JP6966680B2 - 往復葉書及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の葉片が折り畳まれ任意の対向面間を剥離可能或いは剥離不能に貼り合わせた往復葉書及びその製造方法に関する。
詳しくは、本発明は、最近盛んに使用されている、見掛けは通常の往復葉書であるにもかかわらず、複数の葉片が折り畳まれると共に任意の対向面間を剥離可能或いは剥離不能に貼り合わせることにより、多くの情報を隠蔽状態で伝達することができる往復葉書及びその製造方法に関する。
従来、前記複数の葉片が折り畳まれ任意の対向面間を剥離可能或いは剥離不能に貼り合わせた往復葉書として、例えば特開2003−89288号公報に記載の往復葉書がある。前記特許文献に記載のものでは、2種類のシートを用いて両シートの返信葉書本体に当たる葉片を貼り合わせ、全体で5葉片からなる往復葉書が開示されている。
特開2003−89288号公報
前記特許文献の往復葉書は2枚のシートを貼り合わせて製造される、従って個人情報が記載されたシートが誤って他の個人情報が記載されたシートと組み合わされて製造され、そのまま発送されると個人情報の漏洩となり大きな社会問題となり得る。
また、現状、貼り合わせ往復葉書における可能な最多葉片数は、日本郵便株式会社における第二種郵便物の往復葉書の規定により、往信葉書本体と返信葉書のそれぞれ1葉片と、往信葉書本体の両面に貼付された各1葉片の合計4葉片が最多となる。また全体重量が4〜12gであると共に往信葉書及び返信葉書の重量がそれぞれ2〜6gの範囲でなければならない。さらに3葉片が貼り合わされた往信葉書の中央葉片(往信葉書本体)が2〜6gの範囲になければならず、これら全ての要件を満足することで初めて郵便往復葉書として使用することが可能となる。
前記往復葉書としての必須要件を満たすために前記特許文献の往復葉書は、返信葉書の重量不足を二枚のシートの貼り合わせで補っているが、往信葉書にはより多くの制限があり容易に全ての要件を満たすことは困難である。
そこで2g以上の葉片を連接して往復葉書とし、往信葉書葉片の両面に2g以下の葉片を貼り合わせて、往復葉書(取り分け往信葉書)の重量規定をクリアする手段が考えられるが、異なる斤量の用紙を組み合わせて用いると、製造工程が非常に複雑になり手間が掛かると共に、依然として異なる用紙に打ち出された個人情報の整合性が問題となる。
本発明は、上記問題に鑑み、誤って一つの往復葉書に他の個人情報が記載される等の事故が起こり得ず、仕上がり形態において往信葉書本体及び返信葉書本体が連接されると共に前記各本体が2g〜6gの範囲に余裕を持って収まり、また往信葉書がその本体の両面に葉片が貼付された状態で2〜6gの範囲に余裕を持って収まるため、第二種郵便物の往復葉書規定を問題なく満たすと共に、その製造が極めて容易に行える往復葉書とその製造方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の往復葉書は、縦方向の折り線を介して横方向に連接された第一葉片、第二葉片及び第三葉片の3葉片と、縦方向の折り線を介して横方向に連接された第四葉片、第五葉片及び第六葉片の3葉片が横方向の折り線を介して第一葉片と第四葉片、第二葉片と第五葉片及び第三葉片と第六葉片がそれぞれ上下に連接された6葉片からなる単位往復葉書用紙を折り畳み、任意の対向面間を剥離可能或いは剥離不能に積層した往復葉書において、往信葉書と返信葉書を往信葉書が上になるように折り合わせた状態で上から第三葉片、第二葉片、第五葉片及び第六葉片の順に重なり往信葉書を形成すると共に前記往信葉書の下に第四葉片及び第一葉片が順に重なり返信葉書を形成した往復葉書であり、往信葉書の本体を形成する第二葉片と第五葉片及び返信葉書の本体を形成する第一葉片と第四葉片が剥離不能に貼り合わせられると共に往信葉書本体の両面に疑似接着媒体を介して第三葉片と第六葉片が剥離可能に貼り合わされ、さらに前記往信葉書本体の両面に貼り合わされた前記第三葉片と第六葉片が往信葉書の下縁辺で折り線を介して連接していることを特徴としていることを特徴としている。
なお、前記構成の往復葉書は往信葉書の両面に貼付された葉片が、往信葉書の下辺で折り線を介して連接されているため、往信葉書の下辺を包み込むように袋状に閉じた状態となっているため、この部分を切除して開封することになるが、その切除時期に関しては格別な制限はない。即ち受取人が受取後に手作業により切除して開封しても良く、或いは発送前に製造工程中で予め切除しておいても構わない。
また、上記目的を達成するために、本発明の往復葉書の製造方法は、縦方向の折り線を介して横方向に連接された第一葉片、第二葉片及び第三葉片の3葉片と縦方向の折り線を介して横方向に連接された第四葉片、第五葉片及び第六葉片の3葉片が横方向の折り線を介して第一葉片と第四葉片、第二葉片と第五葉片及び第三葉片と第六葉片がそれぞれ上下に連接された6葉片からなる単位往復葉書用紙が、天地の横方向の切取線を介して縦方向に連続的に印刷されると共に両外側にマージナル孔を設けたマージナル部分が縦方向の切取線を介して連接された長尺シートを繰り出すシートの繰り出し工程と、繰り出された長尺シートに印刷された単位往復葉書用紙の疑似接着予定面に疑似接着媒体及び完全接着予定面に完全接着媒体を形成する疑似接着媒体及び完全接着媒体の形成工程と、疑似接着媒体及び完全接着媒体が形成された長尺シートの両外側のマージナル部分を切除すると共に縦方向の折り線に折り手段を形成する切除及び折り手段の形成工程と、マージナル部分が切除されると共に折り手段が形成された長尺シートの第三葉片と第六葉片を疑似接着媒体が対向するように縦方向の折り線から第二葉片と第五葉片側に連続的に折り畳む第一の折り畳み工程と、折り畳まれた長尺シートを単位往復葉書用紙毎に天地の切取線で切り離す切り出し工程と、切り出された単位往復用紙葉書の横方向の折り線を介して上下に連接された葉片の完全接着媒体同士が対向するように前記横方向の折り線から折り畳み往信葉書と返信葉書が見開き状に平面展開した状態にする第二の折り畳み工程と、折り畳まれた単位往復葉書用紙に加圧或いは加熱・加圧処理を施して対向する疑似接着媒体同士及び対向する完全接着媒体同士を接着する接着工程と、見開き状に平面展開している往信葉書と返信葉書を連接する折り線から二つ折りに折り畳む第三の折り畳み工程とからなることを特徴としている。
前記往復葉書の製造方法中の両外側のマージナル部分は、例えば予め切除した長尺シートを製造工程の最上流に積載して繰り出しても構わず、或いは繰り出しに際してインタースタッカ等の切除装置で切除しながら繰り出しても構わない。その場合は切除工程を省略することができる。また疑似接着媒体及び完全接着媒体が形成されてから折り畳まれるまでの間で切除されても構わない。さらに、疑似接着媒体及び完全接着媒体の形成工程の前後で段階的に切除されても構わない。
また前記往復葉書の製造方法において、折り線に形成される折りミシンや折り筋等公知の折り手段の形成は、疑似接着媒体及び完全接着媒体の形成工程の上流側或いは下流側の何れで形成されても構わない。また上流と下流で分けて段階的に形成されても構わず、さらに当初のシートに形成しておいて加工に入るようにしても良い。なお、疑似接着媒体及び完全接着媒体の形成工程の上流側で形成された折り手段は後に形成される疑似接着媒体及び完全接着媒体には形成されないが、下流側で形成された折り手段は用紙と共に疑似接着媒体及び完全接着媒体にも形成されることになる。
