JP7222165B2 - 折り畳み名刺 - Google Patents

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Description

本発明は、用紙の折り畳みにより得られる名刺であり、大量の情報伝達を可能にすると共に開封後に様々な立体的な状態で展開されるため受取人の興味を引く折り畳み名刺とその製造方法に関する。
従来、一般的に使用されている名刺は1枚物である。しかしあまりにも一般的なその形態では、記載される内容が片面でしかも当たり前の情報(社名や会社に付随した情報等)に限られる。せいぜい裏面に本人のアピール内容を加える程度のものであった。
そうした状況で、より多くの情報を受取人に伝達すべく、例えば二枚の葉片を貼り合わせたり、折り線で連接された葉片を折り合わせたりすることにより、従来よりも多くの情報を記載することを目的として、例えば特開2001-88475号に記載される複合名刺が提案されている。
先行技術分野
特許文献
特開2001-88475号公報
既述の引用文献に記載される複合名刺は、第一カードと第二カードの2枚のカードが切取線を中心に折り畳まれると共に剥離可能に貼着されたものであり、受取人は前記重合カードを切取線に沿って分離して第一カードを保管用に、第二カードを流通用として二用途に使用し得るものとしたものである。
前記重合名刺は、2枚の葉片それぞれに情報を記載できるため、受取人に伝達することが可能な情報が倍になり、また2枚の葉片を分離して使用するに際してそれぞれ異なる役目をさせることが可能になる。しかし使用する側としてはより多くの情報が伝達できる他に、受取人により強いインパクトを与えることが出来るアイテムとしての名刺が欲しいところである。
本発明の折り畳み名刺は、上記問題に鑑み、複数の葉片が奇抜な立体的な形態に展開されるため受取人により強いインパクト・興味を与えると共に今までになく多くの情報を伝達することができる折り畳み名刺を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の折り畳み名刺は、縦方向の折り線を介して横方向に連接された3葉片以上からなる一組の単位シートが横方向の折り線を介して縦方向に2組連接された名刺シートを、前記縦方向の折り線から折り畳んだ後に最終的に前記横方向の折り線から二つ折りに折り畳んだ折り畳み名刺であり、最終的に横方向の折り線から二つ折りに折り畳まれ対向する2葉片の対向面間が剥離不能に接着されると共に他の対向葉片間は疑似接着媒体を介して剥離可能に接着され、前記横方向の折り線で形成される袋とじ状態の下縁辺を切除して展開した後に前記剥離不能な対向葉片の縦方向の左側縁辺及び/又は右側縁辺に残りの葉片が連接されていることを特徴としている。
なお本発明の折り畳み名刺は、下縁辺が最終的に名刺シート全体を大きく二つ折りにした際の折り線部分(折り返し部分)になるため、前記折り返し部分は袋状に閉じられた状態になる。従って製造工程中で前記折り返し部分が切除されることが好ましい。なお受取人の興味をわざと引くためにあえて下縁辺を鋏やカッター等の切除道具を使用し切除するような構成にしても構わない。その場合予め重なり合う葉片の下縁辺に沿って破断用の切取ミシン等の破断手段を設けておいて、切除道具を使用せず手で破断除去して開封するようにしておいても構わない。
また下縁辺の横方向の折り線に破断用の切取ミシン等の破断手段を形成しておいて、前記開封手段と同様に切除道具を使用せず、前記折り線に形成された切取ミシンを手で破断して開封するようにすることもできる。この場合破断に際して切り屑が発生しないのでより至便である。
さらに開封に際しての前記全ての手間を省くために、受取人に手渡す以前に下縁辺を予め切除して封緘状態を解除した状態で使用するようにしても構わない。
本発明の折り畳み名刺に使用される資材は、例えば上質紙、マット紙、コート紙等の通常の用紙、合成紙、不織布或いは樹脂フィルムシート等を好適に使用することができる。そして折り畳まれた対向面同士を剥離可能に接着する疑似接着に使用する疑似接着媒体は、大きく以下の3種類に分けられる。
