JP4464456B1 - 伝票用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】インパクトプリンタ、ノインパクトプリントプリンタの両方に対応した伝票用シートを提供する。
【解決手段】
上基材と中間基材と下基材とを有し、上基材の裏面と中間基材の表面とが対面し、中間基材の裏面と下基材の表面とが対面するように各基材が積層され、
上基材の表面に印字領域を有し、かつ下基材の裏面の情報記入部に対して印圧をもって記入した情報が、上基剤裏面の第1複写部及び中間基剤裏面の第2複写部に対して複写される複写機能を有する伝票用シートにより解決される。
【選択図】図1

Description

本発明は、宛先情報等を記入して配送品に貼付して用いる配送用シートに関し、特に、インパクトプリンタ、ノンインパクトプリンタを用いて印字・印刷・複写可能な伝票用シートに関する。
伝票用シートにおいては、記入情報の複写が必要な場合には、バックカーボン紙やノーカーボン紙等の複写機能を有する帳票を複数枚重ねて綴じ合わせた複写構造のものが用いられている。
この構造の伝票用シートは、紙面がコンパクトであり、手書きによっても複写が可能であるといった利点があるが、高速印字が可能であるとともに普及率の高いインクジェットプリンタやレーザープリンタ等のノンインパクトプリンタが利用できないという欠点がある。
しかし、伝票用シートに記入するすべての情報について複写が必要ではない場合もあり、このような複写の必要ではない情報について高速なノンインパクトプリンタによる印字が可能となれば利便性が高まるとともに、コストの削減にも繋がる。
これに鑑みて、本出願人らは、必要部分のみ複写情報をとることができ、しかも薄くかつ平坦でノンインパクトプリンタ、インパクトプリンタの双方に対応可能な三層構造の伝票用シートに関する技術を開発した(特許文献4)。
この伝票用シートは、伝達情報や複写情報或いは記入情報等に対応する各伝票片が必要に応じてシートから分離可能となる構成となっている。
しかしながら、かかる伝票用シートでは、使用者が必要とする情報が複数ある場合に、伝票用シートから分離される伝票片が複数枚となり、使用者においてそれらの分離された各伝票片を管理したり保管したりする必要が生じ煩雑となる不都合があった。
特開平7−134554公報 特開11−28876号公報 特開2007−1150号公報 特願2008−226782号公報
そこで、本発明の主たる課題は、複写不要な情報についてはノンインパクトプリンタによって高速に印字をすることができ、複写が必要な情報についてはインパクトプリンタや手書き等によって複写を取ることができ、しかも複数の情報が一体的に一つの伝票片に得られる伝票用シートを提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
上基材と中間基材と下基材とを有し、
上基材の裏面と中間基材の表面とが対面し、中間基材の裏面と下基材の表面とが対面するように各基材が積層されている、伝票用シートであって、
上基材の表面に切り取り線で囲まれた第1情報記入部があり、
上基材の裏面に前記切り取り線で囲まれた第1複写部があり、
中間基材の裏面に切り取り線で囲まれた第2複写部があり、
下基材の裏面に複写情報記入部があり、
下基材の裏面に切り取り線により囲まれた第2情報記入部があり、
前記第1複写部と第2複写部と複写情報記入部とが重なる位置にあって、複写情報記入部に記入された情報が第1複写部及び第2複写部に複写されるよう構成され、
前記第2情報記入部に対応する下基材表面が、中間基材の裏面に接着されていて、前記第2複写部とともに一体的に切り離し可能とされ、
中間基材の前記第2複写部を除く部分の少なくとも一部に粘着剤層が設けられているとともに、下基材の第2情報記入部を除く部分が中間基材に対して剥離可能に接着されている、
ことを特徴とする伝票用シート。
なお、第2情報記入部は、中間基材に接着されていればよく、この接着は剥離可能でもよいし、剥離不能でもよい。
