JP2004136475A - イベント会場の入場券 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示した機械読み取り用コードを第三者が簡単に見れないようにして、機械読み取り用コードを不正に改ざんされたり、機械読み取り用コードのコード内容を偽造品を作製されることを予防すると共に、機械読み取り用コードを汚れや傷などから保護に、更に、入場者以外の者が入場券に表示した種々のキャンペーン企画などのサービス情報を簡単に見れないようにすることで、入場者だけにサービスを提供できるようにしたイベント会場の入場券を提供する。
【解決手段】中央領域に非接着部と、周縁領域に接着部とを有する２枚の重合されたシート積層体からなり、前記シート積層体の上側の第１シートには、前記非接着部にコ字状の開封用ミシン目が形成され、前記シート積層体の下側の第２シートの表面には、前記非接着部に機械読み取り可能なコードが表示されていることを特徴とする。
【選択図】 図１
【解決手段】中央領域に非接着部と、周縁領域に接着部とを有する２枚の重合されたシート積層体からなり、前記シート積層体の上側の第１シートには、前記非接着部にコ字状の開封用ミシン目が形成され、前記シート積層体の下側の第２シートの表面には、前記非接着部に機械読み取り可能なコードが表示されていることを特徴とする。
【選択図】 図１
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば博覧会、オリンピック、コンサート、アトラクション、スポーツ、演劇等の所謂イベントを開催するイベント会場に入場する際のイベント会場の入場券に関する。
【０００２】
【従来の技術】
国内外で開催される博覧会、オリンピック、コンサート、アトラクション、スポーツ等の所謂イベントを開催するイベント会場として、例えば、博覧会場、オリンピック会場、コンサート会場（球場・会館）、アミューズメント施設、スタジアム、劇場等が挙げられる。
【０００３】
従来、これらのイベント会場に入場を希望する者は、予め入場券を購入するなどして入手した後、イベント開催日にイベント会場の入場ゲートにおいて、入場者が持参した入場券を係員に提示してチェックを受けたり、又は入場券に表示されたバーコードなどの機械読み取り用コードを、入場ゲートに備えられているコード読取装置で機械読み取りさせることで、機械的な入場判定処理を行うなどしている。
【０００４】
しかしながら、これら従来のイベント会場の入場券は、１枚のシートに機械読み取り用コードを表示させた仕様であるため、第三者が機械読み取り用コードを不正に改ざんしたり、機械読み取り用コードのコード内容を偽造品を作製する目的で読み取るなどすることができ、セキュリティー上の問題がある。（例えば、特許文献１及び特許文献２参照）
また、入場券の表面に機械読み取り用コードを表示した場合には、汚れや傷などによる影響で、コード読み取り時に正確な読み取りができない危険性があるという問題もある。
【０００５】
また、これらのイベント会場の入場券に、種々のキャンペーン企画などのサービス情報等を表示するなどして、入場者に対して入場以外の様々なサービスや特典を付与することもできるが、シート状の入場券の場合には、これらの表示が入場者以外の者も簡単に見ることができるので、表示されたサービス情報や特典情報を第三者に簡単に見られてしまうというセキュリティー上の問題がある。
【０００６】
【特許文献１】
特開平７−２３７３８１号公報
【特許文献２】
特開平６−２３９０８１号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、表示した機械読み取り用コードを第三者が簡単に見れないようにして、機械読み取り用コードを不正に改ざんされたり、機械読み取り用コードのコード内容を偽造品を作製されることを予防すると共に、機械読み取り用コードを汚れや傷などから保護に、更に、入場者以外の者が入場券に表示した種々のキャンペーン企画などのサービス情報を簡単に見れないようにすることで、入場者だけにサービスや特典を提供できるようにしたイベント会場の入場券を提供する。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明のイベント会場の入場券は、中央領域に非接着部と、周縁領域に接着部とを有する２枚の重合されたシート積層体からなり、前記シート積層体の上側の第１シートには、前記非接着部にコ字状の開封用ミシン目が形成され、前記シート積層体の下側の第２シートの表面には、前記非接着部に機械読み取り可能なコードが表示されていることを特徴とする。
【０００９】
また、本発明のイベント会場の入場券は、前記機械読み取り可能なコードが、光学的に読み取り可能なコードであることを特徴とする。
