JPH11105459A - 感熱記録用シート - Google Patents
感熱記録用シートInfo
- Publication number
- JPH11105459A JPH11105459A JP9282774A JP28277497A JPH11105459A JP H11105459 A JPH11105459 A JP H11105459A JP 9282774 A JP9282774 A JP 9282774A JP 28277497 A JP28277497 A JP 28277497A JP H11105459 A JPH11105459 A JP H11105459A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- protective layer
- heat
- recording sheet
- sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 印影の定着に時間を要したり、擦れによって
印影が消失したりすることのない、捺印適性が向上され
た押印部を有した感熱記録用シートの提供。 【課題の解決手段】 シート基体２に感熱発色層３と保
護層４とが順次積層されてなる感熱発色シートの所定部
に感熱記録部５と押印部６を有してなり、前記押印部６
には保護層４が存在しないことを特徴とする感熱記録用
シート１。
印影が消失したりすることのない、捺印適性が向上され
た押印部を有した感熱記録用シートの提供。 【課題の解決手段】 シート基体２に感熱発色層３と保
護層４とが順次積層されてなる感熱発色シートの所定部
に感熱記録部５と押印部６を有してなり、前記押印部６
には保護層４が存在しないことを特徴とする感熱記録用
シート１。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は感熱記録用シートに
関し、さらに詳しくは、捺印適性が向上された押印部を
有した感熱記録用シートに関する。
関し、さらに詳しくは、捺印適性が向上された押印部を
有した感熱記録用シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、感熱記録用シートは擦れによる発
色汚れやアルコールのような薬品の付着による発色汚
れ、あるいは油などの付着による汚れなどを防止するた
め、感熱発色層にアクリル系、ウレタン系、ポリエステ
ル系などの紫外線硬化型ワニスや酸化重合型ワニスとい
った熱可塑性樹脂のワニスに、必要に応じてワックスや
シリコーン樹脂を添加して得た調製物からなる保護層を
積層させている。
色汚れやアルコールのような薬品の付着による発色汚
れ、あるいは油などの付着による汚れなどを防止するた
め、感熱発色層にアクリル系、ウレタン系、ポリエステ
ル系などの紫外線硬化型ワニスや酸化重合型ワニスとい
った熱可塑性樹脂のワニスに、必要に応じてワックスや
シリコーン樹脂を添加して得た調製物からなる保護層を
積層させている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、感熱記
録用シートに押印をする場合、上記のような熱可塑性樹
脂のワニスからなる保護層は朱肉の吸収性が良好でなく
捺印適性が低いため、印影の定着に時間を要したり、擦
れによって印影が消失したりすることもある。
録用シートに押印をする場合、上記のような熱可塑性樹
脂のワニスからなる保護層は朱肉の吸収性が良好でなく
捺印適性が低いため、印影の定着に時間を要したり、擦
れによって印影が消失したりすることもある。
【０００４】そこで、本発明は、印影の定着に時間を要
したり、擦れによって印影が消失したりすることのな
い、捺印適性が向上された押印部を有した感熱記録用シ
ートの提供を課題とする。
したり、擦れによって印影が消失したりすることのな
い、捺印適性が向上された押印部を有した感熱記録用シ
ートの提供を課題とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明者は、押印部とする部位の保護層や感熱発色
層を削り取り、朱肉の吸収性が良好で捺印適性を有する
感熱発色層あるいはシート基体面を露出させることで捺
印適性が向上されることを見いだし、本発明の感熱記録
用シートを想到した。
め、本発明者は、押印部とする部位の保護層や感熱発色
層を削り取り、朱肉の吸収性が良好で捺印適性を有する
感熱発色層あるいはシート基体面を露出させることで捺
印適性が向上されることを見いだし、本発明の感熱記録
用シートを想到した。
