JP2001202022A - 積層型剥離ラベル及びその製造方法 - Google Patents

積層型剥離ラベル及びその製造方法

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JP2001202022A
JP2001202022A JP2000012791A JP2000012791A JP2001202022A JP 2001202022 A JP2001202022 A JP 2001202022A JP 2000012791 A JP2000012791 A JP 2000012791A JP 2000012791 A JP2000012791 A JP 2000012791A JP 2001202022 A JP2001202022 A JP 2001202022A
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JP2000012791A
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Yuji Shimizu
雄二 清水
Tadashi Nakajima
但 中島
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動中等に表示基材又はその一部が剥がれ落
ちたりすることがなく、しかも、剥がすときに破れてし
まうことがなく、信頼性と利便性を確保することができ
る。 【解決手段】 表示基材11と、表示基材11の下側に
形成された2層の第1剥離層12−1と、第1剥離層1
2−1の下側に形成され、第1剥離層12−1の剥離性
より弱い剥離性を有する第2剥離層12−2と、第2剥
離層12−2の下側に形成された樹脂層13とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、宅配荷物等の被着
物に貼付した後に、積層された表示基材を剥離する積層
型剥離ラベル及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の積層型剥離ラベルとし
て、例えば、剥離可能な工程管理部を備えた表示基材
と、熱可塑性樹脂層と、粘着剤層と、剥離基材とがこの
順に積層されてなり、熱可塑性樹脂層に対応する工程管
理部の片面に離型処理部が形成されており、その離型処
理部が熱可塑性樹脂層に対して疑似接着されており、そ
の工程管理部が剥離可能であるシート(特開平7−13
4554号公報等)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の積層型剥離ラベルは、表示基材の下面に形成された離
型処理部と、この離型処理部と擬似接着される熱可塑性
樹脂層との接着力の調整が困難であった。つまり、離型
処理部と熱可塑性樹脂層との接着力が弱いと、移動中等
に、工程管理部が剥がれ落ちてしまう可能性があった。
逆に、離型処理部と熱可塑性樹脂層との接着力が強すぎ
ると、工程管理部を剥離する場合に、素早く剥がすこと
が困難であり、また、無理に剥がそうとして、工程管理
部が破れてしまう恐れがあった。
【0004】本発明の課題は、移動中等に表示基材又は
その一部が剥がれ落ちたりすることがなく、しかも、剥
がすときに破れてしまうことがなく、信頼性と利便性を
確保できる積層型剥離ラベル及びその製造方法を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下のような
解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容
易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付
して説明するが、これに限定されるものではない。請求
項1の発明は、表示基材(11)と、前記表示基材の下
側に形成された少なくとも1層の第1剥離層(12−
1)と、前記第1剥離層(12−1)の下側に形成さ
れ、前記第1剥離層(12−1)の剥離性より弱い剥離
性を有する少なくとも1層の第2剥離層(12−2)
と、前記第2剥離層(12−2)と下側に形成された樹
脂層(13)とを備える積層型剥離ラベルである。
【0006】請求項2の発明は、請求項1に記載の積層
型剥離ラベルにおいて、前記第1剥離層(12−1)に
含まれる剥離成分が第2剥離層(12−2)に含まれる
剥離成分よりも多いことを特徴とする積層型剥離ラベル
である。
【0007】請求項3の発明は、表示基材(11)の下
側に剥離剤を塗布した後に、前記剥離剤を乾燥させて少
なくとも1層の第1剥離層(12−1)を形成する第1
の工程と、前記第1剥離層(12−1)の下側に前記第
1剥離層(12−1)の剥離性より弱い剥離性を有する
剥離剤を塗布した後に、前記剥離剤を乾燥させて少なく
