JP7506291B2 - 圧着名刺 - Google Patents

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Description

本発明は複数の葉片を折り畳み剥離可能に一体化した圧着名刺に関する。
従来の名刺は、単に1枚の用紙の表裏面に情報が印刷されているのみであった。しかし最近圧着技術の発達により、例えば特開平10-297149号及び実用新案登録第3103699号等に開示される名刺が発明、考案されている。
特開平10-297149号公報 実用新案登録第3103699号公報
前記引用文献1の発明及び2の考案による名刺は、対向する葉片間の剥離可能な接着の実現に2層以上のフィルムを接着面の対向面間に介在させる方法や、ヒートシール剤を混入した接着剤や感圧接着剤を塗布する方法、UVニスを塗布する方法等を採用している。即ち、何れの場合も対向する疑似接着予定面に前記疑似接着媒体が層として形成されている。
そして対向面間を全面的に既述の疑似接着媒体により剥離可能に接着すると共に、開封に際しての剥離の端緒として、葉片の幅の相違により形成される段差やコーナー部分をカットすることにより生じる段差を利用するものである。
ところで前記疑似接着であるが、所持中に自然剥離することなく良好に密着一体化している必要がある。そのため仮に開封端緒に剥離を促す目印や文言が記載されていたとしても、一枚物の名刺と錯覚されて内部に情報が記載されていることを見落とされてしまう恐れがある。せっかくのインパクトある名刺であるがそのまま捨てられては意味がない。
また対向する疑似接着予定面に全面的に疑似接着媒体を形成する必要があるためコスト的にも高価なものとなり経済的ではない。
さらに葉片数が増えて折り畳みが複雑になると、圧着名刺の両面にスポット的に疑似接着媒体を形成する必要が生じる。その場合表裏面の疑似接着予定面に疑似接着媒体が形成されたシートが複数枚重ね合わされると、接着工程以外の工程でも圧力や熱が加えられることがあるため、加工工程中に対向面が接着してしまい後続の加工工程への移行が不可能になる。
さらにまた表裏面にスポット的に疑似接着媒体が形成されたシートは積み重ねれば重ねるほどその最上面に凹凸が発生するため、折り工程や切除工程で加工の精度が低下して製品にずれや破損が生じる。
本発明は上記問題に鑑み、受取手に内部情報の記載を容易に知らしめ剥離開封を促し、コスト的にも安価加工に際しても歩留りがなく、素人でも簡単に大量生産することが可能な圧着名刺を提供するものである。
上記目的を達成するために本発明の圧着名刺は、折り線を介して連接された複数の葉片を二つ折り、巻き折り又は観音開き折り或いはそれらの組み合わせからなる折り形態に折畳み剥離可能に一体化した圧着名刺であり、折り畳みにより生じる任意の対向面間の開封側縁辺に対向する折り線に沿った帯状部分で疑似接着媒体同士が対向し剥離可能に接着されると共に前記帯状部分を除く他の部分では接着されず、開封側をフリーな状態とすることで受取人に剥離展開を促すことを可能としている。
なお、本発明の圧着名刺は、折り線を介して複数の葉片が連接された名刺シートが印刷 されたシートの一方の面に、折り畳みにより生じる任意の対向面間の一部分で疑似接着媒体同士が対向するように疑似接着媒体を形成する疑似接着媒体の形成工程と、疑似接着媒体が形成されたシートを折り畳む折り畳み工程と、折り畳まれたシートに加圧或いは加熱・加圧処理を施して対向面間の疑似接着媒体同士が対向する部分を剥離可能に接着一体化する接着工程とを組み合わせ、前記工程の任意の個所に縦方向及び横方向の余白を切除する切除工程を配置することで完成させることができる。
