JP2004258089A - 感熱記録層を有する再使用防止ラベル - Google Patents
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Abstract
【課題】透明性樹脂フィルム基材層、中間層としての剥離層及び被着体貼着用の粘着剤層とを有する再使用防止ラベルにおいて、ラベルに文字や記号等の各種情報を予め印刷して置かなくとも即座・簡易・低コストに書き込み・表示できる機能を持つと共に、再使用を意図してラベルを加熱した場合に再使用できない再使用防止ラベルの提供。
【解決手段】前記中間層として感熱記録層を更に付設、又は粘着剤層と反対側の透明性樹脂フィルム基材層面上に感熱記録層を更に付設することにより、感熱記録機能を有したラベルとする。
【選択図】 なし
【解決手段】前記中間層として感熱記録層を更に付設、又は粘着剤層と反対側の透明性樹脂フィルム基材層面上に感熱記録層を更に付設することにより、感熱記録機能を有したラベルとする。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品に貼着した後、それを一端剥がして再貼着した際にはその外観が変化してしまうことにより、物品の開封・偽造・改竄などを一目で検知できるラベル機能を有した再使用防止ラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、再使用防止ラベルとしては、透明プラスチックフィルム基材の裏面に部分的に剥離層を設け、該剥離層に重ねて印刷模様を印刷し、さらに該印刷模様の上に粘着剤層を設ける構成のラベルが開示されている(例えば、特許文献1、参照)。
また、樹脂フィルム基材、金属薄膜層のみ又はホログラム層と金属反射層との二層からなる中間層、および粘着剤層とからなり、その樹脂フィルム基材の中間層側あるいは中間層の粘着剤層側に所望のパターンで剥離層を設けて再使用防止ラベルとする構成が開示されている(例えば、特許文献2、参照)。
これらの開封・偽造・改竄防止用ラベルは、被着体面に貼着させて使用した後にこれを剥した場合、印刷模様や金属薄膜層または粘着剤層の一部が被着体面に残留することにより、該ラベルを剥した事実が確認できるものであり、例え、再びこれを貼着し直したとしても、印刷模様や金属薄膜層が微妙に変化してしまうために、外観上から、一度剥がして再使用したことが分かる仕組みに成っているものである。
然しながら、再使用防止ラベルを被着体などに貼着使用した後、ラベルをドライヤーなどで加熱して粘着剤を柔軟化して剥すという、開封・偽造・改竄手法が採られることがある。この様にすると、きれいに剥がれてしまい、再使用されたかどうかが不明瞭になる。そのため、このような開封・偽造・改竄手法がとられた場合でもなお、再使用されたことが判るように、熱を加えるとカール等の変形を起こすシュリンクフィルム使用のラベルとするなどの、より複雑な再使用防止技術を用いる提案も開示されている(例えば、特許文献3、参照)。
【0003】
【特許文献1】
実公昭46−4432号公報(第1頁)
【特許文献2】
特開昭63−106780号公報(第1−3頁、第1図、第2図)
【特許文献3】
特開2000−56688号公報(第1頁、第2図、第3図)
【0004】
ところで、上述の再使用防止ラベルにあっては、そのラベル中に各種情報を表記しようとする場合には、その各種情報を、予め、基材フィルムに印刷しておく必要があった。そのため、例えば、少量多品種に対応した品名、品番、価格、バーコード等の文字や記号等を表記した再使用防止ラベルを作製するには、余分な時間、資源、労力、コストを必要とし、更には膨大な在庫を抱えることになりかねなかった。また特に、一般小売店が店頭商品に再使用防止ラベルを貼る場合などでは、個々の商品で異なる商品名や価格等を予め印刷した再使用防止ラベルを全て用意することは、コスト的・労力的に困難なことであり、問題であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技術の問題に鑑み、なされたものであり、ラベルに文字や記号等を予め印刷して置かなくても、即座・簡易・低コストに、使用目的にあった各種情報を書き込み・表示できる機能を持った再使用防止ラベルである。