JP2020152089A - 折り畳み封書及びその製造方法 - Google Patents

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義和 木村
土屋 雅人
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Abstract

【課題】一つの封書に複数の紙片、情報を封入する際に起こる他人の情報の誤封入等の事故が起こらず、封書にする際のコストのアップを押さえることができる、折り畳み封書を提供する。【解決手段】複数の葉片2,3,5,6が縦方向の折り線を介して横方向に連接されると共に一方の外側の葉片の横幅が他の葉片よりも狭い単位シートが横方向の折り線を介して縦方向に連接された折り畳み封書シートを、前記縦方向の折り線から折り畳んだ後に最終的に前記横方向の折り線から二つ折りに折り畳み、前記横方向の折り畳みにより対向する葉片間は縦方向の折り線に沿った帯状部分或いは外側縁辺に沿った帯状部分の何れかを剥離不能に接着すると共に残りの部分を剥離可能に接着し、他の対向面間は疑似接着媒体Gを介して剥離可能に接着された折り畳み封書F1。【選択図】図1

Description

本発明は、用紙の折り畳みにより得られる封書であり、大量の情報伝達を可能にすると共に開封後の製本状態で展開されるため受取人の興味を引く折り畳み封書とその製造方法に関する。
従来、案内状やパンフレット等の大量の情報を伝達する手段として、封筒に各種広告宣伝物を封入封緘して郵送する方法が一般的である。しかし最近では個人情報等の管理が重要となり、誤って他人の情報を記載したり、そのために封書を誤配したりする等の事故は極力避けなければならない。また多数の個別の情報を封入封緘する作業に係る多大な経費を削減したいところである。そのような状況下、例えば特開2000−43456号に記載される折り畳み封書用シートが提案されている。
先行技術分野
特許文献
特開2000−43456号公報
既述の引用文献に記載される折り畳み封書用シートは、一枚のシートに一対一対応で情報を記載して折り畳み封書に仕上げるため、誤って他人の情報が混じることはない。また折り畳むことで封書に仕上がるので封入封緘の手間も省ける等の長所がある。しかし特殊加工を必要とする突出した封緘辺、封緘のための接着剤塗布、開封に際して封着片を引きちぎるための切取ミシン加工、接着部分が容易に剥離するための剥離剤塗布加工、二条のミシン目による開封手段等の複雑で手間が掛かる加工が必要で、せっかく既述の長所があるにも関わらず割高についてしまう。
本発明の折り畳み封書及びその製造方法は、上記問題に鑑み、一枚のシートに情報を記載して折り畳み封書に仕上げるため、一つの封筒に複数の紙片、情報を封入する際に起こる他人の情報の誤封入等の事故が起こらず、開封後は立体的な見開き状に製本されているため情報の確認がしやすく受取人の興味を引く等の作用効果を有する折り畳み封書を提供すること、また封書にする際の特殊な加工を最低限にすることでコストのアップを押さえることができる、折り畳み封書の製造方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の折り畳み封書は、複数の葉片が縦方向の折り線を介して横方向に連接されると共に一方の外側の葉片の横幅が他の葉片よりも狭い単位シートが横方向の折り線を介して縦方向に連接された折り畳み封書シートを、前記縦方向の折り線から折り畳んだ後に最終的に前記横方向の折り線から二つ折りに折り畳み、前記横方向の折り畳みにより対向する葉片間は縦方向の折り線に沿った帯状部分或いは外側縁辺に沿った帯状部分の何れかを剥離不能に接着すると共に残りの部分を剥離可能に接着し、他の対向面間は疑似接着媒体を介して剥離可能に接着された折り畳み封書であり、前記横方向の折り線で形成される袋とじ状態の下縁辺を切除して展開した後に複数の葉片が前記剥離不能に接着された葉片の縁辺部分から対称的に展開すると共に最終的に表出する前記横幅の狭い葉片がその表出面に配送業務に必須の情報を記載したラベル片であることを特徴としている。
なお本発明の折り畳み封書は、下縁辺が全体を最終的に二つ折りにした際の折り線部分になるため、袋状に閉じられた状態になっている。従って受取人は開封に際して下縁辺を鋏やカッター等の切除道具を使用し切除してから開封する必要がある。その手間を省くため前記下縁辺の折り線に沿って切取ミシン等の破断手段を設けておけば、切除道具を使用せず手で破断して開封するようにすることができる。
また下縁辺の横方向の折り線に切取ミシン等の破断手段を形成しておいて、前記開封手段と同様に切除道具を使用せず、前記折り線に形成された切取ミシンを手で破断して開封するようにすることもできる。この場合破断に際して切り屑が発生しないのでより至便である。
さらに開封に際して前記全ての手間を省くために、投函前に横方向の折り線を含む下縁辺を予め切除して開放した状態で受取人の手元へ届くようにしても構わない。
