JP6979581B2 - 往復葉書及びその製造方法 - Google Patents
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Description
詳しくは、本発明は、最近盛んに使用されている、見掛けは通常の往復葉書であるにもかかわらず、複数の葉片が折り畳まれると共に任意の対向面間を剥離可能或いは剥離不能に貼り合わせることにより、多くの情報を隠蔽状態で伝達することができる往復葉書及びその製造方法に関する。
[往復葉書J1]
図1(A)、(B)及び図2(A)、(B)に示す往復葉書Jは、図5(A)、(B)に示すように縦方向の折り線7、8を介して横方向に連接された第一葉片1、第二葉片2及び第三葉片3の3葉片と、縦方向の折り線7、8を介して横方向に連接された前記3葉片より縦幅が広い第四葉片4、第五葉片5及び第六葉片6の3葉片が横方向の折り線9を介してそれぞれ上下に連接された6葉片からなる単位往復葉書用紙tが、前記折り線7、8及び9から縦横に折り畳まれてなる。そして図1(A)、(B)及び図2(B)に示すように、第二葉片2及び第五葉片5が重ね合わされた往信葉書本体に第三葉片3及び第六葉片6が重ね合わされた4葉片からなる往信葉書Vの前記往信葉書本体と、第一葉片1及び第四葉片4が重ね合わされた2葉片からなる返信葉書W(返信葉書本体)が、折り線7を介して連接されている。
往復葉書Jの製造に使用するシートS1は図5(A)及び(B)に示すように、縦方向の折り線7、8を介して横方向に連接された第一葉片1、第二葉片2及び第三葉片3の3葉片と、縦方向の折り線7、8を介して横方向に連接された前記3葉片より縦幅が広い第四葉片4、第五葉片5及び第六葉片6の3葉片が横方向の折り線9を介してそれぞれ上下に連接された、6葉片からなる単位往復葉書用紙tが、天地の切取線10を介して縦方向に印刷されている。そして前記単位往復葉書用紙tの両外側には切取線11を介して、マージナル孔12が設けられたマージナル部分13が連接されている。
本実施例における往復葉書Jの製造に使用するシートS2は図13(A)及び(B)に示すように、縦方向の折り線7、8を介して横方向に連接された第一葉片1、第二葉片2及び第三葉片3の3葉片と、縦方向の折り線7、8を介して横方向に連接された前記3葉片より縦幅が広い第四葉片4、第五葉片5及び第六葉片6の3葉片が横方向の折り線9を介してそれぞれ上下に連接された、6葉片からなる単位往復葉書用紙tが印刷されている。そして前記単位往復葉書用紙tは縦方向の余白Xと横方向の余白Yにより周囲が囲まれ、第二葉片2の上方横方向の余白に、センサ読取用のマークMが印刷されている。
以下フィルム方式或いは後糊方式の場合の往復葉書Jの製造方法を述べる。
1)単位往復葉書用紙tが印刷された長尺状或いは枚葉状のシートの疑似接着予定面及び完全接着予定面に、疑似接着フィルムシートG及び完全接着フィルムシートKをラミネータにより被覆する。なお後糊方式においては各種接着媒体を塗工機等を使用して被膜(層)を形成すればよい。(疑似接着媒体及び完全接着媒体の形成工程)。
2)疑似接着フィルムシート及び完全接着フィルムシートにより被覆される或いは他の各種接着媒体により被膜(層)が形成された長尺状或いは枚葉状のシートのマージナル部分や天地の切取線或いは縦横の余白を切除して単位往復葉書用紙t毎に切り出す。また場合によっては折り線に各種折り手段を形成する。(切り出し工程、折り手段形成工程)
3)折り機により単位往復葉書用紙tを最終形態の二つ折り或いはその手前の往信葉書と返信葉書が見開き状に平面展開した段階に折り畳む。(折り畳み工程)
4)折り畳まれた単位往復葉書用紙tをシーラー機により加圧或いは加熱・加圧処理を施し疑似接着フィルムシートG或いは他の疑似接着媒体同士を剥離可能に接着し、完全接着フィルムシートK或いは他の完全接着媒体同士を剥離不能に接着して全体として往復葉書の形態に一体化する。(接着工程)
5)前記3)の折り畳み工程で二つ折りの手前の形態に折り畳んだ場合最終形態の二つ折りに折り畳む。(折り畳み工程)
