JP2016199023A - 封筒の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】長尺シート及び枚葉シートからDM等の送付に使用する封筒を容易に製造することが可能な封筒の製造方法を提供する。
【解決手段】複数の葉片を予め形成された折り手段を介して横方向に連接した単位シートが、縦方向に表示された長尺シートを繰り出す長尺シートの繰り出し工程、各種フィルムシートが被覆された長尺シートの一方のマージナル部分を切除する第一の切除工程、一方のマージナル部分が切除された長尺シートを前記折り手段から折り畳む折り畳み工程、折り畳まれた長尺シートの残りのマージナル部分を切除する第二の切除工程、全てのマージナル部分が切除された長尺シートを単位シート毎に断裁する断裁工程、断裁された単位シートの完全接着予定面を剥離不能に接着する封筒形成工程とからなる封筒の製造方法によりにより解決される。
【選択図】図1

Description

本発明は、親書や広告チラシ等の各種封入物を封入封函して郵送等するため封筒の製造方法に関する。
従来、封筒に封入された内容物を水等から守るために、例えば特開平9−54392号公報に開示される郵送用封筒がある。このものは例えばポリエチレン材料層3、CPP材料層4の2層の合成樹脂材料層と、紙材料層5が外面側に配置された状態で、略半分に折返され、かつ重ね合わされた封筒素材2の重ね合わせ部6における両側の端縁部7間を熱溶着して接合し、略袋状の封筒本体8を形成することによって封筒素材8の強度を高め、破損しにくくするとともに、防水性を高めるようにしたものである。
特開平9−54392号公報
前記特許文献の封筒は、製造するに当たり大がかりなラミネート装置を必要とする。その際コストの関係上一度に大量なロットを製造する必要がある。従って銘柄や紙質、斤量等多くの種類の用紙を使用して機能的、外観的にバラエティーに富んだ封筒を多品種・小ロットで製造していては全く採算が合わず、結局使用する用紙の選択範囲は狭くなり、例えば多くの銘柄や紙質、斤量の中から一種類を選択して大量に製造することでようやく採算が合い実用に供することが可能になる状態である。
また、前記封筒素材を使用して封筒を作成するに当たり、折り返した封筒素材の両側の縁辺部を熱溶着する等、封筒素材の切り出しや折り返し作業或いは熱溶着作業が連続的には行われず断続的に工程間を移動することになり時間と手間が掛かる。
本発明は上記問題に鑑み、フィルムラミネートが施された用紙を使用して、雨等による水濡れ及び破損に強い封筒を、連続的に流れ作業により製造することができる封筒及びその製造方法を提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明の封筒の製造方法は、複数の葉片を予め形成された折り手段を介して横方向に連接した単位シートが、縦方向に表示された長尺シートを繰り出す長尺シートの繰り出し工程、繰り出された長尺シートの表面側においては完全接着予定面に完全接着フィルムシート及びそれ以外の面にフィルムシートを被覆し、裏面側においては完全接着予定面に完全接着フィルムシート及び前記長尺シートの表面側の完全接着フィルムシートとフィルムシートの被覆境界面の対応面にフィルムシートを被覆する被覆工程、各種フィルムシートが被覆された長尺シートの一方のマージナル部分を切除する第一の切除工程、一方のマージナル部分が切除された長尺シートを前記折り手段から折り畳む折り畳み工程、折り畳まれた長尺シートの残りのマージナル部分を切除する第二の切除工程、全てのマージナル部分が切除された長尺シートを単位シート毎に断裁する断裁工程、断裁された単位シートの完全接着予定面を剥離不能に接着する封筒形成工程とからなることを特徴としている。
