JPH11157255A - 複写帳票およびその真偽判定方法 - Google Patents

複写帳票およびその真偽判定方法

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JPH11157255A
JPH11157255A JP9344356A JP34435697A JPH11157255A JP H11157255 A JPH11157255 A JP H11157255A JP 9344356 A JP9344356 A JP 9344356A JP 34435697 A JP34435697 A JP 34435697A JP H11157255 A JPH11157255 A JP H11157255A
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unit
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JP9344356A
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Inventor
Satoru Kayukawa
哲 粥川
Akira Morishita
明 森下
Hideo Nagasawa
秀雄 長澤
Masatoshi Moriya
雅敏 守舎
Himio Fujita
一三夫 藤田
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Kyodo Printing Co Ltd
Original Assignee
Kyodo Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】感圧複写紙のごとき複写式の帳票に対する偽造
または改ざん防止に係る複写帳票およびその真偽判定方
法を提供することにある。 【解決手段】上紙1の上部帳票Aと、中紙2および下紙
3の下部帳票Bとからなり、上、中紙1,2の基紙各裏
面に発色剤を含有するマイクロカプセル5が、また中、
下紙2,3の基紙各表面には顕色剤7が塗布されている
複写帳票Rにおいて、偽造防止対象特定部9と合致する
上、中紙1,2の基紙各裏面の特定領域21と、該特定
領域21と対応する同一面の上、中紙1,2ののりしろ
部8であって中、下紙2,3の基紙各表面の照合部23
と合致する特定区域22には、特定領域21および特定
区域22に共通する固有の発色パターンを有する発色剤
インキ6A,6Bを印刷する。また、前記偽造防止対象
特定部9と照合部23とを比較または照合して真偽を判
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感圧複写紙(ノー
カーボン紙)について、詳しくは複写式の帳票に対する
偽造または改ざん防止に有用な改良に係る複写帳票およ
びその真偽判定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より感圧複写紙といわれるノーカー
ボン紙は、マイクロカプセル型が使われており、感圧複
写紙の構造は、一般的には、上紙、中紙、下紙からなる
3枚構成である。前記上紙は、基紙の裏面に発色剤を有
するマイクロカプセルが塗布され、中紙は、基紙表面に
活性クレー等の無機固体酸を含む顕色剤が、裏面に発色
剤を封じ込めたマイクロカプセルがそれぞれ塗布されて
いる。また下紙は、基紙表面に顕色剤のみが塗布されて
いる。従って、筆圧やタイプ圧により、前記マイクロカ
プセルが破壊されて、無色の発色剤が現れ直ちに顕色剤
に吸収されると同時に、化学反応により発色することは
周知である。マイクロカプセルについては、カプセルオ
イルにロイコ染料が溶解した発色液体を固体ゼラチン被
膜で包みこんだ微小球状粒子であることが知られてい
る。
【0003】また、従来技術として、2枚組の複写帳票
の場合は上紙と下紙を組み合せればよく、多数枚による
複写が必要な際は中紙の枚数を増やし、上、下紙は変え
ずに多数枚複写ができる。今日では、紙厚によって多少
変動するが、ボールペン手書きの場合は6枚前後、電動
タイプで10枚前後が複写可能な枚数である。なお、上
紙表面への印字は、タイプリボンや筆記具からの着色以
外に、タイプリボンを必要としない圧力だけで表面に発
色印字させるセルフコンティンド紙もよく利用されてい
る(感圧複写紙については、色材協会誌「色材」、論説
「ノーカーボン紙について」、Vol.65、No.
