JP2018012316A - 製本型情報通信体及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】新たな工程で複数の貫通孔等を形成する必要がなく、また製造工程中に廃棄する無駄な用紙の切除部分を減らし、さらに形成した貫通孔により保管時や加工時に発生する用紙の皴や破れ等の破損をなくした製本型情報通信体とその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】折り線を介して連接された複数の葉片を折り畳み対向葉片間を疑似接着フィルムシートを介して剥離可能に積層した製本型の情報通信体の製造方法において、情報通信体用紙に形成された長尺シートの移送用のマージナル孔に被覆されたフィルムシート又は疑似接着フィルムシートの前記マージナル孔に露出している部分で、前記マージナル孔を有するマージナル部分が連接されている葉片が前記フィルムシート又は疑似接着フィルムシートが被覆された側の面と逆側の面に位置する葉片と剥離不能に接着されたことを特徴とした製本型情報通信体により解決される。
【選択図】図1
【解決手段】折り線を介して連接された複数の葉片を折り畳み対向葉片間を疑似接着フィルムシートを介して剥離可能に積層した製本型の情報通信体の製造方法において、情報通信体用紙に形成された長尺シートの移送用のマージナル孔に被覆されたフィルムシート又は疑似接着フィルムシートの前記マージナル孔に露出している部分で、前記マージナル孔を有するマージナル部分が連接されている葉片が前記フィルムシート又は疑似接着フィルムシートが被覆された側の面と逆側の面に位置する葉片と剥離不能に接着されたことを特徴とした製本型情報通信体により解決される。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数の葉片が剥離可能に折り畳まれ或いは切り重ねられた製本型情報通信体及びその製造方法に関する。
詳しくは、本発明は、最近盛んに使用されている、見掛けは通常の葉書であるにもかかわらず、複数の葉片が剥離可能に積層されているため、多くの情報を隠蔽状態で伝達することができる葉書や封書に代表される情報通信体における、中でも製本型情報通信体及びその製造方法に関する。
詳しくは、本発明は、最近盛んに使用されている、見掛けは通常の葉書であるにもかかわらず、複数の葉片が剥離可能に積層されているため、多くの情報を隠蔽状態で伝達することができる葉書や封書に代表される情報通信体における、中でも製本型情報通信体及びその製造方法に関する。
従来、前記複数の葉片が剥離可能に積層され、見開き状に剥離展開される製本型情報通信体として、例えば特開2013−86507号公報に記載の製本型情報通信体がある。前記特許文献に記載のものでは、任意の葉片の製本側縁辺に沿って設けられた複数の貫通孔に被覆されたフィルムシートや疑似接着フィルムシートの接着剤により、剥離開封後に見開き製本状態に展開することができる製本型情報通信体が記載されている。
前記任意の葉片の製本側縁辺に沿って設けられる複数の貫通孔は、その形成に新たな工程が付加されると共に貫通孔が形成された葉片は脆弱になり保管時や加工時の何れにおいても皴や破れ等の破損を招く原因となる。
本発明は、上記問題に鑑み、新たな工程で複数の貫通孔等を形成する必要がなく、また製造工程中に廃棄する無駄な用紙の切除部分を減らし、さらに形成した貫通孔により保管時や加工時に発生する用紙の皴や破れ等の破損をなくした製本型情報通信体とその製造方法を提供するものである。
上記目的を達成するために、本発明の製本型情報通信体は、折り線を介して連接された複数の葉片を折り畳み対向葉片間を疑似接着フィルムシートを介して剥離可能に積層した製本型の情報通信体の製造方法において、情報通信体用紙に形成された長尺シートの移送用のマージナル孔に被覆されたフィルムシート又は疑似接着フィルムシートの前記マージナル孔に露出している部分で、前記マージナル孔を有するマージナル部分が連接されている葉片が前記フィルムシート又は疑似接着フィルムシートが被覆された側の面と逆側の面に位置する葉片と剥離不能に接着されたことを特徴としている。
