JP2014113791A - 配送伝票 - Google Patents

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Abstract

【課題】 受取人が指定された本人でなかった場合であっても、配送先において、受取人が誰であったかを明確に把握することが可能な配送伝票を提供する。
【解決手段】 表面基材10とタック基材50aとが剥離層20、接着剤層30を介して接着されているとともに、タック基材50aが粘着剤層50bを介して剥離基材50cに貼り合わされており、表面基材10とタック基材50aが剥離可能な配送伝票であって、接着剤層30とタック基材50aの間には、自己発色層40が形成されており、表面基材10には記入欄Kが形成されており、自己発色層40における接着剤層30側の面には、平面方向において記入欄Kを含む所定の範囲を除外した状態で、自己発色層40における発色剤と顕色剤の反応を防ぐための減感剤層35が形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、宅配荷物や配送商品を配送業者が配送する際に、配送物に貼付して使用する配送伝票に関する。
近年、一枚の伝票用紙上に複数種類の伝票を配列させて、各伝票を同時にプリンター印字したものを組とする1パート形式の配送伝票(以下、1パート配送伝票という)が多く利用されるようになってきている。
その代表的な1パート配送伝票は、剥離紙、粘着剤層、タック基材の順に積層されてなるタック紙の粘着剤層の形成された面(タック紙裏面)と反対側の面(タック紙表面)に接着剤層を介して配達票と貼付票とを面状に配置して形成する伝票用紙が設けられ、少なくともその配達票はタック紙表面から剥離可能な構造を有している(例えば、特許文献1参照)。
1パート配送伝票は、上記のように一枚の伝票用紙上に配達票と貼付票が設けられているので、コンピュータで管理されている配送情報に基づき、配送先情報、依頼元情報、その他バーコード等の管理用の情報などを、プリンター装置で配送伝票上の所定箇所に高速で印字することが可能である。その使用に当たっては、事前に所定事項がプリンターで印字された1パート配送伝票を用意し、当該1パート配送伝票を構成するタック紙裏面の剥離紙を剥がし、粘着剤層を介して所定の配送物に貼付する。
特開2008−12692号公報
配送伝票は配送物へ貼付され、配送先に配達される。そして、配達票に受取人の署名(サイン)、捺印等を得て、配達票が配送伝票本体から剥離される。従来の配送伝票では、配送された荷物には、受取人等の署名等のない配送伝票本体のみが残るため、受取人が本人ではなかった場合に、誰が受け取ったかわからないという問題がある。
そこで、本発明は、受取人が指定された本人でなかった場合であっても、配送先において、受取人が誰であったかを明確に把握することが可能な配送伝票を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1の配送伝票は、表面基材とタック基材とが擬似接着層を介して接着されている構造を少なくとも一部に備え、前記擬似接着層により前記表面基材の少なくとも一部と前記タック基材が剥離可能であるとともに、前記タック基材の前記擬似接着層側と反対側の面に粘着剤層を介して剥離基材が貼り合わされた配送伝票であって、前記擬似接着層とタック基材の間には、自己発色層が形成されており、前記表面基材には記入欄が形成されており、前記自己発色層における前記擬似接着層側の面には、平面方向において少なくとも前記記入欄を含む所定の範囲(最小でも前記記入欄と同一の範囲)を除外した状態で、前記自己発色層における発色剤と顕色剤の反応を防ぐための減感剤層が形成されていることを特徴とする。前記所定の範囲としては、記入欄内のどこに記入しても複写可能となり、記入欄以外に記入した場合には、できるだけ複写されないように少なくとも記入欄全域に対応する範囲とすれば良い。したがって、記入欄以外に圧力が加わった場合に複写されないように、減感剤層をできるだけ大きい面積とするため、前記所定の範囲は、記入欄と完全に一致する範囲とすることが好ましい。しかし、完全に一致させることは、技術的に難しいため、記入欄の端部から所定の幅だけ大きめになるように前記所定の範囲を決定する。
