JP3876292B2 - 情報通信体の製造方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、従来の葉書、往復葉書、封書等に代わる通信用の情報積層体(以下、情報通信体と言う)の製造方法に関する。詳しくは、この発明は、見掛け上は単葉の葉書体又は往復葉書体でありながら、内部に複数の情報表示面を有して、より多くの情報が盛れるようにすると共に、表示した情報を隠蔽して郵送できるようにした情報通信体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に「情報通信体」は、一枚の台紙を所定数の情報表示面に区分して折り込み、若しくは別体の台紙同士を対向させ、合わされた情報表示面同士を剥離可能に接着して(以下、疑似接着と言う)表示された情報を隠蔽して郵送できるようにしたものである。なお、情報には、秘密を要しない情報(例、不特定多数に宛てた宣伝文句や説明文、その他の罫線、枠、模様、図形等)と、個別的で秘密を要する情報とがある。
【0003】
台紙を前記のように疑似接着する方法としては、剥離可能に複数のフィルムを積層した疑似接着積層体を台紙の対向する表示面間に挟着させたり、台紙の対向する表示面上にフィルム層を形成した後にフィルム層同士を対向させ、加熱、加圧して疑似接着する等の方法が考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前者のように疑似接着積層体を挟着する方法によると、物性の異なる異種のフィルムを複数積層しているのでフィルム同士の境界面から確実に剥離でき、極めて良好な疑似接着が得られるものの、疑似接着積層体に使用する複数のフィルムの原料や複雑な製造工程によりコストが大幅にアップすると共に、情報通信体の製造時に台紙面との位置合わせ等の人手による複雑な作業を必要とする。また、後者のようにフィルム層を形成する方法は、原料や作業工程、位置合わせ等により発生するデメリットは解消されるものの、対向する台紙表面が同質のフィルム層になるため、疑似接着を形成する際に必ず溶融一体化する部分が発生し、ブロッキングによる開封不良の問題が発生する。この開封不良の問題が発生した場合は、受取人に正確に情報が伝わらないために情報通信体としての基本的機能が損なわれるばかりか、場合によっては大きな補償問題に発展しかねない。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る情報通信体の製造方法は、複数の情報通信紙が印刷された台紙上に第1層を紫外線又は電子線により硬化する樹脂で形成し、次いで第1層上に第2層をホットメルトにより形成し、その後裁断と折り工程を経て単体となった情報通信紙の第2層同士を対向させて重ね合わせ、第1層と第2層が同化せずに両層の境界面が維持されると共に第2層同士が溶融同化して両層の境界面が消滅するように加熱、加圧して一体化し、開封に際して第1層と前記溶融同化した第2層の境界面からの剥離及び/又は前記溶融同化した第2層の中間からの分断により剥離展開されるようにしたことを特徴としている。
【0006】
最終的に一体化される台紙の形態としては、1枚の台紙を折り込み、それぞれの対向面を疑似接着してもよく、また、別体の台紙の対向面同士を疑似接着することも可能である。さらに、疑似接着により一体化された情報通信体にフリーな台紙を追加して、例えば、往復葉書等の情報通信体としての利用も考えられ、その際、返信葉書がさらに疑似接着により複数積層された情報通信体であってもよい。
【0007】
第1層としては紫外線硬化型及び電子線硬化型の樹脂が選択され、例えば、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリオールアクリレートの単体若しくはそれらの混合樹脂を成分とするオーバープリントワニスやインクが好適に使用できる。これらオーバープリントワニスやインクは、通常の印刷機で台紙に塗布し第1層を形成することができ、塗布後UV装置及びEB装置を通過し紫外線及び電子線を照射するだけで瞬時に硬化するため、次の工程に移るまでの乾燥時間を全く必要とせず、従って、作業効率が向上すると共にコストの軽減が可能となる。
