JP2012056304A - 区画されたカード部の分離手段とそれを用いた情報通信体及び区画されたカード部を有する情報通信体の製造方法 - Google Patents

区画されたカード部の分離手段とそれを用いた情報通信体及び区画されたカード部を有する情報通信体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】区画されたカード部を有する情報通信体及びその製造方法において、加工中にカード部が剥離する事故を防ぎ、良好に密着した葉片からカード部を容易に剥離することができる区画されたカード部の分離手段とそれを用いた情報通信体及び区画されたカード部を有する情報通信体の製造方法を提供する。
【解決手段】区画の輪郭をスリットとミシン目の組み合わせで形成する。特に区画の凸部にスリットを配置してさらにその他の部分をミシン目で形成する。
【選択図】図1

Description

本発明はDMを始め、ハガキ、封書、パンフレット等に使用される情報通信体とその製造方法に関する。詳しくは、見掛けは通常のDM、ハガキ、封書、パンフレットでありながら、複数の葉片が切り重ねられたり折り畳まれて剥離可能に一体化された情報通信体に関する。
最近、見掛けは1枚のハガキでありながら、複数の葉片が剥離可能に切り重ねられたり折り畳まれて一体化されたハガキが頻繁に使用されている。このものは1枚のハガキ料金で2〜3倍の情報量を隠蔽状態で郵送することができる優れものである。
また前記情報通信体をさらに進化させた形態で、特開平10−86559号に記載のカード付きハガキがある。このものは前記情報通信体の一部をスリットまたはミシン目を設けてカード部として区画形成するもので、このカード部のフィルム貼着面には宛名に固有のカード番号等のカード情報を表示したものである。
特開平10−86559号公報
しかしながら前記発明には以下の欠点がある。即ち
1)スリットにより区画されたカード部が加工中に剥離してしまう。
2)ミシン目により区画されたカード部が良好に密着しているとミシン目から捲ることが 困難で、従って開封の端緒が得られないため受取人において剥離できない。
等である。
本発明は、上記欠点を解消すべく本発明者が鋭意研究の末発明に至ったもので、加工中に区画されたカード部が剥離することなく且つ使用者において確実に剥離できる、区画されたカード部の分離手段とそれを用いた情報通信体及び区画されたカード部を有する情報通信体の製造方法を提供するものである。
上記目的を達成するために本発明の区画されたカード部の分離手段は、カード用葉片と該カード用葉片と疑似接着媒体を介して剥離可能に一体化されたサポート葉片からなり、前記カード用葉片には区画されたカード部が形成されており、前記カード部の区画手段がカード用葉片とカード用葉片側に形成されている疑似接着媒体の両者を貫通してなるスリット及びミシン目の組み合わせからなることを特徴としている。
また上記目的を達成するために、本発明に係る区画されたカード部を有する情報通信体は、折線又は切取線を介して横方向に連接された複数の葉片を切り重ね或いは折畳み、疑似接着媒体を介して剥離可能に一体化した情報通信体において、任意の葉片に区画されたカード部が形成されており、前記区画されたカード部の区画手段が前記任意の葉片と該葉片に形成された疑似接着媒体の両者を貫通してなるスリット及びミシン目の組み合わせからなることを特徴としている。
前記区画されたカード部は直線や曲線或いはそれらの組み合わせにより形成されているが、前記区画されたカード部の形状で少なくとも一箇所の凸部及び/又は凹部がスリットにより形成されていることが望ましい。
前記区画されたカード部は区画全域をスリットやミシン目で囲う必要はなく、輪郭の少なくとも一箇所がスリット又はミシン目により貫通されておらず本体から分離することができない構成でも構わない。
