JP2016175234A - 剥離検知媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 接着された面同士が剥離されたことを検知することが可能な剥離検知媒体を提供する。【解決手段】 第1基材片1aと第2基材片1bが重ねられて、複数箇所に形成された接着剤塗布部2aにより剥離可能に接着されており、第1基材片1aと第2基材片1bの間には、接着剤塗布部2aと重ならない位置に着色用インキ塗布部2bが形成されており、接着剤塗布部2aと着色用インキ塗布部2bの間に接触阻止部2cが形成されている。【選択図】 図3

Description

本発明は、接着された面を剥離、開封等されたことを検知するための剥離検知媒体に関する。
内面を隠蔽して郵送することができ、郵送後は、受取人が容易に剥がすことにより内面を確認することが可能な隠蔽ハガキが利用されている。このような隠蔽ハガキは、A4サイズ等の所定の大きさのシートに、加圧により接着して剥離可能な疑似接着剤や感圧接着剤等を塗布して形成される隠蔽ハガキシートに対して、必要事項の印刷および折加工を行うことにより作成される(特許文献1参照)。
特開2008−179165号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の発明では、第三者が剥離により隠蔽された部分を開封した後、市販の水糊などで再接着させておくと、その後に正当な宛名人が開封した場合であっても、宛名人は、既に第三者により開封されたことに気付き難いという問題がある。
そこで、本発明は、接着された面同士が剥離されたことを検知することが可能な剥離検知媒体を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明では、
第1の基材と第2の基材が重ねられて、複数箇所に形成された接着剤塗布部により剥離可能に接着されており、
前記第1の基材と前記第2の基材の間には、前記接着剤塗布部と重ならない位置に着色用インキ塗布部が形成されており、
前記接着剤塗布部と前記着色用インキ塗布部の間に接触阻止部が形成されていることを特徴とする剥離検知媒体を提供する。
本発明の剥離検知媒体によれば、第1の基材と第2の基材が重ねられて、複数箇所に形成された接着剤塗布部により剥離可能に接着されており、第1の基材と第2の基材の間には、接着剤塗布部と重ならない位置に着色用インキ塗布部が形成されており、接着剤塗布部と着色用インキ塗布部の間に接触阻止部が形成されているので、第1の基材と第2の基材が接着されている状態では、着色用インキが接着剤と接触することがないため発色せず、剥離後、水糊等の水分に接触した場合に着色用インキが発色するので、接着された基材の面同士が剥離されたことを検知することが可能となる。
また、本発明に係る剥離検知媒体は、
前記第1の基材と前記第2の基材は、1枚の基材(1)が折り曲げられることにより対向する各基材片(第1基材片1a、第2基材片1b)であることを特徴とする。
本発明の剥離検知媒体によれば、第1の基材と第2の基材が、1枚の基材が折り曲げられることにより対向する各基材片であるので、隠蔽ハガキ等の1枚の基材を折り曲げた態様の剥離検知媒体を剥離、開封等した場合であっても、接着された基材の面同士が剥離されたことを検知することが可能となる。
また、本発明に係る剥離検知媒体は、
前記接着剤塗布部、前記着色用インキ塗布部は、それぞれ所定の幅をもった線状の形態で交互に形成されており、
前記接触阻止部は、前記接着剤塗布部、前記着色用インキ塗布部に沿う方向に所定の幅をもった線状の形態で形成されていることを特徴とする。
本発明の剥離検知媒体によれば、接着剤塗布部、着色用インキ塗布部は、それぞれ所定の幅をもった線状の形態で交互に形成されており、接触阻止部は、接着剤塗布部、着色用インキ塗布部に沿う方向に所定の幅をもった線状の形態で形成されているので、接着された面のどの部分を剥離して再接着した場合であっても、接着された基材の面同士が剥離されたことを検知することが可能となる。