<請求項2記載の発明>
上基材の表面に第1情報記入部以外の情報記入部が一つ以上ある請求項記載の伝票用シート。
<請求項3記載の発明>
下基材の裏面に第2情報記入部及び複写情報記入部以外の情報記入部が一つ以上ある請求項1又は2記載の伝票用シート。
<請求項4記載の発明>
下基材の表面側は、第2情報記入部に重なる部分を除いて、剥離処理されている請求項1〜3の何れか1項に記載の伝票用シート。
本発明によれば、複写不要な情報についてはノンインパクトプリンタによって高速に印字をすることができ、複写が必要な情報についてはインパクトプリンタや手書き等によって複写を取ることができ、しかも複数の情報が一体的に一つの伝票片に得られる伝票用シートが提供される。
次いで、本発明の実施形態を図1〜15を参照しながら以下に詳述する。
『構造例』
本形態の伝票用シートX1は、上基材1と中間基材2と下基材3とを有し、上基材の裏面1Bと中間基材の表面2Aとが対面し、中間基材の裏面2Bと下基材の表面3Aとが対面するように前記各基材が積層された3層構造をなしている。
そして、本伝票用シートX1においては、上基材の表面1Aには、フレキソ印刷、オフセット印刷、グラビア印刷等の既知の印刷技術により枠欄や当該枠内に記載すべき情報を指定する表示等を印刷することで、第1情報記入部としての配達者控え部11が形成され、下基材の裏面に第2情報記入部としての受取人控え部12が形成されている。
また、同様に既知の印刷技術により、上基材の表面1Aには、第3情報記入部としての受領証部13と第4情報記入部としての宛先表示部14が形成されている。
なお、ここでの記載すべき情報とは、例えば、配送先情報、依頼主連絡先、整理番号、集配日、配達予定日、配送品名等である。
他方、配達者控え部11、受取人控え部12及び受領証部13の各部は、矩形に配された切り取り補助線L1、L2で囲まれて区画分けされており、各基材1の他の部分からそれぞれ分離可能となっている。
また、配達者控え部11と受領証部13とは所定間隔を開けて並設されているとともに、これらを囲む切り取り補助線L1は両部を合わせて一体の領域(「図示例では矩形領域R1」を形成するように一部を共用して連続して配されている。
さらに、図示の形態では、好ましい形態として、各部の縁が伝票用シートX1の縁Eに重ならないように、中央に偏位して配されており、伝票用シートX1の周縁に余剰の周縁部Zeが形成されている。
なお、本形態では、好ましく、配達者控え部11及び受領証部13を囲む切り取り補助線L1で矩形に囲まれる適宜の部のコーナーが小三角状にカットされた所謂コーナーカット50が施されており、切り取り開始端として当該コーナーが摘みやすくなっている。
ここで、切り取り補助線L1、L2は、当該線に沿って切断されるように配した、ミシン目線、スリット線、ハーフスリット線などであるが、本伝票用シートX1においては、前記受取人控え部12を囲む切り取り補助線L2は、比較的、簡易に切断可能なハーフカット線が好ましく採用され、配達者控え部11及び受領証部13を囲む切り取り補助線L1は、意図せず切断し難く、必要時に所定方向に向かって意図的に順次ミシン目線が裂けるミシン目線である。そして、ミシン目線は特に所定方向にのみ簡易に切断可能となるジッパーミシン目線であるのが好ましい。
他方、上基材の裏面1Bの配達者控え部11に対応する部位に第1複写部15が配されている。すなわち、前記配達者控え部11と第1複写部15とは表裏の関係となっている。
第1複写部15もまた、フレキソ印刷、オフセット印刷、グラビア印刷等の既知の印刷技術により枠欄や当該枠内に記載すべき情報を指定する表示等を印刷して形成されている。
ここで、上基材1は、前記中間基材2に対して、宛先表示部14に対応する裏面を含む部位において接着剤層40を介して剥離不能に接着され、配達者控え部11及び受領証部13に対応する裏面の部位では非接着とされている。さらに、本形態では、好ましい形態として、前記余剰の周縁部Ze及び配達者控え部11及び受領証部13の間の領域においても上基材1と中間基材2とが接着されている。この領域を接着していないと、発送者控え部11を剥がしたときに、意図せず受領証部13まで剥がしてしまう恐れがある。また前領域を接着していないと、発送者控え部11を剥がすことで受領証部13の一部が浮いた状態で配送され、受領証部13が破れたり、紛失する恐れがある。