1、1992、第33〜39頁に詳しい。)。
【0004】ところで、今日においては、急速な情報化
社会の出現に伴い、それに使用する各種各様の情報用紙
が提供され、その中でも複写帳票の利用はめざましいも
のがあり、金銭授受を証する領収書用紙を含む複写帳票
はその取扱いの簡便さと、整理上の便宜性に着目されて
広く親しまれている。しかし一方では、前記複写帳票の
有用性を悪用して領収金額等の金額書込欄を改ざん、変
改し不正に着服し横領する事故が発生している。
【0005】複写帳票における改ざんの具体的手段とし
ては、例えば、生命保険の領収書のように、金額欄の金
額を改ざんすることにより差額を着服する方法がある。
金額欄を改ざんする場合、改ざんを意図した該当の帳票
に発色しないように板状のものを敷きその上紙のみに金
額が記入され、その上紙の複写に合わせた他のBC(バ
ックカーボン)用紙やNC(ノーカーボン)用紙等(他
の発色等が同じ帳票を利用するのが一般的)を使用して
下紙の金額欄に上紙と異なる金額を記入することによ
り、金額欄の改ざんを行うことが挙げられる。そのた
め、かかる改ざんに対処する提案として実開昭56−7
4760号(感圧複写紙)、特開平6−40147号
(感圧記録シート)、あるいは特開平7−323659
号(複写用紙)が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術の場合、
簡単には入手が困難にして特殊な着色のバックカーボン
用紙または発色剤インキで、金額欄等の部分にスポット
印刷を行い、しかも厳密な帳票のナンバー管理とを実施
することによって、上記改ざんを防止するのが一般的で
ある。しかしながら、前記入手困難とされる帳票を職務
上または地位を利用して入手することも可能であるし、
前記技術では改ざんの有無を確実に判定することは容易
ではなく、技術的課題として未解決であった。
【0007】本発明は、特に、偽造防止対象特定部、す
なわち、改ざん等の偽造防止について配慮されるべき部
分と対応する上紙裏面に、目視されにくい、または目視
しにくい発色剤インキを万線(複数の並列する一定幅を
有する平行線の集まり)、網点、階調(グラデーショ
ン)、ロゴタイプ、その他の図形、文字等によって作成
された版により、個々に発色パターンを変えて印刷を行
い、更に、のりしろ部には照合部として前記発色パター
ンと同様なパターンを印刷して、帳票発行後に切り取ら
れた中紙の偽造防止対象特定部の発色パターンと前記照
合部の発色パターンとを照合することにより、帳票の改
ざんの実行の有無について判定を行える複写帳票の提供
を目的とするものである。また、特別な装置を用いるこ
となく改ざんの有無を目視により容易に判定可能な複写
帳票の真偽判定方法の提供を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記発明を達成するため
の本発明に係る複写帳票およびその真偽判定方法の具体
的手段としては、上紙である上部帳票と、少なくとも中
紙および下紙である下部帳票とからなり、前記上、中紙
の基紙各裏面には発色剤を含有するマイクロカプセル
が、また前記中、下紙の基紙各表面には顕色剤がそれぞ
れ塗布されている複写帳票において、偽造防止対象特定
部と合致する前記上、中紙の基紙各裏面の特定領域と、
該特定領域と対応する同一面である上、中紙ののりしろ
部であって前記中、下紙の基紙各表面の照合部と合致す
る特定区域には、前記特定領域および前記特定区域の相
互に共通する固有の発色パターンを有する発色剤インキ
をそれぞれ印刷してなるものである。
【0009】前記偽造防止対象特定部および前記照合部
の相互に共通する固有の発色パターンは、前記複写帳票
を構成する、少なくとも上紙および中紙ごとに異なるよ
うに発色剤インキを印刷するとよい。
【0010】また、前記発色パターンは目視されない発
色剤インキを印刷することもよい。
【0011】前記のりしろ部の照合部に代えて、該のり
しろ部および前記上、下部帳票の適宜位置に印刷せる共
通の番号印刷の一部に、偽造防止対象特定部の発色パタ