1)後糊方式
印刷後の用紙の疑似接着予定面に疑似接着性のUVニスを塗布して疑似接着性の被膜を形成したもの。前記疑似接着性の被膜同士を対向させて加圧或いは加熱・加圧処理を施すと剥離可能に接着する。エマルジョン型の粘着剤を塗布するものもある。
2)先糊方式
印刷前の用紙の疑似接着予定面に、合成ゴム或いは天然ゴムを主成分とした疑似接着性の媒体を塗布し含侵させる。乾燥後印刷・印字を行い疑似接着予定面同士を対向させて加圧処理を施すと剥離可能に接着する。
3)フィルム方式
印刷後の用紙の疑似接着予定面に疑似接着性のフィルムシートを被覆し、前記疑似接着性のフィルムシートを対向させて加圧或いは加熱・加圧処理を施すと剥離可能に接着する。なお、フィルム方式には、対向する疑似接着予定面に予め被覆しておいて折り合わせて疑似接着する全面貼り方式と、折り畳んだ用紙の疑似接着予定面間に予め疑似接着しているフィルムを挟み込み用紙とフィルムを接着する挟み込み方式の二種類がある。
本発明の折り畳み名刺で、その製造工程の最終で二つ折りされ対向する面同士を剥離不能に完全接着する完全接着媒体として、例えば感熱性、感圧性、感湿性の接着剤が採用できる。前記各種接着剤は、対向面に予め形成されていても良く、或いは基材の両面に形成しておいて完全接着予定面に被覆しておいたり、対向する面間に挟み込んだりしても構わない。
本発明の折り畳み名刺は、一枚の名刺シートを縦横に折り畳み完成されるものであるが、前記折り線に形成されるミシン目や折り筋等の折り手段は、通常折り畳み名刺の製造工程中で行われる。また封緘のための密着手段としての疑似接着媒体の形成及び最終的に二つ折りに折り畳まれた際に対向する葉片を完全接着するための完全接着媒体の形成も、前記折り手段と同様で通常折り畳み名刺の製造工程中で自動的に行われる。
本発明の折り畳み名刺は、一枚のシートに通常の名刺と同様な情報を記載する他に、複数の葉片にその他の各種情報(広告宣伝等)を付加して一枚の名刺に所持することができ、また疑似接着された葉片を開封する動作が加わるため受取人の興味を引くことが出来る。
さらに開封すると次第に変化にとんだ予想外の状態に開封されるため、今までのありふれた折り畳み形態の名刺と比較して、より受取人の興味を引き受取人との間で話題を作ることが出来る。
さらにまた本発明の折り畳み名刺を製造する際に、各種接着媒体の形成工程や折り手段の形成工程を含む面倒な作業工程を自動で行えるので、素人でも大量の折り畳み名刺を短時間で製造することが可能になる。勿論個別の専用機による作業で行っても極めて容易に折り畳み名刺を製造することができる。
(A)は折り畳み名刺M1の平面図、(B)は(A)におけるア-ア線断面図、(C)はイ-イ線断面図である。 折り畳み名刺M1を剥離展開した斜視図である。 (A)は名刺シートS1の表面図、(B)は裏面図である。 (A)は名刺シートS1を折り畳み、最終的に横方向の折り線9から二つ折りに折り畳む前の平面図、(B)は(A)におけるウ-ウ線断面図、(C)はエ-エ線断面図である。 図4の名刺シートS1を横方向の折り線9から二つ折りに折り畳んだ状態の平面図、(B)は(A)におけるオ-オ線断面図である。 (A)は折り畳み名刺M2の平面図、(B)は(A)におけるカ-カ線断面図、(C)はキ-キ線断面図である。 折り畳み名刺M2を剥離展開した斜視図である。 (A)は名刺シートS2の表面図、(B)は裏面図である。 (A)は名刺シートS2を折り畳み、最終的に横方向の折り線29から二つ折りに折り畳む前の平面図、(B)は(A)におけるク-ク線断面図、(C)はケ-ケ線断面図である。 図9の名刺シートS2を横方向の折り線29から二つ折りに折り畳んだ状態の平面図、(B)は(A)におけるコ-コ線断面図である。 (A)は折り畳み名刺M3の平面図、(B)は(A)におけるサ-サ線断面図、(C)はシ-シ線断面図である。 折り畳み名刺M3を剥離展開した斜視図である。 (A)は名刺シートS3の表面図、(B)は裏面図である。 (A)は名刺シートS3を折り畳み、最終的に横方向の折り線52から二つ折りに折り畳む前の平面図、(B)は(A)におけるス-ス線断面図、(C)はセ-セ線断面図である。 