JPH1124566A - 剥離用積層シート及び伝票 - Google Patents

剥離用積層シート及び伝票

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JPH1124566A
JPH1124566A JP18596797A JP18596797A JPH1124566A JP H1124566 A JPH1124566 A JP H1124566A JP 18596797 A JP18596797 A JP 18596797A JP 18596797 A JP18596797 A JP 18596797A JP H1124566 A JPH1124566 A JP H1124566A
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resin
release
sheet
layer
pressure
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JP18596797A
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Osamu Kanazawa
治 金沢
Takezo Zushi
武三 頭師
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に製造でき、配達伝票として使用した場
合に万一配達中において剥離用基材シートが剥れても配
達情報が不明となることがない剥離用積層シート及びそ
れからなる伝票を提供する。 【解決手段】 剥離用基材シートの片面に透明樹脂層を
設け、その透明樹脂層の表面に感圧性発色剤または感熱
性発色剤を含有する粘着剤層を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容易に製造でき、
配達伝票として使用した場合に万一配達中において剥離
用基材シートが剥れても配達情報が不明となることがな
い剥離用積層シート及びそれを用いた伝票に関する。
【0002】
【従来の技術】配達伝票は、表面に配達に関する情報が
記載されている剥離可能な剥離用基材シートが、配送品
に貼付されて、届け先に配達され、配達が終了すると、
剥離可能な剥離用基材シートのみを配達人が持ち帰り、
保管して、配達状況を管理するために使用されている。
このため、持ち帰った剥離用基材シートは、その両方の
表面共に粘着性がないことが必要である。従来、剥離後
に両面に粘着性のない剥離用基材シートを提供できる配
達伝票としては、ポリエチレン樹脂シート等の剥離用基
材シート、紙及び粘着剤層を順次積層したものが知られ
ている。しかし、この配達伝票は、剥離用基材シートと
紙が積層されているので、剥れ易いため、少ない確率で
はあるが、配達途中に剥離用基材シートが紙から剥れる
ことがあった。配達途中に剥離用基材シートが剥れ、紛
失されると、配達情報が分からなくなり、結局配達する
ことができなくなるという欠点があった。また、配達途
中に剥離用基材シートが剥れ、紛失された場合であって
も、配達情報を配送品に貼付した他のシートにも記録さ
せ、確実に配達できる配達伝票が開発されている。この
種の配達伝票としては、剥離用基材シート、自己発色性
感圧記録機能を有するシート及び粘着剤層を順次積層し
た配達伝票が挙げられる。この配達伝票は、剥離用基材
シートの上から印字すると、その印字圧力により、自己
発色性感圧記録機能を有するシートにも印字される機能
を有するものである。しかし、この配達伝票は、自己発
色性感圧記録機能を有するシートを製造するのに煩雑な
工程を経なければならず、手間がかかるという欠点があ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の状況に鑑みてなされたものであり、容易に製造で
き、配達伝票として使用した場合に万一配達中において
剥離用基材シートが剥れても配達情報が不明となること
がない剥離用積層シート及びそれを用いた伝票を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討を行った結果、剥離用基材シ
ート、透明樹脂層及び粘着剤層を積層し、その粘着剤層
に感圧性発色剤または感熱性発色剤を含有させることに
より、上記課題を解決できることを見い出し、この知見
に基づいて本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、剥離用基材シートの
