JP3407299B2 - 感圧印字用積層シート - Google Patents

感圧印字用積層シート

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、積層シートの外から積層シートの内側に2
色以上の印字又は手書きの書き込みができる感圧印字用
積層シートに関するものである。
本発明は、例えば、コンピュータの出力を印字するこ
とができる積層シートに関するもので、印字内容の秘密
を守り、かつ耐水性を有するものであって、はがきなど
の特定宛名向けの通信連絡用などに使用するものに関す
るものである。
[従来の技術] 従来より、はがき又は封筒により、コンピュータから
の出力を印字したカードを郵送している。ガス、水道
水、電気、電話料などの請求書をはがきにて連絡する場
合があり、これらの内容も、個人の性格によっては又は
状況によってはプライバシーの秘密に属するものがあ
り、内容が秘密になる方が望ましい。
一方、特に秘密を要するもの、例えば、ローンの請求
書、給与明細書などは、コンピュータ出力を印刷したカ
ードを封筒の中に入れて、郵送又は託送している。
しかし、印刷カードを封筒に入れる手間がかかり、ま
た、宛名を外から見えるように窓あき封筒を使用する必
要があり経費がかかる。
このような要望に対応するために本発明者らは先に感
圧印字用積層シートを提供したが、この場合は印字され
るインキの色が1種類であり、例えば、重要な注意書き
部分又は計算で差し引く数字などを赤字で書いて分かり
やすくするなどの表現ができなかった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、内容の秘密性が守れて、封筒を必要としな
いコンピュータアウトプットの感圧印字用防水性積層シ
ートにおいて、2色以上の印字が可能な感圧印字用シー
トを提供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、プラスチックフイルムをはがきなどの
印字用シートのカバーとして積層して、プラスチックフ
イルムの上からタイプ印字してプラスチックフイルムと
該カードの間に設けた感圧複写のシステムにより、印字
する方式によりはがきなどの内容のプライバシーを維持
でき、しかも、印刷面が雨などで濡れて不鮮明になるこ
とも防止でき、さらに、紙より薄いプラスチックフイル
ムの上からの印字であるので、通常不鮮明になりがちの
感圧印字のタイプ文字を鮮明にすることができるなどの
利点がある積層シートの構造を利用して、この感圧印字
システムを遮蔽するとともに、この遮蔽部分に転写印字
システムを設けることにより本発明を完成した。
本発明は次の各項の発明よりなる。
(1)印字用シートの上にカバーシートを接着剤又はヒ
ートシールにより積層固定し、印字用シートとカバーシ
ートの間に感圧印字システムを設け、印字用シートの一
部の面に感圧印字遮蔽膜を設けるとともに、該膜と該膜
に対向するカバーシートの下面との間に前記感圧印字シ
ステムと相違する発色の感圧印字システムを設けた感圧
印字用積層シート。
(2)印字用シート及び/又はカバーシートがプラスチ
ック製シートである第1項記載の感圧印字用積層シー
ト。
(3)カバーシートが上面に粗面化処理を行ったもので
ある第2項記載の感圧印字用積層シート。
(4)感圧印字遮蔽膜が無機粉末を含有する無顔料イン
キである第1、2又は3項記載の感圧印字用積層シー
ト。
(5)印字用シートとカバーシートを全面的に接着剤で
接着した第1、2、3又は4項記載の感圧印字用積層シ
ート。
(6)印字用シートの上にカバーシートを接着剤又はヒ
ートシールにより積層固定し、印字用シートとカバーシ
ートの間に感圧印字システムを設け、印字用シートの一
部の面に感圧印字遮蔽膜を設けるとともに、該膜と該膜
に対向するカバーシートの下面との間に前記感圧印字シ
ステムと相違する発色の感圧印字システムを設け、該カ