図14の名刺シートS3を横方向の折り線52から二つ折りに折り畳んだ状態の平面図、(B)は(A)におけるソ-ソ線断面図である。 (A)は折り畳み名刺M4の平面図、(B)は(A)におけるタ-タ線断面図、(C)はチ-チ線断面図である。 折り畳み名刺M4を剥離展開した斜視図である。 (A)は名刺シートS4の表面図、(B)は裏面図である。 (A)は名刺シートS4を折り畳み、最終的に横方向の折り線72から二つ折りに折り畳む前の平面図、(B)は(A)におけるツ-ツ線断面図、(C)はテ-テ線断面図である。 図19の名刺シートS4を横方向の折り線72から二つ折りに折り畳んだ状態の平面図、(B)は(A)におけるト-ト線断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
なお本実施例では、疑似接着媒体及び完全接着媒体として取り扱いが至便な、疑似接着フィルムシートを使用したフィルム方式の中でも、一般的に採用されている全面貼り方式に沿って説明するが、他の方式の疑似接着媒体や完全接着媒体を用いても一向にかまわない。またフィルム方式で使用される疑似接着媒体及び完全接着媒体の具体的な構成等は以下の通りであるが、他の構成の疑似接着フィルムシートや完全接着フィルムシートを用いても構わない。
本実施例で使用する疑似接着フィルムシートGは、例えばポリエチレンテレフタレートや二軸延伸ポリプロピレン等からなる基材の一方の面に、公知の感熱接着剤層を形成すると共に、残るもう一方の面に疑似接着層を形成したサーマルラミネート法に対応したものを好適に使用することができる。このものは印刷物表面に前記感熱接着剤層を介して剥離不能に接着した後、疑似接着層が対向するように折り畳み加圧或いは加熱・加圧処理を施すことで対向面同士が剥離可能に接着する。
本実施例で使用される完全接着フィルムシートKは、例えばポリエチレンテレフタレートや二軸延伸ポリプロピレン等からなる基材の一方の面に、公知の感熱接着剤層を形成すると共に、残るもう一方の面にヒート処理層を形成したサーマルラミネート法に対応したものを好適に使用することができる。このものは印刷物表面に前記感熱接着剤層を介して剥離不能に接着した後、ヒート処理層が対向するように折り畳み加圧或いは加熱・加圧処理を施すことで対向面同士が剥離不能に接着する。
[折り畳み名刺M1]
図1(A)、(B)、(C)及び図2に示される本実施例1の折り畳み名刺M1は、例えば図3(A)及び(B)に示す名刺シートS1より作られる。名刺シートS1は縦方向の折り線7及び8により横方向に連接された第一葉片1、第二葉片2及び第三葉片3からなる単位シートが、同様に縦方向の折り線7及び8により横方向に連接された第四葉片4、第五葉片5及び第六葉片6からなる単位シートと横方向の折り線9を介して、第一葉片1と第四葉片4、第二葉片2と第五葉片5及び第三葉片3と第六葉片6がそれぞれ隣接するように上下に連接されている。
そして前記名刺シートS1表面は図3(A)に示すように、第二葉片2と第五葉片5の略全面と、第三葉片3と第六葉片6の全面が疑似接着フィルムシートGにより被覆されている。また図3(B)に示すように、名刺シートS1裏面は、第二葉片2及び第五葉片5の略全面と、第一葉片1及び第四葉片4の全面が疑似接着フィルムシートGに被覆されると共に第三葉片3及び第六葉片6の略全面が完全接着フィルムシートKに被覆されている。
なお縦方向の折り線7、8及び横方向の折り線9に折りミシンや折り筋等の折り手段を形成しておいて正確に折り畳めるようにしても構わない。また折りミシン等の折り手段の形成が名刺シートS1を形成するシートのみになされていても良く、或いは疑似接着フィルムシートGや完全接着フィルムシートKと共になされていても構わない。これについては本実施例以下の実施例も同様であるが、本明細書中の各実施例では両者共に折りミシンが形成されている。
既述の構成の名刺シートS1は図4(A)、(B)及び(C)に示すように、第一葉片1、第二葉片2及び第三葉片3が、また第四葉片4、第五葉片5及び第六葉片6がそれぞれ縦方向の折り線7及び8から断面Z字状に折り畳まれる。