【００１０】
更に、本発明のイベント会場の入場券は、前記光学的に読み取り可能なコードが、バーコード、２次元コード、ＯＣＲコード、ＯＭＲコードのいずれかであることを特徴とする。
【００１１】
また、本発明のイベント会場の入場券は、前記第１シートの裏面及び／又は前記第２シートの表面には、入場者に対するサービス情報または特典情報が表示されていることを特徴とする。
【００１２】
更に、本発明のイベント会場の入場券は、前記サービス情報または前記特典情報が、スタンプラリー情報、抽選情報、当選情報、オークション参加情報、割引情報のいずれかであることを特徴とする。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図１は、本発明の第１実施形態に係るイベント会場の入場券の平面図、図２は、本発明の第１実施形態に係るイベント会場の入場券の裏側の平面図、図３は、図１のＡ−Ａ線断面図、図４は、図１のＢ−Ｂ線断面図、図５は、本発明の第１実施形態に係るイベント会場の入場券の接着部及び非接着部を説明する平面図、図６は、本発明の第１実施形態に係るイベント会場の入場券において、第１シートをコ字状の開封用ミシン目から切り開いた状態を示す平面図、図７は、本発明の第２実施形態に係るイベント会場の入場券において、第１シートをコ字状の開封用ミシン目から切り開いた状態を示す平面図、図８は、本発明の第３実施形態に係るイベント会場の入場券において、第１シートをコ字状の開封用ミシン目から切り開いた状態を示す平面図、図９は、本発明の第４実施形態に係るイベント会場の入場券において、第１シートをコ字状の開封用ミシン目から切り開いた状態を示す平面図である。
【００１４】
まず、本発明の第１実施形態に係るイベント会場の入場券について、図１乃至図６に基づいて説明する。
本発明の第１実施形態に係るイベント会場の入場券１ａ（以下、入場券ともいう。）は、略矩形状を有する第１シート２と、その下側に重合された第２シート３とからなり、重合された第１シート２と第２シート３とは、それらの中央領域において接着剤５ａを塗布しない非接着部４を設け、またそれらの周縁領域において接着剤５ａで接着させた接着部５を有している。
図５には、第２シート３の表面における非接着部４と接着部５の領域を示した図であり、第２シート３の周縁領域に所定幅からなる接着剤５ａを塗布させた接着部５を設けることで、周縁領域で接着状態にある２枚の重合されたシート積層体を形成している。
【００１５】
また、第１シートには、中央領域の非接着部４において、コ字状の開封用ミシン目６が形成されている。
このコ字状の開封用ミシン目６の角部には、摘まんでめくり上げるのに便利なように、直角のミシン目を形成しためくり開始部７を設けることが好ましく、このめくり開始部７の角部を摘まんで第１シートをめくり上げることで、コ字状の開封用ミシン目６から第１シートを部分的に切り取ることができ、入場券１ａの１辺側を残して他の３辺に略平行にコ字状の切り取りが行えるようにしてある。
【００１６】
また、第１シート２の所定部分には、偽造防止を図るために、ホログラムシール９を貼付したりすることが好ましい。
更に、第１シート２の表面には、その入場券が使用される種々のイベント名や開催日などを表示したり、イメージキャラクタの絵などを印刷しておいてもよい。
また、これら入場券１ａの取扱い説明として、図２に示すように、入場券１ａの裏面側である第２シート３に図解入りの説明文などを印刷８しておくことが好ましい。
【００１７】
図６に示すように、入場券１ａの第１シート２に形成されたコ字状の開封用ミシン目６を切り取り、第１シートの所定部分をめくり上げた際に露出する第２シート３の表面には、機械読み取り用コードである２次元コード１０と、入場者に対するサービス情報であるスタンプラリー情報１１ａのスタンプ欄表示などが印刷されている。
また、コ字状の開封用ミシン目６から切り取ってめくり上げた第１シート２の裏面には、スタンプラリー情報１１ｂであるスタンプラリーの方法、通過地点、ゴールした場合のプレゼント品などに関する情報が印刷されている。
【００１８】
第２シート３の表面に表示されている２次元コード１０は、光学的に読み取り可能なコードであり、イベント会場の入場ゲートなどに設置されているコード読取装置に入場者が２次元コード１０の部分をかざすことで、コード情報を読み取らせて入場許可チェックを機械的処理することが可能にするものである。
【００１９】
第２シート３の表面には、２次元コード１０に限らず、例えばバーコード、ＯＣＲコード、ＯＭＲコードなどの光学的に読み取り可能なコードを表示することで、入場許可チェックを機械的処理することができ、イベント会場の入場ゲートなどに設置するコード読取装置の種類に応じて、前記のコードを選択して表示してもよい。
