JP2004174916A - 往復葉書、及びその往復葉書を製作するための往復葉書用シート - Google Patents
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Abstract
【課題】往復葉書、及びその往復葉書を製作するための往復葉書用シートに関し、全体がA4サイズ等の規格寸法の用紙からなる4枚の紙片を有する往復葉書でありながら、上記郵便法の条件を満たすような往復葉書を提供することを課題とする。
【解決手段】「郵便往復はがき」等の葉書表示文字を表面に記載した葉書本体と、該葉書本体の表裏両側に折り畳み可能に連設されて該葉書本体に剥離可能に接着される表面添付物及び裏面添付物とからなり、該表面添付物及び裏面添付物が前記葉書本体に接着された状態において、前記葉書本体に表示された葉書表示文字が前記表面添付物に隠蔽されることなく読みとれるように形成され、且つ前記表面添付物又は裏面添付物のうちのいずれか一方に返信葉書片が連設され、しかも前記葉書本体、表面添付物、裏面添付物、及び返信葉書片を構成している計4枚のシート片は、全体を展開した状態の長方形状の往復葉書用シートの縦横に2枚ずつ配置されるように構成されていることである。
【選択図】 図1
【解決手段】「郵便往復はがき」等の葉書表示文字を表面に記載した葉書本体と、該葉書本体の表裏両側に折り畳み可能に連設されて該葉書本体に剥離可能に接着される表面添付物及び裏面添付物とからなり、該表面添付物及び裏面添付物が前記葉書本体に接着された状態において、前記葉書本体に表示された葉書表示文字が前記表面添付物に隠蔽されることなく読みとれるように形成され、且つ前記表面添付物又は裏面添付物のうちのいずれか一方に返信葉書片が連設され、しかも前記葉書本体、表面添付物、裏面添付物、及び返信葉書片を構成している計4枚のシート片は、全体を展開した状態の長方形状の往復葉書用シートの縦横に2枚ずつ配置されるように構成されていることである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、往復葉書、及びその往復葉書を製作するための往復葉書用シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
周知のように、往復葉書は1枚の往信表示片と1枚の返信表示片からなるものであるが、これでは往信時に表示しうる情報量が制限されることから、近年においては、情報量を増大させるべく、返信葉書片以外の部分が2つ折り可能に形成された往復葉書が開発されている。
【0003】
しかし、それでもまだ情報量を増やしたいとの要請があることから、さらに返信葉書片以外の部分が3つ折り可能に形成された下記特許文献1及び2のような往復葉書の特許出願もなされている。
【0004】
【特許文献1】
実開平4−63279号公報
【特許文献2】
特開平6−210984号公報
【0005】
ところで、このような3つ折りの往復葉書には、大別して、受信者に伝達すべき情報をコンピューターで印字したビジネスフォーム方式の葉書と、商品等に関する情報が図柄等とともに印刷されたダイレクトメール用の葉書とがあるが、ビジネスフォーム方式の葉書と、ダイレクトメール用の葉書とのいずれの場合であっても、製造のための専用の装置が必要となる。
【0006】
たとえば、ビジネスフォーム方式の葉書であれば、長尺状の連続帳票用紙を搬送し、コンピューターで印字し、折り曲げ且つ接着して、葉書の所定寸法に切断する装置が用いられる。このような連続帳票用紙はマージナルパンチと称される孔を両側に有し、そのマージナルパンチにプリンターのスプロケットを挿入して連続帳票用紙を送りつつ印字がなされるもので、全体が大がかりな装置となる。
また、このようなマージナルパンチにスプロケットを挿入して印字するプリンターの場合、文字情報を印字する場合には支障はないが、絵、写真等の図柄の情報を印刷する場合には、その図柄のデザイン等が単純なものとなり、受信者の視覚に訴えるだけの装飾性には乏しいものであった。
【0007】
一方、ダイレクトメール用の葉書の場合、葉書サイズの紙片を多数枚綴った用紙が用いられ、印刷で情報が表示されるので、上記ビジネスフォーム方式の葉書用のプリンターに比べると、図柄のデザイン等に変化をもたらすことができるが、印刷用の版を用いて紙片を多数枚綴った用紙に一律に印刷がなされるので、各紙片に同一の情報を表示するような大量生産用には適しているものの、少量多品種のものに適用しようとすると、その分、別の版を準備しなければならず、コストが大幅に増大することとなるので、実用に適さないものとなる。
このため、このような従来の装置で製造されるダイレクトメール用の葉書は、不特定多数の受信者に送信することが前提とされている。
【0008】
しかし、近年においては、私信用として受信者にそれぞれ異なる個人情報を表示して送信される場合もあり、そのためには上記のような従来のダイレクトメール用の葉書を製造する装置では対応することができず、たとえばA4サイズ等の規格寸法の用紙に印刷や印字を行うことができるパーソナルコンピュータに接続できるような汎用性のプリンターを用いる必要がある。
【0009】
このような観点から、全体がA4サイズに形成された4つ折りの往復葉書に関する下記特許文献3及び4記載の出願もなされている。
【0010】
【特許文献3】
特開平7−276857号公報
【特許文献4】
特開平8−72442号公報
【0011】
しかし、この特許文献3及び特許文献4記載の発明は、いずれも計4枚の紙片のうち、往信葉書片が2枚、返信葉書片が2枚で構成されており、従って、往信葉書片に表示できる情報は、2つ折り可能な葉書と同程度の情報しか表示することができず、多くの情報量を表示することができない。
【0012】
さらに、現行郵便法では、葉書として郵送しうるための寸法や重量の面での条件が課せられている他、それ以外の条件も課せられている。すなわち、現行郵便法の郵便規則第13条によれば、紙質及び厚さが官製葉書と同等以上のものであること、重量が2g以上6g以内であること等の規定があり、さらに同規則第16条によれば、郵便葉書に薄い紙又はこれに類する添付物を上記第13条の規定に触れず、且つ容易にはげないように全面を密着させたもので、上記添付物が「郵便葉書とこれに添付したものとの間にあり、且つこれらから分離して使用する物を添付したもの」に該当しないことが要求されている。
【0013】
特に「添付物」の概念が問題となる上記第16条の規定の条件を満たそうとすると、上記のような特許文献3及び4のようなA4サイズに形成された往復葉書、或いは上記特許文献1及び2のような3つ折り可能な往信部分を有する往復葉書は、郵便法に合致させることは容易ではない。
【0014】
このような郵便法を意識して、たとえば下記特許文献5のような出願がなされている。
【0015】
【特許文献5】
実用新案登録第2607691号公報
【0016】
この特許文献5は、「郵便葉書」、「POST CARD」等の葉書表示文字を表面に記載した葉書本体と、該葉書本体の表裏両側に折り畳み可能に連設されて該葉書本体に剥離可能に接着される表面添付物及び裏面添付物とからなり、且つ該表面添付物及び裏面添付物が葉書本体に接着された状態において、葉書本体に表示された葉書表示文字が表面添付物に隠蔽されることなく読みとれるように形成されたものである。
【0017】
この特許文献5における「「郵便葉書」、「POST CARD」等の葉書表示文字を表面に記載した葉書本体」は、上記郵便規則の「郵便葉書」に該当し、特許文献5における「表面添付物及び裏面添付物」は、上記郵便規則の「薄い紙又はこれに類する添付物」に該当する。
【0018】
そして、平成7年4月5日発行の「近畿郵政局報」には、3つ折り葉書の場合、上記特許文献5のような「郵便葉書」、「POST CARD」等の葉書表示文字を、表面添付物に隠蔽されることなく読みとれるようにすることが、郵便規則に合致させるために必要であることも明記されている。
【0019】