また、上記課題を解決するために、本発明の異なる態様の封筒の製造方法は、複数の葉片を後に折り手段が形成される折り手段形成予定線を介して横方向に連接した単位シートが縦方向に表示された長尺シートを繰り出す繰り出し工程、繰り出された長尺シートの表面側においては完全接着予定面に完全接着フィルムシート及びそれ以外の面にフィルムシートを被覆し、裏面側においては完全接着予定面に完全接着フィルムシート及び前記長尺シートの表面側の完全接着フィルムシートとフィルムシートの被覆境界面の対応面にフィルムシートを被覆する被覆工程、各種フィルムシートが被覆された長尺シートの一方のマージナル部分を切除する第一の切除工程、一方のマージナル部分が切除された長尺シートを前記折り手段から折り畳む折り畳み工程、折り畳まれた長尺シートの残りのマージナル部分を切除する第二の切除工程、全てのマージナル部分が切除された長尺シートを単位シート毎に断裁する断裁工程、断裁された単位シートの完全接着予定面を剥離不能に接着する封筒形成工程とからなる封筒の製造方法において、前記被覆工程の上流側及び/又は下流側に折り手段形成工程が設けられていることを特徴としている。
また、上記課題を解決するために、本発明の異なる態様の封筒の製造方法は、複数の葉片を予め形成された折り手段を介して横方向に連接した単位シートが印刷された枚葉シートを順次繰り出す枚葉シートの繰り出し工程、繰り出された枚葉シートの表面側においては完全接着予定面に完全接着フィルムシート及びそれ以外の面にフィルムシートを連続的に被覆し、裏面側においては完全接着予定面に完全接着フィルムシート及び前記枚葉シートの表面側の完全接着フィルムシートとフィルムシートの被覆境界面の対応面にフィルムシートを連続的に被覆する被覆工程、連続的に繰り出されるフィルムシートの被覆により長尺状になった枚葉シートの縦方向の余白を切除する切除工程、縦方向の余白を切除した枚葉シートを前記折り手段から連続的に折り畳む折り畳み工程、折り畳まれた枚葉シートの横方向の余白を断裁して除去する断裁工程、個別に断裁された単位シートの完全接着予定面を剥離不能に接着する封筒形成工程とからなることを特徴としている。
さらに、上記課題を解決するために、本発明の異なる態様の封筒の製造方法は、複数の葉片を後に折り手段が形成される折り手段形成予定線を介して横方向に連接した単位シートが印刷された枚葉シートを繰り出す繰り出し工程、繰り出された枚葉シートの表面側においては完全接着予定面に完全接着フィルムシート及びそれ以外の面にフィルムシートを連続的に被覆し、裏面側においては完全接着予定面に完全接着フィルムシート及び前記枚葉シートの表面側の完全接着フィルムシートとフィルムシートの被覆境界面の対応面にフィルムシートを連続的に被覆する被覆工程、フィルムシートの被覆により長尺状になった枚葉シートの縦方向の余白を切除する切除工程、縦方向の余白を切除した枚葉シートを前記折り手段から連続的に折り畳む折り畳み工程、折り畳まれた枚葉シートの横方向の余白を断裁して除去する断裁工程、個別に断裁された単位シートの完全接着予定面を剥離不能に接着する封筒形成工程とからなる封筒の製造方法において、前記被覆工程の上流側及び/又は下流側に折り手段形成工程が設けられていることを特徴としている。
なお前記各封筒の製造方法における断裁工程は打ち抜き加工で行っても構わない。そのようにすることで単純な直交する直線で形成される展開図以外に複雑な形状の展開図からなる封筒を製造することができる。
本発明に好適に使用される長尺シート或いは枚葉シートは、例えば上質紙、マット紙、コート紙等の通常の用紙を始め、各種樹脂からなるフィルムシート、合成紙、不織布等を使用することができる。また用紙の斤量にも格別な制限はなく、四六伴換算で70kg〜180kgの範囲の用紙を好適に使用することができる。
また本発明に使用される完全接着フィルムシートは、公知のヒートシール性のプリントラミネート用のものを、またフィルムシートは公知のプリントラミネート用のものから適宜選択すればよい。特に基材の一方の面に感熱接着剤層が形成されたサーマルラミネートに対応したプリントラミネート用のフィルムシートを好適に使用することができる。
なお完全接着予定面に被覆する前記完全接着フィルムシートは、表面にヒート処理が施されており、前記ヒート処理が施された表面同士を対向させて、加熱・加圧処理を施すと剥離不能に完全接着するものである。
