JP2002160471A - 改竄防止用感圧複写シート - Google Patents
改竄防止用感圧複写シートInfo
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Abstract
ートにおける改竄の有無の確認が簡単に行なえるように
する。 【解決手段】転写シート2の対向面側にバックカーボン
インキ層5を設け、バックカーボンインキ層5と転写シ
ート2との間の要所に、転写型顕色剤インキからなる顕
色剤層6を設け、受容シート3の対向面における少なく
とも転写シート2の顕色剤層6に対向する領域に、バッ
クカーボンインキ層5のバックカーボンインキとは異色
に発色する発色剤をマイクロカプセルにして含有した発
色剤マイクロカプセル層7を設けた。
Description
用いた感圧複写シートにおいて、改竄による不正行為を
簡単に見抜けるようにした、バックカーボンを用いた改
竄防止用感圧複写シートに関するものである。
する情報が同時に複写されるようにする感圧複写シート
としては、ノーカーボン用紙を使用するものと、バック
カーボン用紙を使用するものに大きく分けられるが、近
年においてはノーカーボン用紙を用いるものが主流とな
っている。そして、このような感圧複写シートに対する
改竄防止技術において、前記ノーカーボン用紙を用いる
ものでは、転写クレーと呼ばれる顕色剤インキを使用し
て複写文字を裏移りさせたり、部分的に異なる発色の発
色剤をマイクロカプセル化した発色剤マイクロカプセル
を印刷し、複写文字の色を変えるなどの方法が採用され
ている。このようにノーカーボン用紙を使用するもので
は、複写文字の裏移りの他に、特定の場所の文字の色を
変えることが可能であり、より良い改竄防止の対策が図
れる。
ものが主流であるが、PCB薬剤の毒性問題の後遺症か
ら依然として、感圧複写シートとして他方のバックカー
ボン用紙を用いたものも要求されており、又その需要も
多い。そして、このバックカーボン用紙を用いるもので
は、複写シートと受容シートとの組み合わせにおいて、
本出願人が先に、複写シートの文字抜け部を複写色とは
異なる色に発色させるものを改竄防止技術として提案し
ている。しかしながら、複写シートの文字抜け部を複写
色とは異なる色に発色させるものにあっては、受容シー
ト側の複写文字の色を変えることができず、このことか
ら受容シートにおいてもバックカーボン用紙から複写さ
れた文字などがそのバックカーボンの複写色と異なるよ
うにすることが望まれるようになっている。そこで本発
明は、バックカーボン用紙を用いるタイプであって複写
シートと受容シートとからなる感圧複写シートにおい
て、受容シート側においても複写される文字がバックカ
ーボンとは異なる色にて表示されるようにすることを課
題とし、よりよい改竄防止効果が得られるようにするこ
とを目的とするものである。
してなされたもので、転写シートと受容シートとを重ね
合わせた感圧複写シートであって、前記転写シートの対
向面側にバックカーボンインキ層を設けるとともに、該
バックカーボンインキ層と転写シートとの間の要所に、
転写型顕色剤インキからなる顕色剤層を設け、受容シー
トの対向面における少なくとも前記転写シートの顕色剤
層に対向する領域に、前記バックカーボンインキ層のバ
ックカーボンインキとは異色に発色する発色剤をマイク
ロカプセルにして含有した発色剤マイクロカプセル層を
設けたことを特徴とする改竄防止用感圧複写シートを提
供して、上記課題を解消するものである。
す実施の形態に基づいて詳細に説明する。先ず、図1に
おいて、図中1は改竄防止用感圧複写シートで、該感圧
複写シート1は、転写シート2と受容シート3とが重ね
合わされて一方の端部で綴合4されたものである。前記
転写シート2の表面には図示されていない記入欄が設け
られている。そして、この転写シート2の受容シート3
に対する対向面においては、バックカーボンインキから
なるバックカーボンインキ層5が設けられている。さら
にこのバックカーボンインキ層5と転写シート2の対向
面との間であって、前記記入欄に対応する領域に顕色剤
層6が設けられている。即ち、記入欄に対応する領域に
あっては、転写シート2側から顕色剤層6、バックカー
ボンインキ層5との順に積層されているものである。前
記顕色剤層6は、転写型顕色剤インキからなるものであ
り、後述するように記入欄に対して記入が行われると、