前記個別の圧着名刺に切り出す切除工程に関しては、例えば個別に切り出した後に折り畳み剥離可能に接着しても良く、また段階的に切り出しながら接着した後に最終的に残った余白を切除しても構わず、さらに何も切除せずに折り畳み、接着した後に全ての余白部分を切除しても構わない。
また本発明の圧着名刺を製造するに際して、単位名刺シートの折り線部分に折りミシンや折り筋等の公知の折り手段を形成しても構わない。例えば疑似接着媒体の形成工程の上流側及び/又は下流側で形成しても構わない。即ち疑似接着媒体の形成工程の上流側で既に折り手段の形成が完了した状態で疑似接着媒体を形成しても、或いは疑似接着媒体が形成されてから折り手段を形成しても良く、さらに疑似接着媒体の形成工程の上流側と下流側に分け段階的に形成しても構わない。
本発明の圧着名刺に使用される資材は、例えば上質紙、マット紙、コート紙等の通常の用紙、合成紙、不織布或いは樹脂フィルムシート等を好適に使用することができる。
そして折り畳まれた対向面同士を剥離可能に接着、いわゆる疑似接着に使用する疑似接着媒体は、大きく以下の3種類に分けられる。
1)後糊方式
印刷後の用紙の疑似接着予定面に疑似接着性のUVニスを塗布して疑似接着性の被膜を形成したもの。前記疑似接着性の被膜同士を対向させて加圧或いは加熱・加圧処理を施すと剥離可能に接着する。エマルジョン型の弱粘着剤を塗布するものもある。
2)先糊方式
印刷前の用紙の疑似接着予定面に、合成ゴム或いは天然ゴム等を主成分とした疑似接着性の媒体を塗布して含侵させたもの。乾燥後に印刷・印字を行い、疑似接着予定面同士を対向させて加圧処理を施すと剥離可能に接着する。
3)フィルム方式
印刷後の用紙の疑似接着予定面に疑似接着性のフィルムシートを被覆(ラミネート)して、前記疑似接着性のフィルムシート同士が対向するように折り合わせ、加熱或いは加熱・加圧処理を施すと剥離可能に接着する。なお、フィルム方式には対向する疑似接着予定面に予め被覆しておいて、折り合わせた後に剥離可能に接着する全面貼り方式と、折り畳んだ用紙の疑似接着予定面間に予め疑似接着している積層フィルムを挟み込み、用紙とフィルム間を接着して剥離可能に一体化する挟み込み方式の二種類がある。
何れの疑似接着媒体も疑似接着媒体同士が対向して加圧或いは加熱・加圧等の処理を施さない限り剥離可能に接着することはなく、仮に疑似接着媒体以外の紙表面等を対向させて前記処理を施したとしても接着することはない。
本発明の圧着名刺によれば、受取人は全面接着されていない部分を有するフリーな葉片の感触から、受け取った名刺が一枚物ではなく内部に情報が隠されている構造であることを容易に察知できるため、確実に剥離展開して内部の情報を確認する。そのため圧着名刺の効果を十分発揮することができる。
また複雑な折り畳みであっても、本来両面に形成すべき疑似接着媒体がシートの片方の面だけでよく、従って疑似接着媒体の使用量が少なくて済むので経済的である。
さらにその製造に際して既述の通りシートの片方の面にのみに疑似接着媒体を形成すればよいため、加工工程中にシートを重ねる必要があったとしても対向した疑似接着媒体同士が接着してしまう等の支障が起こらない。
また製造に際しては、シートを積み重ねても両面に疑似接着媒体を部分的に形成した際の凹凸が少ないため、切除工程や折り畳み工程において支障が起こらず加工の精度が向上する。そのため歩留りがなく素人でも簡単に大量の圧着名刺を製造することができる。
