JPH0554210A - 識別カードとそれを用いた入場管理システム - Google Patents

識別カードとそれを用いた入場管理システム

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JPH0554210A
JPH0554210A JP3237015A JP23701591A JPH0554210A JP H0554210 A JPH0554210 A JP H0554210A JP 3237015 A JP3237015 A JP 3237015A JP 23701591 A JP23701591 A JP 23701591A JP H0554210 A JPH0554210 A JP H0554210A
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transparent
card
identification
ticket
code
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Application number
JP3237015A
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English (en)
Inventor
Shinji Tajima
真治 田島
Shigeru Komatsubara
繁 小松原
Kazuhiko Yoshida
和彦 吉田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 紫外線インクなどの肉眼で視認できない不可
視インクでバーコードなどのマークを識別コードとする
安価でる程度のセキュリティを有する識別カードとその
識別カードを用いる入場管理システムを提供する。 【構成】 識別カードとしてのIDカード8は,紙の基
材8a,紙の印刷層8bを有し,印刷層8bに透明バー
コード82が印刷されている。この透明バーコード82
が識別コードとして使用される。紙を基材としており,
安価に製造でき,透明不可視マークを用いることがセキ
ュリティを有する。IDカード8は識別コード登録装置
1で発行され,透明バーコード82に対応するコードが
登録コード記憶装置2に記憶される。第1の端末装置6
A内のIDチケット操作装置30に挿入されたIDカー
ド8はその中の透明バーコードリーダ61で読み取ら
れ,そのコードが識別装置4において識別され,入場者
管理に使用される。IDチケット8の使用後は識別コー
ド抹消装置3で抹消される。統計処理装置5が入場者の
統計処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,紫外線などの入射光に
対し可視または不可視の蛍光を発するインクや赤外線な
どの入射光に対し蛍光を発しまたは不可視の反射光を発
するインクなど人間の眼で視認できないインクで書いた
透明不可視マークを有する識別カード,および,その識
別カードを用いた入場者管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】博覧会場,遊園地などにおいて,来訪者
の来訪状況を分析することが行われている。その分析と
しは,博覧会場または遊園地を訪れた人の数,時間帯,
その会場内の建物などへの入場状況などがある。従来,
そのような分析を行うとすれば,係員がそれぞれの建物
の入口で入場者を計数するなどの手作業で行っていた。
しかしながら,かかる手作業はその後のデータ整理も含
めて,多大の時間と労力がかかるという問題がある。か
かる作業を自動化する方法としては認証カード(IDカ
ード)を用い,磁気ストライプを自動的に読み取る装置
を会場に入口などに設置する方法が考えられる。IDカ
ードとしては,クレジットカード,銀行取引カードなど
に用いられる磁気ストライプを用いたプラスチックカー
ドが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】磁気ストライプを用い
たプラスチックカードは比較的セキュリティが高く,長
期間使用する用途に適しているが,上記博覧会場または
