JP2017095172A - 水濡れに強い封筒及びその製造方法 - Google Patents

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義和 木村
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Abstract

【課題】フィルムラミネートが施された用紙を使用して、雨等による水濡れ及び破損に強い封筒を、連続的に流れ作業により製造することができる封筒及びその製造方法を提供する。【解決手段】折り線を介して連接されると共に表裏面の任意の個所を表面がヒート処理されたフィルムシートで被覆した複数の葉片を折り畳み前記フィルムシートにより2個所の縁辺を封緘した水濡れに強い封筒において、封筒本体を形成する第二葉片2及び第三葉片3と、前記第二葉片に連接されると共に折り畳まれた封筒本体の内方へ折り返される第一葉片の3葉片からなり、封筒本体の底辺が前記3葉片に被覆され底辺の縁辺からはみ出した前記フィルムシートF同士の接着により封緘され、さらに封筒本体の一方の側辺が前記折り返された第一葉片1表面及び第三葉片3の裏面に被覆された前記フィルムシートF同士の接着により封緘されたことを特徴とした水濡れに強い封筒により解決される。【選択図】図2

Description

本発明は、親書や広告、チラシ等の各種媒体を封入して郵送するための封筒及びその製造方法であり、取り分け雨等による水濡れに強い封筒及びその製造方法に関する。
従来、封筒に封入された内容物を水等から守るために、例えば特開平9−54392号公報に開示される郵送用封筒がある。このものは例えばポリエチレン材料層3、CPP材料層4の2層の合成樹脂材料層と、紙材料層5が外面側に配置された状態で、略半分に折返され、かつ重ね合わされた封筒素材2の重ね合わせ部6における両側の端縁部7間を熱溶着して接合し、略袋状の封筒本体8を形成することによって封筒素材8の強度を高め、破損しにくくするとともに、防水性を高めるようにしたものである。
特開平9−54392号公報
前記特許文献の封筒は、製造するに当たり大がかりなラミネート装置を必要とする。その際コストの関係上一度に大量なロットを製造する必要がある。従って銘柄や紙質、斤量等多くの種類の用紙を使用して機能的、外観的にバラエティーに富んだ封筒を多品種・小ロットで製造していては全く採算が合わず、結局使用する用紙の選択範囲は狭くなり、例えば多くの銘柄や紙質、斤量の中から一種類を選択して大量に製造することでようやく採算が合い実用に供することが可能になる状態である。
また、前記封筒素材を使用して封筒を作成するに当たり、折り返した封筒素材の両側の縁辺部を熱溶着する等、封筒素材の切り出しや折り返し作業或いは熱溶着作業が連続的には行われず断続的に作業を中断して工程間を移動することになり時間と手間が掛かる。
本発明は上記問題に鑑み、フィルムラミネートが施された用紙を使用して、雨等による水濡れ及び破損に強い封筒を、連続的に流れ作業により製造することができる封筒及びその製造方法を提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明の水濡れに強い封筒は、折り線を介して連接されると共に表裏面の任意の個所を表面がヒート処理されたフィルムシートで被覆した複数の葉片を折り畳み前記フィルムシートにより2個所の縁辺を封緘した水濡れに強い封筒において、封筒本体を形成する第二葉片及び第三葉片と、前記第二葉片に連接されると共に折り畳まれた封筒本体の内方へ折り返される第一葉片の3葉片からなり、封筒本体の底辺が前記3葉片に被覆され底辺の縁辺からはみ出した前記フィルムシート同士の接着により封緘され、さらに封筒本体の一方の側辺が前記折り返された第一葉片表面及び第三葉片の裏面に被覆された前記フィルムシート同士の接着により封緘されたことを特徴としている。
なお、封筒本体を形成する第二葉片及び第三葉片の何れかの葉片に内部の封入物に記載された受取人の情報が視認できる窓部が設けられていても構わない。
また上記課題を解決するために、本発明の水濡れに強い封筒の製造方法は、折り線を介して連接されると共に表裏面の任意の個所を表面がヒート処理されたフィルムシートで被覆した複数の葉片を折り畳み前記フィルムシートにより2個所の縁辺を封緘した水濡れに強い封筒において、封筒本体を形成する第二葉片及び第三葉片と、前記第二葉片に連接されると共に折り畳まれた封筒本体の内方へ折り返される第一葉片の3葉片からなり、封筒本体の底辺が前記3葉片に被覆され底辺の縁辺からはみ出した前記フィルムシート同士の接着により封緘され、さらに封筒本体の一方の側辺が前記折り返された第一葉片表面及び第三葉片の裏面に被覆された前記フィルムシート同士の接着により封緘されたことを特徴とした水濡れに強い封筒の製造方法であって、折り線を介して連接された第一葉片、第二葉片及び第三葉片からなる単位シートが帯状の窓部を介して縦方向に連接された長尺シートを繰り出す長尺シートの繰り出し工程、繰り出された長尺シートの両面の任意の個所に表面がヒート処理されたフィルムシートを被覆するフィルムシートの被覆工程、前記フィルムシートが被覆された長尺シートのマージナル部分を切除するマージナル部分の切除工程、マージナル部が切除された長尺シートを第二葉片及び第三葉片が対向するように折り込むと共に前記対向面間に第一葉片を折り込む折り畳み工程、各葉片が折り込まれた長尺シートを単位シート毎に断裁する断裁工程、断裁された単位シートの封筒本体の底部の縁辺からはみ出した前記フィルムシート同士を剥離不能に接着すると共に第一葉片表面と第三葉片裏面の対向面同士を前記対向面間に介在する前記フィルムシートにより剥離不能に接着する接着工程とからなることを特徴としている。