(A)は圧着名刺M1、M2及びM3の共通平面図、(B)は圧着名刺M1の場合の(A)におけるI-I線断面図である。 (A)は剥離展開後の圧着名刺M1(名刺シートt1)の表面図、(B)は裏面図である。なお名刺シートt1の裏面には疑似接着フィルムシートGが被覆された状態である。 (A)は連続シートS1の表面図、(B)は裏面図である。 連続シートS1の裏面に疑似接着フィルムシートGが被覆された状態を示す平面図である。 (A)は2葉片を折り線3から連続的に折り畳んだ連続シートS1の平面図、(B)は(A)におけるII-II線断面図である。 (A)は枚葉シートS2の表面図、(B)は裏面図である。 枚葉シートS2の裏面に疑似接着フィルムシートGが被覆された状態を示す平面図である。 (A)は疑似接着フィルムシートGが連続的に被覆された後に縦方向の余白が切除された枚葉シートSを、折り線3から連続的に折り畳んだ状態の枚葉シートS2の平面図、(B)は(A)におけるIII-III線断面図である。 (A)は実施例4の巻き三つ折り圧着名刺M2の断面図、(B)は実施例5の観音開き折り(四つ折り)圧着名刺M3の断面図である。 (A)は剥離展開後の圧着名刺M2(名刺シートt2)の表面図、(B)は裏面図である。なお名刺シートt2の裏面には疑似接着フィルムシートGが被覆された状態である。 (A)は剥離展開後の圧着名刺M3(名刺シートt3)の表面図、(B)は裏面図である。なお名刺シートt1の裏面には疑似接着フィルムシートGが被覆された状態である。 (A)は実施例1の変形態様の圧着名刺m1の断面図、(B)は実施例4の変形態様の圧着名刺m2の断面図、(C)は実施例5の変形態様の圧着名刺m3の断面図である。 (A)は圧着名刺m1の剥離展開後の表面図、(B)は裏面図である。 (A)は圧着名刺m2の剥離展開後の表面図、(B)は裏面図である。 (A)は圧着名刺m3の剥離展開後の表面図、(B)は裏面図である。 (A)は圧着名刺M4の断面図、(B)は(A)の変形態様の圧着名刺m4の断面図である。
以下本発明を図面に沿って分かりやすく説明する。
なお、以下の実施例では、疑似接着媒体として取り扱いが極めて容易なフィルム方式の中の全面貼り方式を採用している。
本発明で用いられる疑似接着フィルムシートとしては、例えばポリエチレンテレフタレート、二軸延伸ポリプロピレン或いはポリエステル等の基材の一方の面に公知の感熱接着剤層を形成し、残るもう一方の面に疑似接着層を形成したサーマルラミネートに対応したもの等を好適に使用することができる。前記疑似接着フィルムシートは、印刷物の疑似接着予定面に被覆して疑似接着層が対向するように折り畳み、加圧或いは加熱・加圧等の処理を施すと剥離可能に接着される。
なお本実施例で使用する疑似接着フィルムシートGは、基材に厚さ15μmの二軸延伸ポリプロピレンを用い、その一方の面に公知の感熱接着剤を12μmの厚さに形成し、残るもう一方の面に厚さ0.1μmの疑似接着層を形成したものである。また圧着名刺Mの葉片に使用する用紙は4/6版換算で110kgのマット紙を採用している。
[圧着名刺M1]
図1(A)は本発明の圧着名刺M1、M2及びM3の共通平面図である。そしてそのI-I線断面図が同図(B)の場合、第一葉片1及び第二葉片2が折り線3から二つ折りに折り畳まれた態様の圧着名刺M1となる。この二つ折り態様の圧着名刺M1は、第一葉片1及び第二葉片2の対向面間に介在する疑似接着フィルムシートGの間から剥離して、図2(A)及び(B)に示すように平面に展開することができ、その後透明或いは半透明の疑似接着フィルムシートを透して内部に隠されていた情報を視認することができる。なお剥離展開前は、折り線3に沿って疑似接着フィルムシートG同士が部分的に接着しているため、持ち運び等により不用意に開いて展開することはなく、受取人が意識的に剥離することにより初めて展開されるものである。
既述の構成の圧着名刺M1は、第一葉片1側に被覆されている疑似接着フィルムシートGの部分が、対向する第二葉片2に被覆された疑似接着フィルムシートGと剥離可能に接着しているため、その他の部分はフリーな状態で接着していない。従って受取人は見た目だけではなく前記フリー部分の感触から、仮に二つ折りの構成を意識していなくても一枚物ではなく折り畳まれたものであることを直感的に察知することができる。