また、上記目的を達成するために、本発明の製本型情報通信体の製造方法は、折り線を介して横方向に連接された単位シートが縦方向に連接された長尺シートをそのまま或いは一部葉片を折り畳みながら繰り出す繰り出し工程と、繰り出された長尺シートの両外側に連接されている何れかのマージナル部分に形成されたマージナル孔にフィルムシート或いは疑似接着フィルムシートを被覆すると共に疑似接着予定面に疑似接着フィルムシートを被覆する被覆工程と、フィルムシート或いは疑似接着フィルムシートが被覆された長尺シートを折り畳む折り畳み工程と、折り畳まれた長尺シートのフィルムシート或いは疑似接着フィルムシートが被覆されていないマージナル部分を切除する切除工程と、フィルムシート或いは疑似接着フィルムシートが被覆されていないマージナル部分が切除された長尺シートを単位シート毎に断裁する断裁工程と、断裁された単位シートに加圧又は加熱・加圧処理を施すことにより全体として見開き状に剥離可能に一体化する一体化工程とからなることを特徴としている。
本発明のフィルムシートとして、例えば、ポリエチレンテレフタレート或いは二軸延伸ポリプロピレン等の基材に接着剤を塗布しながら用紙表面に被覆するドライラミネート方式に対応したプリントラミネート用フィルムシートや、前記基材の一方の面に公知の感熱接着剤層を形成したサーマルラミネート方式に対応したプリントラミネート用フィルムシートを好適に使用することができる。
本発明の疑似接着フィルムシーとして、既述のドライラミネート方式に対応したプリントラミネート用のフィルムシートの、接着剤塗布面側でないもう一方の面に疑似接着層を形成したものや、サーマルラミネート方式に対応したプリントラミネート用フィルムシートの感熱接着剤層の形成側と逆側の面に疑似接着層を形成したものを好適に使用することができる。
前記疑似接着フィルムシートは、例えば製本型情報通信体を構成する印刷物の疑似接着予定面に被覆ラミネートして、その後疑似接着予定面同士を折り合わせて疑似接着層同士を対向させて加圧或いは加熱・加圧処理を施すと剥離可能に接着するものである。そして接着後に前記対向面同士を引き剥がすと、疑似接着層同士の界面から剥離するか、或いは基材と何れかの疑似接着層との間から剥離するか、さらに前記両者の剥離が複合的に起こり、それにより対向面(疑似接着予定面)同士を容易に剥離することができるのである。
本発明の製本型情報通信体によれば、新たな貫通孔を形成する工程がいらないため手間が省ける。また本来切除して廃棄するマージナル部分をそのまま捨てずに流用するため、使用する用紙に無駄がなくコスト的にも有利である。また複数の貫通孔を形成しないので用紙の脆弱性が防がれ、保管時や製本型情報通信体の製造時に皴や破れを発生させるリスクがなくなる。
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
[実施例1:三つ折り製本型葉書J1]
図1(A)、(B)及び図2(A)に示すように、本実施例の三つ折り製本型葉書J1は上から第一葉片1、第二葉片2及び第三葉片3が疑似接着フィルムシートGを介して重ね合わされている。そして図1(A)に示すように、第一葉片1の製本側縁辺のマージナル部分13に設けられているマージナル孔12からは、下側の第二葉片2に記載されている「郵便はがき」の文言が前記マージナル孔12を被覆しているフィルムシートFを透して視認することが出来るよう構成されている。
[実施例1:三つ折り製本型葉書J1]
図1(A)、(B)及び図2(A)に示すように、本実施例の三つ折り製本型葉書J1は上から第一葉片1、第二葉片2及び第三葉片3が疑似接着フィルムシートGを介して重ね合わされている。そして図1(A)に示すように、第一葉片1の製本側縁辺のマージナル部分13に設けられているマージナル孔12からは、下側の第二葉片2に記載されている「郵便はがき」の文言が前記マージナル孔12を被覆しているフィルムシートFを透して視認することが出来るよう構成されている。
また図1(A)及び図2(A)に示すように、第一葉片の折り線4(切取りミシンが形成されている)と逆側の縁辺には折り線11(折りミシンが形成されている)を介してマージナル孔12が形成されたマージナル部分13が連接されており、前記マージナル孔12を被覆するフィルムシートFの接着剤が第二葉片2へ浸透して第一葉片1と第二葉片2を剥離不能に接着している。
この三つ折り製本型葉書J1の受取人は、図1(A)に示す第一葉片1右下角部に形成されたコーナーカットKにより生じる段差を開封の端緒として、図2(A)に示す第一葉片1と第二葉片2を連接する折り線4(切取りミシンが形成されている)を破断し、同図(B)に示すように両葉片を剥離して開封することができる。また第二葉片2と第三葉片3は、折り線5(折りミシンが形成されている)と逆側の縁辺に沿って形成された疑似接着フィルムG同士が一致していない非接着領域を剥離の端緒として開封することができる。
