JPH05214278A - カプセルインキ組成物及びシート - Google Patents

カプセルインキ組成物及びシート

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JPH05214278A
JPH05214278A JP1639292A JP1639292A JPH05214278A JP H05214278 A JPH05214278 A JP H05214278A JP 1639292 A JP1639292 A JP 1639292A JP 1639292 A JP1639292 A JP 1639292A JP H05214278 A JPH05214278 A JP H05214278A
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JP
Japan
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paper
capsule
ink
microcapsules
fluorescent
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JP1639292A
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Kazuo Totani
和夫 戸谷
Shunsuke Shioi
俊介 塩井
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Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】優れた改鼠防止機能を付与するためのカプセル
インキ組成物およびシートを提供する。 【構成】蛍光物質又は燐光物質を内包するマイクロカプ
セルを含有するカプセルインキ組成物。及び支持体上に
該カプセルインキ層が設けられていることを特徴とする
シートである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カプセルインキ組成物
及び該インキ層を設けたシートに関する。
【0002】
【従来の技術】クリスタルバイオレットラクトン、ベン
ゾイルロイコメチレンブルー等の電子供与性発色剤と、
活性白土、フェノール樹脂、サリチル酸誘導体の多価金
属塩等の電子受容性顕色剤との反応によって発色する原
理を利用した感圧複写紙はよく知られている。
【0003】一般に、かかる感圧複写紙は、相分離法、
界面重合法、in−situ法などの方法で調製された
発色剤内包マイクロカプセルを支持体の裏面に塗布した
上用紙、顕色剤を支持体の表面に塗布した下用紙、上記
マイクロカプセルと顕色剤を支持体の別々の面に塗布し
た中用紙が適宜組合わされて実用されている。
【0004】また、別に上記マイクロカプセルと顕色剤
を積層或いは混合層として支持体の同一面に塗布した所
謂単体感圧複写紙と呼ばれるものや、更にその単体感圧
複写紙の裏面にカプセル層を設けたものがあり、これら
は単独或いは上記の上用紙や中用紙、或いは下用紙と適
宜組合わされて実用されている。
【0005】また、特殊なケースとして、かかる感圧複
写紙に改竄防止機能を付与するために、図5の如く、上
用紙のカプセル層に顕色剤を含有させて、筆記時に上用
紙の裏面にも像が生じるようにしたもの、或いは図6の
特開平1−221276号に記載の如く顕色剤層上に更に剥離
性の顕色インキを印刷することによって、対向するカプ
セル面にも像が生じるようにしたものが有る。
【0006】しかし、上記の改竄防止機能を付与した感
圧複写紙は、何れも欠点を有するために十分な性能とは
言えない面が有る。即ち、第5図の場合、カプセル面が
顕色剤を含有するために形成された改竄像が汚れて判読
出来なくなる危険性が高い。また図6の場合、インキ層
が剥離性を有するために、取扱中にインキ層が容易に剥
離して改竄機能を失い易い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、優れ
た改竄防止機能を有するカプセルインキ組成物及びこれ
を印刷したシートを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、蛍光物質或い
