JPH10853A - 感圧自己発色シートおよびその作成方法 - Google Patents

感圧自己発色シートおよびその作成方法

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JPH10853A
JPH10853A JP8175961A JP17596196A JPH10853A JP H10853 A JPH10853 A JP H10853A JP 8175961 A JP8175961 A JP 8175961A JP 17596196 A JP17596196 A JP 17596196A JP H10853 A JPH10853 A JP H10853A
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JP
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coloring
self
sheet
dye
pressure
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Application number
JP8175961A
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English (en)
Inventor
Katsura Eto
桂 江藤
Hisano Higure
久乃 日暮
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Toppan Edge Inc
Original Assignee
Toppan Moore Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10853A publication Critical patent/JPH10853A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートの自己発色による複写が必要な部分に
のみ自己発色部を形成することにより、自己発色剤の無
駄が生ぜず、また、自己発色部以外の部分において、不
用意な発色汚れが生ずることなく、さらに、加圧転写方
式により容易に自己発色部を形成する感圧自己発色シー
トおよびその作成方法の提供。 【課題の解決手段】 シートの複写記入部に対応して染
料内包マイクロカプセル剤と顕色剤とからなる自己発色
部が形成されてなり、前記染料内包マイクロカプセル剤
のマイクロカプセルは、平均粒径5μm以下であること
を特徴とする感圧自己発色シートおよびシートの複写記
入部に対応して顕色剤を塗布した後、顕色剤層上に染料
内包マイクロカプセル剤を加圧転写方式により印刷し
て、自己発色部を形成して作成することを特徴とする感
圧自己発色シートの作成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノーカーボン複写
方式による自己発色シートに関し、複写部分に対応して
自己発色記録部を形成した感圧自己発色シートとその作
成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ノーカーボン複写方式の一種とし
て、感圧自己発色により複写記入を行う感圧自己発色シ
ートが用いられていた。この従来の感圧自己発色シート
は、シートの同一面の全面に顕色剤と染料内包マイクロ
カプセル剤を、それぞれ塗布したり、顕色剤と染料マイ
クロカプセル剤を予め混合し、シートの同一面の全面に
塗工して構成されているものである。これら顕色剤と染
料内包マイクロカプセル剤はエアーコーター方式あるい
はグラビア方式によりシートに塗工されるものであり、
特に、染料内包マイクロカプセル剤の塗工はカプセルの
破壊を生じないこれら方式に限定されるものであった。
この為、本来の複写記入部以外の部分、すなわち、シー
トの全面が複写記入部と同一構成であるため、顕色剤や
染料内包マイクロカプセル剤の無駄につながり、大変不
経済であった。
【0003】また、シートが連続形態である場合は、移
送孔、切取りミシン等の加工時の加圧により、移送孔、
切取りミシン目部が発色し、シートの体裁が損なわれる
ということ、さらに、取扱い、保存時に複写記入部以外
の説明文、タイトル等の印刷部分が不用意に発色し、文
字の判読が行いにくいという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
種々の問題点に鑑み、シートの自己発色による複写が必
要な部分にのみ自己発色部を形成することにより、自己
発色剤の無駄が生ぜず、また、自己発色部以外の部分に
おいて、不用意な発色汚れが生ずることなく、さらに、
加圧転写方式により容易に自己発色部を形成することを
課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題を達成するた
め、本発明の感圧自己発色シートは、シートの複写記入
部に対応して染料内包マイクロカプセル剤と顕色剤とか
らなる自己発色部が形成されてなり、前記染料内包マイ
クロカプセル剤のマイクロカプセルは、平均粒径5μm
以下であることを特徴とする。
