JP2002103865A - スクラッチシール、スクラッチシート、およびスクラッチカード - Google Patents

スクラッチシール、スクラッチシート、およびスクラッチカード

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JP2002103865A
JP2002103865A JP2000301552A JP2000301552A JP2002103865A JP 2002103865 A JP2002103865 A JP 2002103865A JP 2000301552 A JP2000301552 A JP 2000301552A JP 2000301552 A JP2000301552 A JP 2000301552A JP 2002103865 A JP2002103865 A JP 2002103865A
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Hidetoshi Ozawa
英敏 男澤
Satoshi Inao
聡 稲生
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶剤や熱で発色する感熱記録層上に、発色
の恐れなくスクラッチ層を形成したスクラッチシートや
スクラッチカードを提供すること、また、それらの製造
に適したスクラッチシールを提供することを課題とす
る。 【解決手段】 シート状基材11上に感熱記録層12を
有し、感熱記録層12には記録13が施され、記録13
上に、下層側から感圧接着剤層3、透明シール基材2、
およびスクラッチ層4が順に積層した構造のスクラッチ
シール1を積層することにより、課題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に掻き取り可
能(=スクラッチ可能)なスクラッチ層を有していて、
被着体に貼ると、貼った個所の被着体上の情報を視覚的
に隠蔽するが、表面を掻き取って除去すると、下層が透
視可能になるスクラッチシールに関するものである。ま
た、本発明は、そのようなスクラッチシールを、別のシ
ート基材上にある感熱記録層上に貼ったスクラッチシー
ト、および、そのようなスクラッチシートがカード状と
なったスクラッチカードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】スクラッチ層を印刷上に有する印刷物
は、簡易くじ等によく利用されていて、紙片上に、「当
り」や「はずれ」の字句や、適宜な文字、記号等の印刷
を施しておき、その上を銀色等の隠蔽性のある層で被覆
してあり、コインのエッジ等で擦ると容易に剥落して、
下層の字句、文字、記号等が見えるようにしてあるもの
である。そして、現われた内容に応じて、景品を提供す
る等が行なわれている。
【0003】このような用途におけるスクラッチ層は、
バインダとなる樹脂の溶液中に、隠蔽性のある顔料を分
散させて調製したスクラッチ層形成用塗料組成物を用
い、シルクスクリーン印刷かコーティング等により形成
するが、従来、このような簡易くじ等の製造において
は、コーティングによる支障は、特に見られなかった。
なぜなら、簡易くじ等における下層の印刷を施した上
に、スクラッチ層形成用組成物をコーティングしても、
既に印刷を施した時点でセットが行なわれているため、
印刷が溶け出すようなことは無かったからである。
【0004】ところが、スクラッチ層を、他の種々の情
報記録手段と組合わせる際に、スクラッチ層形成用塗料
組成物のコーティングが悪影響を及ぼすことがあること
が判明した。代表的な場合として、下層に感熱記録層が
存在する場合がある。この感熱記録層は、加熱により、
互いに融解して反応し、発色する、電子供与性染料前駆
体、および電子受容性化合物が、バインダ樹脂中に分散
して構成されたものである。
【0005】このような感熱記録層上に、スクラッチ層
形成用組成物をシルクスクリーン印刷やコーティングに
より適用すると、組成物中の溶剤が感熱記録層を構成す
るバインダ樹脂や発色成分である電子供与性染料前駆
体、および電子受容性化合物等を溶解し、発色を起こさ
せ、使用できない。従って、感熱記録層上に、直接にス
クラッチ層形成用組成物をシルクスクリーン印刷やコー
ティングにより、スクラッチ層を形成することは不可能
である。
【0006】溶剤の悪影響を回避する目的で、一旦、別
の支持体上にスクラッチ層を形成しておき、転写かシー
ル貼りにより、感熱記録層上にスクラッチ層を形成する
ことが考えられるが、転写やシール貼りの際には、瞬時
に接着性が上がる感熱接着剤を使用することが多く、高
温で加熱することにより、感熱記録層にも熱の影響が及
び、感熱記録層を構成するバインダ樹脂や発色成分であ
る電子供与性染料前駆体、および電子受容性化合物等が