【００２０】
これらの機械読み取り用コードは、入場券１ａ毎の異なる券管理番号が付与されていて、コード読取装置で機械読み取り用コードを読み取ることで入場情報管理を行うことができる。
【００２１】
つまり、本発明の第１実施形態に係るイベント会場の入場券１ａでは、入場者がイベント会場に入場する際には、かならず入場券１ａのコ字状の開封用ミシン目６から第１シートをコ字状にめくり上げ、イベント会場の入場ゲートなどに設置するコード読取装置に対して、第２シート３の表面に表示されている２次元コード１０をかざすことで、イベント会場への入場が行えると共に、その入場者だけに、入場券の内側に表示してある入場者に対するサービス情報または特典情報であるスタンプラリー情報が見られるようにしてある。
【００２２】
次に、本発明の第２実施形態に係るイベント会場の入場券を、図７に基づいて説明する。
本発明の第２実施形態に係るイベント会場の入場券１ｂは、前記第１実施形態に係るイベント会場の入場券１ａと同様の構成を有している。
入場券１ｂには、入場券１ｂの第１シート２に形成されたコ字状の開封用ミシン目６を切り取り、第１シートの所定部分をめくり上げた際に露出する第２シート３の表面には、機械読み取り用コードである２次元コード１０と、入場者に対するサービス情報または特典情報である抽選情報１２ａが印刷されている。
この抽選情報１２ａとしては、抽選番号や当選発表日やその方法などが表示されている。
【００２３】
また、コ字状の開封用ミシン目６から切り取ってめくり上げた第１シート２の裏面には、抽選情報１２ｂである当選プレゼント品などの表示が印刷されている。
本発明の第２実施形態に係るイベント会場の入場券１ｂでは、入場者がイベント会場に入場する際には、入場券１ｂのコ字状の開封用ミシン目６から第１シート２をコ字状にめくり上げ、イベント会場の入場ゲートなどに設置するコード読取装置に対して、第２シート３の表面に表示されている２次元コード１０をかざすことで、イベント会場への入場が行えると共に、その入場者だけに、入場券の内側に表示してある入場者に対するサービス情報または特典情報である抽選情報が見られるようにしてある。
【００２４】
また、これらの抽選情報の代わりとして、例えば、「当たり」や「はずれ」、「１等賞」や「２等賞」などの当選情報を予め第２シート３の表面に表示しておくことで、入場者が入場券１ｂのコ字状の開封用ミシン目６から第１シート２をコ字状にめくり上げて、第２シート３の表面を見た時に、くじの結果がわかるようにしてもよい。
これらの当選情報は、第１シート２の裏面側に表示するようにしてもよい。
【００２５】
次に、本発明の第３実施形態に係るイベント会場の入場券を、図８に基づいて説明する。
本発明の第３実施形態に係るイベント会場の入場券１ｃは、前記第１実施形態に係るイベント会場の入場券１ａと同様の構成を有している。
入場券１ｃには、入場券１ｃの第１シート２に形成されたコ字状の開封用ミシン目６を切り取り、第１シートの所定部分をめくり上げた際に露出する第２シート３の表面には、機械読み取り用コードである２次元コード１０と、入場者に対する特典情報であるオークション参加情報１３ａが印刷されている。
このオークション参加情報１３ａとしては、オークションの参加手順やオークションに参加するためのオークション参加番号などが表示されている。
【００２６】
また、コ字状の開封用ミシン目６から切り取ってめくり上げた第１シート２の裏面には、オークション参加情報１３ｂである「オークション参加の権利を差し上げます」などコメントが表示されている。
これらのオークションとしては、イベントで使用したり展示などし、そのイベントが終了した後に必要がなくなった品物などを、オークションにより販売する際のオークション参加の権利を入場者に与えるためのものであり、マニアにとっては日頃手にはいらない貴重な品物を手に入れるチャンスとなり、オークション参加番号を入場券に表示しておくことで、使用後の入場券も大切に持ち帰るための動機付けとなる。
【００２７】
本発明の第３実施形態に係るイベント会場の入場券１ｃでは、入場者がイベント会場に入場する際には、入場券１ｃのコ字状の開封用ミシン目６から第１シート２をコ字状にめくり上げ、イベント会場の入場ゲートなどに設置するコード読取装置に対して、第２シート３の表面に表示されている２次元コード１０をかざすことで、イベント会場への入場が行えると共に、その入場者だけに、入場券の内側に表示してある入場者に対する特典情報であるオークション参加情報が見られるようにしてある。
【００２８】
次に、本発明の第４実施形態に係るイベント会場の入場券を、図９に基づいて説明する。
