JP2002160470A - 改竄防止用感圧複写シート - Google Patents

改竄防止用感圧複写シート

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JP2002160470A
JP2002160470A JP2000361744A JP2000361744A JP2002160470A JP 2002160470 A JP2002160470 A JP 2002160470A JP 2000361744 A JP2000361744 A JP 2000361744A JP 2000361744 A JP2000361744 A JP 2000361744A JP 2002160470 A JP2002160470 A JP 2002160470A
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microcapsules
back carbon
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JP2000361744A
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Akira Hirasawa
朗 平澤
Shingo Naoi
信吾 直井
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Toppan Edge Inc
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Toppan Forms Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】バックカーボンを用いた改竄防止用感圧複写シ
ートにおける改竄の有無の確認が簡単に行なえるように
する。 【解決手段】転写シート2の対向面の少なくとも所定領
域に、バックカーボンインキとこのバックカーボンイン
キとは異色に発色する発色剤をマイクロカプセルにして
含有する発色剤マイクロカプセルとの混合層5を設け、
受容シート3の対向面における少なくとも転写シート2
の所定領域に対応する領域に、顕色剤層6を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バックカーボンを
用いた感圧複写シートにおいて、改竄による不正行為を
簡単に見抜けるようにした、バックカーボンを用いた改
竄防止用感圧複写シートに関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来から帳票類に記載
する情報が同時に複写されるようにする感圧複写シート
としては、ノーカーボン用紙を使用するものと、バック
カーボン用紙を使用するものに大きく分けられるが、近
年においてはノーカーボン用紙を用いるものが主流とな
っている。そして、このような感圧複写シートに対する
改竄防止技術において、前記ノーカーボン用紙を用いる
ものでは、転写クレーと呼ばれる顕色剤インキを使用し
て複写文字を裏移りさせたり、部分的に異なる発色に発
色する発色剤をマイクロカプセル化した発色剤マイクロ
カプセルを印刷し、複写文字の色を変えるなどの方法が
採用されている。このようにノーカーボン用紙を使用す
るものでは、複写文字の裏移りの他に、特定の場所の文
字の色を変えることが可能であり、より良い改竄防止の
対策が図れる。
【0003】上述したようにノーカーボン用紙を用いる
ものが主流であるが、PCB薬剤の毒性問題の後遺症か
ら依然として、感圧複写シートとして他方のバックカー
ボン用紙を用いたものも要求されており、又その需要も
多い。そして、このバックカーボン用紙を用いるもので
は、複写シートと受容シートとの組み合わせにおいて、
本出願人が先に、複写シートの文字抜け部を複写色とは
異なる色に発色させるものを改竄防止技術として提案し
ている。しかしながら、複写シートの文字抜け部を複写
色とは異なる色に発色させるものにあっては、受容シー
ト側の複写文字の色を変えることができず、このことか
ら受容シートにおいてもバックカーボン用紙から複写さ
れた文字などがそのバックカーボンの複写色と異なるよ
うにすることが望まれるようになっている。そこで本発
明は、バックカーボン用紙を用いるタイプであって複写
シートと受容シートとからなる感圧複写シートにおい
て、受容シート側においても複写される文字がバックカ