さらに、上記目的を達成するために、本発明の異なる態様の往復葉書の製造方法は、縦方向の折り線を介して横方向に連接された第一葉片、第二葉片及び第三葉片の3葉片と縦方向の折り線を介して横方向に連接された第四葉片、第五葉片及び第六葉片の3葉片が横方向の折り線を介して第一葉片と第四葉片、第二葉片と第五葉片及び第三葉片と第六葉片がそれぞれ上下に連接された6葉片からなる単位往復葉書用紙が、縦方向の余白及び横方向の余白に囲まれた状態で印刷された枚葉シートを繰り出すシートの繰り出し工程と、繰り出された枚葉シートに印刷された単位往復葉書用紙の疑似接着予定面に疑似接着媒体及び完全接着予定面に完全接着媒体を形成する疑似接着及び完全接着媒体の形成工程と、疑似接着媒体及び完全接着媒体が形成された枚葉シートの縦方向の余白を切除すると共に縦方向の折り線に折り手段を形成する縦方向の余白の切除及び折り手段の形成工程と、縦方向の余白を切除すると共に折り線に折り手段を形成した枚葉シートに印刷された単位往復葉書用紙の第三葉片と第六葉片を疑似接着媒体が対向するように縦方向の折り線から第二葉片と第五葉片側に連続的に折り畳む第一の折り畳み工程と、折り畳まれた枚葉シートの横方向の余白を切除して単位往復葉書用紙単体に切り出す切り出し工程と、切り出された単位往復葉書用紙の横方向の折り線を介して上下に連接された葉片の完全接着媒体同士が対向するように前記横方向の折り線から折り畳み往信葉書と返信葉書が見開き状に平面展開した状態にする第二の折り畳み工程と、折り畳まれた単位往復葉書用紙に加圧或いは加熱・加圧処理を施して対向する疑似接着媒体同士及び完全接着媒体同士を接着する接着工程と、見開き状に平面展開している往信葉書と返信葉書を連接する折り線から二つ折りに折り畳む第三の折り畳み工程とからなることを特徴としている。
前記往復葉書の製造方法において縦方向の余白の切除及び折り手段の形成は、例えば予め切除されている或いは折りミシン等の折り手段が形成されている枚葉シートを、製造工程の最上流に積載して繰り出しても構わず(その場合切除工程或いは折り手段形成工程を省略できる)、或いは繰り出しに際して公知の切除装置や折り手段形成装置で切除又は折り手段を形成しながら繰り出しても構わない。また疑似接着媒体及び完全接着媒体を形成してから切除したり折り手段を形成したりしても構わず、さらに疑似接着媒体及び完全接着媒体の形成工程の上流と下流で分けて段階的に切除したり形成したりしても構わない。
既述の往復葉書の製造方法により製造された往復葉書の往信葉書は、往信葉書本体の両面に葉片がそれぞれ貼付された構造になっており、貼付された葉片同士が往信葉書の下辺において折り線を介して連接されており、往信葉書本体の下辺を袋状に回り込むように包んだ状態になっている。従って往信葉書内部の情報を確認するためには、前記袋状に回り込むように包まれている下辺を切除して開放しなければならない。そのため接着工程の後の何れかの箇所に往信葉書の下辺の切除工程を設けておいて、受取人の切除開封の手間を省くように操作しておいても構わない。
また第三の折り畳み工程は、第二の接着工程を経た往信葉書と返信葉書が連接された状態の往復葉書を、一連の流れからなるシステムと異なる個別の折り機により、往信葉書と返信葉書が折り重なるように二つ折りに折り畳んでも構わない。この場合手折りにより折り畳んでも良く、或いは前記一連の流れからなるシステムに組み込んで人の手を借りることが無い状態にしても全く構わない。
本発明の往復葉書の製造方法は、長尺シートは連続状態のまま、また枚葉シートにおいては各種疑似接着媒体或いは完全接着媒体の連続形成により長尺状態にしておいて、各製造工程を連続的な流れで加工することが好ましいが、例えば各加工作業(ラミネート作業、断裁作業、折り作業、接着作業)ごとに専用加工機を使用して個別に分散して行っても構わない。なお個別に分散して往復葉書を製造する際に、疑似接着媒体の種類により若干工程が分かれる。以下に本発明で利用可能な疑似接着媒体及び完全接着媒体について説明する。
本発明の往復葉書の剥離可能な疑似接着を実行するための疑似接着手段として、例えば印刷後の用紙の疑似接着予定面に疑似接着媒体として疑似接着性のUV硬化型ニスやエマルジョン型の弱粘着性の接着剤を塗布して疑似接着性の被膜を形成する、業界で後糊方式と称される手段がある。また印刷前の用紙に予め天然ゴムや合成ゴムを主体とした疑似接着性媒体を塗工して含侵させた、業界で先糊方式(圧着紙)と称される手段がある。さらに疑似接着媒体として二軸延伸ポリプロピレンやポリエチレンテレフタレート等の基材の一方の面に疑似接着層を形成した疑似接着フィルムシートを疑似接着予定面に被覆する、プリントラミネートに対応したフィルム方式等がある。なお従来使用されている弱粘着剤を疑似接着手段として使用しても構わない。
また、本発明の往復葉書で剥離不能な完全接着に使用される完全接着媒体として、例えば感熱性、感圧性及び感湿性の接着剤を使用して、印刷後或いは印刷前の用紙の完全接着予定面に塗布しておいて、折り畳み完了後に加熱、加圧及び加湿等の条件を施して貼り合わせても構わない。また二軸延伸ポリプロピレンやポリエチレンテレフタレート等の基材の一方の面に、既述の各種条件の付加により接着性を発揮する完全接着剤層を形成したフィルムシートを完全接着予定面に被覆する、プリントラミネートに対応したフィルムシートを使用しても構わない。
なお、剥離可能な疑似接着及び剥離不能な完全接着は往復葉書の製造方法における接着工程で実行されるが、その際に両接着が同一条件の付加により実行されることが好ましい。例えばヒートローラ等による加熱・加圧処理で両接着を一挙に完了させたり、金属製の加圧ローラ等により加圧したりすることにより一挙に完了させることが好ましい。
既述の後糊方式に係る疑似接着媒体を使用した、専用加工機による往復葉書の製造方法は、縦方向の折り線を介して横方向に連接された第一葉片、第二葉片及び第三葉片の3葉片と縦方向の折り線を介して横方向に連接された第四葉片、第五葉片及び第六葉片の3葉片が横方向の折り線を介して第一葉片と第四葉片、第二葉片と第五葉片及び第三葉片と第六葉片がそれぞれ上下に連接された6葉片からなる単位往復葉書用紙が印刷された長尺シート或いは枚葉シートの疑似接着予定面に疑似接着媒体及び完全接着予定面に完全接着媒体を形成する疑似接着媒体及び完全接着媒体の形成工程と、疑似接着媒体及び完全接着媒体が形成された長尺シート或いは枚葉シートに印刷された単位往復葉書用紙を切り出す切り出し工程と、切り出された単位往復葉書用紙の第三葉片と第六葉片を疑似接着媒体が対向するように縦方向の折り線から第二葉片と第五葉片側に折り畳み、次に単位往復葉書用紙の横方向の折り線を介して上下に連接された葉片の完全接着媒体同士が対向するように前記横方向の折り線から折り畳み往信葉書と返信葉書が見開き状に平面展開した状態とした後にさらに前記往信葉書と返信葉書をその連接する折り線から二つ折りに折り畳み最終形態とする折り畳み工程と、折り畳まれた単位往復葉書用紙に加圧或いは加熱・加圧処理を施して対向する疑似接着媒体同士を剥離可能に接着し完全接着媒体同士を剥離不能に接着する接着工程とからなることを特徴としている。