そして前記折り畳まれた名刺シートS1は次に、第三葉片3及び第六葉片6に被覆された完全接着フィルムシートK同士が対向するように横方向の折り線9から二つ折りに折り畳まれ、図5(A)及び(B)の状態にされた後にプレスローラによる加圧処理、或いはヒーターパネルとプレスローラの組み合わせやヒートローラ等の装置により加熱・加圧処理を施せば、各葉片の対向面間に介在する疑似接着フィルムシートG同士は剥離可能に接着され、完全接着フィルムK同士は剥離不能に接着される。
既述の通り疑似接着或いは完全接着されて一体化された名刺シートS1は、最後に切取線10から袋閉じ状態の折り線9部分が切除され、図1(A)、(B)及び(C)に示す折り畳み名刺M1に仕上げられるのである。
このようにして製造される折り畳み名刺M1は図1(B)に示すように、上から第一葉片1、第二葉片2、第三葉片3、第六葉片6、第五葉片5及び第四葉片4の順に積み重ねられ、第三葉片3と第六葉片6の対向面間は完全接着フィルムシートKの介在により剥離不能に接着され、その他の各葉片の対向面間は疑似接着フィルムシートGの介在により剥離可能に接着されている。
この折り畳み名刺M1の受取人は、例えば疑似接着して対向している葉片同士の、横幅の相違により剥離側縁辺に沿って形成された段差を剥離の端緒として、両葉片を引き剥がして順次剥離展開することが出来る。なお前記剥離の端緒としては、疑似接着して対向している葉片同士の一方の葉片のコーナーをカットすることにより生じる段差を使用することもできる。このように剥離の端緒として段差や他の公知の手段が利用できる点に関しては以下の実施例においても同様である。
なお各葉片の前記切取線10の処理に関しては、本実施例のように受取人に渡る前に除去しておいてもよく、或いは受取人の興味を引くためわざと前記切取線10からの切除を残しておいて、受取人が鋏やカッターで切除してから開封できるようしておいても構わない。また切取線10上に破断用のミシンを形成しておいて、手で容易に袋状部分の切除ができるようにしておき、受取人がその場で開封できるようにしても構わない。さらに図5(B)に示す横方向の折り線9部分に破断用のミシンを形成しておいて、前記横方向の折り線9を手で破断ながら開封するように操作しても構わない。なお横方向の折り線9に破断用のミシンを形成する場合、開封後に切除片が切り屑として残らず極めて至便である。このような切取線10或いは折り線9部分の処理に関しては以下の実施例においても同様である。
本発明の折り畳み名刺M1の受取人は各葉片間を、例えば葉片表面に記載された「ここから開く」や「開封▲1▼」等の開封順序の指示に従い最終的に図2に示すように、全面的に貼り合わされた第三葉片3と第六葉片6の縁辺に連接された他の葉片を順次剥離する。そして内部に隠されていた各種情報を、透明或いは半透明な疑似接着フィルムシートGを透して確認することができるのである。
[折り畳み名刺M2]
図6(A)、(B)、(C)及び図7に示す本実施例2の折り畳み名刺M2は、例えば図8(A)及び(B)に示す名刺シートS2より作られる。名刺シートS2は縦方向の折り線27及び28により横方向に連接された第一葉片21、第二葉片22及び第三葉片23からなる単位シートが、同様に縦方向の折り線27及び28により横方向に連接された第四葉片24、第五葉片25及び第六葉片26からなる単位シートと横方向の折り線29を介して、第一葉片21と第四葉片24、第二葉片22と第五葉片25及び第三葉片23と第六葉片26がそれぞれ隣接するように上下に連接されている。
そして前記名刺シートS2表面は図8(A)に示すように、第三葉片23及び第六葉片26の略全面が疑似接着フィルムシートGにより被覆されると共に、第二葉片22及び第五葉片25の略全面が完全接着フィルムシートKにより被覆されている。また図8(B)に示すように、名刺シートS2裏面は、6葉片全部の全面が疑似接着フィルムシートGにより被覆されている。