片面に透明樹脂層が設けられ、その透明樹脂層の表面に
感圧性発色剤または感熱性発色剤を含有する粘着剤層が
設けられていることを特徴とする剥離用積層シートを提
供するものである。また、本発明は、上記の剥離用積層
シートからなる伝票を提供するものである。以下、本発
明を詳細に説明する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる剥離用基材シ
ートは、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂、ポリエ
チレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂、ア
クリル系樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂などの熱可塑性樹脂のシー
ト、合成紙、目止め又はバリアー層を設けた紙などが挙
げられ、合成紙としては、例えば、ポリプロピレン樹脂
系合成紙、ポリエステル樹脂系合成紙などが挙げられ、
バリアー層を設けた紙としては、例えば上質紙の片面に
スチレン・ブタジエンゴムラテックスを塗布したものが
挙げられる。また、剥離用基材シートは、感熱発色性シ
ート(サーマルシート)が好ましい。剥離用基材シート
が感熱発色性シートである場合は、後述する粘着剤層に
は感熱性発色剤を含有させることが好ましい。感熱発色
性シートとしては、例えば、上記剥離用基材シートの表
面にサーマルプリンターで発色する感熱発色層を設けた
ものが例示される。前記感熱発色層は染料、顕色剤、増
感剤及びバインダーからなり、公知の染料、化合物が使
用される。剥離用基材シートは、無延伸であってもよい
し、一軸延伸又は二軸延伸されたものであってもよい。
また、剥離用基材シートは、透明であってもよいし、半
透明又は不透明であってもよい。
【0007】剥離用基材シートは、単層構造でもよい
し、異種または同種の基材の複層構造でもよい。複層構
造を有する剥離用基材シートとしては、たとえば感熱発
色性シートと樹脂シートを直接または接着剤層を介して
積層したものが挙げられる。積層する樹脂シートとして
は、上記基材シートにおいて例示した樹脂シートが挙げ
られ、好ましくは低密度ポリエチレン樹脂等のポリエチ
レン樹脂のシートである。上記剥離用基材シートの厚み
は、適宜選定すればよいが、通常10〜200μmの範
囲であり、好ましくは20〜150μmの範囲である。
【0008】上記剥離用基材シートの表面に設けられる
透明樹脂層は、後述するように剥離用基材シートと剥離
可能で、透明樹脂層を通して発色している粘着剤層を見
ることができる程度の透明性を要する。透明樹脂層は、
単層構造でもよいし、異種又は同種の透明樹脂層の複層
構造でもよい。透明樹脂層としては、たとえば透明樹脂
フィルム、硬化性樹脂硬化皮膜などが挙げられる。透明
樹脂フィルムとしては、上記剥離用基材シートにおいて
例示したものが挙げられ、好ましくはポリエチレンテレ
フタレート樹脂等のポリエステル樹脂のフィルムであ
る。この他、剥離用基材シートと剥離可能な構成とし
て、実公昭57−60036のような複層構造としても
よい。また、透明樹脂層又は剥離用基材シートの表面に
ポリスチレン、アルキッド樹脂、シリコーン変性ポリエ
ステル樹脂などを塗布した離型処理を施してもよい。さ
らに、剥離用基材シートが紙の場合、特公昭55−15
035のような構成としてもよい。透明樹脂層が硬化性
樹脂硬化皮膜である場合、硬化性樹脂硬化皮膜に用いら
れる硬化性樹脂としては、例えば、紫外線硬化性樹脂、
電離放射線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、溶剤乾燥型硬化
性樹脂などが挙げられる。紫外線硬化性樹脂及び/又は
電離放射線硬化性樹脂の具体例としては、分子内に紫外
線及び/又は放射線重合性炭素−炭素二重結合を少なく
とも1個以上有する(メタ)アクリレートモノマー及び
その化合物、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエス
テル(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレ
ートなどのプレポリマー又はオリゴマーなどを挙げるこ
とができる。これらのモノマー、プレポリマー及びオリ
ゴマーなどは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を