さらにまた、上記目的を達成するために、本発明の折り畳み封書の製造方法は、複数の葉片が縦方向の折り線を介して横方向に連接されると共に一方の外側の葉片の横幅が他の葉片よりも狭い単位シートが横方向の折り線を介して縦方向に連接された折り畳み封書シートを、前記縦方向の折り線から折り畳んだ後に最終的に前記横方向の折り線から二つ折りに折り畳み、前記横方向の折り畳みにより対向する葉片間は縦方向の折り線に沿った帯状部分或いは外側縁辺に沿った帯状部分の何れかを剥離不能に接着すると共に残りの部分を剥離可能に接着し、他の対向面間は疑似接着媒体を介して剥離可能に接着された折り畳み封書であり、前記横方向の折り線で形成される袋とじ状態の下縁辺を切除して展開した後に複数の葉片が前記剥離不能に接着された葉片の縁辺部分から対称的に展開すると共に最終的に表出する前記横幅の狭い葉片がその表出面に配送業務に必須の情報を記載したラベル片である折り畳み封書の製造方法であって、折り畳み封書シートが印刷されたシートを繰り出すシートの繰り出し工程と、繰り出されたシートの疑似接着予定面に疑似接着媒体を形成すると共に製本予定部分に完全接着媒体を形成する接着媒体の形成工程と、接着媒体が形成されたシートに印刷された折り畳み封書シートの縦方向の余白を切除する切除工程と、縦方向の余白が切除された折り畳み封書シートが印刷されたシートを疑似接着媒体同士及び完全接着媒体同士が対向するように縦方向の折り線から折り畳む第一の折り畳み工程と、縦方向の折り線から折り畳まれた折り畳み封書シートが印刷されたシートの前後する折り畳み封書シートを断裁して個別の折り畳み封書シートに切り出す折り畳み封書シートの切り出し工程と、個別に切り出された折り畳み封書シートを横方向の折り線から二つ折りに折り畳み最終形態とする第二の折り畳み工程と、最終形態に折り畳まれた折り畳み封書シートの疑似接着予定面を剥離可能に接着すると共に完全接着予定面を剥離不能に接着する接着工程とからなることを特徴としている。
また受取人の開封に際しての手間を省くために、前記接着工程の後に横方向の折り線から折り畳まれ袋状に閉じられている下縁辺を切除する切除工程を配置して発送前に予め切除しておけば、受取人はそのまま開封することができると共に切り屑が発生しないため至便である。
さらに前記折り畳み封書の製造方法において切除工程と断裁工程を先に行い、折り畳み封書シートを切り出した後に第一及び第二の折り畳み工程を一気に行い、最終形態に折り畳んだ後に接着工程に送り込み折り畳み封書を製造するようにしても構わない。
さらにまた、縦方向の折り線に形成される折りミシンや折り筋等の折り手段の形成時期に制限はない。例えば接着媒体の形成工程の上流側或いは下流側の何れで形成しても構わない。また上流側と下流側の両側で段階的に形成しても構わない。さらに繰り出し工程で予め折り手段が形成された折り畳み封書シートを載置しておいても良く、その場合折り手段形成工程は省略することができる。なお、横方向の折り線にも折り手段を形成しても構わない。
これら製造方法における各工程は、オンラインの一貫した連続工程で行われてもよく、或いはオフラインで独立した個別の専用機により工程ごとに移動しながら行われても構わない。
本発明の折り畳み封書に使用される資材は、例えば上質紙、マット紙、コート紙等の通常の用紙、合成紙、不織布或いは樹脂フィルムシート等を好適に使用することができる。そして折り畳まれた対向面同士を剥離可能に接着する疑似接着に使用する疑似接着媒体は、大きく以下の3種類に分けられる。
1)後糊方式
印刷後の用紙の疑似接着予定面に疑似接着性のUVニスを塗布して疑似接着性の被膜を形成したもの。前記疑似接着性の被膜同士を対向させて加圧或いは加熱・加圧処理を施すと剥離可能に接着する。エマルジョン型の粘着剤を塗布するものもある。
2)先糊方式
印刷前の用紙の疑似接着予定面に、合成ゴム或いは天然ゴムを主成分とした疑似接着性の媒体を塗布し含侵させる。乾燥後印刷・印字を行い疑似接着予定面同士を対向させて加圧処理を施すと剥離可能に接着する。
3)フィルム方式
印刷後の用紙の疑似接着予定面に疑似接着性のフィルムシートを被覆し、前記疑似接着性のフィルムシートを対向させて加圧或いは加熱・加圧処理を施すと剥離可能に接着する。なお、フィルム方式には対向面の両面に予め被覆しておく全面貼り方式と、折り畳んだ用紙の対向面間に予め疑似接着しているフィルム方式を挟み込み接着する挟み込み方式の二種類がある。
前記封緘のための疑似接着媒体の形成時期及び製本のための完全接着媒体の形成時期に格別な制限はないが、折り畳み封書の製造工程中で或いは独立した個別の工程で行われ、その他の各工程で順次処理されても構わない。
本発明の折り畳み封書は当初縦方向の折り線から折り畳み、続いて上下に分割された葉片群を前記横方向の折り線から折り合わせ封書サイズ等に仕上げる。そして前記横方向の折り線からの折り合わせた後に対向する葉片間の疑似接着予定面を剥離可能に、完全接着予定部分を剥離不応に接着する。そうすることにより前記剥離不能に接着された箇所が、開封後の各葉片の分離を防ぎ立体的な展開を可能とする。
なお実施例等で、横方向の折り線からの折り畳みにより袋状に閉じられている辺を下側の縁辺としているが、印刷されるデザインにより上側の縁辺を袋状に閉じられた辺としても構わない。また横長方向にデザインした場合左右何れかの縁辺が袋状の閉じられた辺となる。
本発明の折り畳み封書は、一枚のシートに封筒と封入物が一体となり、一対一対応で情報を記載し折り畳み封書に仕上げるので、個人情報を印字した複数の別体の紙片を集めて封入封緘する場合に起こる他人の情報を誤封入してしまう等の重大な事故がない。
また、開封後は、蛇腹状或いは見開き状に製本されているため情報の確認がしやすく受取人の興味を引く。
さらに本発明の折り畳み封書の製造方法では、各種接着媒体の形成工程や折り手段の形成工程を含む面倒な作業工程をインラインの設備で、或いは従来の設備を繋ぎ合わせたオフラインの流れでも行えるので、素人でも大量の折り畳み封書を短時間で製造することが可能になる。