ーボンとは異なる色にて表示されるようにすることを課
題とし、よりよい改竄防止効果が得られるようにするこ
とを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を考慮
してなされたもので、転写シートと受容シートとを重ね
合わせた感圧複写シートであって、前記転写シートの対
向面の少なくとも所定領域に、バックカーボンインキと
このバックカーボンインキとは異色に発色する発色剤を
マイクロカプセルにして含有する発色剤マイクロカプセ
ルとの混合層を設け、受容シートの対向面における少な
くとも転写シートの前記所定領域に対応する領域に、顕
色剤層を設けたことを特徴とする改竄防止用感圧複写シ
ートを提供して、上記課題を解消するものである。本発
明において、上記受容シートの対向面における少なくと
も転写シートの前記所定領域に対応する領域であって、
上記顕色剤層の上層または下層に、上記バックカーボン
インキとは異色に発色する発色剤をマイクロカプセルに
して含有する発色剤マイクロカプセル層を設けたものと
することが可能であり、また、上記顕色剤層は、上記バ
ックカーボンインキとは異色に発色する発色剤をマイク
ロカプセルにして含有する発色剤マイクロカプセルが混
合している混合層として形成されているものとすること
が可能である。そして、上記転写シートの発色剤マイク
ロカプセルの発色剤が発色したときの色彩と上記受容シ
ートの発色剤マイクロカプセルの発色剤が発色したとき
の色彩とが異なり、前記両発色剤の混合色が上記バック
カーボンインキとは異色に設けられていることが良好で
ある。
【0005】
【発明の実施の形態】つぎに本発明を図1から図6に示
す実施の形態に基づいて詳細に説明する。先ず、図1に
おいて、図中1は改竄防止用感圧複写シートで、該感圧
複写シート1は、転写シート2と受容シート3とが重ね
合わされて一方の端部で綴合4されたものである。前記
転写シート2の表面には図示されていない記入欄が設け
られている。そして、この転写シート2の受容シート3
に対する対向面においては、前記記入欄に対応した所定
領域を含むその対向面のほぼ全域に、バックカーボンイ
ンキと発色剤マイクロカプセルを混合した混合層5が設
けられている。前記発色剤マイクロカプセルは、発色剤
をマイクロカプセルにしたもので、さらにその発色剤は
前記バックカーボンインキの色とは異色に発色するよう
にしたものが選択されている。
【0006】一方、上記受容シート3の上記転写シート
2に対応する対向面においては、少なくとも上記転写シ
ート2の所定領域(記入欄に対応した個所)に対応した
領域に、顕色剤を含有した顕色剤層6が設けられてい
る。
【0007】前記顕色剤層6を形成する顕色剤として
は、例えば活性白土、酸性白土、ゼオライト、ベントナ
イト等の粘土類、フェノール樹脂類、芳香族カルボン酸
の多価金属塩類及びこれらの混合物が使用でき、特に印
字の良好な保存性から2,2−ビスフェノールスルホン
化合物の亜鉛塩等が好ましい。
【0008】転写シート2の混合層5における発色剤マ
イクロカプセルの発色剤は、電子供与性発色剤を使用す
ることができ、例えばベンゾイルロイコメチレンブル
ー、p−ニオロベンゾイルメチレンブルー等のチアジン
系染料、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)
−6−ジメチルアミノフタリド等のトリアニールメタン
系染料、4,4−ビス−ジメチルアミノベンズヒドリル
ベンジルエーテル等のジフェニタルメタン系染料、3−
フェニル−スピロージナフトピラン等のスピロ系染料、
3−ピペリジノ−メチル−7−フェニルアミノフルオラ
ン等のフルオラン系染料等から任意に選択できるが、バ
ックカーボンインキと発色色調は異なることが前提とな
る。
【0009】このような発色剤を有するマイクロカプセ
ルは、公知のコアセルベーション法、界面重合法、イン
サイチュ重合法等により製造することができ、そのカプ
セル分散液を界面活性剤と共に、非水系溶媒に混合分散
させ、油溶性バインダーを添加して調製する。
【0010】このように構成された感圧複写シート1
は、使用時に転写シート2の記入欄にボールペン等で記
入すると、図2のように混合層5の対応部分5aが受容
シート3の顕色剤層6の上に転移して複写される。この
とき、転移した対応部分5aに含まれる発色剤マイクロ
カプセルは加圧されていて破壊され、よって発色剤が出
るようになる。また、対応部分5aとならないまでもそ