このような特許文献5や「近畿郵政局報」の記載を往復葉書に応用すべく、「郵便往復はがき」等の葉書表示文字を表面に記載した葉書本体と、該葉書本体の表裏両側に折り畳み可能に連設されて該葉書本体に剥離可能に接着される表面添付物及び裏面添付物とからなり、さらに返信葉書片を備えた下記特許文献6のような出願もなされている。
【0020】
【特許文献6】
特開平11−188978号公報
【0021】
しかし、特許文献6に開示された往復葉書は、全体がA4サイズ等の規格寸法の用紙に形成されているわけではないので、印刷や印字を行うことができるパーソナルコンピュータに接続できるような汎用性のプリンターを用いることはできない。すなわち、4枚の紙片が横方向に連接されているので、製造するために大がかりな装置を必要とする。
【0022】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、全体がA4サイズ等の規格寸法の用紙からなる4枚の紙片を有する往復葉書でありながら、上記郵便法の条件を満たすような往復葉書を提供することを課題とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような課題を解決するために、往復葉書及びその往復葉書を製作するための往復葉書用シートとしてなされたもので、往復葉書としての特徴は、「郵便往復はがき」等の葉書表示文字5を表面に記載した葉書本体16と、該葉書本体16の表裏両側に折り畳み可能に連設されて該葉書本体16に剥離可能に接着される表面添付物17及び裏面添付物18とからなり、該表面添付物17及び裏面添付物18が前記葉書本体16に接着された状態において、前記葉書本体16に表示された葉書表示文字5が前記表面添付物に隠蔽されることなく読みとれるように形成され、且つ前記表面添付物17又は裏面添付物18のうちのいずれか一方に返信葉書片19が連設され、しかも前記葉書本体16、表面添付物17、裏面添付物18、及び返信葉書片19を構成している計4枚のシート片は、全体を展開した状態の長方形状の往復葉書用シート1の縦横に2枚ずつ配置されるように構成されていることである。
【0024】
また、往復葉書用シートとしての特徴は、4枚のシート片1a,1b,1c,1d が縦横に2枚ずつ連設されて1枚の長方形状のシートに形成された往復葉書用シートにおいて、前記4枚のシート片1a,1b,1c,1d のうちいずれか1枚のシート片は、「郵便往復はがき」等の葉書表示文字5を表面に記載した葉書本体16を形成するためのシート片であり、他の3枚のシート片は、前記葉書本体16の表裏両側に折り畳み可能に連設される表面添付物17及び裏面添付物18、並びに該表面添付物17又は裏面添付物18のうちのいずれか一方に連設される返信葉書片19であり、前記4枚のシート片1a,1b,1c,1d のうち、2枚のシート片の連設部は分断可能な分断部6として形成され、且つ該分断部6を分断するとともに分断されない2箇所の連設部7,8を介して前記4枚のシート片1a,1b,1c,1d を折り畳んだときに前記表面添付物17及び裏面添付物18が前記葉書本体16に接着可能であり、且つ該表面添付物17及び裏面添付物18が前記葉書本体16に接着された状態において前記葉書本体16に表示された葉書表示文字5が前記表面添付物17に隠蔽されることなく読みとることができるような往復葉書10が形成されるように構成されてなることである。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面に従って説明する。
【0026】
(実施形態1)
本実施形態の往復葉書用シート1は全体が紙製のものであり、図1及び図2に示すように、全体が略A4の大きさからなり、葉書の規格サイズに略等しい4つのシート片1a,1b,1c,1d に区画して構成されたものである。第1シート片1aの表面側には、図1に示すように往信時の宛先・宛名を表示するための往信表示欄2が形成され、第3シート片1cの表面側には、図示していないが、後述する返信用の回答表示欄が設けられている。
【0027】
また、第2シート片1b及び第4シート片1dの表面側には、通信文等の情報を表示する情報表示欄3a,3a がそれぞれ形成されている。第1シート片1aと第3シート片1cとの連設部分には、ミシン目6が形成されている。
図1においては図示しないが、情報表示欄3a,3a が形成された第2シート片1b及び第4シート片1dの表面側には、該第2シート片1bと第4シート片1d間を剥離可能とする接着剤が設けられている。
【0028】
第1シート片1a及び第2シート片1bの裏面側には、図2に示すように、情報表示欄3b,3b が形成され、該第1シート片1aと第2シート片1b間を剥離可能とする接着剤が設けられている。また、第3シート片1cの裏面側には、返信時の宛先・宛名を表示するための返信表示欄11が形成されている。
さらに、第4シート片1dの裏面側には、図示していないが宣伝、広告等の表示がなされている。
そして、第2シート片1b及び第4シート片1dの横幅は、第1シート片1a及び第3シート片1cの横幅より広く形成され、その広くはみ出した第2シート片1bの裏面側の側部のはみ出し部4には、「郵便往復はがき」の葉書表示文字5が表示されている。
【0029】
そして、上記のような構成からなる往復葉書用シート1によって往復葉書を製作する場合には、ミシン目6を介して第1シート片1aと第3シート片1c間を分断し、図3乃至図6に示すように折曲部7を介して第1シート片1aを第2シート片1b側に折り曲げるとともに、剥離可能な接着剤を介して第1シート片1aと第2シート片1b間を接着する。また、折曲部8を介して第2シート片1bを第4シート片1d側に折り曲げるとともに、剥離可能な接着剤を介して第2シート片1bと第4シート片1d間を接着する。
これによって、第2シート片1bを葉書本体16とし、第1シート片1aを表面貼付物17とし、第4シート片1dを裏面添付物18とし、第3シート片1cを返信葉書片19とする図3乃至図6に示すような往復葉書10が製作されることとなる。
【0030】
このようにして製作された往復葉書10は、図3に示すように往信表示欄2が形成された第1シート片1aを表面側に位置させ、その側方に、第2シート片1bのはみ出し部4に表示された「郵便往復はがき」の葉書表示文字5が裸出する構成とされたものである。
そして、図5及び図6に示すように、剥離可能な接着剤12を介して第1シート片1aと第2シート片1b間とが接着され、剥離可能な接着剤12を介して第2シート片1bと第4シート片1d間が接着されている。
【0031】
このような構成からなる往復葉書10は、情報表示欄3a,3a が形成された第2シート片1bと第4シート片1d間、並びに情報表示欄3b,3b が形成された第1シート片1aと第2シート片1b間がそれぞれ剥離可能な接着剤12を介して接着されているため、情報表示欄3a,3a,3b,3b が隠蔽された状態で送信されることとなる。
【0032】
また、葉書本体16として扱われる第2シート片1bに「郵便往復はがき」の葉書表示文字5が表示され、その葉書表示文字5が表面側添付物17である第1シート片1aからはみ出して表面側に裸出されているので、郵便法の規則に合致した往復葉書として、葉書の郵便料金で送信することができる。尚、一般の葉書と同様に第1シート片1aの往信表示欄2に受信者の宛先宛名を記載して郵送されることはいうまでもない。
【0033】
次に、上記のような往復葉書10を受信した受信者は、図7に示すように第1シート片1aと第2シート片1b間を剥離する。これによって情報表示欄3b,3b が裸出され、情報表示欄3b,3b に表示された情報を判読することが可能となる。
【0034】
この場合において、第1シート片1aと第2シート片1bとの連設部分である折曲部7は長手方向に形成されたものであるため、展開した状態においては図7に示すように、横方向(短手方向)の見開きの状態となり、4つ折りの往復葉書であるにもかかわらず、一般の2つ折り、3つ折りの往復葉書と同様に取り扱いが容易となる。
【0035】
