JP7457223B2 - 折り畳み情報通信体及びその製造方法 - Google Patents
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Description
そして折り畳まれた対向面同士を剥離可能に接着、いわゆる疑似接着に使用する疑似接着媒体は、大きく以下の3種類に分けられる。
1)後糊方式
印刷後の用紙の疑似接着予定面に疑似接着性のUVニスを塗布して疑似接着性の被膜 を形成したもの。前記疑似接着性の被膜同士を対向させて加圧或いは加熱・加圧処理 を施すと剥離可能に接着する。エマルジョン型の弱粘着剤を塗布するものもある。
2)先糊方式
印刷前の用紙の疑似接着予定面に、合成ゴム或いは天然ゴム等を主成分とした疑似接 着性の媒体を塗布して含侵させたもの。乾燥後に印刷・印字を行い、疑似接着予定面 同士を対向させて加圧処理を施すと剥離可能に接着する。
3)フィルム方式
印刷後の用紙の疑似接着予定面に疑似接着性のフィルムシートを被覆(ラミネート) して、前記疑似接着性のフィルムシート同士が対向するように折り合わせ、加熱或い は加熱・加圧処理を施すと剥離可能に接着する。なお、フィルム方式には対向する疑 似接着予定面に予め被覆しておいて、折り合わせた後に剥離可能に接着する全面貼り 方式と、折り畳んだ用紙の疑似接着予定面間に予め疑似接着している積層フィルムを 挟み込み、用紙とフィルム間を接着して剥離可能に一体化する挟み込み方式の二種類 がある。
何れの疑似接着媒体も疑似接着媒体同士が対向して加圧或いは加熱・加圧等の処理を 施さない限り剥離可能に接着することはなく、仮に疑似接着媒体以外の紙表面等を対 向させて前記処理を施したとしても接着することはない。
なお、本実施例では、疑似接着媒体として取り扱いが至便なフィルム方式(全面貼り方式)に沿って説明するが、他の構成の疑似接着フィルムシート、また他の疑似接着媒体を用いても構わない。
本実施例の折り畳み情報通信体J1は図1(A)、(B)及び図2(A)、(B)に記載されるものであるが、その構成は断面図である図2(A)に示すように、上から第四葉片4、第二葉片2、第一葉片1及び第三葉片3の順に重ね合わされると共に第四葉片4と第三葉片3及び第二葉片2と第一葉片1が折り線5を介して連接されている。そして図3(A)及び(B)に示すように、第一葉片1と第二葉片2の連接葉片(単位シートt1)を第三葉片3と第四葉片4の連接葉片(単位シートt2)が、折り線5を重ね合わせ挟み込むように折り込まれている。
本実施例の折り畳み情報通信体J1の製造方法に使用される情報通信体シートS1は図4(A)に示すように、横幅の関係が第一葉片1>第二葉片2の2葉片が縦方向の折り線5を介して横方向に連接された単位シートt1と、横幅の関係が同じ第三葉片3(=第一葉片1)>第四葉片4(=第二葉片2)の2葉片が折り線5を介して横方向に連接された前記単位シートt1と縦幅の異なる単位シートt2が、横方向の折り線6を介して第一葉片1と第三葉片3及び第二葉片2と第四葉片4がそれぞれ対向するように上下に連接されている。なお前記縦幅の関係は単位シートt1>単位シートt2でありこの構成によれば前記4葉片の各面積は全て異なることになる。
本実施例の折り畳み情報通信体J2は図6(A)、(B)及び図7(A)、(B)に記載されるものであるが、その構成は断面図である図7(A)に示すように、上から第六葉片16、第四葉片14、第二葉片12、第一葉片11、第三葉片13及び第五葉片15の順に重ね合わされると共に第二葉片12と第一葉片11、第四葉片14と第三葉片13及び第六葉片16と第五葉片15が折り線17を介して連接されている。そして図8(A)及び(B)に示すように、第一葉片11と第二葉片12の連接葉片(単位シートt11)を第三葉片13と第四葉片14の連接葉片(単位シートt12)さらに第五葉片15と第六葉片16の連接葉片(単位シートt13)が折り線17を重ね合わせ、順次挟み込むように折り込まれている。