従って、配達者控え部11及びこれと表裏関係にある第1複写部15と、受領証部13とが、切り取り補助線L1の切り取りにより切り抜かれて、上基材1から分離されて別体のシートとなる。
なお、上基材1と中間基材2との接着は、これらの基材間の上述の適宜の位置に、既知の非剥離性接着剤を層状、薄膜状、網目状に配されて行なわれていればよく、接着剤の種類については、本発明では接着剤の種類は特に限定されるものではない(図においては、上基材と中間基材との接着層は符号16で示す)。また、接着剤層40は、本形態では好ましく、切り取り線補助線L1の切り取りに影響を及ぼさないように、切り取り補助線L1の近傍については接着剤が配されていない。ここで、切り取り補助線L1の近傍とは、切り取り補助線L1から、0.1〜10mm程度の範囲を言う。
他方、中間基材の裏面2Bには第2複写部21と粘着部23とが配されている。この第2複写部21は前記第1複写部15に重なる位置にあり、粘着部23は第2複写部を除く範囲に設けられている。すなわち、第2複写部21は、中間基材2における第1複写部15と対面する部分に対して表裏の関係にある。
第2複写部21もまた、フレキソ印刷、オフセット印刷、グラビア印刷等の既知の印刷技術により枠欄や当該枠内に記載すべき情報を指定する表示等を印刷して形成されている。本形態では、第2複写部は、前記第1複写部と同様の不変情報印刷が施されている。
他方、第2複写部21は、受取人控え部12とともに、切り取り補助線L3で矩形に囲まれている。図示例では、この切り取り補助線L3で囲まれる矩形領域R2にも好ましくコーナーカット50が施されている。なお切取り補助線L3はL1とほぼ同等、好ましくは小さい構成がよい。
従って、前記矩形領域R2は、上記説明からも理解されるように、上基材1における配達者控え部11と受領証部13とを含む矩形領域R1よりも少なくとも同形状若しくは好ましく狭小であるとともに重なり合う位置にある。
なお、狭小とするのが望ましいのは、矩形領域R1を構成する切り取り補助線L1の切断時に誤って、下層の切り取り補助線L3が切断されないようになるためである。図示例では、特に好ましい例として、矩形領域R2のコーナーカット部50が、矩形領域R1を構成するL1と重ならない位置となるような態様で、矩形領域R2が矩形領域R1よりも狭小となるように構成されている。
他方、前記粘着部23は、ホットメルト粘着剤、アクリル系粘着剤、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤等の既知の粘着剤が層状、薄膜状、網目状に配されてなる部分であり、適宜の粘着力を有して、伝票用シートを配送品に貼付するためのものである。粘着部23の厚さは、特に限定されない。通常は、10〜50μm、好ましくは20〜30μm程度である。10μm以下だと粘着力が不足し、切取り片が紛失する恐れがあり、50μm以上になると粘着剤が基材からはみ出す恐れがある。なお、上記掲げた粘着剤のなかで最も好ましいのは乾燥性に優れ、乾燥後基材のぼこつきが少なく、印字適性が良好となるホットメルト粘着剤である。
この粘着部23は、第2複写部21以外の部分、すなわち受領証部12の裏面に対応する部位にも配されている。また、本形態では、好ましく前記切り取り補助線L3の切断にともなう第2複写分の切り離しに粘着部23が影響を与えない程度に、切り取り補助線L3の周囲の範囲を除いて配されている。この周囲の範囲は、例えば、第0.1〜10mm程度の範囲はである。さらに、本形態では、より好ましく上述の余剰の周縁部Zeに対応する部分にも粘着部23が配されている。