また上記目的を達成するために、本発明に係る区画されたカード部を有する情報通信体の製造方法は、折線又は切取線を介して横方向に連接された単位シートが縦方向に連接された長尺シートを折畳む工程、折り畳まれた長尺シートの対向葉片間に疑似接着フィルムシートを挿入する工程、疑似接着フィルムシートが挿入された長尺シートを単位シート毎に断裁する工程、前記断裁された単位シートを加圧又は加熱・加圧処理により剥離可能に一体化する圧着工程とからなることを特徴としている。
さらに上記目的を達成するために、本発明に係る区画されたカード部を有する情報通信体の異なる製造方法は、折線又は切取線を介して横方向に連接された単位シートが縦方向に連接された長尺シートの疑似接着予定面に疑似接着媒体を形成する工程、疑似接着媒体を形成した長尺シートを折畳む工程、折り畳まれた長尺シートを単位シート毎に断裁する工程、前記単位シートを加圧又は加熱・加圧処理により剥離可能に一体化する圧着工程とからなることを特徴としている。
さらにまた上記目的を達成するために、本発明に係る区画されたカード部を有する情報通信体の異なる製造方法は、単位シートが印刷された枚葉状のシートの疑似接着予定面に疑似接着媒体を形成する工程、疑似接着媒体を形成した枚葉状のシートを断裁して単位シート毎に仕上げる工程、断裁された単位シートを折畳む工程、折り畳まれた単位シートを加圧又は加熱・加圧処理により剥離可能に一体化する圧着工程とからなることを特徴としている。
前記疑似接着媒体として疑似接着性のフィルムシートがある。
このものは例えば異なる物性の熱可塑性樹脂を溶融押出しや塗工により剥離可能に積層した2層のフィルムシートの両外側に、公知の感熱接着剤層を形成したものであり、折り畳んだ情報通信体用用紙の任意の対向葉片間に挿入して加圧又は加熱・加圧処理を施すことにより剥離可能に一体化することができる。
また基材となるフィルムシートの一方の面に公知の感熱接着剤層を形成し、残るもう一方の面に疑似接着層を形成した疑似接着性のフィルムシートを、情報通信体用用紙の疑似接着予定面に前記感熱接着剤層を介して被覆して、その後疑似接着層側を対向させて折畳み、加圧又は加熱・加圧処理を施すと剥離可能に一体化することができる。このように疑似接着媒体として疑似接着性のフィルムシートを使用したものを業界ではフィルム方式と呼ぶ。
また前記フィルム方式と異なり、疑似接着媒体を塗布して疑似接着性の皮膜を形成するものがある。
このものは各種情報を情報通信体用用紙に印刷した後に、例えば疑似接着性のUVニスを疑似接着予定面に塗布して疑似接着性の皮膜を形成する、業界でニス引き方式と呼ばれるものや、疑似接着性のエマルジョン型皮膜を形成する、後糊方式と呼ばれるものがある。
さらに各種情報を印刷する前に、表面に予め合成ゴムや天然ゴムを主体とした疑似接着媒体を塗工した、業界で圧着紙と呼ばれる特殊用紙を使用した先糊方式と呼ばれる方式がある。
このものは、例えば前記特殊用紙に各種情報を印刷した後に折畳み、対向面同士に高圧を掛けて剥離可能に疑似接着するものである。
なお本発明においては既述のいずれの疑似接着方式でも適用可能であるが、ダイカットやトムソンの鋭利な刃型により区画されたカード部を形成するため、用紙表面を保護することができるフィルム方式が有利である。
前記区画されたカード部分を形成するスリット及びミシン目は、例えば表出葉片と前記表出葉片に形成された疑似接着媒体の両者を共に貫通する切れ目で形成される。スリットの形成部分は区画されたカード部における剥離開始の端緒となる凸部を含む。また前記スリット形成部分以外の残りの区画部分はミシン目により形成される。
スリットは剥離の端緒になる部分に、受取人の円滑な剥離を介助するために設けられる。具体的にはスリットで形成された凸部の外枠を手で屈曲させ、前記凸部を僅かに対向葉片から剥離して浮き上がらせることにより、その浮き上がった部分を摘んで容易に剥離することができるようにしたものである。なお凸部のスリット部分を延長して、ところどころに幅の狭いアンカット部を入れても構わない。