(A)は折り畳み封書F1の表面図、(B)は裏面図である。 (A)は図1(A)におけるア−ア線断面図、(B)はイ−イ線断面図である。 図2(A)を参照して折り畳み封筒F1を開封して展開する様子を示す断面図である。 折り畳み封書F1の展開状態を示す斜視図である。 (A)は疑似接着フィルムシートGが被覆されると共に折り線に折りミシンが形成された折り畳み封書シートS1の表面図、(B)は疑似接着フィルムシートG及び完全接着フィルムシートKが被覆されると共に折り線に折りミシンが形成された折り畳み封書シートS1の裏面図である。 (A)は縦方向の折り線7及び8から断面S字状に各葉片が折り畳まれた折り畳み封書シートS1の平面図、(B)は(A)におけるウ−ウ線断面図、(C)はエ−エ線断面図である。 (A)は折り畳み封書F2の表面図、(B)は裏面図である。 (A)は図7(A)におけるオ−オ線断面図、(B)はカ−カ線断面図である。 図8(A)を参照して折り畳み封筒F2を開封して展開する様子を示す断面図である。 折り畳み封書F2の展開状態を示す斜視図である。 (A)は疑似接着フィルムシートGが被覆されると共に折り線に折りミシンが形成された折り畳み封書シートS2の表面図、(B)は疑似接着フィルムシートG及び完全接着フィルムシートKが被覆されると共に折り線に折りミシンが形成された折り畳み封書シートS2の裏面図である。 (A)は縦方向の折り線17及び18から断面S字状に各葉片が折り畳まれた折り畳み封書シートS2の平面図、(B)は(A)におけるキ−キ線断面図、(C)はク−ク線断面図である。 (A)は折り畳み封書F3の表面図、(B)は裏面図である。 (A)は図13(A)におけるケ−ケ線断面図、(B)はコ−コ線断面図である。 図14(A)を参照して折り畳み封筒F3を開封して展開する様子を示す断面図である。 折り畳み封書F3の展開状態を示す斜視図である。 (A)は疑似接着フィルムシートG及び完全接着シートKが被覆されると共に折り線に折りミシンが形成された折り畳み封書シートS3の表面図、(B)は疑似接着フィルムシートGが被覆されると共に折り線に折りミシンが形成された折り畳み封書シートS3の裏面図である。 (A)は縦方向の折り線30及び31から断面蛇腹状に各葉片が折り畳まれた折り畳み封書シートS3の平面図、(B)は(A)におけるサ−サ線断面図、(C)はシ−シ線断面図である。 (A)は折り畳み封書F4の表面図、(B)は裏面図である。 (A)は図19(A)におけるス−ス線断面図、(B)はセ−セ線断面図である。 図20(A)を参照して折り畳み封筒F4を開封して展開する様子を示す断面図である。 折り畳み封書F4の展開状態を示す斜視図である。 (A)は疑似接着フィルムシートG及び完全接着シートKが被覆されると共に折り線に折りミシンが形成された折り畳み封書シートS4の表面図、(B)は疑似接着フィルムシートGが被覆されると共に折り線に折りミシンが形成された折り畳み封書シートS4の裏面図である。 (A)は縦方向の折り線50及び51から断面蛇腹状に各葉片が折り畳まれた折り畳み封書シートS4の平面図、(B)は(A)におけるソ−ソ線断面図、(C)はタ−タ線断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
なお本実施例では、疑似接着媒体及び完全接着媒体として取り扱いが至便なフィルム方式に沿って説明するが、他の方式の疑似接着媒体や完全接着媒体を用いても一向にかまわない。またフィルム方式で使用される疑似接着媒体及び完全接着媒体の具体的な構成等は以下の通りであるが、他の構成の疑似接着フィルムシートや完全接着フィルムシートを用いても構わない。
本実施例で使用する疑似接着フィルムシートGは、例えばポリエチレンテレフタレートや二軸延伸ポリプロピレン等からなる基材の一方の面に、公知の感熱接着剤層を形成すると共に、残るもう一方の面に疑似接着層を形成したサーマルラミネート法に対応したものを好適に使用することができる。このものは印刷物表面に前記感熱接着剤層を介して剥離不能に接着した後、疑似接着層が対向するように折り畳み加圧或いは加熱・加圧処理を施すことで対向面同士が剥離可能に接着する。
本実施例で使用される完全接着フィルムシートKは、例えばポリエチレンテレフタレートや二軸延伸ポリプロピレン等からなる基材の一方の面に、公知の感熱接着剤層を形成すると共に、残るもう一方の面にヒート処理層を形成したサーマルラミネート法に対応したものを好適に使用することができる。このものは印刷物表面に前記感熱接着剤層を介して剥離不能に接着した後、ヒート処理層が対向するように折り畳み加圧或いは加熱・加圧処理を施すことで対向面同士が剥離不能に接着する。
また各実施例に示す図面で、折り畳み封書シート表面図に記載される郵便料金表示の円は、前記折り畳み封書シートの表裏面を区別するために記載したものであり、本発明の折り畳み封書が必ずしも日本郵便株式会社が取り扱う郵送体(角封筒等)として使用されるものではなく、例えば一般の運送業者が取り扱うメール便等の配送業務で使用しても構わない。
[製本型折り畳み封書F1]
以下図1乃至図4に示す折り畳み封書F1の構成について、図5及び図6を参照して折り畳み封書F1の製造方法と共に説明する。
図5に示すように本発明の折り畳み封書F1を製造するための折り畳み封書シートS1は、縦方向の折り線7及び8により横方向に連接された第一葉片1、第二葉片2及び第三葉片3が、同様に縦方向の折り線7及び8により横方向に連接された第四葉片4、第五葉片5及び第六葉片6と横方向の折り線9を介して、第一葉片1と第四葉片4、第二葉片2と第五葉片5及び第三葉片3と第六葉片6がそれぞれ対向するように上下に連接されており、本実施例の製本型折り畳み封書F1は、前記折り畳み封書シートS1を縦横に折り畳み、上から第三葉片3、第二葉片2、第一葉片1、第四葉片4、第五葉片5及び第六葉片6の順になるように形成したものである。なお、前記縦方向の折り線7及び8、横方向の折り線9には折りミシンが形成されているが他の折り手段、例えば折り筋等に代えても構わない。この点については以下の他の実施例においても同様である。
そして各対向面間は疑似接着フィルムシートGにより剥離可能に接着されると共に図2(A)に示すように、第一葉片1及び第四葉片4の折り線7に沿った右側縁辺に帯状に形成され対向する、完全接着フィルムシートK同士が剥離不能に接着されることにより封緘されている。後述するが前記完全接着フィルムシートKにより封緘された部分により、折り畳み封書F1は開封展開した後に製本状態となる。