【0008】
第2層としてはポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレンアクリル酸共重合体、エチレンアクリル酸エチル共重合体、ポリアミド系、アイオノマー系、アクリル系の単体若しくはそれらの混合樹脂が選択でき、第1層上に第2層を形成する方法としては、各種ロールコーター方式等によるホットメルトコーティング方法が採用できる。なお、第2層の塗布厚さは、好ましくは台紙を折り込み重ね合わせたときの第2層同士の合計厚さが7μ以下になるように塗布するとよい。
【0009】
第1層及び第2層の形成完了後の台紙は葉書大、葉書倍寸や3倍寸の大きさに裁断され、続く折り工程により葉書や往復葉書の形状に折り込まれる。なお、裁断及び折り工程の順序に制限はなく、例えば、折込線を同一線上に配置して印刷された複数の情報通信紙全体を折り込み、その後個別に裁断することも可能である。
【0010】
情報通信紙は、前記裁断と折り工程の完了した時点で、任意(疑似接着したい部分)の対向面において第2層の同質樹脂同士が密着する状態になっている。この状態でヒートローラーやヒートパネル等により加熱、加圧すると、第2層の樹脂同士は溶融し境界面が消滅し同化される。しかし、加熱、加圧状態においても、第1層と第2層は物性が異なるため境界面を形成し続け、同化することはない。結局、台紙/第1層/第2層/第2層/第1層/台紙の構成で対向していた樹脂層の第2層同士が同化して、台紙/第1層/第2層/第1層/台紙の構成になる。
【0011】
このようにして形成された情報通信体の両外側の台紙を開封しようとすると、剥離強度の低い第1層と第2層の境界面から剥離するか、若しくは溶融同化した第2層の中間から分断されるか、又は両者混合の形態で剥離展開される。しかし、前記の何れの剥離態様においても、第2層の厚みは極めて薄いため、肉眼では平滑なフィルム表面としか捉えられず、また触感においても同様である。
【0012】
【作用】
第1層及び第2層の形成は極めて短時間で完了する。また、台紙の樹脂面同士を対向させて加熱、加圧により一体化する際、台紙に形成された第1層同士が直接対向せずに必ず物性の異なる第2層を介して対向するため、第2層同士は溶融同化して一体化するが第1層同士が溶融一体化してブロッキングを起こすことはない。従って、台紙を剥離開封しようとすると、既述のように第1層と第2層の境界面から剥離するか、若しくは溶融同化した第2層の中間から分断されるか、又は両者混合の形態で確実に剥離展開できる。
【0013】
【実施例】
[台紙の準備]
図1(A)は、オフセット印刷等における印刷を施された一単位としての用紙(S)の樹脂層形成前における平面図であり、図1(B)は、フォーム印刷等における印刷を施された連続長尺シートの用紙(S)の樹脂層形成前における平面図である。
図1(A)に示す用紙(S)は、4枚の台紙1、すなわち4枚の情報通信紙(X)を製作する場合を示している。しかし、用紙(S)の大きさに応じて所望の枚数(例えば、16枚も可能)の台紙1がとれる。情報の印字は、用紙(S)に対して行われる。台紙1は、裁断又はトムソン刃による打ち抜き等の方法で用紙(S)から切り取られる。切り取られた台紙1はまだ情報通信体の形態に至ってないので、便宜上情報通信紙(X)と言う。この情報通信紙(X)が後述のようにして所定の情報通信体に仕上げられる。
【0014】
なお、前記オフセット印刷等のカット判印刷による用紙(S)以外に、図1(B)に示すようなフォーム印刷、輪転印刷等の連続長尺シート(S)の使用も可能である。本実施例においては前者の印刷方法による用紙(S)を使用した例について説明するが、後者の印刷方法においても用紙(S)の形態が異なるのみで、情報通信体を仕上げる工程やその構成等は前者の場合と基本的に全く同じである。
【0015】
[樹脂層形成の概要]