6)場合によって、受取人の切除動作を省くために、往信葉書Vの袋状に閉じられた下側縁辺部分の切落し線Zを切除する断裁工程が、前記接着工程4)或いは折り畳み工程5)の後に付加される。
上記分業による加工工程を経て往復葉書を製造することができる。
以下先糊方式の場合の往復葉書Jの製造方法を述べる。
1)例えば先に疑似接着予定面或いは完全接着予定面に疑似接着媒体或いは完全接着媒体が形成された長尺状或いは枚葉状のシートの、前記疑似接着媒体或いは完全接着媒体の上から単位往復葉書用紙tを印刷する。なお前記先に形成された各種接着媒体は、用紙表面に被膜(層)を形成する場合、用紙に含侵して見た目にその存在が分かりにくい場合、或いは被膜(層)と紙繊維が混在する表面となる等のケースが考えられる。(印刷工程)
2)印刷が完了した長尺状或いは枚葉状のシートから単位往復葉書tを切り出す。また場合によっては折り線に各種折り手段を形成する。(切り出し工程、折り手段形成工程)
3)折り機により単位往復葉書用紙tを最終形態の二つ折り或いはその手前の往信葉書と返信葉書が見開き状に平面展開した段階に折り畳む。(折り畳み工程)
4)折り畳まれた単位往復葉書用紙tをシーラー機により加圧或いは加熱・加圧処理を施し疑似接着媒体同士を剥離可能に接着し完全接着媒体同士を剥離不能に接着して全体として往復葉書の形態に一体化する。(接着工程)
5)上記3)の折り畳み工程の折り畳みが、最終形態の二つ折りの手前の段階迄で、往信葉書と返信葉書が見開き状に平面展開した状態に折り畳まれて接着工程を通過した場合は、最終形態の二つ折りを実行する第二の折り畳み工程を接着工程の下流に付加する。また場合によって、受取人の切除動作を省くために、往信葉書Vの袋状に閉じられた下側縁辺部分の切落し線Zを切除する断裁工程が接着工程4)の後に付加される。
上記分業による加工工程を経て往復葉書を製造することができる。
例えば、折り線に形成する折り手段は折りミシンや折り筋に限らず、切取りミシンや他の公知の折り手段を採用しても構わない。また、マージナル部分や余白の切除時期或いは折り手段の形成時期に関しても格別な制限はなく、作業前に予めシートから切除したりシートに形成しておいたりしても良く、被覆工程の上下流の何れかで切除したり形成したりしても構わない。さらに、被覆工程の上下両所で段階的に切除或いは形成しても構わない。
V 往信葉書
W 返信葉書
S1、S2 シート
G 疑似接着フィルムシート
K 完全接着フィルムシート
X 縦方向の余白
Y 横方向の余白
M マーク
Z 切落し線
t 単位往復葉書用紙
L1、L2 辺
Q 折り専用機
1、2、3、4、5、6 葉片
7、8、9 折り線
10、11 切取線
12 マージナル孔
13 マージナル部分
20、42、50 用紙載せ台
21、27、28、57、58 サポートローラ
22 ピンコンベア
23a、23b、53a、53b ヒートローラ
24a、24b、54a、54b スリット刃
24c、54d ミシン刃
24d、54c 筋入れ刃
25、55 バックアップローラ
26a、26b、29a、29b、52a、52b、56a、56b ニップローラ
35a、35b 搬送ローラ
36a、36b ヒータパネル
37a、37b 加圧ローラ
32a、32b、32c、44a、44b、44c 折りローラ
33、45 折りトレー
34、46 ストッパ
38、47 ベルトコンベア
43 フィードローラ
51 吸着パッド
30 センサ
31a 断裁刃
31b 固定刃
Claims (10)
- 縦方向の折り線を介して横方向に連接された第一葉片、第二葉片及び第三葉片の3葉片と、縦方向の折り線を介して横方向に連接された前記3葉片より縦幅が広い第四葉片、第五葉片及び第六葉片の3葉片が横方向の折り線を介して第一葉片と第四葉片、第二葉片と第五葉片及び第三葉片と第六葉片がそれぞれ上下に連接された6葉片からなる単位往復葉書用紙を折り畳み、任意の対向面間を剥離可能或いは剥離不能に積層した往復葉書において、
往信葉書と返信葉書を往信葉書が上になるように折り合わせた状態で上から第三葉片、第二葉片、第五葉片及び第六葉片の順に重なり往信葉書を形成すると共に上から第四葉片及び第一葉片の順に重なり返信葉書を形成した往復葉書であり、