とも1層の第2剥離層(12−2)を形成する第2の工
程と、前記第2剥離層(12−2)の下側に樹脂剤を塗
布して樹脂層(13)を形成する第3の工程とを備える
積層型剥離ラベルの製造方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して、本発明
の実施の形態について、さらに詳しく説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明による積層型剥離ラベ
ルの第1実施形態を示した断面図であって、積層型剥離
ラベル10を配送荷物等の被着体に貼り付けた状態を示
した図である。
【0009】この積層型剥離ラベル10は、表示基材1
1と、第1剥離層12−1,第2剥離層12−2と、樹
脂層13と、接着層14等とを備えている。また、本実
施形態では、第1剥離層12−1は、第1先刷剥離イン
キ層12−1a及び第2先刷剥離インキ層12−1bの
2層から構成されている。
【0010】表示基材11は、この積層型剥離ラベル1
0の表面に配置され、印刷又は印字等によって必要事項
を表示する基材であり、上質紙、感熱紙、複写用紙、ク
ラフト紙、グラシン紙、パーチメント紙、レーヨン紙、
コート紙、合成紙、樹脂フィルムによりラミネートされ
た紙等の紙が好適に用いられるが、セロファン、延伸ポ
リプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、延伸ポリ
スチレン、ポリ塩化ビニル等の樹脂フィルムであっても
よい。表示基材11の厚さは、通常は、20〜200μ
m程度が好ましい。
【0011】第1剥離層12−1は、表示基材11の下
に形成されている層であり、第2剥離層12−2は、そ
の第1剥離層12−1の下に形成されている層である。
これらの剥離層12−1、12−2は、表示基材11を
樹脂層13から剥離可能とする層である。本実施態様で
は、剥離層12は、第1先刷剥離インキ層12−1a及
び第2先刷剥離インキ層12−1bからなる第1剥離層
12−1と、第2剥離層12−2との3層で構成してい
るが、表示基材11の下面に形成される剥離層と、樹脂
層13の上面に形成される剥離層との、最低2層あれ
ば、本発明の目的を達成することができる。
【0012】第1及び第2剥離層12−1,12−2
は、PVA−LA系、アクリレート系、シリコーン系、
ポリオレフィン系、フッ素系等の樹脂を、オフセット印
刷、活版印刷などやコーティングによって、厚さが、そ
れぞれ、0.1〜20μm程度に形成されている。ま
た、印刷によって剥離層12を形成する場合には、剥離
インキとして、UV硬化樹脂などの電離線硬化樹脂を含
むオフセット用、活版用、グラビア用、フレキソ用等の
印刷用インキを用いることができる。ここで、第1剥離
層12−1は、剥離インキ(先刷)の塗布量が0.1g
/m 2 以上20g/m2 以下、第2剥離層12−2は、
剥離インキ(後刷)の塗布量が、0.05g/m2 以上
15g/m2 以下で、かつ、剥離インキ(先刷)の方が
剥離インキ(後刷)よりも単位面積あたりの塗布量が多
いことが望ましい。
【0013】第2剥離層12−2は、第1の剥離層12
−1よりも、剥離性が弱くなる(剥離にし難い)ように
設定してある。剥離性の高い材料は、はじくため塗り難
く、塗工方式に制約があり、樹脂層が設け難いので、樹
脂層から見れば、剥離性の弱い材料の方が、適合性が広
いことになる。しかし、もちろん、剥離し難くなるた
め、剥離性の高いものが要望される。つまり、この2点
を両立させることが、剥離層を複層化した理由である。
このため、第1の剥離層12−1を形成する材料を、ポ
リシロキサンを主鎖とするシリコーンアクリレートを剥
離性主成分とした場合に、第2剥離層12−2を形成す
る材料を、第1の剥離層12−1よりも配合比を少なく
とすることが望ましい。
【0014】また、第1剥離層12−1と第2剥離層1
2−2とを同じ材料を用いて、形成することもできる。
この場合に、少なくとも第1剥離層12−1と第2剥離
層12−2とは、剥離性を異ならせることが必要であ
る。本実施態様では、第1剥離層12−1に含まれる剥
離成分を、第2剥離層12−2に含まれる剥離成分より
多く含ませるようにしてある。剥離成分は、例えば、シ
リコーン系、ワックス系、オレフィン系、フッ素系材料
を剥離インキ中に含ませたものである。例えば、第1剥
離層12−1及び第2剥離層12−2は、UV硬化型オ
フセットインキで形成することができ、剥離成分を、ポ
リシロキサンを主鎖とするシリコーンアクリレートとし
た場合には、剥離成分は、第1剥離層12−1が第2剥
離層12−2に対して1.5〜10倍程多く度含まれる
ことが好ましい。また、第1剥離層12−1の厚さは、
3〜10μm,第2剥離層12−2の厚さは、0.5〜
