JP2008279746A - 密封情報通信体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】折り線3を介して連接された第一葉片1及び第二葉片2を折り畳み、対向葉片間を疑似接着シートGを介して剥離可能に一体化すると共に、開封縁辺の糊代部分に形成された封緘用トナーTを剥離不能に完全接着する。受取人は封緘用トナーと疑似接着シートGの空間に設けられた開封用のミシン目Mを破断することにより容易に情報通信帯を剥離展開することができる。
【選択図】図3
Description
このものは剥離不能に封緘する糊代部分に糊剤等の従来公知の不剥離技術を適宜採用することができるとしている。しかし糊剤が塗布された剥離不能な糊代部分と、剥離可能に接着(以下疑似接着という)される部分とが混在するため、それぞれの媒体の形成方法や物性等が全く異なり製造工程や加工条件が非常に複雑になる。
なお上記工程で、疑似接着シートが挿入された長尺シートを規定サイズの情報通信体に裁断する工程と、情報通信体を加熱・加圧処理により疑似接着予定面を剥離可能に一体化すると同時に不剥離部分を剥離不能に接着する工程は入れ替わっても構わない。
また前記破断手段を施す行程は上記何れかの行程中あるいは何れかの行程と行程の間に配置しても構わない。さらに全ての行程が完了した後にスリッターやダイカットローラーにより破断手段を独立して形成することも可能である。
また前記破断手段を施す行程は上記何れかの行程中あるいは何れかの行程と行程の間に配置しても構わない。さらに全ての行程が完了した後にスリッターやダイカットローラーにより破断手段を独立して形成することも可能である。
このような製造方法の採用により、素人でも大量の情報通信体を簡単な工程でしかも短時間に製造することが可能になる。
また開封口の破断手段を破断することにより容易に開封ができ、破断した後に切り落とし片等のゴミも出ない。
さらに本発明の密封情報通信体の製造方法によれば、用紙と疑似接着媒体の僅か2種類の材料による製造となるため、切り落とし縁辺に接着剤や粘着剤等の新たに物性が異なる別材料を組み込んで製造する場合に比較して、製品コストが下がると共に製造工程も簡略化できるので必然的に製造コストも下がる。
以下図面に沿って本発明を分かりやすく説明する。
図1は本発明の基本的な形態である二つ折りハガキ用用紙の表面図及び裏面図である。同図(A)に示すように、ハガキサイズの第一葉片1と第二葉片2が折り線3(必ずしも表示する必要はなくミシン等に代えても構わない)を介して横方向(縦方向でも構わない)に連接されており、第一葉片1表面には郵便切手欄4と郵便番号欄5が記載されている。また受取人の住所氏名6が例えば両面プリンタ等により記載されているが、この印字時期については特別な制限はない。なお住所氏名が記載されたラベル等を貼付しても構わない。そして第一葉片1の開封縁辺側には開封用のミシン目Mが設けられている。また第二葉片2表面には、広告宣伝等の一般情報7が表示されている。
このミシ目Mは同図(B)に示すように、葉片1側の疑似接着シートGと離れた位置に配置された封緘用トナーTとの間に生じる空間に沿って設けられている。従ってミシン目Mが破断された二つ折りハガキは、図4(A)に示す様に、封緘用トナーTを残したまま開封の端緒となる非接着域Hを形成することになる。そして受取人は同図(B)に示す様に、第一葉片1と第二葉片2の開封部分に形成された剥離の端緒となる非接着域Hを利用して葉片1の端部を指で摘んで容易に剥離展開することができるのである。
図5(A)及び(B)は三つ折り(Z折り)ハガキ用用紙の表面及び裏面の平面図である。図6(A)及び(B)は完成した三つ折りハガキの平面図とY−Y線断面図である。
図5(A)及び(B)に示すように、本実施例の三つ折りハガキ用用紙S2は、第一葉片21、第二葉片22、第三葉片23が折り線24、25(必ずしも表示する必要はなくミシン等に代えても構わない)を介して横方向(縦方向でも構わない)に連接されている。そして同図(A)に示すように、第一葉片21表面には郵便切手欄26と郵便番号欄27が記載されている。また受取人の住所氏名28がプリンタ等により記載されているがこの記載時期についての特別な制限はなく、さらに住所氏名が記載されたラベル等を貼付しても構わない。また第二葉片22と第三葉片23表面は、折り畳まれて隠蔽されることになるが、受取人の個人的な秘匿情報29がそれぞれプリンタ等により記載されている。この秘匿情報29は全てが個人的な情報である必要はなく、一般情報が混在していても或いは全てが秘密を要しない一般情報であっても一向に構わない。さらに前記秘匿情報29の外側には封緘用トナーTが秘匿情報29を記載する際に同時に形成される。なお、第三葉片23の封緘用トナーTと秘匿情報29の間には開封用のミシン目Mが設けられている
