JP2004205765A - 情報隠蔽シート - Google Patents
情報隠蔽シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004205765A JP2004205765A JP2002374132A JP2002374132A JP2004205765A JP 2004205765 A JP2004205765 A JP 2004205765A JP 2002374132 A JP2002374132 A JP 2002374132A JP 2002374132 A JP2002374132 A JP 2002374132A JP 2004205765 A JP2004205765 A JP 2004205765A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- information
- sheet
- color
- transparent film
- microcapsules
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】シート基材と透明フィルム間に挟持して設けた情報が、挟持されている間は不可視であり外部から見えず、透明フィルムを剥がすことにより初めて情報が可視化される情報隠蔽シートの提供。
【解決手段】透明フィルム2とシート基材3の間に不可視の情報4と透明フィルム2を通して外部から見ることができる可視の情報5が粘着層6を介して挟持されている。シート基材3の上面の情報4に対応する箇所には顕色剤層7が形成されており、情報4は顕色剤層7上に発色剤マイクロカプセルを含む発色剤マイクロカプセルインクにて形成されている。透明フィルム2を剥がすことにより発色剤マイクロカプセルが破壊され、発色剤がマイクロカプセルからでて顕色剤層7の顕色剤と反応して発色するので情報4が可視化される。
【選択図】 図1
【解決手段】透明フィルム2とシート基材3の間に不可視の情報4と透明フィルム2を通して外部から見ることができる可視の情報5が粘着層6を介して挟持されている。シート基材3の上面の情報4に対応する箇所には顕色剤層7が形成されており、情報4は顕色剤層7上に発色剤マイクロカプセルを含む発色剤マイクロカプセルインクにて形成されている。透明フィルム2を剥がすことにより発色剤マイクロカプセルが破壊され、発色剤がマイクロカプセルからでて顕色剤層7の顕色剤と反応して発色するので情報4が可視化される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報隠蔽シートに関し、さらに詳しくは、親展性を有する情報伝達用シート、整理シート、複写用紙などの事務用シート、葉書、通知書、カード、クジ、広告、ダイレクトメール、ラベルなどに適用できる情報隠蔽シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図柄・文字などの隠蔽情報を形成したシート基材面上に前記情報を覆うように隠蔽用シートを粘着層を介して貼付したり、前記情報を覆うようにスクラッチ層を積層して前記情報を不可視状態としておき、そして前記情報を見るときは隠蔽用シートを剥がしたり、スクラッチ層を引っ掻いて取り去り前記情報を露出する構成にしたクジなどの情報隠蔽シートがある。
前記粘着層の形成には、例えば水酸基やカルボン酸、アマイド構造のような親水基を持つアクリルモノマーを2−エチルヘキシルアクリレートやブチルアクリレート、酢酸ビニルなどと共重合させたポリアクリル酸エステル系水溶性粘着剤や、上記の親水性モノマーを少なめに共重合するか、架橋構造を持たせた水膨潤性アクリル系デイスパージョン型粘着剤や、アクリル系デイスパージョン型粘着剤に多量の界面活性剤を加えた粘着剤(例えば、特許文献1参照)や、発泡剤をマイクロカプセルで包み、デイスパージョン型粘着剤に配合した再剥離性粘着剤を利用したもの(例えば、特許文献2参照)などがある。
【0003】
【特許文献2】
特開平9−114382号公報
【特許文献2】
特開平9−137145号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の情報隠蔽シートは、隠蔽用シートやスクラッチ層が不透明なため隠蔽情報は勿論、隠蔽用シートやスクラッチ層で覆われている他の図柄・文字などを外部から見ることができなかった。
そこで、本発明の目的は、シート基材と透明フィルムとの間に設けた隠蔽情報が両者間に挟持されている間は不可視であるが、隠蔽情報以外の図柄・文字などは透明フィルムを通して外部から見ることができ、そして透明フィルムを剥がすことにより初めて隠蔽情報が可視化されるような情報隠蔽シートを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、前記課題を解決するための本発明の請求項1記載の情報隠蔽シートは、シート基材と透明フィルムとの間に不可視の情報を挟持した情報隠蔽シートであって、前記透明フィルムを剥がすことにより前記情報を可視化することを特徴とする。
【0006】
本発明の情報隠蔽シートは、シート基材と透明フィルムとの間に挟持して設けた隠蔽情報は透明フィルムを通して外部から見ることができないが、隠蔽情報以外の図柄・文字などは透明フィルムを通して外部から見ることができ、そして、透明フィルムを剥がすことにより初めて隠蔽情報が可視化されるものであり、構成が簡単で安価である。
【0007】
本発明の請求項2記載の情報隠蔽シートは、請求項1記載の情報隠蔽シートにおいて、前記情報が顕色剤層上に発色剤マイクロカプセルインクにて形成されてなることを特徴とする。
【0008】
隠蔽情報がシート基材と透明フィルムとの間に挟持されている間は発色剤マイクロカプセルが破壊されておらず発色剤がマイクロカプセル中に保持されているため、発色せず、隠蔽情報が外部から見えず不可視であるが、透明フィルムを剥がすことにより発色剤マイクロカプセルが破壊されて、発色剤がマイクロカプセルからでて顕色剤と反応して発色するので隠蔽情報が可視化される。
【0009】
本発明の請求項3記載の情報隠蔽シートは、請求項1記載の情報隠蔽シートにおいて、前記情報が顕色剤と発色剤マイクロカプセルを含むインクにて形成されてなることを特徴とする。
【0010】
隠蔽情報がシート基材と透明フィルムとの間に挟持されている間は発色剤マイクロカプセルが破壊されておらず発色剤がマイクロカプセル中に保持されているため、発色せず、隠蔽情報が外部から見えず不可視であるが、透明フィルムを剥がすことにより発色剤マイクロカプセルが破壊されて、発色剤がマイクロカプセルからでて顕色剤と反応して発色するので隠蔽情報が可視化される。
【0011】
本発明の請求項4記載の情報隠蔽シートは、請求項1から請求項3のいずれかに記載の情報隠蔽シートにおいて、前記情報が可変情報であることを特徴とする。
【0012】
大きさ、形状、内容などを自由に変えた画像・文字やマークなどを含む可変情報を隠蔽情報とすれば、オンデマンドで少量・多種類の注文にも応じることもできる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の態様を詳細に説明する。
図1は本発明の情報隠蔽シートの一実施態様を説明する断面説明図である。
図2は、図1に示した本発明の情報隠蔽シートの透明フィルムを剥がすことにより隠蔽情報を可視化することを模式的に説明する説明図である。
図1、2において、本発明の情報隠蔽シート1は、上方の透明フィルム2と下方のシート基材3の間に不可視の情報4および透明フィルム2を通して外部から見ることができる可視の情報5が粘着層6を介してそのタック性により粘着して挟持されている。下方のシート基材3の上面の情報4に対応する箇所には顕色剤層7が形成されており、情報4は顕色剤層7上に発色剤マイクロカプセルを含む発色剤マイクロカプセルインクにて形成されている。
【0014】
発色剤マイクロカプセルインクには、例えば発色剤マイクロカプセル(例えば粒径約2〜3μm)より大きさの大きい澱粉粉末などの粒子(例えば粒径約4〜5μm)が配合されている。本発明の情報隠蔽シート1の上方より筆圧、タイプ圧、積層時の荷重などの刺激が付与されてもこの刺激を澱粉粉末などの粒子が吸収、支持して刺激が発色剤マイクロカプセルに直接伝わらないように作用するので、筆圧、タイプ圧、積層時の荷重などの刺激により発色剤マイクロカプセルが破壊されないようになっている。したがって情報5は、透明シート2を通して外部から見ることができるが、情報4は、シート基材3と透明フィルム2間に挟持されている間は発色剤マイクロカプセルが破壊されず発色剤がマイクロカプセル中に保持されているため、発色せず、不可視であり、外部から見えない。
