JP2004167994A - 葉書 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】「郵便葉書」、「POST CARD」等の文字を表面に記載した葉書本体と、葉書本体に剥離可能に接着される表面添付物及び裏面添付物とからなり、表面添付物及び裏面添付物が葉書本体に接着された状態において、葉書本体に表示された文字が表面添付物に隠蔽されることなく読みとれるように形成された葉書において、葉書本体が裏面添付物の一側縁側に連接されているとともに、表面添付物が裏面添付物の他側縁側に連接され、表面添付物を葉書本体から剥離した際に見開き2面の情報表示面が裸出され、且つ葉書本体を裏面添付物から剥離した際に前記文字が存在することのない見開き3面の情報表示面が裸出されるように、葉書本体、表面添付物、及び裏面添付物にそれぞれ情報表示面が形成されていることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、葉書、特に親展情報を隠蔽した状態で郵送される葉書に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来より、親展情報を郵便葉書で郵送するために、親展情報部分に、剥離可能なシールを添付物として貼着して親展情報を隠蔽した葉書や、葉書本体の側縁側に、葉書本体と同じ大きさの添付用紙を2つ折り可能に連接し、該葉書本体と添付用紙とを剥離可能に貼着し、その貼着面に表示された隠蔽情報を隠蔽する構成とされた葉書が用いられている。
【0003】
しかし、このようなシールで隠蔽情報を隠蔽する葉書では、隠蔽される情報は葉書本体の1面のみにしか表示することができず、また2つ折り可能な葉書であっても、貼付面である片面2面が隠蔽されるにすぎなかった。
【0004】
そこで、隠蔽すべき情報量を増大させるために、下記特許文献1及び2のように3つ折りの葉書の出願もなされているが、このような葉書は、原稿の郵便法の適用を受けられないという問題がある。
【0005】
【特許文献1】
特開平4−59395 号公報
【特許文献2】
特開平3−108594号公報
【0006】
すなわち、現行郵便法では、葉書として郵送しうるための寸法や重量の面での条件が課せられている他、それ以外の条件も課せられている。より具体的に説明すると、現行郵便法の郵便規則第13条によれば、紙質及び厚さが官製葉書と同等以上のものであること、重量が2g以上6g以内であること等の規定があり、さらに同規則第16条によれば、郵便葉書に薄い紙又はこれに類する添付物を上記第13条の規定に触れず、且つ容易にはげないように全面を密着させたもので、上記添付物が「郵便葉書とこれに添付したものとの間にあり、且つこれらから分離して使用する物を添付したもの」に該当しないことが要求されている。
【0007】
上記のようなシールで隠蔽情報を隠蔽する葉書では、シールが上記郵便規則第16条の添付物に相当し、また上記2つ折りの葉書では、葉書本体の側縁側に連接された添付用紙が上記郵便規則第16条の添付物に相当するので同規則第16条の規定の要件を満たすが、3つ折りの葉書の場合、葉書本体に連接する添付物に、さらに別の添付物を連接して各々の用紙を剥離可能としているため、同16条の規定の要件を満たさないとの解釈がなされていた。
【0008】
そこで、このような郵便法を意識して、下記特許文献3のような出願がなされている。
【0009】
【特許文献3】
実用新案登録第2607691 号公報
【0010】
この特許文献3は、「郵便葉書」、「POST CARD」等の葉書表示文字を表面に記載した葉書本体と、該葉書本体の表裏両側に折り畳み可能に連設されて該葉書本体に剥離可能に接着される表面添付物及び裏面添付物とからなり、且つ該表面添付物及び裏面添付物が葉書本体に接着された状態において、葉書本体に表示された葉書表示文字が表面添付物に隠蔽されることなく読みとれるように形成されたものである。
【0011】
この特許文献3における「「郵便葉書」、「POST CARD」等の葉書表示文字を表面に記載した葉書本体」は、上記郵便規則の「郵便葉書」に該当し、特許文献3における「表面添付物及び裏面添付物」は、上記郵便規則の「薄い紙又はこれに類する添付物」に該当する。
そして、平成7年4月5日発行の「近畿郵政局報」には、3つ折り葉書の場合、上記特許文献3のような「郵便葉書」、「POST CARD」等の文字を表面添付物に隠蔽されることなく読みとれるようにすることが郵便規則に合致させるために必要であることも明記されている。
【0012】
このような特許文献3に表示された葉書は、展開した状態において、宛先、宛名表示欄を除く計5面に情報を表示することができ、展開した状態の一面側においては、図14に示すように、表面添付物12b に宛先、宛名表示欄2bが裸出され、葉書本体11b と裏面添付物13b の2面に情報表示欄4bが裸出される。また、展開した状態の他面側においては、図15に示すように、表面添付物12b 、葉書本体11b 、裏面添付物13b の3面すべてに情報表示欄4bが裸出されることとなる。