既述の構成の名刺シートS2は図9(A)、(B)及び(C)に示すように、第三葉片23を巻き込むように第二葉片22及び第一葉片21が、また第六葉片26を巻き込むように第五葉片25及び第四葉片24がそれぞれ縦方向の折り線27及び28から折り畳まれる。なおこの状態で生じる2カ所の対向面間には疑似接着フィルムシートGが介在する。
そして前記巻き折り状態に折り畳まれた名刺シートS2は次に第二葉片22及び第五葉片25に被覆された完全接着フィルムシートK同士が対向するよう横方向の折り線29から二つ折りに折り畳まれ、図10(A)及び(B)の状態にされた後にプレスローラによる加圧処理、或いはヒーターパネルとプレスローラの組み合わせやヒートローラ等の装置により加熱・加圧処理を施せば、各葉片の対向面間に介在する疑似接着フィルムシートG同士は剥離可能に接着され、完全接着フィルムK同士は剥離不能に接着される。
既述の通り疑似接着及び完全接着されて一体化された名刺シートS2は、最後に切取線30から袋閉じ状態の折り線29部分が切除され、図6(A)、(B)及び(C)に示す折り畳み名刺M2に仕上げられるのである。
このようにして製造される折り畳み名刺M2は図6(B)に示すように、上から第一葉片21、第三葉片23、第二葉片22、第五葉片25、第六葉片26、第四葉片24の順に積み重ねられ、第二葉片22と第五葉片25の対向面間は完全接着フィルムシートKの介在により剥離不能に接着され、その他の各葉片の対向面間は疑似接着フィルムシートGの介在により剥離可能に接着されている。そしてこの折り畳み名刺M2の受取人は、既述の通り剥離側縁辺に沿って形成された段差やコーナーカットの段差を剥離の端緒として、両葉片を引き剥がして順次剥離展開することが出来る。なお折り線29部分の処理に関しては既述の通りである。
本発明の折り畳み名刺M2の受取人は各葉片間を、例えば葉片表面に記載された「ここから開く」や「開封▲1▼」等の開封順序の指示に従い最終的に図7に示すように、全面的に貼り合わされた第二葉片22と第五葉片25の縁辺に連接された他の葉片を順次剥離する。そして内部に隠されていた各種情報を、透明或いは半透明な疑似接着フィルムシートGを透して確認することができるのである。
[折り畳み名刺M3]
図11(A)、(B)、(C)及び図12に示す本実施例3の折り畳み名刺M3は、例えば図13(A)及び(B)に示す名刺シートS3より作られる。名刺シートS3は縦方向の折り線49、50及び51により横方向に連接された第一葉片41、第二葉片42、第三葉片43及び第四葉片44からなる単位シートが、同様に縦方向の折り線49、50及び51により横方向に連接された第五葉片45、第六葉片46、第七葉片47及び第八葉片48からなる単位シートと横方向の折り線52を介して、第一葉片41と第五葉片45、第二葉片42と第六葉片46、第三葉片43と第七葉片47及び第四葉片44と第八葉片48がそれぞれ隣接するように上下に連接されている。
そして前記名刺シートS3表面は図13(A)に示すように、第三葉片43及び第七葉片47の略全面と、第四葉片44及び第八葉片48の全面が疑似接着フィルムシートGにより被覆されると共に、第二葉片42及び第六葉片46の略全面が完全接着フィルムシートKにより被覆されている。また図13(B)に示すように、名刺シートS3裏面は、8葉片全部の全面が疑似接着フィルムシートGにより被覆されている。
既述の構成の名刺シートS3は図14(A)、(B)及び(C)に示すように、最初に縦方向の折り線50から大きく二つ折りされ、さらに前記折り畳みにより重なり合う縦方向の折り線49及び51から二つ折りされる。いわゆるDM折りである。なおこの状態で生じる3カ所の対向面間には疑似接着フィルムシートGが介在する。
そして前記DM折り状態に折り畳まれた名刺シートS3は次に第二葉片42及び第六葉片46に被覆された完全接着フィルムシートK同士が対向するよう横方向の折り線52から二つ折りに折り畳まれ、図15(A)及び(B)の状態にされた後にプレスローラによる加圧処理、或いはヒーターパネルとプレスローラの組み合わせやヒートローラ等の装置により加熱・加圧処理を施せば、各葉片の対向面間に介在する疑似接着フィルムシートG同士は剥離可能に接着され、完全接着フィルムK同士は剥離不能に接着される。