その記入に対応した個所の顕色剤層6の一部分がバック
カーボンインキ層5を伴った状態で受容シート3側に移
るように設けられているものである。
2に対応する対向面においては、少なくとも上記転写シ
ート2の上記顕色剤層6に対向する領域に、発色剤マイ
クロカプセル層7が設けられている。この発色剤マイク
ロカプセル層7は発色剤をマイクロカプセルにして含有
したもので、その発色剤は上記バックカーボンインキ層
5を構成するバックカーボンインキの色とは異色に発色
するものである。
ンキとしては、例えば、商品名「TM−1」(三菱製紙
社製)、商品名「622」(帝国インキ製造社製)、商
品名「改竄防止顕色剤」(王子製紙社製)などを採用す
ることができる。
は、電子供与性発色剤を使用することができ、例えばベ
ンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニオロベンゾイル
メチレンブルー等のチアジン系染料、3,3−ビス(p
−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタ
リド等のトリアニールメタン系染料、4,4−ビス−ジ
メチルアミノベンズヒドリルベンジルエーテル等のジフ
ェニタルメタン系染料、3−フェニル−スピロージナフ
トピラン等のスピロ系染料、3−ピペリジノ−メチル−
7−フェニルアミノフルオラン等のフルオラン系染料等
から任意に選択できるが、バックカーボンインキと発色
色調は異なることが前提となる。
ルは、公知のコアセルベーション法、界面重合法、イン
サイチュ重合法等により製造することができ、そのカプ
セル分散液を界面活性剤と共に、非水系溶媒に混合分散
させ、油溶性バインダーを添加して調製する。このマイ
クロカプセルは、スポット的に塗布でき、加熱せずとも
速やかに乾燥できる紫外線硬化型のインキ化としたもの
が好適である。即ち、非水系のカプセル分散液に、非水
系溶媒、バインダー、界面活性剤、カプセル保護剤、紫
外線吸収剤、光重合開始剤、ワックス、増粘剤、増感
剤、ゲル化剤等の主剤、補助剤を混合して成る紫外線硬
化型のマイクロカプセル塗料としたものである。
は、使用時に転写シート2の記入欄にボールペン等で記
入すると、図2(イ)に示すようにバックカーボンイン
キ層5の対応部分5aと顕色剤層6の対応部分6aとが
受容シート3の発色剤マイクロカプセル層7の上に転移
することになるが、図2(ア)に示すように筆圧が加え
られた時点で、加圧された発色剤マイクロカプセル層7
のマイクロカプセルが破壊され、その破壊により出た発
色剤がバックカーボンインキ層5を通して前記顕色剤層
6に染み込むように転移して発色する。
色部8においては上記対応部分6aが含まれていて、上
述したように発色している対応部分6aがバックカーボ
ンインキ層5の対応部分5aとともに発色剤マイクロカ
プセル層7の上に転移する。この対応部6aの転移は顕
色剤層6の層厚方向において全てが転移するものではな
く、図示したように一部分が転移するものであり、顕色
剤層6側では発色してる残存部分6bがある。よって、
転写シート2のバックカーボンインキ層5を見た場合に
はバックカーボンインキの色とは異なる色で発色してい
る発色部8を確認できるようになる。勿論、発色してい
る発色部8を確認できるのは、適正に受容シート3と重
ね合わせて情報が記載された場合であり、改竄を目的と
して故意に転写シート2を受容シート3から別け、この
転写シート2を他のシートの上で情報記載した場合で
は、発色剤の転移が生じないため、バックカーボンイン
キ層5の抜け落ち部分5bからは、発色部を確認するこ
とはできない。
色剤インキからなる対応部分6aは、伴って転移してい
るバックカーボンインキの色と発色剤自体で発色した色
との混合色として発色するようになり、受容シート3側
でその混合色で複写された情報が表示されることから、
正規の転写シート2を重ね合わせた状態で情報が記載さ
れて同時複写されたものであることが、簡単に判断でき
るようになる。
は上記顕色剤層6はバックカーボンインキ層5に覆われ
た状態となっており、情報記載した時に受容シート3か
ら発色剤が転写シート2の顕色剤層6側に適正に転移す
るかどうかが懸念されるが、実験にて顕色剤層6での鮮
やかな発色が認められ、また、受容シート3の発色剤マ
イクロカプセル層7上に転移した対応部分6aでも発色