【0006】とりわけ、本発明の感圧自己発色シート
は、自己発色部が染料内包マイクロカプセル剤と顕色剤
との混合剤によりシートの複写記入部に設けられている
ことを特徴とする。
【0007】また、本発明の感圧自己発色シートは、自
己発色部が染料内包マイクロカプセル剤層と顕色剤層と
の積層体からなることを特徴とする。
【0008】そして、本発明の感圧自己発色シートの作
成方法は、シートの複写記入部に対応して、染料内包マ
イクロカプセル剤と顕色剤とからなる自己発色インキを
加圧転写方式により印刷して自己発色部を形成して作成
することを特徴とする。
【0009】さらに、本発明の感圧自己発色シートの作
成方法は、シートの複写記入部に対応して顕色剤を塗布
した後、顕色剤層上に染料内包マイクロカプセル剤を加
圧転写方式により印刷して、自己発色部を形成して作成
することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施形態】次に、本発明の実施態様を図面に基
づき説明する。図1は本発明の感圧自己発色シート1の
上位に複写用シート2を重ね合わせ、複写シート組3と
した実施態様を示すものであり、感圧自己発色シート1
である出荷指示票と複写用シート2である売上伝票に
は、それぞれ日付欄4、宛先記入欄5、品名記入欄6、
数量記入欄7、単価記入欄8、金額記入欄9、備考欄1
0が、それぞれ設けられているものである。
【0011】感圧自己発色シート1の出荷指示票の日付
欄4、宛先欄5、品名記入欄6、数量記入欄7および備
考欄10には、上位の売上伝票である複写用シート2へ
の記入情報が複写記入されるよう、顕色剤11と平均粒
径5μm以下のマイクロカプセルからなる染料内包マイ
クロカプセル剤12の混合体からなる自己発色インキ1
6を印刷して形成した感圧自己発色部13が形成されて
なるものである。感圧自己発色部13は、感圧自己発色
シート1の出庫指示票の複写が必要な部分にのみ設ける
ものである。
【0012】図2は図1のX−X線断面説明図である。
自己発色部13の形成は、図3の如く、顕色剤11を塗
布し、その上面に染料内包マイクロカプセル剤12を塗
布してもよく、あるいは図4の如く染料内包マイクロカ
プセル剤12を塗布した後、その上面に顕色剤11を塗
布してもよいものである。
【0013】上述の実施態様は、何れも顕色剤11と染
料内包マイクロカプセル剤12を何れも感圧自己発色部
13にのみ対応して設けた構成としたが、図5の如く、
シート全面に顕色剤11が塗布された、いわゆる感圧複
写下用紙の複写記入部に対応して染料内包マイクロカプ
セル剤12を塗布して自己発色部13を形成してもよい
ものである。
【0014】上述の如く構成される複写シート組3は、
図6に示す如く複写用シート2の各記入欄に記入した情
報14は、感圧自己発色シート1の感圧自己発色部13
に自己発色により複写記入され、複写情報15を呈する
ものである。
【0015】本発明における染料内包マイクロカプセル
剤を構成するマイクロカプセルの粒径は、一次粒子また
は数個が凝集した二次粒子の状態において、その平均粒
径を5μm以下に調整したものであり、その染料内包マ
イクロカプセル剤をインキ化したものは、好ましくは、
特開平7−216273号公報や特開平8−39928
号公報で開示されたマイクロカプセル含有油性塗液およ
びその製造方法に基づき調整されたものを用いるのが良
い。
【0016】例えば、芯物質をロイコ系染料とし、酸触
媒および乳化機能を有するスチレン−無水マレイン酸の
部分加水分解物と、メラミンまたは尿素とホルマリンあ
るいはこれらのプレポリマを用い、インサイチュ法によ
って尿素−ホルマリン樹脂を形成し、これをカプセル壁
材として生成した染料内包マイクロカプセル剤につい
て、そのカプセル壁材を覆うような状態でカプセル壁材
およびインキビヒクルの双方に親和性のある界面活性剤
層を設け、さらに真空蒸留法をもって水分を選択的に気
化し、除去することで、水系で生成された染料内包マイ
クロカプセルを、この界面活性剤層を介してインキビヒ
クル中に分散状態で置換せしめて得たものである。
【0017】このように調整された染料内包マイクロカ
プセル剤インキであれば、個々の染料内包マイクロカプ
セルが互いに接着する、すなわち2次凝集を生じて粒径
が肥大する可能性は極めて低く、したがって、カプセル
生成時と同様に、平均粒径5μm以下を容易に達成でき
るものである。また、インキビヒクルを一般的に使用さ
れている紫外線硬化型のものとすることにより、オフセ
ット印刷機等により、上質紙、合成紙あるいは合成フィ
ルム等の通常の印刷用シートの任意の箇所にスポット的
にこのインキ層を施すことができる。
【0018】また、これと混合して自己発色インキを調
製する場合、その顕色剤は電子受容性のレジンやクレー
からなる顕色剤をインキ化したものが良く、例えば、油
溶性のフェノールホルマリン樹脂や酸性白土、あるいは
芳香族カルボン酸誘導体を、芳香族炭化水素、アルコー
ル、エステル等の低沸点有機溶剤に、アルキルベンゼン
スルホン酸塩等の界面活性剤と共に溶解させて得たもの
が好ましい。自己発色状態を鑑み、上記の染料内包マイ
クロカプセル剤インキとの混合比率は、重量比で2:8
〜8:2、好ましくは4:6〜6:4の範囲が良い。