前記凸部のスリット部分以外の区画部分はミシン目により形成される。
前記ミシン目のカットとアンカットの長さは、例えばカットは1〜3mm、アンカットにおいては0.1〜1.0mmの長さから選択されるのが好ましい。
なお前記ミシン目の長さは、スリット部分以外の全ての部分を同一ミシン目で形成する必要はない。例えば部分部分でカットとアンカットの比率が異なるミシン目であっても構わない。
前記区画されたカード部を形成する情報通信体の形態は、二つ折り形態や3つ折り(Z折りや巻折り)形態、或いはそれ以上の折り形態の情報通信体に適用できる。そして区画されたカード部はそれら複数の葉片の内1枚或いは複数の任意の葉片に形成される。即ち表出する葉片のみならず折り畳まれた場合に内蔵される任意の葉片に形成されていても構わない。また1枚の葉片に2以上の複数の区画されたカード部が形成されていても構わない。
前記区画されたカード部の形状は単純な三角形、四角形、その他の多角形、円、楕円、星型、複数の曲線と直線を組み合わせた形状等がある。円形の場合全てが凸部とみなされるため凸部が確定できないが、そのような場合予め開封開始部分を決定しておいて、その部分に矢印や文言等により剥離開始部分であることを明示しておいてその部分から剥離を開始するように喚起しておけばよい。そして明示された部分をスリットで形成しておけば容易にその部分から剥離を開始することができる。
前記のように、本発明に係る区画されたカード部を有する情報通信体及びその製造方法によれば、区画されたカード部の大半がミシン目により形成されている。従って情報通信体の製造中に様々の方向の外力が掛かっても区画されたカード部が剥離することはない。
また開封開始部分はスリットで形成されているので、受取人はその部分を剥離の端緒とすることが出来る。剥離を開始できれば後はミシン目を順次破断して剥離していけばよい。
このように製造工程での歩留まりが大幅に改善されると共に受取人の開封率が格段に向上する。
(A)、(B)及び(C)は本発明の区画されたカード部を有する二つ折りハガキの表面図、裏面図とX−X線断面図を示す。 疑似接着フィルムシートG1の断面図を示す。 本発明の区画されたカード部を有する二つ折りハガキの斜視図であり、剥離の際のスリットで形成された凸部の状態を示す。 (A)及び(B)はスリットとミシン目で形成される区画されたカード部の異なるパターンをそれぞれ示す。 (A)、(B)及び(C)は表出葉片に区画されたカード部を有する3つ折り(Z折り)ハガキの断面図と内臓葉片に区画されたカード部を有する3つ折り(Z折り)ハガキ及び巻折りハガキの断面図である。 疑似接着フィルムシートG2の断面図を示す。 (A)及び(B)は長尺シート状の二つ折りハガキ用紙の表面図及び裏面図である。 長尺シートを使用する二つ折りハガキの製造工程を示す要部外略図である。 長尺シートを使用する二つ折りハガキの異なる製造工程を示す要部外略図である。 長尺シートの製造方法1の工程中における長尺シートと疑似接着フィルムシートの状態を示す断面図である。 (A)及び(B)は長尺シートの製造方法2の工程中における長尺シートと疑似接着フィルムシートの状態を示す断面図である。 (A)及び(B)は二つ折りハガキ用紙が印刷された枚葉シートの表面図及び裏面図である。 枚葉シートの疑似接着予定面に疑似接着フィルムシートを被覆した裏面図である。 枚葉シートを使用する二つ折りハガキの製造工程を示す要部概略図である。 本体から分離不能に区画されたカード部を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
[二つ折りハガキ]
本発明に係る二つ折りハガキは、図1(A)、(B)及び(C)に示すように折線3を介して連接されたハガキ住所面側の葉片1とその裏面側の葉片2が疑似接着フィルムシートG1を介して折り畳まれたものである。疑似接着フィルムシートG1は、例えば図2に示すように、PETからなる基材11の一方の面に熱可塑性樹脂層10を剥離可能に形成した中間基材の両外側に、公知の感熱接着剤層12を形成したものである。