の対応部分5aの周りに含まれている発色剤マイクロカ
プセルも破壊された状態となり、この部分からも発色剤
が出るようになる。発色剤マイクロカプセルから出た発
色剤は対応部分5a、また混合層5の抜け落ち箇所5b
を通過して顕色剤層6に転移し、その顕色剤層6の顕色
剤によって発色剤が鮮やかに発色する。この発色部7
は、バックカーボンインキの色とは異なるため、受容シ
ート3側にあっては、対応部分5aのバックカーボンイ
ンキの色と発色剤自体で発色した色との混合色として発
色するようになり、受容シート3側でその混合色で複写
された情報が表示されることから、正規の転写シート2
を重ね合わせた状態で情報が記載されて同時複写された
ものであることが、簡単に判断できるようになる。
【0011】顕色剤層6の上には、転写シート2から転
移した混合層5の対応部分5aが覆い被っていて、上記
抜け落ち個所5b辺りからの発色剤が顕色剤層6側へ転
移するかどうか懸念されるが、実験にてこの抜け落ち個
所5b辺りからの発色剤にても顕色剤層6で鮮やかに発
色することが認められ、発色剤が受容シート2側に転移
することが確認されている。
【0012】本発明の改竄防止用感圧複写シート1にあ
っては上述したように転写シート2と受容シート3とを
正規に組み合わせた場合にのみ、その転写シート2に記
載した文字などの情報が、受容シート3において特徴の
ある色で、即ち、転写シート2の混合層5中のバックカ
ーボンインキの色と発色剤が発色したときの色との混合
色で複写表示されるため、受容シート3を改竄の有無を
確認するチェック用のシートとして取り扱うようにすれ
ばよい。
【0013】図3は本感圧複写シート1に対して所要情
報を記載してから転写シート2を取り去り、その後に他
種のバックカーボン複写シートなどを用いて受容シート
3に不正情報を書き込んだ状態のものを示している。こ
の図3に示すように、転写シート2から転写された対応
部分5aの個所では上述したように発色剤が転移してき
たことで、その対応部分5aのバックカーボンインキの
色と発色剤の色との混合色となった発色部7が形成され
るが、不正に複写されたカーボン部分8が位置している
個所では前記発色部7が形成されない。よって、受容シ
ート3に複写表示された情報には二種の色合いで示され
ることなり、改竄された情報であることが簡単に目視に
て確認できる。もちろん、正規の転写シート2を全く用
いずに受容シート3に不正情報を複写した場合でも、バ
ックカーボンインキの色のみで複写情報が受容シート3
に表示されるため、同様に確認できる。
【0014】本発明は上記実施の例のように受容シート
3に単層の顕色剤層6のみを設けたものに限定されな
い。図4と図5とはその他の例を示していて、上記受容
シート3の対向面における少なくとも上記転写シート2
の所定領域に対応する領域で、かつ、上記顕色剤層6の
下層(図4の構成)や上層(図5の構成)に、上記バッ
クカーボンインキとは異色に発色する発色剤をマイクロ
カプセルにして含有した発色剤マイクロカプセル層9を
設けている。また図6に示す例では、受容シート3の顕
色剤層6を、上記バックカーボンインキとは異色に発色
する発色剤をマイクロカプセルにして含有した発色剤マ
イクロカプセルが混合している混合層10として形成さ
れているものである。
【0015】この図4から図6に示された例において受
容シート3側に用いられる発色剤マイクロカプセルの発
色剤は、転写シート2の混合層5に含まれる発色剤マイ
クロカプセルの発色剤と同じ物であり、上述したよう
に、転写シート2に情報記載すると、混合層5のバック
カーボンインキと発色剤とが受容シート3の顕色剤層6
に転移し、さらに受容シート3側が有している発色剤マ
イクロカプセルの発色剤が出て、顕色剤層6の記載対向
部分で発色するようになる。この場合、図4に示す例で
は顕色剤層6の下層である発色剤マイクロカプセル層9
から、図5に示す例では上層である発色剤マイクロカプ
セル層9から、そして、図6に示す例では混合層10中
で発色剤が出る。そして、顕色剤層6での発色とバック
カーボンインキ層から移ったバックカーボンインキの色
との混合色として、複写情報が表示される。
【0016】受容シート3側でマイクロカプセル化して
設けられる発色剤は発色したときの色彩を、転写シート
の発色剤マイクロカプセルの発色剤が発色したときの色
彩と異なるようにしてもよい。この場合、上記混合層5
からの発色剤の発色と、受容シート3側での発色剤マイ