ーンを暗号化して表示することも好ましい。
【0012】前記のりしろ部の照合部に代えて、該のり
しろ部に特定の照合図形を表示することにより、偽造防
止対象特定部に発現する発色パターンを暗号化して表示
することもよい。
【0013】前記のりしろ部の照合部に代えて、該のり
しろ部を除く前記上、下部帳票の適宜位置に印刷せる共
通の印行名の一部に、偽造防止対象特定部の発色パター
ンを暗号化して表示することも好ましい。
【0014】更に、複写帳票の真偽判定方法として、上
紙である上部帳票と、少なくとも中紙および下紙である
下部帳票とからなり、前記上、中紙の基紙各裏面には発
色剤を含有するマイクロカプセルが、また、前記中、下
紙の基紙各表面には顕色剤がそれぞれ塗布されている複
写帳票の真偽判定方法であって、偽造防止対象特定部と
合致する前記上、中紙の基紙各裏面の特定領域と、該特
定領域と対応する同一面の少なくとも上、中紙ののりし
ろ部またはその基紙各表面の一部であって、前記中、下
紙の基紙各表面の偽造防止対象特定部の内容を表示する
照合部と合致する特定区域に目視困難な発色剤インキで
偽造防止対象特定部および照合部に相互に共通する固有
の発色パターンをそれぞれ印刷してなり、前記偽造防止
対象特定部と前記照合部とを比較または照合することに
よって真偽を判定する方法である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の複写帳票および
その真偽判定方法について、その最良の結果をもたらす
実施の形態を図面に従い説明すると、図1は本発明の複
写帳票の分離状態における模式的に示した縦断面説明
図、図2は中紙の要部説明図、図3は発色パターンの具
体的事例の説明図、図4は発色パターンとそれによって
発色した偽造防止対象特定部である領収書の金額欄の説
明図、図5は番号印刷、特定図形または印行名のいずれ
かまたはそれらを選択併用する場合の説明図、図6はの
りしろ部を線のり部により袋綴じ状にして照合部を保護
した状態を示す縦断面説明図である。
【0016】本発明の複写帳票としての上、下部帳票
は、前述した既知の感圧複写紙(ノーカーボン紙)を採
用するものであり、カーボン紙の発色には化学的なもの
と物理的なものがあるが、前者の採用が望ましく、それ
は現に実用化されている前記ゼラチンタイプのマイクロ
カプセルが好ましいが、サランカプセル型またはポリユ
レアカプセル型のいずれでもよい。従って、本発明は、
筆圧によって、隔離された2つの無色の薬品が接触した
ときに発色する化学反応を利用する化学的複写法による
利点を応用するものである。
【0017】図1をもって説明する複写帳票Rは、3枚
構成の場合を例示し、それは上紙1、中紙2および下紙
3からなるが、その応用例は前述したように多数枚複写
として適用する場合は、上紙1、下紙3相互間に介在さ
せる2枚以上の適宜枚数が選択される。本発明での複写
帳票Rの概念としては、保険、金融、証券、通信販売等
広義のサービス分野で使用される場合を包含している。
Aは上紙1を指す上部帳票であり、下部帳票Bは中紙
2、下紙3を指して総括した場合の呼称である。
【0018】本発明の実施上、上紙1とともに後述する
領収書の金額欄のごとき偽造防止対象特定部を有する中
紙2、下紙3の3枚綴りの帳票の場合、それら3枚綴り
の帳票を多数セットし、のりしろ部側端において編綴
し、容易には分離できないよう切り放し不能の1冊とし
た形式とすることが、帳票管理上好適である。しかしな
がら、前記1冊とした形式に拘束されず、前記サービス
分野において、必要により順次重ね合わされた上紙1、
中紙2、下紙3の各一辺に沿って、それら相互を接着剤
によりいわゆる線のりとして剥離可能に貼り合せて、い
わゆる仮止めとすることも差し支えない。4は基紙、5
はマイクロカプセル、6A,6Bは発色剤インキ、7は
顕色剤である。
【0019】本発明においては、後述するように、下紙
3の裏面と上紙1の表面の間では接着が弱いので、マイ
クロカプセル5または顕色剤7が塗布された上、中紙