既述の先糊方式に係る疑似接着媒体を使用した、専用加工機による往復葉書の製造方法は、所定面に疑似接着媒体及び完全接着媒体が形成された長尺シート或いは枚葉シートの表裏面に、縦方向の折り線を介して横方向に連接された第一葉片、第二葉片及び第三葉片の3葉片と縦方向の折り線を介して横方向に連接された第四葉片、第五葉片及び第六葉片の3葉片が横方向の折り線を介して第一葉片と第四葉片、第二葉片と第五葉片及び第三葉片と第六葉片がそれぞれ上下に連接された6葉片からなる単位往復葉書用紙を印刷する印刷工程と、印刷が完了した長尺状或いは枚葉状のシートの単位往復葉書を切り出す切り出し工程と、切り出された単位往復葉書用紙の第三葉片と第六葉片を疑似接着媒体が対向するように縦方向の折り線から第二葉片と第五葉片側に折り畳み、次に単位往復葉書用紙の横方向の折り線を介して上下に連接された葉片の完全接着媒体同士が対向するように前記横方向の折り線から折り畳み往信葉書と返信葉書が見開き状に平面展開した状態とした後にさらに前記往信葉書と返信葉書をその連接する折り線から二つ折りに折り畳み最終形態とする折り畳み工程と、折り畳まれた単位往復葉書用紙に加圧或いは加熱・加圧処理を施して対向する疑似接着媒体同士を剥離可能に接着し完全接着媒体同士を剥離不能に接着する接着工程とからなることを特徴としている。
なお、前記2種類の往復葉書の製造方法において、往信葉書と返信葉書が連接された見開き状に展開された状態まで折り畳み各種接着媒体の接着工程を経て、その後前記接着工程の下流側で往信葉書と返信葉書を二つ折りして最終形態にするように折り畳み工程を配置しても構わない。特に既述の先糊方式の場合、疑似接着予定面以外にも疑似接着媒体が存在することが考えられるため、往信葉書と返信葉書を二つ折りした最終形態に仕上げた後に接着工程を通過すると、両葉書が接着してしまう可能性があるため、その場合はこのように折り畳み工程を配置すると両葉書の接着を回避することができる。
また既述の全ての往復葉書の製造方法において、接着工程の前或いは後に少なくとも往信葉書の下辺を切除して(返信葉書の下辺を同時に切除しても構わない)封緘を開放するための切除工程を設けておいて、受取人の切除開封の手間を省くように操作しても構わない。なお前記切除工程は少なくとも往信葉書の下辺の連接部分を切除して、往信葉書本体の両面に貼付されている各葉片を剥離して展開することが可能にすることを目的としているが、返信葉書の下辺も一緒に切除しても構わない。
本発明の往復葉書に使用される用紙は、2葉片が貼り合わせた状態の往信葉書及び返信葉書の各本体重量が2〜6gとなり、また往信葉書の重量が2葉片を貼り合わせた本体とその両面に貼付された葉片の合計4葉片で2〜6gであればよい。そのような条件を満足する用紙として、例えば斤量が四六伴で45kg前後の用紙を好適に使用することができる。前記用紙で規定サイズの往復葉書を製造すると、往信葉書が大よそ5〜6g、返信葉書が大よそ2〜3gの範囲に収まる。
往復葉書に使用される用紙は、例えば上質紙、マット紙、コート紙等を好適に使用することができるが、そのほかに合成紙、不織布及び各種樹脂からなるフィルムシート等を使用しても構わない。また斤量に関しては前記四六判で45kg、55kg以外に、55〜70kgの範囲の用紙や、その他にも規定重量範囲に入るように調整した特漉き用紙を使用しても構わない。
本発明の往復葉書によれば、個人情報が打ち出された一枚の用紙を折り畳み製造するため、複数の別体からなる用紙を貼り合わせ加工する場合に生じる、異なる個人情報が記載された用紙を貼り合わせてしまう事故がない。従って個人情報の漏出を確実に防ぐことができる。
また往信葉書及び返信葉書の各本体が連接されているため、第二種郵便物の往復葉書の規定に反することはなく、使用に際して何ら問題はない。
さらに往信葉書及び返信葉書の各本体が2g〜6gの範囲に余裕を持って収まると共に、往信葉書もその本体の両面に葉片が貼付された状態で2〜6gの範囲に余裕を持って収まる。
さらにまた、本発明の往復葉書の製造方法によれば、6葉片の複雑な折り畳みにより構成されているにも関わらず、素人でも簡単に大量な往復葉書を短時間で容易に製造することができる。
(A)は往復葉書J1を往信葉書Vと返信葉書Wを開いて平面に展開した際の表面図、(B)は裏面図である。 (A)は図1(A)における▲1▼−▲1▼線断面図、(B)は▲2▼−▲2▼線断面図である。 (A)及び(B)は往復葉書J1の斜視図である。 (A)は往復葉書J1の往信葉書Vを開封するに際して切除する位置を示す平面図、(B)は往信葉書Vの開封状態を示す斜視図である。 (A)は往復葉書J1の製造に使用する長尺状のシートS1の表面図、(B)は裏面図である。 長尺状のシートS1を使用した往復葉書J1の製造方法における前半の繰り出し工程から折り畳み工程迄を示す要部概略図である。 (A)は長尺状のシートS1を使用した往復葉書J1の製造方法における被覆工程で、長尺状のシートS1の完全接着予定面に完全接着フィルムシートKが被覆された状態を示す表面図、(B)は疑似接着予定面に疑似接着フィルムシートGが被覆された状態を示す裏面図である。 (A)は図7(A)の両外側のマージナル部分13が切除されると共に折り線7、8に折り筋及び折りミシンが形成された状態を示す平面図、(B)は(A)における▲3▼−▲3▼線断面図である。 往復葉書J1の製造方法における第一の折り畳み工程で第二葉片2及び第三葉片3が折り線8から対向するように折り畳まれた長尺状シートS1の平面図、(B)は(A)における▲4▼−▲4▼線断面図である。 長尺状のシートS1を使用した往復葉書J1の製造方法における後半の最終切除工程から最終の折り畳み工程迄を示す要部概略図である。 (A)は断裁工程を経て単品に仕上げられた単位往復葉書用紙t1の表面図、(B)は(A)における▲5▼−▲5▼線断面図、(C)は(A)における▲6▼−▲6▼線断面図である。 (A)は第三の折り畳み工程を経て往信葉書及び返信葉書が折り線7から二つ折りに折り畳まれ最終の形態になった往復葉書J1の平面図、(B)は(A)における▲7▼−▲7▼線断面図である。 (A)は往復葉書J2を往信葉書Vと返信葉書Wを開いて平面に展開した際の表面図、(B)は裏面図である。 (A)は図13(A)における▲8▼−▲8▼線断面図、(B)は▲9▼−▲9▼線断面図である。 (A)は往復葉書J2の往信葉書Vを開封するに際して切除する位置を示す平面図、(B)は往信葉書Vの開封状態を示す斜視図である。 (A)は往復葉書J2の製造に使用する枚葉状のシートS2の表面図、(B)は裏面図である。 枚葉状のシートS2を使用した往復葉書J2の製造方法における前半の繰り出し工程から折り畳み工程迄を示す要部概略図である。 (A)は枚葉状のシートS2を使用した往復葉書J2の製造方法における被覆工程で、枚葉状のシートS2の完全接着予定面に完全接着フィルムシートKが被覆された状態を示す表面図、(B)は疑似接着予定面に疑似接着フィルムシートGが被覆された状態を示す裏面図である。 (A)は縦方向の余白Xが切除されると共に折り線57、58に折り筋及び折りミシンが形成された状態を示す平面図、(B)は(A)における▲10▼−▲10▼線断面図である。 往復葉書J2の製造方法における第一の折り畳み工程で第二葉片52及び第三葉片53が折り線58から対向するように折り畳まれた枚葉状のシートS2の平面図、(B)は(A)における▲11▼−▲11▼線断面図である。 (A)は断裁工程を経て単品に仕上げられた単位往復葉書用紙t2の表面図、(B)は(A)における▲12▼−▲12▼線断面図、(C)は(A)における▲13▼−▲13▼線断面図である。 (A)は第三の折り畳み工程を経て往信葉書及び返信葉書が折り線57から二つ折りに折り畳まれ最終の形態になった往復葉書J2の平面図、(B)は(A)における▲14▼−▲14▼線断面図である。 (A)及び(B)は貫通孔Hの異なる形成位置の例を示す平面図である。 長尺状のシートS1による往復葉書J1の製造方法と異なる態様のセンサ読取用のマークMを有する長尺状シートの平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。なお本実施例では疑似接着媒体として疑似接着フィルムシートGを、また完全接着媒体として完全接着フィルムシートKを使用して説明しているが既述の他の各種媒体に代えても構わない。