3μm程度が好ましい。
【0015】また、第1剥離層12−1は、第1先刷剥
離インキ層12−1a、第2先刷剥離インキ層12−1
b等のように、複数層に分けて形成することが好まし
い。この理由は、第1剥離層12−1の方が剥離性を強
く(剥離しやすい)するために、剥離成分を増加させる
ことに加えて、複数の剥離界面を持たせて、剥離のきっ
かけが得やすくなるようにするためである。
【0016】樹脂層13は、第2剥離層12−2の裏面
に形成され、表示基材11の一部が剥離されたときに、
粘着層14の粘着性を発現させないための目止め層であ
る。この樹脂層13は、UVインキや、酢酸ビニル系樹
脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂等の合成樹脂
等を印刷又はコーティング等によって形成することがで
きる。また、樹脂層13を形成する樹脂は、アクリル系
樹脂、ゴム系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹
脂、メラミン系樹脂のうち少なくとも1種を主成分とす
ることが好ましい。樹脂層13の厚さは、特に限定はさ
れないが、通常0.5〜30μm、好ましくは5〜15
μm程度である。
【0017】接着剤層14は、樹脂層13の下に形成さ
れている層であり、樹脂層13を荷物等の被着体30に
貼付可能にする。接着剤層14は、アクリル系接着剤、
天然ゴム系接着剤、合成ゴム系接着剤、シリコーンゴム
系接着剤などが好適に用いられる。接着剤層14の塗布
量・塗布厚は、特に限定されないが、好ましくは、塗布
量は0.1〜50g/m2 であり、塗布厚は0.1〜5
0μmである。荷物等の被着体に対する接着剤層14の
接着力は、表示基材11の疑似接着力よりも大きい必要
があり、被着体30に応じて、適宜、調整するとよい。
【0018】次に、本実施形態による積層型剥離ラベル
の製造方法を工程順に説明する。まず、表示基材11の
裏面に、シリコーンアクリレートを剥離成分とするUV
シリコーン系の樹脂を、厚さ、0.1〜3μm程度にオ
フセット印刷した後に、UV灯によって十分に硬化させ
て第1先刷剥離インキ層12−1aを形成した。そし
て、第1先刷剥離インキ層12−1aの裏面に、第1先
刷剥離インキ層12−1aと同じ樹脂を、厚さ、0.1
〜3μm程度にコーティングした後に、UV灯によって
十分に硬化させて第2先刷剥離インキ層12−1bを形
成することにより、第1剥離層12−1を形成した。
【0019】次に、第1剥離層12−1の裏面に、その
第1剥離層12−1を形成した樹脂と異なり、剥離成分
を減量したUVシリコーン系の樹脂を、厚さ、0.5〜
3μm程度にコーティングした後に、UV灯によって十
分に硬化させて、第2剥離層12−2を形成した。
【0020】そして、第2剥離層12−2の裏面に、ポ
リウレタンエマルジョンからなる樹脂剤を、10μm塗
布し、樹脂層13を形成し、最後に、アクリル酸エステ
ルからなる接着剤を、15μm塗布し、接着層14を形
成することによって、本実施形態の積層型剥離ラベル1
0を製造した。
【0021】第1実施形態によれば、表示基材11に
は、複数の層からなる剥離層12−1、12−2を備え
ており、第2剥離層12−2の樹脂層13に対する接着
力が強いので、積層型剥離ラベル10の移動中等に、不
用意な脱落がなく、信頼性が高い。また、表示基材11
が第2剥離層12−2と樹脂層13の接合面Aから剥が
れにくくしても、第2先刷剥離インキ層12−1bと第
2剥離層12−2の接合面B、又は、第2先刷剥離イン
キ層12−1bと第1先刷剥離インキ層12−1aの接
合面Cから剥がれるので、確実に剥がすことができる。
【0022】(第2実施形態)図2は、本発明による積
層型剥離ラベルを配送伝票に使用した場合の第2実施形
態を示す図であって、図2(A)は、断面図、図2
(B)は、平面図である。なお、第2実施形態では、前
述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、末
尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略す
る。この配送伝票20は、図2(A)に示すように、伝
票基材21の裏面に、 第1剥離層22−1、第2剥離層
22−2、樹脂層23、印刷層24、粘着層25を、順
次積層して設け、さらに、粘着層25を保護するため
に、剥離紙26が設けられた1pタイプの宅配伝票であ
る。
【0023】この伝票基材21は、図2(B)に示すよ
うに、送付先表示欄aや依頼主印刷欄b等を有する荷札
票部21aと、配送依頼主に渡される引受票部21b
と、配送ルートの中継ポイントで管理のために使用され
る中継票部21cと、配送確認のために送付先で押印を
受ける受領印欄eを備えた配送票部21d等とを備えて