【０００６】すなわち、本発明の感熱記録用シートは、
シート基体に感熱発色層と保護層とが順次積層されてな
る感熱発色シートの所定部に感熱記録部と押印部を有し
てなり、前記押印部には保護層が存在しないことを特徴
とする。
シート基体に感熱発色層と保護層とが順次積層されてな
る感熱発色シートの所定部に感熱記録部と押印部を有し
てなり、前記押印部には保護層が存在しないことを特徴
とする。
【０００７】あるいは、本発明の感熱記録用シートは、
シート基体に感熱発色層と保護層とが順次積層されてな
る感熱発色シートの所定部に感熱記録部と押印部を有し
てなり、前記押印部には保護層および感熱発色層が存在
しないことを特徴とする。
シート基体に感熱発色層と保護層とが順次積層されてな
る感熱発色シートの所定部に感熱記録部と押印部を有し
てなり、前記押印部には保護層および感熱発色層が存在
しないことを特徴とする。
【０００８】このように構成された押印部には、捺印適
性の低い熱可塑性樹脂のワニスからなる保護層は存在せ
ず、朱肉の吸収性が良好で捺印適性を有する感熱発色層
あるいはシート基体面が露出しているか、さらには、そ
れらの表面改質を伴わせ、朱肉の吸収性を高めたこと
で、その部位の捺印適性は飛躍的に向上される。
性の低い熱可塑性樹脂のワニスからなる保護層は存在せ
ず、朱肉の吸収性が良好で捺印適性を有する感熱発色層
あるいはシート基体面が露出しているか、さらには、そ
れらの表面改質を伴わせ、朱肉の吸収性を高めたこと
で、その部位の捺印適性は飛躍的に向上される。
【０００９】
【発明の実施形態】以下、本発明の感熱記録用シート
を、実施例とその図面に基づき、さらに詳述する。な
お、ここにおいて、図１は本発明の一実施例である感熱
記録用シートの表面斜視図、図２は図１のＸ−Ｘ線断面
説明図、図３は図２に対応した別の実施例における断面
説明図である。
を、実施例とその図面に基づき、さらに詳述する。な
お、ここにおいて、図１は本発明の一実施例である感熱
記録用シートの表面斜視図、図２は図１のＸ−Ｘ線断面
説明図、図３は図２に対応した別の実施例における断面
説明図である。
【００１０】図１に示す本実施例の感熱記録用シート１
は、切取りミシン線を介して「領収証」が多数連接され
た形態で構成されており、各「領収証」の所定部には一
般印刷の他、可変情報を記録する「日付欄」、「項目
欄」、「金額欄」、「備考欄」などからなる感熱記録部
５と「押印欄」からなる押印部６が施されている。この
感熱記録用シート１の構成は、図２に示すように、シー
ト基体２に感熱発色層３と保護層４が順次積層されてな
り、押印部６には保護層４は存在していない。また、図
３には図２に対応した別の実施例である感熱記録用シー
ト１１の構成が示されており、押印部６には保護層４お
よび感熱発色層３が共に存在していない。
は、切取りミシン線を介して「領収証」が多数連接され
た形態で構成されており、各「領収証」の所定部には一
般印刷の他、可変情報を記録する「日付欄」、「項目
欄」、「金額欄」、「備考欄」などからなる感熱記録部
５と「押印欄」からなる押印部６が施されている。この
感熱記録用シート１の構成は、図２に示すように、シー
ト基体２に感熱発色層３と保護層４が順次積層されてな
り、押印部６には保護層４は存在していない。また、図
３には図２に対応した別の実施例である感熱記録用シー
ト１１の構成が示されており、押印部６には保護層４お
よび感熱発色層３が共に存在していない。
【００１１】本発明において、シート基体は一般的には
普通紙が好適であるが合成紙の他、ポリアミド、セルロ
ースアセテート、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ
エステルなどの熱可塑性樹脂も適用できる。シート基体
を普通紙とした場合は、朱肉の吸収性が比較的良好で、
保護層および感熱発色層を削り取り、シート基体面を露
出させれば捺印適性は非常に向上するが、シート基体を
朱肉の吸収性の低い合成紙や熱可塑性樹脂とした場合
は、保護層および感熱発色層を削り取ることのみなら
ず、ある程度シート基体面も削り取り、その表面積を増
加させるように表面改質させ、朱肉の吸収性を高めるこ
とにより捺印適性は飛躍的に向上する。
普通紙が好適であるが合成紙の他、ポリアミド、セルロ
ースアセテート、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ
エステルなどの熱可塑性樹脂も適用できる。シート基体
を普通紙とした場合は、朱肉の吸収性が比較的良好で、
保護層および感熱発色層を削り取り、シート基体面を露