【0013】
しかし、3面すべてに情報表示欄4bが裸出される展開状態他面側においては、「郵便葉書」、「POST CARD」等の文字9bが表示された葉書本体11b の部分は、他の2面間の中間に位置することとなり、その結果、「郵便葉書」、「POST CARD」等の文字9bが表示された部分が、図15に示すように葉書本体11b 、裏面添付物13b の境界部分に存在することとなる。
【0014】
この場合、展開された3面の情報表示欄4bに別々の絵模様、図柄、文字等の情報を表示する場合には支障はないが、3面の全面に連続する絵模様、図柄、文字等の情報を表示する場合には、上記「郵便葉書」、「POST CARD」等の文字9bが表示された部分が、連続する絵模様、図柄、文字等を遮断することとなる。
【0015】
従って、上記特許文献3に記載された葉書には、そもそもこのような連続する絵模様、図柄、文字等の情報を、連続する3面の表示面に表示するようなことは到底できなかったのである。
【0016】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、上記のような「郵便葉書」、「POST CARD」等の文字を葉書本体に表示することによって、上記のような郵便法の要請に合致させ、しかも連続する3面の表示面に絵模様、図柄、文字等を表示するのに支障を生じさせないことを課題とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その課題を解決するための手段は、「郵便葉書」、「POST CARD」等の文字9を表面に記載した葉書本体11と、該葉書本体11に剥離可能に接着される表面添付物12及び裏面添付物13とからなり、該表面添付物12及び裏面添付物13が前記葉書本体11に接着された状態において、前記葉書本体11に表示された文字9が前記表面添付物12に隠蔽されることなく読みとれるように形成された葉書において、前記葉書本体11が前記裏面添付物13の一側縁側に連接されているとともに、前記表面添付物12が前記裏面添付物13の他側縁側に連接され、前記表面添付物12を前記葉書本体11から剥離した際に見開き2面の情報表示面が裸出され、且つ前記葉書本体11を前記裏面添付物13から剥離した際に前記「郵便葉書」、「POST CARD」等の文字9が存在することのない見開き3面の情報表示面が裸出されるように、前記葉書本体11、表面添付物12、及び裏面添付物13にそれぞれ情報表示面が形成されていることである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面に従って説明する。
【0019】
(実施形態1)
本実施形態の葉書1は全体が紙製のものであり、図1乃至図6に示すように、葉書大の大きさからなる3枚の第1シート片1a,第2シート片1b,第3シート片1cが横に連設して構成されている。
【0020】
第1シート片1aの表面側には図6に示すように受信者の宛先,宛名表示欄2が設けられ、第2シート片1bの表面側には送信者の会社名、商品名等の宣伝広告表示欄3が設けられ、第3シート片1cの表面側には情報表示欄4が設けられている。
【0021】
また、第1シート片1aの裏面側、第2シート片1bの裏面側、及び第3シート片1cの裏面側には、図5に示すように情報表示欄4が設けられている。
【0022】
そして、第2シート片1b及び第3シート片1cは、情報表示欄4,4が内面側となるように折曲部5を介して折り曲げられ、且つ第2シート片1bと第3シート片1c間は、熱接着性の接着剤6を介して剥離可能に接着されている。
【0023】
さらに第1シート片1aと第3シート片1cとは、情報表示欄4,4が内面側となるように折曲部7を介して折り曲げられてなるとともに、その両シート片1a,1c 間も熱接着性の接着剤6を介して剥離可能に接着されている。
【0024】
第2シート片1bと第3シート片1cとは同幅に形成されているが、第1シート片1aの幅は、第2シート片1b及び第3シート片1cの幅よりも狭く形成されている。
【0025】
そして、第3シート片1cが第1シート片1aよりも広くはみ出した部分8には、「POST CARD」の文字9が表示されている。この結果、第3シート片1cのはみ出した部分8に表示された文字9は、図1に示すように第1シート片1aの前面側に裸出した状態となる。
【0026】
このような構成からなる葉書1は、一般の葉書と同様に第1シート片1aの宛先・宛名表示欄2に受信者の宛先宛名を記載して郵送されるが、情報表示欄4,4が形成された第1シート片1aと第3シート片1c間、並びに情報表示欄4,4が形成された第2シート片1bと第3シート片1c間がそれぞれ剥離可能な接着剤6を介して接着されているため、計4面の情報表示欄4,…が隠蔽された状態で送信されることとなる。
