JP3083906U - 葉書用画像プリント紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷された画像を簡単に写真サイズに剥ぎ取
り可能な葉書用の画像プリント紙を提供する。 【解決手段】 印字用シート１１および画像印刷用シー
ト１２のそれぞれ印刷面とは反対側の面が非粘着性の接
着面によって擬似接着された葉書用画像プリント紙１０
であって、画像印刷用シート１２には、印刷面に印刷さ
れた画像情報を写真サイズに包囲してその周辺領域から
切り離すことで印字用シート１１から剥ぎ取り可能とす
るループ形状の切れ目１３が形成されている。この切れ
目１３に沿って画像印刷用シート１２の内側領域を印字
用シート１１から引き剥がすことにより、写真サイズの
画像を得る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、画像情報を印刷する葉書用の画像プリント紙に関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、従来のフィルム式カメラに替わって、半導体のＣＣＤ（電荷結合素子） を利用して光映像をデジタル信号にかえて画像を保存するデジタルカメラの普及 がめざましい。保存された画像情報は、パソコンのビューアーで見たり、プリン タで印刷して印画紙に現像した写真のようにすることができる。

【０００３】 ところで、保存された画像情報を印刷して郵送したい場合には、従来、写真サ イズの用紙に印刷を行い、封書で郵送する方法が一般的である。しかし、このよ うな方法は、複数枚の画像を郵送する場合にはよいが、１枚だけ郵送する場合に はコストがかかるという問題がある。また、片面に画像情報を印刷可能な葉書が 市販されてはいるが、葉書は一般的な写真のサイズ（Ｌ版）とは異なるため、受 取人は受取った画像をアルバムやフォトフレームに入れる場合にはいちいち写真 サイズに切り取る必要があり、不便である。また、印刷面の裏側に受取人へのメ ッセージが書き込まれていても、これを写真とは別に保存することができないと いう問題もある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記課題に鑑みてなされたものであって、印刷された画像を簡単に写 真サイズに剥ぎ取り可能な葉書用の画像プリント紙を提供することを目的とする ものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するための請求項１の考案の葉書用画像プリント紙は、宛名等 の文字情報を印刷可能な印刷面を有する印字用シートと、表面がプリンタにて印 刷可能な印刷面であって裏面が非粘着性の接着面であり、その裏面を前記印字用 シートの印刷面とは反対側の面に剥離可能に接着された画像印刷用シートとから なり、前記画像印刷用シートには、前記印刷面に印刷された画像情報を写真サイ ズに包囲してその周辺領域から切り離すことで前記印字用シートから剥ぎ取り可 能とするループ形状の切れ目が形成され、前記印字用シートには、前記印刷面に 葉書郵送用の宛名記載欄と、メッセージ記載欄とが設けられているところに特徴 を有する。

【０００６】 請求項２の考案は、請求項１記載の葉書用画像プリント紙であって、前記宛名 記載欄には、郵便番号記載枠と切手貼付枠とが予め印刷されているところに特徴 を有する。

【０００７】 請求項３の考案は、請求項１又は２記載の葉書用画像プリント紙であって、前 記印字用シートの前記印刷面の裏面側は非粘着性の接着面であり、前記画像印刷 用シートの接着面に対して剥離可能に接着されているところに特徴を有する。

【０００８】 請求項４の考案は、請求項１ないし３のいずれかに記載の葉書用画像プリント 紙であって、前記印字用シートおよび画像印刷用シートにはこれらを積層状態の まま葉書サイズに一括に切り離して個々の葉書を得るための切断線が形成されて いるところに特徴を有する。

【０００９】 請求項５の考案は、請求項４記載の葉書用画像プリント紙であって、前記切断 線はマイクロミシン目であるところに特徴を有する。

【００１０】

【考案の作用および効果】

上記請求項１の考案の葉書用画像プリント紙によれば、画像印刷用シートに画 像情報を印刷するとともに、印字用シートの宛名記載欄およびメッセージ記載欄 に必要情報を印刷あるいは記載すれば、画像を葉書として投函することができる から、封書で郵送する場合と比較して安価である。

【００１１】 しかも、本考案の葉書用画像プリント紙は、印字用シートとこの印字用シート に剥離可能に接着された画像印刷用シートとからなり、画像印刷用シートには写 真サイズのループ形状の切れ目が形成されているから、受取り人は印刷された画 像を切れ目に沿ってその周辺領域から切り離して印字用シートから引き剥がすこ とにより、写真サイズの画像を簡単に得ることができる。しかも、剥ぎ取られた 画像の裏面側は非粘着性とされているため、くっつこともない。従って、剥ぎ取 った写真サイズの画像をフィルム式のカメラの写真と同様に取り扱うことができ 、例えばそのままアルバムやフォトフレームに保存することができるという優れ た作用効果を奏する。さらに、画像とメッセージとが切り離されるので、従来の 写真の裏面に直接メッセージを記載する方法とは異なり、画像とメッセージとを 別個に保存したり、同時に見たりすることができる。

