JP4500271B2 - 情報隠蔽用シート - Google Patents

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Description

本発明は、情報を他人に知られることなく郵送等の手段をもって伝達可能とする親展葉書などに用いられる情報隠蔽用シートに関する。
従来の、情報隠蔽用シートは、基紙上に糊層を設けこの糊層に隠蔽すべき情報を印字・印刷するいわゆる先糊方式とよばれるタイプと、基紙に隠蔽すべき情報を印字・印刷したのちに、この印字・印刷面に糊層を付与する後糊タイプとよばれるものがある。
特開平2001−334777 特開平2001−011356 特開平2003−027026 特開平2004−217838
先糊タイプは、糊層のみを付与した状態で利用者に渡し、必要に応じて利用者がシート毎に適当な情報を印字・印刷できるという利点がある一方、糊層上に印字・印刷することから、印字・印刷した情報が不鮮明になりやすい欠点があった。
一方、後糊タイプは、基紙に直接、印字・印刷できることから印字・印刷した情報が鮮明で、しかも印字・印刷後に糊層が付与されることから追記性がなく親展性に優れるという利点がある。しかし、印字・印刷後に糊層を付与する性格からこれらを一連に行う必要があり、利用者がシート毎に個々別々の情報を印字・印刷するといった用途には不向きであった。
また、隠蔽情報をラベルで被覆する特許文献2などの方法もあるが、利用者が主に使用する家庭用、個人用プリンタで印字・印刷する場合は枚葉式プリンタが多く、印刷中に隠蔽ラベルのエッジが引っ掛かって印刷中に隠蔽ラベルが剥離する事故や、情報記入部と隠蔽ラベル部の紙厚差によりプリンタにおける搬送トラブル、印刷トラブルのおそれがある。さらに隠蔽情報量は隠蔽シート片面分のみであるため、隠蔽情報量隠蔽情報部どうしを貼合する場合と比較して、隠蔽情報量が少ない問題がある。
そこで、本発明の主たる課題は、印字・印刷した情報が鮮明であり、親展性に優れるとともに、利用者がシート毎に別々の情報を印字・印刷する用途にも利用しやすく、隠蔽情報量の多い情報隠蔽式シートを提供することにある。
上記課題を解決した本発明およびその作用効果は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
同サイズの表面シートと裏面シートとが縁部を合わせて貼合された情報隠蔽用シートであって、
前記情報隠蔽用シートは、表裏面シート間において粘着剤層間に層間剥離層が配された構造の層間剥離層部を備え、
前記粘着剤層および層間剥離層が、透明または半透明であり、
前記層間剥離層部においては表裏面シートの粘着剤対向面が前記粘着剤層に対して剥離可能とされ、
前記層間剥離層部以外の部分においては表裏面シートが剥離不能あるいは難剥離状態に貼合されている、
ことを特徴とする情報隠蔽用シート。
<請求項2記載の発明>
左右折片部とその間の中央部とからなる三つ折り形態であり、一方の折片部が層間剥離層部である、請求項1記載の情報隠蔽シート。
<請求項3記載の発明>
表面シートおよび裏面シートは、層間剥離層を備える層間剥離層部と他の部分との間に易切り離し線を有する請求項1または2記載の情報隠蔽用シート。
<請求項4記載の発明>
層間剥離層は、擬似接着剤層またはフィルムが貼合された透明または半透明の層間剥離層である請求項1〜3の何れか1項に記載の情報隠蔽用シート。
<請求項5記載の発明>
層間剥離層を有する層間剥離層部以外の部分において、表面シートと裏面シートとの間に光吸収層を備える、請求項1〜4の何れか1項に記載の情報隠蔽用シート。
本発明によれば、印字・印刷した情報が鮮明であり、親展性に優れるとともに、利用者がシート毎に別々の情報を印字・印刷する用途にも利用しやすく、隠蔽情報領域の大きい情報隠蔽式シートが提供される。