が認められ、発色剤が顕色剤層6側に転移することが確
認されている。
っては上述したように転写シート2と受容シート3とを
正規に組み合わせた場合にのみ、その転写シート2に記
載した文字などの情報が、受容シート3において特徴の
ある色で、即ち、転写シート2のバックカーボンインキ
層5を形成しているバックカーボンインキの色と発色剤
が発色したときの色との混合色で複写表示されるため、
受容シート3を改竄の有無を確認するチェック用のシー
トとして取り扱うようにすればよい。
報を記載してから転写シート2を取り去り、その後に他
種のカーボン複写シートなどを用いて受容シート3に不
正情報を書き込んだ状態のものを示している。この図3
に示すように、転写シート2から移った対応部分5a,
6aの個所は、上述したようにバックカートンインキの
色と発色剤の発色との混合色となった状態で確認できる
ようになるが、不正に複写されたカーボン部分9が位置
している個所では混色した状態での情報表示がなされな
い。よって、受容シート3に複写表示された情報には二
種の色合いで示されることなり、改竄された情報である
ことが簡単に目視にて確認できる。もちろん、正規の転
写シート2を全く用いずに受容シート3に不正情報を複
写した場合でも、カーボンインキの色のみで複写情報が
受容シート3に表示されるるため、同様に確認できる。
なお、上述したように、受容シート2のバックカーボン
インキ層5において抜け落ち個所で所要の発色が認めら
れるかどうかを改竄チェック事項として加えるようにし
てもよい。
るが、本発明はこれに限定されずに三枚以上の感圧複写
シートで実施することも可能である。例えば、三枚複写
構成の場合、上記二枚組とした転写シートと受容シート
の間において、その二枚組の一方である転写シートに相
対する面を受容シートとして構成し前記二枚組の他方の
前記受容シートに対応する面を転写シートとして構成し
ているシートを介在させるようにすれば良い。
た時に、受容シートの破壊されたマイクロカプセルから
複写シートの顕色剤層に発色剤が転移してきて発色し、
その発色部分がバックカーボンインキ層とともに受容シ
ートの発色剤マイクロカプセル層上に移って、バックカ
ーボンインキの色と発色剤の発色とで混色し、この混合
色により受容シート側で複写情報が表示されるようにな
るため、受容シートに示された複写情報の色彩を目視確
認するという簡単なチェックで、適正に転写シートと重
ね合わせて記載した情報であるかどうかが確認でき、改
竄の防止に有効であるなるなど、実用性に優れた効果を
奏するものである。
を示す説明図である。
おいて発色した状態を示す説明図、(イ)は転写シート
と受容シートとを分離する状態を示す説明図である。
図である。
Claims (1)
- 【請求項1】転写シートと受容シートとを重ね合わせた
感圧複写シートであって、 前記転写シートの対向面側にバックカーボンインキ層を
設けるとともに、該バックカーボンインキ層と転写シー
トとの間の要所に、転写型顕色剤インキからなる顕色剤
層を設け、 受容シートの対向面における少なくとも前記転写シート
の顕色剤層に対向する領域に、前記バックカーボンイン
キ層のバックカーボンインキとは異色に発色する発色剤
をマイクロカプセルにして含有した発色剤マイクロカプ
セル層を設けたことを特徴とする改竄防止用感圧複写シ
ート。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000361763A JP4503815B2 (ja) | 2000-11-28 | 2000-11-28 | 改竄防止用感圧複写シート |
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Citations (3)
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JPH07323659A (ja) * | 1994-05-31 | 1995-12-12 | Dainippon Printing Co Ltd | 複写用紙 |
JP2000218936A (ja) * | 1999-01-29 | 2000-08-08 | Toppan Forms Co Ltd | 複写帳票 |
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