いる。
【0024】荷札票部21aは、配送荷物に貼付される
貼付票部である。また、引受票部21b,中継票部21
c及び配送票部21dは、配送途中に剥離される剥離票
部であり、剥離するときに分離が容易となるように、ミ
シン目やハーフカット等の分離予定線cで、それぞれ分
割されている。また、各票部21a〜21dには、この
配送伝票20自身の「ID」等として、配送管理に用い
られるバーコードを印字又は印刷するバーコードエリア
d1〜d4が設けられている。
【0025】剥離層22−1、22−2は、伝票基材2
1の剥離票部(引受票部21b,中継票部21c及び配
送票部21d)を、配送途中に剥離可能とする層であ
る。この剥離層22−1、22−2は、伝票基材21の
表面に、剥離票部となる引受票部21b,中継票部21
c及び配送票部21d等を印刷する印刷機で、見当合せ
を行なって、それらの裏面のみに正確に印刷されてい
る。このため、引受票部21b,中継票部21c及び配
送票部21d等の剥離票部のみが容易に剥離され、か
つ、貼付票部である荷札票部21aが配送途中で不用意
に剥離されることがない。この剥離層22−1、22−
2は、伝票基材11の裏面の一部(剥離票部)に、シリ
コーンアクリレートを主成分とするUVインキによっ
て、パターン状にオフセット印刷、活版印刷等によっ
て、厚さ、1.5〜15μm程度に印刷されている。
【0026】印刷層24は、伝票基材21の剥離票部
(引受票部21b,中継票部21c及び配送票部21
d)を剥離したときに表れ、受取人や荷扱い者等に対す
るメッセージ等を表示する層である。例えば、保冷配送
であれば、「鮮度やおいしさをそのままお届け」などの
標語や、荷物の取り扱いが悪くならないように、「取扱
注意」や「われもの」等の牽制文言を加えておくとよ
い。なお、この印刷層24は、用途等によっては省略し
てもよい。なお、本実施形態では、印刷層24を設けて
いるので、剥離層22,樹脂層23を形成する材料は、
無色又は有色でかつ透明又は半透明であることが必要で
ある。
【0027】粘着層25は、この配送伝票20を配送荷
物に貼付するための層であり、この実施形態では、粘着
層25の一部に剥離層22−1、22−2が形成されて
おらず、その部分では、伝票基材21に対して、強接着
性を発現する。
【0028】剥離紙26は、粘着層25の下に配置され
ている基材であり、使用前に、粘着層25を保護する層
である。剥離紙26は、紙、織物、プラスチックフィル
ムなどから形成されており、この上面、すなわち、粘着
層25の側の面には、シリコーン系離型剤などにより剥
離処理がなされている。剥離紙26の厚さは、特に限定
はされないが、通常20〜200μm、好ましくは40
〜100μm程度である。
【0029】この配送伝票20は、オフセット印刷機を
用いて、伝票基材21となるベース用紙の表面に各票部
21a〜21dを印刷し、裏面に剥離層22−1、22
−2を同一の印刷機で見当合わせをして正確に印刷す
る。
【0030】次に、第2実施形態に係る配送伝票20の
製造方法を説明する。まず、伝票基材21の裏面の一部
に、シリコンアクリレート等の剥離成分を含む、UVシ
リコーン等のUVインキによって、パターン状にオフセ
ット印刷して、厚さ、0.1〜3μm程度に第1先刷剥
離インキ層22−1aを塗布した後に、第1先刷剥離イ
ンキ層22−1aを、UV灯によって十分に硬化させ
る。次に、第1先刷剥離インキ層22−1aの裏面に、
第1先刷剥離インキ層22−1aと同じUVインキによ
って、パターン状にオフセット印刷して、厚さ、0.5
〜3μm程度に第2先刷剥離インキ層22−1bを塗布
した後に、第2先刷剥離インキ層22−1bを、UV灯
によって十分に硬化させて、第1剥離層22−1を形成
した。
【0031】次に、第1剥離層22−1の裏面に、ポリ
ウレタンエマルジョンからなる剥離剤を含むUVインキ
によって、パターン状にオフセット印刷して、厚さ、
0.5〜3μm程度に第2剥離層22−2を塗布した後
に、UV灯によって十分に硬化させ、第2剥離層22−
2を形成した。
【0032】さらに、剥離層22−2の上に、樹脂層2
3をコーティングし、さらに、オフセット印刷機で印刷
層24を印刷してから、粘着層25を形成する粘着加工
を行う。最後に、剥離層26となるセパレータ紙と貼り
合せることによって、本実施形態の配送伝票20を製造
した。
【0033】本実施形態の配送伝票20は、第1実施形
態の効果に加えて、ノンインパクトプリンタによって、
伝票基材21の表面の各欄に必要事項を高速に印字する
ことができる。また、引受票部21b,中継票部21c
及び配送票部21dは、発送元、中継ポイント、送付先
などで順次剥離される。このとき、下層に剥離層22−
1、22−2が正確に設けられているので、剥離がしや
