JP2013159109A - 引き裂き可能な疑似接着フィルムシートロールと完全接着フィルムシートロール及びそれらを使用した引き裂き可能な情報通信体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価な疑似接着フィルムシートと完全接着フィルムシートを用いて、容易に破断して廃棄することが可能な情報通信体の製造方法を提供する。
【解決手段】支持体と該支持体の一方の面に剥離可能に積層された樹脂層からなる中間体の両外側に感熱接着剤層を設けた疑似接着フィルムシートであり、前記疑似接着フィルムシートをロール状に巻き取った引き裂き可能な疑似接着フィルムシートロールであって、前記疑似接着フィルムシートロールから繰り出され、連続フォーム用紙の折り畳まれた対向面間に挿入されるまでの任意の箇所で、前記疑似接着フィルムシートを貫通する微細な孔を形成することを特徴とした情報通信体の製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の葉片が剥離可能に折り畳まれ或いは切り重ねられた情報通信体に使用される疑似接着フィルムシートロール及び完全接着フィルムシートロールとそれを使用して製造される情報通信体の製造方法に関する。
詳しくは、最近盛んに使用されている、見掛けは通常の葉書であるにもかかわらず、複数の葉片が剥離可能に積層されているため、多くの情報を隠蔽状態で伝達することができる葉書や封書に代表される情報通信体であって、取分け情報を確認後、手で破り廃棄することができる情報通信体用の疑似接着フィルムシートロール及び完全接着フィルムシートロールとそれを使用した、手で破り廃棄することができる情報通信体の製造方法に関する。
従来、前記複数の葉片が剥離可能に積層された情報通信体の製造装置として、例えば特開平5−38894号公報に記載の「密着書簡の連続製造装置」がある。
前記特許文献は熱融着性プラスチックシートが剥離可能に積層された積層シートを使用している。
特開平5−38894号公報
前記密着書簡の製造装置では、製造される情報通信体が熱融着性プラスチックシートにより保護されているため、記載された情報が消えたり記載事項を改ざんされたりすることもなく、しかもその情報記載面に水をこぼしたりしても書簡が損傷することもないとしている。
然るに、プライバシーの保護が重要視される傾向にあるが昨今、特に情報通信体のような個人情報は廃棄に際して細かく分断されることが必要であるところ、そのような要望に対応するためには前記特許文献の製造装置により製造される情報通信体では、熱融着性プラスチックシート自体を易破断性にする等の特別な工夫が必要になる。
ところで実際に前記特殊機能を持つ高価な熱融着性プラスチックシートを使用すると、当然大幅なコストの上昇を招くことになる。
本発明は、上記問題に鑑み、情報通信体に使用する通常の安価な剥離可能な積層シート(以下疑似接着フィルムシートという)や完全接着フィルムシートを使用して、既述の効果に加えて手で容易に破断して廃棄することが可能になる疑似接着フィルムシートや完全接着フィルムシートとそれらを使用した情報通信体の製造方法を提供するものである。
上記目的を達成するために、本発明の引き裂き可能な疑似接着フィルムシートロールは、支持体と該支持体の一方の面に剥離可能に積層された樹脂層からなる中間体の両外側に感熱接着剤層を設けた少なくとも4層の疑似接着フィルムシートをロール状に巻き取った疑似接着フィルムシートロールであって、前記疑似接着フィルムシートを貫通する微細な孔が予め複数設けられた状態で巻き取られたことを特徴としている。
また上記目的を達成するために、本発明の引き裂き可能な完全接着フィルムシートロールは、支持体の両外側に感熱接着剤層を設けた少なくとも3層からなる完全接着フィルムシートをロール状に巻き取った完全接着フィルムシートロールであって、前記完全接着フィルムシートを貫通する微細な孔が予め複数設けられた状態で巻き取られたことを特徴としている。