遊園地のように当日だけに使用するような場合には下記
に述べる問題を有していて,実用的でない。磁気ストラ
イプを用いたプラスチックカードは,磁気ストライプ部
が強力な磁石に影響でその磁化内容が変更されて使用で
きなくなることがある。また,磁気ストライプを用いた
プラスチックカードは基材にプラスチックを用い,裏面
に磁気ストライプは塗布しており,材料の価格および加
工費などの観点から価格が高くなる。さらに上記プラス
チックカードはその発行の即時性に欠け,その都度発行
することができない。
【0004】以上に鑑みて,本発明は,博覧会場,遊園
地などにおいて比較的短期間使用に耐用性があり,美観
に優れ,安価な識別カードを提供することを目的とす
る。また本発明は,かかる識別カードを容易に即時性を
もって発行でき,識別として使用し,その使用後容易に
即時性をもって抹消させるに好適な入場管理システムを
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め,本発明によれば,紙葉に設けられた入場識別用透明
不可視マークを有する識別カードが提供される。また本
発明によれば,上記識別カードを用いる入場管理システ
ムであって,識別用透明不可視マークに対応する登録コ
ードを記憶し,紙葉に該透明不可視マークを有する識別
用カードを発行する手段と,入場部のそれぞれに設けら
れ,該発行された識別カードの透明不可視マークを読み
取りその有効性を確認し,当該入場部に入場したことを
記憶するの識別手段手段と,各入場部への入場者の累計
を算出する手段とを有する入場者管理システムが提供さ
れる。さらに上記識別カードの情報を用いて顧客管理を
行う手段が設けられる。さらに本発明によれば,紙葉に
設けられた透明不可視マークを有する認証カードが提供
される。
【0006】
【作用】本発明の識別カードは基材を紙としてその上に
塗布または転写によって設けられた透明不可視マークを
用いるから,比較的短期間の使用に充分耐え,美観に優
れ,安価である。本発明の入場管理システムにおいて,
まず会場入口で来訪者ごとに識別カードの使用をその都
度許可し,その許可したコードを登録して,その識別カ
ードを,たとえば,博覧会場の会場券として来訪者に発
行する。この識別カードを博覧会場内の各催し物会場の
入口などに設置された透明不可視マークリーダなどに挿
入して識別カードの透明不可視マークを読み取り,上記
登録したコードに適合するとき,その識別カードを持っ
た来訪者の来訪を計数する。また入場者の顧客管理を行
うことができる。来訪者が博覧会場から退出するとき識
別カードを会場出口に設置された透明不可視マークリー
ダに挿入すると,その使用の終了が確認され,上記登録
したコードが抹消される。その識別カードは記念として
来訪者に配付できる。また上記識別カードの透明不可視
マークは肉眼で見えないから,セキュリティを有し,複
製されにくく,上記識別カードとしてばかりでなく,銀
行出納用カード,ゴルフ会員券などのIDチケットなど
にも適用できる。
【0007】
【実施例】図1に本発明の入場管理システムの1実施例
のシステム構成を示す。この入場管理システムは,図2
に示した本発明の識別カードの実施例としてのIDチケ
ット8を用いる。この入場管理システムは,識別コード
登録装置1,登録コード記憶装置2,識別コード抹消装
置3,識別装置4,統計処理装置5,および,第1〜第
3の端末装置5〜7を有する。
【0008】この入場管理システムを博覧(イベント)
会場の来訪者統計管理システムに適用した例について述
べる。識別コード登録装置1は博覧会場の入口に配設さ
れIDチケット8の発行を行う。この場合,IDチケッ
ト8は会場券およびその博覧会場内のクレジットカード
として利用できる。第1〜第3の端末装置6A〜6Cは
博覧会場内のそれぞれの催し物会場(パビリオンまたは
テーマパーク)の入口に配設され,発行されたIDチケ
ット8を読み取る。その読み取り結果が識別装置4に入
力され,識別装置4は発行されたIDチケット8の識別
を行う。さらに統計処理装置5は識別装置4で識別した
来訪者の統計処理を行う。識別コード抹消装置3は博覧
会場の出口に配設され,使用ずみのIDチケット8の抹
消処理を行う。