バーシートの上に控え用シートを剥離可能の状態に積層
固定して、該カバーシート上面の一部と控え用シートの
下面の一部との間に他の感圧印字システムを設けた感圧
印字用積層シート。
本発明に用いる印字用シートは、紙製のものが普通で
あるが、プラスチックシートであっても印刷可能な面を
持つシートであれば、どのようなものでも使用すること
ができる。例えば、合成紙又は粗面化処理したシートな
どの筆記可能な表面処理したプラスチックシートを使用
することができる。プラスチックシートの方が雨にぬれ
ても印字が滲まないので、はがきとして使用する場合な
どに便利である。
また、本発明の印字用シートは、コンピュータの印字
用に限定されるものでなく、手打ちタイプ及び手書きに
よる印字にも使用することができ、本発明の印字の概念
には手書きによる書き込みも含まれる。
本発明の印字用シートは、あらかじめ書式部分を印刷
したものを使用することができる。
この場合、コンピュータからの数値その他の一定の文
字の情報をプラスチック製カバーシートの上からのタイ
プ印字によって前記書式の空欄に入力することができ
る。
本発明に用いるカバーシートは、印字の鮮明度の点か
ら薄手のものが望ましく、内容の秘密保持の点からは不
透明性の大きいものが好ましい。また、プラスチックフ
イルムが耐水性、易剥離性の点で望ましいが、紙製又は
紙にプラスチックフイルムをラミネートしたものも使用
することができる。
本発明の印字用シートとカバーシートの間にほぼ全面
的に用いる第一の感圧印字システムとしては、感圧印字
方式に用いる公知の感圧転写システムの方式に用いてい
るものを適宜使用することができる。
すなわち、例えば、色素を入れたマイクロカプセルを
含有する塗布剤をカバーシートの下面の接着剤層に塗布
しておき、この塗布層の下の対向面に顕色剤を塗布して
ある印字用シートを使用することができる。この場合、
顕色剤とマイクロカプセルを逆に塗布することもできる
が、遮蔽膜を設ける本発明においては、顕色剤を印字用
シートに塗布する方が便利である。マイクロカプセルを
遮蔽してもマイクロカプセルの破砕により色素が浸出す
ることを回避できないことが多い。
この積層シートに、プラスチック製カバーシートの上
から印字をすると、タイプ圧で下面のマイクロカプセル
を破壊しながら中の色素を対向面に転写し、該色素と対
向面にある顕色剤と作用して発色して印字が現れる。
本発明の印字用シートの一部を遮蔽する膜を設けて、
上記第一感圧印字システムによる印字を防止するととも
に、この遮蔽膜とカバーシートの下面との間に別の第二
の感圧印字システムを設けるところに本発明の特徴があ
る。
この第二の感圧印字システムとしては、第一の感圧印
字システムと同様のマイクロカプセル方式を採用できる
ほか、例えば、単にカバーシートの下面にカーボン紙の
ように顔料含有転写インキを塗布しておき、カバーシー
トの上からの印字圧でこれを押し付けて、印字用シート
の上の感圧印字遮蔽膜に該転写インキ層を転写して印字
する方法を使用することができる。
その印字の色は、上記の第一の感圧印字システムの印
字とは別の色にする必要がある。
例えば、最初のほぼ全面的な第一の感圧印字システム
で黒色の印字を記録する場合は、第二の感圧印字システ
ムでは赤色にすることができる。
具体的に述べると、第一の感圧印字システムを顕色剤
を塗布して、マイクロカプセルの破砕により顕色剤との
反応で黒色に発色するものを使用して、第二の感圧印字
システムでは、赤色顔料を含む転写インキによるシステ
ムを採用して、前記遮蔽膜の上に赤色の印字を記載する
ことができる。この場合顕色剤は遮蔽されているので、
マイクロカプセル中の色素は顕色剤と接触することな
く、黒色は全く現れない。
さらに、遮蔽膜の上又は遮蔽膜中に別の種類の顕色剤
を塗布又は添加しておき、この第二の顕色剤とマイクロ
カプセルが破砕されて浸出する最初の感圧印字システム
と同一の色素と反応させて、顕色剤との組み合わせの相