なお、前記中間基材2における、切り取り補助線L3も上基材1のものと同様に、当該線に沿って切断されるように配した、ミシン目線、スリット線、ハーフスリット線などであり、最も好ましい切り取り補助線L3は、ジッパーミシン目線である。
他方、前記下基材の表面3Aは、シリコーン、長鎖アルキルポリマー、ポリオレフィン、アルキド樹脂、フッ素化合物等の離型剤30Bが層状、薄膜状、網目状に配されて離型処理されており、下基材3と中間基材2とは、前記中間基材2の粘着部23を介して剥離可能に接着されている。
但し、この離型処理部分は、第2情報記入部である受取人控え部12と表裏関係にある部分については、特に図5、図8、図12に示されるように第2情報記入部である受取人控え部12と表裏関係にある部分を除く範囲とするのが望ましい。また、下基材3として剥離紙を使用することができる。このように表面3Aが剥離性を有する紙を用いるのであれば、図13〜図15に示されるように、糊殺し層31を設けるなどして密着性を高くするようにする。もちろん、離型剤を塗布したのち、当該部分に重ねて糊殺し層を設けてもよい。
以上の説明から理解できるように、本伝票用シートX1では、好ましく、下基材裏面3Bに形成された受取人控え部12は中間基材2に対して剥離不能若しくは剥離し難くなり、また、中間基材の裏面2Bに配されている第2複写部21は、下基材3に対しては自由な状態となっている。
他方、下基材の裏面3Bにおける前記第2情報記入部としての受取人控え部12は、受領証部13に重なる位置、すなわち、前記第2複写部21とともに矩形領域R2として切り取り補助線L3で囲まれる範囲と重なる位置に形成されている。そして、特に前記矩形領域内における粘着部23を被覆するように配されている。
従って、この受取人控え部12は、上述のようにハーフスリット線L2により囲まれていることから、下基材3の他の部分から分離可能であるとともに、中間基材2に形成された粘着部23を介して、中間基材の矩形領域R2と接着されて一体化されている。
このため、上基材1の少なくとも配達者控え部11及び受領証部13が切り離された状態においては、中間基材裏面2Bの第2複写部21を含む矩形領域R2を分離すると、下基材3の受取人控え部12もそれと一体的に他の部分から分離されるようになっている。
他方、本形態の伝票用シートX1の下基材の裏面には、前記受取人控え部12とともに、複写用情報記入部32と第5情報記入部として発送者控え部33とが配されている。
前記複写用情報記入部32は、前記第1複写部15及び第2複写部21に重なる位置に配されており、発送者控え部33は、複写用情報記入部32及び受取人控え部12以外の部分に配されている。発送者控え部33の位置は限定されないが、好ましくは、図示例の如く、宛名情報記入部14に重なる位置である。
また、本形態の下基材3には、図示されるように、好ましく複写用情報記入部32と発送者控え部33とを合わせた領域を他の領域から分離可能とするミシン目線等の切り取り補助線L4が形成されており、両部32,33を含むシートが一体的かつコンパクトに形成されるようになっている。また、下基材3の余白部には伝票用シートの使用説明を記載、広告情報を記載することが可能である。
なお、本発明においては、下基材表面3Aに情報が印刷されていてもよい。この場合、情報印刷の妨げになるのであれば、本発明の効果を達成可能な範囲で、粘着部と離型処理部の組み合わせ位置を適宜変更する。さらに、情報を印刷した上に離型処理層を印刷等によって形成してもよい。
ここで、本形態の伝票用シートX1における上基材1及び中間基材2はノーカーボン紙であり、より詳細には、上基材1が、表面1Aに発色剤層も顕色剤層も有さずかつ裏面1Bに顕色剤層10Bを有する所謂下用紙であり、中間基材2が、表面2Aに発色剤層20A、裏面2Bに顕色剤層20Bと発色剤層20Cとを有する所謂中用紙である。
従って、本形態の伝票用シートX1では、上基材の裏面1Bに第1複写部15、中間基材の裏面2Bに第2複写部21、下基材の裏面3Bに複写用情報記入部32が配されているとともに、これらが重なる位置にあり、また、それらの間に粘着部23や接着層16が介在しないことから、下基材の裏面3Bの複写用情報記入部32に対して印圧をもって記入した情報が既知のノーカーボン紙の原理により第1複写部15及び第2複写部22に対して複写される。