【0009】図2(A)に上記入場管理システムで使用
するIDチケット8の平面図,図2(B)に図2(A)
の線Y−YにおけるIDチケット8の断面図を示す。I
Dチケット8は,基材8aが紙で製造されており,この
紙の基材8aの上に印刷層8bが被着され,この印刷層
8bの一部に透明バーコード82の層8cが付着されて
おり,この透明バーコード82の層8cには保護層とし
ての透明のラミネート処理層8dが被覆されている。透
明バーコードマーク領域81内に透明バーコード82が
塗布されている。透明バーコード82は 人間の眼では
見えない紫外線インクで複数本のバーコードとして描か
れており,後述する透明バーコードリーダによってその
透明バーコードが読み取られる。IDチケット8の印刷
層8bには,来訪者コード83,挿入方向指示マーク8
4,博覧会場の写真88,その博覧会場の名称89が予
め印刷されている。印刷層8bにはその来訪者が来訪者
氏名85をサインする。また,印刷層8bには,IDチ
ケット8発行のときの来訪日86が印刷される。なお基
材8aの裏面にその博覧会場内の地図などが印刷されて
いてもよい。
【0010】図3に図1に示した入場管理システムを実
現するコンピュータシステム10の構成を示す。コンピ
ュータシステム10は,中央制御ユニット(CPU)1
1,バス12,透明バーコードリーダI/F回路13お
よび14,鍵制御装置I/F回路15,ROM16,R
AM17,ハードディスク装置(HDD)18,表示装
置制御回路19,CRT表示器20,透明バーコードリ
ーダ21,キィボード22,カード日付印刷用プリンタ
23,ラミネート処理装置24および統計印刷用プリン
タ25を有している。識別コード登録装置1および識別
コード抹消装置3がそれぞれ,CPU11,バス12,
透明バーコードリーダI/F回路13,ROM16,R
AM17,表示装置制御回路19,CRT表示器20,
キィボード22,カード日付印刷用プリンタ23,ラミ
ネート処理装置24で実現されている。登録コード記憶
装置2がハードディスク装置18で実現されている。識
別装置4および統計処理装置5がCPU11,バス1
2,透明バーコードリーダI/F回路14,鍵制御装置
I/F回路15,ROM16およびRAM17で実現さ
れている。
【0011】図4は第1の端末装置6Aの1例として,
ある催し物会場に入口に設けられたIDチケット操作装
置30と,受付デスク40の上に設けられた資料配付装
置42を示している。このIDチケット操作装置30が
図3に示した透明バーコードリーダ61を内蔵し,さら
に,IDカード挿入口31,緑色LEDの有効ランプ3
3および赤色LEDの無効ランプ34を有している。ま
た受付デスク40にある資料配付装置42には図3に示
した資料取り出し用の鍵操作装置62が内蔵されてい
る。
【0012】図1および図3に示した入場管理システム
の動作を述べる前に,IDチケット8の透明バーコード
マーク領域81内に印刷された透明バーコード82の読
み取り動作について述べる。図5は図3に示した透明バ
ーコードリーダ21の回路構成を示し,図6は透明バー
コードリーダ21の光学系の斜視図を示す。不可視マー
クリーダ21は,光学系210と信号処理部215から
なる。光学系210は利用IDカード8の透明バーコー
ド82,たとえば,紫外線インクで印刷された不可視バ
ーコードに紫外線光を投射する光源212,光源212
からの光が透明バーコード82で反射した光を反射させ
て偏向させる反射鏡211,光学フィルタ付レンズ21
3およびイメージセンサ214からなる。信号処理部2
15は,イメージセンサ214で電気信号に変換した信
号を増幅する増幅回路216,波形整形を行う波形整形
回路217,波形整形されたアナログ信号を二値化する
二値処理回路218,および,コード変換回路219を
有している。透明バーコード82は,人間の眼では見え
ない紫外線インクで複数本のバーコードとして描かれて
いる。コード変換回路219からの電気信号が透明バー
コードリーダI/F回路13を介してCPU11に入力
され,RAM17に一時記憶される。
【0013】なお,第1の端末装置6A(図4のIDチ
ケット操作装置30)内に配設されている透明バーコー