既述の通り疑似接着及び完全接着されて一体化された名刺シートS3は、最後に切取線53から袋閉じ状態の折り線52部分が切除され、図11(A)、(B)、(C)及び図12に示す折り畳み名刺M3に仕上げられるのである。
このようにして製造される折り畳み名刺M3は図11(B)に示すように、上から第一葉片41、第四葉片44、第三葉片43、第二葉片42、第六葉片46、第七葉片47、第八葉片48及び第五葉片45の順に積み重ねられ第二葉片42と第六葉片46の対向面間は完全接着フィルムシートKの介在により剥離不能に接着され、その他の各葉片の対向面間は疑似接着フィルムシートGの介在により剥離可能に接着されている。そしてこの折り畳み名刺M3の受取人は、既述の通り剥離側縁辺に沿って形成された段差やコーナーカットの段差を剥離の端緒として、両葉片を引き剥がして順次剥離展開することが出来る。なお折り線52部分の処理に関しては既述の通りである。
本発明の折り畳み名刺M3の受取人は各葉片間を、例えば葉片表面に記載された「ここから開く」や「開封▲1▼」等の開封順序の指示に従い最終的に図12に示すように、全面的に貼り合わされた第二葉片42と第六葉片46の縁辺に連接された他の葉片を順次剥離する。そして内部に隠されていた各種情報を、透明或いは半透明な疑似接着フィルムシートGを透して確認することができるのである。
[折り畳み名刺M4]
図16(A)、(B)、(C)及び図17に示す本実施例4の折り畳み名刺M4は、例えば図18(A)及び(B)に示す名刺シートS4より作られる。名刺シートS4は縦方向の折り線69、70及び71により横方向に連接された第一葉片61、第二葉片62第三葉片63及び第四葉片64からなる単位シートが、同様に縦方向の折り線69、70及び71により横方向に連接された第五葉片65、第六葉片66、第七葉片67及び第八葉片68からなる単位シートと横方向の折り線72を介して、第一葉片61と第五葉片65、第二葉片62と第六葉片66、第三葉片63と第七葉片67及び第四葉片64と第八葉片68がそれぞれ隣接するように上下に連接されている。
そして前記名刺シートS4表面は図18(A)に示すように、第三葉片63及び第七葉片67の略全面と、第四葉片64及び第八葉片68の全面が疑似接着フィルムシートGにより被覆されると共に、第二葉片62及び第六葉片66の略全面が完全接着フィルムシートKにより被覆されている。また図8(B)に示すように、名刺シートS4裏面は、6葉片全部の全面が疑似接着フィルムシートGにより被覆されている。
既述の構成の名刺シートS4は図19(A)、(B)及び(C)に示すように、縦方向の折り線69、70及び71から各葉片が第四葉片64及び第八葉片68を巻き込むように折り畳まれる。いわゆる巻き折りである。なおこの状態で生じる3カ所の対向面間には疑似接着フィルムシートGが介在する。
そして前記巻き折り状態に折り畳まれた名刺シートS4は次に第二葉片62及び第六葉片66に被覆された完全接着フィルムシートK同士が対向するよう横方向の折り線72から二つ折りに折り畳まれ、図20(A)及び(B)の状態にされた後にプレスローラによる加圧処理、或いはヒーターパネルとプレスローラの組み合わせやヒートローラ等の装置により加熱・加圧処理を施せば、各葉片の対向面間に介在する疑似接着フィルムシートG同士は剥離可能に接着され、完全接着フィルムK同士は剥離不能に接着される。
既述の通り疑似接着及び完全接着されて一体化された名刺シートS4は、最後に切取線73から袋閉じ状態の折り線72部分が切除され、図11(A)、(B)、(C)及び図12に示す折り畳み名刺M4に仕上げられるのである。
このようにして製造される折り畳み名刺M4は図16(B)に示すように、上から第一葉片61、第三葉片63、第四葉片64、第二葉片62、第六葉片66、第八葉片68、第七葉片67及び第五葉片65の順に積み重ねられ第二葉片62と第六葉片66の対向面間は完全接着フィルムシートKの介在により剥離不能に接着され、その他の各葉片の対向面間は疑似接着フィルムシートGの介在により剥離可能に接着されている。そしてこの折り畳み名刺M4の受取人は、既述の通り剥離側縁辺に沿って形成された段差やコーナーカットの段差を剥離の端緒として、両葉片を引き剥がして順次剥離展開することが出来る。なお折り線72部分の処理に関しては既述の通りである。