請求項1の配送伝票によれば、擬似接着層とタック基材の間に自己発色層が形成され、表面基材に記入欄が形成され、自己発色層における前記擬似接着層側の面には、平面方向において記入欄を含む所定の範囲(最小でも記入欄と同一の範囲)を除外した状態で、自己発色層における発色剤と顕色剤の反応を防ぐための減感剤層が形成されているので、表面基材の記入欄に記入すると、高い確度でタック基材側に記入内容の複写が残る。これにより、配送物に貼付された配送伝票本体に受取人の署名等が残り、受取人が誰であったかを明確に把握することが可能となる。
また、請求項2の配送伝票は、請求項1の配送伝票において、前記擬似接着層は、剥離層と接着剤層により構成されることを特徴とする。
請求項2の配送伝票によれば、擬似接着層が、剥離層と接着剤層により構成されるようにしたので、剥離剤と接着剤それぞれを利用した簡易な層を2つ形成することにより擬似接着層を形成することが可能となる。
また、請求項3の配送伝票は、請求項1または請求項2の配送伝票において、前記粘着剤層に使用された粘着剤は、再剥離可能なものであることを特徴とする。
請求項3の配送伝票によれば、粘着剤層に使用された粘着剤が、再剥離可能なものであるので、配送後に受取側で伝票本体を剥離して保管することが可能となる。
また、請求項4の配送伝票は、請求項3の配送伝票において、前記粘着剤層に使用された粘着剤は、再剥離後であっても再貼付可能なものであり、前記タック基材には折畳み予定線が形成されていることを特徴とする。
請求項4の配送伝票によれば、粘着剤層に使用された粘着剤が、再剥離後であっても再貼付可能なものであり、タック基材には折畳み予定線が形成されているので、配送後に受取側で伝票本体を剥離して保管する際、伝票本体を2つに折り畳んでよりコンパクトに保管することが可能となる。
また、請求項5の配送伝票は、請求項1から請求項4のいずれか一項の配送伝票において、前記表面基材は、前記記入欄が形成された配達票と、それ以外の貼付票に区分されており、前記貼付票には、擬似接着層に代えて接着剤層が形成されていることを特徴とする。
請求項5の配送伝票によれば、表面基材は、記入欄が形成された配達票と、それ以外の貼付票に区分されており、貼付票には、擬似接着層に代えて接着剤層が形成されるようにしたので、配達票の記入欄に記入するだけで、配達票の下側にあったタック基材に記入内容の複写が残るとともに、貼付票には、配送物に関する情報が残り、様々な情報を一目で把握することが可能となる。
本発明によれば、受取人が指定された本人でなかった場合であっても、配送先において、受取人が誰であったかを明確に把握することが可能となる。
本発明第1の実施形態に係る配送伝票を示す図である。 記入欄Kと減感剤層35の平面方向の位置関係を示す図である。 本発明第1の実施形態に係る配送伝票の使用方法を説明するための図である。 本発明第2の実施形態に係る配送伝票を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施形態>
第1の実施形態について説明する。図1は、本発明第1の実施形態に係る配送伝票を示す図である。このうち、図1(a)は表面側平面図、図1(b)は図1(a)におけるI−Iに対応する断面図、図1(c)は図1(a)におけるII−IIに対応する断面図である。以下、便宜上、印字内容や記入内容が表示される表面側を上側、配送物に貼付される裏面側を下側として説明していく。
図1に示すように、本実施形態に係る配送伝票100は、表面に配送情報記入部(図示省略)が印字された配達票11と、表面に配送情報記入部(図示省略)が印字された貼付票12が縦方向に配置された表面基材10が最も上側に設けられている。この表面基材10は、図1(a)に示すように、図面横方向に形成されたハーフカットHにより配達票11と貼付票12に分離可能に形成されている。
図1(b)のI−I断面図に示すように、配達票11(表面基材10)の下側には、剥離層20、接着剤層30を介して、上側に自己発色層40、下側に粘着剤層50bが設けられたタック基材50aが重ね合わされており、粘着剤層50bの下側には、剥離基材50cが剥離可能な状態で積層されている。剥離層20と接着剤層30の2つの層により擬似的に接着可能な擬似接着層25を形成している。剥離層20と接着剤層30は、いずれも配達票11の下側全面に渡って形成されている。