ドリーダ61も上記透明バーコードリーダ21と同じ構
成および同じ動作をする。したがって,透明バーコード
リーダ51で読み取った透明バーコード82も電気信号
としてRAM17に記憶される。
【0014】図7を参照して識別コード登録装置1の動
作を主としてコンピュータシステム10内のCPU11
の動作として述べる。ステップS01,S02 :博覧会場への来訪者が来訪手
続きを行う。この例においては,その来訪者は関連する
会社の社員であって,博覧会場に展示している会社から
事前に招待されていて招待券を持っている人であるとす
る。その来訪者は招待券を博覧会場の入口にある受付に
提示する。受付の係員は来訪者の種別に応じた来訪用紙
とそれに対応するIDカードを選択して来訪用紙の下に
はさむ。来訪用紙に来訪者がサインをすると,IDチケ
ット8の来訪者氏名85に複写転記される。ステップS03,S04 :受付係員はサインが転記さ
れ,予め透明バーコードマーク領域81に透明バーコー
ド82が添付されているIDチケット8を透明バーコー
ドリーダ21に装荷し,キィボード22を操作して透明
バーコードリーダ21から透明バーコード82を読み取
らせる。CPU11は透明バーコードリーダI/F回路
13を介して透明バーコード82を読み取り,そのコー
ドをハードディスク装置18に登録させる。このHDD
18に登録されたコードが下記に述べる識別の他,その
来訪者の来場管理に使用される。ステップS05 :コードのハードディスク装置18への
登録完了はCRT表示器20に表示される。受付係員は
IDチケット8を透明バーコードリーダ21から取り出
し,カード日付印刷用プリンタ23にかけ,キィボード
22を操作して,来訪日86を印刷させる。この印刷と
しては,来訪者コード83の印刷を行ってもよい。ステップS06 :ラミネート処理については,図2に示
したように,予め透明バーコード82が印刷されてお
り,すでにラミネート層8dが被着されているこの例に
おいては行われない。ステップS07 :受付係員は以上の処理が行われたID
チケット8を来訪者に渡す。以上により,招待された来
訪者がその博覧会場で利用可能なIDチケット8が受付
で発行されたことになる。また,以上の操作によって,
その博覧会場に来訪した人と,招待元の会社名,来訪時
間がハードディスク装置18に記憶される。
【0015】博覧会場においては,同業他者の展示物を
見学できない,あるいは同業他者の技術資料は配付され
ないなどの制限がある場合がある。また上記招待券には
自由ドリンクサービス,博覧会場内レストランの無料食
事サービスなどの優待制度が盛り込まれている場合があ
る。上記発行されたIDチケット8はこのようなサービ
スなどにも利用できる。
【0016】次にIDチケット8を用いてそれぞれの催
し物会場への入場管理を行う識別装置4(CPU11)
の制御動作について述べる。この例では,図4に示した
ある催し物会場には,IDチケット8の透明バーコード
82で規定される特定の来訪者のみ入場させるように入
場制限する場合について述べる。すなわち,図4に示し
たIDチケット操作装置30内のIDカード挿入口31
にIDチケット8を挿入して読み取られた透明バーコー
ド82がハードディスク装置18に事前に記憶されてい
る対象であり,許可された来訪者のみ,資料配付装置4
2から資料を入手できる例について述べる。ステップS11 :CPU11は透明バーコードリーダI
/F回路14を介してその催し物会場のIDチケット操
作装置30内の透明バーコードリーダ61を監視してい
る。CPU11はIDチケット8を持った来訪者がその
IDチケット8をIDチケット操作装置30のIDカー
ド挿入口31に挿入されるまで待機している。ステップS12 :CPU11はIDカード挿入口31に
IDチケット8が挿入されたとき,透明バーコードリー
ダ61を介してIDチケット8内の透明バーコード82
を読み取る。ステップS13 :CPU11は透明バーコード82に対
応するバーコードが上述したその催し物会場に入場が許
可された来訪者についてのコードに一致するか否かを照
合する。ステップS15 :一致していれば,CPU11は有効と
判断し,IDチケット操作装置30の緑色のLEDであ