違により別の色を発色させることもできる。このように
すれば遮蔽膜の塗布印刷を行う一工程の付加だけで2色
印字が可能になるので便利である。
感圧印字遮蔽膜としては、マイクロカプセルから浸出
する液を浸透させない膜であって第二の感圧印字システ
ムにより印字可能な上面を形成するものであればどのよ
うなものでも使用でき、該マイクロカプセル液が水溶性
の場合は親油性の印刷インキ用ビヒクルなどが適してい
る。そして筆記性を付与するために無機粉末を添加して
粗面を有するもの、例えば、いわゆるマットインキなど
が適している。
このような感圧印字遮蔽膜はは必要箇所に印刷と同じ
方式で塗布することができるので、印字用シートの上を
複雑に区分して該膜を塗布し、好みに応じて自由に印字
の色分けをすることができる。
本発明の感圧印字遮蔽膜とカバーシートの間の感圧印
字システムは2種以上設けることができる。これにより
3種以上の色の印字で記録できるので表現が豊富にな
る。
印字用シートとカバーシートは接着剤又はヒートシー
ルにより接着されている。接着はシートの周辺部のみの
接着又はシート全面の接着を行うことができる。
当該接着をシート全面に行う場合は、本発明の第一の
感圧印字システムは、接着剤層と印字用シートの間に設
けることになる。
また、全面に接着する場合は、感圧接着剤又は感熱接
着剤により接着して、カバーシートが手で剥がれるよう
にしておく必要がある。
このために全面接着の場合の接着剤は、印字用シート
がプラスチックシートであれば比較的容易に剥がれ、ま
た、弱接着力の感圧接着剤又は感熱接着剤を使用するの
が望ましい。
このような全面接着をすると、積層シートが一枚のシ
ートと同様に一体化され、強度が向上してカバーシート
が薄くても破れない利点がある上、郵送する場合にはが
きと同じように取り扱うことができて便利である。
印字用シートとカバーシートの固定をヒートシールで
行う場合はシートの周縁を融断又はヒートシールで融着
固定する。
次に、本発明では用途によっては、控えシートをカバ
ーシートの上に積層する場合があり、この場合には、第
三の感圧印字システムをカバーシートと控えシートの間
の一部に設ける。
これにより、印字されるものは、カバーシートの上の
宛名又はプライバシーに関係のない記載であって、この
記載部の下に第一又は第二の感圧印字システムを設ける
と印字用シートに同じ記録をすることができる。しかし
ながら、第三の感圧印字システムを設けてない部分は、
控えシートの上から印字したときに印字用シートにのみ
印字されカバーシートには印字は現れない。
本発明の第三感圧印字システムとしては第二感圧印字
システムに適用できるものと同様のシステムを適宜選択
して適用することができる。
[実施例] 本発明を実施例により、さらに、詳細に説明する。
実施例1 本発明の実施態様の一つは、第1図及び第2図に示す
ように、印字用シート2の上面全部に顕色剤を塗布し、
その上に、色素含有マイクロカプセル層を下面全部に塗
布した長方形のカバーシート1を積層して、その周辺を
接着剤により接着し、当該接着固定部4の内側にミシン
目3を設けている。そして印字用シート2の下半分部分
に印刷用インキから顔料を除去し、硝子粉末を添加した
ものを印刷方式により塗布して顕色剤層を部分的に遮蔽
する遮断膜を設けた。
印字用シート2とカバーシート1の接着固定は、感圧
接着剤よりも、強力で常温では可逆性のない接着剤、例
えば、感熱接着剤を使用するのが秘密シール性の点から
望ましい。
この接着周辺部に公知の開封識別構造を設けておくこ
ともできる。
ミシン目3の左下隅はコーナーカット5によりカバー
シート1のミシン目部が切り欠かれている。そしてカバ
ーシート1の上約半分の筆記部分8には、マットインキ
を塗布して筆記可能としている。この筆記部分8に筆記
又は印字された文字は、カバーシート1の裏面にマイク
ロカプセルと印字用シート2上の顕色剤層の感圧印字シ
ステムによって、印字用シート2に印字される。