また、自己発色層40の上側には減感剤層35が形成されている。減感剤層35は、全面に形成するのではなく、配達票11の表面に形成された記入欄Kを含む所定の範囲(最小でも記入欄Kと同一の範囲)を除外した状態で形成する。すなわち、記入欄Kを含む所定の範囲を除いたパターンで形成する。記入欄Kに記入した内容が、自己発色層40により確実に複写されるようにするため、平面方向における減感剤層35の形成範囲は、記入欄Kを完全に除外する位置とすることが好ましい。すなわち、記入欄K内のどこに記入した場合であっても、自己発色層40が発色するように形成する。なお、図1においては省略しているが、現実には、接着剤層30とタック基材50aの間に絵柄や文言を含めた印刷層を形成することが多い。印刷層として広告や連絡先等を印刷しておくことにより、配達票11を剥離した際に、広告や連絡先等を確認することが可能となる。
また、図1(c)のII−II断面図に示すように、貼付票12(表面基材10)の下側では、タック基材50a、粘着剤層50b、剥離基材50cの構成は、配達票11の下側と同じであるが、剥離層20を有さず、強接着の接着剤層60が設けられている。強接着の接着剤層60により、貼付票12は、配送伝票100の一部を破損せずに、タック基材50aから剥離することが困難なようになっている。本実施形態では、配達票11の下側の接着剤層30と、貼付票12の下側の接着剤層60に用いられる接着剤として、同一のものを採用しているが、互いに異なるものを採用しても良い。配送伝票100は、剥離基材50cを剥離させた後に、粘着剤層50bにより配送物に貼付して使用する。
表面基材10としては、充分な強度とプリンターによる印字適性及び搬送適性を有するものであれば使用でき、例えば、上質紙、クラフト紙、複写用紙、グラシン紙、パーチメント紙、レーヨン紙、コート紙、合成紙、樹脂フィルムによりラミネートされた紙等の紙が好適に用いられるが、セロファン、延伸ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、延伸ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等の樹脂フィルムであっても良い。表面基材10の厚さは20〜200μm程度が好ましい。
配達票11の表面には、所定の位置に記入欄Kが形成されている。記入欄Kは、利用者に記入欄であることを明示する任意の形状とすることができるが、本実施形態では、図1(a)に示すように、4つの辺からなる矩形としている。本実施形態の場合、記入欄Kは、矩形を構成する4つの辺を印字することにより形成される。
剥離層20と接着剤層30は、上述のように、剥離可能で再貼付不能な擬似接着構造として機能する。自己発色層40による発色を配達票11(表面基材10)の表面側から視認可能なように、剥離層20と接着剤層30は、透明となっている。剥離層20としては、配達票11がタック基材50aから容易に剥離できるような接着性の低い樹脂を使用することが好ましく、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン等のオレフィン系重合体や、UV硬化型インキ(アクリル系)にワックスを少量添加したもの等を用いることが最も好ましいが、他にも、ポリスチレン、ポリビニルブチラール、酢酸ビニル重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、セルロース樹脂等の熱可塑性樹脂及びこれらの混合物からなるフィルムでも良い。また、ポリウレタン等の熱硬化性樹脂等から形成されたフィルムを用いても良い。さらに、必要に応じて、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、スリップ剤、帯電防止剤、防曇剤、着色剤、フィラー等が添加されていても良い。剥離層20を形成するための樹脂の塗布量や塗布厚は特に限定されないが、好ましくは、塗布厚は0.1〜10μmである。