さらに、情報表示欄3a,3a が裸出されるように、第4シート片1dと第2シート片1b間を剥離すると、図1に示すように、4つのシート片1a,1b,1c,1d がすべて展開された状態となり、これによって情報表示欄3a,3a に表示された情報を判読することが可能となる。
【0036】
そして、計4面の情報表示欄3a,3a,3b,3b に情報が表示されることとなるので、多くの情報を表示することが可能となる。
【0037】
そして受信者は、図8に示すように返信葉書片19を連接部9を介して第4シート片1dから切り取り、該返信葉書片19の裏面側の回答表示欄に回答すべき所定の事項を記載し、返信葉書として往信者に返送する。
【0038】
(実施形態2)
本実施形態においても上記実施形態1と同様に往復葉書用シート1は全体が紙製のもので略A4の大きさからなり、葉書の規格サイズに略等しい4つのシート片1a,1b,1c,1d に区画して構成されている。
【0039】
第1シート片1aの表面側に往信表示欄2が形成されている点は実施形態1と同様であるが、本実施形態では、図9に示すように、第3シート片1cと第4シート片1dの表面側に情報表示欄3a,3a が形成されており、第2シート片1bの表面側に返信用の回答表示欄(図示せず)が設けられている。
【0040】
ミシン目6は、第2シート片1bと第4シート片1dとの連設部分に形成されている。また、情報表示欄3a,3a が形成された第3シート片1c及び第4シート片1dの表面側には剥離可能な接着剤が設けられている。
【0041】
第1シート片1aと第3シート片1cの裏面側には、図10に示すように、該第1シート片1a及び第3シート片1c間を剥離可能とする接着剤が設けられている。また、第1シート片1aと第3シート片1cの裏面側には情報表示欄3b,3b が形成され、該第1シート片1aと第3シート片1c間を剥離可能とする接着剤が設けられている。
【0042】
第3シート片1c及び第4シート片1dの縦幅は、第1シート片1a及び第2シート片1bの縦幅より広く形成され、その広くはみ出した第3シート片1cの裏面側の下部のはみ出し部4に「郵便往復はがき」の葉書表示文字5が表示されている。
【0043】
そして、上記のような往復葉書用シート1によって葉書を製作する場合には、ミシン目6を介して第2シート片1bと第4シート片1d間を分断し、折曲部7を介して第4シート片1dを第3シート片1c側に折り曲げるとともに、剥離可能な接着剤を介して第4シート片1dと第3シート片1c間を接着する。また、折曲部8を介して第3シート片1cを第1シート片1a側に折り曲げるとともに、剥離可能な接着剤を介して第3シート片1cと第1シート片1a間を接着する。
これによって、第3シート片1cを葉書本体16とし、第1シート片1aを表面貼付物17とし、第4シート片1dを裏面添付物18とし、第2シート片1bを返信葉書片19とする図11乃至図14に示すような往復葉書10が製作されることとなる。
【0044】
本実施形態の往復葉書10も、実施形態1と同様に往信表示欄2が形成された第1シート片1aが表面側に位置され、第3シート片1cのはみ出し部4に表示された「郵便往復はがき」の葉書表示文字5が裸出する構成とされているが、本実施形態では葉書表示文字5が表示されたはみ出し部4が上方にはみ出しており、この点で側方にはみ出した実施形態1の場合と相違している。
【0045】
そして、図13及び図14に示すように、剥離可能な接着剤12を介して第1シート片1aと第3シート片1c間とが接着され、剥離可能な接着剤12を介して第3シート片1cと第4シート片1d間が接着されている。
【0046】
本実施形態においても、葉書本体16として扱われる第3シート片1cに「郵便往復はがき」の葉書表示文字5が表示され、その葉書表示文字5が、表面側添付物17である第1シート片1aからはみ出して表面側に裸出されているので、郵便法の規則に合致した往復葉書として取り扱われることとなる。
【0047】
次に、上記のような往復葉書10を受信した受信者は、図15に示すように第1シート片1aと第3シート片1c間を剥離する。これによって情報表示欄3b,3b が裸出され、情報表示欄3b,3b に表示された情報を判読することが可能となる。
さらに、情報表示欄3a,3a が裸出されるように、第3シート片1cと第4シート片1d間を剥離すると、図9に示すように、4つのシート片1a,1b,1c,1d がすべて展開された状態となり、これによって情報表示欄3a,3a に表示された情報を判読することが可能となる。
【0048】
そして受信者は、図16に示すように返信葉書片19を連接部9を介して第1シート片1aから切り取り、該返信葉書片19の裏面側の回答表示欄に回答すべき所定の事項を記載して返信葉書として往信者に返送する。
【0049】
(実施形態3)
本実施形態においては、各シート片1a,1b,1c,1d の構成は上記実施形態1と同じであるが、葉書表示文字5を表面側から裸出させる構成が実施形態1と相違している。
すなわち、本実施形態では、図17及び図18に示すように第1シート片1aの側方に細長い窓孔13が穿設されている。そして、各シート片を折り畳んだときに図19に示すように第2シート片1bに表示された葉書表示文字5が前記第1シート片1aの窓孔13から表面に裸出するように構成されている。
【0050】
このような構成からなるために、本実施形態では上記実施形態1のようなはみ出し部4は形成されておらず、従って上記実施形態1のように各シート片の幅を変えて形成されるようなことはなく、図17及び図18に示すようにすべてのシート片1a,1b,1c,1d が同幅に形成されている。従って、上記実施形態1及び2ではみ出し部4が形成された幅広のシート片を葉書の規格寸法に形成すると、幅狭なシート片はそれ以下の寸法に形成せざるを得ず、その結果、シート片のスペースが狭くなるので、その分情報量が少なくなるが、本実施形態では、上記のように1つのシート片に形成された窓孔13から他のシート片に表示された葉書表示文字5が裸出されるので、各シート片の幅を変えてはみ出し部4を形成する必要がなく、その結果、実施形態1及び2のように情報量に制限を受けるようなことがない。
【0051】
図17に示すように、第1シート片1aの表面側に往信表示欄2が形成されている点、第2シート片1bと第4シート片1dの表面側に情報表示欄3a,3a が形成されている点、第3シート片1cの表面側に返信時の回答表示欄が形成されている点、ミシン目6が第1シート片1aと第3シート片1cとの連設部分に形成されている点等は実施形態1と同様である。
【0052】
また、図18に示すように、第3シート片1cの裏面側に返信表示欄11が形成され、第2シート片1bの裏面側の側方に葉書表示文字5が表示され、情報表示欄3b,3b が第1シート片1aと第2シート片1bの裏面側に形成されている点も、実施形態1と同様である。
【0053】
本実施形態の往復葉書を製作する場合においても、実施形態1と同様に、ミシン目6を介して第1シート片1aと第3シート片1c間を分断し、図20に示すように折曲部7を介して第1シート片1aを第2シート片1b側に折り曲げるとともに、剥離可能な接着剤を介して第1シート片1aと第2シート片1b間を接着し、折曲部8を介して第2シート片1bを第4シート片1d側に折り曲げるとともに、剥離可能な接着剤を介して第2シート片1bと第4シート片1d間を接着する。
これによって、第2シート片1bを葉書本体16とし、第1シート片1aを表面貼付物17とし、第4シート片1dを裏面添付物18とし、第3シート片1cを返信葉書片19とする図19及び図20に示すような往復葉書10が製作されることとなる。
【0054】
次に、上記のような往復葉書10を受信した受信者は、図21に示すように第1シート片1aと第2シート片1b間を剥離し、情報表示欄3b,3b に表示された情報を判読し、さらに情報表示欄3a,3a が裸出されるように第4シート片1dと第2シート片1b間を剥離して、4つのシート片1a,1b,1c,1d がすべて展開された状態とする。これによって情報表示欄3a,3a に表示された情報を判読することが可能となる。