また同時に、再使用を意図してラベルを加熱した場合には、ラベルが熱により発色・着色して加熱前のラベル状態に戻らなく成るために再使用することができない、再使用防止ラベルを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、透明性樹脂フィルム基材層、パターン状に形成した中間層としての剥離層、および被着体貼着用の粘着剤層との少なくとも三層をこの順に積層した再使用防止ラベルにおいて、前記中間層として感熱記録層を更に付設、又は前記粘着剤層側と反対側の前記透明性樹脂フィルム基材層面上に感熱記録層を更に付設したことで感熱記録機能を有する再使用防止ラベルである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に用いられるフィルム基材は、透明あるいは半透明な樹脂フィルムであればよく、例えばポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリアミドフィルム等が挙げられる。それらのフィルムは延伸処理されていてもよく、特には二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムが好適である。また、フィルム基材は、単独あるいは積層したものでもよく、必要に応じて易接着処理を施すこともできる。フィルム基材の厚みは特に制限ないが、10〜150μmの範囲が好ましく、20〜100μmの範囲がより好ましい。
【0008】本発明の再使用防止ラベル(本願では、再使用防止感熱ラベルとも言う)は、基材と粘着剤層との間に剥離層を所望のパターンに形成する。剥離層は、アクリル系樹脂、ブチラール系樹脂、ポリエステル系樹脂、シリコーン系樹脂、セルロース系樹脂、長鎖アルキル系樹脂等の樹脂組成物からなり、透明なものが好ましい。剥離層の厚みは、特に制限ないが、通常0.1〜10μmの範囲が好ましく、0.5〜5μmの範囲が特に好ましい。
【0009】本発明においては、上記剥離層は基材から剥離可能であり、それらの接着力は通常200g/25mm以下であることが好ましいが、剥離層と基材との接着力は、離型シートと粘着剤層との接着力よりも大きいことが必要である。剥離層は、前記した樹脂組成物をグラビア印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷、シルク印刷、凹版印刷等の手段により、基材の片面に、所望パターンに形成させて設けることができる。
【0010】本発明の再使用防止感熱ラベルの粘着剤層に用いられる粘着剤としては、例えば天然ゴム系、合成ゴム系、アクリル樹脂系、ポリビニルエーテル樹脂系、ウレタン樹脂系、シリコーン樹脂系などが挙げられる。
【0011】上記粘着剤には、さらに必要に応じて粘着付与剤、充填剤、軟化剤、ワックス、酸化防止剤、紫外線吸収剤、架橋剤、顔料、染料、蛍光剤などを配合することができる。粘着剤層の粘着力は、500g/25mm以上が好ましく、1000g/25mm以上が特に好ましい。
【0012】粘着剤層を設ける方法としては、上記の粘着剤を適当な溶剤に溶解させて塗布する方法、適当な媒体に分散あるいは乳化させて塗布する方法、無溶媒で塗布又はカレンダーロールにより塗工する方法、剥離シート上に予め粘着剤層を塗布形成しておいて、それを貼合せる方法などが挙げられる。粘着剤層の厚みは、特に限定されるものではなく、5〜100μmの範囲が好ましく、10〜50μmの範囲がより好ましい。
【0013】上記粘着剤層は、粘着剤層面保護と感熱発色ラベル印刷機への適合性のために、離型シートで覆われているのが好ましい。離型シートは、少なくとも片面が剥離性を有する基材からなり、通常は基材に剥離処理を施したものである。基材としては、例えば紙、合成紙、樹脂フィルムなどが挙げられる。紙としては、グラシン紙、ポリエチレンラミネート紙等が挙げられ、樹脂フィルムとしては、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル系樹脂等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。剥離シートに用いられる剥離処理剤としては、シリコーン系樹脂、アルキッド系樹脂、フッ素系樹脂などが挙げられる。剥離シートの厚みは、特に制限されず、適宜選定すればよい。
【0014】本発明における感熱記録層は、従来公知の感熱発色材料からなる塗料を塗布形成することにより設けることができる。発色剤としては、それ自体無色或いは淡色の染料前駆体が好ましく、例えばフルオラン系化合物、トリフェニルメタンフタリド系化合物、ロイコオーラミン系化合物、インドリノフタリド系化合物、スピロピラン系化合物、フェノチアジン系化合物、ビスラクトン系化合物等が挙げられる。顕色剤は、加熱溶融時に発色剤と接触して発色作用を起こす酸性物質であり、例えば各種フェノール性物質、脂肪酸、芳香族カルボン酸等が挙げられる。
【0015】顕色剤は、発色剤1質量部に対し1〜10質量部、好ましくは1〜5重量部の割合で使用される。また、発色剤および顕色剤の平均粒子径としては各々3.0μm以下、好ましくは1.5μm以下である。