組合せて用いてもよい。
【0009】熱硬化性樹脂の具体例としては、例えば、
フェノール樹脂、アミノ樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂などが挙げられる。溶
剤乾燥型硬化性樹脂の具体例としては、例えば、ポリエ
ステル樹脂、アクリル樹脂などの有機溶剤溶液が挙げら
れる。硬化性樹脂には、各種添加剤を添加してもよい。
また、紫外線硬化性樹脂には、ベンゾフェノン、アセト
フェノン、ベンゾイン、ベンゾインエーテル、ビアセチ
ルなどの光重合開始剤を含有させることが必須条件とな
る。
【0010】硬化性樹脂硬化皮膜は、上記硬化性樹脂を
剥離用基材シートの表面に塗布し、硬化することにより
形成される。硬化性樹脂の塗布は、ロールコーター、バ
ーコーター、コンマコーター、グラビアコーター、ナイ
フコーター、ダイコーターなどの通常の塗布方法により
行うことができる。透明樹脂層は、引張強度が50kg
/cm2以上であることが好ましい。また、形状追従性
が必要である場合は、伸び率が5%以上であることが好
ましい。透明樹脂層の厚みは、特に制限ないが、通常1
〜100μmの範囲が好ましく、特に好ましくは5〜5
0μmの範囲である。
【0011】本発明においては、剥離用基材シートは、
透明樹脂層から剥離可能であり、両者の接着力は通常1
00g/25mm以下であることが好ましく、特に50
g/25mm以下であることが好ましい。また、両者の
接着力は10g/25mm以上であることが好ましく、
特に20g/25mm以上であることが好ましい。な
お、後述する粘着剤層の表面に剥離材を設ける場合は、
剥離用基材シートと透明樹脂層との接着力は、剥離材と
粘着剤層との接着力よりも大きいことが必要である。剥
離用基材シートが紙、合成紙の場合、硬化性樹脂が合成
紙内部に浸透するのを防止する為、表面にバリヤー層を
設けることが好ましい。
【0012】本発明の透明樹脂層の表面に設けられてい
る粘着剤層には、感圧性発色剤または感熱性発色剤が含
有されている。なお、粘着剤層には、感圧性発色剤及び
感熱性発色剤の両者が含有されていてもよい。感圧性発
色剤としては、例えば、マイクロカプセル中に顕色剤と
接触したときに発色する無色の発色剤がオイルに溶解さ
れて封入されているマイクロカプセルを顕色剤と組合せ
たものが挙げられる。このタイプの感圧性発色剤は、圧
力によりカプセルが破れて発色剤オイルがマイクロカプ
セルの外に出て、顕色剤に移行することにより発色す
る。発色剤としては、例えば、CVL(クリスタルバイ
オレットラクトン)、BLMB(ベンゾイルロイコメチ
レンブルー)などの青系発色剤、フルオラン系化合物な
どの黒系発色剤などが挙げられる。オイルとしては、ア
ルキルナフタレン、ジアリールエタン、アルキル化ビフ
ェニール、水添ターフェニルなどが挙げられる。又、顕
色剤としては、活性白土、フェノールレジン、サリチル
酸誘導体亜鉛塩などが挙げられる。感圧性発色剤は、1
種単独で又は2種以上を組合せて用いることができる。
【0013】感熱性発色剤としては、たとえば発色性色
素を樹脂壁で包んだマイクロカプセルなどが挙げられ
る。発色性色素は、分子内にラクトンもしくはラクタム
型の電子供与性呈色成分を持つ有機ロイコ化合物が好ま
しく、代表的な化合物としては、たとえばトリフェニル
メタン系の3,3’−ビス(p −ジメチルアミノフェ
ニル)−フタライド、3,3−ビス(p−ジメチルアミ
ノフェニル)−6−ジメチルアミノフタライド[クリス
タルバイオレットラクトン]、3,3’−ビス(p−ジ
メチルアミノフェニル)−6−ジエチルアミノフタライ
ド等、フルオラン系の3−ジメチルアミノ−6−メトキ
シフルオラン、7−アセトアミノ−5,7−ジメチルフ
ルオラン、3,6−ビス−β−メトキシエトキシフルオ
ラン等、他に3,6−ビス(ジエチルアミノ)−9−キ
サンテニル−o−ベンゾイックアシッドラクタム[ロー
ダミンBラクタム]、3,6−ビス(ジメチルアミノ)
−9−チオキサンテニル−o−ベンゾイックアシッドラ
クタムなどが用いられる。発色性色素を樹脂壁で包んだ
マイクロカプセルは、加熱により所定の温度になると樹
脂壁が溶融し、内包されている発色性色素が漏洩して発
色することができる。感熱性発色剤は、1種単独で又は
2種以上を組合せて用いることができる。
【0014】感熱性発色剤には、必要に応じて、添加剤
として、増感剤、蛍光染料、顔料、粘着防止剤などを含
有させてもよい。増感剤としては、たとえば、ステアリ