出させれば捺印適性は非常に向上するが、シート基体を
朱肉の吸収性の低い合成紙や熱可塑性樹脂とした場合
は、保護層および感熱発色層を削り取ることのみなら
ず、ある程度シート基体面も削り取り、その表面積を増
加させるように表面改質させ、朱肉の吸収性を高めるこ
とにより捺印適性は飛躍的に向上する。
【００１２】感熱発色層は従来公知のもので、例えば、
ラクトン環、ラクタム環、スピロピラン環などを有する
ロイコ系染料と、加熱時にこのロイコ系染料と反応して
発色させる顕色剤、さらに、ＰＶＡ、メチルセルロー
ス、デンプン、あるいはアクリル樹脂系ラテックスなど
のバインダ成分を混合してなる塗液をロールコータ、エ
アナイフコータなどの塗布機をもって形成するものであ
る。この感熱発色層は朱肉の吸収性を有するものであ
り、保護層に比べ捺印適性は良好であるが、本発明の課
題をさらに好ましく達成するには、上述のように、ある
程度感熱発色層面も削り取り、その表面積を増加させる
ように表面改質させた方がよい。
ラクトン環、ラクタム環、スピロピラン環などを有する
ロイコ系染料と、加熱時にこのロイコ系染料と反応して
発色させる顕色剤、さらに、ＰＶＡ、メチルセルロー
ス、デンプン、あるいはアクリル樹脂系ラテックスなど
のバインダ成分を混合してなる塗液をロールコータ、エ
アナイフコータなどの塗布機をもって形成するものであ
る。この感熱発色層は朱肉の吸収性を有するものであ
り、保護層に比べ捺印適性は良好であるが、本発明の課
題をさらに好ましく達成するには、上述のように、ある
程度感熱発色層面も削り取り、その表面積を増加させる
ように表面改質させた方がよい。
【００１３】なお、保護層は前述の如く、この種の感熱
記録用シートに一般的に使用されるアクリル系、ウレタ
ン系、ポリエステル系などの紫外線硬化型ワニスや酸化
重合型ワニスといった熱可塑性樹脂のワニスに、必要に
応じてワックスやシリコーン樹脂を添加して得た調製物
からなる。
記録用シートに一般的に使用されるアクリル系、ウレタ
ン系、ポリエステル系などの紫外線硬化型ワニスや酸化
重合型ワニスといった熱可塑性樹脂のワニスに、必要に
応じてワックスやシリコーン樹脂を添加して得た調製物
からなる。
【００１４】保護層や感熱発色層を削り取る方法として
は、カッター刃などにより機械的に削り取るのが一般的
であるが、レーザ照射により保護層や感熱発色層を部分
的に昇華あるいは燃焼させ、これらを取り除くのが好ま
しい。例えば、炭酸ガスレーザ照射装置をもって、照射
エネルギーや照射時間の制御により短時間で均一に保護
層や感熱発色層を削り取れるだけでなく、ある程度感熱
発色層やシート基体面の表面改質させることも容易にで
き、本発明においては最も好適な方法である。
は、カッター刃などにより機械的に削り取るのが一般的
であるが、レーザ照射により保護層や感熱発色層を部分
的に昇華あるいは燃焼させ、これらを取り除くのが好ま
しい。例えば、炭酸ガスレーザ照射装置をもって、照射
エネルギーや照射時間の制御により短時間で均一に保護
層や感熱発色層を削り取れるだけでなく、ある程度感熱
発色層やシート基体面の表面改質させることも容易にで
き、本発明においては最も好適な方法である。
【００１５】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の感圧記
録用シートによれば、押印部の保護層や感熱発色層を削
り取り、朱肉の吸収性が良好で捺印適性を有する感熱発
色層あるいはシート基体面を露出させたことで捺印適性
が向上され、印影の定着に時間を要したり、擦れによっ
て印影が消失したりすることはない。
録用シートによれば、押印部の保護層や感熱発色層を削
り取り、朱肉の吸収性が良好で捺印適性を有する感熱発
色層あるいはシート基体面を露出させたことで捺印適性
が向上され、印影の定着に時間を要したり、擦れによっ
て印影が消失したりすることはない。
【図１】本発明の一実施例である感熱記録用シートの表
面斜視図。
面斜視図。
【図２】図１のＸ−Ｘ線断面図。
【図３】図２に対応した別の実施例における断面説明図
１、１１ 感熱記録用シート ２ シート基体 ３ 感熱発色層 ４ 保護層 ５ 感熱記録部 ６ 押印部
Claims (2)
- 【請求項１】 シート基体に感熱発色層と保護層とが順
次積層されてなる感熱発色シートの所定部に感熱記録部
と押印部を有してなり、前記押印部には保護層が存在し
ないことを特徴とする感熱記録用シート。 - 【請求項２】 シート基体に感熱発色層と保護層とが順
次積層されてなる感熱発色シートの所定部に感熱記録部
と押印部を有してなり、前記押印部には保護層および感