さらに上記課題を解決するために、本発明の異なる態様の水濡れに強い封筒の製造方法は、折り線を介して連接されると共に表裏面の任意の個所を表面がヒート処理されたフィルムシートで被覆した複数の葉片を折り畳み前記フィルムシートにより2個所の縁辺を封緘した水濡れに強い封筒において、封筒本体を形成する第二葉片及び第三葉片と、前記第二葉片に連接されると共に折り畳まれた封筒本体の内方へ折り返される第一葉片の3葉片からなり、封筒本体の底辺が前記3葉片に被覆され底辺の縁辺からはみ出した前記フィルムシート同士の接着により封緘され、さらに封筒本体の一方の側辺が前記折り返された第一葉片表面及び第三葉片の裏面に被覆された前記フィルムシート同士の接着により封緘されたことを特徴とした水濡れに強い封筒の製造方法であって、折り線を介して連接された第一葉片、第二葉片及び第三葉片からなる単位シートが印刷された枚葉シートを繰り出す枚葉シートの繰り出し工程、繰り出された枚葉シートの表裏面の任意の個所に表面がヒート処理されたフィルムシートを被覆するフィルムシートの被覆工程、前記フィルムシートが被覆された枚葉シートの縦方向の余白を切除する縦方向の余白の切除工程、縦方向の余白が切除された枚葉シートを第二葉片及び第三葉片が対向するように折り込むと共に前記対向面間に第一葉片を折り込む折り畳み工程、各葉片が折り込まれた枚葉シートの横方向の余白を断裁して単位シート毎に仕上げる横方向の余白の断裁工程、断裁された単位シートの封筒本体の底部の縁辺からはみ出した表面が前記フィルムシート同士を剥離不能に接着すると共に第一葉片と第三葉片の対向面同士を前記対向面間に介在する前記フィルムシートにより剥離不能に接着する接着工程とからなることを特徴としている。
なお、繰り出される単位シートの第二葉片或いは第三葉片の何れかに内部の封入物に記載された受取人の情報が視認できる窓部が設けられていても構わない。
本発明に好適に使用される長尺シート或いは枚葉シートは、例えば上質紙、マット紙、コート紙等の通常の用紙を初め、各種樹脂からなるフィルムシート、合成紙、不織布等を使用することができる。また用紙の斤量にも格別な制限はなく、四六判換算で70kg〜180kgの範囲の用紙を好適に使用することができる。
また本発明に使用される表面がヒート処理されたフィルムシートは、公知のヒートシール性のプリントラミネート用のものから適宜選択すればよいが、サーマルラミネートに対応したプリントラミネート用のフィルムシートが至便である。
なお前記表面がヒート処理されたフィルムシートは、ヒート処理が施されている表面同士を対向させて、加熱・加圧処理を施すと完全接着するものである。
長尺シート或いは枚葉シートに形成される折り手段は、例えば折りミシンや折り筋等が好適に使用される。前記折りミシンのカットとアンカットの比率に格別な制限はないが、折り手段が形成された後の工程でフィルムが被覆され補強される場合、カット比率が大きくアンカット比率が小さい比較的折り易い対比のものが至便である。なお折りミシンの形状にも制限はなく、通常の複数の短い直線状の切れ込みからなる破線以外に複数の微細な孔や複数の曲線状の切れ込み、複数の屈曲した直線や曲線の組み合わせ等でも構わない。要は長尺シート或いは枚葉シートの表面にフィルムシートが被覆されても容易に折り畳みできるような折り手段であれば構わない。また折り筋の幅や深さにも格別な制限はなく折り曲げが容易なものの中から選択される。
また前記折り手段が各種シートに形成される時期にも制限はない。例えば最上流の繰り出し工程に各種シートを載置する段階で既に形成されていても、或いは繰り出し工程と被覆工程の間で形成してもよく、更に被覆工程の後にフィルムシートと共に形成しても構わず、場合によっては前記の各段階での形成が複合的に実行されても構わない。
本発明の断裁工程では、ダイカットローラとバックアップローラの組み合わせからなる断裁手段、断裁刃と固定刃からなるギロチン方式の断裁手段或いはロータリカッタ等を好適に使用することができる。ダイカットローラをマグネット仕様に代えて様々な形状の打抜き刃を使用した断裁手段の場合、封筒の形状に変化を付けることが可能になり、封筒の外観における美的感覚が向上する。
本発明の封筒の製造方法によれば、封筒の製造に当たり大がかりなラミネート装置を必要とせず、またコスト削減のため一度に大量なロットを製造する必要がない。従って銘柄や紙質、斤量等多くの種類の用紙を使用して機能的、外観的にバラエティーに富んだ封筒を多品種・小ロットで製造することが可能になる。
また、封筒の製造に当たり、折り返した封筒素材の両側の縁辺部を熱溶着する等、封筒素材の切り出しや折り返し作業或いは熱溶着作業が連続的に行われるため効率的である。
そして製造される封筒はその外面が水を透さないフィルムシートによりラミネートされているため防水効果が非常に高く、また破損にも強い。
実施例1の水濡れに強い封筒X1の平面図である。 図1における水濡れに強い封筒X1の▲1▼−▲1▼線断面図である。 図1における水濡れに強い封筒X1の▲2▼−▲2▼線断面図である。 フィルムシートFの部分拡大断面図である。 実施例2の水濡れに強い封筒X1の製造方法で使用する長尺シートS1の表面図である。 長尺シートS1及びS3を使用した水濡れに強い封筒X1、X2の製造方法の工程を示す要部概略図である。 (A)は所定の位置にフィルムシートFが被覆された状態を示す長尺シートS1の表面図、(B)は(A)における▲3▼−▲3▼線断面図である。 (A)は図7における両外側のマージナル部分8を切除した長尺シートS1の表面図、(B)は(A)における▲4▼−▲4▼線断面図である。 (A)は図8の長尺シートS1の第一葉片1を折り線4から裏面側へ折り込んだ状態の表面図、(B)は(A)における▲5▼−▲5▼線断面図である。 (A)は図9の長尺シートS1を折り線5から二つ折りした状態の平面図、(B)は(A)における▲6▼−▲6▼線断面図である。 実施例3の水濡れに強い封筒X1の製造方法で使用する枚葉シートS2の表面図である。 枚葉シートS2及びS4を使用した水濡れに強い封筒X1、X2の製造方法の工程を示す要部概略図である。 (A)は所定の位置にフィルムシートFが被覆された状態を示す枚葉シートS2の表面図、(B)は(A)における▲7▼−▲7▼線断面図である。 (A)は図13における両外側の縦方向の余白48を切除した枚葉シートS2の表面図、(B)は(A)における▲8▼−▲8▼線断面図である。 (A)は図14の長尺シートS2の第一葉片41折り線44から裏面側へ折り込んだ状態の表面図、(B)は(A)における▲9▼−▲9▼線断面図である。 (A)は図15の枚葉シートS2を折り線46から二つ折りした状態の平面図、(B)は(A)における▲10▼−▲10▼線断面図である。 実施例4の水濡れに強い封筒X2の平面図である。 (A)は図17における水濡れに強い封筒X2の▲11▼−▲11▼線断面図、(B)は▲12▼−▲12▼線断面図である。 (A)は図17における水濡れに強い封筒X2の▲13▼−▲13▼線断面図、(B)は▲14▼−▲14▼線断面図である。 実施例5の水濡れに強い封筒X2の製造方法で使用する長尺シートS3の表面図である。 (A)は所定の位置にフィルムシートFが被覆された状態を示す長尺シートS3の表面図、(B)は(A)における▲15▼−▲15▼線断面図である。 実施例6の水濡れに強い封筒X2の製造方法で使用する枚葉シートS4の表面図である。 (A)は所定の位置にフィルムシートFが被覆された状態を示す枚葉シートS4の表面図、(B)は(A)における▲16▼−▲16▼線断面図である。 長尺シートS1及びS3を使用した水濡れに強い封筒X1、X2の実施例2と異なる製造方法の工程を示す要部概略図である。 (A)は所定の位置にフィルムシートFが被覆されると共に第一葉片1外側のマージナル部分8が切除された状態を示す長尺シートS1の表面図、(B)は(A)における▲17▼−▲17▼線断面図である。 (A)は図25の長尺シートS1を折り線5から二つ折りした状態の平面図、(B)は(A)における▲18▼−▲18▼線断面図である。 残りのマージナル部分8を切除した後に断裁装置へ送り込まれる長尺シートS1の平面図である。 断裁装置を構成するダイカットローラ131aとバックアップローラ131bにより通過する長尺シートS1が単位封筒t1毎に連続的に切り出される原理を説明する要部概略図である。 (A)は封入物を封入後折り返して封緘するフラップ部分の変形例を示す斜視図、(B)は(A)における▲19▼−▲19▼線断面図である。
以下、本発明を図面と共に分かりやすく説明する。
[実施例1:水濡れに強い封筒X1]
図1及び図2に示すように、本発明の封筒X1は、例えば図2に示すように、折り線5、6(折りミシンが形成されている)で連接された第一葉片1、第二葉片2及び第三葉片3からなり、前記折り線4から封筒内部に折り込まれた第一葉片1が第三葉片3裏面とフィルムシートFを介して剥離不能に接着されている。
そして図3に示すように、折り畳まれた第二葉片2及び第三葉片3の一方の開口部(図中左側の開口部)が、両葉片からはみ出したフィルムシートF同士の接着により封緘されている。
前記フィルムシートFは図4に示すように、例えば二軸延伸ポリプロピレンやポリエチレンテレフタレート等からなる基材111の一方の面に、公知の感熱接着樹脂からなる感熱接着剤層112が形成され、残るもう一方の面にヒート処理層113を形成したものを好適に使用することができる。
前記フィルムシートFは、例えば印刷物表面に前記感熱接着剤層112を介して剥離不能に被覆した後に、前記ヒート処理層113が対向するように折り畳み、加熱・加圧処理を施すと、対向するヒート処理層113同士が剥離不能に接着するものである。なお、前記ヒート処理層113はお互いが対向した状態で既述の処理が施されると接着するが、ヒート処理層113が単独で紙面等と対向しても接着することはない。
封筒Xの外観は図1に示すように、第二葉片2表面には例えば郵便料金欄や郵便番号欄、さらに図示されていない受取人の住所氏名等の各種情報が記載されている。また図示はされていないが裏面の第三葉片3に広告宣伝等の各種情報が記載されていても構わない。
この様に構成された封筒X1は、折り畳まれて重なり合い封筒の本体を形成する第二葉片2と第三葉片3の間に、親書や宣伝チラシ等の各種封入物を封入することができる。なお本実施例では図1乃至図3に示すように、各折り線に設けられている折りミシンは、各葉片を構成する紙等の資材のみを貫通しており、それらを被覆しているフィルムシートFは貫通していない。
次に前記封筒X1の使用方法を説明する。
既述の通り構成されている封筒X1には、図1及び図3に示す右側の開口部から親書やチラシ等の広告宣伝物を挿入する。そして右端部に沿って設けられている折りミシン6から右端のフラップ部分を第三葉片3側へ折り畳み、例えば接着テープ等の公知の止め具により貼着する。このようにして右側の開口部が封緘され封筒として投函されるのである。
[実施例2:長尺シートS1を使用した水濡れに強い封筒X1の製造方法]
次に本発明に係る前記封筒X1の製造方法について分かりやすく説明する。
図5に示すように、本発明の水濡れに強い封筒の製造方法で使用する長尺シートS1は、第一葉片1、第二葉片2及び第三葉片3が折り線4及び5(何れも折りミシンが形成されている)を介して横方向に連接された状態で単位封筒t1を形成している。なお、前記単位封筒t1は天辺10と二点鎖線で示す地辺11までの長さで、単位封筒t1同士は間隔を置いて上下方向に連続表示されている。そして第一葉片1及び第三葉片3の外側にはマージナル孔9が設けられたマージナル部分8がそれぞれ連接されている。また、単位シートt1の上辺に沿って折りミシン6が形成されている。
そして長尺シートS1には図5に示すように、封筒X1の底辺を封緘するために利用される帯状の打抜窓部7(網点で表示)が形成されている。また前記帯状の打抜窓部7と天辺10の間には、後述する製造工程のセンサ読取に使用するための円形(他の形状でも構わない)のマークMが記載されている。さらに第二葉片2表面には郵便料金欄や郵便番号欄の他に、図示されていないが広告宣伝等の各種情報が記載されていても構わない。また第三葉片3表面にも図示されていないが広告宣伝等の各種情報が記載されていても構わない。なお第一葉片1表面は最終的に封筒内部に隠れてしまうので、情報が表示されることは特殊な場合を除いてない。また単位封筒t1裏面も封筒X1の完成後に内部側になるため、特殊な場合を除いて情報が記載されることはない。
