JP2014237304A - 水濡れに強い情報通信体及びその製造方法 - Google Patents

水濡れに強い情報通信体及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014237304A
JP2014237304A JP2013133145A JP2013133145A JP2014237304A JP 2014237304 A JP2014237304 A JP 2014237304A JP 2013133145 A JP2013133145 A JP 2013133145A JP 2013133145 A JP2013133145 A JP 2013133145A JP 2014237304 A JP2014237304 A JP 2014237304A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
pseudo
paper
adhesive film
folding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013133145A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6210406B2 (ja
Inventor
木村 義和
Yoshikazu Kimura
義和 木村
土屋 雅人
Masato Tsuchiya
雅人 土屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Arkray Inc
Original Assignee
Arkray Inc
Kyoto Daiichi Kagaku KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Arkray Inc, Kyoto Daiichi Kagaku KK filed Critical Arkray Inc
Priority to JP2013133145A priority Critical patent/JP6210406B2/ja
Publication of JP2014237304A publication Critical patent/JP2014237304A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6210406B2 publication Critical patent/JP6210406B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】疑似接着フィルムシートのみで剥離可能な疑似接着と剥離不能な完全接着を実行することにより製造工程の簡略化とコストの低減を図る。
【解決手段】複数の紙片が折り畳まれ或いは切り重ねられて剥離可能に一体化された情報通信体J1であり、対向している紙片において幅が広い紙片11の対向面側がほぼ全域に渡り疑似接着フィルムシートGで被覆され、幅が狭い紙片12はその対向面側がほぼ全域に渡り疑似接着フィルムシートGが被覆され、且つ開封側縁辺に貫通孔16が形成された折り返し片13が連接されており、前記幅が狭い紙片12を被覆する疑似接着フィルムシートGが前記折り返し片13を連続的に被覆すると共に前記折り返し片13の貫通孔16を通して前記疑似接着フィルムシートGにより幅の狭い紙片12と折り返し片13同士を疑似接着フィルムシートGが被覆されていない側の面同士において剥離不能に接着した。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の紙片が剥離可能に折り畳まれ或いは切り重ねられた情報通信体とその製造方法に関する。
詳しくは、見掛けは通常の葉書、封書、ダイレクトメールであるにも関わらず、複数の紙片が剥離可能に積層されているため、多くの情報を隠蔽状態で伝達することができる葉書、封書、ダイレクトメールに代表される情報通信体に関する。
最近、盛んに使用されている情報通信体であるが、本来剥離可能な接着(以下疑似接着という)のためスムーズに開封することができるはずの開封の端緒が、雨などに濡れて水を吸った場合、図30に示すように紙材が解れたり破断してしまい開封が不能になり、受取人が内容を確認できなくなる事故が発生する。そのような状況に対して例えば特開2012−232567号公報の水濡れに強い情報通信体の開封手段が提案されている。
特開2012−232567号公報
前記特許文献の情報通信体の開封手段は、情報通信体の水濡れ時の開封不能対策として、例えば折り畳んだ際に開封縁辺に段差が生じるように葉書用紙を設計する。そして面積が広い第一葉片1の段差から表出する部分を疑似接着フィルムシートGで被覆すると共に、面積が少ない側の第二葉片2の段差部分を対向面と逆側の面にまで折り返して疑似接着フィルムシートGを被覆することにより、それぞれの葉片の摘まみ部分X及びYを補強するものである。
確かに前記特許文献の発明は、開封の端緒となる摘み部分が、例えば強靭な疑似接着フィルムシートで被覆されていれば、水濡れ時においても情報通信体を確実に開封することが可能になる。しかし前記発明の中で、疑似接着フィルムシートを対向する紙片の内面側と、さらに前記紙片の表出する外面側に折り返して被覆することは、現状のラミネート技術では非常に困難である。仮に実施するとすれば何らかの補助器具、或いは折り返してのラミネートが可能になるような新たなシステムを要する。
また、任意の対向面において剥離不能に接着する部分を設定すると、疑似接着フィルムシートと異なる接着手段を別個に講じる必要があり、それに対応するための別資材が必要となりコストがアップする。
本発明は、上記問題に鑑み、雨に濡れても確実に開封することが可能であると共に、剥離可能或いは剥離不能の異なる接着手段を必要とする構成でもコストが掛からない、水濡れに強い情報通信体及びその製造方法を提供するものである。
上記目的を達成するために、本発明の水濡れに強い情報通信体は、複数の紙片が折り畳まれ或いは切り重ねられて剥離可能に一体化された情報通信体であり、対向している幅が異なる紙片同士の開封側縁辺が一致せず段差が形成され、前記対向している紙片において幅が広い紙片の対向面側がほぼ全域に渡り疑似接着フィルムシートが被覆され、幅が狭い紙片はその対向面側がほぼ全域に渡り疑似接着フィルムシートが被覆され且つ開封側縁辺に貫通孔が形成された折り返し片が連接されており、前記幅が狭い紙片を被覆する疑似接着フィルムシートが前記折り返し片を連続的に被覆すると共に前記折り返し辺の貫通孔を通して前記疑似接着フィルムシートにより幅の狭い紙片と折り返し片同士を疑似接着フィルムシートが被覆されていない側の面同士において剥離不能に接着したことを特徴としている。
また、上記目的を達成するために、本発明の水濡れに強い情報通信体の製造方法は、対向している幅が異なる紙片同士の開封側縁辺が一致せず段差が形成され、前記対向している紙片において幅が広い紙片の対向面側がほぼ全域に渡り疑似接着フィルムシートが被覆され、幅が狭い紙片はその対向面側がほぼ全域に渡り疑似接着フィルムシートが被覆され且つ開封側縁辺に貫通孔が形成された折り返し片が連接されており、前記幅が狭い紙片を被覆する疑似接着フィルムシートが前記折り返し片を連続的に被覆すると共に前記折り返し辺の貫通孔を通して前記疑似接着フィルムシートにより幅の狭い紙片と折り返し片同士を疑似接着フィルムシートが被覆されていない側の面同士において剥離不能に接着した情報通信体の製造法であり、複数の紙片が折り線を介して横方向に連接された単位シートが上下の切取線を介して縦方向に連接されると共に任意の折り線に折り手段が形成された又は形成される長尺状シートを繰り出す繰り出し工程、繰り出された長尺状シートの疑似接着予定面及び折り返し紙片に疑似接着フィルムシートを被覆する被覆工程、疑似接着フィルムシートが被覆された長尺状シートの任意の折り線に折り手段を形成する折り手段形成工程及び/又は一方のマージナル部分を切除する第一の切除工程、折り手段の形成及び一方のマージナル部分の切除がなされた長尺状シートを折り畳む折り畳み工程、折り畳まれた長尺状シートの残りのマージナル部分を切除する第二の切除工程、残りのマージナル部分が切除された長尺状シートを単位シート毎に個切りする断裁工程、断裁されて単位シート毎に仕上げられた情報通信体用用紙に加圧或いは加熱・加圧処理を施して全体として剥離可能に一体化する一体化工程とからなることを特徴としている。
