JP7007706B2 - 折り畳み封書及びその製造方法 - Google Patents
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Description
1)後糊方式
印刷後の用紙の疑似接着予定面に疑似接着性のUVニスを塗布して疑似接着性の被膜を形成したもの。前記疑似接着性の被膜同士を対向させて加圧或いは加熱・加圧処理を施すと剥離可能に接着する。エマルジョン型の粘着剤を塗布するものもある。
2)先糊方式
印刷前の用紙の疑似接着予定面に、合成ゴム或いは天然ゴムを主成分とした疑似接着性の媒体を塗布し含侵させる。乾燥後印刷・印字を行い疑似接着予定面同士を対向させて加圧処理を施すと剥離可能に接着する。
3)フィルム方式
印刷後の用紙の疑似接着予定面に疑似接着性のフィルムシートを被覆し、前記疑似接着性のフィルムシートを対向させて加圧或いは加熱・加圧処理を施すと剥離可能に接着する。なお、フィルム方式には対向面の両面に予め被覆しておく全面貼り方式と、折り畳んだ用紙の対向面間に予め疑似接着しているフィルムシートを挟み込み接着する挟み込み方式の二種類がある。
また、開封後は、見開き状に製本されているため情報の確認がしやすく受取人の興味を引く。
さらに本発明の折り畳み封書の製造方法では、各種接着媒体の形成工程や折り手段の形成工程を含む面倒な作業工程を自動で行えるので、素人でも大量の折り畳み封書を短時間で製造することが可能になる。勿論個別の専用機による作業で行っても極めて容易に折り畳み封書を製造することができる。
なお本実施例では、疑似接着媒体及び完全接着媒体として取り扱いが至便なフィルム方式に沿って説明するが、他の方式の疑似接着媒体や完全接着媒体を用いても一向にかまわない。またフィルム方式で使用される疑似接着媒体及び完全接着媒体の具体的な構成等は以下の通りであるが、他の構成の疑似接着フィルムシートや完全接着フィルムシートを用いても構わない。
図1(A)、(B)及び(C)に示すように本実施例の6つ折り封書F1は、図3(A)及び(B)に示すように、縦方向の折り線7及び8により横方向に連接された第一葉片1、第二葉片2及び第三葉片3が、同様に縦方向の折り線7及び8により横方向に連接された第四葉片4、第五葉片5及び第六葉片6と横方向の折り線9を介して、第一葉片1と第四葉片4、第二葉片2と第五葉片5及び第三葉片3と第六葉片6がそれぞれ対向するように上下に連接された折り畳み封書用紙S1を、上から第三葉片3、第二葉片2、第一葉片1、第四葉片4、第五葉片5及び第六葉片6の順になるように折り畳み形成されている。
6つ折り封書F1の製造には、図3(A)及び(B)に示す折り畳み封書用紙S1が印刷された長尺シート或いは枚葉シートを使用する。なお前記折り畳み封書用紙S1の構成は既に実施例1で詳述したが、縦方向の折り線7及び8により横方向に連接された第一葉片1、第二葉片2及び第三葉片3が、同様に縦方向の折り線7及び8により横方向に連接された第四葉片4、第五葉片5及び第六葉片6と横方向の折り線9を介して、第一葉片1と第四葉片4、第二葉片2と第五葉片5及び第三葉片3と第六葉片6がそれぞれ対向するように上下に連接された状態となっている。
なお前記縦方向の折り線に沿って折り畳む第一の折り畳み装置と前記断裁装置を入れ替えて、先に単体の折り畳み封書用紙S1に切り出した後に縦方向の折り線から折り畳んでも構わない。
図8(A)、(B)及び(C)に示すように本実施例の6つ折り封書F2は、図10(A)及び(B)に示すように、縦方向の折り線17及び18により横方向に連接された第一葉片11、第二葉片12及び第三葉片13が、同様に縦方向の折り線17及び18により横方向に連接された第四葉片14、第五葉片15及び第六葉片16と横方向の折り線19を介して、第一葉片11と第四葉片14、第二葉片12と第五葉片15及び第三葉片13と第六葉片16がそれぞれ対向するように上下に連接された折り畳み封書用紙S2を、上から第三葉片13、第二葉片12、第一葉片11、第四葉片14、第五葉片15及び第六葉片16の順になるように折り畳み形成されている。