本発明によれば、接着された面同士が剥離されたことを検知することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る剥離検知媒体の作成用シートの平面図である。 図1のA−A線に対応する断面図である。 本発明の一実施形態に係る剥離検知媒体である隠蔽ハガキの断面図である。 開封後、水糊により再接着した状態における剥離検知媒体の断面図である。 本発明の他の実施形態に係る剥離検知媒体であるシールの断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<1.剥離検知媒体の構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る剥離検知媒体である隠蔽ハガキの作成用シートの平面図である。隠蔽ハガキは、圧着ハガキなどとも呼ばれ、DM(ダイレクトメール)等の用途に好適に用いられるものである。剥離検知媒体を隠蔽ハガキに適用することにより、隠蔽ハガキの隠蔽された部分を剥離、開封したことが検知できるようになる。図1において、1は基材、1aは第1基材片、1bは第2基材片、1cは第3基材片、1dは控え片、S1、S2は折目線、Mはミシン目である。
また、図1のうち、図1(a)は剥離検知媒体の作成用シートの表面側平面図、図1(b)は剥離検知媒体の作成用シートの裏面側平面図である。図1(b)は、図1(a)とは左右を逆にした状態で示されている。そのため、図1(a)では、図面右側に第1基材片1aが存在し、図面左側に第3基材片1cが存在するが、図1(b)では、図面右側に第3基材片1cが存在し、図面左側に第1基材片1aが存在する。図1(a)、図1(b)のどちらの面を表面、裏面と定義してもよいが、ここでは、説明の便宜上、第1基材片1aの宛先が印刷される予定の面側を表面、他方を裏面として説明することにする。
図1(a)(b)に示すように、剥離検知媒体の作成用シートの基材1の天地方向(図面上下方向)に沿って、折目線S1、S2が形成されており、基材1の水平方向(図面左右方向)に沿って、ミシン目Mが形成されている。折目線S1、S2は、折り畳み予定線であり、ハーフカット(基材を貫通しない切込み)等の折り畳みを容易に行うための加工が行われている場合もあるが、何も加工が行われておらず、位置だけが特定されている場合もある。
折目線S1、S2は、長辺方向(図面左右方向)を三等分するように、ともに短辺(図面左右各辺)と平行であって、互いに平行に形成されている。折目線S1は、第1基材片1aと第2基材片1bを区分しており、折目線S2は、第2基材片1bと第3基材片1cを区分している。すなわち、折目線S1、S2は、ともに基材1を複数の基材片1a〜1cに区分する区分線としての役割を果たしている。
ミシン目Mは、長辺方向(図面左右方向)と平行であって、折目線S1およびS2と直交する方向に形成されている。このミシン目Mは、基材1を、第1基材片1a、第2基材片1b、第3基材片1cからなるハガキ部と、控え片1dの2つに区分しており、隠蔽ハガキ作成の際に、ハガキ部と控え片を分離するための切り取り予定線としての役割を果たす。
図2は、図1に示した剥離検知媒体の作成用シートのA−A線に対応する断面図である。図2において、2aは接着剤塗布部、2bは着色用インキ塗布部、2cは接触阻止部である。図2の上側が表面であり、図2の下側が裏面となっている。なお、説明の便宜上、図2においては、図面左右方向の幅と図面上下方向の厚さの縮尺が現実とは異なり、厚さを増した状態で示している。現実には、基材1としてA4サイズの上質紙を採用した場合、図2の左右方向の幅は、297mmであり、図2の上下方向の厚さは、80〜240μm程度である。
図2に示すように、第2基材片1bの表面(図面上側)および裏面(図面下側)には、接着剤が塗布された接着剤塗布部2a、着色用インキが塗布された着色用インキ塗布部2b、接着剤と着色用インキの接触を阻止するための接触阻止部2cが形成されている。接着剤塗布部2a、着色用インキ塗布部2b、接触阻止部2cは、それぞれ所定の幅をもった線状(ライン状)の形態で形成される。所定の幅(図面左右方向)としては、接着剤塗布部2aの幅を1.0としたとき、着色用インキ塗布部2bの幅を0.9〜1.1、接触阻止部2cの幅を0.4〜0.6とする範囲で適宜設定することができる。好ましくは、接着剤塗布部2aの幅を1.0としたとき、着色用インキ塗布部2bの幅は1.0、接触阻止部2cの幅は0.5である。
図2の例では、表面、裏面ともに、接着剤塗布部2aが3箇所、着色用インキ塗布部2bが2箇所、接触阻止部2cが4箇所形成されているが、現実には、設定される幅に応じて、その数は異なってくる。上述のように、接着剤塗布部2a、着色用インキ塗布部2b、接触阻止部2cは、それぞれ所定の幅をもった線状の形態で形成されるので、図2においては、それぞれ図面奥行方向に向かって延びるように形成されていることになる。