本実施例の折り畳み情報通信体J2の製造方法に使用される情報通信体シートS2は、図9(A)に示すように横幅の関係が第一葉片11<第二葉片12の2葉片が縦方向の折り線17を介して横方向に連接された単位シートt11と、同様に横幅の関係が第三葉片13(=第一葉片11)<第四葉片14(=第二葉片12)の2葉片が縦方向の折り線17を介して横方向に連接されると共に縦幅が前記単位シートt11と異なる単位シートt12及び同様に横幅の関係が第五葉片15(=第一葉片11)<第六葉片16(=第二葉片12)の2葉片が縦方向の折り線17を介して横方向に連接されると共に前記2単位シートと縦幅が異なる単位シートt13が、横方向の折り線18及び19を介して、第一葉片11、第三葉片13及び第五葉片15がそれぞれ対向するように、また第二葉片12、第四葉片14及び第六葉片16がそれぞれ対向するように上下に連接されているものである。なお各葉片の縦幅の関係は単位シートt11>単位シートt12>t13であり前記構成によれば前記6葉片の各面積は全て異なることになる。
本実施例の折り畳み情報通信体J3は図11(A)、(B)及び図12(A)、(B)に記載されるものであるが、その構成は断面図である図12(A)に示すように、上から第七葉片27、第五葉片25、第三葉片23、第一葉片21、第二葉片22、第四葉片24、第六葉片26及び第八葉片28の順に重ね合わされると共に第七葉片27と第八葉片28、第五葉片25と第六葉片26、第三葉片23と第四葉片24及び第一葉片21と第二葉片22、が折り線29を介して連接されている。そして図13(A)及び(B)に示すように、第一葉片21と第二葉片22の連接葉片(単位シートt21)を第三葉片23と第四葉片24の連接葉片(単位シートt22)、第五葉片25と第六葉片26の連接葉片(単位シートt23)さらに第七葉片27と第八葉片28の連接葉片(単位シートt24が折り線29で重ね合わされ順次挟み込むように折り込まれている。
本実施例の折り畳み情報通信体J3の製造方法に使用される情報通信体シートS3は、図14(A)に示すように横幅の関係が第一葉片21>第二葉片22の2葉片が縦方向の折り線29を介して横方向に連接された単位シートt21と、同様に横幅の関係が第三葉片23(=第一葉片21)>第四葉片24(=第二葉片22)の2葉片が縦方向の折り線29を介して横方向に連接された単位シートt22、同様に横幅の関係が第五葉片25(=第一葉片21)>第六葉片26(=第二葉片22)の2葉片が縦方向の折り線29を介して横方向に連接された単位シートt23及び同様に横幅の関係が第七葉片27(=第一葉片21)>第八葉片28(=第二葉片22)の2葉片が縦方向の折り線29を介して横方向に連接された単位シートt24と、横方向の折り線30、31及び32を介して、第一葉片21、第三葉片23、第五葉片25及び第七葉片27がそれぞれ対向するように、また第二葉片22、第四葉片24、第六葉片26及び第八葉片28がそれぞれ対向するように上下に連接されているものである。なお縦幅の関係は単位シートt21>単位シートt22>単位シートt23>単位シートt24であり前記構成によれば前記8葉片の各面積は全て異なることになる。
例えば、2葉片が連接した単位シートの数に制限はない。さらに折り畳み情報通信体の仕上がりサイズに関しても格別な制限はなく、角型封筒のサイズや業界でゆうメールやメール便等称される各種サイズ(例えばB5やA4サイズ等)に使用することが可能である。
S1、S2、S3 情報通信体シート
t1、t2、t11、t12、t13、t21、t22、t23、t24 単位シート
G 疑似接着フィルムシート
1、2、3、4、11、12、13、14、15、16、21、22、23、24、25、26、27、28 葉片
5、6、17、18、19、29、30、31、32 折り線
Claims (10)