図7は、台紙上への第1層及び第2層の形成の流れを示す工程図である。同図において、フィーダー(ア)から繰り出される印刷の終わった用紙(S)に、第1層の紫外線硬化樹脂からなる透明な樹脂層が印刷機方式(イ)により印刷塗布され形成される。第1層形成の方法としては各種コーター方式も採用できるが、紫外線硬化樹脂は通常オフセット印刷でUVインクとして常用されているので、印刷機方式により印刷塗布して形成すればよい。形成された第1層は紫外線照射装置を通過し、装置内のUVランプ(ウ)からの紫外線照射で瞬時に乾燥硬化する。また、第1層が電子線硬化樹脂であれば、電子線照射装置を通過することにより乾燥硬化する。
【0016】
次いで、ホットメルトからなる第2層がホットメルトコーター(エ)により形成される。ホットメルトは、軟化溶融温度の低い熱可塑性樹脂をベースポリマーとしているので、第2層形成後にあえて冷却乾燥しなくても、そのまま室温でも瞬時に冷却され乾燥固化する。そして、最後に、第1層及び第2層の形成が完了した用紙(S)は、ストッカー(オ)に積まれ、次の裁断若しくは折り工程へと移ることになる。
【0017】
[裁断及び折り工程の概要]
なお、用紙(S)から各情報通信紙(X)を単品の情報通信体に仕上げる工程については格段の制限はなく、例えば、用紙(S)に第1層及び第2層が形成された後に裁断や打ち抜きの工程を経て、単体の情報通信紙(X)ごとにヒートローラー等により加熱、加圧し、対向する第2層同士を溶融同化させて一体に仕上げてもよく、また、第1層及び第2層の形成された用紙(S)を折り込んでヒートローラー等で加熱、加圧し、対向する第2 層同士を溶融同化させて複数の情報通信紙(X)を一体化した後に、裁断や打ち抜きの工程を経て単品の情報通信体に仕上げてもよい。
【0018】
[実施例1]
実施例1は、同体の台紙1を折込線2により折り込んで重ね合わせ、加工する場合である。図2(A)は、実施例1において台紙の表面に樹脂層が積層された状態の拡大断面図あり、図2(B)は、図2(A)に示すように樹脂層が積層された台紙を折り込んで一体化した状態の拡大断面図である。
図2(A)において、台紙1表面に樹脂層の第1層3及び第2層4が両者の境界面の疑似接着部分5を介して形成されている。
【0019】
第1層3及び第2層4の形成された用紙(S)から情報通信紙(X)を前述の如く裁断又は打ち抜きにより切り取り、単体となった台紙1を折込線2に沿って図2(A)中の矢印方向に折り曲げると共に第2層4同士を重ね合わせ、ヒートローラーにより加熱、加圧する。その結果、図2(B)に示すように第2層4同士は溶融一体化される。前記加熱、加圧は、ヒートローラーによる代わりにヒーターパネルによるプレスでもよい。通常、前記加熱は80〜140℃の温度、加圧は4〜15kg位の圧力で行われてよいが、加熱温度や加圧圧力は、第1層及び第2層の樹脂の性質や塗布量、室温等の外的条件で決められる。
【0020】
[実施例2]
実施例2は、同体の台紙1を複数の折込線2により折り込んで重ね合わせ、加工する場合である。図3(A)は、実施例2において3つ折り用台紙の表裏面に樹脂層が積層された状態の拡大断面図あり、図3(B)は、図3(A)に示すように樹脂層が積層された台紙をZ折りに折り込んで一体化した状態の拡大断面図である。
図3(A)において、台紙には典型例として3つ折り(Z折り)の台紙1が使用され、台紙1の表面左側3分の2の隠蔽面と裏面右側3分の2の隠蔽面(主として秘密を要する情報表示面)に、第1層3及び第2層4を形成した後、第2層4が内側になるように各折込線2に沿って図3(A)中の矢印方向に折り曲げ、前記実施例1と同様の方法により図3(B)に示すように一体化したものである。
【0021】
本実施例では、3つ折り台紙1のZ折りについて説明しているが、その他の折り形態として、3つ折りの巻折り、4つ折りの観音開き折り等複数の折込線を有する台紙1の折り形態と、前記巻折りとじゃばら折りの折り形態の組み合わせが考えられ、全て実施例2と同様に、対向する面に第1層3及び第2層4を形成することで一体化される。
また、全ての対向面を疑似接着で剥離可能とする必要はなく、例えば、図3(A)に示す台紙1の表裏面の一方のみに前記と同様に第1層3及び第2層4を形成し、他方は感熱接着性の完全接着剤や両面接着フィルム等により剥離不能に接着させてもよい。要は、情報通信体の用途、目的に応じて台紙1の折込線2の数や剥離、非剥離面を適宜決定すればよいのである。
【0022】
[実施例3]