既述の通り構成された長尺シートS1は、例えば間隔を開けて前後する単位封筒t1同士の中間に設けられた図示されない折りミシン等から蛇腹に折り畳まれ、図6に示すようにブロック状態で図中左下の作業工程最上流の用紙載せ台21上に載置される。そして最上面の単位封筒t1から順次上方のサポートローラ22へ引き上げられると、ほぼ水平に向きを変えて右側に配置されているピントラクタ23のピンとマージナル孔9を嵌合させて、さらに右側に配置されている一対のヒートローラ24a、24bからなるラミネート装置へと牽引される。
なお、前記ラミネート装置への長尺シートS1の供給は、前記蛇腹のブロック状態から供給する他に巻き取られたロール状態から供給しても構わない。
ラミネート装置では上方及び下方に待機するロールからフィルムシートFが繰り出され、一対のヒートローラ24a、24bで図7(A)及び(B)に斜線で示すように長尺シートS1表裏面の被覆予定個所に整合される。そして前記一対のヒートローラ24a、24bを通過中に加熱・加圧処理が施され、加熱により接着性を発揮したフィルムシートFの感熱接着剤層112により両者は強固に接着される。
表裏面の所定の個所にフィルムシートFが被覆された長尺シートS1は、次に右側に配置されたスリット刃25aとバックアップローラ25bとからなる切除装置により、図8に示すように第一葉片1及び第三葉片3外側のマージナル部分8を切除した後に、さらに右側に配置された折り畳み装置へと一対のニップローラ26a、26bにより送り出される。なお前記切除装置は公知の他の方式のスリッタ等に変更しても構わない。
ところで前記ラミネート装置とニップローラ26a、26b間の切除装置を流用して各折り線に折り手段を形成することができる。例えば前記切除装置を構成するバックアップローラ25bを共用し、スリット刃25aと並列にミシン刃や筋入れ刃を配置しておいて、切除と同時に各折り線に折り手段を形成しても構わない。この場合形成される折りミシンはフィルムシートFと各葉片を構成する紙等の資材の両者を貫通することになる。
もちろん前記ラミネート装置とニップローラ26a、26b間に新たに異なるバックアップローラを新設して、別個の折り手段形成装置を配置しても構わない。さらにラミネート装置の上下流側に分けて折り手段装置を配置して段階的に折り手段を形成しても構わない。
折り畳み装置では、第一段階としてマージナル部分8が切除された長尺シートS1の第一葉片1が、図9(A)及び(B)に示すように折り線4から第一葉片1と第二葉片2の裏面同士が対向するように折り畳まれる。そして第二段階として図10(A)及び(B)に示すように、第二葉片2及び第三葉片3の裏面同士が対向するように折り線5から折畳まれる。
既述の通り折り畳まれサポートローラ28へ引き上げられた長尺シートS1は、ほぼ水平に向きを変えると、図10に示す状態で右側に配置されている一対のニップローラ29a、29bによりさらに右側に配置されている断裁刃31a及び固定刃31bとからなる断裁装置へと送り出される。
断裁装置では、その上流側に配置されているセンサ30が、図10において図中矢印方向に通過する長尺シートS1に表示されているマークMを上方から読み取ると、予め決められた天辺10までの距離をカウントして断裁する。引き続き電気的なカウントが行われ、次に二点鎖線で示される底辺11で第二葉片2及び第三葉片3からはみ出したフィルムシートFを断裁して一つ目の単位封筒t1を切り出す。このようにしてセンサ30の読取による断裁動作が繰り返し行われ、図1乃至図3に示す構成の単品の封筒X1が連続的に切り出される。なおこの時点において、前記はみ出したフィルムシートF同士及び第一葉片1及び第三葉片3間の対向しているフィルムシートF同士等は未接着であるが、後述する封筒形成装置により剥離不能に完全接着される。
その後前記単位封筒t1は、右側に配置されている封筒形成装置へ送り出される。封筒形成装置は一対の搬送ローラ32a、32bと一対のヒータパネル33a、33bが交互に配置されており、前記ヒータパネル間を通過する単位封筒t1は加熱されると共に出口に配置されている一対の加圧ローラ34a、34bにより加圧される。前記加熱・加圧処理により、はみ出したフィルムシートF同士及び第一葉片1と第三葉片3間の対向しているフィルムシートF同士が、それぞれ感熱接着剤層112同士及びヒート処理層113同士で剥離不能に完全接着され、それまで開放状態であった底辺と側辺が封緘されるのである。そして図1乃至図3の状態に完成した封筒X1は最終的にベルトコンベア等からなるスタッカ35に排出され順次積載されるのである。
[実施例3:枚葉シートS2を使用した水濡れに強い封筒X1の製造方法]
図11に示すように、本実施例の封筒X1の製造方法で使用する枚葉シートS2には、例えば三方が縦方向の余白48及び横方向の余白47に囲まれた単位シートt2´が表示されている。前記単位シートt2´は第一葉片41(実施例1の第一葉片1に対応)、第二葉片42(実施例1の第二葉片2)及び第三葉片43(実施例1の第三葉片3)が、折りミシンが形成された折り線44(実施例1の折り線4に対応)及び45(実施例1の折り線5)を介して横方向に連接されており、天辺49に沿って折りミシン46(実施例1の折りミシン6に対応)が形成されている。なお横方向の余白47には後述する製造工程のセンサ読取に使用するための四角状のマークMが記載されている。
そして第二葉片42表面には郵便料金欄、郵便番号欄或いは図示はされていないが受取人の住所氏名の他にも広告宣伝等の各種情報が記載されていても構わない。同様に第三葉片43表面にも図示されていないが各種情報が記載されていても構わない。なお第一葉片41表面は、後述するようにフィルムシートFが被覆され、最終的に封筒内部に隠れてしまうので情報が表示されることは特殊な場合を除いてない。また単位シートt2´裏面も封筒Xの完成後に内側になるため、特殊な場合を除いて情報が記載されることはない。