熱で融解し、やはり発色が起きてしまい、使用できな
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明におい
ては、溶剤の影響、もしくは熱の影響、のいずれによっ
ても発色する感熱記録層上に、発色の恐れなくスクラッ
チ層を形成したスクラッチシート、もしくはスクラッチ
カードを提供することを課題とし、また、そのようなス
クラッチシート、もしくはスクラッチカードの製造に適
した、スクラッチシールを提供することを課題とするも
のでもある。
【0008】
【課題を解決する手段】上記の課題は、スクラッチシー
ルを被着体上に適用するための接着剤を、感圧接着剤と
することにより、また、そのようにして構成したスクラ
ッチシールを感熱記録層を有するシート、もしくは感熱
記録層を有するカードに適用することにより、解決する
ことができた。
【0009】第1の発明は、下層側から、透明性を有す
る感圧接着剤層、透明性を有するシール基材、およびス
クラッチ層が順に積層していることを特徴とするスクラ
ッチシールに関するものである。第2の発明は、第1の
発明において、前記スクラッチ層が、周囲に余白を有し
て、前記シール基材上に積層していることを特徴とする
スクラッチシールに関するものである。第3の発明は、
第1または第2の発明において、前記シール基材と前記
スクラッチ層との間に、情報が視覚的に隠蔽されて記録
されていることを特徴とするスクラッチシールに関する
ものである。第4の発明は、第1〜第3いずれかの発明
において、前記積層構造における感圧接着剤層の前記シ
ール基材が積層されているのとは反対側に、剥離性シー
トが積層していることを特徴とするスクラッチシールに
関するものである。第5の発明は、シート状基材上の少
なくとも一部に、感熱記録層が積層しており、前記感熱
記録層には記録が施されており、さらに、少なくとも前
記感熱記録層の前記記録上に、請求項1〜請求項3いず
れか記載のスクラッチシールが、前記感圧接着剤層が前
記感熱記録層側になるよう積層していることを特徴とす
るスクラッチシートに関するものである。第6の発明
は、第5の発明の前記スクラッチシートにおける前記シ
ート状基材がカード状であることを特徴とするスクラッ
チカードに関するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】図1(a)に示すように、本発明
のスクラッチシール1は、例えば、シール基材2の片面
(図1では上面)にスクラッチ層4が積層し、かつシー
ル基材2の他方の面(図では下面)に感圧接着剤層3が
積層した積層構造を有するもである。
【0011】スクラッチ層4は、図1(b)に示すよう
に、スクラッチ層4が、シール基材2上に余白5を残し
て積層していてもよい。余白があると、スクラッチ層を
擦り除去する際に、シール基材の端部がめくれて、スク
ラッチシールが剥がれやすくなることを防止できる。ま
た、スクラッチ層4は、幾つかのアイランド状に分割さ
れていてもよい。
【0012】本発明のスクラッチシール1は、基本的に
は上記のいずれかの積層構造を有するが、各々におい
て、さらにシール基材2とスクラッチ層2との間に情報
6が視覚的に隠蔽されて記録されていてもよい。また、
上記のいずれかの積層構造を有する、本発明のスクラッ
チシール1は、感圧接着剤層3の下面、即ち、シール基
材2と積層していない方の面に、剥離性シート7を積層
してあってもよい。情報6および剥離性シート7は、い
ずれか一方を有していても、両方を有していても、ある
いは、いずれも有していなくてもよい。
【0013】なお、上記のほかに、積層構造を構成する
各層の間には、接着性を向上させるためのプライマー層
を必要に応じて追加してもよい。また、各層の表面に、
必要に応じてコロナ放電処理等の接着性向上のための処
理を施してあってもよい。
【0014】本発明のスクラッチシール1は、図3に例
示するように、適宜な被着体に貼って、スクラッチシー
ト10とすることができる。図3において、スクラッチ
シート10は、シート状基材1上に、感熱記録層12が
積層してあり、感熱記録層12には、記録13が施さ
れ、感熱記録層12上、および感熱記録層12の周辺近
くのシート状基材11が露出している部分上を含めて、
スクラッチシール1が積層した、以上のような積層構造
からなっているものである。
【0015】スクラッチシール1の大きさは、最低限、
記録13を隠蔽できる大きさであればよく、感熱記録層
12より小さい場合もある。ここで、スクラッチシール
1としては、既に説明したもののうち、いずれのものも
使用できるが、図3では、図1(a)のスクラッチシー
ル1を積層したものを使用した場合を描いてある。
【0016】スクラッチシール1の基材であるシール基
材2としては、厚みが薄く、透明性を有し、強度がある
