工程、折り畳まれた枚葉シートの下貼付片と返信葉書本体を連接する2列の縦方向の余白部分を切除する第二の切除工程、縦方向の余白部分が切除された枚葉シートの横方向の余白部分を断裁して単位シート毎に仕上げる断裁工程、断裁された単位シートの前記上貼付片の外側縁辺に沿って外方へはみ出したフィルムシートを往信葉書本体片に剥離不能に接着すると共に疑似接着予定面同士を剥離可能に疑似接着する一体化工程とからなることを特徴とした製本型往復葉書の製造方法。
  9. 請求項7又は8における第一の切除工程を省略したことを特徴とした製本型往復葉書の製造方法。
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