[連続シートによる圧着名刺M1の製造方法]
前記圧着名刺M1は、例えば図3(A)及び(B)に示すように、第一葉片1と第二葉片2が折り線3で横方向に連接された名刺シートt1が、横方向の切取線4を介して縦方向に複数連接されると共に、マージナル孔6が設けられた縦方向の余白X1及びX2が縦方向の切取線5を介して両外側に連接された連続シートS1から製造される。
そして図3(A)に示すように名刺シートt1の第一葉片1表面には、通常の名刺の表面に記載されている、例えば会社名、部署名、住所氏名や電話番号等が記載されており、第二葉片2の表面には本社、工場或いは営業拠点の住所や電話番号等の情報が記載されている。 また図3(B)に示すように第一葉片1及び第二葉片2の裏面には、例えば会社が扱う商品説明を初めとした各種情報や、受取人の興味を引く内容の情報が記載されている。
既述の構成の連続シートS1は、例えば横方向の切取線4から蛇腹状に折り畳まれてブロック状に積み重ねられたり或いはロール状に巻き取られたりして、加工工程の最上流に配置されると下流の疑似接着フィルムシートの被覆工程へ順次送り込まれる。
前記疑似接着フィルムシートの被覆工程では図4に示すように、第二葉片2裏面の全面と第一葉片1裏面の縦方向の折り線3に沿った帯状の部分が疑似接着フィルムシートGにより連続的に被覆される。
疑似接着フィルムシートGが被覆された連続シートS1は、次に図5(A)及び(B)に示すように、折り線3から第一葉片1及び第二葉片2の裏面同士が対向するように二つ折りに折り畳まれ、その後図5(B)に二点鎖線で示す縦方向の切取線5から縦方向の余白X1及びX2が、例えばスリッタ等からなる第一の切除工程により図1(B)の状態に同時に切除される。なお前記縦方向の余白X1及びX2は必ずしも折り畳み工程の後に同時に切除する必要はなく、被覆工程、折り畳み工程或いは接着工程の前後の何れかの箇所で行われても構わず、また複数の箇所で段階的に切除されても構わない。さらに工程中で個別の名刺シートt1に切り出されてもよく或いは接着工程の後に最終製品に切り出されても構わない。
前記縦方向の余白X1及びX2が切除された連続シートS1は、次の接着工程で折り畳まれて対向する疑似接着フィルムシートG同士が剥離可能に接着するための条件の、加圧或いは加熱・加圧処理が施されて接着される。なお前記接着される部分は、図5(B)に示す第一葉片1の折り線3に沿った帯状の疑似接着フィルムシートG部分のみで、それ以外の第一葉片1と第二葉片2の対向面は、疑似接着フィルムシートG同士が対向していないため接着することはない。
そして接着工程を通過した連続シートS1は、次に第二の切除工程により横方向の切取線4から個別の圧着名刺M1に切り出されて最終製品に仕上げられる。なお前記第二の切除工程は接着工程の上流側に配置されていても構わず、その場合連続シートS1の状態から個別の名刺シートt1に切り出された後に接着されて最終製品の圧着名刺M1に仕上げられることになる。
既述の通り第一の切除工程及び第二の切除工程の配置に格別な制限はなく、製造する圧着名刺の葉片構成、加工システムの都合或いは作業の容易さ等の各種条件により適宜選択すればよいのである。
なお、疑似接着フィルムシートGの面積を少なくして生産コストを下げるために、例えば図12(A)及び図13(A)及び(B)に示す圧着名刺m1のように、名刺シートの裏面側に被覆される疑似接着フィルムシートGを、折り線3に沿って跨いだ状態でスポット的に帯状に被覆すればよい。こうすることで機能は変わらず生産コストを削減することが可能になる。
この点については、以下の枚葉シートから製造する場合も同様である。
[枚葉シートによる圧着名刺M1の製造方法]