[往復葉書J1]
図1(A)、(B)及び図2(A)、(B)に示す往復葉書J1は、図5(A)、(B)に示すように縦方向の折り線7、8を介して横方向に連接された第一葉片1、第二葉片2及び第三葉片3の3葉片と、縦方向の折り線7、8を介して横方向に連接された第四葉片4、第五葉片5及び第六葉片6の3葉片が横方向の折り線9を介して第一葉片と第四葉片、第二葉片と第五葉片及び第三葉片と第六葉片がそれぞれ上下に連接された、6葉片からなる単位往復葉書用紙t1が前記折り線7、8及び9から縦横に折り畳まれてなる。そして剥離不能に接着された第二葉片2及び第五葉片5からなる往信葉書本体に、第三葉片3及び第六葉片6が重ね合わされた合計4葉片からなる往信葉書Vの、前記往信葉書本体と剥離不能に接着された第一葉片1及び第四葉片4からなる返信葉書W(返信葉書本体)が、折り線7を介して連接されている。
また第三葉片3と第二葉片2及び第五葉片5と第六葉片6の対向面間には疑似接着フィルムシートGが配置され、それにより各対向面間は剥離可能に接着している。また往信葉書本体を構成する第二葉片2と第五葉片5及び返信葉書本体を構成する第一葉片1と第四葉片4の対向面間には、往信葉書Vにおいて折り線8を越えて第三葉片3及び第六葉片6側へ回り込む状態で完全接着フィルムシートKが配置され、それにより両対向面間は剥離不能に接着している。
なお往信葉書Vを構成する第三葉片3表面の左側縁辺に沿って複数の円形の貫通孔Hが、第二葉片2の左側縁辺に沿って記載されている「郵便往復葉書」の文言を、折り畳み重ね合わせた後に外部から視認できるように形成されている。
往信葉書Vは図4(B)に示すように、疑似接着フィルムシートGを介して剥離可能に接着していた第二葉片2と第三葉片3間及び第五葉片5と第六葉片6間を剥離して見開き状に展開することができる。また既述の通り、往信葉書Vの本体となる第二葉片2と第五葉片5間は完全接着フィルムシートKにより剥離不能に接着一体化されている。
なお図1(A)、(B)及び図2(A)、(B)では、往信葉書V及び返信葉書Wが折り線7を介して横並びに展開された状態で記載されているが、実際に使用するに当たり往信葉書V及び返信葉書Wは図3(A)及び(B)に示すように折り線7から二つ折りに折り畳まれ、最終的に図12(A)及び(B)の状態に仕上げられ投函される。
この往復葉書J1の受取人は、図4(A)に示す、往復葉書J1の下側縁辺に沿って二点鎖線で示す、切落し線Z(破線や鋏等のマーク或いは「ここから切り落とす」等の文言の表示により切り落としが示唆されていても構わない)を鋏やカッター等の切除道具で切除して、往信葉書Vの袋状に閉じられた下辺を開放した後に、図4(B)に示すように往信葉書Vに貼付された各葉片を見開き状に剥離展開し、内部の情報を透明或いは半透明の疑似接着フィルムシートGを透して視認することができる。なお往信葉書Vの下辺の切除に際して、返信葉書Wの下辺を一緒に切除しても構わない。
そして返信する際に折り線7から往信葉書Vと返信葉書Wを切り離し、例えば往信葉書Vの各面に記載されているアンケート等質問の回答を返信葉書Wの回答欄に記載して投函する。そして残された往信葉書Vは製本状態で保管されるのである。
なお、受取人の切除動作を省くために、往復葉書の使用に際して予め前記往信葉書Vの袋状に閉じられた下側縁辺部分の切落し線Zを切除しておいても構わない。
また、前記切り落とし線Z部分に切り落としミシンを別工程で形成しておいて、受取人が手で容易に破断除去できるように操作しておいても構わず、或いは折り線9に切取ミシンを形成し、さらに疑似接着フィルムシートGに複数の微細な穴を設けたり破断が容易な基材を使用したりすることで、鋏やカッター等の切除道具を用いることなく手で容易に破断開封できるように操作しても構わない。
[長尺状のシートS1による往復葉書J1の製造方法]
往復葉書J1の製造に使用するシートS1は図5(A)及び(B)に示すように、縦方向の折り線7、8を介して横方向に連接された第一葉片1、第二葉片2及び第三葉片3の3葉片と、縦方向の折り線7、8を介して横方向に連接された第四葉片4、第五葉片5及び第六葉片6の3葉片が横方向の折り線9を介して第一葉片と第四葉片、第二葉片と第五葉片及び第三葉片と第六葉片がそれぞれ上下に連接された6葉片からなる単位往復葉書用紙t1が、天地の切取線10を介して縦方向に印刷されている。そして前記単位往復葉書用紙t1の両外側には切取線11を介して、マージナル孔12が設けられたマージナル部分13が連接されている。
既述の構成のシートS1は図6に示すように加工工程の最上流左下の用紙載せ台20上に載置され、最上面のシートS1から上方のサポートローラ21へ引き上げられるとほぼ水平に向きを変えて、右側に配置されたピントラクタ22のピンとマージナル孔12を嵌合させてさらに右側に配置された一対のヒートローラ23a、23bからなる被覆装置へ送り込まれる。なおシートS1の繰り出しに際して、ロール状に巻き取られたシートS1を直接ピントラクタ22へ繰り出すようにしても構わない。
前記被覆装置では上方及び下方に待機しているロールから繰り出される完全接着フィルムシートK及び疑似接着フィルムシートGが、図7(A)及び(B)に斜線で示すようにシートS1の所定の位置に整合され連続的に被覆される。
前記疑似接着フィルムシートGは、二軸延伸ポリプロピレンの一方の面に公知の感熱接着剤層が形成されており、さらにその逆側の面に疑似接着層が形成された市販のプリントラミネート用疑似接着フィルムシートを好適に使用することができる。このものは印刷物表面に前記感熱接着剤層を介して剥離不能に接着した後に、疑似接着層同士が対向するように折り畳み加圧或いは加熱・加圧処理を施すと剥離可能に接着する。そしてその後容易に引き剥がすことができる。
また前記完全接着フィルムシートKは、二軸延伸ポリプロピレンの一方の面に公知の感熱接着剤層が形成されており、さらにその逆側の面にヒート処理層が形成された市販のプリントラミネート用完全接着フィルムシートを好適に使用することができる。このものは印刷物表面に前記感熱接着剤層を介して剥離不能に接着した後に、ヒート処理層同士が対向するように折り畳み加圧或いは加熱・加圧処理を施すと剥離不能に接着する。
なお前記疑似接着フィルムシートは、疑似接着層同士を対向させて加熱・加圧等の条件を加えて初めて剥離可能に接着するもので、例えば疑似接着層と用紙表面を対向させて加圧或いは加熱・加圧等の接着条件を施しても接着することはない。同様に完全接着フィルムシートにおいてもヒート処理層同士が対向しない限り接着することはない。
そして所定面に既述の各種フィルムシートが被覆されたシートS1は、次に図8(A)及び(B)に示すように、両外側のマージナル部分13を並列に配置された2枚のスリット刃24a及び24bとバックアップローラ25からなる切除装置により切除され、またミシン刃24cとバックアップローラ25及び筋入れ刃24dとバックアップローラ25からなる折り手段形成装置により、折り線7に折り筋を形成すると共に折り線8に折りミシンを形成する。なお前記スリット刃24a及び24b、ミシン刃24c及び筋入れ刃24dはバックアップローラ25上に並列に配置(図では一つの刃で記載している)されているため、前記切除と折り手段の形成は同時に行われるが、バックアップローラを増設して装置を別々に配置して段階的に実行するようにしても構わない。