既述の通り構成された枚葉シートS2は、例えば図12の工程図に示すように図中左の作業工程の最上流に当たる用紙載せ台61上に載置され最上面の枚葉シートS2から、例えば吸着パッド62等からなる用紙繰り出し装置により順次等間隔、或いは突き合せて、又は前後する枚葉シートS2の端部を重ね合わせて右側の搬送テーブル上へ繰り出される。なお本実施例では、前後する枚葉シートS1は間隔を置いて繰り出されている。そして一対のニップローラ63a、63bにより右側に配置されている一対のヒートローラ64a、64bとからなるラミネート装置へと送り込まれる。
ラミネート装置では上方で待機するロールから繰り出されるフィルムシートFが、ヒートローラ64a、64bで図13(A)及び(B)に示すように、枚葉シートS2の表裏面の被覆予定個所に整合される。そして前記一対のヒートローラ64a、64bを通過中に加熱・加圧処理が施され、加熱により活性化したフィルムシートFの感熱接着剤層112により両者は強固に接着される。その際前後して送り出された各枚葉シートS2は前記表面に連続的に被覆されたフィルムシートFにより連続状態となっている。
所定の個所にフィルムシートFが被覆された枚葉シートS2は、次に右側に並列に配置されたスリット刃65aとバックアップローラ65bとからなる切除装置により、図14(A)及び(B)に示すように両側の縦方向の余白48、48を切除した後に、さらに右側の折り畳み装置へと一対のニップローラ66a、66bにより送り出される。なお前記切除装置は公知の他の方式のスリッタ等に代えても構わない。
なお、前記長尺シートS1の場合と同様で、ラミネート装置とニップローラ66a、66b間の切除装置を流用して各折り線に折り手段を形成することができる。例えば前記切除装置を構成するバックアップローラ65bを共用し、スリット刃65aと並列にミシン刃や筋入れ刃を配置しておいて、切除と同時に各折り線に折り手段を形成しても構わない。この際ミシン刃の場合フィルムシートFと各葉片を構成する紙等の資材の両者に貫通ミシンが形成されることになる。
もちろん前記ラミネート装置をニップローラ66a、66b間に新たに異なるバックアップローラを新設して、別個の折り手段形成装置を配置しても構わない。さらにラミネート装置の上下流側に分けて折り手段装置を配置して段階的に折り手段を形成しても構わない。
折り畳み装置では、両側の縦方向の余白48、48が切除された枚葉シートS2の第一葉片41が、第一段階として図15(A)及び(B)に示すように折り線44から第一葉片41と第二葉片42の裏面同士が対向するように折り畳まれる。そして第二段階として図16(A)及び(B)に示すように、第二葉片42及び第三葉片43の裏面同士が対向するように折り線45から折畳まれる。
既述の通り折り畳まれサポートローラ68へ引き上げられた枚葉シートS2は、ほぼ水平に向きを変えると、図16(A)及び(B)に示す状態で右側に配置されている一対のニップローラ69a、69bによりさらに右側に配置されている断裁刃71a及び固定刃71bとからなる断裁装置へと送り出される。
断裁装置では、その上流側に配置されているセンサ70が、図16において図中矢印方向に通過する枚葉シートS2に表示されているマークMを上方から読み取ると、予め決められた天辺49までの距離をカウントして断裁する。引き続き電気的なカウントが行われ、次に前後する枚葉シートS2間のフィルムシートFに二点鎖線で示される地辺50を断裁して一つ目の単位封筒t2を切り出す。このようにしてセンサ70の読取による断裁動作が繰り返し行われ、図1乃至図3に示す構成の単品の封筒X1が連続的に切り出される。なおこの時点において、前記はみ出したフィルムシートF同士及び第一葉片41と第四葉片44の対向しているフィルムシートF同士は未接着であるが、後述する封筒形成装置により剥離不能に完全接着される。
その後前記単位封筒t2は、右側に配置されている封筒形成装置へ送り出される。封筒形成装置は一対の搬送ローラ72a、72bと一対のヒータパネル73a、73bが交互に配置されており、前記ヒータパネル間を通過する単位シートt2は加熱されると共に出口に配置されている一対の加圧ローラ74a、74bにより加圧される。前記加圧・加熱処理により表面にヒート処理が施されたフィルムシートF同士及び葉片からはみ出したフィルムシートF同士が、それぞれヒート処理層113同士及び感熱接着剤層112同士で剥離不能に完全接着されて開放状態の縁辺が封緘されるのである。そして図1乃至図3の状態に完成した封筒X1は最終的にベルトコンベア等からなるスタッカ75に排出され順次積載されるのである。
[実施例4:水濡れに強い封筒X2]
本発明の封筒X2は、図17、18及び19に示すように、折り線84、85(折りミシンが形成されている)で連接された第一葉片81、第二葉片82及び第三葉片からなり、前記折り線84から封筒内部に折り込まれて対向する第一葉片81及び第三葉片83の側縁がフィルムシートFを介して剥離不能に接着されている。
そして図17及び図19(A)、(B)に示すように、折り畳まれた第二葉片82及び第三葉片83の一方の開口部が、両葉片からはみ出したフィルムシートF同士の接着により封緘されている。
封筒X2の外観は図17に示すように、実施例1の封筒X1にはない窓部Wが第二葉片82表面に形成されている点で異なるが、その他は同じで、例えば郵便料金欄や郵便番号欄、さらに図示されないその他の各種情報等が記載されている。また図示はされていないが、裏面の第三葉片83にも各種情報が記載されていても構わない。なお前記窓部Wは図18(B)及び図19(B)に示すように、第二葉片82の表裏面に被覆されたフィルムシートFによる2枚貼りあわせ構造の窓部Wとなっている。
この様に構成された水濡れに強い封筒X2は、封筒本体を形成する第二葉片82と第三葉片83の間に、親書や宣伝チラシ等の各種封入物を封入することができる。そして前記封入物に記載された受取人の住所氏名等の情報が、前記第二葉片82に形成された窓部Wの位置に対応しているため外部から視認することができるよう構成されている。なお本実施例では各折り線に設けられている折りミシンは、各葉片を構成する紙等の資材のみを貫通しており、それらを被覆しているフィルムシートFは貫通していない。また前記折りミシンは折り筋等の他の折り手段に代えても構わない。