は燐光物質を内包するマイクロカプセルが含有されてい
ることを特徴とするカプセルインキ組成物である。更に
本発明は、支持体上に、蛍光物質又は燐光物質を内包す
るマイクロカプセルが含有されているカプセルインキ層
が設けられていることを特徴とするシートである。
【0009】更に本発明は、支持体上の、電子供与性発
色剤を内包するマイクロカプセル層上に更に蛍光物質又
は燐光物質を内包するマイクロカプセルが含有されてい
るカプセルインキ層が設けられていることを特徴とする
感圧複写シートである。更に本発明は、支持体上に、蛍
光物質又は燐光物質と電子供与性発色剤を内包するマイ
クロカプセルが含有されているカプセルインキ層が設け
られていることを特徴とする感圧複写シートである。
【0010】
【作用】本発明のカプセルインキ組成物を構成する蛍光
物質としては、例えばスチルベン系、イミダゾール系、
チアゾール系、オキサゾール系、トリアゾール系、オキ
サジアゾール系、チアジアゾール系、イミダゾロン系、
クマリン系、ナフタルイミド系、ピラゾリン系、メチン
系、ピリジン系の蛍光染料等が挙げられる。
【0011】本発明のカプセルインキ組成物を構成する
燐光物質としては、例えば酸化亜鉛−亜鉛系、ケイ酸亜
鉛−マンガン系、酸化イットリウム−ユーロピウム系、
硫化亜鉛−マンガン系、硫化亜鉛−銅系の燐光顔料等が
挙げられる。中でも、カプセル化し易い油溶性のものが
特に好ましい。勿論、これらの染料や顔料は2種類以上
を併用することができる。
【0012】上記の如き蛍光物質或いは燐光物質は、通
常オイルに溶解或いは分散した状態でカプセル化される
が、かかるオイルとしては、感圧複写紙で公知の下記の
如き物質が例示される。
【0013】綿実油などの植物油類:灯油、パラフィ
ン、ナフテン油、塩素化パラフィンなどの鉱物油:アル
キル化ビフェニル、アルキル化ターフェニル、アルキル
化ナフタレン、ジアリールエタン、トリアリールメタ
ン、ジフェニルアルカンなどの芳香族系炭化水素類:ジ
メチルフタレート、ジエチルフタレート、ジ─n─ブチ
ルフタレート、ジオクチルフタレート、アジピン酸ジエ
チル、アジピン酸プロピル、アジピン酸ジ─n−ブチ
ル、アジピン酸ジオクチルなどのエステル類等及びこれ
らの混合物。
【0014】蛍光物質或いは燐光物質は、通常、オイル
100重量部に対して0.5 〜80重量部の範囲、好まし
くは3〜50重量部の範囲で添加される。
【0015】カプセル化法としては、公知のコアセルベ
ーション法、界面重合法、in−situ法等が適宜選
択して使用できるが、中でもin−situ法で得られ
たメラミン─ホルマリン樹脂膜から成るカプセルは耐溶
剤性に優れ、且つカプセルを粉体化し易い点で特に好ま
しい。
【0016】尚、カプセルの平均粒子径は、使用する膜
材質あるいは膜厚によって異なり一概に言えないが、通
常1〜10μmである。また、カプセル中には、必要に
応じて酸化防止剤、紫外線吸収剤、電子供与性発色剤、
香料等を含有させることが出来る。
【0017】上記の方法によって得られたカプセルは、
通常水性系の分散液であり、これは濾過した後の半渇き
状態で或いは通気乾燥、表面乾燥、流動乾燥、気流乾
燥、噴霧乾燥、真空乾燥、凍結乾燥、赤外線乾燥、高周
波乾燥、超音波乾燥、微粉砕乾燥等による処理を行った
後の乾燥状態で下記非水性系インキ媒体に分散され、更
に必要に応じて各種助剤が添加されてカプセルインキと
なる。
【0018】なお、特開昭53─135718号に記載
の如く、水性系カプセル分散液と非水系媒体を混合した
後に、水を減圧除去する方法やカプセル分散液を濾過し
た後に、水と混和する非水系媒体で洗浄、置換する方法
によっても非水性系インキ媒体にカプセルを分散出来
る。
【0019】インキ媒体としては、例えば、蒸発乾燥型
インキの場合には、揮発性溶剤、紫外線硬化インキの場
合にはエチレン性不飽和化合物、ホットメルトインキの
場合にはワックス類、酸化重合型インキの場合には油類
等インキ業界で公知の各種媒体が使用される。
【0020】蒸発乾燥型インキの媒体として用いられる
揮発性溶剤としては、例えば、たベンゼン、トルエン、
キシレン、シクロヘキサン、ヘキサン、リグロイン、メ
チルイソブチルケトン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸
ブチル、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、メタノ
ール、エタノール、n−プロピルアルコール、イソプロ
ピルアルコール、n−ブタノール等が挙げられ、特に印
刷時の臭気の点でエタノールが好ましい。
【0021】上記揮発性媒体を使用する場合には、通常
カプセルを支持体に定着するための樹脂が併用される。
樹脂としては、例えば、ポリアクリル酸エステル、ポリ
酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル
共重合体、エチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレ
ン−無水マレイン酸共重合体、メチルビニルエーテル−
無水マレイン酸共重合体、イソブチレン−無水マレイン
酸共重合体、変性ポリビニルアルコール、ポリビニルブ
チラール、ポリビニルピロリドン、エチルセルロース、
ニトロセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、セ
ルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテ
ートブチレート等が挙げられる。なお、樹脂は、通常カ
プセル100重量部に対して2〜300重量部の範囲で
添加される。
【0022】紫外線硬化インキの媒体として用いられる
エチレン性不飽和化合物としては、例えばメチルメタク
リレート、ブチルメタクリレート、2−エトキシエチル
アクリレート、2−フェノキシエチルアクリレート、2
−(ノニルフェノキシ)エチルアクリレート、フェノキ
シジエチレングリコールアクリレート、ノニルフェノキ
シジエチレングリコールアクリレート、シクロヘキシル
メタクリレート、ベンジルメタクリレート、トリフルオ
ロエチルメタクリレート、3−スルホプロピルメタクリ
レートカリウム塩、N−(3─スルホプロピル)−N−
メタクリロイルアミドプロピル−N,N−ジメチルアン
モニウムベタイン、グリシジルメタクリレート、アリル
メタクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレー
ト、3−クロル−2−ヒドロキシプロピルメタクリレー
ト、エトキシジエチレングリコールアクリレート、ベン
ジルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレー
ト、1−メトキシシクロドデカジエニルアクリレート、
ジシクロペンテニルアクリレート、ジシクロペンテニル
オキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアク
リレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−
ヒドロキシ−3フェノキシプロピルアクリレート、エチ
レングリコールジアクリレート、エチレングリコールジ
メタクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレー
ト、ポリエチレングリコールジメタクリレート、プロピ
レングリコールジアクリレート、プロピレングリコール
ジメタクリレート、1,2 −ブタジオールジアクリレー
ト、1,2 −ブタジオールジメタクリレート、1,3 ブタジ
オールジアクリレート、1,3 ブタジオールジメタクリレ
ート、1,4−ブタジオールジアクリレート、1,4ブタジ
オールジメタクリレート、1,6 −ヘキサンジオールジア
クリレート、1,6 −ヘキサンジオールジメタクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジアクリレート、グリセロ
ールジメタクリレート、トリメチロールプロパンジアク
リレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、
ペンタエリスリトールトリアクリレート、ヒドロキシピ
バリン酸ネオペンチルグリコールエステルジアクリレー
ト、2,2−ビス−〔4−(アクリロイロキシジエトキ
シ)フェニル〕プロパン、ヒドロキシピバリン酸ネオペ
ンチルグリコールエステルのカプロラクトン付加物ジア
クリレート、ヒドロキシピバルアルデヒドとトリメチロ