【００１２】 また、請求項２の考案のように、上記宛名記載欄に郵便番号記載枠と切手貼付 枠とが予め印刷されていると、より便利である。

【００１３】 また、請求項３の考案のように、印字用シートの印刷面の裏面側が非粘着性の 接着面とされている場合には、写真サイズの画像が剥ぎ取られた後に露出する印 字用シート側の接着面が粘着性を有さないため、例えば印字用シートに記載され たメッセージを保存する場合に、取り扱いが容易になるという作用効果を奏する 。

【００１４】 さらに、複数枚の葉書を連ねて大きな一枚のシート状の葉書用画像プリント紙 として、その葉書用画像プリント紙に、葉書サイズに切り離す切断線を形成して おけば、大量に印刷する場合に便利である（請求項４の考案）。切断線としては 、例えばマイクロミシン目が便利である（請求項５の考案）。

【００１５】

【考案の実施の形態】

＜第１実施形態＞ 以下、本考案を具体化した第１実施形態について図１ないし図３を参照して説明 する。 本実施形態の葉書用画像プリント紙１０は一般の葉書サイズのシートであり、 図１に示すように、例えばインクジェット型プリンタによって印刷可能な印刷面 を有する印字用シート１１と、同じくインクジェット型プリンタによって印刷可 能な印刷面を有する画像印刷用シート１２とが、それぞれ印刷面の裏面側が向き 合うように重ね合わされたものである。これら印字用シート１１および画像印刷 用シート１２の互いに対向する面（印刷面の裏面側）には、それぞれ例えばポリ エチレン等のポリオレフィン系重合体等の熱可塑性樹脂層１１Ａ，１２Ａが予め ラミネートされており、これらが僅かに溶融されて積層圧着されることにより、 印字用シート１１と画像印刷用シート１２とが剥離可能に接着（疑似接着）され ている。これらの熱可塑性樹脂層１１Ａ，１２Ａは容易に引き剥がすことが可能 であり、剥がされた熱可塑性樹脂層１１Ａ，１２Ａの表面は非粘着性である。な お、印字用シート１１および画像印刷用シート１２はともに紙製で、表面に周知 のインクジェット塗工を施したものである。

【００１６】 上記印字用シート１１の印刷面には、図２に示すように、長手方向をほぼ２分 割する区分線２０が描かれており、その図中上側は宛名記載欄２１、下側はメッ セージ記載欄２２とされている。また宛名記載欄２１には、切手貼付枠２３と郵 便番号記載枠２４とが設けられている。

【００１７】 一方、画像印刷用シート１２には、図３に示すように、一部領域を一般の写真 サイズ（Ｌ版）の長方形状に包囲する切れ目１３が形成されている。この切れ目 １３により、切れ目１３の内側領域はその周辺領域から切り離されて、印字用シ ート１２から剥離可能とされている。

【００１８】 次に、上述した本実施形態の葉書用画像プリント紙１０の使用方法について説 明する。 この葉書用画像プリント紙１０を使用する場合には、まず、画像印刷用シート １２の印刷面の切れ目１３の内側領域に、インクジェット型カラープリンタによ り画像情報の印刷を行う。そして、印字用シート１１の宛名記載欄２１およびメ ッセージ記載欄２２に宛先、およびメッセージを記載し、切手を貼って、投函す る。

【００１９】 このような葉書用プリント紙１０を受取った場合には、受取人は、画像印刷用 シート１２の切れ目１３の内側領域の端部をつまみ、その内側領域を印字用シー ト１１から引き剥す。すると、印字用シート１１および画像印刷用シート１２に ラミネートされているそれぞれの熱可塑性樹脂層１１Ａ，１２Ａの間で剥離が起 き、写真サイズの画像が得られる。また、この画像（引き剥がされた画像印刷用 シート１２）の裏面と、この画像が剥ぎ取られたことにより露出した印字用シー ト１１の裏面とは、それぞれ粘着性を有さない熱可塑性樹脂層１１Ａ，１２Ａが 露出した状態となる。

【００２０】 このように、本実施形態の葉書用画像プリント紙１０によれば、画像印刷用シ ート１２に画像情報を印刷するだけで葉書として郵送可能であるので、差出人は 安価に画像情報を郵送することができる。また、受取人は、切れ目１３の内側領 域を引き剥がすだけで写真サイズの画像を得ることができ、かつ、その得られた 写真サイズの画像の裏面は粘着性を有さないため、画像を従来のフィルム式カメ ラの写真と同様に取り扱うことが可能である。すなわち、写真の大きさに合わせ て葉書から画像を切り取る必要がなく、そのままアルバムやフォトフレームに収 納することができる。さらに、画像印刷用シート１２が引き剥がされた後の印字 用シート１１の露出面も粘着性を有さないため、取り扱いが容易であり、例えば メッセージ記載欄２２に書かれたメッセージを保存する場合に便利である。