さらに、上記目的を達成するために、本発明の異なる態様の水濡れに強い情報通信体の製造方法は、対向している幅が異なる紙片同士の開封側縁辺が一致せず段差が形成され、前記対向している紙片において幅が広い紙片の対向面側がほぼ全域に渡り疑似接着フィルムシートが被覆され、幅が狭い紙片はその対向面側がほぼ全域に渡り疑似接着フィルムシートが被覆され且つ開封側縁辺に貫通孔が形成された折り返し片が連接されており、前記幅が狭い紙片を被覆する疑似接着フィルムシートが前記折り返し片を連続的に被覆すると共に前記折り返し辺の貫通孔を通して前記疑似接着フィルムシートにより幅の狭い紙片と折り返し片同士を疑似接着フィルムシートが被覆されていない側の面同士において剥離不能に接着した情報通信体の製造法であり、複数の紙片が折り線を介して横方向に連接された単位シートが印刷されると共に任意の折り線に折り手段が形成された又は形成される枚葉状シートを繰り出す繰り出し工程、繰り出された枚葉状シートの疑似接着予定面及び折り返し紙片を疑似接着フィルムシートにより被覆する被覆工程、疑似接着フィルムシートが被覆された枚葉状シートの任意の折り線に折り手段を形成す折り手段形成工程及び/又は縦方向の余白部分を切除する切除工程、折り手段の形成及び/又は縦方向の余白部分の切除がなされた枚葉状シートを折り畳む折り畳み工程、折り畳まれた長尺状シートを単位シート毎に個切りする断裁工程、断裁されて単位シート毎に仕上げられた情報通信体用用紙に加圧或いは加熱・加圧処理を施して全体として剥離可能に一体化する一体化工程とからなることを特徴としている。
なお、前記長尺状シート或いは枚葉状シートの複数のマージナル部分及び縦方向の複数の余白部分の切除は、被覆する工程と折り畳む工程の間或いは折り畳む工程と断裁工程の間の何れかにおいて一度に切除されてもよく、或いはそれぞれの工程の間で片側ずつ段階的に実行されてもよい。
また一体化工程と断裁工程及び切除工程の順序は任意に入れ替えても構わない。即ち一体化工程の前に個別の単位シート毎に仕上げられていてもよく、連続状態のまま一体化工程を通過しその後個別の単位シートに仕上げても構わない。その際マージナル部分及び縦方向の複数の余白部分は一体化工程の前後何れに配置されてもよく、両方に配置されても構わない。
さらに、折り線に形成されたミシンや折り筋等の折り手段は、長尺状シート及び枚葉状シートの何れの場合においても、製造工程の最上流に配置する前に全て或いは一部の折り線に予め形成されていても、或いは被覆工程の前後において段階的に形成されても構わず、また被覆工程前後の何れかの箇所で一括して形成されても構わない。
本発明で使用される疑似接着フィルムシートは、図29に示すように、例えばポリエチレンテレフタレート、二軸延伸ポリプロピレン、アセテート、ナイロン、ポリエステル、ポリカーボネート等の比較的剛性があり腰の強い基材1の一方の面に公知の感熱接着剤層2を形成すると共に、残るもう一方の面に疑似接着層3を形成したサーマルラミネート法に対応したプリントラミネート用の疑似接着フィルムシートGを好適に使用することができる。
そして、前記疑似接着フィルムシートGを情報通信体の疑似接着予定面に感熱接着剤層2を介して剥離不能に被覆し、その後疑似接着層同士が対向するように折り畳み、加圧又は加熱・加圧処理を施すと対向する疑似接着層3同士が剥離可能に接着する。
なお、後述する実施例では、複雑化を避けるために疑似接着フィルムシートを1層で表現する。
また前記サーマルラミネート法に対応した疑似接着フィルムシートGの感熱接着剤層2を省略した構成の、ドライラミネート法に対応した疑似接着フィルムシートを使用しても構わない。この場合接着剤を塗布しながらの被覆作業となる。
本発明の水濡れに強い情報通信体及びその製造方法に使用する用紙は、オフセット印刷等に使用される枚葉状シートでも、或いはビジネスフォーム印刷等に使用される長尺状シートの何れでも構わない。またその材質は上質紙、マット紙、コート紙等の通常の印刷紙を始め、合成紙、プラスチック樹脂フィルムシート、不織布等を好適に使用することができる。
枚葉状シートの場合、連続的に繰り出される用紙が連続的に疑似接着フィルムシートに被覆されて長尺状シートの体裁になる。従って、被覆後の工程は長尺状シートの扱いとほぼ同じであるが、断裁工程の手段が長尺状シートでは情報通信体用用紙が規則正しいピッチで連続的に印刷されているために流れに同調して回転するダイカットローラが使用可能であるところ、枚葉状シートでは繰り出されるシートの間隔が不規則でばらつくため、センサによりシートに印刷された単位シート毎に移動距離をカウントし、然るべき位置でロータリーカッタやギロチン方式等の断裁手段により断裁する方法を選択することになる。
本発明の情報通信体によれば、仮に水濡れを起こしても開封の際に強靭な疑似接着フィルムシート同士を摘むため、既述のように用紙が解れたり破断することなく確実に開封が実行される。開封が開始すれば疑似接着フィルムシートを剥離することにより情報通信体を破断することなく最後まで剥離展開することができる。また、材料も疑似接着フィルムの一種類のみで、疑似接着と完全接着の使い分けができるためコストも安くつく。
(A)、(B)及び(C)は実施例1の情報通信体J1の表面図、裏面図及び本図(B)におけるI−I線断面図である。 図1(B)におけるII−II線拡大断面図である。 情報通信体J1を開封する状態を示すイメージ図である。 (A)、(B)及び(C)は実施例2の情報通信体J2の表面図、裏面図及び本図(B)におけるIII−III線断面図である。 (A)、(B)及び(C)は実施例3の情報通信体J3の表面図、裏面図及び本図(A)におけるIV−IV線断面図である。 (A)、(B)及び(C)は実施例4の情報通信体J4の表面図、裏面図及び本図(A)におけるV−V線断面図である。 (A)及び(B)は長尺状シートS1の表面図及び裏面図である。 長尺状シートS1及びS2を使用した情報通信体の製造方法を分かりやすく示す要部概略図である。 長尺シートS1の疑似接着予定面に被覆される疑似接着フィルムシートGの被覆位置を示す平面図である。 第三紙片63の外側のマージナル部分69が切除された状態の長尺状シートS1の平面図である。 (A)及び(B)は折り畳み装置87により折り畳まれた長尺状シートS1の平面図及び本図(A)におけるVI−VI線断面図である。 (A)及び(B)は長尺状シートS2の表面図及び裏面図である。 長尺状シートS2の疑似接着予定面(表裏両側)に被覆される疑似接着フィルムシートGの被覆位置等を示す平面図である。 (A)及び(B)は折り畳み装置87により折り畳まれた長尺状シートS2の平面図及び本図(A)におけるVII−VII線断面図である。 枚葉状シートS3の表面図である。 枚葉状シートS3の裏面図である。 枚葉状シートS3及びS4を使用した情報通信体の製造方法を分かりやすく示す要部概略図である。 枚葉シートS3の疑似接着予定面に被覆される疑似接着フィルムシートGの被覆位置等を示す平面図である。 