1,2、中紙2相互、または中、下紙2,3の間を結び
付けて、十分に接着する既知の特殊な接着剤(セパレー
トボンド)を使用することもよく、それによれば上、
中、下紙1,2,3を帳票形式に順次組み合せたセット
を多数重ねて裁断し、その裁断面に接着剤を塗布するこ
とによって、その後にこれをほぐすと必要な組合せセッ
トごとに接着し、それ以外では容易にはがれて組分けが
できることになる。
【0020】8は上、下部帳票A,Bの一側端にミシン
線Mを介して形成したのりしろ部、9は中、下紙2,3
表面に設定した偽造防止対象特定部であり、9Aはそれ
ぞれ該偽造防止対象特定部9のうち、例えば保険料領収
証の「保険料」等を記入する「領収書の金額欄」を示し
ている。なお、図示を省略したが前記保険契約の場合、
「領収書の金額欄」と同様にきわめて重要な記入事項の
「保険期間」のごとき項目欄に本発明の偽造防止対象特
定部を採用することもできる。10は線のり部である。
11は前記領収書の金額欄9Aの金額数字を例示してい
る。21は偽造防止対象特定部9と合致する上、中紙
1,2の各基紙4裏面部分に設けた特定領域である。
【0021】22は特定領域21と対応する同一面であ
る上、中紙1,2ののりしろ部8における、中、下紙
2,3の各基紙4表面の照合部23と合致する特定区域
である。24は特定領域21、特定区域22相互に共通
し、発色剤インキ6A,6Bによって印刷された固有の
発色パターンであり、例えば、該パターンは24aない
し24eとして挙げた形状(図3)が例示される。図4
において、24a−1,24a−2は発色パターンが階
層状に表示された場合を示している。
【0022】本発明の特徴として、上、中紙1,2裏面
の発色剤インキ6A,6Bを既知の万線、網点、グラデ
ーション、ロゴタイプ、その他の図形、文字等によって
作成された版により、個々に発色パターンを変えて印刷
を行い、しかも製作される各複写帳票ごとにまたは、複
写帳票を構成する上紙1および中紙2ごとに、その発色
パターンを変え、のりしろ部8に発色パターンを確認す
るための照合部23を設けてある。
【0023】本発明では、発色剤を含有するマイクロカ
プセル5と顕色剤7とが反応して、例えば、青色の発色
となり、発色剤を含有するマイクロカプセル5、発色剤
インキ6Aと顕色剤7とが反応して、例えば、紫色が発
色し異色として視覚上明瞭に判識できるように構成され
ている。従って、各複写帳票ごとの中、下紙2,3の各
照合部23に顕出する発色パターンとそれぞれ対応する
偽造防止対象特定部9、特に領収書の金額欄9Aの発色
パターンと照合部23を対比照合すれば不正行為の有無
が直ちに判明するものである。
【0024】例えば、図1に示す構成の帳票において青
色の発色パターン24a−1と、異色をもたらす発色剤
インキ6Aによる、例えば、紫色の発色パターン24a
−2が視覚的に顕出し、それに対応して領収書の金額欄
9Aに正しく合致する発色パターン24a−1,24a
−2の発色している状態が図4に示され、その結果、不
正行為の存在しないことが直ちに理解される。図示を省
略したが、前記発色パターンの発色状態、万線その他パ
ターンの相違が認められれば、不正行為の行われたこと
が判定できる。
【0025】
【実施例】図5には、上、下部帳票A,Bが3枚構成と
して例示され、上紙1において番号印刷25がミシン線
Mを介在して主体部分およびのりしろ部8に、既知のイ
ンパクトプリンタまたはクラッシュナンバーによって暗
号化された発色パターンとして予め発色させて印刷した
場合が示されている。ここで言う番号印刷とは、フォー
ム印刷上の加工として行われるナンバー(番号)の印刷
であり、フォームの流れ方向と平行に印刷する場合と直
角に入れる場合があるが、図面上前者の場合を示してい
る。
【0026】本発明の実施例として、印刷されるナンバ
ーの全部または一部について、前述した発色パターンを
施すことによって発揮される効用としては、仮に本来予
定していたのりしろ部8の側端までも意図的に切り離さ
れた結果、前述した照合部23利用の真偽確認を実施で