6つ折り封書F2の製造には、図10(A)及び(B)に示す折り畳み封書用紙S2が印刷された長尺シート或いは枚葉シートを使用する。なお前記折り畳み封書用紙S2の構成は既に実施例3で詳述したが、縦方向の折り線17及び18により横方向に連接された第一葉片11、第二葉片12及び第三葉片13が、同様に縦方向の折り線17及び18により横方向に連接された第四葉片14、第五葉片15及び第六葉片16と横方向の折り線19を介して、第一葉片11と第四葉片14、第二葉片12と第五葉片15及び第三葉片31と第六葉片16がそれぞれ対向するように上下に連接された状態となっている。
なお前記縦方向の折り線に沿って折り畳む第一の折り畳み装置と前記断裁装置を入れ替えて、先に単体の折り畳み封書用紙S2に切り出した後に縦方向の折り線から折り畳んでも構わない。
図12(A)、(B)及び(C)に示すように本実施例の8つ折り封書F3は、図14(A)及び(B)に示すように、縦方向の折り線29、30及び31により横方向に連接された第一葉片21、第二葉片22、第三葉片23及び第四葉片24が、同様に縦方向の折り線29、30及び31により横方向に連接された第五葉片25、第六葉片26、第七葉片27及び第八葉片28と横方向の折り線32を介して、第一葉片21と第五葉片25、第二葉片22と第六葉片26、第三葉片23と第七葉片27及び第四葉片24と第八葉片28がそれぞれ対向するように上下に連接された折り畳み封書用紙S3を、上から第一葉片21、第四葉片24、第三葉片23、第二葉片22、第六葉片26、第七葉片27、第八葉片28及び第五葉片25の順になるように折り畳み形成されている。
8つ折り封書F3の製造には、図14(A)及び(B)に示す折り畳み封書用紙S3が印刷された長尺シート或いは枚葉シートを使用する。なお前記折り畳み封書用紙S3の構成は既に実施例5で詳述したが、縦方向の折り線29、30及び31により横方向に連接された第一葉片21、第二葉片22、第三葉片23及び第四葉片24が、同様に縦方向の折り線29、30及び31により横方向に連接された第五葉片25、第六葉片26、第七葉片27及び第八葉片28と横方向の折り線32を介して、第一葉片21と第五葉片25、第二葉片22と第六葉片26、第三葉片23と第七葉片27及び第四葉片24と第八葉片28がそれぞれ対向するように上下に連接された状態となっている。
なお前記縦方向の折り線に沿って折り畳む第一の折り畳み装置と前記断裁装置を入れ替えて、単体の折り畳み封書用紙S3に切り出した後に縦方向の折り線から折り畳んでも構わない。
図20(A)、(B)及び(C)に示すように本実施例の8つ折り封書F4は、図22(A)及び(B)に示すように、縦方向の折り線49、50及び51により横方向に連接された第一葉片41、第二葉片42、第三葉片43及び第四葉片44が、同様に縦方向の折り線49、50及び51により横方向に連接された第五葉片45、第六葉片46、第七葉片47及び第八葉片48と横方向の折り線52を介して、第一葉片41と第五葉片45、第二葉片42と第六葉片46、第三葉片43と第七葉片47及び第四葉片44と第八葉片48がそれぞれ対向するように上下に連接された折り畳み封書用紙S4を、上から第一葉片41、第二葉片42、第三葉片43、第四葉片44、第八葉片48、第七葉片47、第六葉片46及び第五葉片45の順になるように折り畳み形成されている。