なお前記マージナル部分13の切除と各折り線への折り手段の形成は、各種フィルムシートの被覆前又は後、或いは被覆の前後に分散して行っても構わない。また、加工工程の最上流から繰り出す際に、予めマージナル部分13を切除しておくと共に各種折り手段を形成しておけば、被覆する各種フィルム幅を考慮することで前記切除及び折り手段形成の工程を省略することができる。そして既述の通り切除と折り手段形成の工程を経たシートS1は、右側に配置された第一の折り畳み装置へと送り込まれる。
前記第一の折り畳み装置では、下方のサポートローラ27から上方のサポートローラ28へ引き上げられるまでに、図示されないガイド板やガイドバーによりシートS1は図9(A)及び(B)に示すように、第三葉片3と第六葉片6が第二葉片2と第五葉片5に対向するように折り線8から折り畳まれ上方のサポートローラ28で略水平に向きを変えると、図10に示すように右側に配置されたニップローラ29a、29bにより、さらに右側に配置されている断裁刃31aと固定刃31bからなる切り出し装置へ送り込まれる。
前記切り出し装置では図9(A)及び図10に示す状態で、通過するシートS1のマークMをセンサ30が読み取ると移動距離のカウントを開始する。そして最初に単位往復葉書用紙t1の天辺に当たる切取線10を断裁すると引き続き移動距離のカウントを継続し、次に地辺に当たる切取線10を断裁することで単位往復葉書用紙t1を図11(A)、(B)及び(C)に示す状態に切り出す。前記断裁動作は後続の単位往復葉書用紙t1でも行われ、切り出された用紙は右側に配置された折りローラ32a、32b、32cと折りトレー33との組み合わせからなる第二の折り畳み装置へ送り込まれる。
前記第二の折り畳み装置では、単体に切り出された単位往復葉書用紙t1が、折りローラ32a、32bにより折りトレー33へ送り込まれる。そして単位往復葉書用紙t1が用紙全体の縦長さの半分の位置(折り線9)まで折りトレー33内に侵入すると先端がストッパ34に突き当たり一旦停止する。すると今度は折りローラ32b、32cにより、その場に位置する折り線9から銜え込まれ図1(A)、(B)及び図2(A)、(B)の状態に二つ折りされながら、右下に配置されている一対の搬送ローラ35a、35bと一対のヒータパネル36a、36bが交互に配置されると共に排出口に一対の加圧ローラ37a、37bが配置された接着装置へ送り込まれる。
前記接着装置を通過する単位往復葉書用紙t1は複数の一対のヒータパネル36a、36bにより十分に加熱され、排出口に設けられている一対の加圧ローラ37a、37bにより加圧されることにより、折り畳まれて対向する疑似接着フィルムシートG同士及び完全接着フィルムシートK同士がそれぞれ剥離可能及び剥離不能に接着されると、さらに右側に配置されたベルトコンベア等からなるスタッカ38に順次積載され、その後図10の下方に二点鎖線で囲まれる折り専用機Q(第三の折り畳み装置)へ移されて最終処理が施される。
前記折り専用機Qでは、例えば前記ベルトコンベア38上に集積された往復葉書J1を用紙載せ台42上に移し替え、下側の往復葉書J1から順にフィードローラ43により右側に配置されている折りローラ44a、44bへ順次送り出す。送り出された往復葉書J1は前記折りローラ44a、44bに銜えられ右側のトレー45へ送り込まれる。そしてストッパ46に突き当たると折り線7の部分が折りローラ44b、44cに銜えられて二つ折りされスタッカ47上へ排出される。排出された往復葉書J1は図12(A)及び(B)に示すように、往信葉書V及び返信葉書Wが折り線7で二つ折りに折り畳まれた最終形態となり、その後投函されるのである。
なお前記折り専用機Qは、接着装置までの一貫したシステムに連続させても構わない。例えば接着装置から排出される単位往復葉書用紙t1(往信葉書V及び返信葉書Wが見開き状に展開している)を、スタッカ38に連接された折り専用機Qへ送り込むように配置して自動的に最終形態まで折り畳む処理を施しても構わない。
[往復葉書J2]
図13(A)、(B)及び図14(A)、(B)に示す往復葉書J2は、図16(A)、(B)に示す縦方向の折り線57、58を介して横方向に連接された第一葉片51、第二葉片52及び第三葉片53と、縦方向の折り線57、58を介して横方向に連接された第四葉片54、第五葉片55及び第六葉片56が、横方向の折り線59を介して第一葉片51と第四葉片54、第二葉片52と第五葉片55及び第三葉片53と第六葉片56がそれぞれ上下に連接された単位往復葉書用紙t2を、前記折り線57、58及び59から縦横に折り畳まれてなる。そして第二葉片52及び第五葉片55が重ね合わされた往信葉書本体に第三葉片53及び第六葉片56が重ね合わされた合計4葉片からなる往信葉書Vと、第一葉片51及び第四葉片54の2葉片が重ね合わされた返信葉書W(返信葉書本体)が、前記往信葉書本体と折り線57を介して連接されている。
また第三葉片53と第二葉片52及び第五葉片55と第六葉片56の対向面間には疑似接着フィルムシートGが配置され、それにより各対向面間は剥離可能に接着している。また往信葉書本体を構成する第二葉片52と第五葉片55及び返信葉書本体を構成する第一葉片51と第四葉片54の対向面間には、往信葉書Vにおいて折り線58を越えて第三葉片53及び第六葉片56側へ回り込む状態で完全接着フィルムシートKが配置され、それにより両対向面間は剥離不能に接着している。
なお往信葉書Vを構成する第三葉片53表面の左側縁辺に沿って長方形の貫通孔Hが、第二葉片52の左側縁辺に沿って記載されている「郵便往復葉書」の文言を視認できるように形成されている。
往信葉書Vは図15(B)に示すように、疑似接着フィルムシートGを介して剥離可能に接着していた第二葉片52と第三葉片53間及び第五葉片55と第六葉片56間を見開き状に剥離展開することができる。また既述の通り、往信葉書Vの本体となる第二葉片52と第五葉片55間は完全接着フィルムシートKにより剥離不能に接着一体化されている。
なお図13(A)、(B)及び図14(A)、(B)では、往信葉書V及び返信葉書Wが折り線57を介して横並びに連接された状態で記載されているが、実際に使用するに当たり往信葉書V及び返信葉書Wは折り線57から二つ折りに折り畳まれ、最終的に図22(A)及び(B)の状態に仕上げられてから投函される。
この往復葉書J2の受取人は図15(A)に示す往復葉書J2の下側縁辺に沿って二点鎖線で示す、切落し線Z(破線や鋏等のマーク或いは「ここから切り落とす」等の文言の表示により切り落としが示唆されていても構わない)を鋏やカッター等の切除道具で切除して、往信葉書Vの袋状に閉じられた下側縁辺を開放した後に図15(B)に示すように各葉片を見開き状に剥離展開し、内部の情報を透明或いは半透明の疑似接着フィルムシートGを透して視認することができる。なお往信葉書Vの下辺の切除に際して、返信葉書Wの下辺を一緒に切除しても構わない。
そして返信する際に折り線57で往信葉書Vと返信葉書Wを切り離し、例えば往信葉書Vの各面に記載されているアンケート等質問の回答を返信葉書Wの回答欄に記載して投函する。そして残された往信葉書Vは製本状態で保管されるのである。
なお、受取人の切除動作を省くために、往復葉書の使用に際して予め前記往信葉書Vの袋状に閉じられた下側縁辺部分の切落し線Zを切除しておいても構わない。