疑似接着フィルムシートGが被覆され長尺状に連接された状態の枚葉状シートS3に形成されるミシンと折り筋を示す平面図である。 図19における両側の縦方向の余白部分Xが切除された枚葉状シートS3の平面図である。 図19の枚葉状シートS3を折り畳み装置139により連続的に折り畳んだ時の平面図である。 枚葉状シートS4の表面図である。 枚葉状シートS4の裏面図である。 枚葉シートS4の疑似接着予定面に被覆された疑似接着フィルムシートGの被覆位置等を示す平面図である。 疑似接着フィルムシートGが被覆され長尺状に連接された状態の枚葉状シートS3に形成されるミシンと折り筋を示す平面図である。 両側の縦方向の余白部分Xを切除した疑似接着フィルムシートGにより連続状態となっている枚葉状シートS4の平面図である。 疑似接着フィルムシートGにより長尺状となった枚葉状シートS4を折り畳み装置139により連続的に折り畳んだ時の平面図である。 貫通孔の変形レイアウトを示す平面図である。 疑似接着フィルムシートGの部分拡大断面図である。 (A)及び(B)は従来の情報通信体の水濡れによる開封不能状態を示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
[実施例1:水濡れに強い情報通信体J1]
図1に示すように、本実施例の情報通信体J1は、第一紙片11、第二紙片12及び開封縁辺に設けられた複数の窓状の貫通孔16を有する第三紙片13が、折り線14及び15から蛇腹状に折り畳まれている。なお第一紙片11と第二紙片12は疑似接着フィルムシートGを介して疑似接着一体化されているが、第二紙片12と第三紙片13は図2に示すように、第三紙片13を被覆する疑似接着シートGの感熱接着剤層2が、第三紙片13に設けられた窓状の貫通孔16部分を通過して第二紙片12表面に接着することにより剥離不能に接着されている。
前記折り線14及び15は、疑似接着フィルムシートGには何も施さず紙片のみを貫通するミシンが形成されていても構わず、或いは紙片と疑似接着フィルムシートGの両者を共に貫通するミシンが形成されていてもよく、さらに貫通ミシンを紙片のみに形成しておき、加えてその上に被覆された疑似接着フィルムシートGの上から折り筋が形成されていても構わない。
なおこのような折り線での各種構成は以後のすべての実施例にも適用される。
既述のように構成された情報通信体J1は、図3に示すように開封に際して指で摘む縁辺部分が疑似接着フィルムシートGにより保護されている。従って仮に紙片が水に濡れていても、疑似接着フィルムシートG同士を直接保持して剥離すれば、対向する疑似接着層3同士の疑似接着部分から紙材を破壊することなく容易に開封することができる。
なお、前記貫通孔16の形状や配置に関する特別な制限はない。本実施例では円形を採用しているが三角形、四角形、その他の多角形或いは楕円形等でも構わず、また不規則な形状の貫通孔が無秩序に配置されていても構わない。
[実施例2:水濡れに強い情報通信体J2]
図4に示すように、本実施例の情報通信体J2は、第一紙片21、第二紙片22、第三紙片23及び実施例1の窓状の貫通孔16が中央から縦方向に半分切り落とされた半円状態の貫通孔28が複数設けられた第四紙片24が、それぞれ折り線25、26及び27から折り畳まれている。
なお第二紙片22と第三紙片23は疑似接着フィルムシートGを介して剥離可能に疑似接着一体化されているが、第三紙片23と第四紙片24は前記実施例1における図2の構成と同様に、第四紙片24を被覆する疑似接着シートGの感熱接着剤層2が、第四紙片24に設けられた半円状の貫通孔28部分を通過して第三紙片23表面に接着することにより剥離不能に接着されている。
さらに、第一紙片21と第二紙片22は、例えば疑似接着フィルムシートGを構成する基材1の両面に、公知の感熱接着剤層2を形成した完全接着フィルムシートF(図示省略、図4では1層で表す)を介して剥離不能に完全接着されている。なお完全接着の他の手段として、第一紙片21と第二紙片22の完全接着予定面に、通常では接着しないが特殊な条件下(加圧、加熱、加湿等)で接着性を発揮する完全接着剤を予め形成しておいて、製造工程の任意の箇所で前記特殊な条件を付加することにより接着するようにしても構わない。
既述の通りに構成された情報通信体J2は、最終的に前記実施例と同様に、見開き2頁の状態に第二紙片22と第三紙片23の間から剥離展開されるのである。この場合も、前記実施例1と同様に、仮に水濡れを起こしていても剥離に関して何ら問題は生じない。
[実施例3:水濡れに強い情報通信体J3]
図5に示すように、本実施例の情報通信体J3は、第一紙片31、第二紙片32、第三紙片33及び第四紙片34が折り線35、36及び37から蛇腹状に折り畳まれている。そして第二紙片32と第三紙片33及び第三紙片33と第四紙片34は疑似接着フィルムシートGを介して剥離可能に疑似接着一体化されている。なお第一紙片31と第二紙片32は第一紙片31を被覆する疑似接着フィルムシートGの感熱接着剤層2が、第一紙片31に設けられた窓状の貫通孔38を通過して第二紙片32表面に接着することにより剥離不能に接着されている。
また第四紙片34と第三紙片33を被覆する疑似接着フィルムシートGが、第三紙片33と第二紙片32を連接する折り線36を越えて第二紙片32の表出面の一部を被覆している。
既述の通りに構成された情報通信体J3は、各対向紙片の段差により生じる疑似接着フィルムシートGに被覆された摘み部分から開封することにより、仮に各紙片が水に濡れていても最終的に第二紙片32、第三紙片33及び第四紙片34を容易に剥離して平面状態に展開することができる。
[実施例4:水濡れに強い情報通信体J4]
図6に示すように、本実施例の情報通信体J4は、第一紙片41、第二紙片42、第三紙片43、第四紙片44及び第五紙片45が折り線46、47、48及び49から蛇腹状に折り畳まれている。そして第二紙片42と第三紙片43及び第三紙片43と第四紙片44は疑似接着フィルムシートGを介して剥離可能に疑似接着一体化されている。なお第一紙片41と第二紙片42及び第五紙片45と第四紙片44は第一紙片41及び第五紙片45を被覆する疑似接着フィルムシートGの感熱接着剤層2が、第一紙片41及び第五紙片45に設けられた窓状の貫通孔50及び51を通過して第二紙片42及び第四紙片44の各表面に接着することにより剥離不能に接着されている。
既述の通りに構成された情報通信体J4は、各対向紙片の段差により生じる疑似接着フィルムシートGに被覆された摘み部分から開封することにより、最終的に第二紙片42、第三紙片43及び第四紙片44を容易に剥離して平面状態に展開することができる。
[実施例5:長尺状シートS1による情報通信体J1の製造方法]
図7に示すように、本実施例で使用する長尺状シートS1は、第一紙片61、第二紙片62及び第三紙片63が折り線64(予めミシンが形成されている)及び65(予めミシンが形成されている)を介して横方向に連接された単位シートt1が、天地部分の切取線66を介して縦方向に連接されている。そして第一紙片61及び第三紙片63の外側には、マージナル孔68を設けたマージナル部分69が切取線67を介して連接されている。
図7(A)に示すように、第一紙片61表面には郵便切手欄、郵便番号欄が記載されている。なおこの面にはプリンタ等により受取人の住所氏名等が予め記載されていても構わない。また第一紙片61よりもやや幅が狭い第二紙片62表面には、図示は省略されているが広告宣伝等の一般情報が予め記載されている。さらに幅が狭い第三紙片63にはマージナル孔68よりやや大きめの貫通孔70が複数設けられている。