【0055】
受信者は、実施形態1の場合と同様に、返信葉書片19を連接部9を介して第4シート片1dから切り取り、該返信葉書片19の裏面側の回答表示欄に回答すべき所定の事項を記載して返信葉書として往信者に返送する。
【0056】
(実施形態4)
本実施形態においては、各シート片1a,1b,1c,1d の構成は上記実施形態2と同じであるが、葉書表示文字5を表面側から裸出させる構成が実施形態1と相違している。
【0057】
すなわち、本実施形態においても上記実施形態3と同様の葉書表示文字5を裸出させるための窓孔13が第1シート片1aに形成されているが、図22に示すように窓孔13が第1シート片1aの上部に形成されている点で、側方に形成されている実施形態3の場合と相違する。従って、これに対応して本実施形態では葉書表示文字5が図23に示すように第4シート片1dの下部に表示されている。
【0058】
従って、本実施形態においても各シート片を折り畳んだときに図24に示すように葉書表示文字5が窓孔13から表面に裸出し、その結果、実施形態1及び2のようなはみ出し部4の形成が不要となるので、図22及び図23に示すようにすべてのシート片1a,1b,1c,1d を同幅に形成することが可能となる。
【0059】
本実施形態の往復葉書を製作する場合においても、実施形態2と同様に、ミシン目6を介して第2シート片1bと第4シート片1d間を分断し、折曲部7を介して第4シート片1dを第3シート片1c側に折り曲げるとともに、剥離可能な接着剤を介して第4シート片1dと第3シート片1c間を接着する。また、折曲部8を介して第3シート片1cを第1シート片1a側に折り曲げるとともに、剥離可能な接着剤を介して第3シート片1cと第1シート片1a間を接着する。
【0060】
これによって、第3シート片1cを葉書本体16とし、第1シート片1aを表面貼付物17とし、第4シート片1dを裏面添付物18とし、第2シート片1bを返信葉書片19とする図24及び図25に示すような往復葉書10が製作されることとなる。
【0061】
(実施形態5)
本実施形態でも上記実施形態3及び4と同様に窓孔13が形成されているが、その形状が該実施形態と相違している。すなわち本実施形態の窓孔13は、図26に示すように、文字数に応じた複数個の円形の窓孔13が形成されており、その点で細長い形状に形成された実施形態3及び4と相違する。
【0062】
その他の構成は実施形態3と同様である。
【0063】
(その他の実施形態)
尚、上記実施形態では、葉書表示文字5として「郵便往復はがき」の文字を用いたが、これに代えて「POST CARD」、「郵便葉書」、「往復郵便はがき」、「往復はがき」等の文字を用いることも可能である。
【0064】
ここで、葉書本体16に表示される葉書表示文字5を裸出させる手段は、上記実施形態1乃至4のようにシート片の幅を変えてはみ出し部4を形成し、そのはみ出し部4に葉書表示文字5を表示する手段、或いは実施形態5乃至7のように窓孔13を形成してその窓孔13から葉書表示文字5を裸出させる手段等問うものではない。
【0065】
また、情報表示欄3a,3a,3b,3b に情報を表示する手段は、通信文を印字することや、図画を印刷することなど、その種類は問わない。たとえばデジタルカメラ等で撮影した写真を、パーソナルコンピューターを用いてプリンターで印刷することも可能である。
【0066】
また、上記各実施形態の剥離可能な接着剤12の材質は問うものではない。たとえばエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−エチルアクリレート樹脂、エチレン−アクリル酸共重合樹脂、ポリエチレン等を熱接着性の接着剤として任意に使用することができ、また感圧性の接着剤を使用することも可能である。接着剤の材質により、又は接着力を調整し、或いはシリコン樹脂等の剥離剤を混入することで剥離可能とすることができる。
さらに紫外線硬化型ワニスのようなものを剥離可能な接着剤12として用いることも可能である。
【0067】
さらに、接着剤に代えて合成樹脂製フィルムを介して剥離不能又は剥離可能に接着するような構造とすることも可能である。合成樹脂製フィルムとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、紫外線硬化性樹脂等のようなものを用いることができる。
【0068】
さらに、本発明の往復葉書の用途も、コンピューターのラインプリンターの印字による文字を表示したいわゆる通知用として銀行,証券会社等で使用される往復葉書や、レーザープリンターによる印字のものの他、印刷を施したいわゆるダイレクトメール用として使用されるもの等その種類は問うものではない。各種形態の往復葉書はそれぞれ印字用,ダイレクトメール用等の種々の用途に使用することも可能である。
【0069】
【発明の効果】
以上のように、本発明の往復葉書は、「郵便往復はがき」等の葉書表示文字を表面に記載した葉書本体と、該葉書本体の表裏両側に折り畳み可能に連設されて該葉書本体に剥離可能に接着される表面添付物及び裏面添付物とからなり、該表面添付物及び裏面添付物が前記葉書本体に接着された状態において、前記葉書本体に表示された葉書表示文字が前記表面添付物に隠蔽されることなく読みとれるように形成され、且つ前記表面添付物又は裏面添付物のうちのいずれか一方に返信葉書片が連設されたものであるため、4つ折りの往復葉書でありながら上記郵便法の条件を満たすような往復葉書を提供することが可能となった。
【0070】
しかも前記葉書本体、表面添付物、裏面添付物、及び返信葉書片を構成している計4枚のシート片は、全体を展開した状態において1枚の長方形状の葉書用シートになるように構成されているため、汎用プリンターを用いて印刷等することができ、不特定多数の受信者を対象とするのみならず、特定の受信者に対する私信用の往復葉書としても使用することができるという効果がある。
【0071】
さらに、計4枚のシート片のうち、3枚のシート片は往信用として使用することができるので、往信時の情報量に制限を受けることがなく、葉書サイズの4つの紙片を有している往復葉書が本来有している情報量の多さを十分に生かすことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態としての往復葉書用シートの正面図。
【図2】同背面図。
【図3】一実施形態としての往復葉書の正面図。
【図4】同背面図。
【図5】図3のA−A線拡大断面図。
【図6】図3のB−B線拡大断面図。
【図7】2枚のシート片間を展開した状態の正面図。
【図8】返信葉書片を切断した状態の背面図。
【図9】他実施形態の往復葉書用シートの正面図。
【図10】同背面図。
【図11】他実施形態の往復葉書の正面図。
【図12】同背面図。
【図13】図11のC−C線拡大断面図。
【図14】図11のD−D線拡大断面図。
【図15】2枚のシート片間を展開した状態の正面図。
【図16】返信葉書片を切断した状態の背面図。
【図17】他実施形態の往復葉書用シートの正面図。
【図18】同背面図。
【図19】他実施形態の往復葉書の正面図。
【図20】図19のE−E線拡大断面図。
【図21】2枚のシート片間を展開した状態の正面図。
【図22】他実施形態の往復葉書用シートの正面図。
【図23】同背面図。
【図24】他実施形態の往復葉書の正面図。
【図25】図24のF−F線拡大断面図。
【図26】他実施形態の往復葉書の正面図。
【符号の説明】
1…往復葉書用シート 1a,1b,1c,1d…シート片
5…葉書表示文字 6…分断部
7,8,9…連設部
【発明の属する技術分野】
本発明は、往復葉書、及びその往復葉書を製作するための往復葉書用シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