しかし、図2に示すように上方の透明フィルム2を白矢印で示す方向にシート基材3と粘着層6の間で剥がすことにより引張力が発色剤マイクロカプセルに働き、発色剤マイクロカプセルが破壊されると、発色剤がマイクロカプセルからでて顕色剤層7の顕色剤と反応して発色するので情報4が可視化される。
【0015】
図3は本発明の他の情報隠蔽シートを説明する断面説明図である。
図3において、本発明の情報隠蔽シート1Aは、不可視の情報4が顕色剤と発色剤マイクロカプセルを含むインクにて形成されている以外は本発明の情報隠蔽シート1と同様になっている。
情報5は、透明フィルム2を通して外部から見ることができるが、情報4は、シート基材3と透明フィルム2間に挟持されている間は発色剤マイクロカプセルが破壊されず発色剤がマイクロカプセル中に保持されているため、発色せず、不可視であり、外部から見えない。しかし透明フィルム2を基材3と粘着層6の間で剥がすことにより引張力が発色剤マイクロカプセルに働き、発色剤マイクロカプセルが破壊されると、発色剤がマイクロカプセルからでて顕色剤と反応して発色するので情報4が可視化される。
【0016】
本発明で用いる発色剤としては、トリアリルメタン系化合物、ジアリールメタン系化合物、キサンテン系化合物、チアジン系化合物、スピロピラン系化合物などが使用でき、一般に感圧記録材料や感熱記録材料に用いられているものであれば、特に制限されない。例えば、トリアリルメタン系化合物、ジアリ−ルメタン系化合物、キサンテン系化合物、チアジン系化合物、スピロピラン系化合物、ジフェニルメタン系染料、スピロ系染料、ラクタム系染料、フルオラン系染料などが使用できる。
具体的には、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(1,2−ジメチルインド−ル−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−メチルインド−ル−3−イル)フタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインド−ル−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(9−エチルカルバゾ−ル−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(2−フェニルインド−ル−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−p−ジメチルアミノフェニル−3−(1−メチルピロ−ル−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリドなどのトリアリルメタン系染料、4,4’−ビス−ジメチルアミノベンズヒドリルベンジルエ−テル、N−ハロフェニル、ロイコオ−ラミン、N−2,4,5−トリクロロフェニルロイコオ−ラミンなどのジフェニルメタン系染料、ベンゾイルロイコメチレンブル−、p−ニトロベンゾイルロイコメチレンブル−などのチアジン系染料、3−メチル−スピロ−ジナフトピラン、3−エチル−スピロ−ジナフトピラン、3−フェニル−スピロ−ジナフトピラン、3−ベンジル−スピロ−ジナフトピラン、3−メチル−ナフト(6’−メトキシベンゾ)スピロピラン、3−プロピル−スピロ−ジベンゾピランなどのスピロ系染料、ロ−ダミン−B−アニリノラクタム、ロ−ダミン(p−ニトロアニリノ)ラクタム、ロ−ダミン(o−クロロアニリノ)ラクタムなどのラクタム系染料、3−ジメチルアミノ−7−メトキシフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メトキシフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−メトキシフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6,7−ジメチルフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N−アセチル−N−メチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N−メチルアミノフルオラン、3−ジメチルアミノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−メチル−N−ベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N−クロロエチル−N−メチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N−ジエチルアミノフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−(p−トルイジノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(2−カルボメトキシ−フェニルアミノ)フルオラン、3−(N−エチル−N−iso−アミルアミノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−キシリジノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロフェニルアミノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロフェニルアミノ)フルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−p−ブチルフェニルアミノフルオランなどのフルオラン系染料などを挙げることができる。
【0017】
発色剤を溶解する溶媒としては、ジアリールアルカン系、アルキルナフタレン系、アルキル化ビフェニル、水添ターフェニルの如き芳香族合成油、ケロシン、ナフサ、パラフィン油、塩素化パラフィンの如き脂肪族合成油、綿実油、大豆油、亜麻仁油の如き植物油などが使用できる。
【0018】
本発明で用いる顕色剤としては、粘土類(例えば、活性白土、酸性白土、アタパルジャイト、ベントナイト、コロイダルシルカ、硅酸アルミニウムなど)、有機酸(例えば、サリチル酸の如き芳香族カルボキシ化合物またはこれらの金属塩など)、有機酸と金属化合物の混合物、酸性重合体(例えばフェノ−ル/ホルムアルデヒド樹脂、サリチル酸系樹脂またはこれらの亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、チタン、マンガン、スズ、ニッケルなどの多価金属塩など)などが使用できる。
特にフェノール誘導体、芳香族カルボン酸誘導体あるいはその金属化合物、N,N’−ジアリールチオ尿素誘導体、有機酸と金属化合物の混合物、酸性重合体(例えばフェノ−ル/ホルムアルデヒド樹脂、サリチル酸系樹脂またはこれらの亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、チタン、マンガン、スズ、ニッケルなどの多価金属塩など)などが使用できる。
これらの中で特に好ましく使用できるものは、フェノ−ル誘導体、芳香族カルボン酸およびそのフェノ−ル性化合物であり、具体的には、1,1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)ヘキサン、ビスフェノ−ルスルフォン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルフォン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロピルオキシジフェニルスルフォン、3,4−ジヒドロキシ−4’−メチルジフェニルスルフォン、ジフェノ−ルエ−テル、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸プロピル、p−ヒドロキシ安息香酸ブチル、p−tert−ブチル安息香酸、トリクロロ安息香酸、4−ヒドロキシ安息香酸オクチル、安息香酸、テレフタル酸、3−sec −ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸、3−シクロヘキシル−4−ヒドロキシ安息香酸、3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ安息香酸、サリチル酸、3−イソプロピルサリチル酸、3−tert−ブチルサリチル酸、3−ベンジルサリチル酸、3−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−クロロ−5−(α−メチルベンジル)、3,5−ジ−α−メチルベンジルサリチル酸、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸、3−フェニル−5−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、4−tert−ブチルフェノ−ル、4−ヒドロキシジフェノキシド、α−ナフト−ル、β−ナフト−ル、4−ヒドロキシアセトフェノ−ル、4−tert−カテコ−ル、2,2’−ジヒドロキシジフェノ−ル、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−イソブチルフェノ−ル、4,4’−イソプロピリデンビス(2−tert−ブチルフェノ−ル)、4,4’−sec−ブチリデンジフェノ−ル、4−フェニルフェノ−ル、4,4’−イソプロピリデンジフェノ−ル、2,2’−メチレンビス(4−クロロフェノ−ル)、ヒドロキノン、4,4’−シクロヘキシリデンジフェノ−ル、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、ヒドロキノンモノベンジルエ−テル、ノボラック型フェノ−ル樹脂、フェノ−ル重合体などのフェノ−ル性化合物が挙げられる。