る有効ランプ33を点灯させる。ステップS14 :もし一致するコードがハードディスク
装置18に存在しないときは,CPU11は赤色のLE
Dである無効ランプ34を点灯させて,ステップS11
に戻る。この場合,鍵制御装置I/F回路15を介して
資料配付装置42の鍵操作装置62の制御動作は行わな
い。ステップS16 :CPU11はIDカード挿入口31か
らIDチケット8が抜き取られるまで待機する。この待
機は来訪者がIDチケット8をIDカード挿入口31に
挿入したままになることを防止するためである。ステップS17 :CPU11は鍵制御装置I/F回路1
5を介して資料配付装置42の鍵操作装置62を操作し
て資料配付装置42からその来訪者がその中の資料を取
り出すことを許可する。ステップS18 :CPU11は上記読み取った透明バー
コード82のIDチケット8を持った来訪者がその催し
物会場を来訪したこと,時間をハードディスク装置18
に記憶する。また,さらにそのIDカード8から顧客管
理を行う。すなわち,受付時にどの顧客(入場者)にI
Dカード8を発行したかが判るから,上述したIDカー
ド8を使用して顧客の行動などが逐一記録され,その会
場における顧客の行動管理に使用できるとともに,さら
にその記録情報をもとに将来に向けて顧客管理情報とし
て使用できる。
【0017】以上のように,IDチケット8を催し物会
場の入場許可用IDカードとして利用できる。またID
チケット8をその催し物会場に来訪した来訪者の記録に
使用できる。さらに,そのIDチケット8を持っている
来訪者が博覧会場内のレストランで食事した場合,その
レストランにおいて,その透明バーコード82を読み取
り,請求額を招待先の会社に請求することができる。そ
のためにレストランに上記透明バーコードリーダ21と
同様の透明バーコードリーダ,キィボードなど有するマ
イクロコンピュータを配設し,そのマイクロコンピュー
タを登録コード記憶装置2に接続しておく。
【0018】来訪者がその博覧会場から去るとき,その
IDチケット8の利用が終了となり,識別コード抹消装
置3がその使用許可の抹消処理を行う。その動作を図9
を参照して述べる。ステップS21 :来訪者が博覧会場の出口から出ると
き,出口の係員はIDチケット8を預かり,出口に配設
されている透明バーコードリーダ21と同等の透明バー
コードリーダ(図示せず)に挿入し,キィボード22と
同等のキィボード(図示せず)を操作して抹消処理を開
始する。ステップS22,S23 :透明バーコードリーダは透明
バーコード82を読み取り,ハードディスク装置18内
にIDチケット8の使用終了を記憶する。そして,統計
処理装置5を起動してその来訪者が博覧会場内の見学状
況,各催し物会場ごとの見学状況,来訪者のレストラン
利用結果などが整理させる。ステップS24 :CPU11はそのIDチケット8につ
いて上記ハードディスク装置18に登録したコードを抹
消する。これにより,そのIDチケット8は使用できな
くなる。ステップS25 :出口の係員はIDチケット8をその来
訪者に渡す。来訪者はそのIDチケット8を来訪記念と
して持ち替えることができる。IDチケット8には,図
2に示したようにその来訪者,来訪日などが印刷されて
いるから記念として保存することができる。
【0019】1日の終了,さらに展示期間の終了などに
おいて,統計処理装置5が博覧会場への来訪者,時間,
その他のデータを統計処理して統計印刷用プリンタ25
に出力する。これにより,来訪者分析,レストラン利用
の精算など自動処理させることができる。以上述べたよ
うに,IDチケット8をある程度のセキュリティを有す
る博覧会場の会場見学券および博覧会場内レストランへ
の簡単なクレジットカードとして使用することができ
る。このIDチケット8は肉眼で透明バーコード82が
認識できないから,容易に複製できず,悪用されない。
また上述したように,博覧会場の受付においてすぐ発行
でき,発行の即時性に優れ,また,使用後は出口ですぐ
抹消でき,抹消の即時性にすぐれる。このIDチケット
8は携帯性に優れる。なお,図2に示した例では,博覧
会場の写真88などの印刷部分と透明バーコードマーク
領域81とを別の位置にしたが,透明バーコードマーク