そして図7(B)に示すように、折り畳み後にお互いに対向する第一紙片61及び第二紙片62裏面には、図示は省略されているが、例えば会員番号や各種金額等の個人情報がプリンタ等により記載されている。なおこの面は、前記個人情報に限られず一般情報等が記載されていても構わない。
既述のように構成された長尺状シートS1は、図8に示す加工工程の最上流の左下に切取線66から蛇腹状に折り畳まれブロック状態で設置される。長尺状シートS1は必ずしもブロック状態である必要はなく、ロール状に巻き取られた状態から繰り出すようにしても構わない。
前記ブロック状態の長尺状シートS1は順次最上面から上方のサポートローラ81へ引き上げられると、右側に配置されたピントラクタ82のピンと長尺状シートS1のマージナル孔68とを合致させて更に下流の一対のヒートローラ83a、83bからなるラミネート装置へと牽引される。なお前記ピントラクタ82は駆動してもしなくても構わず、例えば下流に配置されているニップローラ86a、86bの駆動により共回りする構造でも構わない。
ラミネート装置では上方に配置されたロールから繰り出される疑似接着フィルムシートGが、その感熱接着剤層2側で一対のヒートローラ83a、83b間を通過する長尺状シートS1の疑似接着予定面(第一紙片61、第二紙片62及び第三紙片63の裏面)と整合され、加熱・加圧処理を施されて、図9に斜線で示す配置で両者は剥離不能に接着される。
そして、例えば右側に配置された筋入れ刃84aとバックアップローラ84bとからなる折り手段形成装置により、図10に示すように折り線65に予め形成されているミシンと前記ミシンを被覆する疑似接着フィルムシートGの両者に折り筋71が形成される。
なお、折り線にミシンが形成されていない長尺状シートS1を使用して、前記折り手段形成装置の筋入れ刃84aに代えて折りミシン刃を設置して、疑似接着フィルムシートGと共に両者を貫通するミシンからなる折り手段を形成しても構わない。
その後、前記折り手段形成装置の右側に配置されているスリット刃85a、バックアップローラ85bからなる切除装置により、図10に示すように、第三紙片63の外側のマージナル部分69を切取線67から切除された長尺状シートS1は、右側に配置された一対のニップローラ86a、86bにより下流の折り畳み装置87へ送り出される。
なお、前記折り手段形成装置と切除装置は共通のバックアップローラを使用することにより、並列状態で配置されていても構わない。例えばバックアップローラ84b上に筋入れ刃84aとスリット刃85aを、通過する長尺状シートS1の必要箇所に対応させて配置しておけば折り手段の形成とマージナル部分の切除を1箇所で同時に行うことができる。
アングル或いは、くせ折り機等と称される長尺状シート専用の折り畳み装置87で長尺状シートS1は、折り線64から第一紙片61及び第二紙片62の裏面同士及び折り線65から第二紙片62と第三紙片63の表面同士がそれぞれ対向するように、図11に示す状態に折り畳まれながら、上方に配置されたサポートローラ88に引き上げられ、その後ほぼ水平に向きを変え、右側に配置されたピントラクタ89のピンとマージナル部分69のマージナル孔68を合致させてさらに下流の工程へと牽引される。
そして前記右側に配置されたスリット刃90aとバックアップローラ90bからなる切除装置により、図11に示す残りのマージナル部分69を切取線67から切除した後に、ダイカットローラ91a、バックアップローラ91bとからなる断裁装置により天地部分の切取線66で単位シートt1毎に断裁されると、既述の図1に示す状態となって右側に配置されている一体化装置へと送り込まれる。
一体化装置では、一対の搬送ローラ92a、92bと上下一対のヒータパネル93a、93bが交互に配置されており、通過する単位シートt1を充分加熱した後に一対の加圧ローラ94a、94bにより加圧され、全体として剥離可能に一体化された後に最終的にベルトコンベア等からなるスタッカ95に順次積載される。
[実施例6:長尺状シートS2による情報通信体J3の製造方法]
図12に示すように、本実施例で使用する長尺状シートS2は、第一紙片101、第二紙片102、第三紙片103及び第四紙片104が折り線105、106及び107(3箇所共予めミシンが形成されている)を介して横方向に連接された単位シートt2が、天地部分の切取線108を介して縦方向に連接されている。そして第一紙片101と第四紙片104の外側には、マージナル孔110を設けたマージナル部分111が切取線109を介して連接されている。
図12(A)に示すように、第一紙片101にはマージナル孔110よりやや大きめの貫通孔112が複数設けられている。そして第二紙片102表面には郵便切手欄、郵便番号欄が記載されている。なおこの面にはプリンタ等により受取人の住所氏名等が予め記載されていても構わない。また第三紙片103及び第四紙片104表面には、例えば会員番号や各種金額等の個人情報がプリンタ等により記載されている。完成後に内部に隠蔽されるこの面は、前記個人情報以外にも一般情報等が記載されていても構わない。
そして図12(B)に示すように、第二紙片102及び第三紙片103裏面には、図示は省略されているが、例えば会員番号や各種金額等の個人情報がプリンタ等により記載されている。完成後に内部に隠蔽されるこの面は前記個人情報以外にも一般情報等が記載されていても構わない。また情報通信体J3完成後に表出する第四紙片104裏面には広告宣伝等の一般情報が記載されている。
既述のように構成された長尺状シートS2は、図8に示す加工工程の最上流の左下に切取線108から蛇腹状に折り畳まれブロック状態で設置される。
そして前記ブロック状態の長尺状シートS2は最上面から上方のサポートローラ81へ引き上げられると、右側に配置されたピントラクタ82のピンとマージナル部分111のマージナル孔110とを合致させて更に下流の一対のヒートローラ83a、83bからなるラミネート装置へと牽引される。なお前記ピントラクタ82は駆動せず、下流に配置されているニップローラ86a、86bの駆動により共回りする機構でも構わない。
ラミネート装置では上方及び下方に配置されたロール(下方に配置されているものは破線で表示)から繰り出される疑似接着フィルムシートGが、その感熱接着剤層2側で一対のヒートローラ83a、83b間を通過する長尺状シートS2の疑似接着予定面(第三紙片103と第四紙片104の表面及び第二紙片102と第三紙片103の裏面)及び第一紙片101裏面等と整合され、加熱・加圧処理を施すことにより図13に斜線で示す配置で両者を剥離不能に接着する。
そして、例えば右側に配置された筋入れ刃84aとバックアップローラ84b(同一バックアップローラ84b上に並列で3箇所に筋入れ刃84aが配置されている)とからなる折り手段形成装置により、折り線105、106及び107に予め形成されているミシンとその上に被覆されている疑似接着フィルムシートGの上から両者に折り筋が形成される。
なお予めミシンが形成されていない長尺状シートS2を使用して、前記折り手段形成装置において筋入れ刃の代わりに折りミシン刃を設置して、長尺状シートS2と疑似接着フィルムシートGの両者を共に貫通するミシンを穿設しても構わない。このようにして折り手段が形成された長尺状シートS2は、右側に配置された一対のニップローラ86a、86bにより下流の折り畳み装置87へ送り出される。
アングル或いは、くせ折り装置等と称される長尺状シート専用の折り畳み装置87で長尺状シートS2は、折り線105から第一葉片101及び第二紙片102の表面同士、折り線106から第二紙片102と第三紙片103の裏面同士及び折り線107から第三紙片103と第四紙片104の表面同士がそれぞれ対向するように、図14に示す状態に折り畳まれながら、上方に配置されたサポートローラ88に引き上げられた後にほぼ水平に向きを変え、右側に配置されたピントラクタ89のピンとマージナル部分111のマージナル孔110を合致させてさらに下流の工程へと牽引される。