【0019】
上記の発色剤を用いて本発明で用いる発色剤マイクロカプセルを調製する方法は、界面重合法、相分離析出法、オリフィス法、in-situ 法などと称される公知のマイクロカプセル化法などいずれでもよく、特に限定されるものではない。
【0020】
本発明で使用する発色剤マイクロカプセルの壁材を形成する高分子化合物は、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂などの高分子化合物など、あるいはこれらの混合物からなる高分子などいずれでもよく、特に限定されるものではない。
【0021】
本発明において、発色剤マイクロカプセルインク、顕色剤層などの形成に使用されるバインダーとしては、天然品でも合成品でもあるいはこれらの2つ以上の混合物でもよく、熱硬化性バインダー、熱可塑性バインダー、赤外線、紫外線、電子線などの放射線を照射して硬化する放射線硬化性バインダー、水溶性バインダー、水分散性バインダーなど公知のバインダーのいずれでもよい。
具体的には、デンプン類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースなどのセルロース誘導体、カゼイン、ゼラチンなどのプロテイン、酸化デンプン、エステル化合物デンプン、エーテル化澱粉、酸化澱粉、酵素変性澱粉やそれらをフラッシュドライして得られる冷水可溶性澱粉、カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白などの天然高分子化合物、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、シリル変性ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ソーダ、アクリル酸アミド/アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸アミド/アクリル酸エステル/メタクリル酸3元共重合体などアクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの重合体または共重合体、アクリル酸及びメタクリル酸の重合体または共重合体などのアクリル系重合体ラテックス、スチレン/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩、ラテックス、ポリアクリルアミド、スチレン/無水マレイン酸共重合体、酢ビ・アクリル系、酢ビ・ブチルアクリレート共重合体、無水マレイン酸樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体などの共役ジエン系共重合体ラテックス、イソブテン・無水マレイン酸共重合体などの如き水溶性合成高分子化合物やラテックス類、エチレン/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩などの水溶性接着樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体などのビニル系重合体ラテックス、あるいはこれらの各種重合体のカルボキシル基などの官能基含有単量体による官能基変性重合体ラテックス、メラミン樹脂、尿素樹脂などの熱硬化合成樹脂系などの水性接着剤、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリアクリル酸エステル、ポリメチルメタクリレート、不飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルブチラール、アルキッド樹脂などの合成樹脂系接着剤、スチレン/ブタジエン共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン共重合体、アクリル酸メチル/ブタジエン共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン/アクリル酸共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体などのラテックスなどが挙げられ、1種以上で使用される。
また、必要に応じて、本発明で用いるバインダーにはさらに、慣用されている添加成分、例えば、粘度調整剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、消泡剤、各種安定剤、増感剤などを含有させることもできる。
【0022】
本発明において用いる透明フィルムは、外部から透明フィルムを通してシート基材上に形成された可視情報を見ることができる透明性を有していればよく、ガラスやセラミクなどの無機物でもプラスチックなどの有機物でもよく、天然品でも合成品でもあるいはこれらの2つ以上の組み合わせでもよい。プラスチックとしては熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、赤外線、紫外線、電子線などの放射線を照射して硬化する放射線硬化性樹脂などを挙げることができる。
具体的には、デンプン類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースなどのセルロース誘導体、カゼイン、ゼラチンなどのプロテイン、カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白などの天然高分子化合物、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリイミド系樹脂、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合系樹脂、ポリエーテルスルホン系樹脂、アクリロニトリル・スチレン共重合体、ポリメチルメタクリレート、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、尿素系樹脂、放射線硬化性樹脂などの合成高分子化合物などが挙げられ、これらの1種以上で使用される。
【0023】
また、粘着層6を構成する粘着剤は、特に限定されるものではない。中でもエマルジョン型粘着剤基材や紫外線硬化型粘着剤は本発明において好ましく使用できる。
本発明において用いるアクリル系粘着剤基材を例示すると、例えば、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、ヒドロキシルエチルアクリレ−ト、ヒドロキシルエチルメタクリレ−ト等の(メタ)アクリル系モノマ−、アクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド等のアミド系モノマ−、該アミド系モノマ−のN−アルコキシ置換体、同N−メチロ−ル置換体、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、ジビニルベンゼン等のスチレン系モノマ−、ジアリルフタレ−ト、アリルグリジジルエ−テル、トリアリルイソシアヌレ−ト等のアリル系モノマ−、酢酸ビニル、N−ビニルピロリドン等の重合性二重結合を有するモノマ−等の一種ないしそれ以上と、カルボキシル基を有するアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマ−ル酸、イタコン酸、その他等の不飽和カルボン酸の一種ないしそれ以上との共重合体などを挙げることができる。
上記のアクリル系粘着剤基材の内でも、2−エチルヘキシルアクリレート、ブチルアクリレート、エチルアクリレート、メタクリル酸メチル、アクリル酸、メタクリル酸、スチレン、酢酸ビニル、N−ビニルピロリドンなどの中の3〜4成分を共重合させたアクリル系粘着剤基材は好ましく使用できる。