【0016】感熱記録層中に含有される樹脂として、例えば酢酸ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂等が挙げられる。分散溶媒としては、発色剤および顕色剤を安定に分散させるものであればよく、各種有機溶媒および水またはそれらの混合物から選ばれる。
【0017】更に、感熱記録層中には、必要によりステアリン酸アミド、m−ターフェニル、シュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステル等の増感剤、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン等の保存性改良剤等の助剤を添加することもできる。
【0018】感熱記録層は、例えば平均粒子径が1.5μm以下に分散された発色剤、顕色剤、増感剤、樹脂および溶剤とを混合攪拌して得られた感熱記録層用塗液を乾燥後の塗布量が2〜20g/m2 、好ましくは4〜15g/m2 程度となるように塗布乾燥して形成される。形成方法としては、エアーナイフ方式、メイヤーバー方式、ピュアーブレード方式、ロッドブレード方式、リバースロール方式、マイクログラビア方式、グラビア方式、スリットダイ方式、カーテン方式等が挙げられる。
【0019】本発明の再使用防止感熱ラベルは、感熱発色機能を妨げない範囲で、フィルム基材の片面または両面に表示層を設けることもできる。表示層は、文字、記号、図形、色彩、あるいはこれらの組合せなど種々の情報を表示するものであればよい。表示層を設けるには、グラビア印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷、シルク印刷、凹版印刷等により行なうことができる。
【0020】本発明の再使用防止感熱ラベルは、例えば、図1のような透明性樹脂フィルム基材1の片面に所望パターンに形成した剥離層2、アンカー層3、感熱記録層4、隠蔽層5、粘着剤層6、離型シート7が順次積層された断面構造を有するものが挙げられる。アンカー層3は、必要に応じて設けることができ、フィルム基材1と感熱記録層4との密着性改良や剥離層2による凹凸を緩和するために設ける層である。隠蔽層5は、感熱記録層4の必要時以外での発色防止とフィルム基材1から感熱記録層に記録された情報を視認しやすくするための層であり、必要に応じて設けることができる。
【0021】また、本発明の別の例としては、図2のような透明性樹脂フィルム基材1の一方の面に所望パターンに形成した剥離層2、隠蔽層5、粘着剤層6、離型シート7が順次設けられ、透明性フィルム基材1のもう一方の面に感熱記録層4、中間層8、保護層9を順次積層した断面構造を有するものが挙げられる。隠蔽層5は、感熱記録層に記録された情報を視認しやすくし、本ラベルを剥がしたときに剥離層部分で破れたことを確認しやすくするためのフィラーを含有した樹脂層あるいは金属蒸着層である。フィルム基材1、感熱記録層4、中間層8、保護層9は、それぞれ透明性を有し、中間層8は、感熱記録層4と保護層9との密着性向上のために必要に応じて設けることができる層である。保護層9は、感熱記録層4の必要時以外での発色防止と感熱記録時の記録ヘッドに対するスティッキング防止のために必要に応じて設けることができる層であり、特に滑剤を含有した電離放射線硬化性化合物が硬化されて形成された層が好適である。
【0022】この再使用防止感熱ラベルを離型シートを剥離して被着体に貼付し、その貼付した再使用防止感熱ラベルを加熱すると、感熱記録層4が発色してしまい、加熱された痕跡が容易に確認できる。また、フィルム基材1を剥がし、再度被着体に貼り直した場合、一度剥がれた剥離層4は光の反射で外観上異なって見えるため、その痕跡を容易に確認できる。
【0023】本発明の再使用防止感熱ラベルに設けられる感熱記録層に各種情報を記録する手段としては、一般的な感熱発色装置、特には感熱ラベルプリンターが好適である。本発明の再使用防止感熱ラベルを所定の大きさにスリットしてテープ状に加工した場合、市販の感熱ラベルライターに装着することで、容易に各種情報を記録する事ができる。そのため、例えば商品の値下げのたびに大がかりな印刷を手配することなく、小売店でも手軽に再使用防止ラベルを作製することが可能となる。
【0024】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。但し、本発明は、これらの例によって何ら制限されるものではない。尚、以下「部」は質量部を表す。
【0025】
(実施例1)