既述の手順で各葉片が剥離開封された三つ折り製本型葉書J1は、図2(B)及び図3に示すように見開き製本状態に展開され、内部に隠されていた情報を透明或いは半透明の疑似接着フィルムシートGを透して確認することができるのである。
[実施例2:三つ折り製本型葉書J1の製造方法]
図4(A)、(B)に示すように本実施例の三つ折り製本型葉書J1の製造に使用する長尺シートS1は、折り線を介して横方向に連接された3葉片からなる単位シートt1が、天地の切取り予定線8を介して縦方向に連接されている。
図4(A)、(B)に示すように本実施例の三つ折り製本型葉書J1の製造に使用する長尺シートS1は、折り線を介して横方向に連接された3葉片からなる単位シートt1が、天地の切取り予定線8を介して縦方向に連接されている。
そして第一葉片1は左側縁辺の折り線11(折りミシンが形成されている)を介してマージナル孔12が設けられたマージナル部分7が連接され構成されている。また右下角部には三つ折り製本型葉書J1の完成後にコーナーカットKを形成する三角形の窓状の貫通孔13が設けられている。
各葉片を連接している折り線には各種折り手段が形成されている。即ち折り線5及び11には折りミシンが、折り線4には切取りミシンが形成されており、さらに切取予定線9及び8には何も形成されていないが切取りミシンや折りミシン等の破断や折り手段が形成されていても構わない。
そして第一葉片1表面には図示されない、例えば受取人の住所氏名等の一般情報が記載され、三つ折り製本型葉書J1の完成後に内部に隠蔽される第二葉片2及び第三葉片3表面には図示されない個人情報(一般情報でも構わない)等が記載されている。
また図4(B)に示すように、三つ折り製本型葉書J1の完成後内部に隠蔽される第一葉片1及び第二葉片2の裏面には、図示されない例えば個人情報(一般情報等でも構わない)等が記載され、三つ折り製本型葉書J1の完成後に表出する第三葉片3裏面には図示されない広告宣伝等の一般情報が記載されている。なお詳細は後述するが、第二葉片裏面の折り線5に沿った縁辺には、「郵便はがき」或いはこれに準じる文言が記載されている。
既述の通り構成された長尺シートS1は、例えば単位シートt1の天地の切取り予定線8に設けられた折りミシンで蛇腹に折り畳まれて、ブロック状態で図5に示す三つ折り製本型葉書J1の製造工程最上流の左下に載置される。そして最上面の単位シートt1から一枚ずつ順次持ち上げられ、上方に配置されたサポートローラ21でほぼ水平に向きを変えると、右側に配置されたピントラクタ22とマージナル孔10及び12を嵌合させ、右側に配置された一対のヒートローラ23a、23bからなる被覆装置へ送り込まれる。
前記被覆装置では、上方に並列状態で待機しているフィルムシートFと疑似接着フィルムシートGが繰り出され、一対のヒートローラ23a、23bで図6(A)及び図7(A)に斜線で示すように、長尺シートS1表面側においては第一葉片1の左端部分(マージナル部分7を略全面含む)と疑似接着予定面にそれぞれのフィルムシートが整合される。そして、前記被覆装置を構成する一対のヒートローラ23a、23bにより加熱・加圧処理を施されると、フィルムシートF及び疑似接着フィルムシートGは対向面側に形成されている感熱接着剤層が接着性を発揮して長尺シートS1の表面に強固に接着するのである。
同様に下方に待機している疑似接着フィルムシートGが繰り出され、図6(B)及び図7(A)に斜線で示すように、長尺シートS1裏面の疑似接着予定面に整合され被覆される。そしてフィルムシートF及び疑似接着フィルムシートGが被覆された長尺シートS1は、右側に配置された一対のニップローラ24a、24bによりさらに右側に配置された折り畳み装置へと送り込まれる。
前記折り畳み装置では、下方のサポートローラ25から上方のサポートローラ26へ上がるまでに、図示されないガイドバーやガイドプレートにより図7(A)に矢印で示すように、第一葉片1及び第二葉片2の表面側と第二葉片2及び第三葉片3の裏面側がそれぞれ折り線4(切取りミシンが形成されている)、折り線5(折りミシンが形成されている)から図7(B)に示す状態に折り畳まれる。
既述の態様に折り畳まれた長尺シートS1は、サポートローラ26でほぼ水平に向きを変えると、右側に配置されたピントラクタ27のピンとマージナル孔10を嵌合させ、更に右側に配置されたスリット刃28aとバックアップローラ28bの組み合わせからなる切除装置により、図7(B)に示すマージナル部分6が切除されて同図(C)の状態となる。そしてさらに右側に配置されたダイカットローラ29aとバックアップローラ29bからなる断裁装置へと送り込まれるのである。