きないような場合であっても、中紙2主体部分の領収書
の金額欄9Aの記入済の金額数字11に発色顕出されて
いる発色パターンと、同一紙面上の前記番号印刷25に
示される発色パターンとを対比照合することにより改ざ
んが行われたか否かが容易に判定できる。
【0027】また同じく図5には、特定図形26が例示
され、それは全部または一部が暗号化された発色パター
ンとして印刷されているので、該特定図形26の意味す
る発色パターンの具体的内容を記録に従い確めた上で、
その特定された発色パターンが領収書の金額欄9Aの記
入済の金額数字11と一致するかどうかの真偽確認を行
うことができる。更に図5には、印行名(印刷所、発行
所の名称についての慣行的呼称)27または該印行名2
7に特定の識別記号27aを付加的に印刷した場合が示
され、その趣旨は前記した番号印刷25と同様に、暗号
化された発色パターンが印行名27に付加された識別記
号27aの全部または一部に予め発色させてある。図6
にはのりしろ部8を線のり部10によって袋綴じ状にし
て照合部23について、意図的な改ざん、変改を行うこ
とができないように保護した場合を示している。
【0028】
【発明の効果】以上のとおりの構成を有する本発明によ
れば、以下の効果をもたらすものである。すなわち、請
求項1の本発明によれば、偽造防止対象特定部9と対応
する上紙1裏面に、発色剤インキ6A,6Bを万線、網
点、グラデーション、ロゴタイプ、その他の図形、文字
等によって作成された版により、個々に発色パターンを
変えて印刷を行い、のりしろ部8に照合部23としてそ
の発色パターンと同様なパターンを印刷し、帳票発行後
に切り取られた中紙2の発色パターンと照合部23の発
色パターンを照合することにより、帳票の改ざんの有無
についての真偽判定を行うことができる。
【0029】請求項2ないし6の本発明は、請求項1の
発明の効果に加えて、たとえ改ざん等の不正行為を企図
しても、同種の複写帳票を転用できないように、異なる
発色剤インキ6A,6Bを採用したこと、不正行為防止
のため発色パターンを目視により判識できないよう配慮
したものである。また、のりしろ部に代えて、帳票の適
宜位置に形成される番号印刷25、照合用の特定図形2
6あるいは印行名27を表示することにより、例えば、
目視不可能な蛍光パターンを照合するために用いるよう
な特殊な照合装置を用いることなく複写帳票の真偽を容
易に判定することができる等、それぞれ意図したとおり
の特有の効果をもたらすものである。
【0030】請求項7の本発明は、偽造防止対象特定部
9として、改ざん等の偽造防止について配慮されるべき
部分と対応する上紙1裏面に目視困難な発色剤インキ6
A,6Bを万線、網点、階調、ロゴタイプ、その他の図
形、文字等によって作成された版により、個々に発色パ
ターンを変えて印刷を行い、更にのりしろ部8には照合
部23としてその発色パターンと同様なパターンを印刷
して、帳票発行後に切り取られた中紙2の偽造防止対象
特定部9の発色パターンと照合部23の発色パターンを
照合する判別法であって、それは帳票の改ざんの実行の
有無を特別な装置を用いることなく目視により容易に判
定を可能としたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複写帳票の分離状態における模式的に
示した縦断説明面図
【図2】中紙の要部説明図
【図3】発色パターンの具体的事例の説明図
【図4】発色パターンとそれによって発色した偽造防止
対象特定部である領収書の金額欄の説明図
【図5】番号印刷、特定図形または印行名のいずれかま
たはそれらを選択併用する場合の説明図
【図6】のりしろ部を線のり部により袋綴じ状にして照
合部を保護した状態を示す縦断面図
【符号の説明】
R 3枚構成の複写帳票 A 上部帳票 B 下部帳票 M ミシン線 1 上紙 2 中紙 3 下紙 4 基紙 5 マイクロカプセル 6A,6B 発色剤インキ 7 顕色剤 8 のりしろ部 9 偽造防止対象特定部 9A 領収書の金額欄 10 線のり部 11 金額数字 21 特定領域 22 特定区域 23 照合部 24 発色パターン 24a,24b,24c,24d,24e,24a−