次に前記水濡れに強い封筒X2の使用方法を以下に説明する。
既述の通り構成されている水濡れに強い封筒X2には、図17及び図19(A)及び(B)に示す右側の開口部から親書やチラシ等の広告宣伝物を挿入する。そして右端部に設けられている折りミシン86から右端のフラップ部分を第三葉片83側へ折り畳み、例えば接着テープ等の公知の止め具により貼着する。このようにして右側の開口部が封緘された封筒が完成するのである。なお既述の通り、窓部Wからは内部の封入物に記載された受取人の住所氏名がフィルムシートFを透して視認することができる。
[実施例5:長尺シートS3を使用した水濡れに強い封筒X2の製造方法]
次に本発明に係る前記水濡れに強い封筒X2の製造方法について分かりやすく説明する。
図20に示すように、本発明の水濡れに強い封筒の製造方法で使用する長尺シートS3は、第一葉片81、第二葉片82及び第三葉片83が折り線84及び85(何れも折りミシンが形成されている)を介して横方向に連接された状態で単位シートt3を形成している。なお、前記単位シートt3は天辺90と二点鎖線で示す地辺91までの長さで、単位シート同士は間隔を置いて上下方向に連続表示されている。そして第一葉片81及び第三葉片83の外側にはマージナル孔89が設けられたマージナル部分88がそれぞれ連接されている。また、単位シートt3の上辺に沿って折りミシン86が形成されている。
そして長尺シートS3には図20に示すように、水濡れに強い封筒X2の底辺を封緘するために利用される帯状の打抜窓部87が形成されている。また前記帯状の打抜窓部87と天辺90の間には、後述する製造工程のセンサ読取に使用するための円形状のマークMが記載されている。さらに第二葉片82表面には内部に封入される封入物に記載された受取人の住所氏名等が視認できる窓部Wが形成されており、それ以外に郵便料金欄や郵便番号欄或いは図示されていないが広告宣伝等の各種情報が記載されていても構わない。なお第一葉片81の表面は、最終的に封筒内部に隠れてしまうので情報が表示されることは特殊な場合を除いてない。また単位封筒t3裏面も水濡れに強い封筒X2の完成後に内部側になるため、特殊な場合を除いて情報が記載されることはない。
既述の通り構成された長尺シートS3は、例えば間隔を開けて前後する単位封筒t3同士の中間に設けられた図示されない折りミシン等から蛇腹に折り畳まれ、図6に示すようにブロック状態で図中左下の作業工程最上流の用紙載せ台21上に載置される。そして最上面の単位シートt3から順次上方のサポートローラ22へ引き上げられると、ほぼ水平に向きを変えて右側に配置されているピントラクタ23のピンとマージナル孔89を嵌合させて、さらに右側に配置されている一対のヒートローラ24a、24bからなるラミネート装置へと牽引される。
ラミネート装置では上方及び下方に待機するロールからフィルムシートFが繰り出され、一対のヒートローラ24a、24bで図21(A)及び(B)に斜線で示すように長尺シートS3の表面側を略全面に、そして裏面側は窓部W及び第三葉片83の裏面の一部を覆うように整合される。そして前記一対のヒートローラ24a、24bを通過中に加熱・加圧処理が施され、加熱により接着性を発揮したフィルムシートFの感熱接着剤層112によりそれぞれ強固に接着される。
表裏面の所定の個所にフィルムシートFが被覆された長尺シートS3は、次に右側に配置されたスリット刃25aとバックアップローラ25bとからなる切除装置により、第一葉片81及び第三葉片83外側のマージナル部分88を切除した後に、さらに右側に配置された折り畳み装置へと一対のニップローラ26a、26bにより送り出されるのであるがその後の工程は実施例2及び3と全く同様なため省略する。
[実施例6:枚葉シートS4を使用した水濡れに強い封筒X2の製造方法]
図22に示すように、本実施例の水濡れに強い封筒X2の製造方法で使用する枚葉シートS4には、例えば三方が縦方向の余白108と横方向の余白107に囲まれた単位シートt4´が表示されている。前記単位シートt4´は第一葉片101(実施例4の第一葉片81に対応)、第二葉片102(実施例4の第二葉片82)及び第三葉片103(実施例4の第三葉片83)が折りミシンが形成されている折り線104(実施例5の折り線84に対応)及び105(実施例4の折り線85)を介して横方向に連接されており、天辺109に沿って折りミシン106(実施例4の86に対応)が形成されている。なお横方向の余白107には後述する製造工程のセンサ読取に使用するための四角状のマークMが記載されている。
そして第二葉片102表面には内部に封入される封入物に記載された受取人の住所氏名等が視認できる窓部Wが形成されており、それ以外に郵便料金欄や郵便番号欄或いは図示されていないが広告宣伝等の各種情報が記載されていても構わない。同様に第三葉片103表面にも図示されていないが各種情報が記載されていても構わない。なお第一葉片101表面は、後述するようにフィルムシートFが被覆され、最終的に封筒内部に隠れてしまうので情報が表示されることは特殊な場合を除いてない。また単位シートt4´裏面も封筒X2の完成後に内側になるため、特殊な場合を除いて情報が記載されることはない。
既述の通り構成された枚葉シートS4は、例えば図12に示すように図中左の作業工程の最上流に当たる用紙載せ台61上に載置され最上面の枚葉シートS4から、例えば吸着パッド62等からなる用紙繰り出し装置により順次等間隔、或いは突き合せて、又は前後する枚葉シートS4の端部を重ね合わせて右側の搬送テーブル上へ繰り出される。なお本実施例では、前後する枚葉シートS4は間隔を置いて繰り出されている。そして一対のニップローラ63a、63bにより右側に配置されている一対のヒートローラ64a、64bとからなるラミネート装置へと送り込まれる。