また、前記切り落とし線Z部分に切り落としミシンを別工程で形成しておいて、受取人が手で容易に破断除去できるように操作しておいても構わず、或いは折り線59に切取ミシンを形成し、さらに疑似接着フィルムシートGに複数の微細な穴を設けたり破断が容易な基材を使用したりすることで、鋏やカッター等の切除道具を用いることなく手で容易に破断開封できるように操作しても構わない。
[枚葉状のシートS2による往復葉書J2の製造方法]
往復葉書J2の製造に使用するシートS2は図16(A)及び(B)に示すように、縦方向の折り線57、58を介して横方向に連接された第一葉片51、第二葉片52及び第三葉片53と、縦方向の折り線57、58を介して横方向に連接された第四葉片54、第五葉片55及び第六葉片56が、横方向の折り線59を介して第一葉片51と第四葉片54、第二葉片52と第五葉片55及び第三葉片53と第六葉片56がそれぞれ上下に連接された単位往復葉書用紙t2が印刷されている。そして前記単位往復葉書用紙t2は縦方向の余白Xと横方向の余白Yにより周囲が囲まれ、第二葉片52の上方横方向の余白に、センサ読取用のマークMが印刷されている。
既述の構成のシートS2は図17に示すように、加工工程最上流左下の用紙載せ台70上に複数枚積載され最上面のシートS2から、吸着パッド71等からなる給紙装置(静電ベルトやフィードローラ等でも構わない)により一枚ずつ等間隔で下流の加工工程へ順次繰り出される。そして例えば一対のヒートローラ73a73bからなるフィルムシートの被覆装置(ラミネータ等)へ送り込まれると、図18(A)及び(B)に斜線で示すように、上方及び下方に待機しているロールから繰り出される完全接着フィルムシートK及び疑似接着フィルムシートGが、シートS2表裏面の完全接着予定面及び疑似接着予定面に整合されて連続的に被覆され、右側に配置された切除及び折り手段形成装置へ送り込まれる。
前記切除及び折り手段形成装置では図19(A)及び(B)に示すように、右側のバックアップローラ75上に並列に配置されたスリット刃74a、74bにより両外側の縦方向の余白Xを切除すると共に、さらにバックアップローラ75上に前記スリット刃74a、74bと並列に配置されている筋入れ刃74c、ミシン刃74dにより折り線57、58に折り筋と折りミシンをそれぞれ形成する。なお前記両外側の縦方向の余白Xの切除と各折り線への折り手段の形成は、既述の通り同一のバックアップローラ上で同時に行われる必要はなく、分散して段階的に行われても構わない。また各種フィルムシートの被覆前又は後或いは前後に分散して行われても構わない。さらに、加工工程の最上流から繰り出す際に、予め縦方向の余白Xを切除し各種折り手段を形成しておけば、前記切除及び折り手段形成の工程は省略することができる。既述の通り縦方向の余白Xが切除されると共に折り線に折り手段が形成されたシートS2は、右側に配置された一対のニップローラ76a、76bにより右側の第一の折り畳み装置へ送り込まれる。
前記第一の折り畳み装置でシートS2は、下方のサポートローラ77から上方のサポートローラ78へ引き上げられる間に、図示されない複数のガイド板やガイドバーにより図20(A)及び(B)に示すように、第三葉片53及び第六葉片56が折り線58から第二葉片52及び第五葉片55と折り合わされると、上方のサポートローラ78でほぼ水平に向きを変え、図10に示す後半の加工工程を構成する各種製造装置へ右側に配置された一対のニップローラ29a、29bにより送り込まれる。
前記一対のニップローラ29a、29bによりシートS2は、右側に配置された断裁刃31a及び固定刃31bからなる切り出し装置へ送り込まれる。前記切り出し装置では図20(A)に示す状態で、通過するシートS2のマークMをセンサ30が読み取ると移動距離のカウントを開始する。そして最初に単位往復葉書用紙t2の天辺L1を断裁すると引き続き移動距離のカウントを継続し、次に地辺L2を断裁することで単位往復葉書用紙t2を図21(A)、(B)及び(C)に示す状態に切り出す。前記断裁動作は後続のシートS2でも行われ、切り出された単位往復葉書用紙S2は、右側に配置された折りローラ32a、32b、32cと折りトレー33との組み合わせからなる第二の折り畳み装置へ送り込まれる。
前記第二の折り畳み装置では、単体に切り出された単位往復葉書用紙t2が、折りローラ32a、32bにより折りトレー33へ送り込まれる。そして単位往復葉書用紙t2が用紙全体の縦長さの半分の位置(折り線59)まで折りトレー33内に侵入すると先端がストッパ34に突き当たり一旦停止する。すると今度は折りローラ32b、32cにより、その場に位置する折り線59から銜え込まれ図13(A)、(B)及び図14(A)、(B)の状態に二つ折りされながら、右下に配置されている一対の搬送ローラ35a、35bと一対のヒータパネル36a、36bが交互に配置されると共に排出口に一対の加圧ローラ37a、37bが配置された接着装置へ送り込まれる。
前記接着装置を通過する単位往復葉書用紙t2は複数の一対のヒータパネル36a、36bにより十分に加熱され、排出口に設けられている一対の加圧ローラ37a、37bにより加圧されることにより、折り畳まれて対向する疑似接着フィルムシートG同士及び完全接着フィルムシートK同士がそれぞれ剥離可能及び剥離不能に接着されると、さらに右側に配置されたベルトコンベア等からなるスタッカ38に順次積載され、その後図10の下方に二点鎖線で囲まれる折り専用機Q(第三の折り畳み装置)へ移されて最終処理が施される。
前記折り専用機Qでは、例えば前記ベルトコンベア38上に集積された往復葉書J2を用紙載せ台42上に移し替え、フィードローラ43により右側に配置されている折りローラ44a、44bへ順次送り出す。送り出された往復葉書J2は前記折りローラ44a、44bに銜えられ右側のトレー45へ送り込まれる。そしてストッパ46に突き当たると折り線57の部分が折りローラ44b、44cに銜えられて二つ折りされスタッカ47上へ排出される。排出された往復葉書J2は図22(A)及び(B)に示すように、往信葉書V及び返信葉書Wが折り線57で二つ折りに折り畳まれた最終形態となり、その後投函されるのである。
なお前記折り専用機Qは、接着装置までの一貫したシステムに連続させても構わない。例えば接着装置から排出される単位往復葉書用紙t2(往信葉書V及び返信葉書Wが見開き状に展開している)を、スタッカ38に連接された折り専用機Qへ送り込むように配置して自動的に最終形態まで折り畳む処理を施しても構わない。
既述の往復葉書J1、J2の製造方法は、長尺状のシート或いは枚葉状のシートに各種フィルムシートを連続的に被覆することにより、連続状態(枚葉シートは各種フィルムシートの連続被覆により長尺状態になっている)でほぼ一貫した工程により連続的に加工する製造方法を記載しているが、以下に説明するように各工程の専用加工機を使用し、分業により製造する方法でも構わない。
[長尺状シート或いは枚葉状シートによる往復葉書J1及びJ2の分業による製造方法1]
以下フィルム方式或いは後糊方式の場合の往復葉書J1及びJ2の製造方法を述べる。
1)単位往復葉書用紙t1或いはt2が印刷された長尺状或いは枚葉状のシートの疑似接着予定面及び完全接着予定面に、疑似接着フィルムシートG及び完全接着フィルムシートKをラミネータにより被覆する。なお後糊方式の各種接着媒体においては塗工機等を使用すればよい。(疑似接着媒体及び完全接着媒体の形成工程)。