前記疑似接着フィルムシートロールや完全接着フィルムシートロールに設けられている微細な孔は、規則正しいピッチで縦横方向に形成されていても、或いはランダムな配置で形成されていても構わない。しかしいかなる位置でも確実に引き裂くことができるように、スリットされた側端から離れすぎない位置に設ける必要がある。具体的には支持体や樹脂層の種類や特性及び強度等にもよるが、例えば厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートの支持体を使用した場合、微細な孔は前記側端から3mm以上離れると引き裂きが確実に行われなくなる。この場合支持体の厚みが増えれば増えるほど微細な孔は側端に近接する必要がある。逆に15μmの二軸延伸ポリプロピレンの場合1mm内では製品化の加工途上で各種ローラ類の張力により引き裂かれてしまう。この場合支持体の厚みが減れば減るほど微細な孔は側端から離れる必要がある。即ち、支持体の強度が強ければ側端へ寄る必要があり、また逆に強度が弱ければ側端から遠ざかる必要がある。
また、形成される微細な孔の径により引き裂きの容易性が変化することも複数の実験の結果確認した。本発明においては孔の径が0.5mm以下(孔の一番広い部分)で、さらに孔の周囲に亀裂が形成されていることが好ましい。
前記引き裂き可能な微細な孔の位置が側端から3mm以下及び1mm以上の範囲はポリエチレンテレフタレート及び二軸延伸ポリプロピレンによる複数の試験の結果導き出されたものである。また厚みに関してもそれぞれ10μmから35μmまでの各種厚さについて行われた複数の試験結果である。さらに微細孔の大きさと形状については前記条件内で行われた試験結果である。
樹脂層については支持体と異なり柔軟性のある熱可塑性樹脂から選択すればよい。例えばポリエチレン、EVA、EAA、EEA、アイオノマー樹脂、熱可塑性エラストマー等を主体とした30μm以下の厚さのものであれば、前記各条件で確実に引き裂きすることが可能である。
同様に疑似接着フィルムシートにおいては前記2層の中間体の両外側、また完全接着フィルムシートにおいては支持体の両面に形成される各種接着剤層は、厚さ30μm以下の通常の範囲で形成された粘着剤層や接着剤層であれば問題なく引き裂くことが可能である。
このような構成の疑似接着フィルムシートロール及び完全接着フィルムシートロールを使用して製造される情報通信体は、剥離開封後(剥離開封前も含めて)容易に引き裂き破棄することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の引き裂き可能な情報通信体の製造方法は、複数の葉片が折り線或いは切取線を介して横方向に連接された単位フォームが縦方向に連接された連続フォーム用紙を折り畳みながら繰り出す工程、折り畳まれた対向する連続フォーム用紙の疑似接着予定面に疑似接着フィルムシートを挿入する挿入工程、疑似接着フィルムシートが挿入された連続フォーム用紙を単位フォーム毎に仕上げる断裁工程、断裁された単位フォームを加圧或いは加熱・加圧処理により剥離可能に一体化する一体化工程とからなる情報通信体の製造方法において、疑似接着フィルムシートが疑似接着フィルムシートロールから繰り出されて連続フォーム用紙の折り畳まれた対向面間に挿入されるまでの任意の箇所で、前記疑似接着フィルムシートに微細な孔を形成することを特徴としている。
さらに、上記目的を達成するために、本発明の引き裂き可能な情報通信体の製造方法は、複数の葉片が折り線或いは切取線を介して横方向に連接された単位フォームが縦方向に連接された連続フォーム用紙を折り畳みながら繰り出す工程、折り畳まれた対向する連続フォーム用紙の疑似接着予定面及び完全接着予定面に疑似接着フィルムシート及び完全接着フィルムシートを挿入する挿入工程、疑似接着フィルムシート及び完全接着フィルムシートロールが挿入された連続フォーム用紙を単位フォーム毎に仕上げる断裁工程、断裁された単位フォームを加圧或いは加熱・加圧処理により剥離可能に一体化する一体化工程とからなる情報通信体の製造方法において、疑似接着フィルムシート及び完全接着フィルムシートが疑似接着フィルムシートロールおよび完全接着フィルムシートロールから繰り出されて連続フォーム用紙の折り畳まれた対向面間に挿入されるまでの任意の箇所で、前記疑似接着フィルムシート及び完全接着フィルムシートロールに微細な孔を形成することを特徴としている。