ラミネート装置では上方及び下方に待機するロールから繰り出されるフィルムシートFが繰り出され、一対のヒートローラ64a、64bで図23(A)及び(B)に斜線で示すように枚葉シートS4の表面側を略全面に、そして裏面側は窓部W及び第三葉片103の一部を覆うように整合される。そして前記一対のヒートローラ64a、64bを通過中に加熱・加圧処理が施され、加熱により接着性を発揮したフィルムシートFの感熱接着剤層112によりそれぞれ強固に接着される。
表裏面の所定の個所にフィルムシートFが被覆された枚葉シートS4は、次に右側に配置されたスリット刃65aとバックアップローラ65bとからなる切除装置により、第一葉片101及び第三葉片103外側の縦方向の余白108、108を切除した後に、さらに右側に配置された折り畳み装置へと一対のニップローラ66a、66bにより送り出され、最終的に実施例4及び実施例5で製造される図17乃至図19の各図に示す水濡れに強い封筒X2となるが、その後の製造工程は実施例2及び3と全く同様なため省略する。
[実施例7:長尺シートS1及びS3を使用した水濡れに強い封筒X1及びX2の実施例2及び実施例5と異なる製造方法]
本発明では既述の長尺シートS1及びS3を使用する。前記長尺シートS1及びS3は既述の実施例の如く蛇腹に折り畳まれ、図24に示すようにブロック状態で図中左下の作業工程最上流の用紙載せ台121上に載置される。そして最上面の単位シートt1或いはt3から順次上方のサポートローラ122へ引き上げられると、ほぼ水平に向きを変えて右側に配置されているピントラクタ123のピンとマージナル孔9或いは89を嵌合させて、さらに右側に配置されている一対のヒートローラ124a、124bからなるラミネート装置へと牽引される。
なお、複雑化を避けるために、以下実施例では長尺シートS1を使用した実施例2に沿って説明するが、前記長尺シートS1に代えて窓部Wを有する長尺シートS3を使用するだけの実施例5に代えての説明は省略する。
ラミネート装置では上方及び下方に待機するロールからフィルムシートFが繰り出され、一対のヒートローラ124a、124bで図7(A)及び(B)に斜線で示すように長尺シートS1表裏面の被覆予定個所に整合される。そして前記一対のヒートローラ124a、124bを通過中に加熱・加圧処理が施され、加熱により接着性を発揮したフィルムシートFの感熱接着剤層112により両者は強固に接着される。
表裏面の所定の個所にフィルムシートFが被覆された長尺シートS1は、次に右側に配置されたスリット刃125aとバックアップローラ125bとからなる切除装置により、図25(A)及び(B)に示すように第一葉片1外側のマージナル部分8を切除した後に、さらに右側に配置された折り畳み装置へと一対のニップローラ126a、126bにより送り出される。なお前記切除装置は公知の他の方式のスリッタ等に変更しても構わない。
折り畳み装置では、第一段階としてマージナル部分8が切除された長尺シートS1の第一葉片1が、折り線4から第一葉片1と第二葉片2の裏面同士が対向するように折り畳まれる。そして第二段階として図26(A)及び(B)に示すように、第二葉片2及び第三葉片3の裏面同士が対向するように折り線5から折畳まれる。
既述の通り折り畳まれサポートローラ128へ引き上げられた長尺シートS1は、ほぼ水平に向きを変えると、右側に配置されたピントラクタ129のピンと第三葉片3外側のマージナル孔9を嵌合させて、右側に配置されたスリット刃130aとバックアップローラ130bとからなる切除装置により、図26(A)及び(B)に示すように残っているマージナル部分8を切除される。そして図10(A)及び(B)の状態となりさらに右側に配置されているダイカットローラ131a及びバックアップローラ131bとから成る断裁装置へと送り込まれる。
前記断裁装置では、ダイカットロール131aに、図28に示すようにt1とPの間隔を置いて2枚の断裁刃が取り付けられている。既述の通り構成された断裁装置を通過する長尺シートS1は、図27で説明すると、図中上側の一点鎖線で示される地辺11と天辺10が2枚の断裁刃により順次断裁されて不要部分Pが切り落とされる。続いてt1の距離を移動すると同じ距離を回転移動した次の2枚の断裁刃により、下側の地辺11と次に続く長尺シートS1の天辺10が順次断裁されて不要部分Pが切り落とされる。このようダイカットロール131aの回転動作と送り込まれる長尺シートの移動により断裁動作が繰り返し行われ図1乃至図3に示す構成の単品の封筒X1が連続的に切り出される。
なお、前記ダイカットローラ131aに設けられる2枚の断裁刃は、ダイカットローラ131に溝を掘りその中へ2枚の断裁刃を入れてプレート等により固定してもよく、或いはダイカットローラ131aに磁気を帯びさせて、別に作製された断裁刃の刃型が形成された金属プレートを貼り付けるマグネットタイプでも構わない。
その後前記単位封筒t1は、右側に配置されている封筒形成装置へ送り出される。封筒形成装置は一対の搬送ローラ132a、132bと一対のヒータパネル133a、133bが交互に配置されており、前記ヒータパネル間を通過する単位封筒t1は加熱されると共に出口に配置されている一対の加圧ローラ134a、134bにより加圧される。前記加熱・加圧処理により、はみ出したフィルムシートF同士及び第一葉片1と第三葉片3間の対向しているフィルムシートF同士が、それぞれ感熱接着剤層112同士及びヒート処理層113同士で剥離不能に完全接着され、それまで開放状態であった底辺と側辺が封緘されるのである。そして図1乃至図3の状態に完成した封筒X1は最終的にベルトコンベア等からなるスタッカ135に排出され順次積載されるのである。
なお本発明は、上記実施例に限られるものではない。
例えば、水濡れに強い封筒X2において、窓部Wの裏面側に被覆するフィルムシートFは表面がヒート処理されていない通常のプリントラミネート用のフィルムシートでも構わない。
さらに、図29(A)及び(B)に示すように、折りミシン8から折り返し封緘するためのフラップ部分は、一方の葉片端部を切り欠いてもう一方の葉片端部が突出した形態にしても構わない。このような操作は、フィルムシートFを被覆した後に例えば一方の葉片端部を打ち抜く等の加工を追加することにより可能になる。
S1、S3 長尺シート
S2、S4 枚葉シート