ものが好ましい。具体的なシール基材2の素材として
は、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピ
レン、ポリカーボネート、もしくはポリアミドの樹脂の
フィルムが好ましく、厚みとしては、5μm〜30μm
程度が好ましいが、これに限定されるものではない。
【0017】スクラッチ層4は、下層を隠蔽し、かつ、
コインのエッジ等で擦る等により、比較的容易に削り取
ることができる性質を備えた層であり、具体的には、隠
蔽性の高い顔料が、比較的多量に、バインダ樹脂中に分
散したものであって、必要に応じて、着色の目的で、染
料もしくは通常の顔料が配合されてあってもよい。
【0018】スクラッチ層4を構成する隠蔽性の高い顔
料としては、アルミニウム粉末、黄銅粉末、もしくは銅
粉末等の金属系粉末、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、アル
ミナ、二酸化チタン、シリカ、硫酸バリウム、タルク、
カオリン、クレー、カーボンブラック、もしくは樹脂粉
末等を使用することができる。
【0019】また、スクラッチ層4を構成するバインダ
樹脂としては、上記の隠蔽性の高い顔料を保持し、シー
ル基材との接着性の良好なものを選択して用い、例え
ば、天然ゴム、もしくは塩酸ゴム等のゴム系天然樹脂、
ポリブタジエン、スチレン/ブタジエン共重合体、アク
リロニトリル/ブタジエン共重合体、ポリイソプレン、
ポリクロロプレン、アクリル、塩化ビニル、もしくは塩
化ビニル/酢酸ビニル共重合体等を使用する。
【0020】スクラッチ層4をシール基材2上に積層す
るには、上記した隠蔽性の高い顔料、バインダ樹脂、お
よび溶剤等を用いて混合、分散して、スクラッチ層形成
用インキ組成物ないし塗料組成物としたものを用い、公
知の印刷方法もしくは塗布方法により印刷もしくは塗布
する。
【0021】スクラッチ層4は、一定以上の力がかかっ
たときには、容易に除去出来るものであることが好まし
いが、通常の保管環境下やハンドリングの際に、傷が付
くことは、下層を隠蔽すべき機能上、好ましくないの
で、スクラッチ層4上に保護層を形成してもよい。
【0022】保護層は、適宜な樹脂の溶液を塗布するこ
とにより形成でき、樹脂としては、フェノール樹脂、キ
シレン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ケトン樹脂、ア
ルキッド樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩
化ビニル樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合樹脂、ポ
リ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビ
ニルブチラール樹脂、ポリスチレン樹脂、エポキシ樹
脂、もしくはポリウレタン樹脂を使用することができ
る。
【0023】感圧接着剤層3は、スクラッチシール1の
シール基材2の下層に積層し、スクラッチシール1を被
着体と接着させるためのものである。感圧接着剤層3を
構成する接着剤としては、熱で活性化させて接着させる
タイプの接着剤は、被着体上の感熱記録層を発色させる
ので好ましくないので、ポリアクリル酸エステル樹脂か
らなるアクリル系粘着剤もしくはゴム系粘着剤等の粘着
剤を使用して構成することが好ましい。
【0024】これらの粘着剤は、シール基材2の下面に
直接に塗布する等して感圧接着剤層3としてもよいが、
ポリエチレン樹脂フィルム、ポリエチレン樹脂コート
紙、もしくはシリコーン樹脂塗工紙等の剥離性シート7
の剥離性面に塗布した後、粘着剤層側がシール基材2に
接するようにして重ねて積層することにより、剥離性シ
ート7が積層した構造とすることができ、スクラッチシ
ール1を巻き取って保管するか、1枚ずつのシート状に
分離して重ねて保管するのに適している。
【0025】スクラッチシール1は、基本的に以上の構
成を有するものであるが、必要に応じて、各層の接着強
度を向上させる意味で、コロナ放電処理等の表面処理や
プライマー層の積層が行なわれていてもよい。また、必
要に応じ、シール基材2の上面もしくは下面に印刷等に
より、情報が施されていてもよい。
【0026】本発明のスクラッチシール1は、図3を引
用して説明したように、シート状基材11上に積層した
感熱記録層12に施された記録13を隠蔽するよう、積
層して使用するものである。
【0027】シート状基材11としては、紙、プラスチ
ックシート、もしくは金属箔又は金属板等を単独か、又
は組合せて使用することができる。シート状基材11
は、上からスクラッチシール1を貼って、使用時には、
スクラッチ層4を擦って除去するので、その際に、変形
したり破れる等の支障が無い物が好ましく、素材にもよ