本発明の第４実施形態に係るイベント会場の入場券１ｄは、前記第４実施形態に係るイベント会場の入場券１ａと同様の構成を有している。
入場券１ｄには、入場券１ｄの第１シート２に形成されたコ字状の開封用ミシン目６を切り取り、第１シートの所定部分をめくり上げた際に露出する第２シート３の表面には、機械読み取り用コードである２次元コード１０と、入場者に対する広告情報１４などが印刷されている。
【００２９】
また、コ字状の開封用ミシン目６から切り取ってめくり上げた第１シート２の裏面には、割引情報１５が表示され、第１シート２を割引券として使用できるようにしてある。
【００３０】
本発明の第４実施形態に係るイベント会場の入場券１ｄでは、入場者がイベント会場に入場する際には、入場券１ｄのコ字状の開封用ミシン目６から第１シート２をコ字状にめくり上げ、イベント会場の入場ゲートなどに設置するコード読取装置に対して、第２シート３の表面に表示されている２次元コード１０をかざすことで、イベント会場への入場が行えると共に、その入場者だけに、入場券の内側に表示してある入場者に対する特典情報である割引情報が見られるようにしてある。
【００３１】
これらの割引情報を入場券に表示して割引券などとして使用できるようにすることで、特定企業の販売商品を割安で購入できるようにすると共に、その企業の広告表示も入場券に表示することで、入場者に対しての広告効果が期待できるものである。
【００３２】
本発明のイベント会場の入場券は、上記したものに限定されるものではなく、入場券の第１シートの裏面及び／又は前記第２シートの表面に、入場者に対する種々のサービス情報または特典情報を表示することで、本発明の入場券を使用して入場することのメリットを入場者に付与することができる。
また、例えばイベントへの入場者のうち、入場料金を支払わない招待客や無料入場者と、入場券を購入した入場者との間で、サービスや特典の差別化を図るために、入場券に表示するサービス情報または特典情報を異ならせることも可能であり、イベント企画に合わせて様々な使い方ができるものである。
【００３３】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の入場券は、２枚の重合されたシート積層体の内側に入場の際に必要な機械読み取り可能なコードを表示してあるので、第三者が機械読み取り用コードを簡単に見ることができないので、機械読み取り用コードを不正に改ざんされたり、機械読み取り用コードのコード内容を偽造品を作製されることを予防すると共に、機械読み取り用コードを汚れや傷などから保護することができるという効果がある。
また、機械読み取り可能なコードを光学的に読み取り可能なコードとすることで、入場の際に入場券に表示されたコードをコード読取装置にかざすだけで簡単に読み取りチェックを行えて効率的である。
更に、本発明の入場券は、２枚の重合されたシート積層体の内側に入場者に対するサービス情報を表示してあるので、入場者以外の者が入場券に表示した種々のキャンペーン企画などのサービス情報や特典情報を簡単に見ることができないので、入場者だけにサービスや特典を提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施形態に係るイベント会場の入場券の平面図である。
【図２】本発明の第１実施形態に係るイベント会場の入場券の裏側の平面図である。
【図３】図１のＡ−Ａ線断面図である。
【図４】図１のＢ−Ｂ線断面図である。
【図５】本発明の第１実施形態に係るイベント会場の入場券の接着部及び非接着部を説明する平面図である。
【図６】本発明の第１実施形態に係るイベント会場の入場券において、第１シートをコ字状の開封用ミシン目から切り開いた状態を示す平面図である。
【図７】本発明の第２実施形態に係るイベント会場の入場券において、第１シートをコ字状の開封用ミシン目から切り開いた状態を示す平面図である。
【図８】本発明の第３実施形態に係るイベント会場の入場券において、第１シートをコ字状の開封用ミシン目から切り開いた状態を示す平面図である。
【図９】本発明の第４実施形態に係るイベント会場の入場券において、第１シートをコ字状の開封用ミシン目から切り開いた状態を示す平面図である。
【符号の説明】
１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄ イベント会場の入場券
２ 第１シート
３ 第２シート
４ 非接着部
５ 接着部
５ａ 接着剤
６ コ字状の開封用ミシン目
７ めくり開始部
８ 印刷
９ ホログラムシール
１０ ２次元コード
１１ａ，１１ｂ スタンプラリー情報抽選情報
１２ａ，１２ｂ 抽選情報
１３ａ，１３ｂ オークション参加情報
１４ 広告情報
１５ 割引情報