領域81は肉眼で見えず邪魔にならないので,同じ位置
に重ねることができ,IDチケット8の寸法を小さくで
き,一層,携帯性にすぐれる。また,基材8aが紙で製
造し,その上に印刷層8bが付着された構造であるから
印刷またはタイプ,サイン複写が可能である。このID
チケット8は上記構造ゆえ,安価に製造できる。さら
に,IDチケット8を来訪者の来訪記念にすることがで
きる。
【0020】以上の実施例では,透明バーコードマーク
領域81に予め透明バーコード82が印刷されているも
のを用いる例を示したが,IDチケット8を発行する都
度,透明バーコード82を,たとえば,透明不可視マー
ク用の顔料を用いて熱転写して印刷することもできる。
【0021】以上の実施例では,透明バーコード82を
紫外線インクを用いた例について述べたが,本発明の透
明不可視マークとしては赤外線によって蛍光を発するま
たは不可視の反射光を発する赤外線インクを用いてもよ
い。
【0022】本発明の識別カードおよび入場管理システ
ムは上記例に限定されず,その他の種々の用途に適用で
きる。たとえば,他の例としては,遊園地の入場管理シ
ステムに適用できる。この場合,入場券(パスポート)
としてIDチケット8と同様のIDチケットを発行,そ
の購入金額などに応じて利用できる行楽場所の制限にI
Dチケットを使用するとともに,それぞれの行楽場所ご
との利用状況,たとえば,大人と子供のそれぞれの入場
数,時間帯,現在の入場者数,行楽所要時間などの統計
処理を行うことができる。この場合,大人と子供に区別
して透明バーコード82のコード番号を変えておき,大
人と子供の区別を行えるようにする。このような行楽券
は1日単位での利用であるから,透明バーコード82の
コード番号は毎日同じ番号から繰り返してもよい。また
かかるIDチケットは記念に持ち替えることができる。
【0023】本発明の識別カードおよび入場管理システ
ムのその他の例としては,ゴルフ会員券,ビジタ利用券
などに用いることができる。そのゴルフ場内でのレスト
ラン,ゴルフ用品の購入,ロッカーの電子鍵用としてI
Dチケットを利用することができる。本発明の識別カー
ドおよびそれを用いた入場管理システムは,上述した本
発明の実施例の構想に基づく種々の用途に適用できる。
このように,上述した識別カードは広く認証カードとし
ても用いることができる。
【0024】本発明の認証カードは,図2に示した形態
に限定されず,透明不可視マークを有するその他種々の
カードとして構成することができる。図10に本発明の
第2実施例の遊園地利用IDチケット9を示す。このI
Dカード9の断面は図2(B)に示した断面と同様であ
り,その図解を省略する。このIDチケット9は上述し
た遊園地の利用券として用いる。IDチケット9の透明
記号マーク領域91に,図2に示した利用IDカード8
の透明バーコード82に代えて,透明数字92が印刷さ
れている。その他の整理番号93,挿入方向指示マーク
94,利用日96,遊園地全景写真絵98,遊園地名9
9は図2に示した来訪者コード83などと同様の印刷物
である。このIDチケット9を処理する入場管理システ
ムは図1および図3に示したシステム構成とほぼ同じで
あるが,この例においては,透明バーコード82に代え
て透明数字92が印刷されているから,図3に示した透
明バーコードリーダ21,透明バーコードリーダ61に
代えて,透明マークOCRを用いる。すなわち,バーコ
ード読み取りに代えて,OCR読み込みを行う。OCR
読み込み結果をコードかした後の処理は上述した例と同
じである。このように,認証カードとしては,透明不可
視マークとして,バーコードに限らず,図10に示した
数字,あるいは,その他の文字,記号を用いるこきがで
きる。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように,本発明の透明不可視
マークを用いた識別カードは比較的短期間ある程度のセ
キュリティを有する識別カードとして有効に用いること
ができる。本発明の識別カードは,透明不可視マークを
識別に用いるから,肉眼で見ることができず複製が困難
である。このマークは透明であるからそのマークのため
に別途マーク付着空間を必要としない。したがって,印