接着剤層30(接着剤層60も同様)は、例えば、ウレタン系、アクリル系などの熱可塑性樹脂や、水系エマルジョン接着剤(エチレン酢酸ビニル共重合体又は酢酸ビニル重合体とエチレン酢酸ビニル共重合体の混合物)を使用することができ、フレキソ法、グラビア法などの公知の印刷法又はコーティング法によって、厚み0.1〜50μm程度に塗布し、貼り合わせ後に、必要に応じて乾燥させる。表面基材10とタック基材50aは、接着剤(又は樹脂)が乾燥していない状態で貼り合わせるウェット又はセミウェットラミネート方式、熱圧着方式や感圧方式によって貼り合わせる。
減感剤層35は、自己発色層40における顕色剤を不活性化させる減感剤を含有する層である。減感剤としては、公知の種々のものを採用することができる。減感剤層35は、全面に形成するのではなく、上述のように、平面方向において、記入欄Kを除外した範囲に形成される。
図2は、記入欄Kと減感剤層35の平面方向の位置関係を示す図である。図2において、実線は記入欄Kの外周、点線は減感剤層35の内周(自己発色層40の接着剤層30と接する部分の外周)を示している。なお、図2において、網掛けで示した部分は、減感剤層35の内周を示すためのものである。減感剤層35の外周は、適宜設定できるが、本実施形態では、配達票11の外周と一致させている。図2に示すように、減感剤層35の内周の各辺は、記入欄Kの各辺よりも外側に位置しており、減感剤層35が、平面方向において記入欄Kを除外するように形成されている。言い換えると、発色剤層40が接着剤層30と接する部分が、平面方向において記入欄Kを含むように、減感剤層35は、パターン状に形成されている。記入欄Kの各辺と、記入欄Kの各辺よりも外側に位置する減感剤層35の内周の各辺の距離dは上記のように最大2mm(最小0mm)であり、2mm以内の範囲で任意に設定することができる。また、上記距離dは、4辺について同一であることが好ましいが、必ずしも同一である必要はなく、0mmから2mmの間で任意に設定可能である。
自己発色層40は、自己発色(セルフ発色)することにより複写構造として機能する。自己発色層40には、マイクロカプセル化された発色剤と、顕色剤が使用されている。発色剤としては公知の無色又は淡色の電子供与性呈色性有機化合物、例えば、トリフェニルメタンフタリド類、ロイコオーラミン類、スピロピラン類、フルオラン類等が使用できる。代表的な化合物はクリスタルバイオレットラクトン即ち3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリドである。通常発色剤はアリルメタン類、アルキルナフタレン類、ジフェニール類等の芳香族低揮発性溶剤に溶解されて、アラビアゴムとゼラチン等の壁剤によりマイクロカプセル化されて用いられる。顕色剤としては通常フェノール性水酸基を有する化合物、例えば、パラフェニールフェノール、3,5−ジブチルサリチル酸亜鉛等が用いられる。顕色剤は揮発性有機溶剤に溶解して印刷インキとするか、ないしはマイクロカプセル化した状態で印刷インキとして、グラビア印刷、フレキソ印刷等の方法で塗布される。
粘着剤層50bは、配送物に配送伝票100を貼付可能とする層であり、アクリル系粘着剤が最も好ましいが、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、シリコーンゴム系粘着剤等でも良い。粘着剤層50bを形成するための粘着剤の塗布量や塗布厚は特に限定されないが、好ましくは、塗布量は0.1〜50g/m2であり、塗布厚は0.1〜50μmである。配送物等の被着体に対する粘着剤層50bの接着力は、剥離層20と接着剤層30との接着力よりも大きくする必要があり、配送物等の被着体に応じて、適宜、調整が必要である。
本実施形態では、タック基材50a、粘着剤層50b、剥離基材50cを1枚のタック紙50により実現している。タック紙50としては、公知の種々のタック紙を採用することができる。
従って、本実施形態に係る配送伝票100を製造する場合、まず、タック紙50のタック基材50a上の全面に発色剤と顕色剤を塗布して、自己発色層40を形成する。続いて、自己発色層40に重ねてパターン状に減感インキを塗布して、減感剤層35を形成する。上述のように、自己発色層40は、その減感剤層35と接していない面積をできるだけ小さくするため、記入欄Kと完全に一致させることが好ましい。しかし、完全に一致させることは、技術的に難しいため、上述のように、記入欄Kの各辺から最大2mmの範囲だけ大きめに減感剤層35から露出するように自己発色層を形成する。