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば博覧会、オリンピック、コンサート、アトラクション、スポーツ、演劇等の所謂イベントを開催するイベント会場に入場する際のイベント会場の入場券に関する。
【０００２】
【従来の技術】
国内外で開催される博覧会、オリンピック、コンサート、アトラクション、スポーツ等の所謂イベントを開催するイベント会場として、例えば、博覧会場、オリンピック会場、コンサート会場（球場・会館）、アミューズメント施設、スタジアム、劇場等が挙げられる。
【０００３】
従来、これらのイベント会場に入場を希望する者は、予め入場券を購入するなどして入手した後、イベント開催日にイベント会場の入場ゲートにおいて、入場者が持参した入場券を係員に提示してチェックを受けたり、又は入場券に表示されたバーコードなどの機械読み取り用コードを、入場ゲートに備えられているコード読取装置で機械読み取りさせることで、機械的な入場判定処理を行うなどしている。
【０００４】
しかしながら、これら従来のイベント会場の入場券は、１枚のシートに機械読み取り用コードを表示させた仕様であるため、第三者が機械読み取り用コードを不正に改ざんしたり、機械読み取り用コードのコード内容を偽造品を作製する目的で読み取るなどすることができ、セキュリティー上の問題がある。（例えば、特許文献１及び特許文献２参照）
また、入場券の表面に機械読み取り用コードを表示した場合には、汚れや傷などによる影響で、コード読み取り時に正確な読み取りができない危険性があるという問題もある。
【０００５】
また、これらのイベント会場の入場券に、種々のキャンペーン企画などのサービス情報等を表示するなどして、入場者に対して入場以外の様々なサービスや特典を付与することもできるが、シート状の入場券の場合には、これらの表示が入場者以外の者も簡単に見ることができるので、表示されたサービス情報や特典情報を第三者に簡単に見られてしまうというセキュリティー上の問題がある。
【０００６】
【特許文献１】
特開平７−２３７３８１号公報
【特許文献２】
特開平６−２３９０８１号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、表示した機械読み取り用コードを第三者が簡単に見れないようにして、機械読み取り用コードを不正に改ざんされたり、機械読み取り用コードのコード内容を偽造品を作製されることを予防すると共に、機械読み取り用コードを汚れや傷などから保護に、更に、入場者以外の者が入場券に表示した種々のキャンペーン企画などのサービス情報を簡単に見れないようにすることで、入場者だけにサービスや特典を提供できるようにしたイベント会場の入場券を提供する。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明のイベント会場の入場券は、中央領域に非接着部と、周縁領域に接着部とを有する２枚の重合されたシート積層体からなり、前記シート積層体の上側の第１シートには、前記非接着部にコ字状の開封用ミシン目が形成され、前記シート積層体の下側の第２シートの表面には、前記非接着部に機械読み取り可能なコードが表示されていることを特徴とする。
【０００９】
また、本発明のイベント会場の入場券は、前記機械読み取り可能なコードが、光学的に読み取り可能なコードであることを特徴とする。
【００１０】
更に、本発明のイベント会場の入場券は、前記光学的に読み取り可能なコードが、バーコード、２次元コード、ＯＣＲコード、ＯＭＲコードのいずれかであることを特徴とする。
【００１１】
また、本発明のイベント会場の入場券は、前記第１シートの裏面及び／又は前記第２シートの表面には、入場者に対するサービス情報または特典情報が表示されていることを特徴とする。
【００１２】
更に、本発明のイベント会場の入場券は、前記サービス情報または前記特典情報が、スタンプラリー情報、抽選情報、当選情報、オークション参加情報、割引情報のいずれかであることを特徴とする。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図１は、本発明の第１実施形態に係るイベント会場の入場券の平面図、図２は、本発明の第１実施形態に係るイベント会場の入場券の裏側の平面図、図３は、図１のＡ−Ａ線断面図、図４は、図１のＢ−Ｂ線断面図、図５は、本発明の第１実施形態に係るイベント会場の入場券の接着部及び非接着部を説明する平面図、図６は、本発明の第１実施形態に係るイベント会場の入場券において、第１シートをコ字状の開封用ミシン目から切り開いた状態を示す平面図、図７は、本発明の第２実施形態に係るイベント会場の入場券において、第１シートをコ字状の開封用ミシン目から切り開いた状態を示す平面図、図８は、本発明の第３実施形態に係るイベント会場の入場券において、第１シートをコ字状の開封用ミシン目から切り開いた状態を示す平面図、図９は、本発明の第４実施形態に係るイベント会場の入場券において、第１シートをコ字状の開封用ミシン目から切り開いた状態を示す平面図である。