二点鎖線で示される区画されたカード部Yは後述するスリット5とミシン目6から構成されており、それぞれが図1(C)に示すように葉片2と疑似接着フィルムシートG1の熱可塑性樹脂層10側のフィルムシート(熱可塑性樹脂層+感熱接着剤層で図中では便宜上1層で表している)を貫通して形成されている。なお前記疑似接着フィルムシートを、前記配置と反転して配置して、PETからなる基材11側のフィルムシート(PET+感熱接着剤層で図中では便宜上1層で表している)を貫通した構成でも構わない。
このようにして形成された二つ折りハガキは、図3に示すように区画されたカード部Yの凸部Zの周辺を手で屈曲させると、スリット5で形成された凸部Zが屈曲せず浮き上がるため、その部分を剥離の端緒として捲り上げることができる。その後剥離を継続して区画されたカード部Y全体を葉片2から分離することができる。分離した区画されたカード部Yは各種カードとして様々な使用方法で活用することができる。
なお区画されたカード部Yのスリット5とミシン目6の形成は、図4(A)に示すように、例えば一箇所の凸部(コーナー部)の所要の長さをスリット5で形成し、残りの凸部や直線部をミシン目6で形成する手段の他に、同図(B)に示すようにスリット5をもう一箇所のコーナー部へ延長して拡張しても構わない。この場合スリット5の任意の部分に幅の狭いアンカット部7を形成しても構わない。前記アンカット部7により加工中にスリット5から不用意に剥がれること防止することができる。
前記実施例では疑似接着フィルムシートG1を疑似接着媒体として採用しているが、既述のようにニス引き方式、後糊方式、先糊方式等に使用される各種疑似接着媒体に置き換えても同様の効果を得ることができる。
[3つ折りハガキ]
図5は3つ折りハガキの断面図を示す。同図(A)において断面Z字状に折り畳まれた各葉片11、12、13が疑似接着フィルムシートG2を介して剥離可能に一体化されている。
ここで使用される疑似接着フィルムシートG2は、図6に示すように、例えば二軸延伸ポリプロピレンからなる基材17の一方の面に公知の感熱接着剤層18を形成し、残るもう一方の面に疑似接着剤層19を形成したものである。
前記疑似接着フィルムシートG2は、三つ折りハガキ用紙の対向する各葉片内面に前記感熱接着剤層18を介して剥離不能に被覆され、疑似接着剤層19側を対向させて折り畳まれている。なお図5中では便宜上疑似接着フィルムシートG2を1層で表している。
そして表出している各葉片11、13と疑似接着フィルムシートG2の表出している葉片側が、貫通するスリット5とミシン目6により形成されている。その他の説明は二つ折りハガキの場合と同様であるため省略する。
同図(B)は3つ折りハガキの断面図を示す。断面Z字状に折り畳まれた各葉片11、12、13が疑似接着フィルムシートG2を介して剥離可能に一体化されている。そして内蔵されている葉片12とその両側の疑似接着フィルムシートG2が貫通するスリット5とミシン目6により形成されている。
同図(C)は三つ折りハガキの断面図を示す。断面が巻き込まれた状態の各葉片11、12、13が疑似接着フィルムシートG2を介して剥離可能に一体化されている。本実施例では全ての葉片に区画されたカード部Yを形成しているが、何れかの葉片だけに形成されていても構わない。
前記実施例では疑似接着フィルムシートG2を疑似接着媒体として採用しているが、既述のようにニス引き方式、後糊方式、先糊方式等に使用される各種疑似接着媒体に置き換えても同様の効果を得ることができる。
[長尺シートによる製造方法その1]
図7(A)及び(B)に示すように、本実施例で使用される長尺シートS1は、第一葉片21と第二葉片22が折線23を介して連接された単位シートt1が、切取線24を介して天地方向に連接されている。各葉片の外側には切取線25を介してマージナル孔26を形成したマージナル部分27が連接している。