微細な孔の形成方法としては、例えば針状の突起を表面に複数備えたローラと前記針状の複数の突起が食い込む状態に圧接したゴムローラの組み合わせからなる微細孔形成装置の間を、各種フィルムシートロールの繰り出しから対向面間への挿入までの任意の箇所に配置すればよい。
微細な孔の形成方法として前記手段の他に、各種フィルムシートロールの表面に前記針状の突起を表面に複数備えたローラ等を直接押し当てても構わない。この場合、各種フィルムシートの繰出しが進むとロールの径が小さくなるため、前記ローラは径の縮小に追随して常にロール表面にある程度の圧を掛けながら接触していることが好ましい。また繰り出される各種フィルムシートの邪魔にならないような配置を考慮する必要がある。
また、各種フィルムシートロールから繰り出されて折り畳まれた連続フォーム用紙の対向面間に挿入されるまでの間で、例えば経路変更時に通過するサポートローラを既述の針状の突起を表面に複数備えたローラ代えても構わず、その場合新たに配置したゴムローラを圧接させて、通過する疑似接着フィルムシートに確実に微細孔が形成されるようにしても構わない。なお、前記サポートローラとゴムローラの関係は、サポートローラをゴムローラとして、新たに針状の突起を表面に複数備えたローラを配置するレイアウトでも構わない。
複数の微細な貫通孔が形成された各種フィルムシートは、巻き取りに際して微細孔及びその周辺に空気を溜め込む。従ってこの空気層が緩衝材となり、通常のロール状巻物は巻き絞まり等の経時変化を起こすところ前記空気層が巻き絞まりを防ぐ。それによりブロッキング等の弊害がなくなり繰り出し動作がスムーズになる。また用紙間に挟み込んで加熱及び加圧処理を施すに際して、空気の抜けがよくなると共に加熱温度の伝播も向上するので、低温でも良好な接着性を示す。
また情報通信体の製造方法において通常の安価な各種フィルムシートに前記微細な孔を形成するだけで、完成した情報通信体を手で容易に引き裂いて廃棄することができるようになる。また、用紙間に挟みこんで加圧或いは加熱・加圧処理を施すに際して、低温でも良好な接着性を示すため製造効率を高めることが可能になる。
本発明の引き裂き可能な疑似接着フィルムシートロールの外観を示す斜視図である。 (A)及び(B)は図1における疑似接着フィルムシートロールGFRにおける疑似接着フィルムシートGのI−I線断面図、及び完全接着フィルムシートKの断面図である。 巻き取られた引き裂き可能な疑似接着フィルムシートの一部断面図である。 本発明の引き裂き可能な情報通信体の製造方法の要部概略図である。 実施例2で使用する三つ折り葉書の連続フォーム用紙Sの表面図である。 図4におけるフィルムシート挿入機構Xにより各種フィルムシートが挿入された状態の連続フォーム用紙Sの断面図である。 疑似接着フィルムシートGの厚さ方向の拡大断面図である。 完全接着フィルムシートKの厚さ方向の拡大断面図である。 孔あけ装置の一例を示す要部概略図である。 異なる態様の穴あけ装置の一例を示す要部概略図である。 さらに異なる態様の穴あけ装置の一例を示す要部概略図である。
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
[実施例1:引き裂き可能な疑似接着フィルムシートロール及び完全接着フィルムシートロール]
図1は本発明の引き裂き可能な疑似接着フィルムシートロールGFRの外観図であるが、図2の断面図に示すように、記述の条件に従って微細な貫通孔Hが複数設けられている。本実施例の引き裂き可能な疑似接着フィルムシートGの構成は、20μm厚のポリエチレンテレフタレートからなる支持体1の一方の面に10μm厚のアイオノマー樹脂と熱可塑性エラストマー及び低分子ポレオレフィン樹脂の混合物からなる樹脂層2を形成した2層からなる中間体の両外側に10μm厚の公知の感熱接着剤層3を形成した合計4層からなる疑似接着フィルムシートロールGFRとした。
前記疑似接着フィルムシートロールGFRには複数の微細な孔が設けられており、その状況は各方向の隣り合う微細孔のピッチが約2.5mm、孔の一番広い開口部で0.2mmであり周囲に微細な亀裂が形成されている。