長尺シート及び枚葉シートに形成される折り手段は、例えば折りミシンや折り筋等が好適に使用される。前記折りミシンのカットとアンカットの比率に格別な制限はないが、後の工程でフィルムが被覆され補強される場合、カット比率が大きくアンカット比率が小さい比較的折り易いものが至便である。なお折りミシンの形状にも制限はなく、通常の複数の短い直線状の切れ込みからなる破線以外に複数の微細な孔や複数の曲線状の切れ込み、複数の屈曲した直線や曲線の組み合わせ等でも構わない。要は、長尺シート或いは枚葉シートの表面にフィルムが被覆されても容易に折り畳みできるような折り手段であれば構わない。また折り筋の幅や深さにも格別な制限はなく折り曲げが容易なものの中から選択される。
また前記折り手段が各種シートに形成される時期にも制限はない。例えば最上流の繰り出し工程に各種シートを載置する段階で既に形成されていても、或いは繰り出し工程と被覆工程の間で形成してもよく、更に被覆工程の後にフィルムシートと共に形成しても構わず、場合によっては前記の各段階での形成が複合的に実行されても構わない。
本発明の断裁工程では、ダイカットロールとバックアップロールの組み合わせからなる横断裁刃を使用した断裁手段、或いは断裁刃と固定刃からなるギロチン方式の断裁手段、ロータリーカッタ等を好適に使用することができる。またダイカットロールをマグネット仕様に代えて様々な形状の打ち抜き刃を使用した断裁手段も使用可能である。その場合、封筒の形状に変化を付けることが可能になり、封筒の外観における美的感覚が向上する。
本発明の封筒の製造方法によれば、封筒の製造に当たり少部数であっても用紙の種類や斤量を自由に選択できる。また製造される封筒はその内外面がフィルムによりラミネートされているため防水効果が非常に高く、また破損にも強い。さらに被覆され折り畳まれた状態で各フィルムシートがお互いに対向して接触することがないため、加工工程中の静電気による事故を防ぐことができる。特に、第二葉片2内側の折り線4に沿って被覆されているフィルムシートは、表面側の完全接着フィルムシートとフィルムシートの被覆境界面の隙間を内部から補填しているため、外部からの水分の浸入を封じる役目も果たす。
本発明で製造される封筒Xの表面図である。 図1におけるI−I線断面図である。 図1におけるII−II線断面図である。 本発明の封筒Xの製造方法に使用される長尺シートS1の表面図である。 長尺シートS1を使用した封筒Xの製造方法の工程を分かりやすく示す要部概略図である。 長尺シートS1の表裏面に各種フィルムシートが被覆された状態を示す表面図である。 図6の第一葉片1外側のマージナル部分9を切除した長尺シートS1の表面図である。 図7の長尺シートS1を折り畳み装置により折り線4から第一葉片1及び第二葉片2の裏面側同士が対向するように片袖折りした平面図である。 図8の長尺シートS1を第二葉片2及び第三葉片3の裏面同士が対向するように第一葉片1を挟んで折り線5から二つ折りに折り畳んだ平面図である。 図9の長尺シートS1の残るマージナル部分9を切除した平面図である。 (A)は図6におけるIII−III線断面図、(B)は図7におけるIV−IV線断面図、(C)は図8におけるV−V線断面図である。 (A)は図9におけるVI−VI線断面図、(B)は図10におけるVII−VII線断面図である。 長尺シートS1と異なる態様の長尺シートS2の表面図である。 長尺シートS2により製造される長尺シートS1と異なる態様の封筒Xの平面図である。 本発明の封筒Xの製造方法に使用される枚葉シートS3の表面図である。 枚葉シートS3を使用した封筒の製造方法の工程を分かりやすく示す要部概略図である。 枚葉シートS3の表裏面に各種フィルムシートが被覆された状態を示す表面図である。 図17の枚葉シートS3の両外側の縦方向の余白49を切除した表面図である。 図18の枚葉シートS3を折り線44及び45から第一葉片41を挟み込む状態で巻き折りした平面図である。 (A)は図17におけるVIII−VIII線断面図、(B)は図18におけるIX−IX線断面図、(C)は図19におけるX−X線断面図である。