【0027】
次に、上記のような葉書1を受信した受信者は、図4に示すように第1シート片1aと第3シート片1c間を剥離する。これによって情報表示欄4,4が裸出され、情報表示欄4,4に表示された情報を判読することが可能となる。
【0028】
この場合において、第1シート片1aと第3シート片1cとの情報表示欄4,4に表示された情報は、第1シート片1aと第3シート片1cとの双方に跨がって連続する絵模様、図柄等として表示されることとなるが、上記のように「POST CARD」の文字9が表示された部分8は、図4に示すように、第3シート片1cにおける第1シート片1aと隣接する側と反対側に位置しているため、第1シート片1aと第3シート片1cとの双方に跨がって連続して表示されている絵模様、図柄等の情報が上記「POST CARD」の文字9に遮断されることもない。
【0029】
次に、図5及び図6に示すように、第2シート片1bと第3シート片1c間を剥離する。これによって第2シート片1bと第3シート片1cに裸出された情報表示欄4,4が裸出され、情報表示欄4,4に表示された情報を判読することが可能となる。
【0030】
この場合、第1シート片1a、第2シート片1b、第3シート片1cの3つのシート片がすべて展開された状態となるが、第1シート片1a、第2シート片1b、第3シート片1cに表示された絵模様、図柄等の情報は、3つのシート片に跨って表示されており、しかも「POST CARD」の文字9は、この3つのシート片に連続して表示された面とは反対側の面に形成されているため、これら3面に表示された情報も「POST CARD」の文字9に遮断されることがない。
【0031】
このように、本実施形態においては、第2シート片1bと第3シート片1cとを剥離した状態の2面の情報表示面、並びに第1シート片1a、第2シート片1b、第3シート片1cの3つのシート片を剥離した状態の3面の情報表示面に連続する絵模様、図柄等の情報が表示されており、その連続する絵模様、図柄等の情報が表示された面に「POST CARD」の文字9が存在しないので、その文字9によって連続する情報が遮断されることもないのである。
【0032】
また、本実施形態においては、文字9が表示された第3シート片1cが葉書本体11として扱われ、宛先,宛名表示欄2が表示された第1シート片1aが表面側添付物12として扱われ、宣伝広告表示部3が設けられた第2シート片1bが裏面側添付物13として扱われ、しかも「POST CARD」の文字9が、第1シート片1aに覆い隠されることなく、その全面側に裸出されるので、郵便法の規則に合致した葉書を提供することができるのである。
【0033】
(実施形態2)
本実施形態の葉書1も、図7乃至図12に示すように、葉書大の大きさからなる3枚の第1シート片1a,第2シート片1b,第3シート片1cが横に連設して構成され、第1シート片1aの表面側に宛先,宛名表示欄2が設けられ、第2シート片1bの表面側に宣伝広告表示欄3が設けられ、第3シート片1cの表面側には情報表示欄4が設けられているとともに、第1シート片1aの裏面側、第2シート片1bの裏面側、及び第3シート片1cの裏面側に情報表示欄4が設けられており、このような葉書としての基本的構成は実施形態1と共通する。
【0034】
また、第2シート片1b及び第3シート片1cが折曲部5を介して折り曲げられて熱接着性の接着剤6を介して剥離可能に接着され、第1シート片1a及び第3シート片1cが折曲部7を介して折り曲げられて熱接着性の接着剤6を介して剥離可能に接着されている点でも実施形態1と共通する。
【0035】
しかし、本実施形態では、図7、図10、及び図11に示すように、第1シート片1aの側方に細長い窓孔10が穿設されており、第1シート片1aと第3シート片1cとを接着したときに、「POST CARD」の文字9が第1シート片1aの窓孔10から表面に裸出するように構成されている。
【0036】
この点で、第3シート片1cが第1シート片1aより幅広に形成され、その側方にはみ出した部分8に文字9を表示して表面側に裸出させる実施形態1の場合と相違している。
【0037】
本実施形態では、上記のような窓孔10から文字9を表面に裸出することができ、実施形態1のようにはみ出した部分8を形成する必要がないので、第1シート片1aの幅は、第2シート片1b及び第3シート片1cの幅と同幅に形成されている。
【0038】
本実施形態においても、第2シート片1bと第3シート片1cとを剥離した状態の2面の情報表示面、並びに第1シート片1a、第2シート片1b、第3シート片1cの3つのシート片を剥離した状態の3面の情報表示面に連続する絵模様、図柄等の情報が表示され、その連続する絵模様、図柄等の情報が表示された面に「POST CARD」の文字9が存在しないので、その文字9によって連続する情報が遮断されることがない。