周知のように、往復葉書は1枚の往信表示片と1枚の返信表示片からなるものであるが、これでは往信時に表示しうる情報量が制限されることから、近年においては、情報量を増大させるべく、返信葉書片以外の部分が2つ折り可能に形成された往復葉書が開発されている。
【0003】
しかし、それでもまだ情報量を増やしたいとの要請があることから、さらに返信葉書片以外の部分が3つ折り可能に形成された下記特許文献1及び2のような往復葉書の特許出願もなされている。
【0004】
【特許文献1】
実開平4−63279号公報
【特許文献2】
特開平6−210984号公報
【0005】
ところで、このような3つ折りの往復葉書には、大別して、受信者に伝達すべき情報をコンピューターで印字したビジネスフォーム方式の葉書と、商品等に関する情報が図柄等とともに印刷されたダイレクトメール用の葉書とがあるが、ビジネスフォーム方式の葉書と、ダイレクトメール用の葉書とのいずれの場合であっても、製造のための専用の装置が必要となる。
【0006】
たとえば、ビジネスフォーム方式の葉書であれば、長尺状の連続帳票用紙を搬送し、コンピューターで印字し、折り曲げ且つ接着して、葉書の所定寸法に切断する装置が用いられる。このような連続帳票用紙はマージナルパンチと称される孔を両側に有し、そのマージナルパンチにプリンターのスプロケットを挿入して連続帳票用紙を送りつつ印字がなされるもので、全体が大がかりな装置となる。
また、このようなマージナルパンチにスプロケットを挿入して印字するプリンターの場合、文字情報を印字する場合には支障はないが、絵、写真等の図柄の情報を印刷する場合には、その図柄のデザイン等が単純なものとなり、受信者の視覚に訴えるだけの装飾性には乏しいものであった。
【0007】
一方、ダイレクトメール用の葉書の場合、葉書サイズの紙片を多数枚綴った用紙が用いられ、印刷で情報が表示されるので、上記ビジネスフォーム方式の葉書用のプリンターに比べると、図柄のデザイン等に変化をもたらすことができるが、印刷用の版を用いて紙片を多数枚綴った用紙に一律に印刷がなされるので、各紙片に同一の情報を表示するような大量生産用には適しているものの、少量多品種のものに適用しようとすると、その分、別の版を準備しなければならず、コストが大幅に増大することとなるので、実用に適さないものとなる。
このため、このような従来の装置で製造されるダイレクトメール用の葉書は、不特定多数の受信者に送信することが前提とされている。
【0008】
しかし、近年においては、私信用として受信者にそれぞれ異なる個人情報を表示して送信される場合もあり、そのためには上記のような従来のダイレクトメール用の葉書を製造する装置では対応することができず、たとえばA4サイズ等の規格寸法の用紙に印刷や印字を行うことができるパーソナルコンピュータに接続できるような汎用性のプリンターを用いる必要がある。
【0009】
このような観点から、全体がA4サイズに形成された4つ折りの往復葉書に関する下記特許文献3及び4記載の出願もなされている。
【0010】
【特許文献3】
特開平7−276857号公報
【特許文献4】
特開平8−72442号公報
【0011】
しかし、この特許文献3及び特許文献4記載の発明は、いずれも計4枚の紙片のうち、往信葉書片が2枚、返信葉書片が2枚で構成されており、従って、往信葉書片に表示できる情報は、2つ折り可能な葉書と同程度の情報しか表示することができず、多くの情報量を表示することができない。
【0012】
さらに、現行郵便法では、葉書として郵送しうるための寸法や重量の面での条件が課せられている他、それ以外の条件も課せられている。すなわち、現行郵便法の郵便規則第13条によれば、紙質及び厚さが官製葉書と同等以上のものであること、重量が2g以上6g以内であること等の規定があり、さらに同規則第16条によれば、郵便葉書に薄い紙又はこれに類する添付物を上記第13条の規定に触れず、且つ容易にはげないように全面を密着させたもので、上記添付物が「郵便葉書とこれに添付したものとの間にあり、且つこれらから分離して使用する物を添付したもの」に該当しないことが要求されている。
【0013】
特に「添付物」の概念が問題となる上記第16条の規定の条件を満たそうとすると、上記のような特許文献3及び4のようなA4サイズに形成された往復葉書、或いは上記特許文献1及び2のような3つ折り可能な往信部分を有する往復葉書は、郵便法に合致させることは容易ではない。
【0014】
このような郵便法を意識して、たとえば下記特許文献5のような出願がなされている。
【0015】
【特許文献5】
実用新案登録第2607691号公報
【0016】
この特許文献5は、「郵便葉書」、「POST CARD」等の葉書表示文字を表面に記載した葉書本体と、該葉書本体の表裏両側に折り畳み可能に連設されて該葉書本体に剥離可能に接着される表面添付物及び裏面添付物とからなり、且つ該表面添付物及び裏面添付物が葉書本体に接着された状態において、葉書本体に表示された葉書表示文字が表面添付物に隠蔽されることなく読みとれるように形成されたものである。
【0017】
この特許文献5における「「郵便葉書」、「POST CARD」等の葉書表示文字を表面に記載した葉書本体」は、上記郵便規則の「郵便葉書」に該当し、特許文献5における「表面添付物及び裏面添付物」は、上記郵便規則の「薄い紙又はこれに類する添付物」に該当する。
【0018】
そして、平成7年4月5日発行の「近畿郵政局報」には、3つ折り葉書の場合、上記特許文献5のような「郵便葉書」、「POST CARD」等の葉書表示文字を、表面添付物に隠蔽されることなく読みとれるようにすることが、郵便規則に合致させるために必要であることも明記されている。
【0019】
このような特許文献5や「近畿郵政局報」の記載を往復葉書に応用すべく、「郵便往復はがき」等の葉書表示文字を表面に記載した葉書本体と、該葉書本体の表裏両側に折り畳み可能に連設されて該葉書本体に剥離可能に接着される表面添付物及び裏面添付物とからなり、さらに返信葉書片を備えた下記特許文献6のような出願もなされている。
【0020】
【特許文献6】
特開平11−188978号公報
【0021】
しかし、特許文献6に開示された往復葉書は、全体がA4サイズ等の規格寸法の用紙に形成されているわけではないので、印刷や印字を行うことができるパーソナルコンピュータに接続できるような汎用性のプリンターを用いることはできない。すなわち、4枚の紙片が横方向に連接されているので、製造するために大がかりな装置を必要とする。
【0022】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、全体がA4サイズ等の規格寸法の用紙からなる4枚の紙片を有する往復葉書でありながら、上記郵便法の条件を満たすような往復葉書を提供することを課題とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような課題を解決するために、往復葉書及びその往復葉書を製作するための往復葉書用シートとしてなされたもので、往復葉書としての特徴は、「郵便往復はがき」等の葉書表示文字5を表面に記載した葉書本体16と、該葉書本体16の表裏両側に折り畳み可能に連設されて該葉書本体16に剥離可能に接着される表面添付物17及び裏面添付物18とからなり、該表面添付物17及び裏面添付物18が前記葉書本体16に接着された状態において、前記葉書本体16に表示された葉書表示文字5が前記表面添付物に隠蔽されることなく読みとれるように形成され、且つ前記表面添付物17又は裏面添付物18のうちのいずれか一方に返信葉書片19が連設され、しかも前記葉書本体16、表面添付物17、裏面添付物18、及び返信葉書片19を構成している計4枚のシート片は、全体を展開した状態の長方形状の往復葉書用シート1の縦横に2枚ずつ配置されるように構成されていることである。
【0024】