そして右側に配置されたスリット刃90aとバックアップローラ90bからなる切除装置により、図14に示すマージナル部分111を切取線109から切除した後に、ダイカットローラ91a、バックアップローラ91bからなる断裁装置により天地部分の切取線108で単位シートt2毎に断裁されると、既述の図5に示す状態となって右側に配置されている一体化装置へと送り込まれる。
なお一体化工程以後については既述の実施例と同様なので省略する。
[実施例7:枚葉状シートによる情報通信体J1の製造方法]
図15に示すように、本実施例で使用する枚葉状シートS3は、第一紙片121、第二紙片122及び第三紙片123が二点鎖線示す折り線124及び125を介して横方向に連接された単位シートt3が縦方向に2丁印刷されている。
そして第一紙片121表面には郵便切手欄、郵便番号欄が記載されている。なおこの面にはプリンタ等により受取人の住所氏名等が予め記載されていても構わない。また第二紙片122表面には、例えば宣伝広告等の一般情報が記載されている。さらに第三紙片123には円形の貫通孔126が複数設けられている。さらにまた、後述するが、断裁の際にセンサが検知するための四角いマークMが各単位シートt3の第二紙片122上部に記載されている。
また図16に示すように、折り畳み後にお互いに対向する第一紙片121及び第二紙片122裏面には、図示は省略されているが、例えば会員番号や各種金額等の個人情報がプリンタ等により記載されている。なお、この面は前記個人情報に限らず一般情報等が記載されていても構わない。
既述のように構成された枚葉状シートS3は、図17に示す製造工程最上流の左側にある用紙載せ台に、図16に示す枚葉状シートS3の裏面側を上面にして積載される。そして最上面の枚葉状シートS3から、例えば吸着パッド等からなる用紙繰り出し装置131によりほぼ等間隔で順次右側の搬送テーブルに送り出されると、右側に配置されたニップローラ132a、132bによりさらに右側に配置されたミシン刃133aとバックアップローラ133bとからなる第一の折り手段形成装置へと送り込まれる。
第一の折り手段形成装置では枚葉状シートS3の折り線125に、ミシン126が形成される(図18参照)。なお折り線124には、後述するように下流のラミネート装置により疑似接着フィルムシートGが被覆された後に、ミシン127が形成されることになる。そして折り線125にミシンが形成された枚葉状シートS3は、一対のヒートローラ134a、134bからなるラミネート装置へと送り出される。
ラミネート装置では上方に配置されたロールから繰り出される疑似接着フィルムシートGが、その感熱接着剤層2側で一対のヒートローラ134a、134b間を通過する枚葉状シートS3の疑似接着予定面(第一紙片121、第二紙片122及び第三紙片123の裏面)と整合されると共に、加熱・加圧処理を施されて図18に示す配置で両者は剥離不能に接着される。
そして、図19に示すように、例えば右側に配置されたミシン刃135aとバックアップローラ135b及び同じバックアップローラ135b上に並列に設置された筋入れ刃136aからなる第二の折り手段形成装置により、折り線125(ミシン126)に折り筋128と折り線124に疑似接着フィルムシートGと共に貫通するミシン127が形成される。
折り筋128及びミシン127が形成された枚葉状シートS3は、次に右側に配置されたスリット刃137aとバックアップローラ137bとからなる切除装置により、図19に示す第一紙片121及び第三紙片123外側の縦方向の余白部分Xを切除した後に、図20の状態となり、一対のニップローラ138a、138bにより下流の折り畳み装置139へ送り出される。
疑似接着フィルムシートGにより長尺状シートと同じ連続状態となった枚葉状シートS3は、アングル或いは、くせ折り装置等と称される長尺状シート専用の折り畳み装置139で折り線124及び125から第一葉片121及び第二紙片122の裏面同士が対向するように、また第二紙片122と第三紙片123の表面同士が対向するように、図21に示す状態に折り畳まれながら、上方に配置されたサポートローラ140に引き上げられた後にほぼ水平に向きを変え、右側に配置された一対のニップローラ141a、141bに牽引されながら、右側に配置された断裁刃143aと固定刃143bとからなる断裁装置へ送り込まれる。
断裁装置では、上流側に配置されたセンサ142が、図21に示す矢印の方向に搬送される枚葉状シートS3のマークM1を読み取ると、後続の単位シートt3の天側辺L1が断裁装置の断裁実行位置へ送り込まれた時点で指令を送り断裁を実行する。引き続き前記単位シートt3の地側辺L2で同様に断裁を実行する。このようにして最初の単位シートt3が切り出されるのである。続いてマークM2を読み取り後続の単位シートt3の天側辺L3及び地側辺L4を前記と同様の工程でそれぞれ断裁することにより、1枚の枚葉状シートS3から2枚の単位シートt3が切り出される。
前記断裁動作は、続く枚葉状シートS3のマークM1、その次のマークM2と順次センサ142が読み取ることにより反復して繰り返され、連続的に横方向の余白Yと前後する枚葉状シートS3を繋いでいる疑似接着フィルムシートGの露出部分Zを断裁除去する。このようにして切り出された各単位シートt3は順次下流の一体化工程へと送られる。
なお、前記一体化工程については、既述の実施例5と同様なので省略する。
前記断裁動作を制御するセンサ142の形式や読み取り用マークの形状、色等に格別な制限はない。形状においては四角以外に円、楕円、帯状、不規則な形状さらには各種ロゴタイプやデザイン表示等を使用することができる。またセンサ142の形式によっては色により制御しても構わない。
また前記読み取り用のマークM1及びM2の表示位置にも格別な制限はない。任意の位置に固定されているセンサ142は、搬送されている枚葉状シート表面の一定の検出範囲を読み取っている。そのためマークM1及びM2は、前記範囲に入る位置に表示されていればよい。従ってセンサ142の設置位置を気にせずに加工するのであれば、単位シートt3の横幅全体に渡る帯状のマークM1及びM2を記載すればよいことになる。
或いはマークM1、M2を確実に検出するために、検出範囲にマーク以外の記載をなくしてしまう手段を採用しても構わない。
上記マークM1及びM2を使用する断裁手段に関しては以下の実施例でも共通である。
[実施例8:枚葉状シートによる情報通信体J4の製造方法]
図22に示すように、本実施例で使用する枚葉状シートS4は、第一紙片151、第二紙片152、第三紙片153、第四紙片154及び第五紙片155が、二点鎖線で示す折り線156、157、158及び159を介して横方向に連接された単位シートt4が縦方向に3丁印刷されている。なお第二紙片152及び第四紙片154は第三紙片153より幅がやや狭く設計されている。
そして第二紙片152表面には郵便切手欄、郵便番号欄が記載されている。なおこの面にはプリンタ等により受取人の住所氏名等が予め記載されていても構わない。また折り畳み後に対向して隠蔽される第三紙片153及び第四紙片154表面には、図示は省略されているが、例えば会員番号や各種金額等の個人情報がプリンタ等により記載されている。この面は前記個人情報に限らず一般情報等が記載されていても構わない。さらに第一紙片151及び第五紙片155には円形の貫通孔160が複数設けられている。さらにまた、断裁の際にセンサが検知するための四角いマークMが各単位シートt4の第二紙片152上部に記載されている。