さらに、配達票11(表面基材10)の裏面(記入欄Kが形成された表面と反対の面)に剥離層20を形成する。そして、配達票11の剥離層20が形成された面と、タック紙50のタック基材50a側の面を、配達票11の下側においては、全面を接着剤層30により接着し、貼付票12の下側においては、全面を接着剤層60により接着する。そして、切込み刃により、表面基材10のみを貫通するハーフカットHを形成する。
次に、本実施形態に係る配送伝票100の使用方法について説明する。本実施形態に係る配送伝票100は、剥離基材50cを剥離して粘着剤層50bを用いて配送物への貼付後、配送先に届けるところまでは、従来の1パート配送伝票と同じである。配送先に配送物が届けられると、本実施形態に係る配送伝票100の場合は、配達票11を伝票本体から剥離する前に受取人が配達票11に署名や捺印を行う。すなわち、図1に示した状態で、配達票11の記入欄Kに署名を行う。この際、署名の筆圧が、剥離層20および接着剤層30を通して、減感剤層35と重なっていない自己発色層40に伝わる。これにより、自己発色層40における発色剤を内包したマイクロカプセルが破壊され、顕色剤と反応して発色し、署名が複写されることになる。
受取人が配達票11の記入欄Kに署名を行った後、配達票11を伝票本体から剥離する。この結果、図3(c)に示すように、配達票11には、従来の1パート配送伝票と同様に記入欄Kに署名が残る。そのため、配送業者では、配達人が配送物を届けたことを確認することができる。また、本実施形態の配送伝票100では、図3(a)に示すように、貼付票12を含む伝票本体側にも自己発色層40に複写された署名が残る。剥離層20および接着剤層30は通常透明であるため、発色した複写内容は、剥離層20および接着剤層30を通して確認することができる。このため、受取人が配送先で指定された本人でなかった場合、誰が配送物を受け取ったかを確認することが可能となる。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について説明する。図4は、本発明第2の実施形態に係る配送伝票を示す図である。このうち、図4(a)は裏面側平面図、図4(b)は図4(a)におけるII−IIに対応する断面図である。図4(a)は、図1(a)と異なり、裏面から見た図であるため、記入欄Kは見えない。そのため、図4(a)においては、平面方向の記入欄Kおよび減感剤層35が形成されていない範囲に対応する矩形を破線で示している。また、図4(b)は、図1(c)と左右が逆であり、図面右側が表面(上側)、図面左側が裏面(下側)となっている。なお、第2の実施形態に係る配送伝票101の表面側平面図は、図1(a)に示した第1の実施形態に係る配送伝票100と同一であるので、省略してある。
第1の実施形態に係る配送伝票100との違いは、第2の実施形態に係る配送伝票101は、粘着剤層50dが第1の実施形態における粘着剤層50bと異なる点と、タック基材50eに、折畳み予定線Mが形成されている点である。
第2の実施形態における粘着剤層50dには、再剥離再貼付可能な粘着剤が使用されている。粘着剤層50dに使用される粘着剤としては、粘着剤に微球を添加したものや、粘着剤に硬化剤を添加したもの、例えば、2EHA(2エチルヘキシルアクリレート)等のガラス転移温度が低いアクリル樹脂をエマルジョン化したものを使用することが好ましい。粘着剤層50dを形成するための粘着剤の塗布量や塗布厚は特に限定されないが、好ましくは、塗布量は0.1〜50g/m2であり、塗布厚は0.1〜50μmである。配送物等の被着体に対する粘着剤層50dの接着力は、第1の実施形態の粘着剤層50bの場合と同様、剥離層20と接着剤層30との接着力よりも大きくする必要があり、配送物等の被着体に応じて、適宜、調整が必要である。
折畳み予定線Mとして、本実施形態ではミシン目を形成している。伝票本体の折り畳みを容易にするものであれば、ミシン目以外の公知の様々な加工手法で、折畳み予定線Mを形成しても良い。また、本実施形態では、図4に示すように、平面方向においてハーフカットHと略同一の位置に、折畳み予定線Mを形成しているが、折り畳みを容易にする任意の位置に折畳み予定線Mを形成しても良い。