ン酸アミド、ベンズアミド、シュウ酸ジベンジル、ベン
ジルビフェニル、テルフタル酸ジメチル、テレフタル酸
ジベンジル、カテコールベンゾエート、ターフェニル、
p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、ジフェニルカーボネ
ート、ヒドロキシナフトエ酸フェニル、ベンジルオキシ
ナフタレン、ベンジルオキシ安息香酸ベンジル、ビス
(メチルフェニルオキシ)エタン、ジメトキシジフェニ
ルスルホン酸などを挙げることができる。また、蛍光染
料としては、たとえば、ジアミノスチルベン系、ベンズ
イミダゾール系、ベンジジン系、イミダゾロン系、クマ
リン系等の化合物、顔料としては、たとえば、二酸化チ
タン、クレー、タルク、炭酸カルシウム、水酸化アルミ
ニウム、シリカ、ポリスチレン樹脂、尿素−ホルマリン
樹脂等、粘着防止剤としては、たとえば、ステアリン酸
亜鉛、ステアリン酸カルシウム、パラフィンワックスな
どを、それぞれ挙げることができる。
【0015】樹脂壁に使用される樹脂としては、たとえ
ば、ポリウレタン樹脂、メラミン−ホルマリン樹脂、ポ
リエステル樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポリ塩
化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、
スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体樹脂、エチレン−アクリル酸エステル共重
合体樹脂、オレフィン系共重合体樹脂、ゼラチン、エチ
ルセルロース、ポリスチレン樹脂、ポリアミド樹脂等の
や各種の水溶性樹脂、水系エマルジョン樹脂などが適し
ている。また、カプセルを樹脂壁としてマイクロカプセ
ル化する場合には、コアセルべーション法、界面重合
法、in situ重合法、硬化剤を添加する界面硬化
被覆法等の化学的製法や、相分離を利用する方法、液中
乾燥法、スプレードライング法、流動コーティング法、
気中懸濁被覆法等の物理的製法等を利用して作ることが
できる。マイクロカプセルの粒径は、特に制限ないが、
通常1〜300μmの範囲が好ましく、特に5〜20μ
mの範囲が好ましい。
【0016】粘着剤層中には、顕色剤を含有させてもよ
い。顕色剤は、電子受容性のフェノール性水酸基あるい
はアルコール性の水酸基を有する有機化合物であり、代
表的な化合物としてはフェノール性物質のα−ナフトー
ル、β−ナフトール、4−ヒドロキシジフェノキシド、
4−ターシャリーブチルフェノール、4,4’−イソプ
ロピリデンジフェノール[ビスフェノールA]、メチル
−4−ヒドロキシベンゾエート、4−ヒドロキシアセト
フェノール、4,4’シクロヘキシリデンジフェノー
ル、ハイドロキノン等、アルコール性物質はm−オキシ
安息香酸、p−オキシ安息香酸、サリチル酸、4−オキ
シフタル酸、没食子酸などが用いられる。
【0017】粘着剤層に用いられる粘着剤の具体例とし
ては、例えば天然ゴム系、合成ゴム系、アクリル樹脂
系、ポリビニルエーテル樹脂系、ウレタン樹脂系、シリ
コーン樹脂系などが挙げられる。合成ゴム系の具体例と
しては、スチレン−ブタジエンゴム、ポリイソブチレン
ゴム、イソブチレン−イソプレンゴム、イソプレンゴ
ム、スチレン−イソプレンブロック共重合体、スチレン
−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−エチレン−
ブチレンブロック共重合体などが挙げられる。アクリル
樹脂系の具体例としては、アクリル酸、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル
酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル
酸エチル、メタクリル酸ブチル、アクリロニトリルなど
の単独重合体若しくは共重合体などが挙げられる。ポリ
ビニルエーテル樹脂系の具体例としては、ポリビニルエ
ーテル、ポリビニルイソブチルエーテル、ポリビニルエ
チルエーテルなどが挙げられる。シリコーン樹脂系の具
体例としては、ジメチルポリシロキサンなどが挙げられ
る。粘着剤は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて
用いることができる。
【0018】上記粘着剤には、さらに必要に応じて接着