次いで、本発明の情報隠蔽用シートを、親展性葉書に用いた例を挙げて以下に詳述する。図1は、本実施の形態の情報隠蔽用シートの正面図であり、図2は、そのII−II断面図である。
図1および2に示されるように、本形態の情報隠蔽用シートX1は、葉書サイズの用紙を横並びに3枚分連接された大きさの表面シート1および裏面シート2とが縁部を合わせて貼合されて形成されており、左右折片部A,Bをその間の中央部Cと重ねた三つ折り形態としたときに、葉書サイズとなるように構成されている。
前記表裏面シート1,2は、古紙を原料とする再生紙あるいはバージンパルプ原料とする非再生紙のいずれをも用いることができる。また、基紙の抄紙方法は、特に限定されず、洋紙の一般的な抄紙技術により抄紙することができる。原料パルプをスラリー化したのち、長網抄紙機、丸網抄紙機、ツインワイヤータイプの抄紙機、多層抄の抄紙機等の抄紙機等を使用して抄紙すればよい。本形態では、後述するが、特に表裏面シートに直接情報を印字・印刷するので、例えばインクジェット記録装置での記録を想定しているのであれば、表面に界面活性剤や填料などを塗布などを含むインク需要層を形成したインクジェット記録用紙とするのが望ましい。
その一方の折片部(図1正面図における右側折片部)Aが層間剥離層部であり、表裏面シート1,2間に粘着剤層3X,3Y間に層間剥離層4が配された構造有する。他の折片部(図1正面図における左側折片部)Bおよび中央部Cは、粘着剤層3のみを有しこの部分では表裏面シート1,2が前記粘着剤層3によって実用上剥離不能に強固に貼合されている。
また、前記左側折片部Bと中央部Cには表面シート側の同一面B1,C1に隠蔽情報記入部10,11がそれぞれ形成されている。この隠蔽情報記入部10,11は、例えば、親展情報や金融機関に関する情報などの隠蔽情報を記載する箇所を指定するための文字・枠等でありオフセット印刷、グラビア印刷、あるいはプリンタ等によって適宜の枠線、文字、図形などを印刷して設けることができる。
ここで、層間剥離層4を有する右側折片部A以外の左側折片部Bおよび中央部Cにおいては、表面シート1と裏面シート2との間に光吸収層を設けるのが望ましい。この光吸収層は、前記隠蔽情報記入部10,11に記入した隠蔽情報をシート反対面(裏面シート側面B2,C2)から透けて見えないようにするための層であり、例えば、黒色のシート層やインキ層等で構成することができる。本形態の情報隠蔽用シートでは、粘着剤層3と別途の光吸収層を設けてはいないが、当該部分における粘着剤層を黒色にすることにより光吸収層を兼用している。
他方、層間剥離層4を備える右側折片部Aにおいては、表裏面シート1,2の粘着剤対向面が前記粘着剤層3X,3Yに対して剥離可能とされており、この表裏面シート1,2を粘着剤層3X,3Yから剥離することによって、当該粘着剤層3X,3Y面が露出される。
表裏面シート1,2を剥離可能とするには、表裏面シート1,2の当該部分を予め離型処理5することにより達成できる。離型処理としては、例えば、表裏面シートの当該部分に対して、シリコン、長鎖アルキルポリマー、ポリオレフィン、アルキド樹脂、フッ素化合物等の離型剤を0.1〜5.0g/m2程度塗布する。塗布は、エアナイフコーター、ブレードコーター、ロッドメタリングコーター、カーテンコーター、ロールコーター等の従来各種塗工機による塗工によって塗布することができる。模様印刷あるいはベタ印刷によって離型剤の塗布量や塗布分布を適宜調整することが容易なオフセット印刷、グラビア印刷、凸版印刷、凹版印刷など各種印刷による印刷塗工でもよい。
また、前記表面シート1および裏面シート2は、層間剥離層4を備える右側折片部Aと中央部Cとの間にミシン目あるいはスリットで形成された易切り離し線20,20が形成されており、前記右側折片部Aにおいて粘着剤層3X,3Yからの表裏面シート1,2を剥離すると同時あるいは剥離した後にこの切離し線20,20で切り離して、当該部分を分離除去することが可能に構成されている。この剥離除去される表裏面シート1,2の一部は、隠蔽情報の控え用紙とすることができる。