また図23に示すように、折り畳み後に対向して隠蔽される第二紙片152及び第三紙片153の裏面には、図示は省略されているが、例えば会員番号や各種金額等の個人情報がプリンタ等により記載されている。この面は前記個人情報に限らず一般情報等が記載されていても構わない。さらに情報通信体J4の完成後表出する第四紙片154裏面には、図示は省略されているが、例えば広告宣伝等の一般情報が記載されている。
既述のように構成された枚葉状シートS4は、図17に示す製造工程最上流の左側にある用紙載せ台に積載される。そして最上面の枚葉状シートS4から、例えば吸着パッド等からなる用紙繰り出し装置131によりほぼ等間隔で順次右側の搬送テーブルに送り出され、ニップローラ132a、132bによりさらに右側に配置されたミシン刃133aとバックアップローラ133bとからなる第一の折り手段形成装置へと送り込まれる。
前記第一の折り手段形成装置では枚葉状シートS4の折り線156及び159に、ミシン161及び162が形成される(図24参照)。なお折り線157及び158には、後述するように下流のラミネート装置により疑似接着フィルムシートGが被覆された後に、ミシン163及び164が形成されることになる。
そして折り線156及び159にミシン161及び162が形成された枚葉状シートS4は、一対のヒートローラ134a、134bからなるラミネート装置へと送り出される。
前記ラミネート装置では上下方に配置されたロール(下方に配置されたものは破線で表示)から繰り出される疑似接着フィルムシートGが、その感熱接着剤層2側で一対のヒートローラ134a、134b間を通過する枚葉状シートS4の疑似接着予定面(第三紙片153と第四紙片154の表面及び第二紙片152と第三紙片153の裏面)と第一紙片151裏面及び第五紙片155表面と整合されると共に、加熱・加圧処理が施されて図24に示す配置で両者を剥離不能に接着する。
そして、例えば右側に配置された筋入れ刃135aとバックアップローラ135b及び同一バックアップローラ135b上に並列に配置されている複数のミシン刃136aとからなる第二の折り手段形成装置により、図25に示すように折り線156及び159にすでに形成されているミシン161及び162とそれを被覆している疑似接着フィルムシートGに折り筋165及び166が形成され、さらに折り線157及び158には枚葉状シートS4とそれを被覆する疑似接着フィルムシートGの両者を共に貫通するミシン163及び164が形成される。
各折り筋及びミシンが形成された枚葉状シートS4は、次に右側に配置されたスリット刃137aとバックアップローラ137bとからなる切除装置により、図25に示す第一紙片151及び第五紙片155外側の縦方向の余白部分Xを切除した後に図26の状態となり、一対のニップローラ138a、138bにより下流の折り畳み装置139へ送り出される。
連続的に疑似接着フィルムシートGがされ長尺状態となった枚葉状シートS4は、アングル或いは、くせ折り装置等と称される長尺状シート専用の折り畳み装置139で折り線156(ミシン161)から第一紙片151及び第二紙片152の表面同士が対向するように、また折り線157(ミシン163)から第二紙片152と第三紙片153の裏面同士が対向するように、さらに折り線158(ミシン164)から第三紙片153と第四紙片154の表面同士が、そして折り線159(ミシン162)から第四紙片154と第五紙片155の裏面同士が対向するように図6に示す状態に折り畳まれ、上方に配置されたサポートローラ140に引き上げられる。その後ほぼ水平に向きを変え、右側に配置された一対のニップローラ141a、141bに牽引されながら、右側に配置された断裁刃143aと固定刃143bとからなる断裁装置へ送り込まれる。
なお、断裁装置による断裁工程以後の工程については、既述の実施例7と同様なので省略する。
本発明は前記実施例に限られるものではない。
例えば、各対向紙片の接着状態として、剥離可能な疑似接着状態、剥離不能な完全接着状態、未接着状態が選択できる。その際に疑似接着フィルムシートGに代えて両面接着性の完全接着フィルムシートF等を使用すれば、実施例2の情報通信体J2の構成とすることができる。また任意の対向面間を接着しない場合、例えば未接着状態の紙片を返信葉書のとして往復葉書の形態にすることも可能である。
既述の実施例において、折り線に形成される折り手段として、例えばミシンや折り筋が採用されているがこれ以外の方法でも構わない。
またミシンについては、カットとアンカットの比率に制限はなく、公知の切取ミシンや折りミシンの比率が採用できる。またマイクロミシンも好適に使用することができる。
さらに、前記ミシンや折り筋等の折り手段の形成時期にも格別な制限はない。例えば、工程の最上流に配置する時点で予め全て或いは一部の折り線に各種折り手段が形成されていても構わない。また被覆工程の前後で任意の折り線に各種折り手段が段階的に形成されても構わない。さらに全ての折り手段が被覆工程の前後の何れかで形成されても構わず、例えばミシンと折り筋等、異なる折り手段が重複して同じ折り線に形成されていても構わない。
上記折り手段については、
1)各種シートにミシンが施されその上に疑似接着シートが被覆される。
2)各種シートにミシンが施されその上から被覆される疑似接着シートと共にさらに折り筋が施される。
3)各種シートとその上から被覆される疑似接着シートとが共に貫通するミシンを施される。
4)各種シートとその上から被覆される疑似接着シートとが共に折り筋を施される。
等のパターンが揚げられる。
また、疑似接着フィルムシートGが被覆される貫通孔の大きさや形状に制限はなく、実施例の円形以外に楕円、多角形、その他不規則な直線や曲線からなる形状でも構わない。さらに前記貫通孔の配置については実施例に限られず、例えば図28に示すように天地に配置された円形の貫通孔16、28が半円の形状となるようにレイアウトしても構わない。
また本実施例では、前後して搬送される枚葉状シートS3及びS4の間隔がある程度開いた状態で記しているが、例えば付き合わせて間隔がほとんどない状態(横方向の余白部分のZがない状態)でも構わず。さらに重なり合った状態でも構わない。
G 疑似接着フィルムシート
F 完全接着フィルムシート
J1、J2、J3、J4 情報通信体
S1、S2 長尺状シート
S3、S4 枚葉状シート
t1、t2、t3、t4 単位シート
X 縦方向の余白部分
Y 横方向の余白部分
M1、M2、M3 マーク
1 基材
2 感熱接着剤層
3 疑似接着層
11、12、13、21、22、23、31、32、33、34、41、42、43、44、45、61、62、63、101、102、103、104、121、122、123、151、152、153、154、155 紙片
14、15、25、26、27、35、36、37、46、47、48、49、64、65、105、106、107、124、125、156、157、158、159 折り線
126、127、161、162、163、164 ミシン
16、28、38、50、51、70、112、126、160 貫通孔
66、67、108、109 切取線
68、110 マージナル孔
69、111 マージナル部分
81、88、140 サポートローラ
82、89 ピントラクタ
83a、83b、134a、134b ヒートローラ
133a、135a ミシン刃
85a、90a、137a スリット刃
84b、85b、90b、91b、133b、135、137b バックアップローラ
86a、86b、132a、132b、138a、138b、141a、141b ニップローラ
87、139 折り畳み装置
91a、ダイカットローラ
142 センサ
143a 断裁刃
143b 固定刃
92a、92b、144a、144b 搬送ローラ
93a、93b、145a、145b ヒータパネル
94a、94b、146a、146b 加圧ローラ
95、147 スタッカ