以下、本発明を図面と共に分かりやすく説明する。
まず本発明で製造される封筒について説明する。
図1乃至図3に示すように、本発明により製造される封筒Xは、例えば図2に示すように、折り線4、5で連接された第一葉片1、第二葉片2及び第三葉片3からなり、前記折り線4から第二葉片2の裏面側に折り込まれた第一葉片1の表面と、前記折り線5から第二葉片2の裏面側に折り込まれた第三葉片3裏面の端部が、お互い被覆された完全接着フィルムシートK、Kにより剥離不能に接着されている。そして図3に示すように、折り畳まれた各葉片の一方の開口部が前記開口部からはみ出したフィルムシートF同士の接着により封緘されている。
なお図2に示すように、第二葉片2の左端に折り線4に沿って完全接着フィルムシートKとフィルムシートFの被覆境界面(僅かに離れて隙間を生じている)生じているが、この部分から侵入する水分は第二葉片2の裏面(封筒内面側)に、前記被覆境界面に対応して被覆されているフィルムシートFにより阻止される。
そして封筒の外観は図1に示すように、第二葉片2表面には例えば郵便料金欄や郵便番号欄、更にその他の各種情報等が記載されている。また裏面側の第三葉片3表面にも各種情報等が記載されていても構わない。
この様に構成された封筒Xは、折り畳まれて重なり合う第一葉片1と第二葉片2及び第二葉片2と第三葉片3の間に、親書や宣伝チラシ等の各種封入物を封入することができる未接着の空間が形成されている。なお、本実施例では図1及び図3に示すように前記封入物の挿入側に設けられた折りミシン6は第一葉片1、第二葉片2及び第三葉片3のみを貫通しており、各葉片を被覆しているフィルムシートF及び完全接着フィルムシートKには施されていない。
また図2及び図3に示すように、完全接着を意図した個所に完全接着フィルムシートK同士が対向して配置されているのみで、その他の部分は各種フィルムシートと葉片が対向しているか或いは対向物がないため、製造工程中に発生する各種フィルムシート同士の接触による静電気の発生がなく、従ってそれによる事故が起こらない。
次に前記封筒の使用方法を以下に説明する。
既述の通り形成された封筒Xには、図1及び図3に示す右側の開口部から親書や広告チラシ等の各種封入物を挿入する。そして右端部に設けられている折りミシン6から前記右端のフラップを折り畳み、例えば接着テープ等の公知の止め具により第三葉片3に貼着する。このようにして右側の開口部が封緘された封筒が完成するのである。
[実施例1:長尺シートS1を使用した封筒Xの製造方法]
次に本発明に係る前記封筒Xの製造方法について分かりやすく説明する。
図4に示すように、本発明の封筒Xの製造方法で使用する長尺シートS1は、第一葉片1、第二葉片2及び第三葉片3が折り線4、5(折りミシンが形成されている)を介して横方向に連接されて単位シートt1を形成している。なお、前記単位シートt1は天辺11と二点鎖線で示す地辺12により独立しており、前記独立した単位シートt1が縦方向に間隔を設けて連続表示されている。そして第一葉片1及び第三葉片3の外側にはマージナル孔10が設けられたマージナル部分9がそれぞれ連接されている。また、単位シートt1の上辺に沿って折りミシン6が形成されている。
さらに単位シートt1には図4示すように、地辺12の封緘に利用される帯状の打抜窓部8が形成されると共に、第二葉片2表面に郵便料金欄や郵便番号欄或いは図示はされていないが広告宣伝等の各種情報が記載されていても構わない。同様に第三葉片3表面にも図示されていないが各種情報が記載されていても構わない。なお第一葉片1表面は後述するように完全接着フィルムシートKが被覆され、最終的に隠れてしまうので情報が表示されることは特殊な場合を除いてない。また単位シートt1裏面側は、封筒Xの完成後に内面側となるため特殊な場合をのぞいて情報が記載されることはない。