一方、前記粘着剤層3,3X、3Yは、一部離型処理後の表裏面シート1,2の当該部位に粘着剤を塗布することなど適宜の方法により設けることができる。粘着剤としては、特開2003−27026、特開2004−217838に開示される剥離性粘着剤、アクリル酸アルキルエステルを含有したアクリル共重合水性エマルジョン等の剥離性接着剤、エマルジョン系強粘着剤、ゴム系粘着剤、溶剤系粘着剤等の非剥離性粘着剤が使用可能である。
粘着剤の塗布は、エアナイフコーター、ブレードコーター、ロッドメタリングコーター、カーテンコーター、ロールコーター等の従来各種塗工機による塗工によって塗布することができる。
他方、層間剥離層4は、擬似接着剤層またはフィルムが貼合された透明あるいは半透明の層間剥離層であり、前記疑似接着剤層を構成する疑似接着剤の凝集破壊、あるいは貼合されたフィルム同士の剥離によって、簡易に層間剥離するように構成されている。フィルム貼合層とする場合には、フィルム層同士の接着は静電気力による貼合、弱粘着剤による貼合を採ることができる。弱粘着部は、上記に掲げた粘着剤の塗布量を少なくしたり、粘着力を低下させて用いる、また、粘着層を平面視で部分的に配することや、粘着剤層上に部分的に糊殺し層を配することで粘着力を弱めることにより形成することができる。ここで、それらが剥離されるための力は、右側折片部Aにおいて表裏面シート1,2を粘着剤層3X,3Yから剥離するための力より大きな力が必要とされるように構成されている。すなわち、右側折片部Aにおいて表裏面シート1,2を粘着剤層3X,3Yから剥離するさいには剥離されないように構成されている。
しかし、その疑似接着剤層あるいはフィルム貼合層を剥離するための力は、右側折片部Aの表面シート1を剥離除去して粘着剤層3Xを露出させた状態で、この表面シート側A1の粘着剤層露出右側折片部3を中央部C(C1)に折り重ねて接着させたのち、この接着面を剥離しようとする力よりは小さい。
そしてまた、表面シート側粘着剤層露出右側折片部を中央部に折り重ねて接着させた状態で、右側折片部Aの裏面シート2を剥離除去することにより露出する裏面シート側A2の粘着剤層露出面3Yに対して、他方の左側折片部B(B1)を折り重ねて接着したのち、この接着面を剥離しようとする力よりは小さい。
すなわち、各層間の接着力は、右側折片部Aにおける表裏面シート1,2と粘着剤層3との接着力<層間剥離層4の層間剥離力<右側折片部Aの粘着剤層面3X,3Yと左側折片部Bおよび中央部Cの表裏面シート1,2の外面B1,B2,C1,C2との接着力<左側折片部Bおよび中央部Cにおける表裏面シート1,2の接着力、である。
一方、本形態X1においては、右側折片部Aにおける前記粘着剤層3X,3Yおよび層間剥離層4は、透明または半透明であり、これらは粘着剤層3X,3Yを形成するための粘着剤、および層間剥離層4を形成するため疑似接着剤、フィルムシートの適宜の選択により透明または半透明とする。例えば、粘着剤層、疑似接着剤層の形成にあたって、乾燥後に透明または半透明となる疑似接着剤あるいは粘着剤を用いる。また、透明粘着フィルムを用いてフィルム貼合層を形成する。
次いで、本形態X1の使用態様について以下説明する。
まず、本形態の情報隠蔽用シートX1に対して、隠蔽情報や宛名情報などの必要情報を適宜の箇所10,11,B2に印字・印刷する。なお、層間剥離層4および粘着剤層3は、表裏面シート1,2に対して薄く形成することができ、また、図1および図2にも示すとおり、本形態の情報隠蔽用シートX1は、同サイズ表裏面シート1,2が実用上縁を合わせて貼合されているので印刷面(表裏面)は実質的に平坦で段差がなく、プリンタ等の印刷機における搬送性や印刷性に優れる。