【００２１】 ＜第２実施形態＞ 図４は、本考案の第２実施形態の葉書用画像プリント紙３０の斜視図である。 この葉書プリント紙３０は、一般のサイズの葉書を４枚連ねたほぼＡ４サイズの シートであり、上記第１実施形態と同様に、印刷面の裏面側に熱可塑性樹脂がラ ミネートされた印字用シート３１と画像印刷用シート３２とが、それぞれ印刷面 の裏面側が向き合うように重ね合わされて擬似接着されたものである。

【００２２】 葉書用画像プリント紙３０には、この葉書用画像プリント紙３０を４分割して 個々の葉書３０Ａを得るためのマイクロミシン目３４が、縦横方向にそれぞれ１ 本ずつ設けられている。また、画像印刷用シート３２には、個々の葉書３０Ａの 領域内にそれぞれ、写真サイズの領域を包囲する切れ目３３が設けられている。

【００２３】 このような葉書用画像プリント紙３０を使用する場合には、まず、画像印刷用 シート３２のマイクロミシン目３４によって分割された４つの領域のそれぞれの 切れ目３４の内側領域に、インクジェット型プリンタによって画像を印刷する。 そして、マイクロミシン目３４に沿って葉書用プリント紙３０を個々の葉書３０ Ａに分離し、印字用シート３１の宛名記載欄およびメッセージ記載欄に宛先およ びメッセージを記載して、切手を貼って投函すればよい。

【００２４】 このように、本実施形態の葉書用画像プリント紙３０によれば、上記第1実施 形態と同様の作用効果に加え、大量の葉書３０Ａを作成する場合に便利である。

【００２５】 ＜他の実施形態＞ 本考案は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではな く、例えば次のような実施形態も本考案の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以 外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。

【００２６】 （１）上記実施形態では、Ｌ版サイズの写真が１枚分剥ぎ取り可能な切れ目１ ３，３３を設ける構成としたが、これに限らず、小さいサイズの写真を複数枚剥 ぎ取り可能とする複数のループ形状の切れ目を設ける構成としてもよい。

【００２７】 （２）上記第２実施形態では、個々の葉書３０Ａに切り離した後に宛先やメッ セージを記載する構成としたが、切り離す前に一括印刷を行う構成としてもよい ことはもちろんである。 （３）いずれの実施形態でも、葉書は定形のものに限らず、定形外のものも含 む。また、プリンタはインクジェットプリンタに限らず、熱転写型プリンタ、レ ーザプリンタも含まれる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施形態の葉書用プリント紙の一
部拡大断面図

【図２】同じく印字用シート側から見た斜視図

【図３】同じく画像印刷用シート側から見た斜視図

【図４】本考案の第２実施形態の葉書用プリント紙の画
像印刷用シート側から見た斜視図

【符号の説明】

１０，３０…葉書用画像プリント紙 ３０Ａ…葉書 １１，３１…印字用シート １２，３２…画像印刷用シート １３，３３…切れ目 ３４…マイクロミシン目（切断線）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 広瀬 賢二 愛知県春日井市如意申町５−９−10 ヒサ ゴレーベル株式会社内 (72)考案者 坪内 孝雄 愛知県春日井市如意申町５−９−10 ヒサ ゴレーベル株式会社内

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 宛名等の文字情報を印刷可能な印刷面を
   有する印字用シートと、表面がプリンタにて印刷可能な
   印刷面であって裏面が非粘着性の接着面であり、その裏
   面を前記印字用シートの印刷面とは反対側の面に剥離可
   能に接着された画像印刷用シートとからなり、 前記画像印刷用シートには、前記印刷面に印刷された画
   像情報を写真サイズに包囲してその周辺領域から切り離
   すことで前記印字用シートから剥ぎ取り可能とするルー
   プ形状の切れ目が形成され、前記印字用シートには、前
   記印刷面に葉書郵送用の宛名記載欄と、メッセージ記載
   欄とが設けられていることを特徴とする葉書用画像プリ
   ント紙。
2. 【請求項２】 前記宛名記載欄には、郵便番号記載枠と
   切手貼付枠とが予め印刷されていることを特徴とする請
   求項１記載の葉書用画像プリント紙。
3. 【請求項３】 前記印字用シートの前記印刷面の裏面側
   は非粘着性の接着面であり、前記画像印刷用シートの接
   着面に対して剥離可能に接着されていることを特徴とす
   る請求項１又は２記載の葉書用画像プリント紙。
4. 【請求項４】 前記印字用シートおよび画像印刷用シー
   トにはこれらを積層状態のまま葉書サイズに一括に切り
   離して個々の葉書を得るための切断線が形成されている
   ことを特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記載の
   葉書用画像プリント紙。
5. 【請求項５】 前記切断線はマイクロミシン目であるこ
   とを特徴とする請求項４記載の葉書用画像プリント紙。