既述の通り構成された長尺シートS1は、例えば間隔を開けて前後する単位シートt1同士の中間に設けられた図示されない折りミシン等から蛇腹に折り畳まれ、図5に示すようにブロック状態で図中左下のシステムの最上流の用紙載せ台21に積載される。そして上方のサポートローラ22へ引き上げられると、ほぼ水平に向きを変えて右側に配置されたピントラクタ23のピンにマージナル孔10を嵌合させて、さらに右側に配置されている一対のヒートローラ24a、24bからなるラミネート装置へと牽引される。
ラミネート装置では上方及び下方に並列状態で待機するロールから完全接着フィルムシートK及びフィルムシートFがそれぞれ繰り出され、ヒートローラ24a、24bで図6及び図11(A)に斜線で示すように長尺シートS1の表裏面の各被覆予定個所に整合される。
前記完全接着フィルムシートK及びフィルムシートFの長尺シートS1との接触側面には、図示されない感熱接着剤層がそれぞれ形成されている。そして両者が整合されヒートローラ24a、24b間を通過すると加熱・加圧処理が施され、それにより接着性を発揮した感熱接着剤層により前記各種フィルムシートと長尺シートS1の両者は剥離不能に接着されるのである。
表裏面の所要の個所に各種フィルムシートが被覆された長尺シートS1は、次に右側に配置されたスリット刃25aとバックアップローラ25bからなる切除装置により、図7及び図11(B)に示すように、第一葉片1外側のマージナル部分9を切除した後にさらに右側の折り畳み装置へと一対のニップローラ26a、26bにより送り出される。なお前記切除装置は公知の他の方式のスリッターに代えても構わない。
ところで前記ラミネート装置とニップローラ26a、26b間の切除装置を流用して折り手段を形成することができる。例えば前記切除装置を構成するバックアップローラ25bを共用しミシン刃や筋入れ刃をスリット刃25aと並列に配置することにより、切除と同時に折り線4、5に折り手段を形成することができる。もちろん前記ラミネート装置とニップローラ26a、26b間に新たにバックアップローラを新設して異なる折り手段形成装置を配置しても構わず、さらにラミネート装置の上流側に折り手段形成装置を配置すればラミネート装置の上下流側の何れでも折り手段を形成することができ、ラミネート装置の上流側と下流側で段階的に折り手段を形成することもできる。
折り畳み装置では、マージナル部分9が切除された長尺シートS1の第一葉片1が、図8及び図11(C)に示すように折り線4から第一葉片1及び第二葉片2の裏面同士が対向するように片袖折りされる。次に図9及び図12(A)に示すように、折り線5から第第二葉片2の裏面及び第三葉片3の裏面同士が第一葉片1を挟み込むように二つ折りに折り畳まれる。
既述の通り折り畳まれながらサポートローラ28へ引き上げられた長尺シートS1は、略水平に向きを変えると、右側に配置されたピントラクタ29のピンと、第三葉片3外側のマージナル部分9のマージナル孔10を嵌合させてさらに右側に配置されたスリット刃30aとバックアップローラ30bからなる切除装置に送り込まれる。そして図10及び図12(B)に示すように、残りのマージナル部分9を切除した後に右側に配置されているダイカットローラ31a及びバックアップローラ31bからなる断裁装置へ送り込まれる。
断裁装置では、図10に示す天辺11及び地辺12から連続的に断裁されて単位シートt1が切り出され、図1乃至3に示す構成の単品の封筒Xに仕上げられる。なおこの時点において、対向している完全接着フィルムシートK同士或いは各葉片からはみ出したフィルムシートF同士は未接着ではあるが、両者共後述する封筒形成装置により剥離不能に完全接着される。
前記単位シートt1は次に右側に配置されている封筒形成装置へ送り出される。封筒形成装置は図5に示すように、一対の搬送ローラ32a、32bと一対のヒータパネル33a、33bが交互に配置されており、前記ヒータパネル間を通過する単位シートt1は加熱されると共に出口に配置された一対の加圧ローラ34a、34bにより加圧される。そして前記加熱・加圧処理により第一葉片1と第三葉片3が対向する完全接着フィルムシートK同士により、また単位シートt1の地辺12のはみ出しているフィルムシートF同士がそれぞれの感熱接着剤層により完全接着する。そして図1乃至3の状態に完成した封筒Xは、最終的にベルトコンベア等からなるスタッカ35に排出され順次積載されるのである。