前記断裁装置では、ダイカットローラ29aとバックアップローラ29bの間を通過する長尺シートS1を構成する単位シートt1の天地辺に当たる切取線8を、前記ダイカットローラ29aが回転しながら連続的に断裁して単位シートt1を切り出すのである。
そして切り出された単位シートt1は、次に右側に配置された一対の搬送ローラ30a、30bと一対のヒータパネル31a、31bが交互に配置されると共に最終出口に一対の加圧ローラ32a、32bが配置された一体化装置へと送り込まれる。
そして切り出された単位シートt1は、次に右側に配置された一対の搬送ローラ30a、30bと一対のヒータパネル31a、31bが交互に配置されると共に最終出口に一対の加圧ローラ32a、32bが配置された一体化装置へと送り込まれる。
前記一体化装置では、ヒータパネル31a、31b間を通過する間に単位シートt1が十分加熱される。そして最終出口に配置されている一対の加圧ローラ32a、32bにより加圧され、折り畳まれて対向している疑似接着フィルムシートGの疑似接着層同士が剥離可能に接着して全体として一体化されるのである。この様にして製造された製本型折り畳み通信体J1は、排出後ベルトコンベア等からなるスタッカ33に順次積載されるのである。
[実施例3:四つ折り製本型往復葉書J2]
図8(A)、(B)及び図9(A)に示すように、本実施例の四つ折り製本型往復葉書J2は上から第一葉片41、第二葉片42、第四葉片44及び第三葉片43の順に積層されている。そして第一葉片41と第二葉片42及び第二葉片42と第三葉片43は疑似接着フィルムシートGを介して剥離可能に重ね合わされている。
図8(A)、(B)及び図9(A)に示すように、本実施例の四つ折り製本型往復葉書J2は上から第一葉片41、第二葉片42、第四葉片44及び第三葉片43の順に積層されている。そして第一葉片41と第二葉片42及び第二葉片42と第三葉片43は疑似接着フィルムシートGを介して剥離可能に重ね合わされている。
また図8(A)及び図9(A)に示すように、第一葉片41の折り線45(切取りミシンが形成されている)側の縁辺に設けられている貫通孔55からは、第二葉片42の同位置に対応して記載されている「郵便はがき」の文言が前記貫通孔55を被覆しているフィルムシートFを透して視認することが出来るよう構成されている。
また図8(A)及び図9(A)に示すように、第一葉片41の折り線45(切取りミシンが形成されている)と逆側の縁辺には折り線51(折りミシンが形成されている)を介してマージナル孔52が形成されたマージナル部分48が連接されており、前記マージナル孔52を被覆するフィルムシートFの接着剤が第二葉片42へ浸透して第一葉片41と第二葉片42を剥離不能に接着している。
この四つ折り製本型往復葉書J2の受取人は、図8(A)に示す第一葉片41左下角部に形成されたコーナーカットKにより生じた段差を開封の端緒として、図9(A)に示す第一葉片41と第二葉片42を連接する折り線45(切取りミシンが形成されている)を破断し、同図(B)に示すように両葉片を剥離して開封することができる。また第二葉片42と第四葉片44は、開封側縁辺に沿って形成された疑似接着フィルムG同士が一致していない非接着領域を剥離の端緒として開封することができる。
なお第二葉片42と第四葉片44は、図9(A)に示すように連接されておらず分断された別個の葉片同士である。この2葉片は対向面間に介在する1枚の疑似接着フィルムシートGに連続的に被覆されることにより連接されて繋がっている。
既述の手順で各葉片が剥離開封された四つ折り製本型往復葉書J2は、図9(B)及び図10に示すように見開き製本状態に展開され、内部に隠されていた情報を透明或いは半透明の疑似接着フィルムシートGを透して確認することができるのである。そして例えば内部に記載されているアンケート等の回答を、第三葉片43(返信葉書の本体)の回答欄に記載した後に、折り線46(折り筋が形成されている)から切り離して投函することができる。
[実施例4:四つ折り製本型往復葉書J2の製造方法]
図11(A)に示すように本実施例の四つ折り往復葉書J2の製造に使用する長尺シートS2は、折り線を介して横方向に連接された4葉片からなる単位シートt2が、天地の切取り予定線50を介して縦方向に連接されている。
図11(A)に示すように本実施例の四つ折り往復葉書J2の製造に使用する長尺シートS2は、折り線を介して横方向に連接された4葉片からなる単位シートt2が、天地の切取り予定線50を介して縦方向に連接されている。