圧着名刺M1は前記連続シートS1以外に、例えば図6(A)及び(B)に示すように、第一葉片1と第二葉片2が折り線3で連接された名刺シートt1が縦方向の余白X1、X2及び横方向の余白Y1、Y2及びY3に囲まれたレイアウトで2丁印刷された枚葉シートS2から製造することができる。そして図6(A)に示すように名刺シートt1の第一葉片1表面には、通常の名刺の表面に記載されている、例えば会社名、部署名、住所氏名や電話番号等が記載されており、第二葉片2の表面には本社、工場或いは営業拠点の住所や電話番号等の情報が記載されている。また図6(B)に示すように第一葉片1裏面及び第二葉片2裏面には、例えば会社が扱う商品説明を初めとした各種情報や、受取人の興味を引く内容の情報が記載されている。
本実施例3において、一連の加工工程が連結されたオンラインシステムにより、枚葉シートでも前記連続シートS1の場合と同様に圧着名刺M1を製造することができるが、本実施例ではオフラインでそれぞれの工程を専用加工機により行う、異なる流れの製造方法を示す。
既述の構成の枚葉シートS2は、例えばラミネーター等のフィルムシートの被覆システムにより図7(B)に斜線で示すように、枚葉シートS2裏面の所定の箇所に疑似接着フィルムシートGが被覆される。
そして次に前記被覆が完了した枚葉シートS2は、複数枚を積み重ねて断裁機やスリッタ等により縦方向及び横方向の余白X1、X2、Y1、Y2及びY3が切除され、図2(A)及び(B)に示す個別の名刺シートt1毎に切り出される。
次に前記切り出された名刺シートt1は複数枚積み重ねられ折り機に掛けられて、図1(B)に示すように折り線3から二つ折りに折り畳まれる。
そして折り畳まれた名刺シートt1は、次の接着工程で折り畳まれて対向する疑似接着フィルムシートG同士が剥離可能に接着するための条件の、加圧或いは加熱・加圧処理が施されて接着され最終製品に仕上げられるのである。
ところで上記実施例3ではオフラインシステムにより個別の専用加工機により各工程をこなしているが、実施例2の連続シートS1の場合の製造工程と同様に加工することができる。例えば実施例2の製造方法に準じた連続シート対応のシステムの最上流に枚葉シートS2を積載しておいて、最上面の枚葉シートS2から順に下流に配置されている被覆工程へ繰り出し、前記間隔をおいて或いは前後を突き合わせて順次繰り出された枚葉シートS2に、ロールから繰り出される疑似接着フィルムシートGを連続的に被覆すれば、前記疑似接着フィルムシートGにより前後して搬送される枚葉シートS2同士が連続状態となる。
前記連続状態になった枚葉シートS2は、実施例2の連続シートS1と全く同様の取り扱いで加工することが可能になる。例えば連続的に被覆した後に連続的に折り畳み、縦方向の余白X1及びX2が切除されて図8(A)及び(B)に示す状態となる。その後接着工程により完成品になる。なお横方向の余白Y1、Y2及びY3の切除工程は接着工程の前後で行われれば良く、また既述の縦方向の余白X1、X2の切除も任意の箇所で行われれば良い。
また前記枚葉シートを連続シートのインラインシステムで加工することが可能なのと同じく、逆に連続シートをオフラインシステムで加工しても構わない。そうするには連続シートを被覆工程以後の何れかの段階で、横方向の切取線から切除して枚葉シート(名刺シート)の状態にすれば良いのである。
巻き三つ折り圧着名刺M2
図1(A)のI-I線断面図が図9(A)の場合、第一葉片11、第二葉片12及び第三葉片13が折り線14及び15から、第三葉片13を内方へ巻き込む状態に折り畳まれた圧着名刺M2となる。この三つ折り態様の圧着名刺M2は、第一葉片11、第二葉片12及び第三葉片13の各対向面間に介在する疑似接着フィルムシートGの間から剥離して、図10(A)及び(B)に示すように平面に展開することができ、その後透明或いは半透明の疑似接着フィルムシートを透して内部に隠されていた情報を視認することができる。なお剥離展開前は、折り線14に沿って疑似接着フィルムシートG同士が部分的に接着しているため、持ち運び等により不用意に開いて展開することはなく、受取人が意識的に剥離することにより初めて展開されるものである。