また、往復葉書用シートとしての特徴は、4枚のシート片1a,1b,1c,1d が縦横に2枚ずつ連設されて1枚の長方形状のシートに形成された往復葉書用シートにおいて、前記4枚のシート片1a,1b,1c,1d のうちいずれか1枚のシート片は、「郵便往復はがき」等の葉書表示文字5を表面に記載した葉書本体16を形成するためのシート片であり、他の3枚のシート片は、前記葉書本体16の表裏両側に折り畳み可能に連設される表面添付物17及び裏面添付物18、並びに該表面添付物17又は裏面添付物18のうちのいずれか一方に連設される返信葉書片19であり、前記4枚のシート片1a,1b,1c,1d のうち、2枚のシート片の連設部は分断可能な分断部6として形成され、且つ該分断部6を分断するとともに分断されない2箇所の連設部7,8を介して前記4枚のシート片1a,1b,1c,1d を折り畳んだときに前記表面添付物17及び裏面添付物18が前記葉書本体16に接着可能であり、且つ該表面添付物17及び裏面添付物18が前記葉書本体16に接着された状態において前記葉書本体16に表示された葉書表示文字5が前記表面添付物17に隠蔽されることなく読みとることができるような往復葉書10が形成されるように構成されてなることである。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面に従って説明する。
【0026】
(実施形態1)
本実施形態の往復葉書用シート1は全体が紙製のものであり、図1及び図2に示すように、全体が略A4の大きさからなり、葉書の規格サイズに略等しい4つのシート片1a,1b,1c,1d に区画して構成されたものである。第1シート片1aの表面側には、図1に示すように往信時の宛先・宛名を表示するための往信表示欄2が形成され、第3シート片1cの表面側には、図示していないが、後述する返信用の回答表示欄が設けられている。
【0027】
また、第2シート片1b及び第4シート片1dの表面側には、通信文等の情報を表示する情報表示欄3a,3a がそれぞれ形成されている。第1シート片1aと第3シート片1cとの連設部分には、ミシン目6が形成されている。
図1においては図示しないが、情報表示欄3a,3a が形成された第2シート片1b及び第4シート片1dの表面側には、該第2シート片1bと第4シート片1d間を剥離可能とする接着剤が設けられている。
【0028】
第1シート片1a及び第2シート片1bの裏面側には、図2に示すように、情報表示欄3b,3b が形成され、該第1シート片1aと第2シート片1b間を剥離可能とする接着剤が設けられている。また、第3シート片1cの裏面側には、返信時の宛先・宛名を表示するための返信表示欄11が形成されている。
さらに、第4シート片1dの裏面側には、図示していないが宣伝、広告等の表示がなされている。
そして、第2シート片1b及び第4シート片1dの横幅は、第1シート片1a及び第3シート片1cの横幅より広く形成され、その広くはみ出した第2シート片1bの裏面側の側部のはみ出し部4には、「郵便往復はがき」の葉書表示文字5が表示されている。
【0029】
そして、上記のような構成からなる往復葉書用シート1によって往復葉書を製作する場合には、ミシン目6を介して第1シート片1aと第3シート片1c間を分断し、図3乃至図6に示すように折曲部7を介して第1シート片1aを第2シート片1b側に折り曲げるとともに、剥離可能な接着剤を介して第1シート片1aと第2シート片1b間を接着する。また、折曲部8を介して第2シート片1bを第4シート片1d側に折り曲げるとともに、剥離可能な接着剤を介して第2シート片1bと第4シート片1d間を接着する。
これによって、第2シート片1bを葉書本体16とし、第1シート片1aを表面貼付物17とし、第4シート片1dを裏面添付物18とし、第3シート片1cを返信葉書片19とする図3乃至図6に示すような往復葉書10が製作されることとなる。
【0030】
このようにして製作された往復葉書10は、図3に示すように往信表示欄2が形成された第1シート片1aを表面側に位置させ、その側方に、第2シート片1bのはみ出し部4に表示された「郵便往復はがき」の葉書表示文字5が裸出する構成とされたものである。
そして、図5及び図6に示すように、剥離可能な接着剤12を介して第1シート片1aと第2シート片1b間とが接着され、剥離可能な接着剤12を介して第2シート片1bと第4シート片1d間が接着されている。
【0031】
このような構成からなる往復葉書10は、情報表示欄3a,3a が形成された第2シート片1bと第4シート片1d間、並びに情報表示欄3b,3b が形成された第1シート片1aと第2シート片1b間がそれぞれ剥離可能な接着剤12を介して接着されているため、情報表示欄3a,3a,3b,3b が隠蔽された状態で送信されることとなる。
【0032】
また、葉書本体16として扱われる第2シート片1bに「郵便往復はがき」の葉書表示文字5が表示され、その葉書表示文字5が表面側添付物17である第1シート片1aからはみ出して表面側に裸出されているので、郵便法の規則に合致した往復葉書として、葉書の郵便料金で送信することができる。尚、一般の葉書と同様に第1シート片1aの往信表示欄2に受信者の宛先宛名を記載して郵送されることはいうまでもない。
【0033】
次に、上記のような往復葉書10を受信した受信者は、図7に示すように第1シート片1aと第2シート片1b間を剥離する。これによって情報表示欄3b,3b が裸出され、情報表示欄3b,3b に表示された情報を判読することが可能となる。
【0034】
この場合において、第1シート片1aと第2シート片1bとの連設部分である折曲部7は長手方向に形成されたものであるため、展開した状態においては図7に示すように、横方向(短手方向)の見開きの状態となり、4つ折りの往復葉書であるにもかかわらず、一般の2つ折り、3つ折りの往復葉書と同様に取り扱いが容易となる。
【0035】
さらに、情報表示欄3a,3a が裸出されるように、第4シート片1dと第2シート片1b間を剥離すると、図1に示すように、4つのシート片1a,1b,1c,1d がすべて展開された状態となり、これによって情報表示欄3a,3a に表示された情報を判読することが可能となる。
【0036】
そして、計4面の情報表示欄3a,3a,3b,3b に情報が表示されることとなるので、多くの情報を表示することが可能となる。
【0037】
そして受信者は、図8に示すように返信葉書片19を連接部9を介して第4シート片1dから切り取り、該返信葉書片19の裏面側の回答表示欄に回答すべき所定の事項を記載し、返信葉書として往信者に返送する。
【0038】
(実施形態2)
本実施形態においても上記実施形態1と同様に往復葉書用シート1は全体が紙製のもので略A4の大きさからなり、葉書の規格サイズに略等しい4つのシート片1a,1b,1c,1d に区画して構成されている。
【0039】
第1シート片1aの表面側に往信表示欄2が形成されている点は実施形態1と同様であるが、本実施形態では、図9に示すように、第3シート片1cと第4シート片1dの表面側に情報表示欄3a,3a が形成されており、第2シート片1bの表面側に返信用の回答表示欄(図示せず)が設けられている。
【0040】
ミシン目6は、第2シート片1bと第4シート片1dとの連設部分に形成されている。また、情報表示欄3a,3a が形成された第3シート片1c及び第4シート片1dの表面側には剥離可能な接着剤が設けられている。
【0041】
第1シート片1aと第3シート片1cの裏面側には、図10に示すように、該第1シート片1a及び第3シート片1c間を剥離可能とする接着剤が設けられている。また、第1シート片1aと第3シート片1cの裏面側には情報表示欄3b,3b が形成され、該第1シート片1aと第3シート片1c間を剥離可能とする接着剤が設けられている。
【0042】
第3シート片1c及び第4シート片1dの縦幅は、第1シート片1a及び第2シート片1bの縦幅より広く形成され、その広くはみ出した第3シート片1cの裏面側の下部のはみ出し部4に「郵便往復はがき」の葉書表示文字5が表示されている。
【0043】