【0024】
本発明において用いるエマルジョン型粘着剤基材は、例えば上記アクリル系粘着剤基材の水性エマルジョンあるいはデイスパージョンの状態のものである。
本発明において用いる粘着剤に優れたタック性、粘着性を付与し、本発明の情報隠蔽シートの透明フィルムを剥離した際に発色剤マイクロカプセルを容易に破壊して発色剤をマイクロカプセルの外にだすことができるようにするとともに、透明フィルムを剥離し易くする剥離性を持たせるために、各種界面活性剤、各種シリコーンオイル、各種植物系オイル、各種鉱物系油などを適宜配合してこれらの特性を制御することが好ましい。
本発明で用いる粘着剤には、さらに必要に応じて、酸化防止剤、防かび剤、防腐剤、分散剤、pH調整剤、安定剤、可塑剤、消泡剤、その他の所望の添加剤を添加することができる。
【0025】
本発明において発色剤マイクロカプセルインクや顕色剤層、粘着層などを塗工する方法としては、グラビアコーター、グラビアオフセットコーター、バーコーター、ロールコーター、エアナイフコーター、Uコンマコーター、AKKUコーター、スムージングコーター、マイクログラビアコーター、リバースロールコーター、4本あるいは5本(多段)ロールコーター、カーテンコーター、ブレードコーター、ディップコーター、落下カーテンコーター、スライドコーター、リップコーター、ダイコーター、スクイズコーター、ショートドウェルコータ、サイズプレス、スプレー、インクジェットプリンタなどの各種装置の中から適当な装置をオンマシンあるいはオフマシンで用いることができる。
【0026】
印字・画像などの情報を形成する方法は特に限定されるものではなく、フレキソ印刷、オフセット印刷、グラビア印刷、活版印刷、凹版印刷などの公知の印刷法やインクジェット印刷法などを挙げることができる。
【0027】
本発明で用いるシート基材の素材としては、ガラス繊維、アルミナ繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維などの無機または有機繊維からなる織布、不織布、マット、紙(例えば、上質紙、中質紙、合成紙、各種再生紙、アート紙、コート紙、ミラーコート紙、コンデンサー紙、パラフィン紙、その他の紙の他に、それにオーバーコート層(保護層)をもつ用紙など)あるいはこれらを組み合わせたもの、あるいはこれらに樹脂ワニスを含浸させて成形した複合シート、ポリアミド系樹脂シート、ポリエステル系樹脂シート、ポリオレフィン系樹脂シート、ポリイミド系樹脂シート、エチレン・ビニルアルコール共重合体シート、ポリビニルアルコール系樹脂シート、ポリ塩化ビニル系樹脂シート、ポリ塩化ビニリデン系樹脂シート、ポリスチレン系樹脂シート、ポリカーボネート系樹脂シート、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合系樹脂シート、ポリエーテルスルホン系樹脂シート、アクリロニトリル・スチレン共重合体(AS)シート、ポリメチルメタクリレート(PMMA)シート、セルロースアセテートブチレート(CAB)シート、セルロースプロピオネート(CP)など)シートなどのプラスチックシート等を好適に用いることができる。
プラスチックシート基材はコロナ放電処理、プラズマ処理、紫外線照射処理、電子線照射処理、フレームプラズマ処理およびオゾン処理などの表面処理を施したものなどが好ましく使用できる。
【0028】
なお、上記実施形態の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮するものではない。又、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
【0029】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の情報隠蔽シートは、シート基材と透明フィルムとの間に不可視の情報を挟持した情報隠蔽シートであって、前記透明フィルムを剥がすことにより前記情報を可視化することを特徴とするものであり、シート基材と透明フィルムとの間に挟持して設けた隠蔽情報は透明フィルムを通して外部から見ることができないが、隠蔽情報以外の図柄・文字などは透明フィルムを通して外部から見ることができ、そして、透明フィルムを剥がすことにより初めて隠蔽情報が可視化されるものであり、構成が簡単で安価であり、親展性を有する情報伝達用シート、整理シート、複写用紙などの事務用シート、葉書、通知書、カード、クジ、広告、ダイレクトメール、ラベルなどに適用できるという顕著な効果を奏する。
【0030】
本発明の請求項2記載の情報隠蔽シートは、請求項1記載の情報隠蔽シートにおいて、前記情報が顕色剤層上に発色剤マイクロカプセルインクにて形成されてなることを特徴とするものであり、隠蔽情報がシート基材と透明フィルムとの間に挟持されている間は発色剤マイクロカプセルが破壊されておらず発色剤がマイクロカプセル中に保持されているため、発色せず、隠蔽情報が外部から見えず不可視であるが、透明フィルムを剥がすことにより発色剤マイクロカプセルが破壊されて、発色剤がマイクロカプセルからでて顕色剤と反応して発色するので隠蔽情報が可視化されるというさらなる顕著な効果を奏する。
【0031】
本発明の請求項3記載の情報隠蔽シートは、請求項1記載の情報隠蔽シートにおいて、前記情報が顕色剤と発色剤マイクロカプセルを含むインクにて形成されてなることを特徴とするものであり、隠蔽情報がシート基材と透明フィルムとの間に挟持されている間は発色剤マイクロカプセルが破壊されておらず発色剤がマイクロカプセル中に保持されているため、発色せず、隠蔽情報が外部から見えず不可視であるが、透明フィルムを剥がすことにより発色剤マイクロカプセルが破壊されて、発色剤がマイクロカプセルからでて顕色剤と反応して発色するので隠蔽情報が可視化されるというさらなる顕著な効果を奏する。
【0032】
本発明の請求項4記載の情報隠蔽シートは、請求項1から請求項3のいずれかに記載の情報隠蔽シートにおいて、前記情報が可変情報であることを特徴とするものであり、大きさ、形状、内容などを自由に変えた画像・文字やマークなどを含む可変情報を隠蔽情報とすれば、オンデマンドで少量・多種類の注文にも応じることもできるというさらなる顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報隠蔽シートの一実施態様を説明する断面説明図である。
【図2】図1に示した本発明の情報隠蔽シートの透明フィルムを剥がすことにより隠蔽情報を可視化することを模式的に説明する説明図である。
【図3】本発明の他の情報隠蔽シートを説明する断面説明図である。
【符号の説明】
1、1A 本発明の情報隠蔽シート
2 透明フィルム
3 シート基材
4、4A 不可視の情報
5 可視の情報
6 粘着層
7 顕色剤層
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報隠蔽シートに関し、さらに詳しくは、親展性を有する情報伝達用シート、整理シート、複写用紙などの事務用シート、葉書、通知書、カード、クジ、広告、ダイレクトメール、ラベルなどに適用できる情報隠蔽シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図柄・文字などの隠蔽情報を形成したシート基材面上に前記情報を覆うように隠蔽用シートを粘着層を介して貼付したり、前記情報を覆うようにスクラッチ層を積層して前記情報を不可視状態としておき、そして前記情報を見るときは隠蔽用シートを剥がしたり、スクラッチ層を引っ掻いて取り去り前記情報を露出する構成にしたクジなどの情報隠蔽シートがある。
前記粘着層の形成には、例えば水酸基やカルボン酸、アマイド構造のような親水基を持つアクリルモノマーを2−エチルヘキシルアクリレートやブチルアクリレート、酢酸ビニルなどと共重合させたポリアクリル酸エステル系水溶性粘着剤や、上記の親水性モノマーを少なめに共重合するか、架橋構造を持たせた水膨潤性アクリル系デイスパージョン型粘着剤や、アクリル系デイスパージョン型粘着剤に多量の界面活性剤を加えた粘着剤(例えば、特許文献1参照)や、発泡剤をマイクロカプセルで包み、デイスパージョン型粘着剤に配合した再剥離性粘着剤を利用したもの(例えば、特許文献2参照)などがある。
【0003】
【特許文献2】
特開平9−114382号公報
【特許文献2】
特開平9−137145号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の情報隠蔽シートは、隠蔽用シートやスクラッチ層が不透明なため隠蔽情報は勿論、隠蔽用シートやスクラッチ層で覆われている他の図柄・文字などを外部から見ることができなかった。
