JP6589395B2 - 複写シートの真贋判定方法 - Google Patents
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Description
一方の面にマイクロカプセル層が形成された第1基材と、前記第1基材のマイクロカプセル層が形成された面と対向する側に顕色剤層が形成された第2基材とを少なくとも備えた感圧式の複写シートであって、
前記複写シートは、第1基材、第2基材をそれぞれ少なくとも1枚以上有する組を単位複写シートとしており、
前記単位複写シートを構成する第1基材のマイクロカプセル層が形成された面のうち、前記顕色剤層と重なる位置の少なくとも一部に、前記単位複写シートごとに異なる態様でインクジェットインクによるパターンが形成されていることを特徴とする複写シートを提供する。
一方の面にマイクロカプセル層が形成された第1基材と、前記第1基材のマイクロカプセル層が形成された面と対向する側に顕色剤層が形成された第2基材とを少なくとも備えた感圧式の複写シートにおいて、前記第2基材の真贋判定を行う方法であって、
前記第2基材の所定の位置に紫外線を照射するステップと、
前記紫外線の照射により発光された記録情報を取得するステップと、
前記記録情報で特定される態様で、前記第2基材上に所定のパターンが形成されているかを確認するステップと、
を有することを特徴とする複写シートの真贋判定方法を提供する。
<1.複写シートの構成>
本実施形態では、複写シートとして、上用紙と下用紙の2枚構成の複写シートについて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る複写シートを示す図である。図1において、1は複写シート、2は上用紙、3は下用紙、4は第1基材、5はマイクロカプセル層、6はインク層、7は第2基材、8は顕色剤層、9は蛍光インク層である。
次に、本実施形態に係る複写シートの製造方法について説明する。図2は、本実施形態に係る複写シートの製造方法を示すフローチャートである。まず、顕色剤層が全面に塗布されている市販のノーカーボンボトム紙(下用紙)に対してオフセット印刷機を使用し、第2基材7の上面に絵柄(文字・罫線など)の印刷を行う(S1)。絵柄インキとしては、公知の種々のものを適宜使用することができる。本実施形態では、絵柄インキとしてDICグラフィックス社製NSインキ(酸化重合タイプ)、またはDICグラフィックス社製UV BF SGインキ(UV硬化タイプ)を使用している。ノーカーボンボトム紙に塗布されている顕色剤としては、富士フィルムビジネスサプライ製感圧紙専用UVスポットインキSDU−201等を用いることができる。
次に、実施例について説明する。実施例として、以下のものを用いた。
上用紙2(第1基材4+マイクロカプセル層5)・・・三菱製紙社製「三菱NCR紙スーパー 上用紙」
下用紙3(第2基材7+顕色剤層8)・・・三菱製紙社製「三菱NCR紙スーパー 下用紙」
インク層6・・・ミヤコシ社製「減感インク」
蛍光インク層9・・・DICグラフィックス社製「Dai Cure UV無色蛍光メジウム」
次に、製造された複写シートの使用方法について説明する。まず、第1基材4と第2基材7が綴じられた状態の複写シートにおいて、第1基材4の金額記入欄に筆圧を加えながら記入を行う。すると、マイクロカプセル層5のカプセルのうち、記入による圧力を受けたカプセルが破裂して発色剤が流れ出し、顕色剤層8の顕色剤と反応して発色する。並行して、インク層6のうち、記入による圧力を受けた減感インクが第1基材4側から第2基材7側に転移する。第2基材7側に転移した減感インクは、顕色剤層8の顕色剤の発色を抑える。このため、第2基材7において減感インクが転移した部分は、ほとんど発色せず、発色したとしても、第2基材7自体の色と区別が困難な程度にしか、発色しない。このようにして、記入内容が第2基材7の複写欄に複写される。
次に、複写シート(第2基材7)の真贋判定方法について具体的に説明する。図4は、本発明の一実施形態に係る複写シートの真贋判定方法を示すフローチャートである。真贋判定者は、事前に蛍光インク層9の形成位置を知っているので、その位置にブラックライトを用いて、紫外線を照射する(ステップS11)。すると、紫外線に励起されて蛍光インク層9内の蛍光物質が可視光を発光する。図3(b)では、蛍光インク層9が可視光を発光した状態を示している。図3(b)の例では、蛍光インク層9が「TL/2.0/4.0」という記録情報を発光している。「TL」は「縦のライン」すなわち左辺に沿う方向(図面上下方向)に延びる線を意味する。また、「2.0」「4.0」は、「縦のライン」の形成位置をmm単位で示している。具体的には、金額複写欄10の各文字の複写欄の左端を基準位置として、基準位置からの距離で「縦のライン」(実際には幅0.1〜0.2mm程度の帯状パターン)の形成位置を示している。基準位置は、各文字入力欄の左端に限らず、適宜設定することができる。したがって、真贋判定者は、金額複写欄10の各文字入力欄の左端から2.0mmの位置と4.0mmの位置に帯状パターンが形成されているべきであることを知ることができる(ステップS12)。
2・・・上用紙
3・・・下用紙
4・・・第1基材
5・・・マイクロカプセル層
6・・・インク層
7・・・第2基材
8・・・顕色剤層
9・・・蛍光インク層
10・・・金額複写欄
Claims (1)
- 一方の面にマイクロカプセル層が形成された第1基材と、前記第1基材のマイクロカプセル層が形成された面と対向する側に顕色剤層が形成された第2基材とを少なくとも備えた感圧式の複写シートにおいて、前記第2基材の真贋判定を行う方法であって、
前記第2基材の所定の位置に紫外線を照射するステップと、
前記紫外線の照射により発光された記録情報を取得するステップと、
前記記録情報で特定される態様で、前記第2基材上に所定のパターンが形成されているかを確認するステップと、
を有することを特徴とする複写シートの真贋判定方法。
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