そして、上記のような往復葉書用シート1によって葉書を製作する場合には、ミシン目6を介して第2シート片1bと第4シート片1d間を分断し、折曲部7を介して第4シート片1dを第3シート片1c側に折り曲げるとともに、剥離可能な接着剤を介して第4シート片1dと第3シート片1c間を接着する。また、折曲部8を介して第3シート片1cを第1シート片1a側に折り曲げるとともに、剥離可能な接着剤を介して第3シート片1cと第1シート片1a間を接着する。
これによって、第3シート片1cを葉書本体16とし、第1シート片1aを表面貼付物17とし、第4シート片1dを裏面添付物18とし、第2シート片1bを返信葉書片19とする図11乃至図14に示すような往復葉書10が製作されることとなる。
【0044】
本実施形態の往復葉書10も、実施形態1と同様に往信表示欄2が形成された第1シート片1aが表面側に位置され、第3シート片1cのはみ出し部4に表示された「郵便往復はがき」の葉書表示文字5が裸出する構成とされているが、本実施形態では葉書表示文字5が表示されたはみ出し部4が上方にはみ出しており、この点で側方にはみ出した実施形態1の場合と相違している。
【0045】
そして、図13及び図14に示すように、剥離可能な接着剤12を介して第1シート片1aと第3シート片1c間とが接着され、剥離可能な接着剤12を介して第3シート片1cと第4シート片1d間が接着されている。
【0046】
本実施形態においても、葉書本体16として扱われる第3シート片1cに「郵便往復はがき」の葉書表示文字5が表示され、その葉書表示文字5が、表面側添付物17である第1シート片1aからはみ出して表面側に裸出されているので、郵便法の規則に合致した往復葉書として取り扱われることとなる。
【0047】
次に、上記のような往復葉書10を受信した受信者は、図15に示すように第1シート片1aと第3シート片1c間を剥離する。これによって情報表示欄3b,3b が裸出され、情報表示欄3b,3b に表示された情報を判読することが可能となる。
さらに、情報表示欄3a,3a が裸出されるように、第3シート片1cと第4シート片1d間を剥離すると、図9に示すように、4つのシート片1a,1b,1c,1d がすべて展開された状態となり、これによって情報表示欄3a,3a に表示された情報を判読することが可能となる。
【0048】
そして受信者は、図16に示すように返信葉書片19を連接部9を介して第1シート片1aから切り取り、該返信葉書片19の裏面側の回答表示欄に回答すべき所定の事項を記載して返信葉書として往信者に返送する。
【0049】
(実施形態3)
本実施形態においては、各シート片1a,1b,1c,1d の構成は上記実施形態1と同じであるが、葉書表示文字5を表面側から裸出させる構成が実施形態1と相違している。
すなわち、本実施形態では、図17及び図18に示すように第1シート片1aの側方に細長い窓孔13が穿設されている。そして、各シート片を折り畳んだときに図19に示すように第2シート片1bに表示された葉書表示文字5が前記第1シート片1aの窓孔13から表面に裸出するように構成されている。
【0050】
このような構成からなるために、本実施形態では上記実施形態1のようなはみ出し部4は形成されておらず、従って上記実施形態1のように各シート片の幅を変えて形成されるようなことはなく、図17及び図18に示すようにすべてのシート片1a,1b,1c,1d が同幅に形成されている。従って、上記実施形態1及び2ではみ出し部4が形成された幅広のシート片を葉書の規格寸法に形成すると、幅狭なシート片はそれ以下の寸法に形成せざるを得ず、その結果、シート片のスペースが狭くなるので、その分情報量が少なくなるが、本実施形態では、上記のように1つのシート片に形成された窓孔13から他のシート片に表示された葉書表示文字5が裸出されるので、各シート片の幅を変えてはみ出し部4を形成する必要がなく、その結果、実施形態1及び2のように情報量に制限を受けるようなことがない。
【0051】
図17に示すように、第1シート片1aの表面側に往信表示欄2が形成されている点、第2シート片1bと第4シート片1dの表面側に情報表示欄3a,3a が形成されている点、第3シート片1cの表面側に返信時の回答表示欄が形成されている点、ミシン目6が第1シート片1aと第3シート片1cとの連設部分に形成されている点等は実施形態1と同様である。
【0052】
また、図18に示すように、第3シート片1cの裏面側に返信表示欄11が形成され、第2シート片1bの裏面側の側方に葉書表示文字5が表示され、情報表示欄3b,3b が第1シート片1aと第2シート片1bの裏面側に形成されている点も、実施形態1と同様である。
【0053】
本実施形態の往復葉書を製作する場合においても、実施形態1と同様に、ミシン目6を介して第1シート片1aと第3シート片1c間を分断し、図20に示すように折曲部7を介して第1シート片1aを第2シート片1b側に折り曲げるとともに、剥離可能な接着剤を介して第1シート片1aと第2シート片1b間を接着し、折曲部8を介して第2シート片1bを第4シート片1d側に折り曲げるとともに、剥離可能な接着剤を介して第2シート片1bと第4シート片1d間を接着する。
これによって、第2シート片1bを葉書本体16とし、第1シート片1aを表面貼付物17とし、第4シート片1dを裏面添付物18とし、第3シート片1cを返信葉書片19とする図19及び図20に示すような往復葉書10が製作されることとなる。
【0054】
次に、上記のような往復葉書10を受信した受信者は、図21に示すように第1シート片1aと第2シート片1b間を剥離し、情報表示欄3b,3b に表示された情報を判読し、さらに情報表示欄3a,3a が裸出されるように第4シート片1dと第2シート片1b間を剥離して、4つのシート片1a,1b,1c,1d がすべて展開された状態とする。これによって情報表示欄3a,3a に表示された情報を判読することが可能となる。
【0055】
受信者は、実施形態1の場合と同様に、返信葉書片19を連接部9を介して第4シート片1dから切り取り、該返信葉書片19の裏面側の回答表示欄に回答すべき所定の事項を記載して返信葉書として往信者に返送する。
【0056】
(実施形態4)
本実施形態においては、各シート片1a,1b,1c,1d の構成は上記実施形態2と同じであるが、葉書表示文字5を表面側から裸出させる構成が実施形態1と相違している。
【0057】
すなわち、本実施形態においても上記実施形態3と同様の葉書表示文字5を裸出させるための窓孔13が第1シート片1aに形成されているが、図22に示すように窓孔13が第1シート片1aの上部に形成されている点で、側方に形成されている実施形態3の場合と相違する。従って、これに対応して本実施形態では葉書表示文字5が図23に示すように第4シート片1dの下部に表示されている。
【0058】
従って、本実施形態においても各シート片を折り畳んだときに図24に示すように葉書表示文字5が窓孔13から表面に裸出し、その結果、実施形態1及び2のようなはみ出し部4の形成が不要となるので、図22及び図23に示すようにすべてのシート片1a,1b,1c,1d を同幅に形成することが可能となる。
【0059】
本実施形態の往復葉書を製作する場合においても、実施形態2と同様に、ミシン目6を介して第2シート片1bと第4シート片1d間を分断し、折曲部7を介して第4シート片1dを第3シート片1c側に折り曲げるとともに、剥離可能な接着剤を介して第4シート片1dと第3シート片1c間を接着する。また、折曲部8を介して第3シート片1cを第1シート片1a側に折り曲げるとともに、剥離可能な接着剤を介して第3シート片1cと第1シート片1a間を接着する。
【0060】
これによって、第3シート片1cを葉書本体16とし、第1シート片1aを表面貼付物17とし、第4シート片1dを裏面添付物18とし、第2シート片1bを返信葉書片19とする図24及び図25に示すような往復葉書10が製作されることとなる。
【0061】
(実施形態5)
本実施形態でも上記実施形態3及び4と同様に窓孔13が形成されているが、その形状が該実施形態と相違している。すなわち本実施形態の窓孔13は、図26に示すように、文字数に応じた複数個の円形の窓孔13が形成されており、その点で細長い形状に形成された実施形態3及び4と相違する。