ールプロパンのアセタール化合物のジアクリレート、ジ
アリルオキシ・ジアクリロイロキシシクロヘキサン、ト
リメチロールプロパンプロピオンオキサイド付加物トリ
アクリレート、ジペンタエリスリトールの低級脂肪酸及
びアクリル酸のエステル、ジペンタエリスリトールのカ
プロラクトン付加物アクリレート、ジオクチル2−アク
リロイロキシエチルホスフェート、ジフェニル2−アク
リロイロキシエチルホスフェート、1,2−ポリプタジ
ェンのTDI系のウレタンアクリレート等が挙げられ、
これらは単独或いは組み合わせて使用される。
【0023】尚、上記化合物を紫外線で硬化する場合に
は、光重合開始剤を併用する必要があり、また必要に応
じて増感剤が添加れれる。
【0024】光重合開始剤としては、例えばベンゾキノ
ン、フェナンスレンキノン、ナフトキノン、ジイソプロ
ピルフェナンスレンキノン、ベンゾイソブチルエーテ
ル、ベンゾイン、フロインブチルエーテル、ミヒラーケ
トン、ミヒラーチオケン、フルオレノン、トリニトロフ
ルオレノン、β−ベンゾイルアミノナフタレン等の芳香
族ケトン、キノン化合物、エーテル化合物、ニトロ化合
物が挙げられる。なお、光重合開始剤は、通常エチレン
性不飽和化合物100重量部に対して1〜20重量部の
範囲で添加される。
【0025】増感剤としては、例えばトリエタノールア
ミン、N−メチルジエタノールアミン、N,N−ジメチ
ルジエタノールアミン、N−メチルモルホリンが挙げら
れる。
【0026】紫外線硬化インキには、必要に応じて揮発
性溶剤、樹脂、チキソトロピー付与剤等が添加される。
【0027】ホットメルトインキの媒体として用いられ
るワックス類としては、例えば、ミツロウ、鯨ロウ、ラ
ノリン、キャンデリラワックス、カルアウバワックス、
木ロウ、ライスワックス、モンタンワックス、オゾゲラ
イト、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワッ
クス、モンタンワックス誘導体、パラフィンワックス誘
導体、マイクロクリスタリンワックス誘導体、カスター
ワックス、オパールワックス、低分子量ポリエチレン、
ジステアリルケトン、カプリル酸アマイド、ステアリン
酸アマイド、エチレンビスステアリン酸アマイド、ステ
アリン酸、ベヘン酸、ステアリルアルコール、ジステア
リルリン酸エステル等が挙げられ、こさらは単独或いは
組み合わせて使用される。
【0028】中でも、0.1〜30の針入硬度、50〜
160℃の融点、融点範囲20℃未満を有するものが好
ましく用いられる。
【0029】ホントメルト型インキの場合には、上記ワ
ックスの他に必要に応じて芳香族炭化水素化合物、樹脂
等が好ましく用いられる。
【0030】酸化重合型インキの媒体として使用される
油類としては、例えばあまに油、サフラワー油、大豆
油、ひまし油等の植物油:脱水ひまし油、重合油、マレ
イン化油、ビニル油、ウレタン油等の加工油:マシン
油、スピンドル油等の鉱油等が挙げられる。
【0031】酸化重合型インキの場合には、上記油類の
他に必要に応じて溶剤、ワックス、トライヤー、増粘
剤、ゲル化剤、チキソトロピー付与剤等が添加される。
【0032】本発明に使用出来る蒸発乾燥型インキ、ホ
ットメルトインキ、紫外線硬化インキ、酸化重合型イン
キには、更に必要に応じてセルロース粉末、澱粉粒子、
合成樹脂粒子等のカプセル保護剤、減感剤等の発色に対
する減感成分、発色剤内包マイクロカプセル、顕色剤、
白色顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、蛍光増白剤、可
塑剤、着色染料等を添加することができる。
【0033】インキは、通常インキ媒体中にマイクロカ
プセル及び他の助剤を添加し、プロペラ分散機、超音波
分散機、ボールミル、或いは3本ロール(ゴム或いは樹
脂製)を使用して充分に混合して調製される。
【0034】カプセルインキ中のカプセル含有量は、通
常インキ100重量部に対して5〜80重量部の範囲に
調製される。また、インキ媒体の含有量は、通常インキ
100重量部に対して30〜95重量部の範囲に調製さ
れる。
【0035】上記の如くして得られた蛍光物質(燐光物
質)内包カプセルインキ組成物は、例えば汎用の上用紙
のカプセル層上に印刷される。得られたシートは、図1