表面の接着剤塗布部2aは、第1基材片1aと第2基材片1bを接着するものであり、裏面の接着剤塗布部2aは、第2基材片1bと第3基材片1cを接着するものである。接着剤塗布部2aは、感圧接着剤が塗布されることにより形成されている。接着剤塗布部2aは、表面、裏面ともに第2基材片1bの全面ではなく、着色用インキ塗布部2b、接触阻止部2cを除いた部分に形成されているため、接着力は強固ではない。そのため、基材1を破損せずに、第1基材片1a、第3基材片1cとの剥離が可能な強さに調整される。
着色用インキ塗布部2bは、第三者により剥離、開封されたことが明確になるようにするためのものである。そのため、着色用インキ塗布部2bに塗布される着色用インキは、一度開封された後、開封したことを隠すために、水糊等で接着された場合に、水糊の成分により浸み出して発色するようなものであることが好ましい。そのためには、着色用インキに含まれる着色剤は顔料ではなく染料であることが好ましい。
着色用インキとしては、着色剤がマイクロカプセルにカプセル化されたタイプのものを用いてもよい。また、第三者が隠蔽のために接着する際、溶剤系の糊を使用することを想定して、着色用インキとして、溶剤に溶けるインキを用いてもよい。溶剤に溶けるインキとしては、感熱記録材料が好ましい。感熱記録材料を用いる場合、例えば、特表2013−511416号公報に開示されている感熱記録材料を用いることができる。
接触阻止部2cは、接着剤塗布部2aの接着剤と着色用インキ塗布部2bの着色用インキの接触を阻止する役割、すなわちダムのような役割を果たすものである。接着剤塗布部2aに塗布される感圧接着剤は、水系であることが多い。そのため、接着剤塗布部2aと着色用インキ塗布部2bが隣接していると、着色用インキ塗布部2bの着色剤が感圧接着剤の水分に接触し、溶けてしまう。接触阻止部2cは、これを防ぐため、接着剤塗布部2aと着色用インキ塗布部2bの間に形成される。本実施形態では、接着剤塗布部2aと着色用インキ塗布部2bは交互に形成されており、その間に接触阻止部2cが形成されている。接触阻止部2cは、接着剤塗布部2aの接着剤と着色用インキ塗布部2bの着色用インキの接触を阻止することができる素材であれば、様々なものを用いることができる。
接触阻止部2cを形成するための接触阻止剤としては、例えば、メジウムインキや透明な樹脂を用いることができる。メジウムインキとは、顔料や染料等の着色料を含まないか、ごく微量にしか含まない無色透明のインキである。また、透明な樹脂としては、例えば、天然ゴム、もしくは塩酸ゴム等のゴム系天然樹脂、ポリブタジエン、スチレン/ブタジエン共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン共重合体、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、アクリル、塩化ビニル、もしくは塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体等を使用してインキ組成物ないし塗料組成物としたもの等を用いることができる。
基材1としては、印刷適性及び搬送適性を有する基材であれば使用することができる。できれば、コンピュータ等の情報処理装置からの出力データを印刷する市販のカット紙プリンタ、すなわち版を作成しない印刷方式である無版印刷で使用可能な印刷適性及び搬送適性を有し、郵便ハガキとして利用するために充分な強度を有するものが好ましい。例えば、上質紙、クラフト紙、複写用紙、グラシン紙、パーチメント紙、レーヨン紙、コート紙、合成紙等の紙が好適に用いられる。
接着剤塗布部2aに塗布される接着剤としては、公知の種々のものを採用することができる。製造時に加圧により接着することが可能な感圧接着剤等が好適に用いられる。接着剤塗布部2aは、個人情報を印刷する第2基材片1bの表面にも形成されるため、基材1を破損せずに剥離可能な接着力とする必要がある。接着力の調整は、接着剤の塗布量を調整することにより行われる。
<2.剥離検知媒体の製造>
次に、本実施形態に係る剥離検知媒体の製造方法について説明する。まず、オフセット印刷機を使用し、連続紙の状態の基材1の表面に絵柄(文字・罫線など)の印刷を行う。基材1としては、市販の上質紙を使用することができる。絵柄インキとしては、公知の種々のものを適宜使用することができる。例えば、DICグラフィックス社製NSインキ(酸化重合タイプ)、またはDICグラフィックス社製UV BF SGインキ(UV硬化タイプ)を用いることができる。
次に、基材1の第2基材片1bの両面に、接着剤塗布部2a、着色用インキ塗布部2b、接触阻止部2cを形成する。接着剤塗布部2a、着色用インキ塗布部2b、接触阻止部2cの形成順序は、特に限定されないが、接着剤と着色用インキを接触させないため、最初に接触阻止部2cを形成することが好ましい。