本発明の折り畳み名刺M4の受取人は各葉片間を、例えば葉片表面に記載された「ここから開く」や「開封▲1▼」等の剥離順序の指示に従い最終的に図17に示すように、全面的に貼り合わされた第二葉片62と第六葉片66の縁辺に連接された他の葉片を順次剥離する。そして内部に隠されていた各種情報を、透明或いは半透明な疑似接着フィルムシートGを透して確認することができるのである。
なお本発明は上記実施例に限られるものではない。
例えば、上記実施例では上下に3葉片配置した合計6葉片の名刺シートS1及びS2、或いは上下に4葉片を配置した合計8葉片の名刺シートS3及びS4を例として記載しているが、その他に上下5葉片を配置した合計10葉片或いはそれ以上の葉片から構成される名刺シートを使用しても構わない。
また実施例中に記載してあるが、蛇腹折りや巻き折り、観音開き折りやそれらの複合折り等、葉片の折り畳み形態に関しても制限はない
さらに何れの対向葉片を剥離不能に接着するかの選択にも制限はなく剥離不能の葉片数にも制限はない。前記選択に伴い各葉片の幅も自由に選択すればよい。
本発明の折り畳み名刺は、名刺シートが印刷された長尺状シート或いは枚葉状シートを以下の製造工程を経て製造される。
1)順次繰り出される名刺シートが印刷された長尺状シート或いは枚葉状シートに、疑似 接着フィルムシート或いは完全接着フィルムシートを被覆する被覆工程。
2)疑似接着フィルムシート或いは完全接着フィルムシートが所定の位置に被覆された長 尺状シート或いは枚葉状シートを折り畳む折り畳み工程。
3)折り畳まれた長尺状シート或いは枚葉状シートを名刺シート毎に個切りする工程。
4)個切りされた名刺シートに加圧或いは加熱・加圧処理を施して、疑似接着及び完全接 着を完了する接着工程。
なお、上記の工程中に折りミシンや折り筋等の折り手段形成工程が何れかの工程間に配置されても構わず、工程の順序が入れ替わっても構わない。また個切りするに際して、流れ方向の余白をスリッターにより切除した後に天地方向をダイカットローラやギロチン方式の断裁機により断裁する等、段階的に各余白部分等の切除が実行されることもある。即ち長尺状シート或いは枚葉状シートの取り扱いに則した工程に入れ替えて製造すればよいのである。
M1、M2、M3、M4 折り畳み名刺
S1、S2、S3、S4 名刺シート
G 疑似接着フィルムシート
K 完全接着フィルムシート
1、2、3、4、5、6、21、22、23、24、25、26、41、42、43、44、45、46、47、48、61、62、63、64、65、66、67、68 葉片
7、8、27、28、49、50、51、69、70、71 縦方向の折り線
9、29、52、72 横方向の折り線
10、30、53、73 切取線

Claims (4)

  1. 縦方向の折り線を介して横方向に連接された3葉片以上からなる一組の単位シートが横方向の折り線を介して縦方向に2組連接された名刺シートを、前記縦方向の折り線から折り畳んだ後に最終的に前記横方向の折り線から二つ折りに折り畳んだ折り畳み名刺であり、最終的に横方向の折り線から二つ折りに折り畳まれ対向する2葉片の対向面間が剥離不能に接着されると共に他の対向葉片間は疑似接着媒体を介して剥離可能に接着され、前記横方向の折り線で形成される袋とじ状態の下縁辺を切除して展開した後に前記剥離不能な対向葉片の縦方向の左側縁辺及び/又は右側縁辺に残りの葉片が連接されていることを特徴とした折り畳み名刺。
  2. 請求項1の折り畳み名刺において下縁辺が切除され封緘状態が開放されていることを特徴とした折り畳み名刺。
  3. 横方向の折り線に沿って切断手段が形成されていることを特徴とした請求項1に記載の折り畳み名刺。
  4. 横方向の折り線に開封手段が形成されていることを特徴とした請求項1に記載の折り畳み名刺。
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