次いで、図3および4に示されるように、右側折片部Aにおける表面シート1を剥離するとともに、易切り離し線20より切り離して除去し、当該右側折片部Aの表面シート側粘着剤層3Xを露出させる。このとき、表面シート1を粘着剤層3から剥離する力は、層間剥離層4の層間剥離力及び裏面シート2を粘着剤層3Yから剥離する力よりも小さい力でよいので、層間剥離層4で剥離することはない。
このように右側折片部Aの表面シート側粘着剤層を露出させたならば、図5および6に示すように、右側折片部Aを中央部側C(C1)に折り返し重ね合わせて、中央部Cの表面シート側面C1と右側折片部Aの表面シート側粘着剤層3とを接着させる。この状態では、左側折片部Bの表面シート側面B1と右側折片部Aの裏面シート側面A2とが同一面となる。
次いで、図7および8に示すように、右側折片部Aの裏面シート2を剥離するとともに、易切り離し線20より切り離して除去し、右側折片部Aの裏面シート側粘着剤層3を露出させる。このとき、裏面シート2を粘着剤層3Yから剥離する力は、層間剥離層4の層間剥離力よりも小さい力でよいので、層間剥離層4で剥離することはない。
このように右側折片部Aの裏面シート側粘着剤層を露出させたならば、図9および10に示すように、左側折片部Bを中央部側に折り返して中央部C(C1)に重ね合わされている右側折片部Aの裏面シート側粘着剤面3Yに対して接着する。
この状態としたときに、本形態X1では左側折片部Bの裏面シート側面B2に印刷されていた宛名情報13が正面となるとともに、左側折片部Bの表面シート側面B1および中央部Cの表面シート側面C1にある隠蔽情報記入欄10,11およびそこに記入された隠蔽情報が隠蔽された状態となる。
かくして、情報隠蔽状態で差出可能な状態の親展葉書態様となり、そして差し出された親展葉書を受け取った受取人が、図11および12に示すように、左側折片部Bと中央部Cとの間で裂くように開く作業おこなうと、粘着剤層3X、3Yと表裏面シート1,2との接着力が層間剥離層4の層間剥離しない力よりも強いことから、層間剥離層4から層間剥離される。
このとき、隠蔽情報記入欄10,11は、層間剥離されて二分された層間剥離層4の一方層4A,4Bによって被覆されて状態となるが、本形態のシートX1は、隠蔽情報記入部10,11を被覆している粘着剤層3および層間剥離層4A,4Bはともに透明または半透明であるので、この被覆態様においてもかかる粘着剤層3および層間剥離層4A,4Bを透して、その下層の隠蔽情報を読み取ることが可能である。
そして、このように再剥離時に隠蔽情報記入部10,11が被覆されることにより、再剥離後に隠蔽情報記入部10,11に新たな情報を印字・印刷するなど追記がしずらく、また、追記した場合にはその事実を確認することが容易であるため、差出人が記入した隠蔽情報が他者により改ざん等されることなく、確実に受取人が受け取って読み取ることができ、極めて親展性が高い情報隠蔽用シートといった効果を奏するのである。
なお、図中においては、説明の便宜のため右側折片部Aにおける表裏面シート1,2の厚さを他の部分と比較して薄く表現したが、実際には表裏面シート1,2の厚さはすべての部分A、B,Cで同一である。また、右側折片部Aにおける表裏面シート1,2間の層3X,3Y,4,5を他の部分B、Cの粘着剤層3と比較して厚く表現したが、それらの厚さの差は実際には極めて小さい。従って、例えば、粘着剤層3,3X,3Yは、右側折片部Aと他の部分B,Cとの間で途切れているように表現されているが実際には連続的に設けられている。さらに、A、Cの部分に比べてBの折片部を大きくすれば、Bの片面の一部分のみを隠蔽情報記録部とすることもできる。
(他の実施の形態)