透明性樹脂フィルム基材として厚さ24μmの透明性二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの片面にポリビニルブチラール樹脂(エスレックBM−1;積水化学社製)10部に対して硬化剤(ハードナーNo.50;大日本インキ化学工業社製)1部を混合希釈してなる塗料を、グラビアコーターを用いて部分的に塗布して乾燥膜厚1μmの剥離層を形成し、次いでポリエステル樹脂(UE3600;ユニチカ社製)を希釈した塗料を全面に塗布して乾燥重量1g/m2となるようにアンカー層を形成した。アンカー層上に下記感熱塗料(A)を乾燥膜厚5μmとなるようにグラビアリバースコーターを用いて感熱記録層を形成し、次いで、アクリル樹脂塗料(L−6001:SUNVURE E−2 YELLOW=1:2の混合塗料;共に大日本インキ化学工業社製)を乾燥膜厚が3μmとなるようにマイクログラビアコーターを用いて隠蔽層を形成した。一方、離型シート(剥離紙;秤量70g/m2)に、粘着剤(コーポニール8723;日本合成ゴム社製)5部に対して粘着付与剤(スーパーエステルA−75;荒川化学社製)1部と酸化チタン顔料1部を混合希釈してなる塗料を乾燥重量20g/m2となるようにコンマコーターを用いて塗布乾燥して粘着剤層を形成した後、前記隠蔽層と粘着剤層を貼り合わせて再使用防止感熱ラベルを得た。
<感熱塗料(A)>
顕色剤トルエン分散塗料(T−1800(A);日本化薬社製) 70部
発色剤トルエン分散塗料(T−1800(B);日本化薬社製) 30部
上記2種の塗料を攪拌混合して感熱塗料(A)とした。
【0026】
(実施例2)
透明性樹脂フィルム基材として厚さ38μmの片面易接着処理済み透明性二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの未処理面にポリビニルブチラール樹脂(エスレックBM−1;積水化学社製)10部に対して硬化剤(ハードナーNo.50;大日本インキ化学工業社製)1部を混合希釈してなる塗料を、グラビアコーターを用いて部分的に塗布して乾燥膜厚1μmの剥離層を形成し、次いで、ポリエステル樹脂(UE3600;ユニチカ社製)10部に対してアルミニウム微粉末1部を分散させた塗料を乾燥重量3g/m2となるようにマイクログラビアコーターを用いて隠蔽層を形成した。また、透明性フィルム基材の易接着処理片面に、上記感熱塗料(A)を乾燥膜厚6μmとなるようにグラビアリバースコーターを用いて感熱記録層を形成し、次いで、アクリル樹脂塗料(L−6001;大日本インキ化学工業社製)を乾燥膜厚2μmとなるようにマイクログラビアコーターを用いて中間層を形成した。その上に、紫外線硬化塗料(GRANDIC UV−8014;大日本インキ化学工業社製)をマイクログラビアコーターで塗布・乾燥した後、紫外線照射を行い、硬化膜厚3μmの保護層を形成した。一方、離型シート(剥離紙;秤量70g/m2)に、粘着剤(コーポニール8723;日本合成ゴム社製)5部に対して粘着付与剤(スーパーエステルA−75;荒川化学社製)1部と酸化チタン顔料1部を混合希釈してなる塗料を乾燥重量20g/m2となるようにコンマコーターを用いて塗布乾燥して粘着剤層を形成した後、前記隠蔽層と粘着剤層を貼り合わせて再使用防止感熱ラベルを得た。
【0027】以上のようにして得られた再使用防止感熱ラベルは、一旦貼着した後にラベルを剥がした場合、所望のパターンで部分的に形成した剥離層が、そのパターン状にフィルム基材から剥がれ、剥離層形成部分は粘着剤層と共に貼着面に残った。このとき、隠蔽層は剥離層と共に破断し、剥がしたラベル側は、剥離層パターンをした隠蔽層の色調が欠けた状態となった。そのため、ラベルを再使用することはできなかった。
【0028】再使用防止感熱ラベルの感熱記録ラベルとしての品質は、ラベル表面の光沢感、ラベルの基本性能としての隠蔽性の何れにおいても十分な品質のものであった。また、市販の感熱ラベルプリンターで印字した結果、印字濃度およびコントラストも十分であり、記録情報に対して良好な視認性が得られた。
【0029】再使用防止感熱ラベルを被着体に貼着し、ドライヤーで加熱して粘着剤を軟化させて被着体から剥がそうと試みたが、加熱した部分の感熱記録層が全面的に発色し、ラベルを再使用することはできなかった。
【0030】
【発明の効果】本発明の再使用防止感熱ラベルは、ラベルに文字や記号等を予め印刷して置かなくとも、使用する顧客の目的にあった情報を感熱記録によって容易に記録・表示可能である。また、再使用するためにラベルを加熱すると、ラベルが発色して、加熱前のラベルの状態に戻すことができず、ラベルを再使用することができない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の再使用防止感熱ラベルの一例を示す縦断面構成図である。
【図2】本発明の再使用防止感熱ラベルの別の一例を示す縦断面構成図である。
【符号の説明】
1 透明性樹脂フィルム基材
2 剥離層
3 アンカー層
4 感熱記録層
5 隠蔽層
6 粘着剤層
7 離型シート
8 中間層
9 保護層