この三つ折り態様の圧着名刺M2は、図示は省略するが実施例2及び3に記載される連続シート及び枚葉シートと同様で、例えば図10(A)及び(B)に示す第一葉片11、第二葉片12及び第三葉片13が折り線14及び15で連接された名刺シートt2が印刷された連続シート或いは枚葉シートから製造される。
図10(A)に示すように名刺シートt2の第一葉片11表面には、本社、工場或いは営業拠点の住所や電話番号等の情報が記載されている。また第二葉片12表面には通常の名刺の表面に記載されている会社名、部署名、住所氏名や電話番号等が記載され、さらに第三葉片13の表面には、例えば会社が扱う商品説明を初めとした各種情報や、受取人の興味を引く内容の情報が記載されている。
また図10(B)に示すように第一葉片11、第二葉片12及び第三葉片13裏面には、例えば会社が扱う商品説明を初めとした各種情報や、受取人の興味を引く内容の情報が記載されている。
既述の構成の名刺シートt2は図示は省略するが、連続シートにおいては実施例2と同様に縦方向に切取線を介して連接され、また枚葉シートにおいては実施例3と同様に例えば2丁の名刺シートt2が上下に並んで印刷されている。
そして既述の連続シート及び枚葉シート共にインライン、オフラインを問わず被覆工程、折り工程、接着工程及び適宜に配置された縦横の余白の切除工程の組み合わせからなる流れを通過して、個別の圧着名刺M2に仕上げられるのである。
なお、疑似接着フィルムシートGの面積を少なくして生産コストを下げるために、例えば図12(B)及び図14(A)及び(B)に示す圧着名刺m2のように、名刺シートの裏面側に被覆される疑似接着フィルムシートGを、第二葉片12裏面の全面と第三葉片13の折り線15に沿った帯状の部分及び第一葉片11の折り線14に沿った帯状の部分にスポット的に被覆すればよい。こうすることで機能は変わらず生産コストを削減することが可能になる。
観音開き折り(四つ折り)圧着名刺M3
図1(A)のI-I線断面図が図9(B)の場合、第一葉片21と第四葉片24を内方へ巻き込む状態(観音開き折り)に折り畳まれた圧着名刺M3となる。この四つ折り態様の圧着名刺M3は、各葉片の各対向面間に介在する疑似接着フィルムシートGの間から剥離して、図11(A)及び(B)に示すように平面に展開することができ、その後透明或いは半透明の疑似接着フィルムシートを透して内部に隠されていた情報を視認することができる。なお剥離展開前は、折り線26に沿って疑似接着フィルムシートG同士が部分的に接着しているため、持ち運び等により不用意に開いて展開することはなく、受取人が意識的に剥離することにより初めて展開されるものである。
この四つ折り態様の圧着名刺M3は、図示は省略するが実施例2及び3に記載される連続シート及び枚葉シートと同様で、例えば図11(A)及び(B)に示す第一葉片21、第二葉片22、第三葉片23及び第四葉片24が折り線25、26及び27で連接された名刺シートt3が印刷された連続シート或いは枚葉シートから製造される。
図11(A)に示すように名刺シートt3の第一葉片21及び第四葉片24表面には、例えば会社が扱う商品説明を初めとした各種情報や、受取人の興味を引く内容の情報が記載されている。また第二葉片22表面には本社、工場或いは営業拠点の住所や電話番号等の情報が記載されている。さらに第三葉片23表面には通常の名刺の表面に記載されている会社名、部署名、住所氏名や電話番号等が記載されている。
また図11(B)に示すように第一葉片21から第四葉片24裏面には、例えば会社が扱う商品説明を初めとした各種情報や、受取人の興味を引く内容の情報が記載されている。