この折り畳み封書F1の受取人は図1(A)及び(B)に示すように、下側縁辺に沿って破線で示される切取線10と、図示はされないが「ここを切り落として開封してください。」等の文言に従い、カッターや鋏等により図2(B)に示すように、折り線9により袋とじ状態となっている下縁辺を切除して、全葉片間を剥離開封する準備が整えられる。
なお各葉片の前記切取線10に対応する部分に切取ミシンを形成し容易に破断できるように加工しておくことにより、切除道具を使用することなく手で切除するようにしても構わず、また袋綴じ状態の折り線9に切取ミシンを形成しておいて、手で破断しながら容易に開封できるように操作しても構わない。前記折り線9に切取ミシンを形成する場合、開封後に切除片が切り屑として残らず極めて至便である。これに関しては以下の各実施例においても同様である。
既述の通り下側縁辺を開放した後に、受取人は各葉片間を剥離して最終的に図3及び図4に示すように、製本状態に展開した折り畳み封書F1の内部に隠れていた各種情報を、透明或いは半透明な疑似接着フィルムシートGを透して確認することができるのである。
なお受取人の開封作業を容易にするために葉片幅が相違するよう操作して、開封側縁辺に沿って段差を形成するようにしたり、開封側縁辺に沿って疑似接着フィルムシートGを控えて被覆して開封の切掛けとなる非接着域を意図的に形成したりしても構わない。この点に関しては以下の各実施例においても同様である。
このようにして目的を達成した折り畳み封書F1は、廃棄に際して受取人の住所氏名等個人情報保護が記載されているラベル葉片3を折り線8から切り離すことが出来て至便である。また仮に疑似接着媒体がフィルムシートであったとしても、切り離しの際にミシンにより生じる凹凸断面により、容易に亀裂が入り伝播して破断することができるのである。
[折り畳み封書F1の製造方法]
折り畳み封書F1の製造には、図5(A)及び(B)に示す折り畳み封書シートS1が印刷された長尺シート或いは枚葉シートを使用する。なお前記折り畳み封書シートS1の構成は前記折り畳み封書F1で詳述したが、縦方向の折り線7及び8により横方向に連接された第一葉片1、第二葉片2及び第三葉片3が、同様に縦方向の折り線7及び8により横方向に連接された第四葉片4、第五葉片5及び第六葉片6と横方向の折り線9を介して、第一葉片1と第四葉片4、第二葉片2と第五葉片5及び第三葉片3と第六葉片6がそれぞれ対向するように上下に連接された状態となっている。
既述の構成の折り畳み封書シートS1が印刷された長尺シート或いは枚葉シートは、製造工程の最上流の用紙載せ台上に載置されると静電ベルト、吸着パッド、フィードローラ或いはピントラクタ等公知の給紙装置により搬送テーブルへ繰り出される。そして例えば一対のヒートローラからなるラミネート装置へ送り込まれ、図5(A)及び(B)に斜線で示すように、印刷されている折り畳み封書シートS1表裏面の所定位置に、疑似接着フィルムシートG及び完全接着フィルムシートKがそれぞれ被覆される。
疑似接着フィルムシートG及び完全接着フィルムシートKが被覆された長尺シート或いは枚葉シート(疑似接着フィルムシートの被覆により連続状態となっている)は、次に、印刷されている折り畳み封書シートS1の周囲の余白を切除するのであるが、最初に搬送方向の余白がスリッタ等公知の切除装置により切除される。その際に各縦方向の折り線に折りミシン或いは折り筋等の折り手段が、図5(A)及び(B)に示すように公知の折り手段形成装置により形成される。なお前記折り手段の形成時期に格別な制限はなく、また加工に際して予め施しておいても構わない。この点に関しては以下の各実施例においても同様である。
なお図面では折り畳み封書シートS1が単体で記載されているが、実際は長尺シート或いは枚葉シートに印刷されているため周囲に余白がある。ビジネスフォーム印刷等に使用する長尺シートの場合、シートの両外側に設けられるシート搬送用のマージナル部分が搬送方向の余白になる。またオフセット印刷等に使用する枚葉シートの場合には、四周に設けられた余白に切り出し用のレジスターマークが記載される。
既述の通りの加工が施された長尺シート或いは枚葉シートは、次に縦方向の各折り線に沿ってアングル等の第一の折り畳み装置により、巻き折り、蛇腹折り、観音開き折り或いはそれらの複合折り形態に折り畳まれる。本実施例では図6(A)、(B)及び(C)に示すように、断面S(Z)字状に折り畳まれる。
前記縦方向の各折り線に沿って折り畳まれた長尺シート或いは枚葉シートは、次に長尺状に繋がり前後する折り畳み封書S1を公知の断裁装置により切り離し、単体の折り畳み封書S1毎に切り出される。
そして最終的に個別に仕上げられた折り畳み封書シートS1は第二の折り畳み装置により、図6(A)に示す横方向の折り線9から第一葉片1及び第四葉片4が対向するように二つ折りされ図1(A)、(B)及び図2(A)、(B)の状態に仕上げられる。既述の通り折り畳まれた折り畳み封書シートS1は、続く一対の搬送ローラと一対のヒータパネルが交互に配置されると共に出口に加圧機能を備えた排出ローラが配置された接着装置へ送り込まれる。
なお前記縦方向の折り線に沿った第一の折り畳み工程と前記断裁装置を入れ替えて、先に単体の折り畳み封書シートS1に仕上げた後に、第一及び第二の折り畳み工程により縦横方向の各折り線から折り畳んでも構わない。これに関しては以下の実施例においても同様である。
前記接着装置で、通過する折り畳み封書シートS1は十分加熱されると共に加圧され、対向する疑似接着フィルムシートG同士が剥離可能に接着し、対向する完全接着フィルムシートK同士は剥離不能に接着して図1(A)及び(B)に示す折り畳み封書F1が完成される。そしてベルトコンベア等からなるスタッカに順次積載された折り畳み封書F1は後にまとめて発送されるのである。