クロカプセルからの発色剤の発色とが顕色剤層6で混色
し、さらに、混合層5から移ったバックカーボンインキ
の色も混色して複写情報が表示される。
【0017】上記実施の形態は二枚複写構成のものであ
るが、本発明はこれに限定されずに三枚以上の感圧複写
シートで実施することも可能である。例えば、三枚複写
構成の場合、上記二枚組とした転写シートと受容シート
の間において、その二枚組の一方である転写シートに相
対する面を受容シートとして構成し前記二枚組の他方の
前記受容シートに対応する面を転写シートとして構成し
ているシートを介在させるようにすれば良い。
【0018】
【発明の効果】以上説明した本発明により、情報記載し
た時に転写シートの破壊されたマイクロカプセルから受
容シートの顕色剤層に転移してきた発色剤による発色と
転写シートから転移したバックカーボンインキの色と
が、受容シート側で混色し、この混合色により受容シー
ト側で複写情報が表示されるようになるため、受容シー
トに示された複写情報の色彩を目視確認するという簡単
なチェックで、適正に転写シートと重ね合わせて記載し
た情報であるかどうかが確認でき、改竄の防止に有効で
あるなるなど、実用性に優れた効果を奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る改竄防止用感圧複写シートの一例
を示す説明図である。
【図2】一例に対する正しい使用状態を示す説明図であ
る。
【図3】不正情報を有する状態の受容シートを示す説明
図である。
【図4】受容シートの顕色剤層下層に発色剤マイクロカ
プセル層を設けた例を示す説明図である。
【図5】受容シートの顕色剤層上層に発色剤マイクロカ
プセル層を設けた例を示す説明図である。
【図6】受容シートの顕色剤層を混合層とした例を示す
説明図である。
【符号の説明】
1…改竄防止用感圧複写シート 2…転写シート 3…受容シート 5…混合層 6…顕色剤層 7…発色部 9…発色剤マイクロカプセル層 10…混合層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】転写シートと受容シートとを重ね合わせた
    感圧複写シートであって、 前記転写シートの対向面の少なくとも所定領域に、バッ
    クカーボンインキとこのバックカーボンインキとは異色
    に発色する発色剤をマイクロカプセルにして含有する発
    色剤マイクロカプセルとの混合層を設け、 受容シートの対向面における少なくとも転写シートの前
    記所定領域に対応する領域に、顕色剤層を設けたことを
    特徴とする改竄防止用感圧複写シート。
  2. 【請求項2】上記受容シートの対向面における少なくと
    も転写シートの前記所定領域に対応する領域であって、
    上記顕色剤層の上層または下層に、上記バックカーボン
    インキとは異色に発色する発色剤をマイクロカプセルに
    して含有する発色剤マイクロカプセル層を設けた請求項
    1に記載の改竄防止用感圧複写シート。
  3. 【請求項3】上記顕色剤層は、上記バックカーボンイン
    キとは異色に発色する発色剤をマイクロカプセルにして
    含有する発色剤マイクロカプセルが混合している混合層
    として形成されている請求項1に記載の改竄防止用感圧
    複写シート。
  4. 【請求項4】上記転写シートの発色剤マイクロカプセル
    の発色剤が発色したときの色彩と上記受容シートの発色
    剤マイクロカプセルの発色剤が発色したときの色彩とが
    異なり、前記両発色剤の混合色が上記バックカーボンイ
    ンキとは異色に設けられている請求項2または3に記載
    の改竄防止用感圧複写シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007196424A (ja) * 2006-01-24 2007-08-09 Toppan Forms Co Ltd 複写シート

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JPS6482995A (en) * 1987-09-26 1989-03-28 Dainippon Printing Co Ltd Manufacture of pressure-sensitive copying document
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