- 横幅の異なる2葉片が横方向に連接された単位シートと、前記単位シートの2葉片と横幅を同じくすると共に縦幅が異なる複数の単位シートが縦方向に連接された折り畳み情報通信体シートの表裏面全面に疑似接着媒体を形成し、横方向の折り線から折り畳むと共に最終的に縦方向の折り線から二つ折りに折り畳み、対向する各葉片間を疑似接着媒体を介して剥離可能に接着した折り畳み情報通信体であって、表裏何れかの面の少なくとも二縁辺に段差が形成され、剥離開封後に前記各単位シートが分離した状態に展開されることを特徴とした折り畳み情報通信体。
- 請求項1の折り畳み情報通信体において、横方向の折り線に破断ミシンを形成しておくことにより、前記破断ミシンを破断しながら対向葉片間を剥離することにより単位シートが分離した状態に展開されることを特徴とした折り畳み情報通信体。
- 請求項1の折り畳み情報通信体において、横方向の折り線が形成する縁辺部分を切除しておくことにより、単位シートが分離した状態に展開されることを特徴とした折り畳み情報通信体。
- 請求項1の折り畳み情報通信体において、横方向の折り線に破断ミシンが形成された縁辺部分と横方向の折り線部分が切除された縁辺部分が混在し、単位シートが分離した状態に展開されることを特徴とした折り畳み情報通信体。
- 請求項1の折り畳み情報通信体において、折り畳まれた横方向の折り線部分が袋とじ状態のままで、受取人が切除道具で前記袋とじ状態の縁辺部分を切除解放するようにしたことを特徴とした折り畳み情報通信体。
- 横幅の異なる2葉片が横方向に連接された単位シートと、前記単位シートの2葉片と横幅を同じくすると共に縦幅が異なる複数の単位シートが縦方向に連接された折り畳み情報通信体シートを繰り出す用紙の繰り出し工程と、
繰り出された折り畳み情報通信体シートの表裏面全面に疑似接着媒体を形成する疑似接着媒体の形成工程と、
疑似接着媒体が形成された折り畳み情報通信体シートを横方向の折り線から横方向の縁辺に段差を形成するように折り畳む第一の折り畳み工程と、
横方向の折り線から折り畳まれた折り畳み情報通信体シートを単体の折り畳み情報通信体シートに切除する切除工程と、
切除された折り畳み情報通信体シートを縦方向の折り線から縦方向の縁辺に段差を形成するように二つ折りに折り畳む第二の折り畳み工程と、
二つ折りに折り畳まれた折り畳み情報通信体シートの対向する疑似接着媒体同士を剥離可能に接着する接着工程とからなることを特徴とした折り畳み情報通信体の製造方法。 - 横幅の異なる2葉片が横方向に連接された単位シートと、前記単位シートの2葉片と横幅を同じくすると共に縦幅が異なる複数の単位シートが縦方向に連接された折り畳み情報通信体シートを繰り出す用紙の繰り出し工程と、
繰り出された折り畳み情報通信体シートの表裏面全面に疑似接着媒体を形成する疑似接着媒体の形成工程と、
疑似接着媒体が形成された折り畳み情報通信体シートを単体の折り畳み情報通信体シートに切除する切除工程と、
単体に切除された折り畳み情報通信体シートを横方向の折り線から横方向の縁辺に段差を形成するように折り畳む第一の折り畳み工程と、
横方向の折り線から折り畳まれた折り畳み情報通信体シートを縦方向の折り線から縦方向の縁辺に段差を形成するように二つ折りに折り畳む第二の折り畳み工程と、
二つ折りに折り畳まれた折り畳み情報通信体シートの対向する疑似接着媒体同士を剥離可能に接着する接着工程とからなることを特徴とした折り畳み情報通信体の製造方法。 - 請求項6又は7の何れかに記載される折り畳み情報通信体の製造方法において、完成した折り畳み情報通信体の任意の横方向の折り線を切除する第二の切除工程が接着工程の後に付加されたことを特徴とした折り畳み情報通信体の製造方法。
- 疑似接着媒体の形成工程の上流及び/又は下流に横方向の折り線に破断ミシンを形成するための破断ミシンの形成工程が加えられたことを特徴とした請求項6乃至8の何れかに記載の折り畳み情報通信体の製造方法
- 折り畳み情報通信体シートの周囲の横方向の余白を切除する切除工程を疑似接着媒体の形成工程の上流及び/又は下流に設けたことを特徴とした請求項6乃至9の何れかに記載の折り畳み情報通信体の製造方法。
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