往信葉書本体と返信葉書本体が連接されており、返信葉書の本体を形成する第四葉片と第一葉片が剥離不能に貼り合わされ、往信葉書の本体を形成する第二葉片と第五葉片が剥離不能に貼り合わせられると共に往信葉書本体の両面に疑似接着媒体を介して第三葉片と第六葉片が剥離可能に貼り合わされ、さらに前記往信葉書本体の両面に貼り合わされた前記第三葉片と第六葉片が往信葉書の下縁辺で折り線を介して連接していることを特徴とした往復葉書。 - 請求項1に記載の往信葉書本体の両面に貼付された第三葉片と第六葉片の連接されている下縁辺を切り離したことを特徴とした往復葉書。
- 縦方向の折り線を介して横方向に連接された第一葉片、第二葉片及び第三葉片の3葉片と縦方向の折り線を介して横方向に連接された前記3葉片より縦幅の広い第四葉片、第五葉片及び第六葉片の3葉片が横方向の折り線を介して第一葉片と第四葉片、第二葉片と第五葉片及び第三葉片と第六葉片がそれぞれ上下に連接された6葉片からなる単位往復葉書用紙が、天地の横方向の切取線を介して縦方向に連続的に印刷されると共に両外側にマージナル孔を設けたマージナル部分が縦方向の切取線を介して連接された長尺シートを繰り出すシートの繰り出し工程と、
繰り出された長尺シートに印刷された単位往復葉書用紙の疑似接着予定面に疑似接着媒体及び完全接着予定面に完全接着媒体を形成する疑似接着媒体及び完全接着媒体の形成工程と、
疑似接着媒体及び完全接着媒体が形成された長尺シートの両外側のマージナル部分を切除する切除工程及び折り線に折り手段を形成する折り手段形成工程と、
マージナル部分が切除されると共に折り手段が形成された長尺シートの第三葉片及び第六葉片を縦方向の折り線から第二葉片及び第五葉片側へ疑似接着媒体を介して対向するように連続的に折り畳む第一の折り畳み工程と、
折り畳まれた長尺シートを単位往復葉書用紙毎に切除する切り出し工程と、
切り出された単位往復葉書用紙の第一葉片及び第四葉片と第二葉片及び第五葉片が対向するように横方向の折り線から連接された往信葉書と返信葉書が平面に展開された状態に折り畳む第二の折り畳み工程と、
連接された往信葉書と返信葉書が平面に展開された状態に折り畳まれた単位往復葉書用紙に加圧或いは加熱・加圧処理を施して対向する疑似接着予定面を剥離可能に接着すると共に完全接着予定面を剥離不能に接着する接着工程と、
疑似接着予定面及び完全接着予定面が接着された単位往復葉書用紙の往信葉書と返信葉書を両者を連接する折り線から二つ折りに折り畳む第三の折り畳み工程とからなることを特徴とした往復葉書の製造方法。 - 縦方向の折り線を介して横方向に連接された第一葉片、第二葉片及び第三葉片の3葉片と縦方向の折り線を介して横方向に連接された前記3葉片より縦幅が広い第四葉片、第五葉片及び第六葉片の3葉片が横方向の折り線を介して第一葉片と第四葉片、第二葉片と第五葉片及び第三葉片と第六葉片がそれぞれ上下に連接された6葉片からなる単位往復葉書用紙が、四周を縦方向の余白及び横方向の余白に囲まれた状態で印刷された枚葉シートを繰り出すシートの繰り出し工程と、
繰り出された枚葉シートに印刷された単位往復葉書用紙の疑似接着予定面に疑似接着媒体及び完全接着予定面に完全接着媒体を形成する疑似接着媒体及び完全接着媒体の形成工程と、
疑似接着媒体及び完全接着媒体が形成された枚葉シートの縦方向の余白を切除すると共に折り線に折り手段を形成する縦方向の余白の切除及び折り手段の形成工程と、
縦方向の余白を切除すると共に折り線に折り手段を形成した枚葉シートに印刷された単位往復葉書用紙の第三葉片及び第六葉片を縦方向の折り線から第二葉片及び第五葉片側へ疑似接着媒体を介して対向するように連続的に折り畳む第一の折り畳み工程と、
折り畳まれた枚葉シートの横方向の余白を切除して単位往復葉書用紙単体に切り出す切り出し工程と、
切り出された単位往復葉書用紙の第一葉片及び第四葉片と第二葉片及び第五葉片が対向するように横方向の折り線から連接された往信葉書と返信葉書が平面に展開された状態に折り畳む第二の折り畳み工程と、
連接された往信葉書と返信葉書が平面に展開された状態に折り畳まれた単位往復葉書用紙に加圧或いは加熱・加圧処理を施して対向する疑似接着予定面を剥離可能に接着すると共に完全接着予定面を剥離不能に接着する接着工程と、