使用方法は、基本的には、第1の実施形態に係る配送伝票と同じである。第1の実施形態に係る配送伝票と異なるのは、配達人が配達票11を持ち去った後である。受取側においては、再剥離可能な粘着剤層50dにより伝票本体を配送物から剥離する。そして、剥離された伝票本体をタック基材50eの折畳み予定線Mで、図4(a)の視点で谷折りする。これにより、粘着剤層50d同士が貼り合わされ、2つ折りされた伝票本体としてコンパクトに保管することができる。
第2の実施形態においては、折畳み予定線Mを設けない構成としても良い。この場合は、折り畳むのに若干力が必要となるが、配送伝票はそれほど厚いものではないので、中央付近から2つに折り畳んで、粘着剤層50d同士を貼り合わせることは可能だからである。さらに、粘着剤層50dに使用される粘着剤として、再剥離可能であるが、再貼付不能なものを採用しても良い。この場合は、2つに折り畳んでコンパクトに保管することはできないが、配送物から剥離して保管することは可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、擬似接着層として剥離層20と接着剤層30の2層による構成としたが、ゴム系接着主剤中に微粒子を添加した擬似接着剤が設けられた擬似接着層としても良い。その場合、自己発色層40による発色を配達票11の表面側から視認可能なように、擬似接着層が透明である必要がある。
また、上述のように、表面基材10としては、上質紙、コート紙、合成紙などに代表される紙基材がよく用いられるが、表面基材10の表面(印字内容や記入内容が表示される側の面)に対する印刷方式、あるいは伝票を使用する環境に応じてその種類が選択される。例えば、印刷方式が電子写真方式のプリンターの場合は、表面基材10としては上質紙が用いられる。インクジェット方式あるいは熱転写方式のプリンターの場合は、表面基材10としては上質紙そのものでもよいが、印字適性を向上させるために上質紙の印字面に対して印刷方式に応じた受像層を形成したものが好ましい。
10・・・表面基材
11・・・配達票
12・・・貼付票
20・・・剥離層
25・・・擬似接着層
30・・・接着剤層
35・・・減感剤層
40・・・自己発色層
50・・・タック紙
50a、50e・・・タック基材
50b、50d・・・粘着剤層
50c・・・剥離基材
60・・・接着剤層
100、101・・・配送伝票
H・・・ハーフカット
K・・・記入欄
M・・・折畳み予定線

Claims (5)

  1. 表面基材とタック基材とが擬似接着層を介して接着されている構造を少なくとも一部に備え、前記擬似接着層により前記表面基材の少なくとも一部と前記タック基材が剥離可能であるとともに、前記タック基材の前記擬似接着層側と反対側の面に粘着剤層を介して剥離基材が貼り合わされた配送伝票であって、
    前記擬似接着層とタック基材の間には、自己発色層が形成されており、
    前記表面基材には記入欄が形成されており、
    前記自己発色層における前記擬似接着層側の面には、平面方向において少なくとも前記記入欄を含む所定の範囲を除外した状態で、前記自己発色層における発色剤と顕色剤の反応を防ぐための減感剤層が形成されていることを特徴とする配送伝票。
  2. 前記擬似接着層は、剥離層と接着剤層により構成されることを特徴とする請求項1に記載の配送伝票。
  3. 前記粘着剤層に使用された粘着剤は、再剥離可能なものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の配送伝票。
  4. 前記粘着剤層に使用された粘着剤は、再剥離後であっても再貼付可能なものであり、前記タック基材には折畳み予定線が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の配送伝票。
  5. 前記表面基材は、前記記入欄が形成された配達票と、それ以外の貼付票に区分されており、前記貼付票には、擬似接着層に代えて接着剤層が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の配送伝票。
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