【0039】
また、文字9が表示された第3シート片1cが葉書本体11として扱われ、宛先,宛名表示欄2が表示された第1シート片1aが表面側添付物12として扱われ、宣伝広告表示欄3が設けられた第2シート片1bが裏面側添付物13として扱われ、しかも「POST CARD」の文字9が窓孔10から裸出して第1シート片1aに覆い隠されることなく前面側に裸出されるので、郵便法の規則に合致した葉書を提供することができる。
【0040】
(実施形態3)
本実施形態においても、上記実施形態2と同様に文字9を裸出させるための窓孔10が第1シート片1aに形成されているが、本実施形態では図12に示すように窓孔10は第1シート片1aの上部に形成されており、この点で側方に形成されている実施形態2の場合と相違する。
【0041】
本実施形態においても各シート片を折り畳んだときに図12に示すように文字9が窓孔10から表面に裸出し、郵便法の規則に合致した葉書を提供することができるのである。
【0042】
本実施形態においても、実施形態1のようなはみ出した部分8の形成が不要となるので、すべてのシート片1a,1b,1cは同幅に形成されることとなる。
【0043】
その他の構成は、上記実施形態1及び2と同様である。
【0044】
(その他の実施形態)
尚、上記実施形態では、文字9として「POST CARD」の文字を用いたが、これに代えて「郵便葉書」の文字を用いることも可能である。
【0045】
また、葉書本体11に表示される文字9を裸出させる手段は、上記実施形態1のようにシート片の幅を変えてはみ出した部分8を形成し、その部分8に文字9を表示する手段、或いは実施形態2及び3のように窓孔10を形成してその窓孔10から文字5を裸出させる手段等問うものではない。
【0046】
さらに、上記実施形態では、第2シート片1bと第3シート片1cとを剥離した状態の2面の情報表示面、並びに第1シート片1a、第2シート片1b、第3シート片1cの3つのシート片を剥離した状態の3面の情報表示面に連続する絵模様、図柄等の情報が表示されるように構成したので、連続する絵模様、図柄等の情報が表示された面に「POST CARD」の文字9が存在せず、その文字9によって連続する情報が遮断されることがないという利点を生かすことができたが、このように第1シート片1a、第2シート片1b、第3シート片1cの3つのシート片を剥離した状態の3面の情報表示面、及び第2シート片1bと第3シート片1cとを剥離した状態の2面の情報表示面に連続する絵模様、図柄等の情報が表示されるように構成することは、本発明に必須の条件ではない。
【0047】
たとえば、図13に示すように、第1シート片1a、第2シート片1b、第3シート片1cの3つのシート片を剥離した状態において、第2シート片1bと第3シート片1cとの2面にのみ情報表示面が連続するように構成されていてもよい。
【0048】
ただし、この場合でも、第1シート片1aを第3シート片1cに対して展開した状態においては、実施形態1と同様に(図4に示す)、第2シート片1bと第3シート片1cとを剥離した状態の2面の情報表示面の情報は、連続する絵模様、図柄等の情報が表示されることとなる。
【0049】
また、第1シート片1a、第2シート片1b、第3シート片1cの3面にそれぞれ別々の情報を表示することも可能である。
【0050】
また、上記各実施形態の接着剤6の材質は問うものではない。たとえばエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合樹脂、エチレン−アクリル酸共重合樹脂、エチレン−無水マレイン酸−アクリレート共重合樹脂、ポリエステル系接着性樹脂、アイオノマー、ウレタンアクリレート樹脂、変成ポリエステル樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂の加水分解物、アクリル−ブタジエン共重合樹脂、スチレン−アクリル共重合樹脂、スチレン−ブタジエン共重合樹脂、アクリル−アクリロニトリル共重合樹脂、プロピレン−αオレフィン共重合樹脂、シリコン樹脂、ポリサルファイド樹脂、及びこれらの変成物等に、必要に応じて剥離性の添加剤を添加したようなものを使用することが可能である。
【0051】
さらに、紫外線硬化性樹脂のようなものを用いることも可能である。紫外線硬化性樹脂としては、たとえばポリウレタンアクリレート樹脂を使用することができ、またこれ以外にはポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、エポキシアクリレート等のアクリレートオリゴマーと必要によりエチレン性不飽和モノマー、光開始剤、その他添加剤よりなるものを使用することが可能である。