そこで、本発明の目的は、シート基材と透明フィルムとの間に設けた隠蔽情報が両者間に挟持されている間は不可視であるが、隠蔽情報以外の図柄・文字などは透明フィルムを通して外部から見ることができ、そして透明フィルムを剥がすことにより初めて隠蔽情報が可視化されるような情報隠蔽シートを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、前記課題を解決するための本発明の請求項1記載の情報隠蔽シートは、シート基材と透明フィルムとの間に不可視の情報を挟持した情報隠蔽シートであって、前記透明フィルムを剥がすことにより前記情報を可視化することを特徴とする。
【0006】
本発明の情報隠蔽シートは、シート基材と透明フィルムとの間に挟持して設けた隠蔽情報は透明フィルムを通して外部から見ることができないが、隠蔽情報以外の図柄・文字などは透明フィルムを通して外部から見ることができ、そして、透明フィルムを剥がすことにより初めて隠蔽情報が可視化されるものであり、構成が簡単で安価である。
【0007】
本発明の請求項2記載の情報隠蔽シートは、請求項1記載の情報隠蔽シートにおいて、前記情報が顕色剤層上に発色剤マイクロカプセルインクにて形成されてなることを特徴とする。
【0008】
隠蔽情報がシート基材と透明フィルムとの間に挟持されている間は発色剤マイクロカプセルが破壊されておらず発色剤がマイクロカプセル中に保持されているため、発色せず、隠蔽情報が外部から見えず不可視であるが、透明フィルムを剥がすことにより発色剤マイクロカプセルが破壊されて、発色剤がマイクロカプセルからでて顕色剤と反応して発色するので隠蔽情報が可視化される。
【0009】
本発明の請求項3記載の情報隠蔽シートは、請求項1記載の情報隠蔽シートにおいて、前記情報が顕色剤と発色剤マイクロカプセルを含むインクにて形成されてなることを特徴とする。
【0010】
隠蔽情報がシート基材と透明フィルムとの間に挟持されている間は発色剤マイクロカプセルが破壊されておらず発色剤がマイクロカプセル中に保持されているため、発色せず、隠蔽情報が外部から見えず不可視であるが、透明フィルムを剥がすことにより発色剤マイクロカプセルが破壊されて、発色剤がマイクロカプセルからでて顕色剤と反応して発色するので隠蔽情報が可視化される。
【0011】
本発明の請求項4記載の情報隠蔽シートは、請求項1から請求項3のいずれかに記載の情報隠蔽シートにおいて、前記情報が可変情報であることを特徴とする。
【0012】
大きさ、形状、内容などを自由に変えた画像・文字やマークなどを含む可変情報を隠蔽情報とすれば、オンデマンドで少量・多種類の注文にも応じることもできる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の態様を詳細に説明する。
図1は本発明の情報隠蔽シートの一実施態様を説明する断面説明図である。
図2は、図1に示した本発明の情報隠蔽シートの透明フィルムを剥がすことにより隠蔽情報を可視化することを模式的に説明する説明図である。
図1、2において、本発明の情報隠蔽シート1は、上方の透明フィルム2と下方のシート基材3の間に不可視の情報4および透明フィルム2を通して外部から見ることができる可視の情報5が粘着層6を介してそのタック性により粘着して挟持されている。下方のシート基材3の上面の情報4に対応する箇所には顕色剤層7が形成されており、情報4は顕色剤層7上に発色剤マイクロカプセルを含む発色剤マイクロカプセルインクにて形成されている。
【0014】
発色剤マイクロカプセルインクには、例えば発色剤マイクロカプセル(例えば粒径約2〜3μm)より大きさの大きい澱粉粉末などの粒子(例えば粒径約4〜5μm)が配合されている。本発明の情報隠蔽シート1の上方より筆圧、タイプ圧、積層時の荷重などの刺激が付与されてもこの刺激を澱粉粉末などの粒子が吸収、支持して刺激が発色剤マイクロカプセルに直接伝わらないように作用するので、筆圧、タイプ圧、積層時の荷重などの刺激により発色剤マイクロカプセルが破壊されないようになっている。したがって情報5は、透明シート2を通して外部から見ることができるが、情報4は、シート基材3と透明フィルム2間に挟持されている間は発色剤マイクロカプセルが破壊されず発色剤がマイクロカプセル中に保持されているため、発色せず、不可視であり、外部から見えない。
しかし、図2に示すように上方の透明フィルム2を白矢印で示す方向にシート基材3と粘着層6の間で剥がすことにより引張力が発色剤マイクロカプセルに働き、発色剤マイクロカプセルが破壊されると、発色剤がマイクロカプセルからでて顕色剤層7の顕色剤と反応して発色するので情報4が可視化される。
【0015】
図3は本発明の他の情報隠蔽シートを説明する断面説明図である。
図3において、本発明の情報隠蔽シート1Aは、不可視の情報4が顕色剤と発色剤マイクロカプセルを含むインクにて形成されている以外は本発明の情報隠蔽シート1と同様になっている。
情報5は、透明フィルム2を通して外部から見ることができるが、情報4は、シート基材3と透明フィルム2間に挟持されている間は発色剤マイクロカプセルが破壊されず発色剤がマイクロカプセル中に保持されているため、発色せず、不可視であり、外部から見えない。しかし透明フィルム2を基材3と粘着層6の間で剥がすことにより引張力が発色剤マイクロカプセルに働き、発色剤マイクロカプセルが破壊されると、発色剤がマイクロカプセルからでて顕色剤と反応して発色するので情報4が可視化される。
【0016】
本発明で用いる発色剤としては、トリアリルメタン系化合物、ジアリールメタン系化合物、キサンテン系化合物、チアジン系化合物、スピロピラン系化合物などが使用でき、一般に感圧記録材料や感熱記録材料に用いられているものであれば、特に制限されない。例えば、トリアリルメタン系化合物、ジアリ−ルメタン系化合物、キサンテン系化合物、チアジン系化合物、スピロピラン系化合物、ジフェニルメタン系染料、スピロ系染料、ラクタム系染料、フルオラン系染料などが使用できる。
具体的には、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(1,2−ジメチルインド−ル−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−メチルインド−ル−3−イル)フタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインド−ル−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(9−エチルカルバゾ−ル−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(2−フェニルインド−ル−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−p−ジメチルアミノフェニル−3−(1−メチルピロ−ル−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリドなどのトリアリルメタン系染料、4,4’−ビス−ジメチルアミノベンズヒドリルベンジルエ−テル、N−ハロフェニル、ロイコオ−ラミン、N−2,4,5−トリクロロフェニルロイコオ−ラミンなどのジフェニルメタン系染料、ベンゾイルロイコメチレンブル−、p−ニトロベンゾイルロイコメチレンブル−などのチアジン系染料、3−メチル−スピロ−ジナフトピラン、3−エチル−スピロ−ジナフトピラン、3−フェニル−スピロ−ジナフトピラン、3−ベンジル−スピロ−ジナフトピラン、3−メチル−ナフト(6’−メトキシベンゾ)スピロピラン、3−プロピル−スピロ−ジベンゾピランなどのスピロ系染料、ロ−ダミン−B−アニリノラクタム、ロ−ダミン(p−ニトロアニリノ)ラクタム、ロ−ダミン(o−クロロアニリノ)ラクタムなどのラクタム系染料、3−ジメチルアミノ−7−メトキシフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メトキシフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−メトキシフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6,7−ジメチルフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N−アセチル−N−メチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N−メチルアミノフルオラン、3−ジメチルアミノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−メチル−N−ベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N−クロロエチル−N−メチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N−ジエチルアミノフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−(p−トルイジノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(2−カルボメトキシ−フェニルアミノ)フルオラン、3−(N−エチル−N−iso−アミルアミノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−キシリジノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロフェニルアミノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロフェニルアミノ)フルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−p−ブチルフェニルアミノフルオランなどのフルオラン系染料などを挙げることができる。