本実施例においては、印字用シートの下半分部分に対
しては、あらかじめ印刷された書式の空白欄に対して、
カバーシート1の上からコンピュータからのアウトプッ
トをタイプして、タイプの圧力によりカバーシート1の
裏面に塗布されたカーボン層が、印字用シート2の下半
分部分に塗布されている遮断膜上に転写されて、印字用
シートの下半分部分9'に、カプセル方式と相違する黒色
の印字で記載することができる。この下半分部分には遮
断膜があるのでカプセル方式の印字は現れない。
本実施例では、印字用シート2と不透明なカバーシー
ト1とは周辺を接着固定部4により固定しているのでカ
バーシート1を破らない限り、印字用シート2の内容を
見ることはできない。
本実施例では、カバーシート1は、該フイルムにのみ
設けたミシン目3により破りやすくしてある。さらに、
左下隅にはコーナーカット5の切り欠きがあるので、こ
こから爪で剥がしやすくしてある。
ここから剥がしてミシン目3を破り印字用シートの内
容を見ることができる。
本実施例のようなミシン目と切り欠き部との組み合わ
せの代わりに、ミシン目を3方に端までかつ印字用シー
トをも貫通する断続切り目のミシン目を設けることがで
きる。このミシン目から端を印字用シート部分毎全部切
り取ってしまうと、カバーシート1を開くことができ
る。
本実施例のミシン目3は、カバーシート1を断続的に
切断しているが、当該断続的切断は印字用シート2を貫
通していない。
本実施例のミシン目3は四方に設けているが、場合に
よっては、一部分だけにすることができる。
カバーシート1の上半分の筆記部分8にはマットイン
キが塗布されていて、筆記することができるようになっ
ている。
この筆記部分は宛名などを記載する部分であり、これ
をコンピュータからの出力によるタイプ又は手書きなど
で筆記することができる。
この筆記部分に使用するインキとしては、マットイン
キのように無機物質を配合したインキ類を使用すること
ができる。また、コロナ放電などで粗面化して筆記性を
付与したものなど筆記性が付与できるものであればどの
ようなものでも使用することができる。
また、プラスチックフイルムの表面処理により、筆記
性を付与する代わりに、合成紙などのように筆記性表面
を有するプラスチックフイルムを使用することができ
る。
この場合、例えば、表面に発泡層を設ける手法と充填
物を配合してから延伸して、表面にボイドを設けるタイ
プなどが、粗面化と不透明化を同時に達成したものとし
て、本発明に好適に使用することができる。
この筆記部分に対するタイプは、インキを必須とする
点で、前記の下半分の印刷と相違している。故に印字用
シート2の上半分の記載はカバーシート1の上半分の記
載と同時に記載することができる。
そして秘密を要する下半分の記載は、インキを使用し
ないタイプ印字で、カバーシート1の下面に塗布された
カーボン層の転写により印字用シート2のみに印刷する
ことができる。
本実施例の積層シートは、単葉式になっていて、本実
施例積層シートを一枚ずつ連続自動的に給紙して、これ
にコンピュータアウトプットをタイプ印字する方式に使
用することができる。
また、本実施例の積層シートの上に、さらに、控え用
紙を感圧接着剤で可逆的に接着した3層積層シート構造
にすることができる。この場合は、印字タイプはインキ
を用いて全面的に実施することができ、この控え用紙
は、印字用シート2と同じ書式の印刷に同じ印字が打ち
込まれる。
さらに、控え用紙の枚数を必要に応じ増加することが
できる。
この場合において、秘密を要する印字をカバーシート
1の上に印字しないようにする事情は実施例2と同じで
ある。
実施例2 実施例1に対し、第3図及び第4図に示す本発明の実
施例は、最も多く使用されているコンピュータアウトプ
ットに使用される両側にガイド孔(マージルパンチ)を
設けた連続式シートの場合である。
また、この実施例の積層シートの場合は、積層構造は
3枚になっている。