第一葉片21表面には郵便切手欄、郵便番号欄の他に受取人の住所氏名等が記載されている。また第二葉片22表面上部には宣伝広告等の一般情報が記載され、その下部に区画されたカード部Yが設けられており、この部分は後ほど工程中においてスリットとミシン目により加工される。
同様に第一葉片21裏面には秘密を要する個人的な可変情報が記載されており、第二葉片22裏面にも前記可変情報が記載され、その下部に区画されたカード部Yが設けられている。なお各葉片21、22の裏面は、秘密を要する個人的な可変情報のみならず、宣伝広告等の一般情報が混在して記載されていてもよく、また一般情報のみが記載されていても構わない。
前記長尺シートS1は切取線24で蛇腹状に折り畳まれて図8左端に配置される。そして図示されないアングル等の折畳み装置を通過して、連続的に二つ折りに折り畳まれながら上方のサポートローラ30へ引き上げられると共に、ほぼ水平に向きを変えて下流のピントラクタ31のピンとマージナル孔26を合致させてさらに下流へ搬送される。下流にはターンプレート32が配置され、下方に待機しているローラRから繰出される疑似接着フィルムシートG1(図2の構成)を折畳まれて対向する葉片21、22間に挿入する。このようにして長尺シートS1と疑似接着フィルムシートG1は図10に示す状態で下流へ搬送されるのである。
前記長尺シートS1は下流のスリッタ34によりマージナル部分26が切り落とされ、さらに下流のダイカットローラ36により天地方向を断裁し単位シート毎に個切りすると共に、スリットとミシン目からなる区画されたカード部Yが形成されるのである。
そしてさらに下流の圧着工程では上下に一対の搬送ローラ37と一対のヒーターパネル38が交互に配置されており、最終出口に加圧ローラ39が配置されている。図中一点鎖線で示される情報通信体のパスラインを通過する単位シートt1は上下に配置されているヒーターパネル38に加熱され、さらに排出口の加圧ローラ39を通過することにより、対向葉片に挟まれた疑似接着フィルムシートG1の両外側の感熱接着剤層12により全体として剥離可能に一体化されるのである。
なお前記製造方法においてスリッタやダイカットローラによる用紙の不要部分の切り落としや天地方向の断裁等の工程と、圧着工程とはその順序を入れ替えても構わない。また圧着工程の前後に段階的に切り落としや断裁の工程を配置しても構わない。
さらに3葉片が連接された長尺シートを、断面Z字状に三つ折りしてサポートローラ30から下流へ供給し、ターンプレートを増設すると共に下方に加えて上方にもロールRを待機させておいて疑似接着フィルムシートG1を対向葉片間に挿入するようにすれば、三つ折り形態の情報通信体にも対応することができる。
[長尺シートによる製造方法その2]
前記長尺シートS1は切取線24で蛇腹状に折り畳まれて図9左端に配置される。そして上方のサポートローラ41へ引き上げられると共にほぼ水平に向きを変えて下流のピントラクタ42のピンとマージナル孔26を合致させてさらに下流へ搬送される。下流には一対のヒートローラ43が配置されており、上方に待機したローラRから繰出される疑似接着フィルムシートG2と整合される。
表面に疑似接着フィルムシートG2をその感熱接着剤層18を介して被覆した長尺シートS1は、断面が図11(A)の状態で下流へ搬送され、スリッタ44により一方のマージナル部分27が切り落とされたり、或いは開封用ミシン目等を入れられる。そして前記スリッタやミシン目加工と同時或いは前後してダイカットローラ45等により区画されたカード部Yが長尺シートS1と被覆されている疑似接着フィルムシートG2を貫通して形成される。
その後ニップローラ46によりさらに下流へ搬送された長尺シートS1は、サポートローラ47、48間で一旦弛みを形成した後に下流の折畳みアングル49を通過して、二つ折りに連続的に折り畳まれながらさらに下流のサポートローラ50とピントラクタ51を通過してスリッタ52により残るマージナル部分27を除去される。そしてダイカットローラ54により天地方向の断裁が行われ、図11(B)の状態に単位シート毎に断裁されて下流の疑似接着工程へ搬送されるのである。