なお既述の折り畳み封書F1の製造方法に関して、全ての工程が一貫した専用装置によりインライン方式で製造される必要はなく、例えば各種フィルムシートの被覆、折り畳み封書シート単体への切り出し、縦横の折り畳み及び接着等の各工程を、それぞれの工程における独立した専用装置で行うアウトライン方式でも構わない。これについては以下の各工程においても同様である。
[蛇腹型折り畳み封書F2]
以下図7乃至図10に示す折り畳み封書F2の構成について、図11及び図12を参照して製造順序と共に説明する。
図11に示すように本発明の折り畳み封書F2を製造するための折り畳み封書シートS2は、縦方向の折り線17、及び18により横方向に連接された第一葉片11、第二葉片12及び第三葉片13が、同様に縦方向の折り線17及び18により横方向に連接された第四葉片14、第五葉片15及び第六葉片16と横方向の折り線19を介して、第一葉片11と第四葉片14、第二葉片12と第五葉片15及び第三葉片13と第六葉片16がそれぞれ対向するように上下に連接されており、本実施例の製本型折り畳み封書F2は、前記折り畳み封書シートS2を縦横に折り畳み、上から第三葉片13、第二葉片12、第一葉片11、第四葉片14、第五葉片15及び第六葉片16の順になるように形成したものである。
そして各対向面間は疑似接着フィルムシートGにより剥離可能に接着されると共に図8(A)に示すように、第一葉片11及び第四葉片14の折り線18側の縁辺に沿って帯状に形成された完全接着フィルムシートK同士が剥離不能に接着されることにより封緘されている。後述するが前記完全接着フィルムシートKにより封緘された部分により、折り畳み封書F1は開封展開した後に分離することなく蛇腹状態に展開する。
この折り畳み封書F2の受取人は図7(A)及び(B)に示すように、下側縁辺に沿って破線で示される切取線20と、図示はされないが「ここを切り落として開封してください。」等の文言に従い、カッターや鋏等により図8(B)に示すように、折り線19により袋とじ状態となっている下縁辺を切除して、全葉片間を剥離開封する準備が整えられる。
なお前記切取線20及び折り線19における各種切除の方法は、既述の実施例1に記載される通りである。
既述の通り下側縁辺を開放した後に、受取人は各葉片間を剥離して最終的に図9及び図10に示すように、蛇腹状態に展開した折り畳み封書F2の内部に隠されていた各種情報を、透明或いは半透明な疑似接着フィルムシートG及び完全接着フィルムシートKを透して確認することができるのである。
このようにして目的を達成した折り畳み封書F2は、実施例1と同様に廃棄に際して受取人の住所氏名等個人情報保護が記載されているラベル葉片13を折り線18から切り離し処理することが可能である。
[蛇腹型封書F2の製造方法]
折り畳み封書F2の製造には、図11(A)及び(B)に示す折り畳み封書シートS2が印刷された長尺シート或いは枚葉シートを使用する。なお前記折り畳み封書シートS2の構成は前記蛇腹型封書F2で詳述したが、縦方向の折り線17及び18により横方向に連接された第一葉片11、第二葉片12及び第三葉片13が、同様に縦方向の折り線17及び18により横方向に連接された第四葉片14、第五葉片15及び第六葉片16と横方向の折り線19を介して、第一葉片11と第四葉片14、第二葉片12と第五葉片15及び第三葉片13と第六葉片16がそれぞれ対向するように上下に連接された状態となっている。
既述の構成の折り畳み封書シートS2が印刷された長尺シート或いは枚葉シートは、加工工程最上流の用紙載せ台上に載置されると静電ベルト、吸着パッド、フィードローラ或いはピントラクタ等公知の給紙装置により搬送テーブルへ繰り出される。そして例えば一対のヒートローラからなるラミネート装置へ送り込まれ、図11(A)及び(B)に斜線で示すように、印刷されている折り畳み封書シートS2表裏面の所定位置に、疑似接着フィルムシートG及び完全接着フィルムシートKがそれぞれ被覆される。
疑似接着フィルムシートG及び完全接着フィルムシートKが被覆された長尺シート或いは枚葉シート(疑似接着フィルムシートの被覆により連続状態となっている)は、次に、印刷されている折り畳み封書シートS2の周囲の余白を切除するのであるが、最初に搬送方向の余白がスリッタ等公知の切除装置により切除される。その際に各縦方向の折り線に折りミシン或いは折り筋等の折り手段が、図11(A)及び(B)に示すように公知の折り手段形成装置により形成される。なお前記折り手段は加工に際して予め施しておいても構わない。
なお図面では折り畳み封書シートS2が単体で記載されているが、実際は長尺シート或いは枚葉シートに印刷されているため周囲に余白がある。ビジネスフォーム印刷等に使用する長尺シートの場合、シートの両外側に設けられるシート搬送用のマージナル部分が搬送方向の余白になる。またオフセット印刷等に使用する枚葉シートの場合には、四周に設けられた余白に切り出し用のレジスターマークが記載される。
既述の通りの加工が施された長尺シート或いは枚葉シートは、次に縦方向の各折り線に沿ってアングル等の第一の折り畳み装置により、巻き折り、蛇腹折り、観音開き折り或いはそれらの複合折り形態に折り畳まれる。本実施例では図12(A)、(B)及び(C)に示すように、断面S(Z)字状に折り畳まれる。
前記縦方向の各折り線に沿って折り畳まれた長尺シート或いは枚葉シートは、次に長尺状に繋がり前後する折り畳み封書S2を公知の断裁装置により切り離し、単体の折り畳み封書S2毎に切り出される。
そして最終的に個別に仕上げられた折り畳み封書シートS2は第二の折り畳み装置により、図12(A)に示す横方向の折り線19から第一葉片11及び第四葉片14が対向するように二つ折りされ図7(A)、(B)及び図8(A)、(B)の状態に折り畳まれる。既述の通り折り畳まれた折り畳み封書シートS2は、続く一対の搬送ローラと一対のヒータパネルが交互に配置されると共に出口に加圧機能を備えた排出ローラが配置された接着装置へ送り込まれる。