の如く汎用の下用紙と組み合わせて使用され、上から筆
記することで下用紙に有色像が形成される。この像は、
ランプ等で照射することによって蛍光像(燐光像)が見
られ、汎用の上用紙を使って得られた像と区別出来、改
竄が識別出来る。
【0036】また、発色剤と蛍光物質(燐光物質)を内
包するカプセルインキ組成物〔蛍光物質(燐光物質)と
発色剤を同一カプセルに内包した場合、或いは蛍光物質
(燐光物質)カプセルと発色剤カプセルを併用した場
合〕は、例えば上質紙に印刷される。得られたシート
は、図2の如く汎用の下用紙と組み合わせて使用され、
上から筆記することで下用紙に有色像が形成される。こ
の像は、ランプ等で照射することによって蛍光像(燐光
像)が見られ、汎用の上用紙を使って得られた像と区別
出来、改竄が識別出来る。
【0037】また、発色剤と蛍光物質(燐光物質)を内
包するカプセルインキ組成物は、例えば発色色調の異な
る汎用の上用紙のカプセル層上に印刷される。得られた
シートは、図3の如く下用紙と組み合わせて使用され、
上から筆記することで下用紙に有色像が形成される。こ
の像は、ランプ等で照射することによって蛍光像(燐光
像)が見られ、汎用の上用紙を使って得られた像と区別
出来、改竄が識別出来る。
【0038】尚、本発明は上記使用例に限定されるもの
ではなく、上質紙、合成紙、アート紙、コート紙、キャ
スト紙、微塗工紙、感圧複写紙(上用紙、中用紙、下用
紙、セルコン紙)等の支持体に印刷されて、種々の組合
せで使用される。本発明のカプセルインキは、フレキ
ソ、活版、オフセット、グラビア、スクリーン等の各種
印刷方式で各種支持体上に、通常乾燥重量が1〜10g
/m2 、好ましくは2〜6g/m2 の範囲となるように
塗布される。
【0039】
【実施例】以下に本発明の効果をより一層明確なものと
するために、実施例及び比較例を挙げて説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。な
お、例中の部及び%は特に断らない限り、それぞれ重量
部及び重量%を表す。
【0040】実施例1 (カプセルインキ組成物の調製)蛍光増白染料(商品
名:ケイコール、日本曹達(株)製)10部をベンジル
トルエン90部に加熱溶解して内相油を得た。続いて、
pHを6.0に調整したエチレン─無水マレイン酸共重
合体(商品名:EMA−31、モンサント社製)の3%
水溶液200部に該内相油を乳化した後、この系を55
℃に昇温した。
【0041】別に、37%ホルムアルデヒド水溶液45
部にメラミン15部を加え、60℃で15分間反応させ
てプレポリマー水溶液を調製した。このプレポリマー水
溶液を前記乳化液中に滴下し、更に攪拌しながら0.1
Nの塩酸を滴下してpHを5.3とした後、系を80℃
まで昇温して1時間攪拌し、続いて0.2Nの塩酸を滴
下してpHを3.5まで下げ、更に3時間攪拌をした後
に冷却して平均粒子径が3.8μmのカプセルの分散液
を得た。
【0042】次いで、この分散液をフィルタープレス
し、続いて風乾して粉体カプセルとした後に、このカプ
セル100部をエチレン性不飽和化合物400部〔2−
ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート:ペ
ンタエリスリトールトリアクリレート=7:3〕と光重
合開始剤(ベンゾインメチルエーテル)10部と表面処
理酸化チタン20部を添加混合してカプセルインキ組成
物を調製した。
【0043】(上用紙の作成)青発色のN−40上用紙
(KSコピー・ブライト上用紙:神崎製紙製)のカプセ
ル面に上記カプセルインキ組成物を活版印刷(インキ量
5.0g/m2 )し、6kwの紫外線照射装置を用いて
硬化した。
【0044】(評価)かくして得られた上用紙とN−4
0下用紙(KSコピー・ブライト下用紙:神崎製紙製)
を重ねてタイプライターで印字したところ、カプセルの
印刷した箇所に対応する下用紙面上に極めて鮮明な発色
像が得られた。また、この像は蛍光ランプで照射するこ
とによって蛍光を発した。 実施例2 (カプセルインキ組成物の調製)蛍光物質10部と3,
3−ビス(2−メチル−1−オクチル−3−インドリ
ル)フタリド10部をベンジルトルエン80部に加熱溶
解して得た液を内相油とした以外は、実施例1と同様に