本実施例は実施例2の変形で、実施例2との違いは図7(B)に示すように、三つ折りハガキ用用紙S3の第一葉片21及び第二葉片22の裏面にも秘匿情報29を記載して封緘用トナーTを設けた点と、第一葉片21の側端にも開封用のミシン目Mが設けられている点でその他は実施例2と同様である。完成後の三つ折りハガキは図8(A)及び(B)に示すように両側の切り落とし線Mを折り曲げる等することにより破断して開封が開始される。この際開封後の各葉片は元の平面状態に展開される。
この場合第三葉片23が内部に巻き込まれた形態になり、開封部分は第一葉片21裏面と第三葉片23表面の対向葉片間の一個所になる。図中開封用のミシン目Mを折り曲げる等することにより破断して剥離すると最終的に平面に展開される。
なお第二葉片22の第一葉片21寄りにもう一本の開封用のミシン目M’を設けておけば、第二葉片22と第三葉片23は二つ折りの状態に展開され、第一葉片21は単葉の状態に分離される。
既述の実施例の各封緘用トナーTは、それぞれの図面において連続的な帯状で表されているが、その形状に格別な制限はない。例えば図10(A)に示すように、不連続なパターンを折り線で対向させて対称的に配置しても構わない。また同図(B)に示すように、必ずしも対向するパターン形状が合同である必要もなく、少なくとも折り合わせて対向させた時に重なる部分が存在すれば、その部分が溶融一体化して完全接着し封緘機能を果たすのである。さらに融着力が強いトナーであれば、封緘用トナーTを対向葉片の何れか片方の葉片のみに設けても構わない。
また開封用のミシン目Mのパターンにも制限はなく、例えばカットとアンカットの比率(1:1や2:1あるいはマイクロミシン等)に制限はなく、またミシン目以外に切手の切断手段のように複数の小円や楕円等が配列されていても構わない。
既述の実施例の断面図において、疑似接着シートGの配置が各折り線側に密着しているが、図11(A)及び(B)に示すように折り線から若干離れた位置に空間Dを形成して配置されていても構わない。このようにすれば空間Dのある折り線側に開封用のミシン目Mを設けることができる。
図12(A)及び(B)は二つ折りハガキの製造方法に使用する長尺シートS4の表面図と裏面図である。図13は二つ折りハガキの製造方法を示す要部概念図である。図14は製造の中間工程における長尺シートS4の断面図である。
図12(A)に示すように、本実施例で使用する二つ折りハガキ用用紙t1は、ハガキサイズの第一葉片31と第二葉片32が折り線33(必ずしも表示される必要はなくミシン等に代えても構わない)を介して横方向(縦方向でも構わない)に連接されており、第一葉片31表面には郵便切手欄34と郵便番号欄35が記載されている。また受取人の住所氏名36がプリンタ等により記載されているがこの記載時期については特別な制限はなく、その他にも例えば住所氏名が記載されたラベル等を貼付しても構わない。さらに第一葉片31には開封側端に沿って開封用のミシン目Mが設けられている。なお、このミシン目Mは第二葉片32側の開封側端に沿って設けられていても構わない。そして第二葉片32表面には、広告宣伝等の一般情報37が表示されている。
なお長尺シートS4は二つ折りハガキを製造するに当たり、ロール状に巻き取られた状態であっても、或いは上下の切り落とし線42を利用して蛇腹状に折り畳まれた状態であっても構わない。
図15(A)及び(B)は三つ折りハガキの製造方法に使用する長尺シートS5の表面図と裏面図である。図16は三つ折りハガキの製造方法を示す要部概念図である。図17は製造の中間工程における長尺シートS5の断面図である。
図15(A)及び(B)に示すように、本実施例の三つ折りハガキ用用紙t2は、第一葉片71、第二葉片72、第三葉片73が折り線74、75を介して横方向(縦方向でも構わない)に連接されている。そして同図(A)に示すように、第一葉片71表面には郵便切手欄76と郵便番号欄77が記載されている。また受取人の住所氏名78がプリンタ等により記載されているが この記載時期についての特別な制限はなく、さらに住所氏名が記載されたラベル等を貼付しても構わない。また第二葉片72と第三葉片73表面は折り畳まれて隠蔽される内面側であるが、受取人の個人的な秘匿情報79がそれぞれ記載されている。なお、この秘匿情報79は必ずしも全てが個人的な情報である必要はなく、一般情報が混在していても或いは全てが秘密を要しない一般情報であっても一向に構わない。