【００１４】
まず、本発明の第１実施形態に係るイベント会場の入場券について、図１乃至図６に基づいて説明する。
本発明の第１実施形態に係るイベント会場の入場券１ａ（以下、入場券ともいう。）は、略矩形状を有する第１シート２と、その下側に重合された第２シート３とからなり、重合された第１シート２と第２シート３とは、それらの中央領域において接着剤５ａを塗布しない非接着部４を設け、またそれらの周縁領域において接着剤５ａで接着させた接着部５を有している。
図５には、第２シート３の表面における非接着部４と接着部５の領域を示した図であり、第２シート３の周縁領域に所定幅からなる接着剤５ａを塗布させた接着部５を設けることで、周縁領域で接着状態にある２枚の重合されたシート積層体を形成している。
【００１５】
また、第１シートには、中央領域の非接着部４において、コ字状の開封用ミシン目６が形成されている。
このコ字状の開封用ミシン目６の角部には、摘まんでめくり上げるのに便利なように、直角のミシン目を形成しためくり開始部７を設けることが好ましく、このめくり開始部７の角部を摘まんで第１シートをめくり上げることで、コ字状の開封用ミシン目６から第１シートを部分的に切り取ることができ、入場券１ａの１辺側を残して他の３辺に略平行にコ字状の切り取りが行えるようにしてある。
【００１６】
また、第１シート２の所定部分には、偽造防止を図るために、ホログラムシール９を貼付したりすることが好ましい。
更に、第１シート２の表面には、その入場券が使用される種々のイベント名や開催日などを表示したり、イメージキャラクタの絵などを印刷しておいてもよい。
また、これら入場券１ａの取扱い説明として、図２に示すように、入場券１ａの裏面側である第２シート３に図解入りの説明文などを印刷８しておくことが好ましい。
【００１７】
図６に示すように、入場券１ａの第１シート２に形成されたコ字状の開封用ミシン目６を切り取り、第１シートの所定部分をめくり上げた際に露出する第２シート３の表面には、機械読み取り用コードである２次元コード１０と、入場者に対するサービス情報であるスタンプラリー情報１１ａのスタンプ欄表示などが印刷されている。
また、コ字状の開封用ミシン目６から切り取ってめくり上げた第１シート２の裏面には、スタンプラリー情報１１ｂであるスタンプラリーの方法、通過地点、ゴールした場合のプレゼント品などに関する情報が印刷されている。
【００１８】
第２シート３の表面に表示されている２次元コード１０は、光学的に読み取り可能なコードであり、イベント会場の入場ゲートなどに設置されているコード読取装置に入場者が２次元コード１０の部分をかざすことで、コード情報を読み取らせて入場許可チェックを機械的処理することが可能にするものである。
【００１９】
第２シート３の表面には、２次元コード１０に限らず、例えばバーコード、ＯＣＲコード、ＯＭＲコードなどの光学的に読み取り可能なコードを表示することで、入場許可チェックを機械的処理することができ、イベント会場の入場ゲートなどに設置するコード読取装置の種類に応じて、前記のコードを選択して表示してもよい。
【００２０】
これらの機械読み取り用コードは、入場券１ａ毎の異なる券管理番号が付与されていて、コード読取装置で機械読み取り用コードを読み取ることで入場情報管理を行うことができる。
【００２１】
つまり、本発明の第１実施形態に係るイベント会場の入場券１ａでは、入場者がイベント会場に入場する際には、かならず入場券１ａのコ字状の開封用ミシン目６から第１シートをコ字状にめくり上げ、イベント会場の入場ゲートなどに設置するコード読取装置に対して、第２シート３の表面に表示されている２次元コード１０をかざすことで、イベント会場への入場が行えると共に、その入場者だけに、入場券の内側に表示してある入場者に対するサービス情報または特典情報であるスタンプラリー情報が見られるようにしてある。
【００２２】
次に、本発明の第２実施形態に係るイベント会場の入場券を、図７に基づいて説明する。
本発明の第２実施形態に係るイベント会場の入場券１ｂは、前記第１実施形態に係るイベント会場の入場券１ａと同様の構成を有している。
入場券１ｂには、入場券１ｂの第１シート２に形成されたコ字状の開封用ミシン目６を切り取り、第１シートの所定部分をめくり上げた際に露出する第２シート３の表面には、機械読み取り用コードである２次元コード１０と、入場者に対するサービス情報または特典情報である抽選情報１２ａが印刷されている。