既述の構成の名刺シートt3は図示は省略するが、連続シートにおいては実施例2と同様に縦方向に横方向の切取線を介して連接され、また枚葉シートにおいては実施例3と同様に例えば2丁の名刺シートt3が縦横の余白に囲まれたレイアウトで上下に並んで印刷されている。
そして既述の連続シート及び枚葉シート共に、被覆工程、折り工程、接着工程及び適宜に配置された縦横の余白の切除工程の組み合わせからなる流れを通過して、個別の圧着名刺M3に仕上げられるのである。
なお、疑似接着フィルムシートGの面積を少なくして生産コストを下げるために、例えば図12(C)及び図15(A)、(B)に示す圧着名刺m3のように、名刺シートの裏面側に被覆される疑似接着フィルムシートGを、第三葉片23及び第二葉片22の全面と第四葉片24の折り線27に沿った帯状の部分及び第一葉片21の折り線25に沿った帯状の部分にスポット的に被覆すればよい。こうすることで機能は変わらず生産コストを削減することが可能になる。
巻き四つ折り圧着名刺M4
図16(A)に示す断面図の圧着名刺M4は第一葉片31から第四葉片34の4葉片からなる名刺シートを、第一葉片31を包み込むように巻き折りしたものである。この圧着名刺M4は第四葉片34が他の葉片より横幅が広く設計されており、折り畳み後に他の葉片群よりも若干はみ出して段差を形成している。このような構成により受取人は、フリーな状態の対向面と段差を利用して容易に剥離展開することができる。
また、疑似接着フィルムシートGの面積を少なくして生産コストを下げるために、例えば図16(B)に示す圧着名刺m4のように、名刺シートの裏面側に被覆される疑似接着フィルムシートGを省略しても構わない。こうすることで機能は変わらず生産コストを削減することが可能になる。この場合も開封側の縁辺に段差が形成されているが、このような手法は本実施例に限らず既述の各実施例に適用することができることは言うまでもない。
なお本発明は上記実施例に限られるものではない。
例えば既述の実施例では4葉片までの圧着名刺を例に示したが、それ以上の葉片で構成されていても構わない。
また、切除工程は各工程の前後の任意の箇所に配置されていても構わず、一か所に配置しておいて全ての余白を一挙に切除しても構わず、複数個所に分散して段階的に切除するようにしても構わない。
さらに、折り線に折りミシンや折り筋等の公知の折り手段を設けても構わず、或いは何ら設けることなく折り機等により強制的に折り畳んでも構わない。
さらにまた、折り線を切取ミシン等に替え任意の葉片を分離可能にしても構わない。
M1、M2、M3、M4、m1、m2、m3、m4 圧着名刺
G 疑似接着フィルムシート
S1 連続シート
S2 枚葉シート
t1、t2、t3 名刺シート
X1、X2 縦方向の余白
Y1、Y2、Y3 横方向の余白
1、2、11、12、13、21、22、23、24、31、32、33、34 葉片
3、14、15、25、26、27、35、36、37 折り線
4 横方向の切取線
5 縦方向の切取線
6 マージナル孔

Claims (1)

  1. 折り線を介して連接された複数の葉片を二つ折り、巻き折り又は観音開き折り或いはそれらの組み合わせからなる折り形態に折畳み剥離可能に一体化した圧着名刺であり、折り畳みにより生じる任意の対向面間の開封側縁辺に対向する折り線に沿った帯状部分で疑似接着媒体同士が対向し剥離可能に接着されると共に前記帯状部分を除く他の部分では接着されず、開封側をフリーな状態とすることで受取人に剥離展開を促すことを可能とした圧着名刺。
JP2020131070A 2020-07-07 2020-07-07 圧着名刺 Active JP7506291B2 (ja)

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