前記接着装置で、通過する折り畳み封書シートS2は十分加熱されると共に加圧され、対向する疑似接着フィルムシートG同士が剥離可能に接着し、対向する完全接着フィルムシートK同士は剥離不能に接着して図7(A)及び(B)に示す折り畳み封書F2が完成される。そしてベルトコンベア等からなるスタッカに順次積載された折り畳み封書F2は後にまとめて発送されるのである。
[製本型折り畳み封書F3]
図13乃至図16に示すように、本実施例の折り畳み封書F3は、図17(A)及び(B)に示す、縦方向の折り線29、30及び31により横方向に連接された第一葉片21、第二葉片22、第三葉片23及び第四葉片24が、同様に縦方向の折り線29、30及び31により横方向に連接された第五葉片25、第六葉片26、第七葉片27及び第八葉片28と横方向の折り線32を介して、第一葉片21と第五葉片25、第二葉片22と第六葉片26、第三葉片23と第七葉片27及び第四葉片24と第八葉片28がそれぞれ対向するように上下に連接されており、本実施例の製本型折り畳み封書F3は、前記折り畳み封書シートS3を上から第四葉片24、第三葉片23、第二葉片22、第一葉片21、第五葉片25、第六葉片26、第七葉片27及び第八葉片28の順になるように縦横に折り畳み形成されている。
そして各対向面間は疑似接着フィルムシートGにより剥離可能に接着されると共に図14(A)に示すように、第一葉片21及び第五葉片25の折り線29側の縁辺に沿って帯状に形成された完全接着フィルムシートK同士が剥離不能に接着されることにより封緘されている。後述するが前記完全接着フィルムシートKにより封緘された部分が、折り畳み封書F3を開封展開した後に製本部分となる。
この折り畳み封書F3の受取人は図13(A)及び(B)に示す、下側縁辺に沿って破線で示される切取線33と、図示はされないが「ここを切り落として開封してください。」等の文言に従い、カッターや鋏等により図14(B)に示すように、折り線32により袋とじ状態となっている下縁辺を切除して、全葉片間を剥離開封する準備が整えられる。
なお各葉片の前記切取線33及び折り線32における各種切除の方法は、既述の実施例1に記載される通りである。
下側縁辺を切除した後に受取人は各葉片間を剥離して最終的に図15及び図16に示すように、第一葉片21と第五葉片25の縁辺が製本状態となり展開される折り畳み封書F3の内部に隠されていた各種情報を、透明或いは半透明な疑似接着フィルムシートG及び完全接着フィルムシートKを透して確認することができるのである。
[製本型折り畳み封書F3の製造方法]
製本型折り封書F3の製造には、図17(A)及び(B)に示す折り畳み封書シートS3が印刷された長尺シート或いは枚葉シートを使用する。なお前記折り畳み封書シートS3の構成は既に詳述したが、縦方向の折り線29、30及び31により横方向に連接された第一葉片21、第二葉片22、第三葉片23及び第四葉片24が、同様に縦方向の折り線29、30及び31により横方向に連接された第五葉片25、第六葉片26、第七葉片27及び第八葉片28と横方向の折り線32を介して、第一葉片21と第五葉片25、第二葉片22と第六葉片26、第三葉片23と第七葉片27及び第四葉片24と第八葉片28がそれぞれ対向するように上下に連接された状態となっている。
既述の構成の折り畳み封書シートS3が印刷された長尺シート或いは枚葉シートは、加工工程最上流の用紙載せ台上に載置されると静電ベルト、吸着パッド、フィードローラ或いはピントラクタ等公知の給紙装置により搬送テーブルへ繰り出される。そして例えば一対のヒートローラからなるラミネート装置へ送り込まれ、図17(A)及び(B)に斜線で示すように印刷されている折り畳み封書シートS3表裏面の所定位置に、疑似接着フィルムシートG及び完全接着フィルムシートKがそれぞれ被覆される。
疑似接着フィルムシートG及び完全接着フィルムシートKが被覆された長尺シート或いは枚葉シートは、次に、印刷されている折り畳み封書シートS3の周囲の余白を切除するのであるが、最初に搬送方向の余白がスリッタ等公知の切除装置により切除される。その際に各縦方向の折り線に折りミシン或いは折り筋等の折り手段が、図17(A)及び(B)に示すように公知の折り手段形成装置により形成される。
なお図面では折り畳み封書シートS3が単体で記載されているが、実際は長尺シート或いは枚葉シートに印刷されているため周囲に余白がある。ビジネスフォーム印刷等に使用する長尺シートの場合、シートの両外側に設けられるシート搬送用のマージナル部分が搬送方向の余白になる。またオフセット印刷等に使用する枚葉シートの場合には、四周に設けられた余白に切り出し用のレジスターマークが記載される。
既述の通りの加工が施された長尺シート或いは枚葉シートは、次に縦方向の各折り線に沿ってアングル等の第一の折り畳み装置により、巻き折り、蛇腹折り、観音開き折り或いはそれらの複合折り形態に折り畳まれる。本実施例では第一段階として図18(B)及び(C)に示すように、断面蛇腹折りに各葉片が折り線から折り畳まれる。
前記縦方向の各折り線に沿って折り畳まれた長尺シート或いは枚葉シートは、次に長尺状に繋がり前後する折り畳み封書S3を公知の断裁装置により切り離し、単体の折り畳み封書S3毎に切り出される。
そして最終的に個別に仕上げられた折り畳み封書シートS3は第二の折り畳み装置により、図18(A)に示す横方向の折り線32から同図(B)及び(C)に示す第四葉片24と第八葉片28が対向するように二つ折りされ図13(A)、(B)及び図14(A)、(B)の状態に折り畳まれると、続く一対の搬送ローラと一対のヒータパネルが交互に配置されると共に出口に加圧機能を備えた排出ローラが配置された接着装置へ送り込まれる。