なお、本発明において顕色剤層を構成する顕色剤、発色剤層を構成する発色剤、或いはノーカーボン紙の番手については、特に限定されない。手書き記入や用いるノンインパクトプリンタの使用を考慮して適宜選定すればよい。
なお、本発明の伝票用シートX1における複写機能については、この形態に限定されない。例えば、図示はしないが、上基材及び中間基材のそれぞれを、裏面に顕色剤層と発色剤層とを有するノーカーボン紙としてもよい。
また、上基材を裏面に顕色剤層を有する下用紙とし、中間基材を表面に発色剤層、裏面に顕色剤層を有する中用紙とし、下基材を表面に発色剤層を有する上用紙とする構成であってもよい。この場合、下基材の離型処理を行なうにあたって、当該情報記入部に対応する部分のみ離型処理されないようして、発色剤層が離型剤によって被覆されないようにすればよい。
さらには、ノーカーボン紙を用いずに、中間基材を第1情報記入部に対面する部分にカーボン層を設けたバックカーボン紙とし、下基材を第2情報記入部に対面する部分にカーボン層を設けたバックカーボン紙としてもよい。
上述のいずれの構成をとっても、下基材の裏面の複写情報記入部32に対して印圧をもって記入した情報が第1複写部15及び第2複写部21に対して複写される。
なお、本発明における各基材1〜3のベースとなる原紙は、特に限定されない。クラフト紙、上質紙、グラシン紙、パーチメント紙、レーヨン紙、コート紙等を使用することができる。
ただし、上基材1については、配送時に風雨に暴露される可能性があることから、耐水性に優れる基材とするのが望ましい。また、表面1Aには湿潤紙力増強剤を塗布して湿潤時の紙力を向上させる処理をするのが望ましい。
また、本発明の伝票用シートX1においては、上述の複写機能を発揮させるべく、積層時における紙厚を350μm以下、特に275〜325μmとするのが望ましい。紙厚が350μmを超えると手書きで複写部に記入をした際、筆圧が弱いと、複写機能が発揮できなくなる可能性がある。また、ノンインパクトプリンタで印刷する際に紙詰まりが起こりやすくなる問題がある。
『使用方法例』
次いで、上記本形態の伝票用シートX1の使用方法例を、特に図16を参照しながら説明する。
まず、図16(A)に示すように、インクジェットプリンタ、レーザープリンタ等のノンインパクトプリンタによって、上基材の表面1Aに形成された配達者控え部11、受領証部13、宛先表示部14と、下基材12の受取人控え部12及び発送者控え部33に必要な情報を印刷する。このとき、本伝票用シートX1は、各部11〜14が表裏面に形成されているため、各部11〜14,33に対して両面印刷であれば一度に印字・印刷をすることができる。もちろん、一方面ずつ片面印刷を行なってもよい。また、各部への情報の記入は、手書きなどによって行なってもよい。なお、ここでの必要な情報とは、例えば、受取人や依頼主の氏名・会社名・住所などの連絡先・配送先、配送品の品名等である。
この配達者控え部11、受取人控え部12、受領証部13、宛先表示部14及び発送者控え部33への情報の印刷等に前後して、伝票用シートX1の裏面を構成する下基材裏面3Bの複写用情報記入部32にも必要な情報を記入する。このとき情報記入部32に対しては、手書き又はインパクトプリンタにより情報を記入する。この手書き又はインパクトプリンタによる複写用情報記入部32へ情報記入を行なうと、上述の複写機能によって第1複写部15及び第2複写部21に、当該記入情報と同じ情報が複写される。
この複写する情報は、特に限定されないが、受取人、配達業者、依頼主である発送者の間で共有したい情報等であり、例えば、配達業者において配送品を配送する過程で配送品が破損してしまった際の免責事項に対して依頼主が同意したことを表示する依頼主のサインや、配送品の内容について違法性がないことの宣誓情報等が挙げられる。