そして各秘匿情報79の外側には封緘用トナーTが折り線75を中心に対称な位置にそれぞれ形成されると共に第三葉片73の開封側端側には開封用のミシン目Mが設けられている。
なお長尺シートS5は三つ折りハガキを製造するに当たり、ロール状に巻き取られた状態であっても、或いは上下の切り落とし線84を利用して蛇腹状に折り畳まれた状態であっても構わない。
図18(A)及び(B)に示すように、菊判4つ切りサイズのカット用紙S6には二つ折りハガキ用用紙t3が4丁印刷されている。この二つ折りハガキ用用紙t3は、第一葉片111と第二葉片112が折り線113を介して横方向(縦方向でも構わない)に連接されている。そして第一葉片111表面には郵便切手欄114と郵便番号欄115及び受取人の住所氏名116が例えば両面プリンタ等により記載されている。なお前記住所氏名116等の記載時期について特別な制限はなく、カット用紙S6の状態の時に記載しても、単品に裁断した状態の時に記載しても或いは二つ折りハガキに仕上げた後に記載しても構わない。また住所氏名が記載されたラベル等を貼付しても構わない。
さらに第二葉片112表面には広告宣伝等の一般情報117が記載されると共に、開封側の側端側に開封用のミシン目Mが設けられている。
図19(A)は「ニス引き」、「後糊」と呼ばれる疑似接着性のUVニスやエマルジョンタイプの糊を塗布して乾燥させることにより、斜線部の疑似接着予定面に疑似接着皮膜Fを形成したものの平面図である。
また図19(B)は「全面貼りフィルム方式」と呼ばれる疑似接着性のフィルムシートをラミネートすることで、斜線部の疑似接着予定面に疑似接着皮膜Fを形成したものの平面図である。
なお同図(B)によれば、疑似接着皮膜Fが天地方向において裁ち切りの状態となっているが、例えば既述の「ニス引き、後糊」によればハガキ面の四方全部に非接着域を形成する等のパターン塗りが自由にできる。従って目的に合わせて疑似接着予定面の形状を選択することができるため至便である。
折り機120に積まれた二つ折りハガキ用用紙t3は二つ折りに折り畳まれて加熱・加圧処理機へコンベアベルト122等により搬送される。加熱・加圧処理機121は搬送用紙のパスラインを中心に、上下に対向して配置された複数のヒータパネル123と複数の搬送ローラ124が交互に配置されており、その最後部に配置された加圧ローラ125により排出する機構である。この中を通過する二つ折りハガキ用用紙t3はヒータパネル123により加熱されると共に最終出口の加圧ローラ125により加圧処理が施される。それにより折り畳まれて対向する疑似接着皮膜F同士が剥離可能に疑似接着されて図22に示す断面図の状態で一体化されるのである。そして一体化された二つ折りハガキはベルトコンベア等のスタッカ126上に順次集積される。
また同図(C)は連続した3葉片の内の2葉片を疑似接着媒体(疑似接着性のシートでも構わない)で疑似接着し、残る左側の1葉片をフリーな状態で残したものである。このものは例えば左側の1葉片を返信ハガキ、右側の一体化された2葉片を往信ハガキとした往復ハガキとして使用することができる。
また同図(B)は疑似接着媒体Fを対向葉片内面側全面に形成した後に、封緘用トナーTと剥離処理Hの両者を形成したものである。
上記については既述の疑似接着シートGを対向葉片間に挟み込むタイプにも応用することができる。
例えば折りのバリエーションについては四つ折り以上の折り形態でも構わない。さらにZ折りのみならず巻き折りの形態に応用しても構わず、複数の折り形態の場合は蛇腹折りの形態、巻き折りの形態、観音折りの形態等が混在しても構わない。
また各実施例において、対向葉片間に挟み込むフィルムシート或いは形成する媒体は、疑似接着性のフィルムシートや媒体のみならず、両面接着性のフィルムシートや媒体を任意に使用して、対向葉片同士を開封不能に完全接着しても構わない。
さらに接着せずにフリーなままの対向葉片を任意に設けても構わずその葉片を実施例9の如く往復ハガキの返信ハガキとして使用することも可能である。
さらにまた、実施例8及び9において、裁断によりハガキ用紙を単品に仕上げてしまわず、例えば2丁付けのまま折り機に掛けて、その排出口でドブ断ちを行い単品に仕上げても構わない。その際後付の加熱・加圧処理機に単品のハガキ用紙が2丁並んで送り込まれることになり作業効率が2倍になる。
E 両面接着シート
M ミシン目
H 非接着域
1、21、31、71、111 第一葉片
2、22、32、72、112 第二葉片
23、73 第三葉片
3、24、25、33、74、75、113 折り線
4、26、34、76,114 郵便切手欄