[実施例2:異なる態様の長尺シートS2を使用した封筒Xの製造方法]
図13に示す長尺シートS2と実施例1に使用した長尺シートS1の相違は、帯状の打抜窓部8が長尺シートS2では2分割されている点である。これにより製造工程中の帯状の打抜窓部8による用紙のバタつきが抑制される。なお分割の数量には制限はない。また前記長尺シートS2を使用した封筒Xは図14に示す外観になり、封筒X右側の封緘辺の形状が異なるのみで使用方法等は実施例1の封筒Xと全く同じである。
[実施例3:枚葉シートS3を使用した封筒Xの製造方法]
図15に示すように、本実施例の封筒Xの製造方法で使用する枚葉シートS3には、例えば三方が縦方向の余白49及び横方向の余白48に囲まれている単位シートt3が表示されている。該単位シートt3は第一葉片41、第二葉片42及び第三葉片43が折り線44及び45(折りミシンが形成されている)を介して横方向に連接されており、天辺50に沿って折りミシン46が形成されている。なお天辺50側の横方向の余白48には後述する製造工程でセンサの読み取りに使用するための帯状のマークMが記載されている。
そして第二葉片42表面には郵便料金欄、郵便番号欄或いは図示はされていないが広告宣伝等の各種情報が記載されていても構わない。同様に第三葉片43表面にも図示されていないが各種情報が記載されていても構わない。なお第一葉片41表面は後述するように完全接着フィルムシートKが被覆され、最終的に隠れてしまうので情報が表示されることは特殊な場合を除いてない。また枚葉シートS3裏面側は、封筒Xの完成後に内面側となるため特殊な場合を除いて情報が記載されることはない。
既述の通り構成された枚葉シートS3は、例えば図16に示すようにシステムの最上流の用紙載せ台61に積載される。そして最上面の枚葉シートS3から、例えば吸着パッド62等からなる用紙繰り出し装置により順次等間隔、或いは突き合せて、又は前後する枚葉シートS3の端部を重ね合わせて右側の搬送テーブル上へ繰り出される。そして一対のニップローラ63a、63bにより右側に配置されている一対のヒートローラ64a、64bからなるラミネート装置へと牽引される。
ラミネート装置では上方に並列状態で待機するロールから繰り出される完全接着フィルムシートK及びフィルムシートFと、下方に並列状態で待機するロールから繰り出される完全接着フィルムシートK及びフィルムシートFが、ヒートローラ64a、64bで図17及び図20(A)に示すように枚葉シートS3の表裏面の各被覆個所に整合される。そして前記ヒートローラ64a、64bにおいて加熱・加圧処理が施されて、剥離不能に接着され被覆されるのである。その際前後して送り出された各枚葉シートS3は前記表裏面に被覆されている各種フィルムシートにより連続状態となっている。
表裏面の所要の個所に各種フィルムシートが被覆された枚葉シートS3は、次に右側に並列で配置されたスリット刃65aとバックアップローラ65bからなる切除装置により、図18及び図20(B)に示すように両側の縦方向の余白49、49を切除した後にさらに右側の折り畳み装置へと一対のニップローラ66a、66bにより送り出される。なお前記切除装置は公知の他の方式のスリッターに代えても構わない。
なお、前記長尺シートS1の場合と同様で、前記ラミネート装置とニップローラ66a、66b間の切除装置を流用して折り手段を形成することができる。例えば前記切除装置を構成するバックアップローラ65bを共用し、ミシン刃や筋入れ刃をスリット刃65aと並列に配置することにより、切除と同時に折り線44、45に折り手段を形成することができる。もちろん新たにバックアップローラを前記ラミネート装置とニップローラ66a、66b間に増設して異なる折り手段形成装置を設けても構わず、さらにラミネート装置の上流側に折り手段形成装置を配置すればラミネート装置の上下流側の何れでも折り手段を形成することができ、ラミネート装置の上流側と下流側で段階的に折り手段を形成することもできる。