疑似接着工程では上下に一対の搬送ローラ55と一対のヒーターパネル56が交互に配置されており、最終出口に加圧ローラ57が配置されている。図中一点鎖線で示される情報通信体のパスラインを通過する単位シートは、上下に配置されているヒーターパネル56に加熱され、さらに排出口の加圧ローラ57を通過することにより折畳まれて対向している疑似接着層19同士が疑似接着され、全体として剥離可能に一体化された後にベルトコンベア等からなるスタッカ58に排出され順次積載されるのである。
なお前記製造方法においてスリッタやダイカットローラによる用紙の不要部分の切り落としや天地方向の断裁等の工程と、圧着工程とはその順序を入れ替えても構わない。また圧着工程の前後に段階的に切り落としや断裁の工程を配置しても構わない。
また3葉片が連接された長尺シートを用いると共に、上方のみならず下方にもロールRを待機させて疑似接着シートG2をヒートローラに供給すれば、長尺シート両面の疑似接着予定面に一度で被覆することができるため、三つ折り形態の情報通信体にも対応することができる。
[枚葉シートによる製造方法]
図12(A)及び(B)に示すように、本実施例で使用される枚葉シートS2は、例えば菊四つ切サイズの用紙に第一葉片61と第二葉片62が折線63を介して連接された二つ折りハガキの単位シートt2が4丁印刷されている。第一葉片61表面には郵便切手欄、郵便番号欄の他に受取人の住所氏名等が記載されている。また第二葉片62表面上部には宣伝広告等の一般情報が記載され、その下方に区画されたカード部Yが印刷されており、この部分は後ほどの工程中において、スリットとミシン目により抜き加工される。
同様に例えば第一葉片61裏面には秘密を要する個人情報が記載されており、第二葉片62裏面にも前記個人情報が記載されると共にその下方に区画されたカード部Yが印刷されている。なお各葉片61、62の裏面には、秘密を要する個人情報のみが記載されている必要はなく、例えば個人情報と一般情報が混在していても構わず、さらに一般情報のみが記載されていても構わない。
前記枚葉シートS2の裏面を、例えば公知のラミネーターにより、図12の構成からなる疑似接着フィルムシートG2を被覆する。被覆する部分は図13の斜線部分で、被覆した後に断裁トンボに沿って化粧断裁を施す。このようにして裏面全面が疑似接着フィルムシートG2で被覆された単位シートt2が完成する。
次に前記単位シートt2を図14に示す疑似接着工程の上流の折り機Fにセットする。そして自動的に一枚ずつ折り畳んで右側の圧着工程へ流し込むことにより、右側の加圧ローラ72から剥離可能に一体化された二つ折りハガキが排出されるのである。
なお前記加工工程は、各工程をオフラインで行っているが、例えば図8に示す製造方法において、ヒートローラ32より上流側の給紙工程を、例えば吸着パッド(他にフィードローラ等)を使用した枚葉シートの給紙工程に変更することでラミネート工程、断裁工程、折り工程、加熱・加圧工程を分離することなくインラインで完了することが可能になる。そのようなシステムの場合、圧着工程上流のダイカットローラ43に代えて、ギロチン方式のカッター等を配置して、用紙のマーカーを基準にセンサで読み取ることにより天地方向を切り揃えることができる。
なお、本発明は、前記実施例に限定されるものではない。
例えば、剥離の端緒として凸部を利用しているが、逆に凹部を形成しておいて区画の外枠側から剥離した後に区画内部を剥離するようにしても構わない。
またカード部は周囲を全てスリットとミシン目で区画される必要はなく、図15に示す要に、一部分スリットやミシン目が形成されない部分を設けておいて、剥離後分離せずに葉片に連接したままで残る構成にしても構わない。