【発明の属する技術分野】本発明は、物品に貼着した後、それを一端剥がして再貼着した際にはその外観が変化してしまうことにより、物品の開封・偽造・改竄などを一目で検知できるラベル機能を有した再使用防止ラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、再使用防止ラベルとしては、透明プラスチックフィルム基材の裏面に部分的に剥離層を設け、該剥離層に重ねて印刷模様を印刷し、さらに該印刷模様の上に粘着剤層を設ける構成のラベルが開示されている(例えば、特許文献1、参照)。
また、樹脂フィルム基材、金属薄膜層のみ又はホログラム層と金属反射層との二層からなる中間層、および粘着剤層とからなり、その樹脂フィルム基材の中間層側あるいは中間層の粘着剤層側に所望のパターンで剥離層を設けて再使用防止ラベルとする構成が開示されている(例えば、特許文献2、参照)。
これらの開封・偽造・改竄防止用ラベルは、被着体面に貼着させて使用した後にこれを剥した場合、印刷模様や金属薄膜層または粘着剤層の一部が被着体面に残留することにより、該ラベルを剥した事実が確認できるものであり、例え、再びこれを貼着し直したとしても、印刷模様や金属薄膜層が微妙に変化してしまうために、外観上から、一度剥がして再使用したことが分かる仕組みに成っているものである。
然しながら、再使用防止ラベルを被着体などに貼着使用した後、ラベルをドライヤーなどで加熱して粘着剤を柔軟化して剥すという、開封・偽造・改竄手法が採られることがある。この様にすると、きれいに剥がれてしまい、再使用されたかどうかが不明瞭になる。そのため、このような開封・偽造・改竄手法がとられた場合でもなお、再使用されたことが判るように、熱を加えるとカール等の変形を起こすシュリンクフィルム使用のラベルとするなどの、より複雑な再使用防止技術を用いる提案も開示されている(例えば、特許文献3、参照)。
【0003】
【特許文献1】
実公昭46−4432号公報(第1頁)
【特許文献2】
特開昭63−106780号公報(第1−3頁、第1図、第2図)
【特許文献3】
特開2000−56688号公報(第1頁、第2図、第3図)
【0004】
ところで、上述の再使用防止ラベルにあっては、そのラベル中に各種情報を表記しようとする場合には、その各種情報を、予め、基材フィルムに印刷しておく必要があった。そのため、例えば、少量多品種に対応した品名、品番、価格、バーコード等の文字や記号等を表記した再使用防止ラベルを作製するには、余分な時間、資源、労力、コストを必要とし、更には膨大な在庫を抱えることになりかねなかった。また特に、一般小売店が店頭商品に再使用防止ラベルを貼る場合などでは、個々の商品で異なる商品名や価格等を予め印刷した再使用防止ラベルを全て用意することは、コスト的・労力的に困難なことであり、問題であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技術の問題に鑑み、なされたものであり、ラベルに文字や記号等を予め印刷して置かなくても、即座・簡易・低コストに、使用目的にあった各種情報を書き込み・表示できる機能を持った再使用防止ラベルである。また同時に、再使用を意図してラベルを加熱した場合には、ラベルが熱により発色・着色して加熱前のラベル状態に戻らなく成るために再使用することができない、再使用防止ラベルを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、透明性樹脂フィルム基材層、パターン状に形成した中間層としての剥離層、および被着体貼着用の粘着剤層との少なくとも三層をこの順に積層した再使用防止ラベルにおいて、前記中間層として感熱記録層を更に付設、又は前記粘着剤層側と反対側の前記透明性樹脂フィルム基材層面上に感熱記録層を更に付設したことで感熱記録機能を有する再使用防止ラベルである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に用いられるフィルム基材は、透明あるいは半透明な樹脂フィルムであればよく、例えばポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリアミドフィルム等が挙げられる。それらのフィルムは延伸処理されていてもよく、特には二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムが好適である。また、フィルム基材は、単独あるいは積層したものでもよく、必要に応じて易接着処理を施すこともできる。フィルム基材の厚みは特に制限ないが、10〜150μmの範囲が好ましく、20〜100μmの範囲がより好ましい。
【0008】本発明の再使用防止ラベル(本願では、再使用防止感熱ラベルとも言う)は、基材と粘着剤層との間に剥離層を所望のパターンに形成する。剥離層は、アクリル系樹脂、ブチラール系樹脂、ポリエステル系樹脂、シリコーン系樹脂、セルロース系樹脂、長鎖アルキル系樹脂等の樹脂組成物からなり、透明なものが好ましい。剥離層の厚みは、特に制限ないが、通常0.1〜10μmの範囲が好ましく、0.5〜5μmの範囲が特に好ましい。