Claims (7)

  1. 複数の紙片が折り畳まれ或いは切り重ねられて剥離可能に一体化された情報通信体であり、対向している幅が異なる紙片同士の開封側縁辺が一致せず段差が形成され、前記対向している紙片において幅が広い紙片の対向面側がほぼ全域に渡り疑似接着フィルムシートが被覆され、幅が狭い紙片はその対向面側がほぼ全域に渡り疑似接着フィルムシートが被覆され且つ開封側縁辺に貫通孔が形成された折り返し片が連接されており、前記幅が狭い紙片を被覆する疑似接着フィルムシートが前記折り返し片を連続的に被覆すると共に前記折り返し辺の貫通孔を通して前記疑似接着フィルムシートにより幅の狭い紙片と折り返し片同士を疑似接着フィルムシートが被覆されていない側の面同士において剥離不能に接着したことを特徴とした水濡れに強い情報通信体。
  2. 対向している幅が異なる紙片同士の開封側縁辺が一致せず段差が形成され、前記対向している紙片において幅が広い紙片の対向面側がほぼ全域に渡り疑似接着フィルムシートが被覆され、幅が狭い紙片はその対向面側がほぼ全域に渡り疑似接着フィルムシートが被覆され且つ開封側縁辺に貫通孔が形成された折り返し片が連接されており、前記幅が狭い紙片を被覆する疑似接着フィルムシートが前記折り返し片を連続的に被覆すると共に前記折り返し辺の貫通孔を通して前記疑似接着フィルムシートにより幅の狭い紙片と折り返し片同士を疑似接着フィルムシートが被覆されていない側の面同士において剥離不能に接着した情報通信体の製造法であり、複数の紙片が折り線を介して横方向に連接された単位シートが上下の切取線を介して縦方向に連接されると共に任意の折り線に折り手段が形成された又は形成される長尺状シートを繰り出す繰り出し工程、繰り出された長尺状シートの疑似接着予定面及び折り返し紙片に疑似接着フィルムシートを被覆する被覆工程、疑似接着フィルムシートが被覆された長尺状シートの任意の折り線に折り手段を形成する折り手段形成工程及び/又は一方のマージナル部分を切除する第一の切除工程、折り手段の形成及び一方のマージナル部分の切除がなされた長尺状シートを折り畳む折り畳み工程、折り畳まれた長尺状シートの残りのマージナル部分を切除する第二の切除工程、残りのマージナル部分が切除された長尺状シートを単位シート毎に個切りする断裁工程、断裁されて単位シート毎に仕上げられた情報通信体用用紙に加圧或いは加熱・加圧処理を施して全体として剥離可能に一体化する一体化工程とからなることを特徴とした水濡れに強い情報通信体の製造方法。
  3. 対向している幅が異なる紙片同士の開封側縁辺が一致せず段差が形成され、前記対向している紙片において幅が広い紙片の対向面側がほぼ全域に渡り疑似接着フィルムシートが被覆され、幅が狭い紙片はその対向面側がほぼ全域に渡り疑似接着フィルムシートが被覆され且つ開封側縁辺に貫通孔が形成された折り返し片が連接されており、前記幅が狭い紙片を被覆する疑似接着フィルムシートが前記折り返し片を連続的に被覆すると共に前記折り返し辺の貫通孔を通して前記疑似接着フィルムシートにより幅の狭い紙片と折り返し片同士を疑似接着フィルムシートが被覆されていない側の面同士において剥離不能に接着した情報通信体の製造法であり、複数の紙片が折り線を介して横方向に連接された単位シートが印刷されると共に任意の折り線に折り手段が形成された又は形成される枚葉状シートを繰り出す繰り出し工程、繰り出された枚葉状シートの疑似接着予定面及び折り返し紙片を疑似接着フィルムシートにより被覆する被覆工程、疑似接着フィルムシートが被覆された枚葉状シートの任意の折り線に折り手段を形成する折り手段形成工程及び/又は縦方向の余白部分を切除する切除工程、折り手段の形成及び/又は縦方向の余白部分の切除がなされた枚葉状シートを折り畳む折り畳み工程、折り畳まれた長尺状シートを単位シート毎に個切りする断裁工程、断裁されて単位シート毎に仕上げられた情報通信体用用紙に加圧或いは加熱・加圧処理を施して全体として剥離可能に一体化する一体化工程とからなることを特徴とした水濡れに強い情報通信体の製造方法。
  4. 被覆工程と折り畳み工程の間及び/又は折り畳み工程と断裁工程の間にマージナル部分の切除工程を設けたことを特徴とした請求項2に記載の水濡れに強い情報通信体の製造方法。
  5. 被覆工程と折り畳み工程の間及び/又は折り畳み工程と断裁工程の間に縦方向の余白部分の切除工程を設けたことを特徴とした請求項3に記載の水濡れに強い情報通信体の製造方法。
  6. 一体化工程と断裁工程及び切除工程の順序が入れ替わったことを特徴とした請求項2乃至5の何れかに記載の水濡れに強い情報通信体の製造方法。
  7. 被覆工程の上流に折り手段形成工程が配置されたことを特徴とした請求項2乃至6の何れかに記載の水濡れに強い情報通信体の製造方法。
JP2013133145A 2013-06-07 2013-06-07 水濡れに強い情報通信体及びその製造方法 Active JP6210406B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013133145A JP6210406B2 (ja) 2013-06-07 2013-06-07 水濡れに強い情報通信体及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013133145A JP6210406B2 (ja) 2013-06-07 2013-06-07 水濡れに強い情報通信体及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014237304A true JP2014237304A (ja) 2014-12-18
JP6210406B2 JP6210406B2 (ja) 2017-10-11