実施例3は、別体である台紙1a、1bを積層して重ね合せ、加工する場合である。図4(A)は、実施例3において別体である各台紙の表面に樹脂層が積層された状態の概略的断面図であり、図4(B)は、図4(A)に示すように樹脂層が積層された両台紙を重ね合わせて一体化した状態の概略的断面図である。さらに、図4(C)は、図4(B)に示すように一体化された台紙と同構造のものをさらに折り込んだ状態の概略的断面図、図4(D)は、図4(C)に示すように折り込まれる台紙の対向面に樹脂層が積層された状態の概略的断面図である。
図4(A)において、別体の2枚の台紙1a、1bの各隠蔽面に第1層3及び第2層4を形成した後、各第2層4が内側になるように台紙1a、1bを重ね合わせ、加熱、加圧することにより、図4(B)に示すように第2層4同士は溶融一体化され、これにより隠蔽面の情報が隠蔽されつつ2枚の台紙1a、1bは疑似接着により一体化される。
【0023】
前記台紙1a、1bの大きさを葉書2枚分又は封書大2枚分に設定すれば、前記のように一体化された台紙1a、1bを図4(C)に示すようにさらに折り込むことができる。この場合、折り込まれる台紙1a、1bの対向面に第1層3及び第2層4を形成しておけば、図4(D)に示すように一体化されてそれだけ多くの情報表示面を持った葉書体となり、また、図4(C)に示すように単に折り込んだだけならば、多くの情報表示面を内蔵した往復葉書体となる。何れの場合も、外見は従来の葉書や往復葉書と変わらない情報通信体となる。
【0024】
[実施例4]
実施例4は、別体の台紙1c、1d、1eを3枚以上積層して重ね合せ、加工する場合である。図5(A)は、実施例4においておいて別体の3枚の台紙の内、両側の各台紙の内側表面及び中央の台紙の表裏面に樹脂層が積層された状態の概略的断面図であり、図5(B)は、図5(A)に示すように樹脂層が積層された3枚の台紙を重ね合わせて一体化した状態の概略的断面図である。
図5(A)において、台紙には典型例として3枚の台紙1c、1d、1eが使用され、台紙1c、1eの隠蔽面の一面、台紙1dの隠蔽面両面に第1層3と第2層4をそれぞれ形成した上で、図5(B)に示すように3枚の台紙1c、1d、1eを第2層4同士が合わされるように積層する。
【0025】
前記の各台紙1c、1d、1eの大きさを葉書2枚分又は封書大2枚分に設定すれば、前記のように一体化された台紙1c、1d、1eをさらに折り込むことができる。この場合も実施例3の場合と同様、折り込まれる台紙1c、1d、1eの対向面に第1層3、第2層4を形成し、合わされた第2層4同士を溶融一体化すれば情報表示面を多層化した葉書体となり、また第1層3、第2層4を形成せずに単に折り込んだだけであれば3枚重ねの往復葉書体となる。
【0026】
本発明は以上の実施例に限定されるものではない。例えば、実施例(4)は典型例として3枚の台紙による場合を示したが、それに代えて4枚以上の所望数の台紙を積層して前記方法により多層化した情報通信体とすることができる。また、多層化した情報積層体に単葉の返信葉書を付加して往復葉書とすることも可能であり、その際、返信葉書も多層化すればさらに多くの情報表示面を確保することが可能となる。
また、前記の各実施例に係る情報積層体には開封手段を設けることもできる。図6(A)は、情報積層体の開口側端に沿って不連続な切れ目が設けられた状態の平面図、図6(B)は、情報積層体の開口側端の一部に不連続な切れ目が設けられた状態の平面図である。
図6(A)において、情報積層体の開口側端に沿って、疑似接着部分から剥離する時の便宜のためにミシン目6のような不連続な切れ目が設けられ、また図6(B)においては、情報積層体の開口側端の一部に、疑似接着部分から剥離する時の便宜のためにミシン目6のような不連続な切れ目が設けられている。
勿論、開封手段として、ミシン目6のような不連続な切れ目の代わりに、スリットのような連続的な切れ目を設けることもでき、その場所としては図6(A)に示すように開口側端に沿って設ける他に、図6(B)に示すように開口側端の一部に設けてもよい。また、スリットやミシン目を設ける等して折り込み、その間に段差(図示省略)を設けてもよい。
【0027】
【発明の効果】