疑似接着フィルムシートロールGFRの製造工程は、疑似接着フィルムシートGの幅広原反を繰出しながらスリッタ等により複数の小幅に切り分けながら紙管に巻き取るものである。従って前記貫通孔Hは疑似接着フィルムシートの幅広原反を繰り出す際に幅広の状態で形成するか或いは小幅に切り分けて巻き取るまでに形成する等考えられるが、巻き取り後に図3のように貫通孔Hの位置がずれる形成手段であればどのような手段でも構わない。
図面で貫通孔Hが設けられた疑似接着フィルムシートGの表面は滑らかな平面で表現しているが、実際は針等で加圧により設けられるため、貫通孔Hの外周にはわずかな捲れや亀裂等が発生して変形しているため、巻取りによる接触面ではその周囲に僅かな空間が発生している。この空間が巻き取りにより感熱接着剤層3同士が接触して巻き取られているにも関わらず、ブロッキングを防ぐ効果をもたらしていると考えられる。
また前記貫通孔Hは、二つ折りされた紙片の間に挟み込んで加熱・加圧処理を施す場合に、貫通孔Hがない場合と比較すると低温での接着性が大きく向上する。これは貫通孔Hにより密着面の空気が抜けやすいことや、貫通孔Hが熱の浸透を促進するためと考えられる。
なお、貫通孔Hの形成位置パターンは、規則正しい配列で形成されていても或いはランダムに形成されていても構わず、規則正しい配列の場合巻き取り方向と配列のパターンが平行や垂直であっても、或いは斜めに交差するように形成されていても構わない。
このように形成された引き裂き可能な疑似接着フィルムシートロールGFRから繰り出される疑似接着フィルムシートGを、折り畳まれた対向葉片間に挟みこんで全体として剥離可能に製造された情報通信体類は、支持体1と熱可塑性樹脂層2の界面から容易に剥離でき、そして内部情報を確認した後に手で容易に引き裂いて廃棄することができる。
なお完全接着フィルムシートロールKFRは、図2(B)に示すように、支持体3とその両側に形成された感熱接着層3の合計3層からなる構成に貫通孔Hが設けられた完全接着フィルムシートKがロール状に巻き取られたものであるが、原理や作用効果が既述の疑似接着フィルムシートロールGFRとまったく同様なため詳細な説明は省略する。
[実施例2:引き裂き可能な情報通信体の製造方法1]
図4は通常の安価な疑似接着フィルムシートG(複数の微細孔が形成されていない)を使用した情報通信体の製造方法の一例である。そして図5は本実施例の製造方法に使用する連続フォーム用紙Sの平面図である。
図5に示すように、本実施例で使用される連続フォーム用紙Sは、第一葉片11、第二葉片12及び第三葉片13が折り線14、15を介して横方向に連接された単位フォームtが天地部分に設けられている切取線16を介して縦方向に連接されたものである。そして第一葉片11及び第三葉片13の外側に切取線17を介してマージナル孔18を設けたマージナル部分がそれぞれ連接されている。なお上記各折り線や切取線は必ずしも表示される必要はなく、ミシンや折り筋に代えても構わない。
前記連続フォーム用紙Sは、例えば切取線16から蛇腹に折り畳みブロック状態で図14の左下に配置される。そして図示されないアングル等の公知の折り畳み装置により断面Z字状に折り畳まれながら上部のサポートローラ21へと引き上げられ、略水平に向きを変えると右側に設置されたピントラクタ22のピンと左右のマージナル孔18を合致させてさらに下流へと牽引される。
そして下流へ牽引される間に、上方及び下方に待機している完全接着フィルムシートK及び疑似接着フィルムシートGが各ロールから繰り出され、サポートローラ23、24及び25、26を経過した後に、公知のターンプレート等によるフィルムシートの挿入手段を用いて図6(複雑化を避けるために完全接着フィルムシートK及び疑似接着フィルムシートGの断面は1層で表している)に示すように2箇所の対向面間にそれぞれのフィルムシートが挟み込まれる。
ところで本製造方法で使用される各フィルムシートロールは、当初微細な貫通孔Hが形成されていない通常の安価な製品をそのまま使用することができる。
疑似接着フィルムシートGは図7に示すように、例えば厚さ15μmのポリエチレンテレフタレートからなる支持体41の一方の面に厚さ12μmの公知の熱可塑性樹脂42を剥離可能に積層した中間体の両外側に、厚さ10μmの公知の感熱接着剤層43を積層した4層構成のもの等を好適に使用することができるがこれに限られるものではない。