前記接着装置では、通過する折り畳み封書シートS3は十分加熱されると共に加圧され、対向する疑似接着フィルムシートG同士は剥離可能に接着し、対向する完全接着フィルムシートK同士は剥離不能に接着して図13(A)及び(B)に示す折り畳み封書F3が完成される。そしてベルトコンベア等からなるスタッカに順次積載された折り畳み封書F3は後にまとめて発送されるのである。
[蛇腹型折り畳み封書F4]
図19乃至図22に示すように、本実施例の折り畳み封書F4は、図23(A)及び(B)に示す、縦方向の折り線49、50及び51により横方向に連接された第一葉片41、第二葉片42、第三葉片43及び第四葉片44が、同様に縦方向の折り線49、50及び51により横方向に連接された第五葉片45、第六葉片46、第七葉片47及び第八葉片48と横方向の折り線52を介して、第一葉片41と第五葉片45、第二葉片42と第六葉片46、第三葉片43と第七葉片47及び第四葉片44と第八葉片48がそれぞれ対向するように上下に連接されており、本実施例の製本型折り畳み封書F4は、前記折り畳み封書シートS4を上から第四葉片44、第三葉片43、第二葉片42、第一葉片41、第五葉片45、第六葉片46、第七葉片47及び第八葉片48の順になるように縦横に折り畳み形成されている。
そして各対向面間は疑似接着フィルムシートGにより剥離可能に接着されると共に図20(A)に示すように、第一葉片41及び第五葉片45の折り線49側の縁辺に沿って帯状に形成された完全接着フィルムシートK同士が剥離不能に接着されることにより封緘されている。後述するが前記完全接着フィルムシートKにより封緘された部分により、折り畳み封書F4は開封展開した後に分離することなく蛇腹状態に展開する。
この折り畳み封書F4の受取人は図19(A)及び(B)に示す、下側縁辺に沿って破線で示される切取線53と、図示はされないが「ここを切り落として開封してください。」等の文言に従い、カッターや鋏等により図20(B)に示すように、折り線52により袋とじ状態となっている下縁辺を切除して、全葉片間を剥離開封する準備が整えられる。
なお各葉片の前記切取線53及び折り線52における各種切除の方法は、既述の実施例1に記載される通りである。
下側縁辺を切除した後に受取人は各葉片間を剥離して最終的に図21及び図22に示すように、蛇腹状態に展開される折り畳み封書F4の内部に隠されている各種情報を、透明或いは半透明な疑似接着フィルムシートG及び完全接着フィルムシートKを透して確認することができるのである。
[蛇腹型折り畳み封書F4の製造方法]
蛇腹型折り封書F4の製造には、図23(A)及び(B)に示す折り畳み封書シートS4が印刷された長尺シート或いは枚葉シートを使用する。なお前記折り畳み封書シートS4の構成は既に詳述したが、縦方向の折り線49、50及び51により横方向に連接された第一葉片41、第二葉片42、第三葉片43及び第四葉片44が、同様に縦方向の折り線49、50及び51により横方向に連接された第五葉片45、第六葉片46、第七葉片47及び第八葉片48と横方向の折り線52を介して、第一葉片41と第五葉片45、第二葉片42と第六葉片46、第三葉片43と第七葉片47及び第四葉片44と第八葉片48がそれぞれ対向するように上下に連接された状態となっている。
既述の構成の折り畳み封書シートS4が印刷された長尺シート或いは枚葉シートは、加工工程最上流の用紙載せ台上に載置されると静電ベルト、吸着パッド、フィードローラ或いはピントラクタ等公知の給紙装置により搬送テーブルへ繰り出される。そして例えば一対のヒートローラからなるラミネート装置へ送り込まれ、図23(A)及び(B)に斜線で示すように印刷されている折り畳み封書シートS4表裏面の所定位置に、疑似接着フィルムシートG及び完全接着フィルムシートKがそれぞれ被覆される。
疑似接着フィルムシートG及び完全接着フィルムシートKが被覆された長尺シート或いは枚葉シートは、次に、印刷されている折り畳み封書シートS4の周囲の余白を切除するのであるが、最初に搬送方向の余白がスリッタ等公知の切除装置により切除される。その際に各縦方向の折り線に折りミシン或いは折り筋等の折り手段が、図23(A)及び(B)に示すように公知の折り手段形成装置により形成される。
なお図面では折り畳み封書シートS4が単体で記載されているが、実際は長尺シート或いは枚葉シートに印刷されているため周囲に余白がある。ビジネスフォーム印刷等に使用する長尺シートの場合、シートの両外側に設けられるシート搬送用のマージナル部分が搬送方向の余白になる。またオフセット印刷等に使用する枚葉シートの場合には、四周に設けられた余白に切り出し用のレジスターマークが記載される。
既述の通りの加工が施された長尺シート或いは枚葉シートは、次に縦方向の各折り線に沿ってアングル等の第一の折り畳み装置により、巻き折り、蛇腹折り、観音開き折り或いはそれらの複合折り形態に折り畳まれる。本実施例では第一段階として図24(B)及び(C)に示すように、断面蛇腹折りに各葉片が折り線から折り畳まれる。
前記縦方向の各折り線に沿って折り畳まれた長尺シート或いは枚葉シートは、次に長尺状に繋がり前後する折り畳み封書S4を公知の断裁装置により切り離し、単体の折り畳み封書S4毎に切り出される。
そして最終的に個別に仕上げられた折り畳み封書シートS4は第二の折り畳み装置により、図24(A)に示す横方向の折り線52から同図(B)及び(C)に示す第一葉片41と第五葉片45が対向するように二つ折りされ、図19(A)、(B)及び図20(A)、(B)の状態に折り畳まれると、続く一対の搬送ローラと一対のヒータパネルが交互に配置されると共に出口に加圧機能を備えた排出ローラが配置された接着装置へ送り込まれる。
前記接着装置では、通過する折り畳み封書シートS4は十分加熱されると共に加圧され、対向する疑似接着フィルムシートG同士は剥離可能に接着し、対向する完全接着フィルムシートK同士は剥離不能に接着して図19(A)、(B)に示す折り畳み封書F4が完成される。そしてベルトコンベア等からなるスタッカに順次積載された折り畳み封書F4は後にまとめて発送されるのである。