【0009】本発明においては、上記剥離層は基材から剥離可能であり、それらの接着力は通常200g/25mm以下であることが好ましいが、剥離層と基材との接着力は、離型シートと粘着剤層との接着力よりも大きいことが必要である。剥離層は、前記した樹脂組成物をグラビア印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷、シルク印刷、凹版印刷等の手段により、基材の片面に、所望パターンに形成させて設けることができる。
【0010】本発明の再使用防止感熱ラベルの粘着剤層に用いられる粘着剤としては、例えば天然ゴム系、合成ゴム系、アクリル樹脂系、ポリビニルエーテル樹脂系、ウレタン樹脂系、シリコーン樹脂系などが挙げられる。
【0011】上記粘着剤には、さらに必要に応じて粘着付与剤、充填剤、軟化剤、ワックス、酸化防止剤、紫外線吸収剤、架橋剤、顔料、染料、蛍光剤などを配合することができる。粘着剤層の粘着力は、500g/25mm以上が好ましく、1000g/25mm以上が特に好ましい。
【0012】粘着剤層を設ける方法としては、上記の粘着剤を適当な溶剤に溶解させて塗布する方法、適当な媒体に分散あるいは乳化させて塗布する方法、無溶媒で塗布又はカレンダーロールにより塗工する方法、剥離シート上に予め粘着剤層を塗布形成しておいて、それを貼合せる方法などが挙げられる。粘着剤層の厚みは、特に限定されるものではなく、5〜100μmの範囲が好ましく、10〜50μmの範囲がより好ましい。
【0013】上記粘着剤層は、粘着剤層面保護と感熱発色ラベル印刷機への適合性のために、離型シートで覆われているのが好ましい。離型シートは、少なくとも片面が剥離性を有する基材からなり、通常は基材に剥離処理を施したものである。基材としては、例えば紙、合成紙、樹脂フィルムなどが挙げられる。紙としては、グラシン紙、ポリエチレンラミネート紙等が挙げられ、樹脂フィルムとしては、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル系樹脂等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。剥離シートに用いられる剥離処理剤としては、シリコーン系樹脂、アルキッド系樹脂、フッ素系樹脂などが挙げられる。剥離シートの厚みは、特に制限されず、適宜選定すればよい。
【0014】本発明における感熱記録層は、従来公知の感熱発色材料からなる塗料を塗布形成することにより設けることができる。発色剤としては、それ自体無色或いは淡色の染料前駆体が好ましく、例えばフルオラン系化合物、トリフェニルメタンフタリド系化合物、ロイコオーラミン系化合物、インドリノフタリド系化合物、スピロピラン系化合物、フェノチアジン系化合物、ビスラクトン系化合物等が挙げられる。顕色剤は、加熱溶融時に発色剤と接触して発色作用を起こす酸性物質であり、例えば各種フェノール性物質、脂肪酸、芳香族カルボン酸等が挙げられる。
【0015】顕色剤は、発色剤1質量部に対し1〜10質量部、好ましくは1〜5重量部の割合で使用される。また、発色剤および顕色剤の平均粒子径としては各々3.0μm以下、好ましくは1.5μm以下である。
【0016】感熱記録層中に含有される樹脂として、例えば酢酸ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂等が挙げられる。分散溶媒としては、発色剤および顕色剤を安定に分散させるものであればよく、各種有機溶媒および水またはそれらの混合物から選ばれる。
【0017】更に、感熱記録層中には、必要によりステアリン酸アミド、m−ターフェニル、シュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステル等の増感剤、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン等の保存性改良剤等の助剤を添加することもできる。
【0018】感熱記録層は、例えば平均粒子径が1.5μm以下に分散された発色剤、顕色剤、増感剤、樹脂および溶剤とを混合攪拌して得られた感熱記録層用塗液を乾燥後の塗布量が2〜20g/m2 、好ましくは4〜15g/m2 程度となるように塗布乾燥して形成される。形成方法としては、エアーナイフ方式、メイヤーバー方式、ピュアーブレード方式、ロッドブレード方式、リバースロール方式、マイクログラビア方式、グラビア方式、スリットダイ方式、カーテン方式等が挙げられる。