刷に重ねて透明不可視マークを塗布することができ,識
別カードの寸法を小さくできる。かかる透明不可視マー
クを有する識別カードは発行および抹消の即時性に優れ
る。また,基材が紙であるから,安価であり,比較的短
期間の使用に充分耐用性がある。さらに,透明不可視マ
ークは美観を損ねず,識別カードに印刷されている情報
を読み取る時の邪魔にならず,透明不可視マークに重ね
て文字,図柄などを描けことができる。この紙基材に透
明不可視マークを有する識別カードは安価に製造でき
る。また本発明の識別カードを用いた入場管理システム
は,上記透明不可視マークを用いてある程度のセキュリ
ティを有する入場管理システムとして有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の入場管理システムの構成図で
ある。
【図2】本発明の識別カードとしての実施例のIDカー
ドを示す図である。
【図3】図1に示した入場管理システムのコンピュータ
システム構成図である。
【図4】本発明の入場管理システムの適用例としての催
し物会場のIDチケット操作装置を示す図図である。
【図5】図2に示したIDカードの透明不可視マークを
読み取る不可視マークリーダの回路構成図である。
【図6】図5に示した不可視マークリーダの光学系の斜
視図である。
【図7】図1に示した識別コード登録装置の処理を示す
フローチャートである。
【図8】図1に示す識別装置の処理を示すフローチャー
トである。
【図9】図1に示す識別コード抹消装置の処理を示すフ
ローチャートである。
【図10】本発明の識別カードの他の実施例のIDカー
ドの平面図である。
【符号の説明】
1・・識別コード登録装置,2・・登録コード記憶装
置,3・・識別コード抹消装置,4・・識別装置,5・
・統計処理装置,6A〜6C・・第1〜第3の端末装
置,8,9・・IDチケット,10・・コンピュータシ
ステム,11・・CPU,12・・バス,13・・透明
バーコードリーダI/F回路,14・・透明バーコード
リーダI/F回路,15・・鍵制御装置I/F回路1
5,16・・ROM,17・・RAM,18・・ハード
ディスク装置,19・・表示装置制御回路,20・・C
RT表示器,21・・透明バーコードリーダ,22・・
キィボード,23・・カード日付印刷用プリンタ,24
・・ラミネート処理装置,25・・統計印刷用プリン
タ,30・・IDチケット操作装置,31・・IDカー
ド挿入口,33・・有効ランプ,34・・無効ランプ,
40・・受付デスク,42・・資料配付装置,61・・
透明バーコードリーダ,62・・鍵操作装置,8a・・
基材,8b・・印刷層,8c・・透明バーコード層,8
d・・ラミネート層,81・・透明バーコードマーク領
域,82・・透明バーコード,83・・来訪者コード,
84・・挿入方向指示マーク,85・・来訪者氏名,8
6・・来訪日,88・・博覧会場の写真,89・・博覧
会場の名称,91・・透明記号マーク領域,92・・透
明数字。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙葉に設けられた入場識別用透明不可視
    マークを有する識別カード。
  2. 【請求項2】 識別用透明不可視マークに対応する登録
    コードを記憶し,紙葉に該透明不可視マークを有する識
    別用カードを発行する手段と, 入場部のそれぞれに設けられ,該発行された識別カード
    の透明不可視マークを読み取りその有効性を確認し,当
    該入場部に入場したことを記憶する識別手段手段と, 各入場部への入場者の累計を算出する手段とを有する入
    場者管理システム。
  3. 【請求項3】 上記識別手段の処理後,識別用カードを
    用いて顧客管理を行う手段を有する請求項2記載の入場
    者管理システム。
  4. 【請求項4】 紙葉に設けられた透明不可視マークを有
    する認証カード。
JP3237015A 1991-08-23 1991-08-23 識別カードとそれを用いた入場管理システム Pending JPH0554210A (ja)

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