また完全接着フィルムシートKは図8に示すように、例えば厚さ18μmの二軸延伸ポリプロピレンからなる支持体51の両面に、厚さ15μmの公知の感熱接着剤層52を積層した3層構成のもの等を好適に使用することができるがこれに限られるものではない。
前記各フィルムシートは各フィルムシートロールから繰り出されると各サポートローラを経由した後に、折り畳まれた連続フォーム用紙Sの対向葉片間にそれぞれ挿入されるまでに例えば前後左右方向に2mmピッチで最大径が0.3mm程度の複数の微細孔Hが形成される。
前記複数の微細孔Hの形成時期や形成手段については以下の方法が採用可能である。例えば各種フィルムシートロールから繰り出される以前に、直接各種フィルムシートロールの外周に微細孔Hを形成する方法が好適に採用できるが、具体的には図9に示すように、複数の微細孔Hを形成すべく表面に複数の突起形状を備えた孔あけローラRが常に圧力を加える状態で各種フィルムシートロールの外周に接する仕組みである。
前記複数の突起を備えた孔あけロールRとしては、例えば剣山の針状のものをロール外周に纏ったものや、機械加工により通常の金属或いは樹脂等のロールを削り込み、表面に突起形状を形成したもの等を採用できるがその材質や形状には制限はない。要はフィルムシートの表面に押し当てることにより複数の微細孔が形成できるものであればよいのである。
このようにして搬送経路の上方にロール状態で待機している完全接着フィルムシートK及び下方に待機している疑似接着フィルムシートGに複数の微細孔Hが形成され、図1の状態で繰り出された各フィルムシートは、図6に示す状態で各対向葉片間に挟み込まれるのである。そしてその状態で右側に設けられたピントラクタ27によりさらに下流へと牽引されるのである。
ピントラクタ27を通過した連続フォーム用紙Sは、右側に配置されたスリッタ20a、20bからなる切除装置により各マージナル部分19、19を切除された後に、さらに右側に設けられたダイカットローラ30aとバックアップローラ30bとからなる断裁装置により、単位フォームtの天地方向の切取線16から断裁され個別に切断される。
その後さらに右側に配置された一体化装置により剥離可能に一体化される。前記一体化装置は例えば一対の搬送ローラ32a、32bと一対のヒータパネル33a、33bが交互に配置され、その間を通過する単位フォームtを加熱しておいて、排出口にもうけた加圧ローラ34a、34b(或いはヒートローラ等)により加圧或いはさらに加熱・加圧処理を施して全体として剥離可能に一体化するものである。このようにして仕上がった三つ折り葉書はベルトコンベア等からなるスタッカ35に順次積載される。
既述の通り製造された三つ折り葉書の受取人は、疑似接着フィルムシートGが挟み込まれている対向葉片間(第二葉片12及び第三葉片13間)を剥離開封して内部の個人情報を確認する。そして廃棄時には細かく引き裂いて廃棄することができるのである。
なお、プリンタ等により印字や印刷が施されていない第一葉片11及び第二葉片12は完全接着フィルムシートKにより剥離不能に接着されている。
また、対向葉片間に挿入されるまでに複数の微細孔Hを形成する他の手段は、図10に示すように、フィルムシートの進路を変更する任意のサポートローラに孔あけローラRを設けても構わない。この場合サポートローラ表面を各種ゴム系の素材で形成しておけば、孔あけローラRを押し付ける状態で配置することにより通過する各種フィルムシートに確実に複数の微細孔Hを形成することができるのである。
なお図10に示すサポートローラ23、25と孔あけローラRはそれぞれその配置を入れ替えても構わない。その場合孔あけローラRを通過する各フィルムシートが進行方向を変更する際に掛かるテンションにより食い込みを促進するためより至便である。
さらに異なる手段として、図11に示すように、各種フィルムシートの通過経路の任意の位置に、通過する各種フィルムシートの進行に影響を与えない状態で、孔あけローラRとバックアップローラBからなる孔あけ装置を配置しても構わない。この場合前記サポートローラと同様にバックアップローラBの表面を各種ゴム系の素材で形成することが好ましい。そしてお互いのローラ同士が圧接して圧力が加わるようにしておけば、確実に複数の微細な孔Hを形成することができ至便である。