また、パソコン、家電などを修理や不良品回収等の諸事情のために販売メーカーが製品を回収する際や、引っ越しの荷物など、配達業者が預かる荷物の梱包作業を行うような配送システムにおいて本伝票を用いるのであれば、当該荷物の梱包前の状態を配達業者が書き入れるチェック欄や、このチェック欄の内容に相違がないことに同意する依頼主のサイン等も挙げられる。
したがって、上述の複写情報記入部32、第1複写部15、第2複写部21を構成する枠欄や当該枠内に記載すべき情報を指定する表示等は、かかる情報に関する事項が例示できる。
次いで、配達者控え部11、受取人控え部12、受領証部13、宛先表示部14、複写用情報記入部32及び発送者控え部33の各部に必要な情報を記入したならば、図16(B)に示すように下基材1を中間基材2から剥離する。
このとき中間基材裏面2Bの粘着部23に対面している下基材表面3Aは離型処理されているので問題なく剥離される。それとともに、この剥離の際に、第2情報記入部の受取人控え部12が、中間基材裏面と剥離不能または剥離し難く接着しているのでハーフスリット線L2を介して分離され、中間基材2側に残る。
そして、この下基材1の剥離によって複写用情報記入部32及び発送者控え部33が別体となり発送者の控えとなり、それとともに中間基材裏面2Aの所定の粘着部23が露出される。
本形態においては、複写用情報記入部32と発送者控え部33とを合わせた領域を他の領域から分離可能とする切り取り補助線L4が形成されているため、必要に応じて、当該切り離し線L4で切断して、不必要な余剰部分を廃棄して、当該控えをコンパクトにする。
次いで図16(C)に示すように、露出された中間基材裏面2Bの粘着部23を介して配送品Dに当該伝票用シートX1を貼付する。このとき、第2複写部21の裏面には粘着剤が配されておらず、また、第2複写部を含む矩形領域R2内の粘着部は、受取人控え部12によって被覆された状態のままのため、第2複写部を含む矩形領域R2は、伝票用シートX1が配送品に貼付された配送品に対しては自由となっている。
そして、発送者はこの状態において、配達業者や運送会社等の配達者に対して配送品を受け渡して、配送品Dの配送を依頼する。配達者は、配送品Dを受け取った後に、上基材1の配達者控え部11に係る切り取り補助線L1を切断して、配達者控え部11を別体にしてこれを配達者の控えとする。この配達者控えには、その裏面が第1複写部15となっているため、前記複写用情報記入部32に記入した情報の複写が取られている。
次いで、配達者は、その後に宛先表示部等の表示にしたがって配送品を受取人へ配送し、受取人へ配送品を受け渡す。このとき、図16(D)に示すように、配達者は受領証部13にかかる切り取り補助線L1を切断して配送品より分離し、これに受取人より受領確認の押印やサインをもらって受領証とする。
そして、前記配達者控え部11及び受領証部13の分離に伴って、第2複写部21を含む矩形領域R2が露出される。
次いで、配送品を受け取った受取人は、図16(E)に示されるように、配送品の梱包を解いて梱包物を確認するとともに、第2複写部21を含む矩形領域R2に係る切り取り補助線L3と受取人控え部11と受領証部13との間の切り取り補助線L1の残部とを切断して控えとする。このとき、本発明の伝票用シートX1では前記矩形領域R2に対して受取人控え部12が接着されているため切り取り補助線L1,L3の切断によって第2複写部21と受取人控え部12とが一体的に分離される。また、上述のとおり、例えば複写された情報が梱包物の梱包前の状態に関する情報であれば梱包物と第2複写部21の情報とを照合して配達時に梱包物の破損が生じなかったかを確認する。
かくして、配送品Dの配送が完了し、この時点で、発送者には自身で記入した情報記入部と依頼主控え情報とが手元に控えとして残り、配達業者には受領証と配達者控えと依頼主が記入した情報の複写が残り、受取人には受取人控えと依頼主が記入した情報の複写が残る。そして、この受取人控えと複写は一体として残る。