本発明の他の形態を図13〜23に示す。本形態は、特に図13および14に示されるように中央部Cに層間剥離層を有する形態である。すなわち、中央部Cが層間剥離部であり、左右折片部A,Bがともに前記第1の形態における左側折片部Bと同様の層構造を有する形態である。表裏面シート1,2や粘着剤層3,3X,3Y、層間剥離層4(4A,4B)およびそれらの形成方法等は、第1の実施の形態と同様である。
本形態では、左側折片部Bの表面B2と右側折片部Aの裏面A1に隠蔽情報記入部が設けられている。さらに、これらいずれかの隠蔽情報記入部の反対面に宛名情報等を記入する部分が設けられる。すなわち、左側折片部Bの裏面B2または右側折片部Aの表面A1の何れかに、宛名情報等を記入する部分が設けられる(図示例では、右側折片部Aの裏面A2が宛名情報記入部となっている。
本形態における各層間の接着力は、中央部における表裏面シート1,2と粘着剤層3との接着力<層間剥離層4の層間剥離力<中央部Cの粘着剤層面3X,3Yと左側折片部Bおよび右側折片部Aの表裏面シート1,2の外面B1,B2,A1,A2との接着力<左側折片部Bおよび右側折片部Aにおける表裏面シート1,2の接着力、である。
本形態X2の使用態様については、まず、本形態の情報隠蔽用シートX2に対して、隠蔽情報や宛名情報などの必要情報を適宜の箇所B2(10),11,A2に印字・印刷する。
次いで、図15および16に示されるように、中央部Bにおける表面シート1を剥離するとともに易切り離し線20,20より切り離して除去し、当該中央部Bの表面シート側粘着剤層3Xを露出させる。このとき、表面シート1を粘着剤層3から剥離する力は、層間剥離層4の層間剥離力及び裏面シート2を粘着剤層3Yから剥離する力よりも小さい力でよいので、層間剥離層4で剥離することはない。
このように中央部Cの表面シート側粘着剤層を露出させたならば、図17および図18に示すように、右側折片部Aを中央部側C(C1)に折り返し重ね合わせて、右側折片部Aの表面シート側面A1と中央部Cの表面シート側粘着剤層3Xとを接着させる。この状態では、左側折片部Bの表面シート側面B1と右側折片部Aの裏面シート側面A2とが同一面となる。
そして、この状態としたときに、本形態X2では右側折片部Aの裏面シート側面A2に印刷されていた宛名情報が正面となるとともに、右側折片部Aの表面シート側面A1にある隠蔽情報記入欄11およびそこに記入された隠蔽情報が隠蔽された状態となる。
次いで、図19に示すように、中央部Bの裏面シート2を剥離するとともに、易切り離し線20より切り離して除去し、中央部Bの裏面シート側粘着剤層3Yを露出させる。このとき、裏面シート2を粘着剤層3Yから剥離する力は、層間剥離層4の層間剥離力よりも小さい力でよいので、層間剥離層4で剥離することはない。
このように中央部Cの裏面シート側粘着剤層3Yを露出させたならば、左側折片部Bを中央部側に折り返して、図20および21に示すように、左側折片部Bの裏面シート側面B2と中央部Cの裏面シート側粘着剤層3Yとを接着させる。
そして、この状態としたときに、本形態X2では左側折片部Bの裏面シート側面B2にある隠蔽情報記入欄11およびそこに記入された隠蔽情報が隠蔽された状態となる。
かくして、情報隠蔽状態で差出可能な状態の親展葉書態様となり、そして差し出された親展葉書を受け取った受取人が、図22および23に示すように、左側折片部Bと右側折片部Aとの間で裂くように開く作業おこなうと、粘着剤層3X、3Yと表裏面シート1,2との接着力が層間剥離層4の層間剥離しない力よりも強いことから、中央部Cのうち残存する層間剥離層4から層間剥離される。
このとき、隠蔽情報記入欄10,11は、層間剥離されて二分された層間剥離層4の一方層4A,4Bによって被覆されて状態となるが、本形態のシートX2は、隠蔽情報記入部10,11を被覆している粘着剤層3および層間剥離層4A,4Bはともに透明または半透明であるので、この被覆態様においてもかかる粘着剤層3および層間剥離層4A,4Bを透して、その下層の隠蔽情報を読み取ることが可能である。