すく利便性が高いと共に、その下層に基材が不要なため
に、安価に製造でき、資源保護の観点からも、非常に実
用的である。さらに、最後まで配送荷物に貼付される配
送票部21aも1枚で済み、配送票部21aは、 下層に
剥離層22−1、22−2が設けられていないので、配
送荷物等の被着体に永久接着し、配送中に不用意な脱落
がなく、信頼性が高い。
【0034】以上説明した実施形態に限定されることな
く、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明
の均等の範囲内である。 (1) 第1剥離層は、第1先刷剥離インキ層a及び第
2先刷剥離インキ層の2層から構成した例で説明した
が、1層でもよいし、3層以上であってもよい。また、
第2剥離層を多層にしてもよい。 (2) 第2実施形態では、剥離票部は、引受票部21
b,中継票部21c及び配送票部21dの例で説明した
が、例えば、配送システムによっては、配送票部21d
のみでもよいし、また、中継票部21cを複数設けても
よい。
【0035】(3) 第2実施形態では、剥離票部が容
易に切り取れるように、ミシン目やハーフカットを設け
た例で説明したが、さらに、そのミシン目やハーフカッ
トの周縁部、又は、剥離票部の外周縁部に、網掛け印刷
等によって、 永久接着力よりは接着力が低く、全ベタ印
刷よりは接着力が高くなるように、接着力を調整してお
くと、剥離票部の脱落や紛失を防ぐこともできる。
【0036】(4) 剥離層22−1、22−2は、水
溶性樹脂を含み、水性ペンによる筆記適性や水性インキ
によるスタンプ適性を備えるようにすることができる。
【0037】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、複数の層からなる剥離層を備えており、第2剥離
層の樹脂層に対する剥離性を弱く(接着力を強く)して
いるので、移動中等に、不用意な脱落がなく、信頼性が
高い。また、第2剥離層と樹脂層の接合面から剥がれに
くくしても、第1剥離層と第2剥離層との接合面から剥
がれるので、確実に剥がすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による積層型剥離ラベルの第1実施形態
を示す断面図である。
【図2】本発明による積層型剥離ラベルを配送伝票に使
用した場合である第2実施形態を示す図である。
【符号の説明】
10 積層型剥離ラベル 11 表示基材 12−1 第1剥離層 12−1a 第1先刷剥離インキ層 12−1b 第2先刷剥離インキ層 12−2 第2剥離層 13 樹脂層 14 接着剤 15 被着体 20 配送伝票 21 伝票基材 21a 荷札票部 21b 引受票部 21c 中継票部 21d 配送票部 a 送付先表示欄 b 依頼主印刷欄 c 分離予定線(ミシン目,ハーフカット) d1〜d4 バーコードエリア e 受領印欄 22−1 第1剥離層 22−2 第2剥離層 23 樹脂層 24 印刷層 25 粘着層 26 剥離紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK01D AK42 AK52 AR00A AR00B AR00C BA04 BA07 BA10A BA10D BA13 CC00 DG10 EH461 EH462 EJ861 GB90 HB31 HB40A JL14 JL14B JL14C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示基材と、 前記表示基材の下側に形成された少なくとも1層の第1
    剥離層と、 前記第1剥離層の下側に形成され、前記第1剥離層の剥
    離性より弱い剥離性を有する少なくとも1層の第2剥離
    層と、 前記第2剥離層の下側に形成された樹脂層とを備える積
    層型剥離ラベル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の積層型剥離ラベルにお
    いて、 前記第1剥離層に含まれる剥離成分が前記第2剥離層に
    含まれる剥離成分よりも多いことを特徴とする積層型剥
    離ラベル。
  3. 【請求項3】 表示基材の下側に剥離剤を塗布した後
    に、前記剥離剤を乾燥させて少なくとも1層の第1剥離
    層を形成する第1の工程と、 前記第1剥離層の下側に前記第1剥離層の剥離性より弱
    い剥離性を有する剥離剤を塗布した後に、前記剥離剤を
    乾燥させて少なくとも1層の第2剥離層を形成する第2
    の工程と、 前記第2剥離層の下側に樹脂剤を塗布して樹脂層を形成
    する第3の工程と、を備える積層型剥離ラベルの製造方
    法。
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