このように本発明の伝票用シートは、上基材の表面の各部に記入した情報に基づいて、宛先への配達及び受領の確認といった配送の基本的機能が達成されるとともに、発送者が記入した情報の複写を配達業者及び受取人が得ることができる。
そして、その上基材1の表面に配された配達の基本的機能を達成するための宛先表示部、受領証部、配達者控え部及び受取人控え部等についてはノンインパクトプリンタによって情報を記入することができ、複写が必要な情報については、インパクトプリンタ、手書きによって記入することができる。
以上、詳述のとおり本発明の伝票用シートは、極めて利便性に優れるととともに機能的な伝票用シートである。
本発明は、配送品に貼付して用いる伝票用シートに利用可能できる。
本発明の伝票用シートの平面図であるとともに、上基材の表面を示す図である。 上基材の裏面を示す図である。 中間基材の表面を示す図である。 中間基材の裏面を示す図である。 下基材の表面を示す図である。 本発明の伝票用シートの裏面図であるとともに、下基材の裏面を示す図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 図1のC−C断面図である。 図1のD−D断面図である。 図1のE−E断面図である。 図1のF−F断面図である。 本発明の伝票用シートの他の下基材の表面を示す図である。 図13の下基材を採用した場合の図1のB−B断面図である。 図13の下基材を採用した場合の図1のF−F断面図である。 本発明の伝票用シートの使用方法を説明するための図である。
1…上基紙、1A…上基材の表面、1B…上基材の裏面、2…中間基材、2A…中間基材の表面、2B…中間基材の裏面、3…下基材、3A…下基材の表面、3B…下基材の裏面、11…配達者控え部(第1情報記入部)、12…受取人控え部(第2情報記入部)、13…受領証部(第3情報記入部)、14…宛先表示部(第4情報記入部)、15…第1複写部、16…接着層、21…第2複写部、23…粘着部、30B…離型剤、31…糊殺し層、32…複写用情報記入部、33…発送者控え部(第5情報記入部)、50…コーナーカット部、D・・・配送品、L1,L2,L3,L4…切り取り補助線、Ze…伝票用シートの周縁部、R1…領域11、12,R2…L3で囲まれた領域、10B,20B…顕色剤層、20A,20C…発色剤層、X1…伝票用シート。

Claims (4)

  1. 上基材と中間基材と下基材とを有し、
    上基材の裏面と中間基材の表面とが対面し、中間基材の裏面と下基材の表面とが対面するように各基材が積層されている、伝票用シートであって、
    上基材の表面に切り取り線で囲まれた第1情報記入部があり、
    上基材の裏面に前記切り取り線で囲まれた第1複写部があり、
    中間基材の裏面に切り取り線で囲まれた第2複写部があり、
    下基材の裏面に複写情報記入部があり、
    下基材の裏面に切り取り線により囲まれた第2情報記入部があり、
    前記第1複写部と第2複写部と複写情報記入部とが重なる位置にあって、複写情報記入部に記入された情報が第1複写部及び第2複写部に複写されるよう構成され、
    前記第2情報記入部に対応する下基材表面が、中間基材の裏面に接着されていて、前記第2複写部とともに一体的に切り離し可能とされ、
    中間基材の前記第2複写部を除く部分の少なくとも一部に粘着剤層が設けられているとともに、下基材の第2情報記入部を除く部分が中間基材に対して剥離可能に接着されている、
    ことを特徴とする伝票用シート。
  2. 上基材の表面に第1情報記入部以外の情報記入部が一つ以上ある請求項記載の伝票用シート。
  3. 下基材の裏面に第2情報記入部及び複写情報記入部以外の情報記入部が一つ以上ある請求項1又は2記載の伝票用シート。
  4. 下基材の表面側は、第2情報記入部に重なる部分を除いて、剥離処理されている請求項1〜3の何れか1項に記載の伝票用シート。
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