疑似接着予定面及び完全接着予定面が接着された単位往復葉書用紙の往信葉書と返信葉書を両者を連接する折り線から二つ折りに折り畳む第三の折り畳み工程とからなることを特徴とした往復葉書の製造方法。 - 請求項3又は4の何れかに記載の往復葉書の製造方法において、切除工程及び/又は折り手段の形成工程が疑似接着媒体及び完全接着媒体の形成工程の上流側及び/又は下流側に配置されたことを特徴とした往復葉書の製造方法。
- 請求項3乃至5の何れかに記載の往復葉書の製造方法において、第三の折り畳み工程が第二の折り畳み工程と接着工程との間に配置されたことを特徴とした往復葉書の製造方法。
- 縦方向の折り線を介して横方向に連接された第一葉片、第二葉片及び第三葉片の3葉片と縦方向の折り線を介して横方向に連接された前記3葉片より縦幅が広い第四葉片、第五葉片及び第六葉片の3葉片が横方向の折り線を介して第一葉片と第四葉片、第二葉片と第五葉片及び第三葉片と第六葉片がそれぞれ上下に連接された6葉片からなる単位往復葉書用紙が印刷された長尺シート或いは枚葉シートの疑似接着予定面に疑似接着媒体及び完全接着予定面に完全接着媒体を形成する疑似接着媒体及び完全接着媒体の形成工程と、
疑似接着媒体及び完全接着媒体が形成された長尺シート或いは枚葉シートに印刷された単位往復葉書用紙を切り出す切り出し工程と、
切り出された単位往復葉書用紙の第三葉片と第六葉片を疑似接着媒体が対向するように縦方向の折り線から第二葉片と第五葉片側に連続的に折り畳み、さらに単位往復葉書用紙の横方向の折り線を介して上下に連接された葉片の完全接着媒体同士が対向するように前記横方向の折り線から折り畳み往信葉書と連接された返信葉書が平面に展開した状態とした後にさらに前記往信葉書と返信葉書をその連接する折り線から二つ折りに折り畳み投函前の最終形態とする折り畳み工程と、
折り畳まれた単位往復葉書用紙に加圧或いは加熱・加圧処理を施して対向する疑似接着予定面を剥離可能に接着し完全接着予定面を剥離不能に接着する接着工程とからなることを特徴とした往復葉書の製造方法。 - 所定面に疑似接着媒体及び完全接着媒体が形成された長尺シート或いは枚葉シートの表裏面に、縦方向の折り線を介して横方向に連接された第一葉片、第二葉片及び第三葉片の3葉片と縦方向の折り線を介して横方向に連接された前記3葉片より縦幅が広い第四葉片、第五葉片及び第六葉片の3葉片が横方向の折り線を介して第一葉片と第四葉片、第二葉片と第五葉片及び第三葉片と第六葉片がそれぞれ上下に連接された6葉片からなる単位往復葉書用紙を印刷する印刷工程と、
印刷が完了した長尺状或いは枚葉状のシートの単位往復葉書を切り出す切り出し工程と、
切り出された単位往復葉書用紙の第三葉片と第六葉片を疑似接着媒体が対向するように縦方向の折り線から第二葉片と第五葉片側に連続的に折り畳み、さらに単位往復葉書用紙の横方向の折り線を介して上下に連接された葉片の完全接着媒体同士が対向するように前記横方向の折り線から折り畳み往信葉書と連接された返信葉書が平面に展開された状態とした後にさらに前記往信葉書と返信葉書をその連接する折り線から二つ折りに折り畳み投函前の最終形態とする折り畳み工程と、
折り畳まれた単位往復葉書用紙に加圧或いは加熱・加圧処理を施して対向する疑似接着予定面を剥離可能に接着し完全接着予定面を剥離不能に接着する接着工程とからなることを特徴とした往復葉書の製造方法。 - 請求項7又は8の何れかに記載の往復葉書の製造方法において、接着工程の下流に往信葉書と返信葉書が連接され平面に展開された状態で排出される往復葉書の、往信葉書と返信葉書を連接する折り線から両者を二つ折りに折り畳み投函前の最終形態とする第二の折り畳み工程を別に配置したことを特徴とした往復葉書の製造方法。
- 少なくとも往信葉書本体の両面に貼付された第三葉片及び第六葉片の連接されている下縁辺を切り離す切除工程が接着工程の下流側に配置されたことを特徴とした請求項3乃至9の何れかに記載の往復葉書の製造方法。
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