【0062】
その他の構成は実施形態3と同様である。
【0063】
(その他の実施形態)
尚、上記実施形態では、葉書表示文字5として「郵便往復はがき」の文字を用いたが、これに代えて「POST CARD」、「郵便葉書」、「往復郵便はがき」、「往復はがき」等の文字を用いることも可能である。
【0064】
ここで、葉書本体16に表示される葉書表示文字5を裸出させる手段は、上記実施形態1乃至4のようにシート片の幅を変えてはみ出し部4を形成し、そのはみ出し部4に葉書表示文字5を表示する手段、或いは実施形態5乃至7のように窓孔13を形成してその窓孔13から葉書表示文字5を裸出させる手段等問うものではない。
【0065】
また、情報表示欄3a,3a,3b,3b に情報を表示する手段は、通信文を印字することや、図画を印刷することなど、その種類は問わない。たとえばデジタルカメラ等で撮影した写真を、パーソナルコンピューターを用いてプリンターで印刷することも可能である。
【0066】
また、上記各実施形態の剥離可能な接着剤12の材質は問うものではない。たとえばエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−エチルアクリレート樹脂、エチレン−アクリル酸共重合樹脂、ポリエチレン等を熱接着性の接着剤として任意に使用することができ、また感圧性の接着剤を使用することも可能である。接着剤の材質により、又は接着力を調整し、或いはシリコン樹脂等の剥離剤を混入することで剥離可能とすることができる。
さらに紫外線硬化型ワニスのようなものを剥離可能な接着剤12として用いることも可能である。
【0067】
さらに、接着剤に代えて合成樹脂製フィルムを介して剥離不能又は剥離可能に接着するような構造とすることも可能である。合成樹脂製フィルムとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、紫外線硬化性樹脂等のようなものを用いることができる。
【0068】
さらに、本発明の往復葉書の用途も、コンピューターのラインプリンターの印字による文字を表示したいわゆる通知用として銀行,証券会社等で使用される往復葉書や、レーザープリンターによる印字のものの他、印刷を施したいわゆるダイレクトメール用として使用されるもの等その種類は問うものではない。各種形態の往復葉書はそれぞれ印字用,ダイレクトメール用等の種々の用途に使用することも可能である。
【0069】
【発明の効果】
以上のように、本発明の往復葉書は、「郵便往復はがき」等の葉書表示文字を表面に記載した葉書本体と、該葉書本体の表裏両側に折り畳み可能に連設されて該葉書本体に剥離可能に接着される表面添付物及び裏面添付物とからなり、該表面添付物及び裏面添付物が前記葉書本体に接着された状態において、前記葉書本体に表示された葉書表示文字が前記表面添付物に隠蔽されることなく読みとれるように形成され、且つ前記表面添付物又は裏面添付物のうちのいずれか一方に返信葉書片が連設されたものであるため、4つ折りの往復葉書でありながら上記郵便法の条件を満たすような往復葉書を提供することが可能となった。
【0070】
しかも前記葉書本体、表面添付物、裏面添付物、及び返信葉書片を構成している計4枚のシート片は、全体を展開した状態において1枚の長方形状の葉書用シートになるように構成されているため、汎用プリンターを用いて印刷等することができ、不特定多数の受信者を対象とするのみならず、特定の受信者に対する私信用の往復葉書としても使用することができるという効果がある。
【0071】
さらに、計4枚のシート片のうち、3枚のシート片は往信用として使用することができるので、往信時の情報量に制限を受けることがなく、葉書サイズの4つの紙片を有している往復葉書が本来有している情報量の多さを十分に生かすことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態としての往復葉書用シートの正面図。
【図2】同背面図。
【図3】一実施形態としての往復葉書の正面図。
【図4】同背面図。
【図5】図3のA−A線拡大断面図。
【図6】図3のB−B線拡大断面図。
【図7】2枚のシート片間を展開した状態の正面図。
【図8】返信葉書片を切断した状態の背面図。
【図9】他実施形態の往復葉書用シートの正面図。
【図10】同背面図。
【図11】他実施形態の往復葉書の正面図。
【図12】同背面図。
【図13】図11のC−C線拡大断面図。
【図14】図11のD−D線拡大断面図。
【図15】2枚のシート片間を展開した状態の正面図。
【図16】返信葉書片を切断した状態の背面図。
【図17】他実施形態の往復葉書用シートの正面図。
【図18】同背面図。
【図19】他実施形態の往復葉書の正面図。
【図20】図19のE−E線拡大断面図。
【図21】2枚のシート片間を展開した状態の正面図。
【図22】他実施形態の往復葉書用シートの正面図。
【図23】同背面図。
【図24】他実施形態の往復葉書の正面図。
【図25】図24のF−F線拡大断面図。
【図26】他実施形態の往復葉書の正面図。
【符号の説明】
1…往復葉書用シート 1a,1b,1c,1d…シート片
5…葉書表示文字 6…分断部
7,8,9…連設部
Claims (2)
- 「郵便往復はがき」等の葉書表示文字(5) を表面に記載した葉書本体(16)と、該葉書本体(16)の表裏両側に折り畳み可能に連設されて該葉書本体(16)に剥離可能に接着される表面添付物(17)及び裏面添付物(18)とからなり、該表面添付物(17)及び裏面添付物(18)が前記葉書本体(16)に接着された状態において、前記葉書本体(16)に表示された葉書表示文字(5) が前記表面添付物に隠蔽されることなく読みとれるように形成され、且つ前記表面添付物(17)又は裏面添付物(18)のうちのいずれか一方に返信葉書片(19)が連設され、しかも前記葉書本体(16)、表面添付物(17)、裏面添付物(18)、及び返信葉書片(19)を構成している計4枚のシート片は、全体を展開した状態の長方形状の往復葉書用シート(1) の縦横に2枚ずつ配置されるように構成されていることを特徴とする往復葉書。
- 4枚のシート片(1a),(1b),(1c),(1d) が縦横に2枚ずつ連設されて1枚の長方形状のシートに形成された往復葉書用シートにおいて、前記4枚のシート片(1a),(1b),(1c),(1d) のうちいずれか1枚のシート片は、「郵便往復はがき」等の葉書表示文字(5) を表面に記載した葉書本体(16)を形成するためのシート片であり、他の3枚のシート片は、前記葉書本体(16)の表裏両側に折り畳み可能に連設される表面添付物(17)及び裏面添付物(18)、並びに該表面添付物(17)又は裏面添付物(18)のうちのいずれか一方に連設される返信葉書片(19)であり、前記4枚のシート片(1a),(1b),(1c),(1d) のうち、2枚のシート片の連設部は分断可能な分断部(6) として形成され、且つ該分断部(6) を分断するとともに分断されない2箇所の連設部(7),(8) を介して前記4枚のシート片(1a),(1b),(1c),(1d) を折り畳んだときに前記表面添付物(17)及び裏面添付物(18)が前記葉書本体(16)に接着可能であり、且つ該表面添付物(17)及び裏面添付物(18)が前記葉書本体(16)に接着された状態において前記葉書本体(16)に表示された葉書表示文字(5) が前記表面添付物(17)に隠蔽されることなく読みとることができるような往復葉書(10)が形成されるように構成されてなることを特徴とする往復葉書用シート。
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2002
- 2002-11-27 JP JP2002343851A patent/JP2004174916A/ja not_active Withdrawn
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