2)疑似接着フィルムシートG及び完全接着フィルムシートK或いは他の各種接着媒体により被覆された長尺状或いは枚葉状のシートのマージナル部分や天地の切取線或いは縦横の余白を切除して単位往復葉書用紙t1、t2毎に切り出す。また場合によっては折り線に各種折り手段を形成する。(切り出し工程、折り手段形成工程)
3)折り機により単位往復葉書用紙t1、t2を往信葉書と返信葉書が折り線から折り畳まれ二つ折りされた最終形態或いはその手前の往信葉書と返信葉書が見開き状に平面展開した段階に折り畳む。(折り畳み工程)
4)折り畳まれた単位往復葉書用紙t1、t2をシーラー機により加圧或いは加熱・加圧処理を施し疑似接着フィルムシートG或いは他の疑似接着媒体同士を剥離可能に接着し、完全接着フィルムシートK或いは他の完全接着媒体同士を剥離不能に接着して全体として往復葉書の形態に一体化する。(接着工程)
5)前記3)の折り畳み工程で最終形態手前の往信葉書と返信葉書が見開き状に平面展開した形態までにしか折り畳んでいない場合、最終形態の二つ折りに折り畳む。(折り畳み工程)
6)場合によって、受取人の切除動作を省くために、往信葉書Vの袋状に閉じられた下側縁辺部分の切落し線Zを切除する断裁工程が接着工程4)の後に付加される。
上記分業による加工工程を経て往復葉書を製造することができる。
[長尺状シート或いは枚葉状シートによる往復葉書J1及びJ2の分業による製造方法2]
以下先糊方式の場合の往復葉書J1及びJ2の製造方法を述べる。
1)例えば先に疑似接着予定面或いは完全接着予定面に疑似接着媒体或いは完全接着媒体が形成された長尺状或いは枚葉状のシートの、前記疑似接着媒体或いは完全接着媒体の上から単位往復葉書用紙t1、t2を印刷する。(印刷工程)
2)印刷が完了した長尺状或いは枚葉状のシートから単位往復葉書t1、t2を切り出す。また場合によっては折り線に各種折り手段を形成する。(切り出し工程、折り手段形成工程)
3)折り機により単位往復葉書用紙t1、t2を往信葉書と返信葉書が折り線から折り畳まれ二つ折りされた最終形態或いはその手前の往信葉書と返信葉書が見開き状に平面展開した段階に折り畳む。(折り畳み工程)
4)折り畳まれた単位往復葉書用紙t1、t2をシーラー機により加圧或いは加熱・加圧処理を施し疑似接着媒体同士を剥離可能に接着し完全接着媒体同士を剥離不能に接着して全体として往復葉書の形態に一体化する。(接着工程)
5)3)の折り畳み工程の折り畳みが、最終形態の二つ折りの手前の段階迄で、往信葉書と返信葉書が見開き状に平面展開した状態に折り畳まれて接着工程を通過した場合は、最終形態の二つ折りを実行する折り畳み工程を接着工程の下流に付加する。また場合によって、受取人の切除動作を省くために、往信葉書Vの袋状に閉じられた下側縁辺部分の切落し線Zを切除する断裁工程が接着工程4)の後に付加される。
上記分業による加工工程を経て往復葉書を製造することができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではない。
例えば、前記実施例の「郵便往復葉書」の文言が外部から視認可能とするための貫通孔Hの形状に格別な制限はない。また、その形成位置についても図1(A)及び図13(A)に示すところの往信葉書の左側縁辺に限定されるものではなく、図23(A)、(B)に示すように往信葉書の天側縁辺に沿って形成してもよく、前記位置に形成しても日本郵便の内国郵便約款の規約から逸脱することはない。
また、折り線に形成する折り手段は折りミシンや折り筋に限らず、切取りミシンや他の公知の折り手段や切り落とし手段を採用しても構わない。さらに、マージナル部分や余白の切除時期或いは折り手段の形成時期に関しても格別な制限はなく、作業前に予め切除したりシートに形成したりしても良く、被覆工程の上下流の何れかで切除したり形成したりしても構わない。また、被覆工程の上下両所で段階的に切除或いは形成しても構わない。
さらにまた、実施例では隣り合わせた葉片を同一フィルムシートで被覆する場合、連接する折り線をまたいで一枚のフィルムシートで被覆しているが、折り線をまたがず二枚フィルムシートに分けて被覆しても構わない。
また長尺状のシートS1による往復葉書J1の製造方法において図5に示すように、センサ30の読取用のマークMを第五葉片5の左下隅に記載しているが、単位往復葉書用紙t1を構成する葉片に記載せずに、図24に示すように平行に切取線10を2本設け、2本の切取線10の間に記載しておいても構わない。この場合マークMが記載された切除片がゴミとなって発生することになる。
さらに枚葉状のシートS2による往復葉書J2の製造方法において図16に示すように、センサ30の読取用のマークMを第二葉片52上部の横方向の余白Yに記載しているが、第二葉片52或いは第五葉片55の中に記載しても構わない。
J1、J2 往復葉書
V 往信葉書
W 返信葉書
S1、S2 シート
G 疑似接着フィルムシート
K 完全接着フィルムシート
X 縦方向の余白
Y 横方向の余白
M マーク
H 貫通孔
Z 切落し線
t1、t2 単位往復葉書用紙
L1、L2 辺
Q 折り専用機
1、2、3、4、5、6、51、52、53、54、55、56 葉片
7、8、9、57、58、59 折り線
11、10 切取線
12 マージナル孔
13 マージナル部分
20、42、70 用紙載せ台
21、27、28、77、78 サポートローラ
22 ピンコンベア
23a、23b、73a、73b、ヒートローラ
24a、24b、74a、74b スリット刃
24c、74c ミシン刃
24d、74d 筋入れ刃
25、75 バックアップローラ
26a、26b、29a、29b、72a、72b、76a、76b ニップローラ
35a、35b 搬送ローラ
36a、36b ヒータパネル
37a、37b 加圧ローラ
32a、32b、32c、44a、44b、44c 折りローラ
33、45 折りトレー
34、46 ストッパ
38、47 スタッカ
43 フィードローラ
71 吸着パッド
30 センサ
31a 断裁刃
31b 固定刃

Claims (12)

  1. 縦方向の折り線を介して横方向に連接された第一葉片、第二葉片及び第三葉片の3葉片と、縦方向の折り線を介して横方向に連接された第四葉片、第五葉片及び第六葉片の3葉片が横方向の折り線を介して第一葉片と第四葉片、第二葉片と第五葉片及び第三葉片と第六葉片がそれぞれ上下に連接された6葉片からなる単位往復葉書用紙を折り畳み、任意の対向面間を剥離可能或いは剥離不能に積層した往復葉書において、往信葉書と返信葉書を往信葉書が上になるように折り合わせた状態で上から第三葉片、第二葉片、第五葉片及び第六葉片の順に重なり往信葉書を形成すると共に前記往信葉書の下に第四葉片及び第一葉片が順に重なり返信葉書を形成した往復葉書であり、往信葉書の本体を形成する第二葉片と第五葉片及び返信葉書の本体を形成する第一葉片と第四葉片が剥離不能に貼り合わせられると共に往信葉書本体の両面に疑似接着媒体を介して第三葉片と第六葉片が剥離可能に貼り合わされ、さらに前記往信葉書本体の両面に貼り合わされた前記第三葉片と第六葉片が往信葉書の下縁辺で折り線を介して連接していることを特徴とした往復葉書。
  2. 請求項1に記載の往信葉書本体の両面に貼付された第三葉片と第六葉片の下縁辺の折り線による連接を切り離したことを特徴とした往復葉書。