【0052】
ただし、アクリレートオリゴマーとしては、ポリウレタンアクリレートのアクリレートオリゴマーがインキとの密着性が良く、剥離可能な接着性の点で特に好ましい。
ポリウレタンアクリレ−トオリゴマ−は、ポリイソシアネート、ポリオール、及びヒドロキシ含有アクリルモノマーとの反応により得られるものを使用することができる。
【0053】
さらに、接着剤に代えて合成樹脂製フィルムを介して接着することも可能である。合成樹脂製フィルムとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリウレタン、ポリアクリロニトリル、メタクリル樹脂、及びこれらの共重合物、変成物等のヒートシール可能な合成樹脂を使用することが可能である。
【0054】
さらに、本発明の葉書の用途も、ダイレクトメール用として使用することが可能である他、たとえば金融機関や企業用等の通知用として使用することも可能であり、さらには個人用として使用することも可能である。
【0055】
従って、情報表示欄4に表示される情報も、絵模様、図柄等の他、文字等のものであってもよく、その種類は問うものではない。また、これらの情報は、印刷等によって表示されるものの他、プリンターで印字して表示することも可能である。
【0056】
【発明の効果】
以上のように、本発明の葉書は、「郵便葉書」、「POST CARD」等の文字を表面に記載した葉書本体と、該葉書本体に剥離可能に接着される表面添付物及び裏面添付物とからなり、該表面添付物及び裏面添付物が前記葉書本体に接着された状態において、前記葉書本体に表示された文字が前記表面添付物に隠蔽されることなく読みとれるように形成された葉書において、前記葉書本体が前記裏面添付物の一側縁側に連接されているとともに、前記表面添付物が前記裏面添付物の他側縁側に連接され、前記表面添付物を前記葉書本体から剥離した際に見開き2面の情報表示面が裸出され、且つ前記葉書本体を前記裏面添付物から剥離した際に前記「郵便葉書」、「POST CARD」等の文字が存在することのない見開き3面の情報表示面が裸出されるように、前記葉書本体、表面添付物、及び裏面添付物にそれぞれ情報表示面が形成されているものであるため、「POST CARD」、「郵便葉書」等の文字を葉書本体に表示することによって、上記のような郵便法の要請に合致させることができるばかりではなく、連続する3面の表示面に絵模様、図柄、文字等の情報を表示する場合に、上記のような文字が従来のように連続する3面の途中部分に存在するようなことがないので、その文字が絵模様、図柄等の情報に支障を生じさせることがないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態としての葉書の正面図。
【図2】図1のA−A線拡大断面図。
【図3】図1のB−B線拡大断面図。
【図4】2枚のシート片間を展開した状態の正面図。
【図5】3枚のシート片間を展開した状態の正面図。
【図6】3枚のシート片間を展開した状態の背面図。
【図7】他実施形態の葉書の正面図。
【図8】図7のC−C線拡大断面図。
【図9】2枚のシート片間を展開した状態の正面図。
【図10】3枚のシート片間を展開した状態の正面図。
【図11】3枚のシート片間を展開した状態の背面図。
【図12】他実施形態の葉書の正面図。
【図13】他実施形態の葉書の展開状態正面図
【図14】従来の葉書を展開した状態の背面図。
【図15】従来の葉書を展開した状態の正面図。
【符号の説明】
1…葉書 1a,1b,1c…シート片
4…情報表示欄 9…文字
Claims (1)
- 「郵便葉書」、「POST CARD」等の文字(9) を表面に記載した葉書本体(11)と、該葉書本体(11)に剥離可能に接着される表面添付物(12)及び裏面添付物(13)とからなり、該表面添付物(12)及び裏面添付物(13)が前記葉書本体(11)に接着された状態において、前記葉書本体(11)に表示された文字(9) が前記表面添付物に隠蔽されることなく読みとれるように形成された葉書において、前記葉書本体(11)が前記裏面添付物(13)の一側縁側に連接されているとともに、前記表面添付物(12)が前記裏面添付物(13)の他側縁側に連接され、前記表面添付物(12)を前記葉書本体(11)から剥離した際に見開き2面の情報表示面が裸出され、且つ前記葉書本体(11)を前記裏面添付物(13)から剥離した際に前記「郵便葉書」、「POST CARD」等の文字(9) が存在することのない見開き3面の情報表示面が裸出されるように、前記葉書本体(11)、表面添付物(12)、及び裏面添付物(13)にそれぞれ情報表示面が形成されていることを特徴とする葉書。
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