してカプセルインキ組成物を調製した。 (上用紙の作成)40g/m2の上質紙に、上記カプセル
インキ組成物をオフセット印刷で二度重ね刷り(インキ
量5.0g/m2 )し、6kwの紫外線照射装置を用い
て硬化した。
【0045】(評価)かくして得られた上用紙とN−4
0下用紙(KSコピー・ブライト下用紙:神崎製紙製)
を重ねてタイプライターで印字したところ、カプセルの
印刷した箇所に対応する下用紙面上に極めて鮮明な発色
像が得られた。また、この像は蛍光ランプで照射するこ
とによって蛍光を発した。
【0046】
【発明の効果】本発明のカプセルインキ組成物は、蛍光
物質又は燐光物質を内包するマンクロカプセルが含有さ
れている為、これを支持体上に塗布した場合には勿論の
こと、支持体上に設けられている電子供与性発色剤を内
包マイクロカプセル層上に設けた場合、高品質の改竄防
止機能を有する感圧複写シートが得られる。
【0047】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の改竄防止型感圧複写紙の一例
を示す断面図である。
【図2】図2は、本発明の改竄防止型感圧複写紙の別の
例を示す断面図である。
【図3】図3は、本発明の改竄防止型感圧複写紙の更に
別の例を示す断面図である。
【図4】図4は、汎用の感圧複写紙を示す断面図であ
る。
【図5】図5は、従来の改竄防止用感圧複写紙を示す断
面図である。
【図6】図6は、従来の改竄防止用感圧複写紙を示す断
面図である。
【符号の説明】
1:上用紙 2:下用紙 3:筆記具 4:支持体 5:発色剤内包カプセルの塗工層 6:蛍光物質(燐光物質)内包カプセルのインキ層 7:顕色剤層 8:発色像 9:蛍光物質(燐光物質)と発色剤を内包するカプセル
のインキ層 a:発色剤 b:発色剤 c:蛍光物質(燐光物質) 10:発色剤内包カプセルと顕色剤の混合塗工層 11:剥離性の顕色インキ層 12:改竄防止層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 11/02 PTA 7415−4J

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蛍光物質又は燐光物質を内包するマイクロ
    カプセルが含有されていることを特徴とするカプセルイ
    ンキ組成物。
  2. 【請求項2】マイクロカプセルに電子供与性発色剤が内
    包されている請求項1記載のカプセルインキ組成物。
  3. 【請求項3】支持体上に、蛍光物質又は燐光物質を内包
    するマイクロカプセルが含有されているカプセルインキ
    層が設けられていることを特徴とするシート。
  4. 【請求項4】支持体上の、電子供与性発色剤を内包する
    マイクロカプセル層上に、更に蛍光物質又は燐光物質を
    内包するマイクロカプセルが含有されているカプセルイ
    ンキ層が設けられていることを特徴とする感圧複写シー
    ト。
  5. 【請求項5】支持体上に、蛍光物質又は燐光物質と電子
    供与性発色剤を内包するマイクロカプセルが含有されて
    いるカプセルインキ層が設けられていることを特徴とす
    る感圧複写シート。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4820021A (en) * 1984-03-19 1989-04-11 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Light-shielding screen and a process for producing the same
CN1046906C (zh) * 1996-01-23 1999-12-01 南开大学戈德防伪技术公司 产生隐形复写字迹的防伪用荧光压敏复写纸
JP2005509518A (ja) * 2001-11-20 2005-04-14 ロバート ジー. ベイレス マイクロカプセル化された粒子およびその製造方法
JP2017001228A (ja) * 2015-06-08 2017-01-05 大日本印刷株式会社 複写シート、および複写シートを用いた真贋判定方法

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