  3. 縦方向の折り線を介して横方向に連接された第一葉片、第二葉片及び第三葉片の3葉片と縦方向の折り線を介して横方向に連接された第四葉片、第五葉片及び第六葉片の3葉片が横方向の折り線を介して第一葉片と第四葉片、第二葉片と第五葉片及び第三葉片と第六葉片がそれぞれ上下に連接された6葉片からなる単位往復葉書用紙が、天地の横方向の切取線を介して縦方向に連続的に印刷されると共に両外側にマージナル孔を設けたマージナル部分が縦方向の切取線を介して連接された長尺シートを繰り出すシートの繰り出し工程と、繰り出された長尺シートに印刷された単位往復葉書用紙の疑似接着予定面に疑似接着媒体及び完全接着予定面に完全接着媒体を形成する疑似接着媒体及び完全接着媒体の形成工程と、疑似接着媒体及び完全接着媒体が形成された長尺シートの両外側のマージナル部分を切除すると共に縦方向の折り線に折り手段を形成する切除及び折り手段の形成工程と、マージナル部分が切除されると共に折り手段が形成された長尺シートの第三葉片と第六葉片を疑似接着媒体が対向するように縦方向の折り線から第二葉片と第五葉片側に連続的に折り畳む第一の折り畳み工程と、折り畳まれた長尺シートを単位往復葉書用紙毎に天地の切取線で切り離す切り出し工程と、切り出された単位往復用紙葉書の横方向の折り線を介して上下に連接された葉片の完全接着媒体同士が対向するように前記横方向の折り線から折り畳み往信葉書と返信葉書が見開き状に平面展開した状態にする第二の折り畳み工程と、
    折り畳まれた単位往復葉書用紙に加圧或いは加熱・加圧処理を施して対向する疑似接着媒体同士及び対向する完全接着媒体同士を接着する接着工程と、見開き状に平面展開している往信葉書と返信葉書を連接する折り線から二つ折りに折り畳む第三の折り畳み工程とからなることを特徴とした往復葉書の製造方法。
  4. 請求項3に記載の往復葉書の製造方法において、切除工程が疑似接着媒体及び完全接着媒体の形成工程の上流側及び/又は下流側に配置されたことを特徴とした往復葉書の製造方法。
  5. 請求項3又は4に記載の往復葉書の製造方法において、折り手段の形成工程が疑似接着媒体及び完全接着媒体の形成工程の上流側及び/又は下流側に配置されたことを特徴とした往復葉書の製造方法。
  6. 縦方向の折り線を介して横方向に連接された第一葉片、第二葉片及び第三葉片の3葉片と縦方向の折り線を介して横方向に連接された第四葉片、第五葉片及び第六葉片の3葉片が横方向の折り線を介して第一葉片と第四葉片、第二葉片と第五葉片及び第三葉片と第六葉片がそれぞれ上下に連接された6葉片からなる単位往復葉書用紙が、縦方向の余白及び横方向の余白に囲まれた状態で印刷された枚葉シートを繰り出すシートの繰り出し工程と、
    繰り出された枚葉シートに印刷された単位往復葉書用紙の疑似接着予定面に疑似接着媒体及び完全接着予定面に完全接着媒体を形成する疑似接着及び完全接着媒体の形成工程と、
    疑似接着媒体及び完全接着媒体が形成された枚葉シートの縦方向の余白を切除すると共に縦方向の折り線に折り手段を形成する縦方向の余白の切除及び折り手段の形成工程と、
    縦方向の余白を切除すると共に折り線に折り手段を形成した枚葉シートに印刷された単位往復葉書用紙の第三葉片と第六葉片を疑似接着媒体が対向するように縦方向の折り線から第二葉片と第五葉片側に連続的に折り畳む第一の折り畳み工程と、折り畳まれた枚葉シートの横方向の余白を切除して単位往復葉書用紙単体に切り出す切り出し工程と、切り出された単位往復葉書用紙の横方向の折り線を介して上下に連接された葉片の完全接着媒体同士が対向するように前記横方向の折り線から折り畳み往信葉書と返信葉書が見開き状に平面展開した状態にする第二の折り畳み工程と、折り畳まれた単位往復葉書用紙に加圧或いは加熱・加圧処理を施して対向する疑似接着媒体同士及び完全接着媒体同士を接着する接着工程と、見開き状に平面展開している往信葉書と返信葉書を連接する折り線から二つ折りに折り畳む第三の折り畳み工程とからなることを特徴とした往復葉書の製造方法。
  7. 請求項6に記載の往復葉書の製造方法において、切除工程が疑似接着媒体及び完全接着媒体の形成工程の上流側及び/又は下流側に配置されたことを特徴とした往復葉書の製造方法。
  8. 請求項6又は7に記載の往復葉書の製造方法において、折り手段の形成工程が疑似接着媒体及び完全接着媒体の形成工程の上流側及び/又は下流側に配置されたことを特徴とした往復葉書の製造方法。
  9. 縦方向の折り線を介して横方向に連接された第一葉片、第二葉片及び第三葉片の3葉片と縦方向の折り線を介して横方向に連接された第四葉片、第五葉片及び第六葉片の3葉片が横方向の折り線を介して第一葉片と第四葉片、第二葉片と第五葉片及び第三葉片と第六葉片がそれぞれ上下に連接された6葉片からなる単位往復葉書用紙が印刷された長尺シート或いは枚葉シートの疑似接着予定面に疑似接着媒体及び完全接着予定面に完全接着媒体を形成する疑似接着媒体及び完全接着媒体の形成工程と、疑似接着媒体及び完全接着媒体が形成された長尺シート或いは枚葉シートに印刷された単位往復葉書用紙を切り出す切り出し工程と、切り出された単位往復葉書用紙の第三葉片と第六葉片を疑似接着媒体が対向するように縦方向の折り線から第二葉片と第五葉片側に折り畳み、次に単位往復葉書用紙の横方向の折り線を介して上下に連接された葉片の完全接着媒体同士が対向するように前記横方向の折り線から折り畳み往信葉書と返信葉書が見開き状に平面展開した状態とした後にさらに前記往信葉書と返信葉書をその連接する折り線から二つ折りに折り畳み最終形態とする折り畳み工程と、折り畳まれた単位往復葉書用紙に加圧或いは加熱・加圧処理を施して対向する疑似接着媒体同士を剥離可能に接着し完全接着媒体同士を剥離不能に接着する接着工程とからなることを特徴とした往復葉書の製造方法。
  10. 所定面に疑似接着媒体及び完全接着媒体が形成された長尺シート或いは枚葉シートの表裏面に、縦方向の折り線を介して横方向に連接された第一葉片、第二葉片及び第三葉片の3葉片と縦方向の折り線を介して横方向に連接された第四葉片、第五葉片及び第六葉片の3葉片が横方向の折り線を介して第一葉片と第四葉片、第二葉片と第五葉片及び第三葉片と第六葉片がそれぞれ上下に連接された6葉片からなる単位往復葉書用紙を印刷する印刷工程と、印刷が完了した長尺状或いは枚葉状のシートの単位往復葉書を切り出す切り出し工程と、切り出された単位往復葉書用紙の第三葉片と第六葉片を疑似接着媒体が対向するように縦方向の折り線から第二葉片と第五葉片側に折り畳み、次に単位往復葉書用紙の横方向の折り線を介して上下に連接された葉片の完全接着媒体同士が対向するように前記横方向の折り線から折り畳み往信葉書と返信葉書が見開き状に平面展開した状態とした後にさらに前記往信葉書と返信葉書をその連接する折り線から二つ折りに折り畳み最終形態とする折り畳み工程と、折り畳まれた単位往復葉書用紙に加圧或いは加熱・加圧処理を施して対向する疑似接着媒体同士を剥離可能に接着し完全接着媒体同士を剥離不能に接着する接着工程とからなることを特徴とした往復葉書の製造方法。
  11. 請求項又は10に記載の往復葉書の製造方法における折り畳み工程で、横方向の折り線から往信葉書と返信葉書が見開き状に平面展開した状態にまで折り畳んでおいて、接着工程の下流に前記見開き状に平面展開している往信葉書と返信葉書を両者を連接する折り線から二つ折りに折り畳み最終形態とする折り畳み工程を配置したことを特徴とした往復葉書の製造方法。
  12. 往信葉書本体の両面に貼付された第葉片と第葉片の下縁辺の折り線による連接を切り離す切除工程が増設されたことを特徴とした請求項3乃至11の何れかに記載の往復葉書の製造方法。
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