5、27、35、77、115 郵便番号欄
6、28、36、78、116 住所氏名
7、30、37、80 一般情報
8、29、38、79、118 秘匿情報
10 支持体
11 樹脂
12 感熱接着剤層
39、81 マージナル孔
40、82 マージナル部分
41、42、83、84 切り落とし線
50、90 紙載せ台
51、91 サポートローラ
52、92 ピントラクタ
53、93、94 ターンプレート
55、96 スリッタ
56、57、97、98 ダイカットローラ
58、99、125 搬送ローラ
59、100、124 ヒータプレート
60、101、126 加圧ローラ
61、102、127 スタッカ
120 折り機
121 加熱・加圧処理機
Claims (9)
- 情報が表示されると共に折り線を介して連接された複数の葉片を折り畳んで剥離可能に一体化した情報通信体において、対向する葉片間の疑似接着予定面に設けられた疑似接着媒体が形成されていない部分であって、剥離展開を開始する縁辺側に設けられた糊代部分にトナーによる不剥離部分を形成すると共に対向する葉片の一方の葉片の剥離展開を開始する縁辺側に設けられた糊代部分のトナーによる不剥離部分とその内方に設けられた疑似接着媒体との間に破断手段が設けられたことを特徴とする密封情報通信体。
- 請求項1に記載のトナーが粉体トナーであることを特徴とした密封情報通信体。
- 情報が表示されると共に折り線を介して連接された複数の葉片を折り畳んで剥離可能に一体化した情報通信体の製造方法であって、予め印刷と破断手段が施された複数の葉片が横方向に折り線を介して連接されると共に縦方向にも連接された長尺シートの少なくとも一方の面に可変情報をトナーで施すと同時に剥離展開を開始する縁辺側に設けられる不剥離部分をトナーにより形成する工程、可変情報及び不剥離部分が形成された長尺シートを折り畳む工程、折り畳まれた長尺シートの対向する疑似接着予定面に疑似接着シートを挿入する工程、疑似接着シートが挿入された長尺シートを規定サイズの情報通信体に裁断する工程、規定サイズに裁断された情報通信体を加熱・加圧処理により疑似接着予定面同士を剥離可能に一体化すると同時に不剥離部分を剥離不能に接着する工程とからなることを特徴とした密封情報通信体の製造方法。
- 情報が表示されると共に折り線を介して連接された複数の葉片を折り畳んで剥離可能に一体化した情報通信体の製造方法であって、少なくとも1丁の情報通信体用用紙が印刷されたカットシートの疑似接着予定面に疑似接着媒体を形成する工程、疑似接着媒体が形成されたカットシートに可変情報をトナーで施すと同時に剥離展開を開始する縁辺側に設けられる不剥離部分をトナーにより形成する工程、可変情報及び不剥離部分が形成されたカットシートを規定サイズの情報通信体用シートに裁断すると共に破断手段を形成する工程、規定サイズに裁断された情報通信体用シートを折り畳む工程、折り畳まれた情報通信体用シートを加熱・加圧処理により疑似接着予定面同士を剥離可能に一体化すると同時に不剥離部分を剥離不能に接着する工程とからなることを特徴とした密封情報通信体の製造方法。
- 情報が表示されると共に折り線を介して連接された複数の葉片を折り畳んで剥離可能に一体化した情報通信体の製造方法であって、少なくとも1丁の情報通信体用用紙が印刷されたカットシートの疑似接着予定面に疑似接着媒体を形成する工程、疑似接着媒体が形成されたカットシートを規定サイズの情報通信体用シートに裁断すると共に破断手段を形成する工程、規定サイズの情報通信体に裁断された情報通信体用用紙に可変情報をトナーで施すと同時に剥離展開を開始する縁辺側に設けられる不剥離部分をトナーにより形成する工程、規定サイズに裁断された情報通信体用シートを折り畳む工程、折り畳まれた情報通信体用シートを加熱・加圧処理により疑似接着予定面同士を剥離可能に一体化すると同時に不剥離部分を剥離不能に接着する工程とからなることを特徴とした密封情報通信体の製造方法。
- 請求項4及び5に記載される行程の内の何れかの行程中あるいは何れかの行程と行程の間に破断手段を形成する行程が配置されたことを特徴とした密封情報通信体の製造方法。
- 疑似接着媒体が疑似接着性の液体の塗布により形成されたことを特徴とした請求項5に記載の密封情報通信体の製造方法。
- 疑似接着媒体が疑似接着性のフィルムシートのラミネートにより形成されたことを特徴とした請求項5に記載の密封情報通信体の製造方法。
- トナーが粉体トナーであることを特徴とした請求項3乃至6に記載の密封情報通信体の製造方法。
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