【0019】本発明の再使用防止感熱ラベルは、感熱発色機能を妨げない範囲で、フィルム基材の片面または両面に表示層を設けることもできる。表示層は、文字、記号、図形、色彩、あるいはこれらの組合せなど種々の情報を表示するものであればよい。表示層を設けるには、グラビア印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷、シルク印刷、凹版印刷等により行なうことができる。
【0020】本発明の再使用防止感熱ラベルは、例えば、図1のような透明性樹脂フィルム基材1の片面に所望パターンに形成した剥離層2、アンカー層3、感熱記録層4、隠蔽層5、粘着剤層6、離型シート7が順次積層された断面構造を有するものが挙げられる。アンカー層3は、必要に応じて設けることができ、フィルム基材1と感熱記録層4との密着性改良や剥離層2による凹凸を緩和するために設ける層である。隠蔽層5は、感熱記録層4の必要時以外での発色防止とフィルム基材1から感熱記録層に記録された情報を視認しやすくするための層であり、必要に応じて設けることができる。
【0021】また、本発明の別の例としては、図2のような透明性樹脂フィルム基材1の一方の面に所望パターンに形成した剥離層2、隠蔽層5、粘着剤層6、離型シート7が順次設けられ、透明性フィルム基材1のもう一方の面に感熱記録層4、中間層8、保護層9を順次積層した断面構造を有するものが挙げられる。隠蔽層5は、感熱記録層に記録された情報を視認しやすくし、本ラベルを剥がしたときに剥離層部分で破れたことを確認しやすくするためのフィラーを含有した樹脂層あるいは金属蒸着層である。フィルム基材1、感熱記録層4、中間層8、保護層9は、それぞれ透明性を有し、中間層8は、感熱記録層4と保護層9との密着性向上のために必要に応じて設けることができる層である。保護層9は、感熱記録層4の必要時以外での発色防止と感熱記録時の記録ヘッドに対するスティッキング防止のために必要に応じて設けることができる層であり、特に滑剤を含有した電離放射線硬化性化合物が硬化されて形成された層が好適である。
【0022】この再使用防止感熱ラベルを離型シートを剥離して被着体に貼付し、その貼付した再使用防止感熱ラベルを加熱すると、感熱記録層4が発色してしまい、加熱された痕跡が容易に確認できる。また、フィルム基材1を剥がし、再度被着体に貼り直した場合、一度剥がれた剥離層4は光の反射で外観上異なって見えるため、その痕跡を容易に確認できる。
【0023】本発明の再使用防止感熱ラベルに設けられる感熱記録層に各種情報を記録する手段としては、一般的な感熱発色装置、特には感熱ラベルプリンターが好適である。本発明の再使用防止感熱ラベルを所定の大きさにスリットしてテープ状に加工した場合、市販の感熱ラベルライターに装着することで、容易に各種情報を記録する事ができる。そのため、例えば商品の値下げのたびに大がかりな印刷を手配することなく、小売店でも手軽に再使用防止ラベルを作製することが可能となる。
【0024】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。但し、本発明は、これらの例によって何ら制限されるものではない。尚、以下「部」は質量部を表す。
【0025】
(実施例1)
透明性樹脂フィルム基材として厚さ24μmの透明性二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの片面にポリビニルブチラール樹脂(エスレックBM−1;積水化学社製)10部に対して硬化剤(ハードナーNo.50;大日本インキ化学工業社製)1部を混合希釈してなる塗料を、グラビアコーターを用いて部分的に塗布して乾燥膜厚1μmの剥離層を形成し、次いでポリエステル樹脂(UE3600;ユニチカ社製)を希釈した塗料を全面に塗布して乾燥重量1g/m2となるようにアンカー層を形成した。アンカー層上に下記感熱塗料(A)を乾燥膜厚5μmとなるようにグラビアリバースコーターを用いて感熱記録層を形成し、次いで、アクリル樹脂塗料(L−6001:SUNVURE E−2 YELLOW=1:2の混合塗料;共に大日本インキ化学工業社製)を乾燥膜厚が3μmとなるようにマイクログラビアコーターを用いて隠蔽層を形成した。一方、離型シート(剥離紙;秤量70g/m2)に、粘着剤(コーポニール8723;日本合成ゴム社製)5部に対して粘着付与剤(スーパーエステルA−75;荒川化学社製)1部と酸化チタン顔料1部を混合希釈してなる塗料を乾燥重量20g/m2となるようにコンマコーターを用いて塗布乾燥して粘着剤層を形成した後、前記隠蔽層と粘着剤層を貼り合わせて再使用防止感熱ラベルを得た。
<感熱塗料(A)>
顕色剤トルエン分散塗料(T−1800(A);日本化薬社製) 70部
発色剤トルエン分散塗料(T−1800(B);日本化薬社製) 30部
上記2種の塗料を攪拌混合して感熱塗料(A)とした。