【0017】
発色剤を溶解する溶媒としては、ジアリールアルカン系、アルキルナフタレン系、アルキル化ビフェニル、水添ターフェニルの如き芳香族合成油、ケロシン、ナフサ、パラフィン油、塩素化パラフィンの如き脂肪族合成油、綿実油、大豆油、亜麻仁油の如き植物油などが使用できる。
【0018】
本発明で用いる顕色剤としては、粘土類(例えば、活性白土、酸性白土、アタパルジャイト、ベントナイト、コロイダルシルカ、硅酸アルミニウムなど)、有機酸(例えば、サリチル酸の如き芳香族カルボキシ化合物またはこれらの金属塩など)、有機酸と金属化合物の混合物、酸性重合体(例えばフェノ−ル/ホルムアルデヒド樹脂、サリチル酸系樹脂またはこれらの亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、チタン、マンガン、スズ、ニッケルなどの多価金属塩など)などが使用できる。
特にフェノール誘導体、芳香族カルボン酸誘導体あるいはその金属化合物、N,N’−ジアリールチオ尿素誘導体、有機酸と金属化合物の混合物、酸性重合体(例えばフェノ−ル/ホルムアルデヒド樹脂、サリチル酸系樹脂またはこれらの亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、チタン、マンガン、スズ、ニッケルなどの多価金属塩など)などが使用できる。
これらの中で特に好ましく使用できるものは、フェノ−ル誘導体、芳香族カルボン酸およびそのフェノ−ル性化合物であり、具体的には、1,1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)ヘキサン、ビスフェノ−ルスルフォン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルフォン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロピルオキシジフェニルスルフォン、3,4−ジヒドロキシ−4’−メチルジフェニルスルフォン、ジフェノ−ルエ−テル、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸プロピル、p−ヒドロキシ安息香酸ブチル、p−tert−ブチル安息香酸、トリクロロ安息香酸、4−ヒドロキシ安息香酸オクチル、安息香酸、テレフタル酸、3−sec −ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸、3−シクロヘキシル−4−ヒドロキシ安息香酸、3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ安息香酸、サリチル酸、3−イソプロピルサリチル酸、3−tert−ブチルサリチル酸、3−ベンジルサリチル酸、3−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−クロロ−5−(α−メチルベンジル)、3,5−ジ−α−メチルベンジルサリチル酸、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸、3−フェニル−5−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、4−tert−ブチルフェノ−ル、4−ヒドロキシジフェノキシド、α−ナフト−ル、β−ナフト−ル、4−ヒドロキシアセトフェノ−ル、4−tert−カテコ−ル、2,2’−ジヒドロキシジフェノ−ル、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−イソブチルフェノ−ル、4,4’−イソプロピリデンビス(2−tert−ブチルフェノ−ル)、4,4’−sec−ブチリデンジフェノ−ル、4−フェニルフェノ−ル、4,4’−イソプロピリデンジフェノ−ル、2,2’−メチレンビス(4−クロロフェノ−ル)、ヒドロキノン、4,4’−シクロヘキシリデンジフェノ−ル、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、ヒドロキノンモノベンジルエ−テル、ノボラック型フェノ−ル樹脂、フェノ−ル重合体などのフェノ−ル性化合物が挙げられる。
【0019】
上記の発色剤を用いて本発明で用いる発色剤マイクロカプセルを調製する方法は、界面重合法、相分離析出法、オリフィス法、in-situ 法などと称される公知のマイクロカプセル化法などいずれでもよく、特に限定されるものではない。
【0020】
本発明で使用する発色剤マイクロカプセルの壁材を形成する高分子化合物は、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂などの高分子化合物など、あるいはこれらの混合物からなる高分子などいずれでもよく、特に限定されるものではない。
【0021】
本発明において、発色剤マイクロカプセルインク、顕色剤層などの形成に使用されるバインダーとしては、天然品でも合成品でもあるいはこれらの2つ以上の混合物でもよく、熱硬化性バインダー、熱可塑性バインダー、赤外線、紫外線、電子線などの放射線を照射して硬化する放射線硬化性バインダー、水溶性バインダー、水分散性バインダーなど公知のバインダーのいずれでもよい。
具体的には、デンプン類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースなどのセルロース誘導体、カゼイン、ゼラチンなどのプロテイン、酸化デンプン、エステル化合物デンプン、エーテル化澱粉、酸化澱粉、酵素変性澱粉やそれらをフラッシュドライして得られる冷水可溶性澱粉、カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白などの天然高分子化合物、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、シリル変性ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ソーダ、アクリル酸アミド/アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸アミド/アクリル酸エステル/メタクリル酸3元共重合体などアクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの重合体または共重合体、アクリル酸及びメタクリル酸の重合体または共重合体などのアクリル系重合体ラテックス、スチレン/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩、ラテックス、ポリアクリルアミド、スチレン/無水マレイン酸共重合体、酢ビ・アクリル系、酢ビ・ブチルアクリレート共重合体、無水マレイン酸樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体などの共役ジエン系共重合体ラテックス、イソブテン・無水マレイン酸共重合体などの如き水溶性合成高分子化合物やラテックス類、エチレン/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩などの水溶性接着樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体などのビニル系重合体ラテックス、あるいはこれらの各種重合体のカルボキシル基などの官能基含有単量体による官能基変性重合体ラテックス、メラミン樹脂、尿素樹脂などの熱硬化合成樹脂系などの水性接着剤、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリアクリル酸エステル、ポリメチルメタクリレート、不飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルブチラール、アルキッド樹脂などの合成樹脂系接着剤、スチレン/ブタジエン共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン共重合体、アクリル酸メチル/ブタジエン共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン/アクリル酸共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体などのラテックスなどが挙げられ、1種以上で使用される。