なお本発明は前記実施例に限られるものではない。
例えば各種フィルムロールの繰出しに際して、繰出しテンション調整用のダンサーローラ等を使用したシステムの場合には、そのダンサーローラを孔あけローラRに代えても構わず、また前記ダンサーローラ部分を前記一対のローラからなる孔あけ装置に代えても構わない。
また、前記実施例では、疑似接着フィルムシートGと完全接着フィルムシートKを、2箇所の対向葉片間に各々挟み込んで最終的に二つ開きの形態になる葉書の製造方法を記載しているが、両対向葉片間に疑似接着フィルムシートGを挟み込み、両者とも開封することができるようにしても構わない。
さらに2箇所の対向葉片の一方に疑似接着フィルムシートGを挟み込み、残るもう一方の対向葉片間は何もせずフリーなままでも構わない。
GFR 疑似接着フィルムシートロール
S 連続フォーム用紙
t 単位フォーム
G 疑似接着フィルムシート
K 完全接着フィルムシート
H 微細孔
R 孔あけローラ
B バックアップローラ
1、41、51 支持体
2、42 熱可塑性樹脂層
3、43、52 感熱接着剤層
11、12、13 葉片
14、15 折り線
16、17 切取線
18 マージナル孔
19 マージナル部分
21、23、24、25、26 サポートローラ
22、27 ピントラクタ
28a、28b スリッタ
29a、29b、31a、31b ニップローラ
30a ダイカットローラ
30b バックアップローラ
32a、32b 搬送ローラ
33a、33b ヒータパネル
34a、34b 加圧ローラ
35 スタッカ

Claims (4)

  1. 支持体と該支持体の一方の面に剥離可能に積層された樹脂層からなる中間体の両外側に感熱接着剤層を設けた少なくとも4層からなる疑似接着フィルムシートをロール状に巻き取った疑似接着フィルムシートロールであって、前記疑似接着フィルムシートを貫通する微細な孔が予め複数設けられた状態で巻き取られたことを特徴とした引き裂き可能な疑似接着フィルムシートロール。
  2. 支持体の両外側に感熱接着剤層を設けた少なくとも3層からなる完全接着フィルムシートをロール状に巻き取った完全接着フィルムシートロールであって、前記完全接着フィルムシートを貫通する微細な孔が予め複数設けられた状態で巻き取られたことを特徴とした引き裂き可能な完全接着フィルムシートロール。
  3. 複数の葉片が折り線或いは切取線を介して横方向に連接された単位フォームが縦方向に連接された連続フォーム用紙を折り畳みながら繰り出す工程、折り畳まれた対向する連続フォーム用紙の疑似接着予定面に疑似接着フィルムシートを挿入する挿入工程、疑似接着フィルムシートが挿入された連続フォーム用紙を単位フォーム毎に仕上げる断裁工程、断裁された単位フォームを加圧或いは加熱・加圧処理により剥離可能に一体化する一体化工程とからなる情報通信体の製造方法において、疑似接着フィルムシートが疑似接着フィルムシートロールから繰り出されて連続フォーム用紙の折り畳まれた対向面間に挿入されるまでの任意の箇所で、前記疑似接着フィルムシートに微細な孔を形成することを特徴とした引き裂き可能な情報通信体の製造方法。
  4. 複数の葉片が折り線或いは切取線を介して横方向に連接された単位フォームが縦方向に連接された連続フォーム用紙を折り畳みながら繰り出す工程、折り畳まれた対向する連続フォーム用紙の疑似接着予定面及び完全接着予定面に疑似接着フィルムシート及び完全接着フィルムシートを挿入する挿入工程、疑似接着フィルムシート及び完全接着フィルムシートロールが挿入された連続フォーム用紙を単位フォーム毎に仕上げる断裁工程、断裁された単位フォームを加圧或いは加熱・加圧処理により剥離可能に一体化する一体化工程とからなる情報通信体の製造方法において、疑似接着フィルムシート及び完全接着フィルムシートが疑似接着フィルムシートロールおよび完全接着フィルムシートロールから繰り出されて連続フォーム用紙の折り畳まれた対向面間に挿入されるまでの任意の箇所で、前記疑似接着フィルムシート及び完全接着フィルムシートロールに微細な孔を形成することを特徴とした引き裂き可能な情報通信体の製造方法。
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