この抽選情報１２ａとしては、抽選番号や当選発表日やその方法などが表示されている。
【００２３】
また、コ字状の開封用ミシン目６から切り取ってめくり上げた第１シート２の裏面には、抽選情報１２ｂである当選プレゼント品などの表示が印刷されている。
本発明の第２実施形態に係るイベント会場の入場券１ｂでは、入場者がイベント会場に入場する際には、入場券１ｂのコ字状の開封用ミシン目６から第１シート２をコ字状にめくり上げ、イベント会場の入場ゲートなどに設置するコード読取装置に対して、第２シート３の表面に表示されている２次元コード１０をかざすことで、イベント会場への入場が行えると共に、その入場者だけに、入場券の内側に表示してある入場者に対するサービス情報または特典情報である抽選情報が見られるようにしてある。
【００２４】
また、これらの抽選情報の代わりとして、例えば、「当たり」や「はずれ」、「１等賞」や「２等賞」などの当選情報を予め第２シート３の表面に表示しておくことで、入場者が入場券１ｂのコ字状の開封用ミシン目６から第１シート２をコ字状にめくり上げて、第２シート３の表面を見た時に、くじの結果がわかるようにしてもよい。
これらの当選情報は、第１シート２の裏面側に表示するようにしてもよい。
【００２５】
次に、本発明の第３実施形態に係るイベント会場の入場券を、図８に基づいて説明する。
本発明の第３実施形態に係るイベント会場の入場券１ｃは、前記第１実施形態に係るイベント会場の入場券１ａと同様の構成を有している。
入場券１ｃには、入場券１ｃの第１シート２に形成されたコ字状の開封用ミシン目６を切り取り、第１シートの所定部分をめくり上げた際に露出する第２シート３の表面には、機械読み取り用コードである２次元コード１０と、入場者に対する特典情報であるオークション参加情報１３ａが印刷されている。
このオークション参加情報１３ａとしては、オークションの参加手順やオークションに参加するためのオークション参加番号などが表示されている。
【００２６】
また、コ字状の開封用ミシン目６から切り取ってめくり上げた第１シート２の裏面には、オークション参加情報１３ｂである「オークション参加の権利を差し上げます」などコメントが表示されている。
これらのオークションとしては、イベントで使用したり展示などし、そのイベントが終了した後に必要がなくなった品物などを、オークションにより販売する際のオークション参加の権利を入場者に与えるためのものであり、マニアにとっては日頃手にはいらない貴重な品物を手に入れるチャンスとなり、オークション参加番号を入場券に表示しておくことで、使用後の入場券も大切に持ち帰るための動機付けとなる。
【００２７】
本発明の第３実施形態に係るイベント会場の入場券１ｃでは、入場者がイベント会場に入場する際には、入場券１ｃのコ字状の開封用ミシン目６から第１シート２をコ字状にめくり上げ、イベント会場の入場ゲートなどに設置するコード読取装置に対して、第２シート３の表面に表示されている２次元コード１０をかざすことで、イベント会場への入場が行えると共に、その入場者だけに、入場券の内側に表示してある入場者に対する特典情報であるオークション参加情報が見られるようにしてある。
【００２８】
次に、本発明の第４実施形態に係るイベント会場の入場券を、図９に基づいて説明する。
本発明の第４実施形態に係るイベント会場の入場券１ｄは、前記第４実施形態に係るイベント会場の入場券１ａと同様の構成を有している。
入場券１ｄには、入場券１ｄの第１シート２に形成されたコ字状の開封用ミシン目６を切り取り、第１シートの所定部分をめくり上げた際に露出する第２シート３の表面には、機械読み取り用コードである２次元コード１０と、入場者に対する広告情報１４などが印刷されている。
【００２９】
また、コ字状の開封用ミシン目６から切り取ってめくり上げた第１シート２の裏面には、割引情報１５が表示され、第１シート２を割引券として使用できるようにしてある。
【００３０】
本発明の第４実施形態に係るイベント会場の入場券１ｄでは、入場者がイベント会場に入場する際には、入場券１ｄのコ字状の開封用ミシン目６から第１シート２をコ字状にめくり上げ、イベント会場の入場ゲートなどに設置するコード読取装置に対して、第２シート３の表面に表示されている２次元コード１０をかざすことで、イベント会場への入場が行えると共に、その入場者だけに、入場券の内側に表示してある入場者に対する特典情報である割引情報が見られるようにしてある。
【００３１】
これらの割引情報を入場券に表示して割引券などとして使用できるようにすることで、特定企業の販売商品を割安で購入できるようにすると共に、その企業の広告表示も入場券に表示することで、入場者に対しての広告効果が期待できるものである。