8つ折り封書F4の製造には、図22(A)及び(B)に示す折り畳み封書用紙S4が印刷された長尺シート或いは枚葉シートを使用する。なお前記折り畳み封書用紙S4の構成は既に実施例7で詳述したが、縦方向の折り線49、50及び51により横方向に連接された第一葉片41、第二葉片42、第三葉片43及び第四葉片44が、同様に縦方向の折り線49、50及び51により横方向に連接された第五葉片45、第六葉片46、第七葉片47及び第八葉片48と横方向の折り線52を介して、第一葉片41と第五葉片45、第二葉片42と第六葉片46、第三葉片43と第七葉片47及び第四葉片44と第八葉片48がそれぞれ対向するように上下に連接された状態となっている。
なお前記縦方向の折り線に沿って折り畳む第一の折り畳み装置と前記断裁装置を入れ替えて、単体の折り畳み封書用紙S4に切り出した後に縦方向の折り線から折り畳んでも構わない。
図24(A)、(B)及び(C)に示すように本実施例の8つ折り封書F5は、図26(A)及び(B)に示すように、縦方向の折り線69、70及び71により横方向に連接された第一葉片61、第二葉片62、第三葉片63及び第四葉片64が、同様に縦方向の折り線69、70及び71により横方向に連接された第五葉片65、第六葉片66、第七葉片67及び第八葉片68と横方向の折り線72を介して、第一葉片61と第五葉片65、第二葉片62と第六葉片66、第三葉片63と第七葉片67及び第四葉片64と第八葉片68がそれぞれ対向するように上下に連接された折り畳み封書用紙S5を、上から第一葉片61、第四葉片64、第三葉片63、第二葉片62、第六葉片66、第七葉片67、第八葉片68及び第五葉片65の順になるように折り畳み形成されている。
8つ折り封書F5の製造には、図26(A)及び(B)に示す折り畳み封書用紙S5が印刷された長尺シート或いは枚葉シートを使用する。なお前記折り畳み封書用紙S5の構成は既に実施例9で詳述したが、縦方向の折り線69、70及び71により横方向に連接された第一葉片61、第二葉片62、第三葉片63及び第四葉片64が、同様に縦方向の折り線69、70及び71により横方向に連接された第五葉片65、第六葉片66、第七葉片67及び第八葉片68と横方向の折り線72を介して、第一葉片61と第五葉片65、第二葉片62と第六葉片66、第三葉片63と第七葉片67及び第四葉片64と第八葉片68がそれぞれ対向するように上下に連接された状態となっている。
なお前記縦方向の折り線に沿って折り畳む第一の折り畳み装置と前記断裁装置を入れ替えて、単体の折り畳み封書用紙S5に切り出した後に縦方向の折り線から折り畳んでも構わない。
例えば、上記実施例では上下に3葉片配置した合計6葉片の折り畳み封書用紙、或いは上下に4葉片を配置した合計8葉片の折り畳み封書用紙を記載しているが、その他に上下5葉片を配置した合計10葉片或いはそれ以上の葉片から構成される折り畳み封書用紙を使用しても構わない。
また実施例中に記載してあるが、蛇腹折りや巻き折り、観音開き折りやそれらの複合折り等葉片の折り畳み形態に関しても制限はない
さらに何れの上下一対の2葉片の縦方向の解放側縁辺を製本部分とするかの選択にも制限はない。前記選択に伴い各葉片の幅も自由に選択すればよい。
また折り畳み封書の製造方法において、接着工程を通過して完成された折り畳み封書の、袋状に閉じられた下縁辺に沿って記載されている切取線部分を、例えば接着工程の下流に増設した切除工程により切断しておいて、袋状に閉じられた部分を開放した折り畳み封書を投函するようにしても構わない。そのようにしておけば受取人はわざわざ切除道具を持ち出す必要がなく、また切除した切り屑が発生しないので至便である。
S1、S2、S3、S4、S5 折り畳み封書用紙
G 疑似接着フィルムシート
K 完全接着フィルムシート
1、2、3、4、5、6、11、12、13、14、15、16、21、22、23、24、25、26、27、28、41、42、43、44、45、46、47、48、61、62、63、64、65、66、67、68 葉片