【0026】
(実施例2)
透明性樹脂フィルム基材として厚さ38μmの片面易接着処理済み透明性二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの未処理面にポリビニルブチラール樹脂(エスレックBM−1;積水化学社製)10部に対して硬化剤(ハードナーNo.50;大日本インキ化学工業社製)1部を混合希釈してなる塗料を、グラビアコーターを用いて部分的に塗布して乾燥膜厚1μmの剥離層を形成し、次いで、ポリエステル樹脂(UE3600;ユニチカ社製)10部に対してアルミニウム微粉末1部を分散させた塗料を乾燥重量3g/m2となるようにマイクログラビアコーターを用いて隠蔽層を形成した。また、透明性フィルム基材の易接着処理片面に、上記感熱塗料(A)を乾燥膜厚6μmとなるようにグラビアリバースコーターを用いて感熱記録層を形成し、次いで、アクリル樹脂塗料(L−6001;大日本インキ化学工業社製)を乾燥膜厚2μmとなるようにマイクログラビアコーターを用いて中間層を形成した。その上に、紫外線硬化塗料(GRANDIC UV−8014;大日本インキ化学工業社製)をマイクログラビアコーターで塗布・乾燥した後、紫外線照射を行い、硬化膜厚3μmの保護層を形成した。一方、離型シート(剥離紙;秤量70g/m2)に、粘着剤(コーポニール8723;日本合成ゴム社製)5部に対して粘着付与剤(スーパーエステルA−75;荒川化学社製)1部と酸化チタン顔料1部を混合希釈してなる塗料を乾燥重量20g/m2となるようにコンマコーターを用いて塗布乾燥して粘着剤層を形成した後、前記隠蔽層と粘着剤層を貼り合わせて再使用防止感熱ラベルを得た。
【0027】以上のようにして得られた再使用防止感熱ラベルは、一旦貼着した後にラベルを剥がした場合、所望のパターンで部分的に形成した剥離層が、そのパターン状にフィルム基材から剥がれ、剥離層形成部分は粘着剤層と共に貼着面に残った。このとき、隠蔽層は剥離層と共に破断し、剥がしたラベル側は、剥離層パターンをした隠蔽層の色調が欠けた状態となった。そのため、ラベルを再使用することはできなかった。
【0028】再使用防止感熱ラベルの感熱記録ラベルとしての品質は、ラベル表面の光沢感、ラベルの基本性能としての隠蔽性の何れにおいても十分な品質のものであった。また、市販の感熱ラベルプリンターで印字した結果、印字濃度およびコントラストも十分であり、記録情報に対して良好な視認性が得られた。
【0029】再使用防止感熱ラベルを被着体に貼着し、ドライヤーで加熱して粘着剤を軟化させて被着体から剥がそうと試みたが、加熱した部分の感熱記録層が全面的に発色し、ラベルを再使用することはできなかった。
【0030】
【発明の効果】本発明の再使用防止感熱ラベルは、ラベルに文字や記号等を予め印刷して置かなくとも、使用する顧客の目的にあった情報を感熱記録によって容易に記録・表示可能である。また、再使用するためにラベルを加熱すると、ラベルが発色して、加熱前のラベルの状態に戻すことができず、ラベルを再使用することができない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の再使用防止感熱ラベルの一例を示す縦断面構成図である。
【図2】本発明の再使用防止感熱ラベルの別の一例を示す縦断面構成図である。
【符号の説明】
1 透明性樹脂フィルム基材
2 剥離層
3 アンカー層
4 感熱記録層
5 隠蔽層
6 粘着剤層
7 離型シート
8 中間層
9 保護層
Claims (1)
- 透明性樹脂フィルム基材層、パターン状に形成した中間層としての剥離層、および被着体貼着用の粘着剤層との少なくとも三層をこの順に積層した再使用防止ラベルにおいて、前記中間層として感熱記録層を更に付設、又は前記粘着剤層側と反対側の前記透明性樹脂フィルム基材層面上に感熱記録層を更に付設したことで感熱記録機能を有することを特徴とする再使用防止ラベル。
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JP2003045705A JP2004258089A (ja) | 2003-02-24 | 2003-02-24 | 感熱記録層を有する再使用防止ラベル |
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---|---|---|---|---|
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-
2003
- 2003-02-24 JP JP2003045705A patent/JP2004258089A/ja active Pending
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