るが、厚みが50μm以上が好ましく、より好ましくは
100μm以上であり、紙の場合であれば、厚紙もしく
は板紙が好ましい。シートの大きさ、形状は任意である
が、その場で使用するものであれば、小さくてもよく、
また、一旦購入者が持ち帰るものであれば、紛失を防止
する意味で幾分、大きい方がよい。後者の場合、例え
ば、名刺サイズ程度の大きさとすれば、クレジットカー
ドや定期乗車券と共に保管でき、紙幣程度の大きさとす
れば、財布等に収納できるので、保管しやすく、好まし
い。
【0028】また、シート状基材11をプラスチックシ
ートで構成するときは、ポリアミド(ナイロン)、セル
ロースジアセテート、セルローストリアセテート、ポリ
スチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステ
ル(ポリエチレンテレフタレート等)、ポリイミド、ポ
リカーボネート、もしくは、その他の樹脂のシートを使
用することができる。
【0029】シート状基材11上には、適宜な印刷が施
してあってもよく、また、磁気層等の他の記録手段が備
わっていてもよい。
【0030】シート上基材12上に積層する感熱記録層
12としては、サーマルヘッド、もしくはレーザー光等
の点状加熱手段により印字可能なものであればいずれで
もよいが、例えば、加熱により互いが融解して反応し、
発色する電子供与性染料前駆体、および電子受容性化合
物(=顕色剤)を主成分とし、これらがバインダ樹脂中
に分散したものが代表的なものである。この感熱記録層
12は、発色成分自体を既に内在している自己発色型で
ある。
【0031】電子供与性染料前駆体としては、ロイコ染
料として感熱記録材料に使用されているものが利用で
き、具体的には、トリフェニルメタン系、フルオラン
系、フルオレン系、ジビニル系、フェノチアジン系、オ
ーラミン系、スピロピラン系、もしくはインドリノフタ
リド系等の染料のロイコ化合物が好ましく用いられる。
【0032】電子受容性化合物としては、上記の電子供
与性染料前駆体と組合わせて顕色剤として用いられ、加
熱加圧により被着体上に貼る等の際の熱に耐えられる程
度の耐熱性を有し、サーマルヘッド等による感熱記録の
際に、感度よく反応するものが選ばれる。
【0033】具体的には、ビスフェノールA等のフェノ
ール性物質、オクチルスルホン酸、ノニルホスホン酸、
デシルホスホン酸、ドデシルホスホン酸、テトラデシル
ホスホン酸、ヘキサデシルホスホン酸、オクタデシルホ
スホン酸、もしくはエイコシルホスホン酸、α−ヒドロ
キシオクタノイック酸、α−ヒドロキシデカノイック
酸、α−ヒドロキシテトラデカノイック酸、もしくはα
−ヒドロキシオクタデカノイック酸、α−チオジフェニ
ル酸、またはキノン類等が好ましく用いられる。
【0034】上記の電子供与性染料前駆体、および電子
受容性化合物を分散させ、感熱記録層12を構成するバ
インダ樹脂としては、ポリビニルアルコール、でんぷ
ん、変性でんぷん、メチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、ゼラチン、カゼイン、アルキレン/無水
マレイン酸共重合体、ポリビニルピロリドン、アクリル
アミド系水溶性樹脂、スチレン/ブタジエン共重合体エ
マルジョン、尿素樹脂、メラミン樹脂、アミド樹脂、も
しくはポリウレタン樹脂の主に水溶性樹脂が好ましし
い。
【0035】感熱記録層12の形成は、上記の電子供与
性染料前駆体、および電子受容性化合物をバインダ樹
脂、溶剤(水、もしくは、水およびアルコールであ
る。)を混合し、分散させて、感熱記録層形成用組成物
とし、この組成物を用いて、シート状基材上に、印刷、
もしくは塗布することにより行なう。なお、感熱記録層
12中には、上記のほか、種々の添加剤を添加すること
ができ、添加剤としては、増感剤、退色防止剤、もしく
は顔料が挙げられる。
【0036】感熱記録層12には、記録13が施されて
いる。本発明のスクラッチシール1、もしくはスクラッ
チシート10は、くじの類に適用するのに適しており、
くじの場合であれば、記録13は「当り」や「はずれ」
の字句のような当落情報そのものや、当りの場合でも、
「一等」、「二等」のように、「当り」の等級である。
また、記録13は、当落情報ではなく、単に、同種のく
じ一枚毎に付される一連番号であってもよい。後日に、
抽選により、当選番号が決まる。あるいは、縦横のマス
目(例えば縦3×横3)毎に、数字や記号、図形等を割
り振って記録13を施してもよい。勿論、本発明はくじ
に限定されるものではないから、個人のプライバシー情
報等、くじに関する情報以外の情報を記録13として施
しておいてもよい。
【0037】これらの記録13は、入力情報に応じた印
字が可能なサーマルヘッドを備えたプリンタや、レーザ
ーにより点状加熱が可能な機器を用いて、行なうことが
できる。