付与剤、充填剤、軟化剤、ワックス、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、架橋剤などを配合することができる。接着付
与剤としては、ロジン系樹脂、テルペンフェノール樹
脂、テルペン樹脂、芳香族炭化水素変性テルペン樹脂、
石油樹脂、クマロン・インデン樹脂、スチレン系樹脂、
フェノール系樹脂、キシレン樹脂などが挙げられる。充
填剤としては、亜鉛華、酸化チタン、シリカ、炭酸カル
シウム、硫酸バリウムなどが挙げられる。軟化剤として
は、プロセスオイル、液状ゴム、可塑剤などが挙げられ
る。ワックスとしては、天然系、鉱物系、ポリエチレン
系、パラフィン系が挙げられる。酸化防止剤としては、
アニリド系、フェノール系、ホスファイト系、チオエス
テル系などが挙げられる。紫外線吸収剤としては、ベン
ゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系などが挙げられ、
架橋剤としては、エポキシ系、イソシアナート系、金属
キレート系、メラミン系、アジリジン系などが挙げられ
る。
【0019】粘着剤層中の感圧性発色剤または感熱性発
色剤の含有量は、特に制限ないが、通常1〜50重量%
の範囲が好ましく、特に5〜30重量%の範囲が好まし
い。また、粘着剤層中の顕色剤の含有量は、特に制限な
いが、通常1〜50重量%の範囲が好ましく、特に5〜
30重量%の範囲が好ましい。感圧性発色剤または感熱
性発色剤を粘着剤層中に混合するには、5〜40℃の温
度範囲で、より好ましくは10〜30℃の温度範囲で、
プロペラ羽根撹拌機等の混合機により混合することが好
ましい。混合時の粘着剤の粘度は、通常500〜300
0の範囲が好ましい。
【0020】粘着剤層を設ける方法は、種々の方法によ
り行うことができるが、例えば上記の粘着剤を適当な溶
剤に溶解させて塗布する方法、適当な媒体に分散あるい
は乳化させて塗布する方法、無溶媒で塗布又はカレンダ
ーロールにより塗工する方法、剥離紙上に予め粘着剤層
を塗布形成しておいて、それを貼合せる方法、粘着剤層
が芯材シートの両面に設けられた両面テープを積層する
方法などが挙げられる。なお、粘着剤層が芯材シートの
両面に設けられた両面テープを積層する方法において
は、少なくとも一方の粘着剤層が前記の感圧性発色剤ま
たは感熱性発色剤を含有する粘着剤層であればよい。粘
着剤層の厚みは、特に限定されるものではなく、通常3
〜100μmの範囲にすればよく、好ましくは10〜4
0μmの範囲である。
【0021】上記粘着剤層は、剥離材で覆われていても
よい。剥離材は、少なくとも片面が剥離性を有する支持
基材からなり、必要に応じて支持基材に剥離処理を施し
たものであってもよい。支持基材としては、例えば紙、
合成紙、プラスチックフィルムなどが挙げられる。紙と
しては、例えばグラシン紙、ラミネート紙などが挙げら
れ、プラスチックフィルムとしては、例えばポリエチレ
ン樹脂、ポリプロピレン樹脂などのポリオレフィン樹
脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンテ
レフタレート樹脂などのポリエステル樹脂、アセテート
樹脂、ポリスチレン樹脂、塩化ビニル樹脂などのプラス
チックのフイルムなどが挙げられるが、これらに限定さ
れるものではない。
【0022】剥離剤としては、シリコーン樹脂、アルキ
ッド樹脂、フッ素樹脂、セルロース樹脂、メラミン樹
脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹
脂などが挙げられるが、シリコーン樹脂、アルキッド樹
脂が好ましい。剥離剤を支持基材の片面に設ける方法
は、種々の方法で行えるが、例えば剥離処理材料を塗
布、転写、印刷などにより設ける方法、樹脂フィルムを
貼り合わせる方法などが挙げられる。剥離材の厚みは、
特に制限されず、適宜選定すればよい。本発明の剥離用
積層シートは、粘着剤層により被着体に貼付される。本
発明においては、剥離用基材シートの剥離は、剥離用基
材シートと透明樹脂層との間の接着力が、透明樹脂層と
粘着剤層との間の接着力及び粘着剤層と被着体との間の
接着力に比べて、弱いので、容易に行われる。両者の接
着力の差は、通常1〜100g/25mmの範囲が好ま
しく、特に3〜50g/25mmの範囲が好ましい。本
発明の剥離用積層シートは、配送品の配達伝票、カード
会社や銀行などで用いられている配達証などの各種伝票
などの種々の用途に使用できる。
【0023】次に、本発明の剥離用積層シートを伝票と
して使用する場合について詳細に説明する。剥離用基材