一番上の層に控え用紙11を設け、中間層にカバーシー
ト1があり、下層には連続的な印字用シート2がある連
続的積層構造になっている。
中間層と下層の積層面の構成は、実施例1と同じ構造
となっており、印字用シート2の上には実施例1と同様
に遮蔽膜が所定の位置に設けてある。
この積層の中間層としてのカバーシート1の上面の上
半分の筆記部分8にはマットインキとともに顕色剤が塗
布されていて、控え用紙11の上半分の内面に塗布されて
いる色素入りマイクロカプセルの転写により、カバーシ
ート1の上面には宛名などが印字できるようになってい
る(マットインキ層、顕色剤層、マイクロカプセル層は
図示されていない)。
本実施例において、カバーシート1の上下全面にマッ
トインキを塗布してある。上面のマットインキの塗布面
は該フイルムの上面に筆記性を付与し、下面のマットイ
ンキ塗布面は、本発明の必須ではないが転写用色素マイ
クロカプセル層との接着性を上げる効果があるので望ま
しい。
カバーシート1の上に、秘密内容の印字を印字しない
ために、控え用紙11の下面の上半分だけに感圧印字シス
テムを設けてある。
すなわち、上半分にだけ色素入りマイクロカプセルを
塗布する方法又は逆に色素入りマイクロカプセルの方を
全面に塗布し、カバーシート1の上面の上半分にだけ顕
色剤を塗布する方法又は単に控え用紙シートの下面上半
分にだけ転写用カーボンインキを塗布する方法のいずれ
かを採用することができる。
さらに、このようなカバーシート1の上面の感圧印字
部分を区分けする方法として、両面とも全面にそれぞれ
の色素入りマイクロカプセル及び顕色剤を塗布してか
ら、いずれか一方の所定の面に減感インキなどを印刷し
て、マイクロカプセルの色素と顕色剤の接触を防ぐ方法
を採用することができる。
マットインキなどによるカバーシートの全面塗布の方
法を取る場合は、プラスチックフイルムの不透明化と筆
記性付与を兼用できるので好都合である。
この積層構造により、あらかじめ書式を印刷された控
え用紙11の上にコンピュータアウトプットのタイプ印刷
をインキテープを用いて記載すると、カバーシート1の
上には、そのコンピュータアウトプットのうち、上半分
はカバーシート1の上に印刷されるが、下半分に相当す
るコンピュータアウトプットは、カバーシート1の上に
は記載されない。
そして、印字用シート2とカバーシート1との間に
は、実施例1と同じ感圧印字システムが2種類あるの
で、控え用紙11と同一の記載内容が所望に応じて2色に
別けて印字されることになる。
本実施例に用いるコンピュータアウトプット連続積層
シートは、上記のように3層からなっているが、連続積
層シートの控え用紙11の面にコンピュータアウトプット
を記載した後、切り取り線12により積層シートを、両側
のマージルパンチ10を設けた縁紙13から及び上下の積層
シートから切り取ることができる。
当該切り取り線12は3層とも貫通する断続的ミシン目
により形成されている。
本実施例の場合、控え用紙11は、周辺で下層と接着し
ていないので、切り取ると控え用紙11は下層から遊離さ
れる。これを控え用紙として保存することができる。
この控え用紙は、切り取られる前は、両側の縁紙13で
3枚が接着していて固定されている。
本実施例の連続式アウトプット用紙に、コンピュータ
アウトプットを連続的に印字してから、印刷カード部分
をミシン目により切り取ると、控え用紙11が遊離して、
その後に、実施例1の場合のコンピュータアウトプット
の印字による記載後の2層の積層シートと同一のものが
得られる。
実施例3 本実施例2の印字用シート2として厚手のプラスチッ
クシートを使用して製造した。
この場合は、長方形の周辺の接着固定の代わりに、全
面接着を用いた。このように印字用シート2にプラスチ
ックシートを使用した場合、防水性能及び易剥離性がよ
くなる。
[発明の効果] 本発明の印字用積層シートは、一旦開封すれば元に戻
すことができないため、開封されたことが識別できるの