また、必要に応じて、本発明で用いるバインダーにはさらに、慣用されている添加成分、例えば、粘度調整剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、消泡剤、各種安定剤、増感剤などを含有させることもできる。
【0022】
本発明において用いる透明フィルムは、外部から透明フィルムを通してシート基材上に形成された可視情報を見ることができる透明性を有していればよく、ガラスやセラミクなどの無機物でもプラスチックなどの有機物でもよく、天然品でも合成品でもあるいはこれらの2つ以上の組み合わせでもよい。プラスチックとしては熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、赤外線、紫外線、電子線などの放射線を照射して硬化する放射線硬化性樹脂などを挙げることができる。
具体的には、デンプン類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースなどのセルロース誘導体、カゼイン、ゼラチンなどのプロテイン、カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白などの天然高分子化合物、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリイミド系樹脂、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合系樹脂、ポリエーテルスルホン系樹脂、アクリロニトリル・スチレン共重合体、ポリメチルメタクリレート、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、尿素系樹脂、放射線硬化性樹脂などの合成高分子化合物などが挙げられ、これらの1種以上で使用される。
【0023】
また、粘着層6を構成する粘着剤は、特に限定されるものではない。中でもエマルジョン型粘着剤基材や紫外線硬化型粘着剤は本発明において好ましく使用できる。
本発明において用いるアクリル系粘着剤基材を例示すると、例えば、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、ヒドロキシルエチルアクリレ−ト、ヒドロキシルエチルメタクリレ−ト等の(メタ)アクリル系モノマ−、アクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド等のアミド系モノマ−、該アミド系モノマ−のN−アルコキシ置換体、同N−メチロ−ル置換体、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、ジビニルベンゼン等のスチレン系モノマ−、ジアリルフタレ−ト、アリルグリジジルエ−テル、トリアリルイソシアヌレ−ト等のアリル系モノマ−、酢酸ビニル、N−ビニルピロリドン等の重合性二重結合を有するモノマ−等の一種ないしそれ以上と、カルボキシル基を有するアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマ−ル酸、イタコン酸、その他等の不飽和カルボン酸の一種ないしそれ以上との共重合体などを挙げることができる。
上記のアクリル系粘着剤基材の内でも、2−エチルヘキシルアクリレート、ブチルアクリレート、エチルアクリレート、メタクリル酸メチル、アクリル酸、メタクリル酸、スチレン、酢酸ビニル、N−ビニルピロリドンなどの中の3〜4成分を共重合させたアクリル系粘着剤基材は好ましく使用できる。
【0024】
本発明において用いるエマルジョン型粘着剤基材は、例えば上記アクリル系粘着剤基材の水性エマルジョンあるいはデイスパージョンの状態のものである。
本発明において用いる粘着剤に優れたタック性、粘着性を付与し、本発明の情報隠蔽シートの透明フィルムを剥離した際に発色剤マイクロカプセルを容易に破壊して発色剤をマイクロカプセルの外にだすことができるようにするとともに、透明フィルムを剥離し易くする剥離性を持たせるために、各種界面活性剤、各種シリコーンオイル、各種植物系オイル、各種鉱物系油などを適宜配合してこれらの特性を制御することが好ましい。
本発明で用いる粘着剤には、さらに必要に応じて、酸化防止剤、防かび剤、防腐剤、分散剤、pH調整剤、安定剤、可塑剤、消泡剤、その他の所望の添加剤を添加することができる。
【0025】
本発明において発色剤マイクロカプセルインクや顕色剤層、粘着層などを塗工する方法としては、グラビアコーター、グラビアオフセットコーター、バーコーター、ロールコーター、エアナイフコーター、Uコンマコーター、AKKUコーター、スムージングコーター、マイクログラビアコーター、リバースロールコーター、4本あるいは5本(多段)ロールコーター、カーテンコーター、ブレードコーター、ディップコーター、落下カーテンコーター、スライドコーター、リップコーター、ダイコーター、スクイズコーター、ショートドウェルコータ、サイズプレス、スプレー、インクジェットプリンタなどの各種装置の中から適当な装置をオンマシンあるいはオフマシンで用いることができる。
【0026】
印字・画像などの情報を形成する方法は特に限定されるものではなく、フレキソ印刷、オフセット印刷、グラビア印刷、活版印刷、凹版印刷などの公知の印刷法やインクジェット印刷法などを挙げることができる。
【0027】
本発明で用いるシート基材の素材としては、ガラス繊維、アルミナ繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維などの無機または有機繊維からなる織布、不織布、マット、紙(例えば、上質紙、中質紙、合成紙、各種再生紙、アート紙、コート紙、ミラーコート紙、コンデンサー紙、パラフィン紙、その他の紙の他に、それにオーバーコート層(保護層)をもつ用紙など)あるいはこれらを組み合わせたもの、あるいはこれらに樹脂ワニスを含浸させて成形した複合シート、ポリアミド系樹脂シート、ポリエステル系樹脂シート、ポリオレフィン系樹脂シート、ポリイミド系樹脂シート、エチレン・ビニルアルコール共重合体シート、ポリビニルアルコール系樹脂シート、ポリ塩化ビニル系樹脂シート、ポリ塩化ビニリデン系樹脂シート、ポリスチレン系樹脂シート、ポリカーボネート系樹脂シート、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合系樹脂シート、ポリエーテルスルホン系樹脂シート、アクリロニトリル・スチレン共重合体(AS)シート、ポリメチルメタクリレート(PMMA)シート、セルロースアセテートブチレート(CAB)シート、セルロースプロピオネート(CP)など)シートなどのプラスチックシート等を好適に用いることができる。
プラスチックシート基材はコロナ放電処理、プラズマ処理、紫外線照射処理、電子線照射処理、フレームプラズマ処理およびオゾン処理などの表面処理を施したものなどが好ましく使用できる。
【0028】
なお、上記実施形態の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮するものではない。又、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
【0029】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の情報隠蔽シートは、シート基材と透明フィルムとの間に不可視の情報を挟持した情報隠蔽シートであって、前記透明フィルムを剥がすことにより前記情報を可視化することを特徴とするものであり、シート基材と透明フィルムとの間に挟持して設けた隠蔽情報は透明フィルムを通して外部から見ることができないが、隠蔽情報以外の図柄・文字などは透明フィルムを通して外部から見ることができ、そして、透明フィルムを剥がすことにより初めて隠蔽情報が可視化されるものであり、構成が簡単で安価であり、親展性を有する情報伝達用シート、整理シート、複写用紙などの事務用シート、葉書、通知書、カード、クジ、広告、ダイレクトメール、ラベルなどに適用できるという顕著な効果を奏する。