なお本発明は上記実施例に限られるものではない。
例えば、上記実施例では上下に3葉片配置した合計6葉片の折り畳み封書シート、或いは上下に4葉片を配置した合計8葉片の折り畳み封書シートを記載しているが、その他に上下5葉片を配置した合計10葉片或いはそれ以上の葉片から構成される折り畳み封書シートを使用しても構わない。
また実施例中に記載してあるが、蛇腹折りや巻き折り、観音開き折りやそれらの複合折り等葉片の折り畳み形態に関しても制限はない
さらに何れの上下一対の縁辺を製本部分とするかの選択にも制限はない。前記選択に伴い各葉片の幅も自由に選択すればよい。
上記何れの場合においても、最終段階で表出する幅の狭い葉片に受取人の情報が記載できるような構成であれば構わない。
また折り畳み封書の製造方法において、接着工程を通過して完成された折り畳み封書の、袋状に閉じられた下縁辺に沿って記載されている切取線部分を、例えば接着工程の下流に増設した切断工程により切断しておいて、袋状に閉じられた部分を開放した折り畳み封書を投函するようにしても構わない。そのようにしておけば受取人はわざわざ切除道具を持ち出す必要がなく、また切除した切り屑が発生しないので至便である。
F1、F2、F3、F4 折り畳み封書
S1、S2、S3、S4 折り畳み封書シート
G 疑似接着フィルムシート
K 完全接着フィルムシート
1、2、3、4、5、6、11、12、13、14、15、16、21、22、23、24、25、26、27、28、41、42、43、44、45、46、47、48 葉片
7、8、17、18、29、30、31、49、50、51 縦方向の折り線
9、19、32、52 横方向の折り線
10、20、33、53 切取線

Claims (8)

  1. 複数の葉片が縦方向の折り線を介して横方向に連接されると共に一方の外側の葉片の横幅が他の葉片よりも狭い単位シートが横方向の折り線を介して縦方向に連接された折り畳み封書シートを、前記縦方向の折り線から折り畳んだ後に最終的に前記横方向の折り線から二つ折りに折り畳み、前記横方向の折り畳みにより対向する葉片間は縦方向の折り線に沿った帯状部分或いは外側縁辺に沿った帯状部分の何れかを剥離不能に接着すると共に残りの部分を剥離可能に接着し、他の対向面間は疑似接着媒体を介して剥離可能に接着された折り畳み封書であり、前記横方向の折り線で形成される袋とじ状態の下縁辺を切除して展開した後に複数の葉片が前記剥離不能に接着された葉片の縁辺部分から対称的に展開すると共に最終的に表出する前記横幅の狭い葉片がその表出面に配送業務に必須の情報を記載したラベル片であることを特徴とした折り畳み封書。
  2. 横方向の折り線に沿って切断手段が形成されていることを特徴とした請求項1に記載の折り畳み封書。
  3. 横方向の折り線に開封手段が形成されていることを特徴とした請求項1に記載の折り畳み封書。
  4. 請求項1の折り畳み情報通信体において横方向の折り線を含む下縁辺が切除されていることを特徴とした折り畳み封書。
  5. 複数の葉片が縦方向の折り線を介して横方向に連接されると共に一方の外側の葉片の横幅が他の葉片よりも狭い単位シートが横方向の折り線を介して縦方向に連接された折り畳み封書シートを、前記縦方向の折り線から折り畳んだ後に最終的に前記横方向の折り線から二つ折りに折り畳み、前記横方向の折り畳みにより対向する葉片間は縦方向の折り線に沿った帯状部分或いは外側縁辺に沿った帯状部分の何れかを剥離不能に接着すると共に残りの部分を剥離可能に接着し、他の対向面間は疑似接着媒体を介して剥離可能に接着された折り畳み封書であり、前記横方向の折り線で形成される袋とじ状態の下縁辺を切除して展開した後に複数の葉片が前記剥離不能に接着された葉片の縁辺部分から対称的に展開すると共に最終的に表出する前記横幅の狭い葉片がその表出面に配送業務に必須の情報を記載したラベル片である折り畳み封書の製造方法であって、
    折り畳み封書シートが印刷されたシートを繰り出すシートの繰り出し工程と、
    繰り出されたシートの疑似接着予定面に疑似接着媒体を形成すると共に製本予定部分に完全接着媒体を形成する接着媒体の形成工程と、
    接着媒体が形成されたシートに印刷された折り畳み封書シートの縦方向の余白を切除する切除工程と、
    縦方向の余白が切除された折り畳み封書シートが印刷されたシートを疑似接着媒体同士及び完全接着媒体同士が対向するように縦方向の折り線から折り畳む第一の折り畳み工程と、
    縦方向の折り線から折り畳まれた折り畳み封書シートが印刷されたシートの前後する折り畳み封書シートを断裁して個別の折り畳み封書シートに切り出す折り畳み封書シートの切り出し工程と、
    個別に切り出された折り畳み封書シートを横方向の折り線から二つ折りに折り畳み最終形態とする第二の折り畳み工程と、
    最終形態に折り畳まれた折り畳み封書シートの疑似接着予定面を剥離可能に接着すると共に完全接着予定面を剥離不能に接着する接着工程と
    からなることを特徴とした折り畳み封書の製造方法。
  6. 請求項5の接着工程の後に横方向の折り線を含む下縁辺の切除工程が配置されたことを特徴とした折り畳み封書の製造方法。
  7. 請求項5又は6に記載の何れかの折り畳み封書の製造方法において、第一の折り畳み工程と断裁工程を入れ替え個別の折り畳み封書シートに切り出した後に、第一の折り畳み工程と第二の折り畳み工程を連続して通過するようにしたことを特徴とした折り畳み封書の製造方法。
  8. 請求項5乃至7の何れかに記載の折り畳み封書の製造方法において、接着媒体の形成工程の上流側及び/又は下流側に縦方向の折り線に折り手段を形成する折り手段の形成工程が配置されたことを特徴とした折り畳み封書の製造方法。
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