さらに既述の製造方法で使用される疑似接着媒体は、フィルム方式以外の他の方式に代えても構わない。
S1 長尺シート
S2 枚葉シート
G1、G2 疑似接着フィルムシート
t1、t2 単位シート
Y 区画されたカード部
Z 凸部
R ロール
F 折り機
1、2、11、12、13、21、22、61、62 葉片
3、14、15、23、63 折線
5 スリット
6 ミシン目
10、熱可塑性樹脂層
11、17 基材
12、18 感熱接着剤層
19 疑似接着剤層
24、25 切取線
26 マージナル孔
27 マージナル部分
30、41、47、48、50 サポートローラ
31、33、42、51 ピントラクタ
43、ヒートローラ
34、44、52 スリッタ
36、45、54 ダイカットローラ
35、46、53 ニップローラ
49 折畳みアングル
37、55、70 搬送ローラ
38、56、70 ヒーターパネル
39、57、72 加圧ローラ
40、58、73 スタッカ

Claims (7)

  1. カード用葉片と該カード用葉片と疑似接着媒体を介して剥離可能に一体化されたサポート葉片からなり、前記カード用葉片には区画されたカード部が形成されており、前記カード部の区画手段がカード用葉片とカード用葉片側に形成されている疑似接着媒体の両者を貫通してなるスリット及びミシン目の組み合わせからなることを特徴とした区画されたカード部の分離手段。
  2. 折線又は切取線を介して横方向に連接された複数の葉片を切り重ね或いは折畳み、疑似接着媒体を介して剥離可能に一体化した情報通信体において、任意の葉片に区画されたカード部が形成されており、前記区画されたカード部の区画手段が前記任意の葉片と該葉片に形成された疑似接着媒体の両者を貫通してなるスリット及びミシン目の組み合わせからなることを特徴とした区画されたカード部を有する情報通信体。
  3. 区画されたカード部の輪郭で少なくとも一箇所の凸部及び/又は凹部がスリットにより形成されていることを特徴とした請求項1に記載された区画されたカード部を有する情報通信体。
  4. 区画されたカード部の輪郭の少なくとも一箇所がスリット又はミシン目により貫通されておらず分離することが不能な請求項1、2の何れかに記載の区画されたカード部を有する情報通信体。
  5. 折線又は切取線を介して横方向に連接された単位シートが縦方向に連接された長尺シートを折畳む工程、折り畳まれた長尺シートの対向葉片間に疑似接着フィルムシートを挿入する工程、疑似接着フィルムシートが挿入された長尺シートを単位シート毎に断裁する工程、前記単位シートを加圧又は加熱・加圧処理により剥離可能に一体化する圧着工程とからなることを特徴とした区画されたカード部を有する情報通信体の製造方法。
  6. 折線又は切取線を介して横方向に連接された単位シートが縦方向に連接された長尺シートの疑似接着予定面に疑似接着媒体を形成する工程、疑似接着媒体を形成した長尺シートを折畳む工程、折り畳まれた長尺シートを単位シート毎に断裁する工程、前記単位シートを加圧又は加熱・加圧処理により剥離可能に一体化する圧着工程とからなることを特徴とした区画されたカード部を有する情報通信体の製造方法。
  7. 単位シートが印刷された枚葉状のシートの疑似接着予定面に疑似接着媒体を形成する工程、疑似接着媒体を形成した枚葉状のシートを断裁して単位シート毎に仕上げる工程、断裁された単位シートを折畳む工程、折り畳まれた単位シートを加圧又は加熱・加圧処理により剥離可能に一体化する圧着工程とからなることを特徴とした区画されたカード部を有する情報通信体の製造方法。
JP2010222750A 2010-09-10 2010-09-10 区画されたカード部の分離手段とそれを用いた情報通信体及び区画されたカード部を有する情報通信体の製造方法 Pending JP2012056304A (ja)

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