7、8、17、18、29、30、31、49、50、51、69、70、71 縦方向の折り線
9、19、32、52、72 横方向の折り線
10、20、33、53、73 切取線
Claims (8)
- 縦方向の折り線を介して横方向に連接された複数の葉片からなる一組の単位シートが横方向の折り線を介して縦方向に2組連接された折り畳み封書用紙を、前記縦方向の折り線から折り畳んだ後に最終的に前記横方向の折り線から二つ折りに折り畳んだ折り畳み封書であり、各対向葉片が疑似接着媒体を介して剥離可能に接着されると共に任意の上下一対の2葉片の縦方向の解放側縁辺を剥離不能に接着することにより、前記横方向の折り線で形成される下縁辺を開放して展開した後に見開き状の製本状態となることを特徴とした折り畳み封書。
- 横方向の折り線に沿って切断手段が形成されていることを特徴とした請求項1に記載の折り畳み封書。
- 横方向の折り線に開封手段が形成されていることを特徴とした請求項1に記載の折り畳み封書。
- 請求項1の折り畳み情報通信体において下縁辺を切除して開放したことを特徴とした折り畳み封書。
- 縦方向の折り線を介して横方向に連接された複数の葉片からなる単位シートが横方向の折り線を介して縦方向に2組連接された折り畳み封書用紙を、前記縦方向の折り線から折り畳んだ後に最終的に前記横方向の折り線から二つ折りに折り畳むと共に、任意の上下一対の2葉片の縦方向の解放側縁辺を剥離不能に接着することにより、開封後に見開き状の製本状態となる折り畳み封書の製造方法であって、
前記折り畳み封書用紙が印刷されたシートを繰り出すシートの繰り出し工程と、
繰り出されたシートの疑似接着予定面に疑似接着媒体を形成すると共に任意の上下一対の2葉片の縦方向の解放側縁辺に完全接着媒体を形成する接着媒体の形成工程と、
接着媒体が形成されたシートに印刷された折り畳み封書用紙の縦方向の余白を切除する切除工程と、
余白が切除された折り畳み封書用紙が印刷されたシートを疑似接着媒体同士及び完全接着媒体同士が対向するように縦方向の折り線から折り畳む第一の折り畳み工程と、
縦方向の折り線から折り畳まれた折り畳み封書用紙が印刷されたシートの前後する折り畳み封書用紙を断裁して個別の折り畳み封書用紙に仕上げる断裁工程と、
個別に仕上げられた折り畳み封書用紙を横方向の折り線から最終形態の二つ折りに折り畳む第二の折り畳み工程と、
最終形態に折り畳まれた折り畳み封書用紙の疑似接着予定面を剥離可能に接着すると共に製本予定部分を剥離不能に接着する接着工程と
からなることを特徴とした折り畳み封書の製造方法。 - 請求項5の接着工程の後に下縁辺の切除工程が配置されたことを特徴とした折り畳み封書の製造方法。
- 請求項5又は6に記載の何れかの折り畳み封書の製造方法において、接着媒体の形成工程に続く切除工程で縦方向の余白が切除された折り畳み封書用紙が印刷されたシートを加工するに際して、第一の折り畳み工程及び断裁工程の実施に代えて、最初に、前記シートの前後する折り畳み封書用紙を断裁して個別の折り畳み封書用紙に切り出し、その後、切り出された前記個別の折り畳み封書用紙を疑似接着媒体同士及び完全接着媒体同士が対向するように縦方向の折り線から折り畳むと共にそれによって縦方向の折り線から折り畳まれた個別の折り畳み封書用紙に仕上げ、後続する第二の折り畳み工程に送り込むようにした折り畳み封書の製造方法。
- 請求項5乃至7の何れかに記載の折り畳み封書の製造方法において、接着媒体の形成工程の上流側及び/又は下流側に縦方向の折り線に折り手段を形成する折り手段の形成工程が配置されたことを特徴とした折り畳み封書の製造方法。
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