接触阻止部2cを形成するためのメジウムインキとしては、例えば、DICグラフィックス社製UV無色蛍光メジウム(UV硬化タイプ)を用いることができる。接触阻止部2cを形成した後、接着剤塗布部2a、着色用インキ塗布部2bの形成を行う。さらに、断裁機でA4サイズなど市販のカット紙プリンタで印刷できるサイズに断裁する。この結果、図1、図2に示したような剥離検知媒体の作成用シートが得られる。
作成された剥離検知媒体の作成用シートは、図1、図2に示した形態で流通し、情報加工業者において、可変情報の印刷、隠蔽ハガキの製造が行われる。具体的には、市販のカット紙プリンタを使用し、宛先を第3基材片1cの表面に印刷し、個人情報を第1基材片1aの表面および第2基材片1bの表面に印刷する。市販のカット紙プリンタとしては、レーザ方式、熱転写方式、インクジェット方式等、公知の様々な方式のプリンタを用いることができる。
続いて、バースターによりミシン目Mから切り離して、ハガキ部(基材片1a〜1c)と控え片1dを分離する。そして、折加工機によりハガキ部をいわゆるZ字状(ジグザグ状)に折り畳んで圧着する。具体的には、図1(a)の視点で、折目線S1に相当する位置を谷折り、折目線S2に相当する位置を山折りして折り畳む。これにより、対向する第1基材片1aと第2基材片1bの表面同士が重なって接着され、対向する第2基材片1bと第3基材片1cの裏面同士が重なって接着される。この結果、図3に示すような、3枚の基材片が第1基材片1a、第2基材片1b、第3基材片1cの順に重なった隠蔽ハガキの態様である剥離検知媒体が得られることになる。
図3に示した状態で、配送が行われる。配送中においては、接触阻止部2cが、接着剤塗布部2aと着色用インキ塗布部2bの間に存在し、接着剤と着色用インキが接触することを防いでいる。このため、着色用インキは接着剤からの水分に反応することがなく、発色しない。宛名の人物に届けられ、開封がなされた場合には、個人情報が印刷された第1基材片1aの表面および第2基材片1bの表面同士は、接着剤塗布部2aが比較的弱い接着力を有するため、隠蔽ハガキの受取人は、基材1を破損せずに剥離することが可能となる。そして、剥離直後は、接着剤塗布部2aの接着剤と着色用インキ塗布部2bの着色用インキの接触は、あったとしても僅かであるため、着色用インキによる発色はほとんどない。このため、隠蔽ハガキを受取った宛名人は、基材面についての違和感がなく、隠蔽された内容を確認することができる。
宛名人以外の第三者が隠蔽ハガキを開封した後、開封の事実を隠すために、水糊等の水分を含んだ水性接着剤で第1基材片1aと第2基材片1bを接着した場合を考えてみる。この場合、着色用インキ塗布部2bの着色用インキが、水糊の水分と接触して溶け出し、発色する。ここで、開封後、水糊により再接着した状態における剥離検知媒体である隠蔽ハガキの断面図を図4に示す。図4に示すように、溶け出した着色用インキは、基材1に浸み込んで広がり、着色用インキの発色が視認容易となる。このため、何者かが既に隠蔽ハガキを開封したことを検知することができる。
<3.他の実施形態>
次に、剥離検知媒体の他の実施形態について説明する。図5は、剥離検知媒体の他の実施形態であるシールを示す断面図である。図5において、11はシール基材、12aは接着剤塗布部、12bは着色用インキ塗布部、12cは接触阻止部、13は剥離基材である。接着剤塗布部12a、着色用インキ塗布部12b、接触阻止部12cは、それぞれ、図2に示した接着剤塗布部2a、着色用インキ塗布部2b、接触阻止部2cと同様の素材により形成されている。また、接着剤塗布部12a、着色用インキ塗布部12b、接触阻止部12cは、図2に示した接着剤塗布部2a、着色用インキ塗布部2b、接触阻止部2cと同様、それぞれ所定の幅をもった線状の形態で形成される。したがって、図5においては、それぞれ図面奥行方向に向かって延びるように形成されていることになる。
シール基材11としては、基材1と同様、印刷適性及び搬送適性を有する基材であれば使用することができる。できれば、コンピュータ等の情報処理装置からの出力データを印刷する市販のカット紙プリンタ、すなわち版を作成しない印刷方式である無版印刷で使用可能な印刷適性及び搬送適性を有し、シールとして利用するために充分な強度を有するものが好ましい。例えば、上質紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙、合成樹脂又はエマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、セルロース繊維紙等の紙類、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレンなど)、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリメタクリレート等の各種合成樹脂のプラスチックシート、また、これらの合成樹脂に白色顔料や充填剤を加えて成膜した白色不透明フィルム、あるいは基材内部に微細空隙(ミクロボイド)を有するフィルム(いわゆる合成紙)が好適に用いられる。