折り畳み装置では、両側の縦方向の余白49、49が切除された枚葉シートS3の第一葉片41が、図20(C)に示すように折り線44から第一葉片41及び第二葉片42の裏面同士が対向するように片袖折りされた後に、折り線45から第一葉片41を挟み込む状態に第二葉片42及び第三葉片43の裏面同士が対向する状態に二つ折りに折り畳まれる。
既述の通り折り畳まれた枚葉シートS3は、サポートローラ68でほぼ水平に向きを変えると図19に示す状態で、右側に配置されている一対のニップローラ69a、69bによりさらに右側に配置されている断裁刃71a及び固定刃71bからなる断裁装置へと送り出される。
断裁装置では、その上流側に配置されているセンサ70が、図19において図中矢印方向に通過する枚葉シートS3に表示されているマークMを上方から読み取ると、予め決められた天辺50までの距離をカウントして断裁する。引き続き電気的なカウントは継続され、次に二点鎖線で示される地辺51で封筒用紙の地辺からはみ出した各フィルムシートを断裁して一つ目の単位シートt2を切り出す。このようにしてセンサ70の読み取りによる断裁動作は繰り返し行われ、図1乃至3に示す構成の単品の封筒Xが連続的に切り出される。なおこの時点において、対向している完全接着フィルムシートK同士や各葉片からはみ出したフィルムシートF同士は未接着ではあるが、後述する封筒形成装置により剥離不能に完全接着される。
その後前記単位シートt2は右側に配置されている封筒形成装置へ送り出される。封筒形成装置は一対の搬送ローラ72a、72bと一対のヒータパネル73a、73bが交互に配置されており、前記ヒータパネル間を通過する単位シートt2は加熱されると共に出口に配置された一対の加圧ローラ74a、74bにより加圧される。前記加熱・加圧処理により表面にヒート処理が施された完全接着フィルムシートK同士及び各葉片からはみ出したフィルムシートF同士が接着して第一葉片41と第三葉片43が剥離不能に完全接着されると共に地辺51が封緘される。そして図1乃至3の状態に完成した封筒Xは最終的にベルトコンベア等からなるスタッカ75に排出され順次積載されるのである。
S1、S2 長尺シート
S3 枚葉シート
t1、t2、t3 単位シート
X 封筒
F フィルムシート
K 完全接着フィルムシート
M マーク
1、2、3、41、42、43 葉片
4、5、44、45 折り線
6、46 折りミシン
8 打抜窓部
9 マージナル部分
10 マージナル孔
11、50 天辺
12、51 地辺
48 横方向の余白
49 縦方向の余白
21、61 用紙載せ台
22、27、28、67、68 サポートローラ
23、29 ピントラクタ
24a、24b、64a、64b ヒートローラ
25a、30a、65a スリット刃
25b、30b、31b、65b バックアップローラ
26a、26b、63a、63b、66a、66b、69a、69b ニップローラ
31a ダイカットローラ
32a、32b、72a、72b 搬送ローラ
33a、33b、73a、73b ヒータパネル
34a、34b、74a、74b 加圧ローラ
35、75 スタッカ
62 吸着パッド
70 センサ
71a 断裁刃
71b 固定刃

Claims (5)

  1. 複数の葉片を予め形成された折り手段を介して横方向に連接した単位シートが、縦方向に表示された長尺シートを繰り出す長尺シートの繰り出し工程、繰り出された長尺シートの表面側においては完全接着予定面に完全接着フィルムシート及びそれ以外の面にフィルムシートを被覆し、裏面側においては完全接着予定面に完全接着フィルムシート及び前記長尺シートの表面側の完全接着フィルムシートとフィルムシートの被覆境界面の対応面にフィルムシートを被覆する被覆工程、各種フィルムシートが被覆された長尺シートの一方のマージナル部分を切除する第一の切除工程、一方のマージナル部分が切除された長尺シートを前記折り手段から折り畳む折り畳み工程、折り畳まれた長尺シートの残りのマージナル部分を切除する第二の切除工程、全てのマージナル部分が切除された長尺シートを単位シート毎に断裁する断裁工程、断裁された単位シートの完全接着予定面を剥離不能に接着する封筒形成工程とからなることを特徴とした封筒の製造方法。