シートの表面に印字されるものは、通常は伝票情報であ
る。伝票情報としては、例えば、送り主、配達人、配送
先、発注年月日、配送品などの情報が挙げられるが、目
的に応じて適宜選定し得る。伝票情報の印字は、剥離用
基材シートの表面に施される。伝票情報の印字は、プリ
ンターによる印字、手書きによる印字等種々の印字方法
により行うことができる。剥離用基材シートが感熱発色
性基材シート(サーマル基材シート)である場合は、伝
票情報をダイレクトサーマル印字方法等の感熱印字方法
により感熱発色性基材シートに印字することができる。
その場合、粘着剤層が感熱性発色剤を含有するときは、
感熱発色性基材シートに印字する際に粘着剤層にも同時
に伝票情報を印字することができる。また、粘着剤層が
感圧性発色剤を含有するときは、インパクトプリンター
等の加圧プリンターを使用して伝票情報を印字すること
ができる。加圧プリンターにより印字する場合にも、剥
離用基材シートと粘着剤層への同時印字が好ましい。な
お、伝票情報の印字は、1回のみで行ってもよいし、数
回に分けて行ってもよい。数回に分けて伝票情報を印字
する方法としては、最初に伝票項目欄のみを印字し、次
に具体的な伝票情報を印字する方法などが挙げられる。
また、伝票項目欄などを剥離用基材シートに予め印字し
ておき、印字済剥離用基材シートを透明樹脂層及び粘着
剤層に積層した後、残りの伝票情報を印字してもよい。
【0024】本発明の伝票を配送品に貼付するには、伝
票の粘着剤層を配送品の表面に密着させて行うことがで
きる。配送品に貼付された伝票は、配達中に万一剥離用
基材シートが剥れた事態が生じても、透明樹脂層付き粘
着剤層には、剥した剥離用基材シートに印字されている
伝票情報と同じ情報が印字されているので、配達人は透
明樹脂層の上から送り主、配達人、配送先、発注年月日
などの情報を確認でき、配達先不明で配送品が荷受人に
届かないということが起こらない。又、一度剥れた剥離
用基材シートは両表面ともに粘着性がないため、伝票同
士あるいは他の材料に貼付できないため、悪用できな
い。
【0025】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。なお、本発明は、これらの例によって何ら制
限されるものではない。
【0026】実施例1 低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)を溶融混練し、押
出し機のTダイからシート状に押出して、LDPEシー
トの両面を、片面に感熱発色層を設けた総厚72g/m
2米秤量の上質紙(商品名:サーマルリコー130LA
B−1、(株)リコー製)と、片面をポリスチレン樹脂
を塗布することにより離型処理した厚み25μmの透明
なポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム(商品名:
ルミラー、東レ(株)製)とで挟み、ロール間を通し積
層した。次に、積層物のポリエチレンテレフタレート樹
脂フィルムの感熱発色層がある反対の表面に、感熱性発
色剤(感熱発色性色素:クリスタルバイオレットラクト
ン、樹脂壁:ポリウレタン樹脂、マイクロカプセルの
径:8μm)を20重量%及び顕色剤(ビスフェノール
A、三井東圧化学(株)製)を20重量%含有するアク
リル系粘着剤層(厚み:25μm)を設け、剥離用積層
シートを作成した。図1に、作成された剥離用積層シー
トの断面図を記載した。ダイレクトサーマル印字法によ
り感熱発色性シートの表面に印字した後、この剥離用積
層シートをダンボール箱に貼付した。上層の感熱発色性
シートと低密度ポリエチレン樹脂シートの積層シートを
手で剥したところ、ポリエチレンテレフタレート樹脂と
の界面から容易に剥すことができた。その時の感熱発色
性シートと低密度ポリエチレン樹脂シートの積層シート
とポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムの間の接着
力は20g/25mmであった。又、ポリエチレンテレ
フタレート樹脂フィルムの表面を通して、先に印字した
文字を見ることができた。
【0027】実施例2 厚さ50μmの発泡ポリエチレンテレフタレート樹脂シ
ート(クリスパー50G2311、東洋紡績(株)製)
の片面に感熱発色層を設けた感熱発色性シートの片面に
エポキシアクリレートオリゴマーとアクリルモノマー及
び光重合開始剤とからなる紫外線硬化性樹脂溶液(商品
名LT−01、日本化薬社製)を25μmの厚さに塗布