第一葉片41は右側縁辺の折り線51(折りミシンが形成されている)を介してマージナル孔52が設けられたマージナル部分48が連接され構成されている。また左下角部には四つ折り製本型往復葉書J2の完成後にコーナーカットKを形成する三角形の窓状の貫通孔56が設けられている。さらに第二葉片42と連接する左側折り線45(切取りミシンが形成されている)に沿って貫通孔55が形成されている。
第二葉片42は往信葉書の本体であり返信葉書の本体となる第三葉片43と折り線46(折り筋が形成されている)を介して連接されている。なお前記往信葉書の本体となる第二葉片42の表裏面には、四つ折り往復葉書J2の完成後に疑似接着フィルムシートGを介して第一葉片41と第四葉片44が剥離可能に接着される。
第三葉片43と第四葉片44はマージナル孔54が形成された2列のマージナル部分49を介して連接されており、前記2列のマージナル部分49は折り線47(折りミシンが形成されている)を介して連接されている。なお長尺シートS2の製造加工時には第四葉片44の左縁辺にマージナル部分が形成されているが、図11では前記マージナル部分が切除された状態で記載されている。
また図11(B)に示すように、第二葉片42裏面には折り線45に沿って「郵便往復葉書」の文言が記載されているが、前記文言の記載位置は第一葉片41の折り線45に沿って設けられている貫通孔55と対応しており、折り線45から両葉片を折り畳むと前記貫通孔55を通して読み取ることができように設計されている。
なお図11(A)及び(B)の各葉片の表裏面には、四つ折り製本型往復葉書J2の完成後に内部に隠蔽されるか或いは表出するかにより、個人情報又は広告宣伝等の一般情報等が記載されているがそれら情報の図示は省略する。
既述の通り構成された長尺シートS2は、例えば単位シートt2の天地の切取り予定線50に設けられた折りミシンで蛇腹に折り畳まれて、ブロック状態で図5に示す四つ折り製本型往復葉書J2の製造工程の最上流になる左下に載置される。そして最上面の単位シートt2から一枚ずつ順次持ち上げられ、図示されない折り畳み装置により第三葉片43と第四葉片44の表面同士が対向するように折り線47(折りミシンが形成されている)から、図12(A)、(B)及び図14(A)に示す状態に折り畳まれながら引き上げられ、上方に配置されたサポートローラ21でほぼ水平に向きを変えると、右側に配置されたピントラクタ22と重なり合うマージナル孔54、54を嵌合させ、右側に配置された一対のヒートローラ23a、23bからなる被覆装置へ送り込まれる。
なお、第四葉片44の折り畳み時期に制限はなく、記述の通り折り畳みながら繰り出しても良いが、予め折り畳まれた状態の長尺シートS2を繰り出しても構わない。また、繰り出しに際して必ずしもブロック状態から繰り出す必要はなく、ロール状に巻き取られた状態から繰り出しても何ら問題はない。
前記被覆装置では、上方に並列状態で待機しているフィルムシートFと疑似接着フィルムシートGが繰り出され、一対のヒートローラ23a、23bで図13(A)及び図14(B)に斜線で示すように長尺シートS2表面のマージナル部分48と疑似接着予定面にそれぞれ整合される。そして、前記被覆装置を構成する一対のヒートローラ23a、23bにより加熱・加圧処理を施されると、フィルムシートF及び疑似接着フィルムシートGは対向面側に形成されている感熱接着剤層が接着性を発揮して長尺シートS2の表面に強固に接着するのである。
同様に下方に待機している疑似接着フィルムシートGが繰り出され、図13(B)及び図14(B)に斜線で示すように、長尺シートS2裏面の疑似接着予定面に整合され被覆される。そしてフィルムシートF及び疑似接着フィルムシートGが被覆された長尺シートS2は、右側に配置された一対のニップローラ24a、24bによりさらに右側に配置された折り畳み装置へと送り込まれる。
前記折り畳み装置では、下方のサポートローラ25から上方のサポートローラ26へ上がるまでに、図示されないガイドバーやガイドプレートにより図14(B)に矢印で示すように、第三葉片43と第二葉片42及び第二葉片42と第一葉片41がそれぞれ折り線46(折り筋が形成されている)、折り線45(切取りミシンが形成されている)から図15(A)に示すようにほぼZ字状に折り畳まれる。
既述の態様に折り畳まれた長尺シートS2は、サポートローラ26でほぼ水平に向きを変えると、右側に配置されたピントラクタ27のピンと2列の重なり合うマージナル孔54、54を嵌合させ、更に右側に配置されたスリット刃28aとバックアップローラ28bの組み合わせからなる切除装置へ送り込まれる。そして前記切除装置により前記2列のマージナル部分54、54が切除されて図15(B)の状態となり、さらに右側に配置されたダイカットローラ29aとバックアップローラ29bからなる断裁装置へと送り込まれるのである。