t1、t2、t3、t4 単位封筒
t2´、t4´ 単位シート
X1、X2 封筒
F フィルムシート
M マーク
W 窓部
P 不用部分
1、2、3、41、42、43、81、82、83、101、102、103 葉片
4、5、44、45、84、85、104、105 折り線
6、46、86、106 折りミシン
7、87 打抜き窓部
8、88 マージナル部分
9、89 マージナル孔
10、49、90、109 天辺
11、50、91、110 地辺
47、107 横方向の余白
48、108 縦方向の余白
21、61、121 用紙載せ台
62 吸着パッド
22、27、28、67、68、122、127、128 サポートローラ
23、123、129 ピントラクタ
24a、24b、64a、64b、124a、124b ヒートローラ
25a、65a、125a、130a スリット刃
25b、65b、125b、130b、131b バックアップローラ
26a、26b、29a、29b、63a、63b、66a、66b、69a、69b、126a、126b ニップローラ
30、70 センサ
31a、71a 断裁刃
31b、71b 固定刃
ダイカットローラ 131a
32a、32b、72a、72b、132a、132b 搬送ローラ
33a、33b、73a、73b、133a、133b ヒータパネル
34a、34b、74a、74b、134a、134b 加圧ローラ
35、75、135 スタッカ
111 基材
112 感熱接着剤層
113 ヒート処理層

Claims (5)

  1. 折り線を介して連接されると共に表裏面の任意の個所を表面がヒート処理されたフィルムシートで被覆した複数の葉片を折り畳み前記フィルムシートにより2個所の縁辺を封緘した水濡れに強い封筒において、封筒本体を形成する第二葉片及び第三葉片と、前記第二葉片に連接されると共に折り畳まれた封筒本体の内方へ折り返される第一葉片の3葉片からなり、封筒本体の底辺が前記3葉片に被覆され底辺の縁辺からはみ出した前記フィルムシート同士の接着により封緘され、さらに封筒本体の一方の側辺が前記折り返された第一葉片表面及び第三葉片の裏面に被覆された前記フィルムシート同士の接着により封緘されたことを特徴とした水濡れに強い封筒。
  2. 第二葉片或いは第三葉片の何れかに内部の封入物に記載された受取人の情報が視認できる窓部が設けられていることを特徴とした請求項1に記載の水濡れに強い封筒。
  3. 折り線を介して連接されると共に表裏面の任意の個所を表面がヒート処理されたフィルムシートで被覆した複数の葉片を折り畳み前記フィルムシートにより2個所の縁辺を封緘した水濡れに強い封筒において、封筒本体を形成する第二葉片及び第三葉片と、前記第二葉片に連接されると共に折り畳まれた封筒本体の内方へ折り返される第一葉片の3葉片からなり、封筒本体の底辺が前記3葉片に被覆され底辺の縁辺からはみ出した前記フィルムシート同士の接着により封緘され、さらに封筒本体の一方の側辺が前記折り返された第一葉片表面及び第三葉片の裏面に被覆された前記フィルムシート同士の接着により封緘されたことを特徴とした水濡れに強い封筒の製造方法であって、折り線を介して連接された第一葉片、第二葉片及び第三葉片からなる単位シートが帯状の窓部を介して縦方向に連接された長尺シートを繰り出す長尺シートの繰り出し工程、繰り出された長尺シートの両面の任意の個所に表面がヒート処理されたフィルムシートを被覆するフィルムシートの被覆工程、前記フィルムシートが被覆された長尺シートのマージナル部分を切除するマージナル部分の切除工程、マージナル部が切除された長尺シートを第二葉片及び第三葉片が対向するように折り込むと共に前記対向面間に第一葉片を折り込む折り畳み工程、各葉片が折り込まれた長尺シートを単位シート毎に断裁する断裁工程、断裁された単位シートの封筒本体の底部の縁辺からはみ出した前記フィルムシート同士を剥離不能に接着すると共に第一葉片表面と第三葉片裏面の対向面同士を前記対向面間に介在する前記フィルムシートにより剥離不能に接着する接着工程とからなることを特徴とした水濡れに強い封筒の製造方法。
  4. 折り線を介して連接されると共に表裏面の任意の個所を表面がヒート処理されたフィルムシートで被覆した複数の葉片を折り畳み前記フィルムシートにより2個所の縁辺を封緘した水濡れに強い封筒において、封筒本体を形成する第二葉片及び第三葉片と、前記第二葉片に連接されると共に折り畳まれた封筒本体の内方へ折り返される第一葉片の3葉片からなり、封筒本体の底辺が前記3葉片に被覆され底辺の縁辺からはみ出した前記フィルムシート同士の接着により封緘され、さらに封筒本体の一方の側辺が前記折り返された第一葉片表面及び第三葉片の裏面に被覆された前記フィルムシート同士の接着により封緘されたことを特徴とした水濡れに強い封筒の製造方法であって、折り線を介して連接された第一葉片、第二葉片及び第三葉片からなる単位シートが印刷された枚葉シートを繰り出す枚葉シートの繰り出し工程、繰り出された枚葉シートの表裏面の任意の個所に表面がヒート処理されたフィルムシートを被覆するフィルムシートの被覆工程、前記フィルムシートが被覆された枚葉シートの縦方向の余白を切除する縦方向の余白の切除工程、縦方向の余白が切除された枚葉シートを第二葉片及び第三葉片が対向するように折り込むと共に前記対向面間に第一葉片を折り込む折り畳み工程、各葉片が折り込まれた枚葉シートの横方向の余白を断裁して単位シート毎に仕上げる横方向の余白の断裁工程、断裁された単位シートの封筒本体の底部の縁辺からはみ出した表面が前記フィルムシート同士を剥離不能に接着すると共に第一葉片と第三葉片の対向面同士を前記対向面間に介在する前記フィルムシートにより剥離不能に接着する接着工程とからなることを特徴とした水濡れに強い封筒の製造方法。
  5. 第二葉片或いは第三葉片の何れかに内部の封入物に記載された受取人の情報が視認できる窓部が設けられていることを特徴とした請求項3及び4の何れかに記載の水濡れに強い封筒の製造方法。
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