本発明においては、台紙に形成される第1層(紫外線又は電子線硬化樹脂)、第2層(ホットメルト)は通常の印刷機やコーター機で簡単に極めて短時間に形成できる。さらに、情報通信体の情報表示面の第2層同士を対向させ、加熱、加圧により溶融一体化するため、第1層同士でブロッキングを起こし受取人において剥離不能になることはない。従って、情報通信体の製造工程中の加熱、加圧工程において温度、圧力等の熟練を要する微妙な調整を必要とせず、初心者でも失敗することなく短時間に大量の情報通信体を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(A)は、オフセット印刷等における印刷を施された一単位としての用紙(S)の樹脂層形成前における平面図であり、図1(B)は、フォーム印刷等における印刷を施された連続長尺シートの用紙(S)の樹脂層形成前における平面図である。
【図2】 図2(A)は、実施例1において台紙の表面に樹脂層が積層された状態の拡大断面図あり、図2(B)は、図2(A)に示すように樹脂層が積層された台紙を折り込んで一体化した状態の拡大断面図である。
【図3】 図3(A)は、実施例2において3つ折り台紙の表裏面に樹脂層が積層された状態の拡大断面図あり、図3(B)は、図3(A)に示すように樹脂層が積層された台紙をZ折りに折り込んで一体化した状態の拡大断面図である。
【図4】 図4(A)は、実施例3において別体である各台紙の表面に樹脂層が積層された状態の概略的断面図、図4(B)は、図4(A)に示すように樹脂層が積層された両台紙を重ね合わせて一体化した状態の概略的断面図、図4(C)は、図4(B)に示すように一体化された台紙と同構造のものをさらに折り込んだ状態の概略的断面図、図4(D)は、図4(C)示すように折り込まれる台紙の対向面に樹脂層が積層された状態の概略的断面図である。
【図5】 図5(A)は、実施例4においておいて別体の3枚の台紙の内、両側の各台紙の内側表面及び中央の台紙の表裏面に樹脂層が積層された状態の概略的断面図であり、図5(B)は、図5(A)に示すように樹脂層が積層された3枚の台紙を重ね合わせて一体化した状態の概略的断面図である。
【図6】 図6(A)は、情報積層体の開口側端に沿って不連続な切れ目が設けられた状態の平面図、図6(B)は、情報積層体の開口側端の一部に不連続な切れ目が設けられた状態の平面図である。
【図7】 図7は、台紙上への第1層及び第2層の形成の流れを示す工程図である。
【符号の説明】
S:用紙
X:情報通信紙
1:台紙
2:折込線
3:第1層
4:第2層
5:疑似接着部分
6:ミシン目
ア:フィーダー
イ:印刷機方式
ウ: UVランプ
エ: コーター
オ: スタッカー
Claims (4)
- 複数の情報通信紙が印刷された台紙上に第1層を紫外線又は電子線により硬化する樹脂で形成し、次いで第1層上に第2層をホットメルトにより形成し、その後裁断と折り工程を経て単体となった情報通信紙の第2層同士を対向させて重ね合わせ、第1層と第2層が同化せずに両層の境界面が維持されると共に第2層同士が溶融同化して両層の境界面が消滅するように加熱、加圧して一体化し、開封に際して第1層と前記溶融同化した第2層の境界面からの剥離及び/又は前記溶融同化した第2層の中間からの分断により剥離展開されるようにしたことを特徴とする情報通信体の製造方法。
- 第1層がポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリオールアクリレートの単体若しくはそれらの混合樹脂である請求項1に記載の情報通信体の製造方法。
- 第2層がポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレンアクリル酸共重合体、エチレンアクリル酸エチル共重合体、ポリアミド系、アイオノマー系、アクリル系の単体若しくはそれらの混合樹脂である請求項1又は2に記載の情報通信体の製造方法。
- 台紙を折り込み重ね合わせたときの第2層同士の合計厚さが7μ以下である請求項1、2又は3に記載の情報通信体の製造方法。
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