で、間接的に封書と同じ機能を果たし、内容のプライバ
シーを守ることができる。
また、プラスチック製にすれば、雨水などに印字によ
る記載面が滲むことを防止でき、しかも、しなやかなプ
ラスチックフイルムを通して感圧印字を行うので紙を通
して感圧印字するよりも、鮮明な印字をすることができ
る。
本発明の印字用積層シートは、コンピュータアウトプ
ット用の連続用紙又は単葉用紙として使用することがで
き、これにより、密封シートの外部からコンピュータア
ウトプットのタイプにより内部の印字用シートに内容を
記載することができる。
また、さらに、控え用紙を使用してこれにタイプ印字
をすれば、下層の印字用シートに複写される時に、例え
ば、宛名などの上半分部だけを選択的に分けて、記載を
行うことができる。
そして、本発明の最大の特徴として印字用シートの印
字の色が2色以上に別けて印字することができ、しか
も、遮蔽膜の塗布に印刷方式が採用できるので相当複雑
に色分けすることができる利点があり、通知内容を分か
りやすくかつ表現力を増加させる効果は大きい。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の実施例の平面図であり、第2図は、そ
の断面図であり、第3図は、本発明の他の実施例の平面
図であり、第4図はその断面図である。 図中の符号は、1;カバーシート、2;印字用シート、3;ミ
シン目、4;接着固定部、5;コーナーカット、6;側縁部、
7;上下端部、8;筆記部分、9、9';下半分部分、10;マー
ジルパンチ、11;控え用紙、12;切り取り線、13;縁紙で
ある。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−3368(JP,A) 実開 平1−89163(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B42D 5/00 - 15/10 B41M 5/124

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印字用シートの上にカバーシートを接着剤
    又はヒートシールにより積層固定し、印字用シートとカ
    バーシートの間に感圧印字システムを設け、印字用シー
    トの一部の面に感圧印字遮蔽膜を設けるとともに、該膜
    と該膜に対向するカバーシートの下面との間に前記感圧
    印字システムと相違する発色の感圧印字システムを設け
    た感圧印字用積層シート。
  2. 【請求項2】印字用シート及び/又はカバーシートがプ
    ラスチック製シートである請求項1記載の感圧印字用積
    層シート。
  3. 【請求項3】カバーシートが上面に粗面化処理を行った
    ものである請求項2記載の感圧印字用積層シート。
  4. 【請求項4】感圧印字遮蔽膜が無機粉末を含有する無顔
    料インキである請求項1、2又は3記載の感圧印字用積
    層シート。
  5. 【請求項5】印字用シートとカバーシートを全面的に接
    着剤で接着した請求項1、2、3又は4記載の感圧印字
    用積層シート。
  6. 【請求項6】印字用シートの上にカバーシートを接着剤
    又はヒートシールにより積層固定し、印字用シートとカ
    バーシートの間に感圧印字システムを設け、印字用シー
    トの一部の面に感圧印字遮蔽膜を設けるとともに、該膜
    と該膜に対向するカバーシートの下面との間に前記感圧
    印字システムと相違する発色の感圧印字システムを設
    け、該カバーシートの上に控え用シートを剥離可能の状
    態に積層固定して、該カバーシート上面の一部と控え用
    シートの下面の一部との間に他の感圧印字システムを設
    けた感圧印字用積層シート。
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