【0019】次に、図7に基づき、本発明の感圧自己発
色シート1の作成方法および感圧自己発色シート1と複
写用シート2からなる複写シート組3の作成方法につい
て説明する。先ず、感圧自己発色シート1を作成するに
は、原紙20を順次繰り出し、オフセット30でタイト
ル、記入欄等の印刷を行った後、複写記入を必要とする
記入欄に対応して自己発色インキ16をオフセット方式
による自己発色インキ印刷ユニット40により印刷する
ものである。
【0020】一方、複写用シート2も原紙20が順次繰
り出され、オフセット印刷ユニット30によりタイト
ル、記入欄等が印刷され、次いで、糊ユニット50で一
端側に接着剤が塗布された後、感圧自己発色シート1を
複写用シート2とが重ね合わされ、一体化され、加工ユ
ニット60でマージナルパンチ、ミシン目等の加工が行
われた後、ミシン目より折り畳まれ、連続状態の複写シ
ート組3を得るものである。なお、自己発色インキ印刷
ユニット40は、通常のオフセット方式の印刷ユニット
を用いればよいものである。
【0021】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の感圧自己発色
シートは、シートの複写記入部にのみ自己発色部を形成
したので、顕色剤や染料内包マイクロカプセル剤の無駄
を省くと共に、ミシン目等の加工部に発色汚れが生じな
い体裁の良い感圧自己発色シートとして用いることがで
きる。また、染料内包マイクロカプセル剤のマイクロカ
プセルの平均粒径を5μm以下としたので、感圧自己発
色部の表面側がマイクロカプセルにより過度に凹凸する
こともなく、擦れ等によりカプセルが脱落せず、発色性
能も向上できる。
【0022】さらに、マイクロカプセルの平均粒径が5
μm以下であるのでは、通常のオフセット印刷機による
印刷時も練りロールによりカプセルが破壊することがな
いので、簡易な印刷方式で任意のパターンの感圧自己発
色部を容易に形成できるという格別の効果を泰するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感圧自己発色シート1の上位に複写用
シート2を重ね合わせ、複写シート組3とした実施態様
説明図。
【図2】図1のX−X線断面説明図。
【図3】別の実施態様の断面説明図。
【図4】別の実施態様の断面説明図。
【図5】別の実施態様の断面説明図。
【図6】本発明の使用状態説明図。
【図7】本発明の作成方法説明図。
【符号の説明】
1 感圧自己発色シート 2 複写用シート 3 複写シート組 11 顕色剤 12 染料内包マイクロカプセル剤 13 感圧自己発色部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートの複写記入部に対応して染料内包
    マイクロカプセル剤と顕色剤とからなる自己発色部が形
    成されてなり、前記染料内包マイクロカプセル剤のマイ
    クロカプセルは、平均粒径5μm以下であることを特徴
    とする感圧自己発色シート。
  2. 【請求項2】 自己発色部が染料内包マイクロカプセル
    剤と顕色剤との混合剤によりシートの複写記入部に設け
    られていることを特徴とする請求項1記載の自己発色シ
    ート。
  3. 【請求項3】 自己発色部が染料内包マイクロカプセル
    剤層と顕色剤層との積層体からなることを特徴とする請
    求項1記載の感圧自己発色シート。
  4. 【請求項4】 シートの複写記入部に対応して、染料内
    包マイクロカプセル剤と顕色剤とからなる自己発色イン
    キを加圧転写方式により印刷して自己発色部を形成して
    作成することを特徴とする感圧自己発色シートの作成方
    法。
  5. 【請求項5】 シートの複写記入部に対応して顕色剤を
    塗布した後、顕色剤層上に染料内包マイクロカプセル剤
    を加圧転写方式により印刷して、自己発色部を形成して
    作成することを特徴とする感圧自己発色シートの作成方
    法。
JP8175961A 1996-06-14 1996-06-14 感圧自己発色シートおよびその作成方法 Pending JPH10853A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4784743A (en) * 1984-12-06 1988-11-15 Ngk Insulators, Ltd. Oxygen sensor
US4882033A (en) * 1984-08-21 1989-11-21 Ngk Insulators, Ltd. Electrochemical device
CN1062566C (zh) * 1996-04-23 2001-02-28 中国科学院上海细胞生物学研究所 核素标记免疫球蛋白m单抗片段

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US4882033A (en) * 1984-08-21 1989-11-21 Ngk Insulators, Ltd. Electrochemical device
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