1,24a−2 他の発色パターン 25 番号印刷 26 特定図形 27 印行名 27a 識別記号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 守舎 雅敏 東京都文京区小石川4丁目14番12号 共同 印刷株式会社内 (72)発明者 藤田 一三夫 東京都文京区小石川4丁目14番12号 共同 印刷株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上紙である上部帳票と、少なくとも中紙
    および下紙である下部帳票とからなり、前記上、中紙の
    基紙各裏面には発色剤を含有するマイクロカプセルが、
    また前記中、下紙の基紙各表面には顕色剤がそれぞれ塗
    布されている複写帳票において、偽造防止対象特定部と
    合致する前記上、中紙の基紙各裏面の特定領域と、該特
    定領域と対応する同一面である上、中紙ののりしろ部で
    あって前記中、下紙の基紙各表面の照合部と合致する特
    定区域には、前記特定領域および前記特定区域の相互に
    共通する固有の発色パターンを有する発色剤インキをそ
    れぞれ印刷してなることを特徴とする複写帳票。
  2. 【請求項2】 前記偽造防止対象特定部および前記照合
    部の相互に共通する固有の発色パターンは、前記複写帳
    票を構成する、少なくとも上紙および中紙ごとに異なる
    ように発色剤インキを印刷してなることを特徴とする請
    求項1記載の複写帳票。
  3. 【請求項3】 前記発色パターンは目視されない発色剤
    インキを印刷してなることを特徴とする請求項1または
    2記載の複写帳票。
  4. 【請求項4】 前記のりしろ部の照合部に代えて、該の
    りしろ部および前記上、下部帳票の適宜位置に印刷せる
    共通の番号印刷の一部に、偽造防止対象特定部の発色パ
    ターンを暗号化して表示することを特徴とする請求項
    1、2または3記載の複写帳票。
  5. 【請求項5】 前記のりしろ部の照合部に代えて、該の
    りしろ部に特定の照合図形を表示することにより、偽造
    防止対象特定部に発現する発色パターンを暗号化して表
    示することを特徴とする請求項1、2または3記載の複
    写帳票。
  6. 【請求項6】 前記のりしろ部の照合部に代えて、該の
    りしろ部を除く前記上、下部帳票の適宜位置に印刷せる
    共通の印行名の一部に、偽造防止対象特定部の発色パタ
    ーンを暗号化して表示することを特徴とする請求項1、
    2または3記載の複写帳票。
  7. 【請求項7】 上紙である上部帳票と、少なくとも中紙
    および下紙である下部帳票とからなり、前記上、中紙の
    基紙各裏面には発色剤を含有するマイクロカプセルが、
    また、前記中、下紙の基紙各表面には顕色剤がそれぞれ
    塗布されている複写帳票の真偽判定方法であって、偽造
    防止対象特定部と合致する前記上、中紙の基紙各裏面の
    特定領域と、該特定領域と対応する同一面の少なくとも
    上、中紙ののりしろ部またはその基紙各表面の一部であ
    って、前記中、下紙の基紙各表面の偽造防止対象特定部
    の内容を表示する照合部と合致する特定区域に目視困難
    な発色剤インキで偽造防止対象特定部および照合部に相
    互に共通する固有の発色パターンをそれぞれ印刷してな
    り、前記偽造防止対象特定部と前記照合部とを比較また
    は照合することによって真偽を判定することを特徴とす
    る複写帳票の真偽判定方法。
JP9344356A 1997-11-28 1997-11-28 複写帳票およびその真偽判定方法 Pending JPH11157255A (ja)

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