剥離基材13は、接着剤塗布部12a、着色用インキ塗布部12b、接触阻止部12cを保護するためのものであり、その接着剤塗布部12a、着色用インキ塗布部12b、接触阻止部12c側の面には、シリコーン樹脂等による表面加工がなされており、接着剤塗布部12aからの剥離を容易にしている。剥離基材13に用いられる素材としては、基材1、シール基材11と同様のものを採用することができる。シール基材11と剥離基材13の素材は、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
シールの剥離前は、図5(a)に示した状態となっている。剥離前においては、接触阻止部12cが、接着剤塗布部12aと着色用インキ塗布部12bの間に存在し、接着剤と着色用インキが接触することを防いでいる。このため、着色用インキは接着剤からの水分に反応することがなく、発色しない。シールの使用時に、剥離がなされた場合には、シール基材11および剥離基材13の表面同士は、接着剤塗布部12aが比較的弱い接着力を有するため、正当な使用者は、シール基材11を破損せずに剥離することが可能となる。そして、剥離直後は、接着剤塗布部2aの接着剤と着色用インキ塗布部2bの着色用インキの接触は、あったとしても僅かであるため、着色用インキによる発色はほとんどない。
正当な使用者以外の第三者がシールを剥離した後、剥離の事実を隠すために、水糊等の水分を含んだ水性接着剤でシール基材11と剥離基材13を接着した場合を考えてみる。この場合、着色用インキ塗布部12bの着色用インキが、水糊の水分と接触して溶け出し、発色する。ここで、剥離後、水糊により再接着した状態における剥離検知媒体であるシールの断面図を図5(b)に示す。図5(b)に示すように、溶け出した着色用インキは、剥離基材13に浸み込んで広がり、着色用インキの発色が視認容易となる。このため、何者かが既にシールを剥離したことを検知することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、図2に示したように、基材の表面と裏面の双方に、接着剤塗布部2a、着色用インキ塗布部2b、接触阻止部2cを形成するようにしたが、表面のみ形成し、裏面は、接着剤塗布部のみを形成するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、剥離検知媒体の一形態である隠蔽ハガキとして、図1、図2に示したように三つ折り形態としたが、二つ折り形態であってもよい。この場合、当然のことながら、2つの基材片が折り畳まれたときの内面側に、接着剤塗布部、着色用インキ塗布部、接触阻止部が形成される。
1・・・基材
1a・・・第1基材片
1b・・・第2基材片
1c・・・第3基材片
1d・・・控え片
2a、12a・・・接着剤塗布部
2b、12b・・・着色用インキ塗布部
2c、12c・・・接触阻止部
11・・・シール基材
13・・・剥離基材
M・・・ミシン目
S1、S2・・・折目線

Claims (3)

  1. 第1の基材と第2の基材が重ねられて、複数箇所に形成された接着剤塗布部により剥離可能に接着されており、
    前記第1の基材と前記第2の基材の間には、前記接着剤塗布部と重ならない位置に着色用インキ塗布部が形成されており、
    前記接着剤塗布部と前記着色用インキ塗布部の間に接触阻止部が形成されていることを特徴とする剥離検知媒体。
  2. 前記第1の基材と前記第2の基材は、1枚の基材が折り曲げられることにより対向する各基材片であることを特徴とする請求項1に記載の剥離検知媒体。
  3. 前記接着剤塗布部、前記着色用インキ塗布部は、それぞれ所定の幅をもった線状の形態で交互に形成されており、
    前記接触阻止部は、前記接着剤塗布部、前記着色用インキ塗布部に沿う方向に所定の幅をもった線状の形態で形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の剥離検知媒体。
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