後、高圧水銀ランプを用いて紫外線照射(以下、UV照
射という)を行い、紫外線硬化性樹脂を硬化させた。さ
らに、紫外線硬化性樹脂硬化皮膜の上に、感熱性発色剤
(感熱発色性色素:クリスタルバイオレットラクトン、
樹脂壁:ポリウレタン樹脂、マイクロカプセルの径:8
μm)を20重量%及び顕色剤(ビスフェノールA、三
井東圧化学(株)製)を20重量%含有するアクリル系
粘着剤層(厚み:25μm)を設け、剥離用積層シート
を作成した。図2に、作成された剥離用積層シートの断
面図を記載した。実施例1と同様に印字した後、この剥
離用積層シートを小包箱に貼付した。上層の発泡ポリエ
チレンテレフタレート樹脂シートを手で剥したところ、
紫外線硬化性樹脂硬化皮膜との界面から容易に剥すこと
ができた。その時の発泡ポリエチレンテレフタレート樹
脂シートと紫外線硬化性樹脂硬化皮膜の間の接着力は1
5g/25mmであった。又、紫外線硬化性樹脂硬化皮
膜を通して先に印字した文字を確認することができた。
【0028】実施例3 ポリプロピレン樹脂からなる厚さ80μmの合成紙(商
品名ユポSGS−80、王子油化合成紙社製)の片面に
感圧発色層を設けた感圧発色性シートの片面に実施例2
と同一の紫外線硬化性樹脂溶液を塗布した後、実施例2
と同一操作をして、紫外線硬化性樹脂を硬化させた。さ
らに、紫外線硬化性樹脂硬化皮膜の上に、感圧性発色剤
(感圧性発色性色素:クリスタルバイオレットラクト
ン、オイル:アルキルジフェニルエタン、樹脂壁:メラ
ミン−ホルマリン樹脂、マイクロカプセルの径:8μ
m)を20重量%及び顕色剤(活性白土)を20重量%
含有するアクリル系粘着剤(厚み:25μm)を設けた
配送伝票を作成した。この配達伝票にインパクト印字方
法により、感圧発色性シートの表面に印字した。この伝
票をダンボール箱に貼付した後、上層の合成紙を手で剥
したところ、紫外線硬化性樹脂硬化皮膜との界面から容
易に剥すことができた。その時の合成紙と紫外線硬化性
樹脂硬化皮膜との間の接着力は15g/25mmであっ
た。又、紫外線硬化性樹脂硬化皮膜を通して先に印字し
た文字を確認することができた。
【0029】
【発明の効果】本発明の剥離用積層シート及びそれを用
いた伝票は、容易に製造でき、配達伝票として使用した
場合に万一配達中において剥離用基材シートが剥れて
も、配達情報が不明となることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の剥離用積層シートの一実施例の断面図
である。
【図2】本発明の剥離用積層シートの他の一実施例の断
面図である。
【符号の説明】
1 感熱発色性シート 2 紫外線硬化性樹脂硬化皮膜 3 粘着剤層 4 低密度ポリエチレン樹脂層 5 離型処理層 6 ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剥離用基材シートの片面に透明樹脂層が
    設けられ、その透明樹脂層の表面に感圧性発色剤または
    感熱性発色剤を含有する粘着剤層が設けられていること
    を特徴とする剥離用積層シート。
  2. 【請求項2】 粘着剤層の表面に剥離材が設けられてい
    る請求項1記載の剥離用積層シート。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の剥離用積層シートからな
    る伝票。
JP18596797A 1997-06-27 1997-06-27 剥離用積層シート及び伝票 Pending JPH1124566A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001322369A (ja) * 2000-05-15 2001-11-20 Dainippon Printing Co Ltd 配送伝票
JP2005153317A (ja) * 2003-11-26 2005-06-16 Sato Corp 配送伝票
JP2009062088A (ja) * 2007-09-10 2009-03-26 Lintec Corp シート貼付装置及び貼付方法
JP2013536474A (ja) * 2010-08-27 2013-09-19 ミン,ジュン−キ 非粘着送り状ラベルとその製造方法
JP2017107001A (ja) * 2015-12-08 2017-06-15 凸版印刷株式会社 封緘シール

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