【0038】記録上には、本発明のスクラッチシール1
を積層させることにより、記録13が隠蔽されている。
このスクラッチシール1の積層は、平プレス、もしくは
ロールプレスを用いることにより、加熱を伴なわずに、
行なうことが出来る。スクラッチシール1は、感圧接着
剤層3が、剥離性シート7を伴なっているときは、剥離
性シート7を剥がし、感圧接着剤層3がシート状基材1
1上の感熱記録層12を向くようにして、少なくとも記
録13上を覆うようにして積層する。記録13の説明の
際に述べたように、記録13がマス目に施されている場
合には、スクラッチシール1としては、スクラッチ層4
が、マス目毎にアイランド状に形成されたものを使用す
ることが好ましい。
【0039】このようにして得られる本発明のスクラッ
チシートは、スクラッチ層4をコイン、もしくは筆記用
具等を用いて擦り取り、下層に隠蔽されていた情報を見
ることができ、あるいは、現われた情報に基づき、くじ
の当落を決める等の用途に適用することができる。
【0040】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、被着体にあて
てプレスするのみで積層が行なえ、積層した個所の被着
体の表面を隠蔽でき、しかも、積層の際に、加熱が不要
で、被着体に熱の影響を与えることがないスクラッチシ
ールを提供することができる。請求項2の発明によれ
ば、請求項1の発明の効果に加え、スクラッチシールの
周囲に余白を有しているので、このようなスクラッチシ
ールを被着体上に貼った後、スクラッチ層を擦り取る際
に、シール基材ごと剥がれにくいスクラッチシールを提
供することができる。請求項3の発明によれば、請求項
1または請求項2の発明の効果に加え、スクラッチシー
ルとして、自身にも、スクラッチ層の除去により現われ
る情報を持たせたものを提供することができる。請求項
4の発明によれば、請求項1〜請求項3いずれかの発明
の効果に加え、感圧接着剤層が剥離性接着を伴なってい
るので、巻き取って保管するか、1枚ずつのシート状に
分離して重ねて保管するのに適したスクラッチシールを
提供することができる。請求項5の発明によれば、シー
ト状基材上の感熱記録層に施された記録を、請求項1〜
請求項3いずれかの発明のスクラッチシールが覆って積
層した構成を有し、スクラッチ層を擦り除去することに
より隠蔽されていた記録が現われ、しかも、スクラッチ
シールが積層したことによる、無用な発色のないスクラ
ッチシートを提供することができる。請求項6の発明に
よれば、請求項5とほぼ同様な効果を有し、カード状で
取扱いやすく、特に、購入者が保管するのに適したスク
ラッチカードを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スクラッチシールの断面図である。
【図2】別のスクラッチシールの断面図である。
【図3】スクラッチシートの断面図である。
【符号の説明】
1 スクラッチシール 2 シール基材 3 感圧接着剤層 4 スクラッチ層 5 余白 6 情報 7 剥離性シート 10 スクラッチシート 11 シート状基材 12 感熱記録層 13 記録

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下層側から、透明性を有する感圧接着剤
    層、透明性を有するシール基材、およびスクラッチ層が
    順に積層していることを特徴とするスクラッチシール。
  2. 【請求項2】 前記スクラッチ層が、周囲に余白を有し
    て、前記シール基材上に積層していることを特徴とする
    請求項1記載のスクラッチシール。
  3. 【請求項3】 前記シール基材と前記スクラッチ層との
    間に、情報が視覚的に隠蔽されて記録されていることを
    特徴とする請求項1または請求項2記載のスクラッチシ
    ール。
  4. 【請求項4】 前記積層構造における感圧接着剤層の前
    記シール基材が積層されているのとは反対側に、剥離性
    シートが積層していることを特徴とする請求項1〜請求
    項3いずれか記載のスクラッチシール。
  5. 【請求項5】 シート状基材上の少なくとも一部に、感
    熱記録層が積層しており、前記感熱記録層には記録が施
    されており、さらに、少なくとも前記感熱記録層の前記
    記録上に、請求項1〜請求項3いずれか記載のスクラッ
    チシールが、前記感圧接着剤層が前記感熱記録層側にな
    るよう積層していることを特徴とするスクラッチシー
    ト。
  6. 【請求項6】 請求項5の前記スクラッチシートにおけ
    る前記シート状基材がカード状であることを特徴とする
    スクラッチカード。
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