Family

ID=52134914

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013133145A Active JP6210406B2 (ja) 2013-06-07 2013-06-07 水濡れに強い情報通信体及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6210406B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019111796A (ja) * 2017-12-20 2019-07-11 ケイディケイ株式会社 切り落とし開封製本型葉書及びその製造方法
JP2019202526A (ja) * 2018-05-24 2019-11-28 ケイディケイ株式会社 ラベル片付き郵便はがき及びその製造方法
JP2020059263A (ja) * 2018-10-12 2020-04-16 ケイディケイ株式会社 折り畳み情報通信体

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5217162A (en) * 1990-04-18 1993-06-08 Kabushiki Kaisha Challenge Five Communication medium such as postcard and method of manufacturing the same
JP2012232567A (ja) * 2011-05-02 2012-11-29 K D K Kk 水濡れに強い情報通信体の開封手段

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5217162A (en) * 1990-04-18 1993-06-08 Kabushiki Kaisha Challenge Five Communication medium such as postcard and method of manufacturing the same
JP2012232567A (ja) * 2011-05-02 2012-11-29 K D K Kk 水濡れに強い情報通信体の開封手段

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019111796A (ja) * 2017-12-20 2019-07-11 ケイディケイ株式会社 切り落とし開封製本型葉書及びその製造方法
JP7001908B2 (ja) 2017-12-20 2022-01-20 ケイディケイ株式会社 切り落とし開封製本型葉書及びその製造方法
JP2019202526A (ja) * 2018-05-24 2019-11-28 ケイディケイ株式会社 ラベル片付き郵便はがき及びその製造方法
JP7158639B2 (ja) 2018-05-24 2022-10-24 ケイディケイ株式会社 ラベル片付き郵便はがき及びその製造方法
JP2020059263A (ja) * 2018-10-12 2020-04-16 ケイディケイ株式会社 折り畳み情報通信体
JP7214072B2 (ja) 2018-10-12 2023-01-30 ケイディケイ株式会社 折り畳み情報通信体

Also Published As

Publication number Publication date
JP6210406B2 (ja) 2017-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6015918B2 (ja) 多層折情報通信体の製造方法
JP5807821B2 (ja) 折り畳み情報通信体とその製造方法
JP5209543B2 (ja) 裂断可能な郵便用情報通信体及びその製造方法
JP5246621B2 (ja) 裂断可能な情報通信体及びその製造方法
JP2019034538A (ja) 製本型情報通信体及びその製造方法
JP2016203603A (ja) 情報通信体の製造方法
JP2019025887A (ja) 折り畳み封書及びその製造方法
JP2013043447A (ja) 水濡れに強い情報通信体及びその製造方法
JP2019111796A (ja) 切り落とし開封製本型葉書及びその製造方法
JP6210406B2 (ja) 水濡れに強い情報通信体及びその製造方法
JP5826505B2 (ja) 水濡れに強い情報通信体の製造方法
JP2012183814A (ja) 水濡れに強い情報通信体及びその製造方法
JP5880929B2 (ja) 折り畳み製本型情報通信体及びその製造方法
JP2017170872A (ja) 情報通信体及びその製造方法
JP6454921B2 (ja) 製本型往復葉書及びその製造方法
JP6671585B2 (ja) 折り畳み情報通信体の製造方法
JP2014148152A (ja) 水中でも開く情報通信体及びその製造方法
JP5360706B2 (ja) 破断可能な情報通信体用疑似接着シート及びそれを用いた破断可能な情報通信体
JP7141587B2 (ja) 折り畳み封書及びその製造方法
JP5920762B2 (ja) 折り畳み情報通信体とその製造方法
JP7457223B2 (ja) 折り畳み情報通信体及びその製造方法
JP7462871B2 (ja) 折り畳み情報通信体の製造方法
JP7174212B2 (ja) ラベル片付往復葉書
JP6979581B2 (ja) 往復葉書及びその製造方法
JP2016049763A (ja) 防水封筒の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170718

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170727

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170829

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170901

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6210406

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250