熱発色層が存在しないことを特徴とする感熱記録用シー
ト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9282774A JPH11105459A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 感熱記録用シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9282774A JPH11105459A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 感熱記録用シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11105459A true JPH11105459A (ja) | 1999-04-20 |
Family
ID=17656909
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9282774A Pending JPH11105459A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 感熱記録用シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11105459A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006175698A (ja) * | 2004-12-22 | 2006-07-06 | Kobayashi Kirokushi Co Ltd | サーマル用紙 |
| JP2013082183A (ja) * | 2011-10-12 | 2013-05-09 | Dainippon Printing Co Ltd | 複写帳票及びその製造方法 |
| JP2013086362A (ja) * | 2011-10-18 | 2013-05-13 | Dainippon Printing Co Ltd | 複写帳票及びその製造方法 |
| JP2013091186A (ja) * | 2011-10-24 | 2013-05-16 | Dainippon Printing Co Ltd | 複写帳票及びその製造方法 |
| KR101424871B1 (ko) * | 2012-07-26 | 2014-07-31 | 김수열 | 날인 변경방지용 식품 포장지 및 그 제조방법 |
| KR20160008773A (ko) * | 2014-07-15 | 2016-01-25 | 임철수 | 위조방지용 증명서발급용지 |
-
1997
- 1997-09-30 JP JP9282774A patent/JPH11105459A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006175698A (ja) * | 2004-12-22 | 2006-07-06 | Kobayashi Kirokushi Co Ltd | サーマル用紙 |
| JP2013082183A (ja) * | 2011-10-12 | 2013-05-09 | Dainippon Printing Co Ltd | 複写帳票及びその製造方法 |
| JP2013086362A (ja) * | 2011-10-18 | 2013-05-13 | Dainippon Printing Co Ltd | 複写帳票及びその製造方法 |
| JP2013091186A (ja) * | 2011-10-24 | 2013-05-16 | Dainippon Printing Co Ltd | 複写帳票及びその製造方法 |
| KR101424871B1 (ko) * | 2012-07-26 | 2014-07-31 | 김수열 | 날인 변경방지용 식품 포장지 및 그 제조방법 |
| KR20160008773A (ko) * | 2014-07-15 | 2016-01-25 | 임철수 | 위조방지용 증명서발급용지 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050530 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050607 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051018 |