前記断裁装置では、ダイカットローラ29aとバックアップローラ29bの間を通過する長尺シートS2を構成する単位シートt2の天地辺に当たる切取り予定線50を、前記ダイカットローラ29aが回転しながら連続的に断裁して単位シートt2を切り出すのである。そして切り出された単位シートt2は、次に右側に配置された一対の搬送ローラ30a、30bと一対のヒータパネル31a、31bが交互に配置されると共に最終出口に一対の加圧ローラ32a、32bが配置された一体化装置へと送り込まれる。
前記一体化装置では、ヒータパネル31a、31b間を通過する間に単位シートt2が十分加熱される。そして最終出口に配置されている一対の加圧ローラ32a、32bにより加圧され対向している疑似接着フィルムシートGの疑似接着層同士が剥離可能に接着して全体として一体化されるのである。この様にして製造された四つ折製本型往復葉書J2は、排出後ベルトコンベア等からなるスタッカ33に順次積載されるのである。
J1 三つ折り製本型葉書
J2 四つ折製本型往復葉書
S1、S2 長尺シート
F フィルムシート
G 疑似接着フィルムシート
t1、t2 単位シート
k コーナーカット
1、2、3、41、42、43、44 葉片
4、5、11、45、46、47、51 折り線
6、7、48、49 マージナル部分
8、9、50、53 切取予定線
10、12、52、54 マージナル孔
13、55、56 貫通孔
J2 四つ折製本型往復葉書
S1、S2 長尺シート
F フィルムシート
G 疑似接着フィルムシート
t1、t2 単位シート
k コーナーカット
1、2、3、41、42、43、44 葉片
4、5、11、45、46、47、51 折り線
6、7、48、49 マージナル部分
8、9、50、53 切取予定線
10、12、52、54 マージナル孔
13、55、56 貫通孔
Claims (2)
- 折り線を介して連接された複数の葉片を折り畳み対向葉片間を疑似接着フィルムシートを介して剥離可能に積層した製本型の情報通信体の製造方法において、情報通信体用紙に形成された長尺シートの移送用のマージナル孔に被覆されたフィルムシート又は疑似接着フィルムシートの前記マージナル孔に露出している部分で、前記マージナル孔を有するマージナル部分が連接されている葉片が前記フィルムシート又は疑似接着フィルムシートが被覆された側の面と逆側の面に位置する葉片と剥離不能に接着されたことを特徴とした製本型情報通信体。
- 折り線を介して横方向に連接された単位シートが縦方向に連接された長尺シートをそのまま或いは一部葉片を折り畳みながら繰り出す繰り出し工程と、繰り出された長尺シートの両外側に連接されている何れかのマージナル部分に形成されたマージナル孔にフィルムシート或いは疑似接着フィルムシートを被覆すると共に疑似接着予定面に疑似接着フィルムシートを被覆する被覆工程と、フィルムシート或いは疑似接着フィルムシートが被覆された長尺シートを折り畳む折り畳み工程と、折り畳まれた長尺シートのフィルムシート或いは疑似接着フィルムシートが被覆されていないマージナル部分を切除する切除工程と、フィルムシート或いは疑似接着フィルムシートが被覆されていないマージナル部分が切除された長尺シートを単位シート毎に断裁する断裁工程と、断裁された単位シートに加圧又は加熱・加圧処理を施すことにより全体として見開き状に剥離可能に一体化する一体化工程とからなることを特徴とした製本型情報通信体の製造方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019202526A (ja) * | 2018-05-24 | 2019-11-28 | ケイディケイ株式会社 | ラベル片付き郵便はがき及びその製造方法 |
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2016
- 2016-07-20 JP JP2016155005A patent/JP2018012316A/ja active Pending
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JP2019202526A (ja) * | 2018-05-24 | 2019-11-28 | ケイディケイ株式会社 | ラベル片付き郵便はがき及びその製造方法 |
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