【００３２】
本発明のイベント会場の入場券は、上記したものに限定されるものではなく、入場券の第１シートの裏面及び／又は前記第２シートの表面に、入場者に対する種々のサービス情報または特典情報を表示することで、本発明の入場券を使用して入場することのメリットを入場者に付与することができる。
また、例えばイベントへの入場者のうち、入場料金を支払わない招待客や無料入場者と、入場券を購入した入場者との間で、サービスや特典の差別化を図るために、入場券に表示するサービス情報または特典情報を異ならせることも可能であり、イベント企画に合わせて様々な使い方ができるものである。
【００３３】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の入場券は、２枚の重合されたシート積層体の内側に入場の際に必要な機械読み取り可能なコードを表示してあるので、第三者が機械読み取り用コードを簡単に見ることができないので、機械読み取り用コードを不正に改ざんされたり、機械読み取り用コードのコード内容を偽造品を作製されることを予防すると共に、機械読み取り用コードを汚れや傷などから保護することができるという効果がある。
また、機械読み取り可能なコードを光学的に読み取り可能なコードとすることで、入場の際に入場券に表示されたコードをコード読取装置にかざすだけで簡単に読み取りチェックを行えて効率的である。
更に、本発明の入場券は、２枚の重合されたシート積層体の内側に入場者に対するサービス情報を表示してあるので、入場者以外の者が入場券に表示した種々のキャンペーン企画などのサービス情報や特典情報を簡単に見ることができないので、入場者だけにサービスや特典を提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施形態に係るイベント会場の入場券の平面図である。
【図２】本発明の第１実施形態に係るイベント会場の入場券の裏側の平面図である。
【図３】図１のＡ−Ａ線断面図である。
【図４】図１のＢ−Ｂ線断面図である。
【図５】本発明の第１実施形態に係るイベント会場の入場券の接着部及び非接着部を説明する平面図である。
【図６】本発明の第１実施形態に係るイベント会場の入場券において、第１シートをコ字状の開封用ミシン目から切り開いた状態を示す平面図である。
【図７】本発明の第２実施形態に係るイベント会場の入場券において、第１シートをコ字状の開封用ミシン目から切り開いた状態を示す平面図である。
【図８】本発明の第３実施形態に係るイベント会場の入場券において、第１シートをコ字状の開封用ミシン目から切り開いた状態を示す平面図である。
【図９】本発明の第４実施形態に係るイベント会場の入場券において、第１シートをコ字状の開封用ミシン目から切り開いた状態を示す平面図である。
【符号の説明】
１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄ イベント会場の入場券
２ 第１シート
３ 第２シート
４ 非接着部
５ 接着部
５ａ 接着剤
６ コ字状の開封用ミシン目
７ めくり開始部
８ 印刷
９ ホログラムシール
１０ ２次元コード
１１ａ，１１ｂ スタンプラリー情報抽選情報
１２ａ，１２ｂ 抽選情報
１３ａ，１３ｂ オークション参加情報
１４ 広告情報
１５ 割引情報
Claims (5)
- 中央領域に非接着部と、周縁領域に接着部とを有する２枚の重合されたシート積層体からなり、
前記シート積層体の上側の第１シートには、前記非接着領域においてコ字状の開封用ミシン目が形成され、
前記シート積層体の下側の第２シートの表面には、前記非接着領域において機械読み取り可能なコードが表示されていることを特徴とするイベント会場の入場券。 - 前記機械読み取り可能なコードが、光学的に読み取り可能なコードであることを特徴とする請求項１記載のイベント会場の入場券。
- 前記光学的に読み取り可能なコードが、バーコード、２次元コード、ＯＣＲコード、ＯＭＲコードのいずれかであることを特徴とする請求項２記載のイベント会場の入場券。
- 前記第１シートの裏面及び／又は前記第２シートの表面には、入場者に対するサービス情報または特典情報が表示されていることを特徴とする請求項１記載のイベント会場の入場券。
- 前記サービス情報または前記特典情報が、スタンプラリー情報、抽選情報、当選情報、オークション参加情報、割引情報のいずれかであることを特徴とする請求項４記載のイベント会場の入場券。
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2002
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