  2. 複数の葉片を後に折り手段が形成される折り手段形成予定線を介して横方向に連接した単位シートが縦方向に表示された長尺シートを繰り出す繰り出し工程、繰り出された長尺シートの表面側においては完全接着予定面に完全接着フィルムシート及びそれ以外の面にフィルムシートを被覆し、裏面側においては完全接着予定面に完全接着フィルムシート及び前記長尺シートの表面側の完全接着フィルムシートとフィルムシートの被覆境界面の対応面にフィルムシートを被覆する被覆工程、各種フィルムシートが被覆された長尺シートの一方のマージナル部分を切除する第一の切除工程、一方のマージナル部分が切除された長尺シートを前記折り手段から折り畳む折り畳み工程、折り畳まれた長尺シートの残りのマージナル部分を切除する第二の切除工程、全てのマージナル部分が切除された長尺シートを単位シート毎に断裁する断裁工程、断裁された単位シートの完全接着予定面を剥離不能に接着する封筒形成工程とからなる封筒の製造方法において、前記被覆工程の上流側及び/又は下流側に折り手段形成工程が設けられていることを特徴とした封筒の製造方法。
  3. 複数の葉片を予め形成された折り手段を介して横方向に連接した単位シートが印刷された枚葉シートを順次繰り出す枚葉シートの繰り出し工程、繰り出された枚葉シートの表面側においては完全接着予定面に完全接着フィルムシート及びそれ以外の面にフィルムシートを連続的に被覆し、裏面側においては完全接着予定面に完全接着フィルムシート及び前記枚葉シートの表面側の完全接着フィルムシートとフィルムシートの被覆境界面の対応面にフィルムシートを連続的に被覆する被覆工程、連続的に繰り出されるフィルムシートの被覆により長尺状になった枚葉シートの縦方向の余白を切除する切除工程、縦方向の余白を切除した枚葉シートを前記折り手段から連続的に折り畳む折り畳み工程、折り畳まれた枚葉シートの横方向の余白を断裁して除去する断裁工程、個別に断裁された単位シートの完全接着予定面を剥離不能に接着する封筒形成工程とからなることを特徴とした封筒の製造方法。
  4. 複数の葉片を後に折り手段が形成される折り手段形成予定線を介して横方向に連接した単位シートが印刷された枚葉シートを繰り出す繰り出し工程、繰り出された枚葉シートの表面側においては完全接着予定面に完全接着フィルムシート及びそれ以外の面にフィルムシートを連続的に被覆し、裏面側においては完全接着予定面に完全接着フィルムシート及び前記枚葉シートの表面側の完全接着フィルムシートとフィルムシートの被覆境界面の対応面にフィルムシートを連続的に被覆する被覆工程、フィルムシートの被覆により長尺状になった枚葉シートの縦方向の余白を切除する切除工程、縦方向の余白を切除した枚葉シートを前記折り手段から連続的に折り畳む折り畳み工程、折り畳まれた枚葉シートの横方向の余白を断裁して除去する断裁工程、個別に断裁された単位シートの完全接着予定面を剥離不能に接着する封筒形成工程とからなる封筒の製造方法において、前記被覆工程の上流側及び/又は下流側に折り手段形成工程が設けられていることを特徴とした封筒の製造方法。
  5. 断裁が打ち抜き加工で行なわれることを特徴とした請求項1乃至4に記載の封筒の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020104943A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 ケイディケイ株式会社 折り畳み袋体

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