【0030】
本発明の請求項2記載の情報隠蔽シートは、請求項1記載の情報隠蔽シートにおいて、前記情報が顕色剤層上に発色剤マイクロカプセルインクにて形成されてなることを特徴とするものであり、隠蔽情報がシート基材と透明フィルムとの間に挟持されている間は発色剤マイクロカプセルが破壊されておらず発色剤がマイクロカプセル中に保持されているため、発色せず、隠蔽情報が外部から見えず不可視であるが、透明フィルムを剥がすことにより発色剤マイクロカプセルが破壊されて、発色剤がマイクロカプセルからでて顕色剤と反応して発色するので隠蔽情報が可視化されるというさらなる顕著な効果を奏する。
【0031】
本発明の請求項3記載の情報隠蔽シートは、請求項1記載の情報隠蔽シートにおいて、前記情報が顕色剤と発色剤マイクロカプセルを含むインクにて形成されてなることを特徴とするものであり、隠蔽情報がシート基材と透明フィルムとの間に挟持されている間は発色剤マイクロカプセルが破壊されておらず発色剤がマイクロカプセル中に保持されているため、発色せず、隠蔽情報が外部から見えず不可視であるが、透明フィルムを剥がすことにより発色剤マイクロカプセルが破壊されて、発色剤がマイクロカプセルからでて顕色剤と反応して発色するので隠蔽情報が可視化されるというさらなる顕著な効果を奏する。
【0032】
本発明の請求項4記載の情報隠蔽シートは、請求項1から請求項3のいずれかに記載の情報隠蔽シートにおいて、前記情報が可変情報であることを特徴とするものであり、大きさ、形状、内容などを自由に変えた画像・文字やマークなどを含む可変情報を隠蔽情報とすれば、オンデマンドで少量・多種類の注文にも応じることもできるというさらなる顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報隠蔽シートの一実施態様を説明する断面説明図である。
【図2】図1に示した本発明の情報隠蔽シートの透明フィルムを剥がすことにより隠蔽情報を可視化することを模式的に説明する説明図である。
【図3】本発明の他の情報隠蔽シートを説明する断面説明図である。
【符号の説明】
1、1A 本発明の情報隠蔽シート
2 透明フィルム
3 シート基材
4、4A 不可視の情報
5 可視の情報
6 粘着層
7 顕色剤層
Claims (4)
- シート基材と透明フィルムとの間に不可視の情報を挟持した情報隠蔽シートであって、前記透明フィルムを剥がすことにより前記情報を可視化することを特徴とする情報隠蔽シート。
- 前記情報が顕色剤層上に発色剤マイクロカプセルインクにて形成されてなることを特徴とする請求項1記載の情報隠蔽シート。
- 前記情報が顕色剤と発色剤マイクロカプセルを含むインクにて形成されてなることを特徴とする請求項1記載の情報隠蔽シート。
- 前記情報が可変情報であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の情報隠蔽シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002374132A JP2004205765A (ja) | 2002-12-25 | 2002-12-25 | 情報隠蔽シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002374132A JP2004205765A (ja) | 2002-12-25 | 2002-12-25 | 情報隠蔽シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004205765A true JP2004205765A (ja) | 2004-07-22 |
Family
ID=32812243
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002374132A Pending JP2004205765A (ja) | 2002-12-25 | 2002-12-25 | 情報隠蔽シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004205765A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007094290A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-12 | Nisshinbo Ind Inc | バックプリントラベル用紙 |
JP2007245465A (ja) * | 2006-03-07 | 2007-09-27 | Seiko Epson Corp | 印刷媒体 |
JP2016175234A (ja) * | 2015-03-19 | 2016-10-06 | 大日本印刷株式会社 | 剥離検知媒体 |
-
2002
- 2002-12-25 JP JP2002374132A patent/JP2004205765A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007094290A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-12 | Nisshinbo Ind Inc | バックプリントラベル用紙 |
JP4713991B2 (ja) * | 2005-09-30 | 2011-06-29 | 日清紡ホールディングス株式会社 | バックプリントラベル用紙 |
JP2007245465A (ja) * | 2006-03-07 | 2007-09-27 | Seiko Epson Corp | 印刷媒体 |
JP4492566B2 (ja) * | 2006-03-07 | 2010-06-30 | セイコーエプソン株式会社 | 印刷媒体 |
JP2016175234A (ja) * | 2015-03-19 | 2016-10-06 | 大日本印刷株式会社 | 剥離検知媒体 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3496992B2 (ja) | 一軸延伸多層フィルム及びそれを用いた航空タッグ | |
US5318817A (en) | Air baggage tag | |
JPH09325717A (ja) | 電飾看板用シート | |
JP3614931B2 (ja) | 記録シートおよび偽造検知方法 | |
JPH10268772A (ja) | 偽造防止シート及び偽造防止粘着ラベル | |
JPH10250228A (ja) | 偽造防止シート及び偽造防止粘着ラベル | |
JP2004205765A (ja) | 情報隠蔽シート | |
JP4315413B2 (ja) | 情報隠蔽シート | |
JP3204788B2 (ja) | 感圧記録シートおよびその製造方法 | |
JP2004174939A (ja) | 経時消色シートおよびそれに用いるインク | |
JP3204803B2 (ja) | 感圧記録シート | |
JP3549072B2 (ja) | 記録シート | |
JP3188514B2 (ja) | 引裂性の改良された合成紙及びそれを用いた航空タッグ | |
JP2000033788A5 (ja) | ||
JPH09142015A (ja) | 接着性記録シート | |
JP4335517B2 (ja) | 経時変色シートおよびそれに用いるインク | |
JP2004174938A (ja) | 経時発色シートおよびそれに用いるインク | |
JPH0761126A (ja) | 感熱記録体 | |
JP2000033788A (ja) | 記録用シート | |
JPH1124566A (ja) | 剥離用積層シート及び伝票 | |
JP2004177706A (ja) | 経時可変メッセージ広告媒体 | |
JPH0958120A (ja) | 記録シートおよび偽造検知方法 | |
JP3336760B2 (ja) | 感熱記録体及びその製造方法並びにその感熱記録体の記録方法 | |
JP3281013B2 (ja) | 航空タッグ | |
JPH10264514A (ja) | 記録シート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051107 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071113 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071226 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080415 |