なお、本形態の情報隠蔽葉書X2では、図22および23から明らかなとおり、隠蔽情報を読み取るさいに層間剥離層(層間剥離部)4にて剥離させると二枚の紙片に分割される。
本発明は、親展情報を記載して郵送する親展葉書、支給金額を記載して給与受取人に渡す給料明細書、クレジット番号が記載された売上伝票など、特定人にのみ隠蔽情報を開示することが要求される用途において、利用可能である。
第1の実施形態の情報隠蔽葉書の正面図である。 そのII−II断面図である。 右側折片部の表面シートを剥離除去した状態を示す正面図である。 そのIV−IV断面図である。 右側折片部を中央部に折り重ねた状態を示す正面図である。 そのVI−VI断面図である。 右側折片部の裏面シートを剥離除去した状態を示す正面図である。 そのVIII−VIII断面図である。 左側折片部を中央部に折り重ねて情報が隠蔽された状態を示す正面図である。 そのX−X断面図である。 層間剥離層を剥離して隠蔽情報読み取れる状態とした態様の正面図である。 そのXII−XII断面図である。 他の実施形態の情報隠蔽葉書の正面図である。 そのXIV−XIV断面図である。 中央部の表面シートを剥離除去した状態を示す正面図である。 そのXVI−XVI断面図である。 右側折片部を中央部に折り重ねた状態を示す正面図である。 そのXVIII−XVIII断面図である。 左側折片部の裏面シートを剥離除去した状態を示す断面図である。 左側折片部を中央部に折り重ねて情報が隠蔽された状態を示す正面図である。 そのXXI−XXI断面図である。 層間剥離層で剥離して隠蔽情報読み取れる状態とした態様の正面図である。 そのXXIII−XXIII断面図である。
符号の説明
1…表面シート、2…裏面シート、3…粘着剤層、4,4A,4B…層間剥離層、5…離型処理部、10,11…隠蔽情報記入部、13…宛名情報記入部、20…易切り離し線(ミシン目線)、A…右側折片部、B…左側折片部、C…中央部、A1…右側折片部の表面シート側面、A2…右側折片部の裏面シート側面、B1…左側折片部の表面シート側面、B2…左側折片部の裏面シート側面、C1…中央部の表面シート側面、C2…中央部の裏面シート側面、X1…情報隠蔽用シート。

Claims (5)

  1. 同サイズの表面シートと裏面シートとが縁部を合わせて貼合された情報隠蔽用シートであって、
    前記情報隠蔽用シートは、表裏面シート間において粘着剤層間に層間剥離層が配された構造の層間剥離層部を備え、
    前記粘着剤層および層間剥離層が、透明または半透明であり、
    前記層間剥離層部においては表裏面シートの粘着剤対向面が前記粘着剤層に対して剥離可能とされ、
    前記層間剥離層部以外の部分においては表裏面シートが剥離不能あるいは難剥離状態に貼合されている、
    ことを特徴とする情報隠蔽用シート。
  2. 左右折片部とその間の中央部とからなる三つ折り形態であり、一方の折片部が層間剥離層部である、請求項1記載の情報隠蔽シート。
  3. 表面シートおよび裏面シートは、層間剥離層を備える層間剥離層部と他の部分との間に易切り離し線を有する請求項1または2記載の情報隠蔽用シート。
  4. 層間剥離層は、擬似接着剤層またはフィルムが貼合された透明または半透明の層間剥離層である請求項1〜3の何れか1項に記載の情報隠蔽用シート。
  5. 層間剥離層を有する層間剥離層部以外の部分において、表面シートと裏面シートとの間に光吸収層を備える、請求項1〜4の何れか1項に記載の情報隠蔽用シート。
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